TERROR [i]
1.KAKINAGURI i
2.怪談
みさちゃさんの話
高校生のときの研修旅行先でのことです。
行き先は岐阜県にある伊自良湖。
そこで1泊2日で何の研修だかわからないことをする予定でした。(笑)
バスの中から湖を見て、友達と「ここ、車が沈んでるね・・・」などと他愛ない会話をしていました。
ちなみに、深いのでほんとに肉眼で車が見えたわけではありません。(笑)
部屋は10人部屋で、わたしのグループはよそのクラスと合同の部屋割りになってました。
わたしのクラスから5人、よそのクラスから5人。
幸いそのクラスは私の友達が多いクラスだったので実にわきあいあいな雰囲気です。
ただ、問題は、その友達というのは霊感友達で(おい)わたしを含め10人中5人が何らかの形で霊感がありました。
5人は部屋のあちこちを指差しながら、「あそこにいるねー」「こっちにもねー」と明るくやってたので、他の5人に嫌がられてました。(笑)
寝る時間になって、誰がどこに寝るかを決めたらなぜか霊感5人組がならんで窓側に足を向けて寝ることになりました。
その中でわたしは真ん中で寝てました。
しばらく経つと、わたしの右側で寝ていた子がうなされ始めました。
よく聞き取れないのと、記憶が曖昧なので精確に何を言っていたか書けませんけど、どうも精神体だけどっかに連れてかれそうになってるようです。
そしてその子が「右半身が痛い!」と叫んだ瞬間、部屋の全員が(霊感ない人も)右半身に激痛が走ったのです。
当然部屋はパニック、先生も飛んで来て、泣き叫ぶクラスメートをなだめつつ寝かせていました。(わたしは妙に冷静だった。痛かったけど。(笑))
しばらくすると落ち着いて、またうとうとし始めたんだけど、やっぱり右側の子がうなされ始め、いろいろうわごと言っています。
小さい女の子がトンネルの前に立ち、手招きをしているとうわ言を言っているのを聞きながら、ふと背後になにか気配がしました。
振り返ると、わたしの左側で寝ている子が、寝ながらおいでおいでと手招きをしていました。
わたしはこんな時に何たちの悪い冗談を!!と怒り、その子をたたき起こすと、逆に怒られました。本人は完全に寝ていたようです。
しかし、この騒ぎの中、すぐに左の子は寝てしまい、またしばらくすると手招きをはじめました。
うなされていた子はなんとかなったらしく、時期に疲れ果てて寝てしまいましたが、左側の子
は何やら手を動かしています。不審に思ったわたしはその手に鉛筆を持たせて紙を当ててみました。
案の定、文字を書き始めました。その内容は、
「山が危ない はいるな」
そうです、次の日朝から向かいにある山に入ってオリエンテーリングを予定していたのです。
学校行事に、「霊がおりてきて危ないというから止めましょう」なんていえるわけもなく、わたしは誰に言うともなく、「いや危ないと言われてもこまるのよねー」とぶつぶつ言ってみたりしたけど、やっぱり内容は危ないはいるなそればっかでした。
他の子は疲れて寝てるのに、わたしだけなんでこれに付き合わなければ?と泣きそうになりながら、延々語る霊の文字に付き合ってそのうち寝てしまいました。
次の日、やっぱりオリエンテーリングしたんですが、途中に洞窟のようなものを見つけました。
わたしは見えるタイプじゃないので何があったのわかりませんが、かなりいやな感じのところでした。
見える友達は、何人もいたとおびえてましたが。
多分警告した霊は、ここに入るなということなんだろうなと納得して、無事に一日を終え、帰宅できました。
しかし、あれほどよくないものが多い地もめずらしいなと思い、二度と行きたくありません。
ちなみに、最初に話した「車が沈んでるね」という会話は、先日Tomoさんが話した「湖底から車発見中に白骨死体」につながります。(笑)
そうです、ホントに沈んでいたんですねーー。(笑)
というか、もう最近はそうユー目にめっきり遭わなくなったんですけど、修学旅行とかで旅行に行くと必ず両隣で寝ている人がひどい目にあってました。(笑)
私はどうも避けられる体質のようです。<霊に
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