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◆−白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 C−kou (2010/7/17 20:34:09) No.35159 ┣Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 C−セス (2010/7/17 22:50:07) No.35161 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 C−kou (2010/7/20 20:44:09) No.35163 ┣白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 D−kou (2010/7/23 20:59:17) No.35166 ┃┣Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 D−キマ (2010/7/24 20:46:02) No.35167 ┃┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 D−kou (2010/7/25 19:37:34) No.35171 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 D−フィーナ (2010/7/24 22:50:47) No.35169 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 D−kou (2010/7/25 19:42:57) No.35173 ┣白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 E−kou (2010/8/4 22:13:51) No.35178 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 E−セス (2010/8/9 00:08:00) No.35180 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 E−kou (2010/8/15 22:13:30) No.35184 ┣白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 H−kou (2010/8/22 20:11:08) No.35188 ┣白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 G−kou (2010/9/5 08:16:54) No.35195 ┃┗Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 G−セス (2010/9/11 14:13:08) No.35197 ┃ ┗Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 G−kou (2010/9/12 19:34:30) No.35200 ┣白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 H−kou (2010/9/14 21:09:03) No.35201 ┣白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 I−kou (2010/9/28 20:40:11) No.35203 ┣白と茶と緑の来訪者と金色に消えた存在達−kou (2010/10/16 20:57:23) No.35204 ┣白と茶と緑の来訪者と金色に消えた存在達 A−kou (2010/11/7 20:44:23) No.35208 ┗白と茶と緑の来訪者と金色に消えた存在たち B−kou (2011/1/1 12:16:40) No.35214
35159 | 白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 C | kou | 2010/7/17 20:34:09 |
「久しぶりだな。シルフィーユ」 「はい。ガウリィ様も、お元気そうで」 「あの……どなたですか」 ガウリィとシルフィーユの会話にクウが割ってはいる。 「あ、そういえばえっとあなたとそこの女性に、もう一人、神官様は初対面ですね」 『神官?』 シルフィーユの言葉に全員が怪訝な顔をして 「ああ。ゼロスの事ね」 と、リナがようやっと気づく。 (そういえば、シルフィーユはゼロスと面識がなかったけ) 「えっと、こっちは……あたしの弟子と名乗っているクウよ。その隣の、白髪のがレビ。で、神官が……」 リナが言い方に困る。前に、冥王フェブリゾとの戦いでゼロスのことを話した。シルフィーユが目の前の神官がそのゼロスだと知ったら……。 「謎の神官ゼロスと申します」 人が戸惑っていることに気づかずに、もしくは気づいていておもしろくしようと企んでか……。 「ぜ、ゼロス!」 ゼロスが名乗ったことによってシルフィーユは顔を肌色から青色へそのまま白へと変化させる。 「ぜ、ゼロスというとあの、冥王の手下として同行していたあのゼロス」 「ああ。あの一軒に関わっていましたね。あなた」 「あの、うさんくさい笑顔コンテスト優勝候補で、チャイナドレスを着たりしてお茶目と思わせ解いて、三日放置しといた生牡蠣よりもろくでもない……」 「リナさん。僕をどういう風に説明したんですか?」 「三日前に放置とした生牡蠣云々はアメリアよ」 「ああ、ひどいです。リナさん。うさんくさい笑顔コンテストの他にも害虫そっくり男コンテストでも優勝できると言っていたじゃないですか!!」 責任のなすりつけあいの結果出てくる悪口に、机の下でのの字を書くゼロス。 「……わざわざ、ゼロスの悪口を言い合うために来たのか? この人」 クウがそうつぶやくと、シルフィーユはここに来た目的を思い出したのだろう。 「すみません。話がそれていました。リナさん達がこの街に来ていることを聞いて、実はご相談があったんです」 と、シルフィーユは語り出した。 とある賢者が作り出した己のコピーフォムンクルスの暴走。 それによって、サイラーグは神聖樹フラグーンとシルフィーユ以外を残して住民も待ちも一夜にして消えた。 そして一年もたたないうちに新たな街が生まれた。 魔王の腹心の一人、冥王フェブリゾが作り出した死霊都市。 冥王の邪気によって破壊された神聖樹。 他にも事件があった土地でまた新たに作られていくサイラーグ復興。 それに壊滅する前に街を仕切っている形だった司祭の娘として、責任ある立場にシルフィーユはいた。 異常現象と魔族大量発生事件もなぜかサイラーグ周辺は比較的被害は少なかった。 その話を聞いたとき、リナは内心納得していた。 魔族達もいくら何でも、魔王のそばで暴れるのは恐れ多かったのだろう。と……。 皮肉な話に、リナは苦笑を浮かべていた。 一朝一夕で最高はされなかったが、長い時をかけてゆっくりと再考して言っていた。 今は、なんとか街と呼べるまでに整っていた。だが、 「行方不明?」 「そうなんです」 シルフィーユが切り出した問題に、リナは怪訝な声を上げ続いてクウをちらりとみて、すこし戸惑った顔をする。 「えっと、あと、これは個人的な事なんですが……」 クウを見て言おうとして口をつぐむ。 「ああ。クウは大丈夫よ。信用がおける」 リナの言葉を聞いても、まだ多少悩んだが意を決したらしい。 声を潜め、辺りを見回して 「わたし、見たんです。一週間前に……」 「誰を?」 「……冥王、フェブリゾを……」 シルフィーユの言葉に全員が絶句した。 | |||
35161 | Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 C | セス | 2010/7/17 22:50:07 |
記事番号35159へのコメント こんばんは、kouさん。 >「あの、うさんくさい笑顔コンテスト優勝候補で、チャイナドレスを着たりしてお茶目と思わせ解いて、三日放置しといた生牡蠣よりもろくでもない……」 >「リナさん。僕をどういう風に説明したんですか?」 >「三日前に放置とした生牡蠣云々はアメリアよ」 >「ああ、ひどいです。リナさん。うさんくさい笑顔コンテストの他にも害虫そっくり男コンテストでも優勝できると言っていたじゃないですか!!」 > 責任のなすりつけあいの結果出てくる悪口に、机の下でのの字を書くゼロス。 >「……わざわざ、ゼロスの悪口を言い合うために来たのか? この人」 リナといい、アメリアといい、スレイヤーズの女性陣は言うことが結構キツイですね(笑 >「わたし、見たんです。一週間前に……」 >「誰を?」 >「……冥王、フェブリゾを……」 > シルフィーユの言葉に全員が絶句した。 あのインケン魔族(笑)が化けてでてきたんでしょうか・・・? 続きを楽しみにしております | |||
35163 | Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 C | kou | 2010/7/20 20:44:09 |
記事番号35161へのコメント >こんばんは、kouさん。 こんばんはセスさん。 >>「……わざわざ、ゼロスの悪口を言い合うために来たのか? この人」 >リナといい、アメリアといい、スレイヤーズの女性陣は言うことが結構キツイですね(笑 アメリアは悪気無くずばずば言うし、リナは平気で悪口言うし、シルフィーユはかわいい顔して結構きついことを言うですよね。 >>「わたし、見たんです。一週間前に……」 >>「誰を?」 >>「……冥王、フェブリゾを……」 >> シルフィーユの言葉に全員が絶句した。 >あのインケン魔族(笑)が化けてでてきたんでしょうか・・・? 化けて出る……。なんか幽霊みたいだ……。 >続きを楽しみにしております 設定では、さらにとんでもない方々が続々登場する予定です。 あと、ルーちゃんが出る予定です。楽しみにしてください。 | |||
35166 | 白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 D | kou | 2010/7/23 20:59:17 |
記事番号35159へのコメント k 夏だ! 休みだ! 夏休み! L 小学生か? あんたは? k 数学や現国の宿題がない分、幸せだ。 L 子供か! あんたは! k 夏休みを喜ぶのは人間の義務です! 夏休みを喜ばないのは、専業主婦と夏休み中ずっと補習を受ける人間だけ! L なら、部下Sは万年夏休みで喜んでいるのかしら? k …………(ノーコメント)で、では、十字路編スタート 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「冥王 フェブリゾ……って、あのフェブリゾ」 「はい。……あの、フェブリゾです」 リナの質問にシルフィーユはゆっくりと頷いた。 沈黙があたりを支配する中で、 「なぁ」 ガウリィが口を開く。 リナは、 「フェブリゾってなんだっけ? て、聞いたら殴るから」 「…………」 困ったような顔をするガウリィにリナは頭を抱えて、 「わかった。とりあえず、シルフィーユ。あんたが住んでいる家にでも連れて行って。たぶん、これから先人の多いところで話す内容じゃなくなると思うし。……あと、……」 リナは立ち上がると 「本当に忘れているんじゃない!」 ガウリィに跳び蹴りを入れたのだった。 そこは、シルフィーユの昔の家がある場所だった。 「無理を言ってここにしてもらったんです。……街が一望できますし……」 シルフィーユはそう苦笑を浮かべた。 「こちらです。紅茶で良いですよね」 そう言って、来客室に連れてくると紅茶と自分で焼いたらしいクッキーをおく。 「まず、こっちから話しとくわ。この、クウ。あたしの弟子を名乗っているけれど、それは表向きの話。実際は、依頼人のようなものよ。 異世界から来たんですって」 「正確には、異空間からだが……」 リナの説明にクウはやや仏頂面でそう言う。 「異世界? ですか」 「すぐに信じてくれなんて言わないけれど、どう考えても事実。クウ、どうせ冥王の一件は知っているんでしょ」 「ああ」 「覚えていますか?」 マントがクウに確認すると 「ふ、服が!」 「あ、ごめん。言い忘れていた。クウが着ているマントは意志があって喋るわ。名前はまんま、マント。ついでに、レビは本当の姿はウサギのぬいぐるみみたいなのだから」 「は、はぁ」 まだ飲み込みきれていないようだが、惚けている場合ではないと判断したのだろう。真剣な顔で、 「それで、あれは三日前の時でした。宿屋のゲイルくんが行方不明になった日。わたしも探していました」 シルフィーユは地図を取り出すと一点を指さす。十字路になっている場所だ。 「ここで見たんです」 「よく似た、別人と言うことは」 「わたしも、その可能性を考えたんですが……」 ゼルガディスの言葉にシルフィーユは言いにくそうに 「忘れられるわけがないんです。あいつのことを……。父や街の人達の魂をもてあそんだあいつを……」 冥王フェブリゾが、コピーレゾの起こした爆発で死んだ人々。その魂を使って作り出した偽の街。それは、リナ達を苦しめるためだけに作ったのだ。 シルフィーユが恨むのも無理はないだろう。 「信じてくれないと思いますが……」 「いや、俺は信じる」 ゼルガディスがそう言い出した。 「実は、言うべきか言わないべきか悩んでいたんだがさっき、街を調べているときに俺は見たんだ」 「冥王を?」 「いや……レゾをだ」 「リナ」 「忘れたの?」 こくりとリナの言葉にガウリィは頷いた。 | |||
35167 | Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 D | キマ | 2010/7/24 20:46:02 |
記事番号35166へのコメント 初めましてkouさん 今までは見るだけ見てコメントをしないで居ましたが、今回はコメントをしてみようと思います。 >「冥王 フェブリゾ……って、あのフェブリゾ」 >「はい。……あの、フェブリゾです」 そういえばリナはかつてガウリィと会う前に、フェブリゾにけんかを売っている発言をしていましたねw > リナの質問にシルフィーユはゆっくりと頷いた。 > 沈黙があたりを支配する中で、 >「なぁ」 > ガウリィが口を開く。 > リナは、 >「フェブリゾってなんだっけ? て、聞いたら殴るから」 >「…………」 > 困ったような顔をするガウリィにリナは頭を抱えて、 >「わかった。とりあえず、シルフィーユ。あんたが住んでいる家にでも連れて行って。たぶん、これから先人の多いところで話す内容じゃなくなると思うし。……あと、……」 > リナは立ち上がると >「本当に忘れているんじゃない!」 > ガウリィに跳び蹴りを入れたのだった。 聞いていないだろと言われたら『殴ってないでしょ』と言えるからでしょうか? > そこは、シルフィーユの昔の家がある場所だった。 >「無理を言ってここにしてもらったんです。……街が一望できますし……」 > シルフィーユはそう苦笑を浮かべた。 >「こちらです。紅茶で良いですよね」 > そう言って、来客室に連れてくると紅茶と自分で焼いたらしいクッキーをおく。 >「まず、こっちから話しとくわ。この、クウ。あたしの弟子を名乗っているけれど、それは表向きの話。実際は、依頼人のようなものよ。 > 異世界から来たんですって」 >「正確には、異空間からだが……」 > リナの説明にクウはやや仏頂面でそう言う。 >「異世界? ですか」 >「すぐに信じてくれなんて言わないけれど、どう考えても事実。クウ、どうせ冥王の一件は知っているんでしょ」 >「ああ」 >「覚えていますか?」 > マントがクウに確認すると >「ふ、服が!」 まぁ、普通は服は喋りませんね >「あ、ごめん。言い忘れていた。クウが着ているマントは意志があって喋るわ。名前はまんま、マント。ついでに、レビは本当の姿はウサギのぬいぐるみみたいなのだから」 >「は、はぁ」 > まだ飲み込みきれていないようだが、惚けている場合ではないと判断したのだろう。真剣な顔で、 >「それで、あれは三日前の時でした。宿屋のゲイルくんが行方不明になった日。わたしも探していました」 > シルフィーユは地図を取り出すと一点を指さす。十字路になっている場所だ。 >「ここで見たんです」 >「よく似た、別人と言うことは」 世界には同じ顔をした人が3人いるってよく言いますからねぇ……。 まぁ、これで他人だったとしたらはた迷惑ですが……。 >「わたしも、その可能性を考えたんですが……」 > ゼルガディスの言葉にシルフィーユは言いにくそうに >「忘れられるわけがないんです。あいつのことを……。父や街の人達の魂をもてあそんだあいつを……」 > 冥王フェブリゾが、コピーレゾの起こした爆発で死んだ人々。その魂を使って作り出した偽の街。それは、リナ達を苦しめるためだけに作ったのだ。 > シルフィーユが恨むのも無理はないだろう。 恨むなと言う方が無茶ですね。この場合は >「信じてくれないと思いますが……」 >「いや、俺は信じる」 > ゼルガディスがそう言い出した。 >「実は、言うべきか言わないべきか悩んでいたんだがさっき、街を調べているときに俺は見たんだ」 >「冥王を?」 >「いや……レゾをだ」 またしてもコピーとかだったらはた迷惑でしょうね >「リナ」 >「忘れたの?」 > こくりとリナの言葉にガウリィは頷いた。 リナの鉄拳発動5秒前というところでしょうかw いつ見ても楽しめる事が出来ます。 乱文失礼しました | |||
35171 | Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 D | kou | 2010/7/25 19:37:34 |
記事番号35167へのコメント >初めましてkouさん >今までは見るだけ見てコメントをしないで居ましたが、今回はコメントをしてみようと思います。 ありがとうございます。キマさん >>「冥王 フェブリゾ……って、あのフェブリゾ」 >>「はい。……あの、フェブリゾです」 > > そういえばリナはかつてガウリィと会う前に、フェブリゾにけんかを売っている発言をしていましたねw その時、リナはそんな伝説の魔族に関わる予定は無い。と言ってましたが……。いやはや、人生とは予定通りに行かないんですよね。 >>「なぁ」 >> ガウリィが口を開く。 >> リナは、 >>「フェブリゾってなんだっけ? て、聞いたら殴るから」 >>「…………」 >> 困ったような顔をするガウリィにリナは頭を抱えて、 >>「わかった。とりあえず、シルフィーユ。あんたが住んでいる家にでも連れて行って。たぶん、これから先人の多いところで話す内容じゃなくなると思うし。……あと、……」 >> リナは立ち上がると >>「本当に忘れているんじゃない!」 >> ガウリィに跳び蹴りを入れたのだった。 > > 聞いていないだろと言われたら『殴ってないでしょ』と言えるからでしょうか? そんな、感じですね。 >>「まず、こっちから話しとくわ。この、クウ。あたしの弟子を名乗っているけれど、それは表向きの話。実際は、依頼人のようなものよ。 >> 異世界から来たんですって」 >>「正確には、異空間からだが……」 >> リナの説明にクウはやや仏頂面でそう言う。 >>「異世界? ですか」 >>「すぐに信じてくれなんて言わないけれど、どう考えても事実。クウ、どうせ冥王の一件は知っているんでしょ」 >>「ああ」 >>「覚えていますか?」 >> マントがクウに確認すると >>「ふ、服が!」 > > まぁ、普通は服は喋りませんね 喋ったら普通じゃなくなるとも言えます。 >>「あ、ごめん。言い忘れていた。クウが着ているマントは意志があって喋るわ。名前はまんま、マント。ついでに、レビは本当の姿はウサギのぬいぐるみみたいなのだから」 >>「は、はぁ」 >> まだ飲み込みきれていないようだが、惚けている場合ではないと判断したのだろう。真剣な顔で、 >>「それで、あれは三日前の時でした。宿屋のゲイルくんが行方不明になった日。わたしも探していました」 >> シルフィーユは地図を取り出すと一点を指さす。十字路になっている場所だ。 >>「ここで見たんです」 >>「よく似た、別人と言うことは」 > > 世界には同じ顔をした人が3人いるってよく言いますからねぇ……。 > まぁ、これで他人だったとしたらはた迷惑ですが……。 オチとしても、あんまりでしょう。何だったんだ! 思わせぶりなのは! と、怒鳴られること請け合いです。 >>「わたしも、その可能性を考えたんですが……」 >> ゼルガディスの言葉にシルフィーユは言いにくそうに >>「忘れられるわけがないんです。あいつのことを……。父や街の人達の魂をもてあそんだあいつを……」 >> 冥王フェブリゾが、コピーレゾの起こした爆発で死んだ人々。その魂を使って作り出した偽の街。それは、リナ達を苦しめるためだけに作ったのだ。 >> シルフィーユが恨むのも無理はないだろう。 > > 恨むなと言う方が無茶ですね。この場合は 滅んだからこそ、あまりにも格違いの相手だったからこそ、自分で滅ぼしたかったという感情がでないだけですしね。 >>「信じてくれないと思いますが……」 >>「いや、俺は信じる」 >> ゼルガディスがそう言い出した。 >>「実は、言うべきか言わないべきか悩んでいたんだがさっき、街を調べているときに俺は見たんだ」 >>「冥王を?」 >>「いや……レゾをだ」 > > またしてもコピーとかだったらはた迷惑でしょうね ああ、大量に創ってそうですしね。 >>「リナ」 >>「忘れたの?」 >> こくりとリナの言葉にガウリィは頷いた。 > > リナの鉄拳発動5秒前というところでしょうかw 「少しは、覚えときなさい!」 と、殴るとか…… > いつ見ても楽しめる事が出来ます。 > 乱文失礼しました ありがとうございます。 | |||
35169 | Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 D | フィーナ | 2010/7/24 22:50:47 |
記事番号35166へのコメント kouさんこんばんは。 >k 夏だ! 休みだ! 夏休み! >L 小学生か? あんたは? >k 数学や現国の宿題がない分、幸せだ。 あー。そーいえば、そんなもんもありましたっけー。 夏休みなんて、縁遠いもんだ。学生時代を満喫してください。 >L 子供か! あんたは! >k 夏休みを喜ぶのは人間の義務です! 夏休みを喜ばないのは、専業主婦と夏休み中ずっと補習を受ける人間だけ! いや夏休み関係なく仕事してる人間も、バイトとか店員とかいるんですが。 >L なら、部下Sは万年夏休みで喜んでいるのかしら? >k …………(ノーコメント)で、では、十字路編スタート >〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 >「冥王 フェブリゾ……って、あのフェブリゾ」 >「はい。……あの、フェブリゾです」 > リナの質問にシルフィーユはゆっくりと頷いた。 > 沈黙があたりを支配する中で、 >「なぁ」 > ガウリィが口を開く。 > リナは、 >「フェブリゾってなんだっけ? て、聞いたら殴るから」 >「…………」 > 困ったような顔をするガウリィにリナは頭を抱えて、 >「わかった。とりあえず、シルフィーユ。あんたが住んでいる家にでも連れて行って。たぶん、これから先人の多いところで話す内容じゃなくなると思うし。……あと、……」 > リナは立ち上がると >「本当に忘れているんじゃない!」 > ガウリィに跳び蹴りを入れたのだった。 > > そこは、シルフィーユの昔の家がある場所だった。 >「無理を言ってここにしてもらったんです。……街が一望できますし……」 > シルフィーユはそう苦笑を浮かべた。 >「こちらです。紅茶で良いですよね」 > そう言って、来客室に連れてくると紅茶と自分で焼いたらしいクッキーをおく。 >「まず、こっちから話しとくわ。この、クウ。あたしの弟子を名乗っているけれど、それは表向きの話。実際は、依頼人のようなものよ。 > 異世界から来たんですって」 >「正確には、異空間からだが……」 > リナの説明にクウはやや仏頂面でそう言う。 >「異世界? ですか」 >「すぐに信じてくれなんて言わないけれど、どう考えても事実。クウ、どうせ冥王の一件は知っているんでしょ」 >「ああ」 >「覚えていますか?」 > マントがクウに確認すると >「ふ、服が!」 >「あ、ごめん。言い忘れていた。クウが着ているマントは意志があって喋るわ。名前はまんま、マント。ついでに、レビは本当の姿はウサギのぬいぐるみみたいなのだから」 >「は、はぁ」 > まだ飲み込みきれていないようだが、惚けている場合ではないと判断したのだろう。真剣な顔で、 >「それで、あれは三日前の時でした。宿屋のゲイルくんが行方不明になった日。わたしも探していました」 > シルフィーユは地図を取り出すと一点を指さす。十字路になっている場所だ。 >「ここで見たんです」 >「よく似た、別人と言うことは」 >「わたしも、その可能性を考えたんですが……」 > ゼルガディスの言葉にシルフィーユは言いにくそうに >「忘れられるわけがないんです。あいつのことを……。父や街の人達の魂をもてあそんだあいつを……」 > 冥王フェブリゾが、コピーレゾの起こした爆発で死んだ人々。その魂を使って作り出した偽の街。それは、リナ達を苦しめるためだけに作ったのだ。 > シルフィーユが恨むのも無理はないだろう。 ん?でも魔族は、姿かたちなんてあってなきがごとし。高位の存在は望む姿を得られるんだから。 >「信じてくれないと思いますが……」 >「いや、俺は信じる」 > ゼルガディスがそう言い出した。 >「実は、言うべきか言わないべきか悩んでいたんだがさっき、街を調べているときに俺は見たんだ」 >「冥王を?」 >「いや……レゾをだ」 >「リナ」 >「忘れたの?」 > こくりとリナの言葉にガウリィは頷いた。 誤字の指摘シルフィールとフィブリゾですよ。 ガウリイ相変わらずクラゲですね。リナの蹴りがまたでるんでしょうか。これなら商人とルーちゃんの出番ちかしの展開かな。 ゼロスとSの不幸はほぼ確定っぽいですね。続きを楽しみにしています。 | |||
35173 | Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 D | kou | 2010/7/25 19:42:57 |
記事番号35169へのコメント >kouさんこんばんは。 こちらこそ、フィーナさん。こんばんは >>k 数学や現国の宿題がない分、幸せだ。 >あー。そーいえば、そんなもんもありましたっけー。 >夏休みなんて、縁遠いもんだ。学生時代を満喫してください。 そうですね。そうします。まずは図書館だ! と、思ってます。 >>L 子供か! あんたは! >>k 夏休みを喜ぶのは人間の義務です! 夏休みを喜ばないのは、専業主婦と夏休み中ずっと補習を受ける人間だけ! >いや夏休み関係なく仕事してる人間も、バイトとか店員とかいるんですが。 それでも、夏だからのお盆休みとかがありますし……。公務員も夏は休暇を取るそうです。 >>「よく似た、別人と言うことは」 >>「わたしも、その可能性を考えたんですが……」 >> ゼルガディスの言葉にシルフィーユは言いにくそうに >>「忘れられるわけがないんです。あいつのことを……。父や街の人達の魂をもてあそんだあいつを……」 >> 冥王フェブリゾが、コピーレゾの起こした爆発で死んだ人々。その魂を使って作り出した偽の街。それは、リナ達を苦しめるためだけに作ったのだ。 >> シルフィーユが恨むのも無理はないだろう。 >ん?でも魔族は、姿かたちなんてあってなきがごとし。高位の存在は望む姿を得られるんだから。 だとしても、わざわざフェブリゾとそっくりの姿をとる理由は無いでしょう。あのお方を怒らせたなんてことをしたんですし……。 >>「信じてくれないと思いますが……」 >>「いや、俺は信じる」 >> ゼルガディスがそう言い出した。 >>「実は、言うべきか言わないべきか悩んでいたんだがさっき、街を調べているときに俺は見たんだ」 >>「冥王を?」 >>「いや……レゾをだ」 >>「リナ」 >>「忘れたの?」 >> こくりとリナの言葉にガウリィは頷いた。 >誤字の指摘シルフィールとフィブリゾですよ。 ……ああ! 間違えてた。うう、すみません。 詩的ありがとうございます。 >ガウリイ相変わらずクラゲですね。リナの蹴りがまたでるんでしょうか。これなら商人とルーちゃんの出番ちかしの展開かな。 >ゼロスとSの不幸はほぼ確定っぽいですね。続きを楽しみにしています。 はい。ゆっくりと、その姿が現れていきます。ルーちゃんはど派手に登場して、ゼロス等を凍り付かせます。 | |||
35178 | 白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 E | kou | 2010/8/4 22:13:51 |
記事番号35159へのコメント 「赤法師レゾ=グレイワーズ。二番目の魔王の魂をもった人間の名前です」 マントの解説にガウリィはしばらく考えて、 「おお、レゾか」 「遅いわよ……」 「そっくりさんとか、親戚関係とかはあり得ないのか?」 クウの言葉にゼルガディスは、 「レゾの血族は俺以外、居ない。少なくとも、俺は聞いた事無いな。 それに、服装もレゾと同じだった」 「あそこまで、赤ずくめの服まで同じなのを偶然とは思えないわね。名乗る語りなら、もっと堂々と名乗って騒ぎになっているでしょ」 リナがうなずく。 「ゼロスはどう思うの。魔族のあんたとしては?」 「にわかには信じられない。と言いたいところですが……」 「が?」 「実は僕も見たんです」 「レゾ? それとも、フィブリゾ?」 「魔竜王ガーウです」 『ぶっ』 再度、お茶をふきこぼしてしまう面々。 ずごっしゃぁぁ 「な、何をするんだ! リナ!」 お茶をふきこぼしたリナは、間髪入れずにガウリィの頭をスリッパではたく。 「どうせ、覚えてないんでしょ」 「なに! どこに、そんな保証があるんだ!」 「覚えているの?」 「覚えていないぞ」 リナの質問にすぐさま答えるガウリィ。 「…………あんたね」 「リナさんが冥王様の作戦に重要な人物だと知って、殺そうとした方ですよ。冥王様に滅ぼされましたが……」 ゼロスの説明で、ガウリィは 「……ああ、思い出したぞ。でっかい悪い蜥蜴だな」 「……蜥蜴……」 「ま、そんな所ね」 ため息をつくゼロスに苦笑を浮かべるリナ。クウはクッキーを食べながら一言、 「ドラまたリナに喧嘩を売ったドラゴンか……」 「ちょっと、クウ! それどういう意味?」 クウの言葉にリナは詰め寄る。 「で、リナはどう思うんだ?」 「リナちゃんは信じるの?」 クウとレビに尋ねられ、リナは、 「……あたしも、信じるしかないわね。ゼロスはともかくゼルガディスは信用できるし……」 「僕は信用できないんですか?」 「だって、うさんくさいだもの。あんたの存在自体。味方としても敵としてもうさんくさい。敵としても味方としても信用できないわ。間違いなく敵と言えるのは、あんたが魔族だから。魔族の本質は信用できるけれど、人柄はすべてが信用できない。 あんたがもし、人間だったら……あんたは敵としても味方としても信用しない相手と言った所ね」 「……ひどいですね。リナさん」 と、ゼロスは言うがあまり気にしていない。むしろ良くおわかりで。とでもいった感じだ。 「それに……」 「それに? 何ですか? リナさん」 アメリアに尋ねられリナは、答えた。 「あたしも見たのよ。魔王を……三番目の魔王。 ルークの姿を……」 | |||
35180 | Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 E | セス | 2010/8/9 00:08:00 |
記事番号35178へのコメント こんばんは、kouさん。 >「魔竜王ガーウです」 >『ぶっ』 > 再度、お茶をふきこぼしてしまう面々。 > ずごっしゃぁぁ >「な、何をするんだ! リナ!」 > お茶をふきこぼしたリナは、間髪入れずにガウリィの頭をスリッパではたく。 どうせ、ガウリイが覚えていないことを察して早めにどついたんですね(笑 > ゼロスの説明で、ガウリィは >「……ああ、思い出したぞ。でっかい悪い蜥蜴だな」 ご当人(ご当竜?)が聞いたら、怒るぞ・・・ >「……蜥蜴……」 >「ドラまたリナに喧嘩を売ったドラゴンか……」 ああ、だから滅びたんですね(おい) | |||
35184 | Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 E | kou | 2010/8/15 22:13:30 |
記事番号35180へのコメント >こんばんは、kouさん。 こんばんは。セスさん。レスが遅くなってすみません。 >>「魔竜王ガーウです」 >>『ぶっ』 >> 再度、お茶をふきこぼしてしまう面々。 >> ずごっしゃぁぁ >>「な、何をするんだ! リナ!」 >> お茶をふきこぼしたリナは、間髪入れずにガウリィの頭をスリッパではたく。 >どうせ、ガウリイが覚えていないことを察して早めにどついたんですね(笑 二度あることは、三度あると言いますから(苦笑) >> ゼロスの説明で、ガウリィは >>「……ああ、思い出したぞ。でっかい悪い蜥蜴だな」 >ご当人(ご当竜?)が聞いたら、怒るぞ・・・ ミルガディアさんをでっかいトカゲの偉い人と言う人ですからね。 >>「……蜥蜴……」 >>「ドラまたリナに喧嘩を売ったドラゴンか……」 >ああ、だから滅びたんですね(おい) それで、滅びたなら間抜けですね。 | |||
35188 | 白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 H | kou | 2010/8/22 20:11:08 |
記事番号35159へのコメント 「ルークて、あのルークか?」 「珍しいですね。ガウリィさんが覚えているなんて」 「……アメリア、俺をなんだと……」 「だって、フェブリゾやガーウのことを忘れていたガウリィさんですよ。そのルークという人を忘れていても、おかしくありません!」 「論点はそこじゃないだろ」 力一杯宣言するアメリアにあきれながら、ゼルガディスは、 「三番目の魔王と言ったな。どう言うことだ?」 「ゼルとアメリアと別れて、ガウリィの新しい剣を探していた時に、トレジャーハンターと名乗る二人……。ミリーナとルークに会ったの。そして、覇王の策略というかずさんな賭みたいなのに、巻き込まれていろんな事件を解決した。 そして、ルークが愛していたミリーナがあるごたごたで死んで、ルークの中に封印されていた魔王が目覚めた……。 後で、ゆっくり説明するけれどとりあえずそう言っておくわ」 目線を落として、リナはゆっくりという。 「……死んだんですか?」 「間違いなくね」 ため息混じりにリナがそういえば、ガウリィも頷いた。 「死んだはずの人間に、滅んだはずの魔族。しかも、人間の方は魔族と関わりが強い……。と、言うか……」 「魔王と化した人間」 クウの言葉をゼロスがつなげる。 「どう言うことでしょう?」 シルフィーユの言葉に、マントは、 「推測ならいくつかあります。 一つは、よく似た他人。ただし、それが何度も続くのはどう考えても異様というかおかしいですが……。 二つ目は、実は滅んでいなかった。これは、あり得ませんね。間違いなく、魔竜王と冥王が滅んでいるのは、彼らを源とした呪文が使えなくなったことが証明しています。 三つ目は――」 「商人の仕業」 リナの言葉に、沈黙があたりを支配した。 | |||
35195 | 白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 G | kou | 2010/9/5 08:16:54 |
記事番号35159へのコメント k 前回、HじゃなくてFだった……。 L いくつ、すっ飛ばしているのよ!! k ……三つ? L 本当に答えろとはいっていない! k まぁ、細かいことはさておいて、 L 細かくない。 k 黄昏色の十字路 スタート! 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「そんなことが……」 シルフィールに承認について説明し終えると、シルフィールはただつぶやいた。 「とはいえ、はっきり言って商人の仕業というのは、推測。状況証拠だけで、物的証拠が何一つとしてないが……」 「なぁ、リナ。ゼルのいっている。情操教育と沸点省益って、なんだ?」 「……ガウリィ。ゼルがいっているのは、状況証拠と物的証拠。 可能性が高い事態だけれど、はっきりとした根拠はない。といっているのよ」 「なんだよ。それならそうと行ってくれよな」 「……いっているが……」 ガウリィの言葉にゼルは半眼でうめく。 「あの、その商人は銀髪に黒い瞳のガウリィ様だといってましたよね」 「? うん。あいつ、ガウリィの顔をまねたんだけれど、髪の毛の色と瞳の色だけは変えなかったのよね」 「そういえば、そうですね。どうしてでしょう?」 シルフィールの質問にリナはうなずき、アメリアが疑問をつぶやく。 「それは、解りませんけれど……。それなら、心当たりがあります。 すべて説明がつくことが……」 「どう言うことですか?」 魔族のゼロスにいわれて、シルフィールはひっ! と、悲鳴を上げるが、何とか持ち直し、 「あれは、最初の行方不明者が出る三日前でした。わたしは、ちょうど風邪をこじらせて肺炎になったアリュエさんの所へ、治療に行く途中でした――」 ――老人の一人暮らしということもあって、お粥などの介護用品を用意していたら少し遅くなっていたために、走っていた。 消化に良い、リンゴが一つ転がり、拾ったときに 「あ、ガウリィ様……?」 一瞬、ガウリィかと思ったが違うとすぐに解った。 黒いローブで顔を隠していたが、下からのぞき上げる形になってしまったので顔がはっきりと見えた。 確かに、端正な顔立ちはガウリィそっくりだったが流れるような金髪と青いひとみではなかった。 冷たい銀髪にどこか恐怖を覚える黒い瞳。 常にのんき……もとい、常春にいる人を穏やかにさせる雰囲気とは違って、氷河に置き去りにされた感覚になった。 リンゴを拾ったときには、すでに人混みの中に消えていた。 顔立ちが似ていることから、印象には残ったがただの偶然と思って気にはしていなかったらしい。 それが、シルフィールのいう心当たりだった。 | |||
35197 | Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 G | セス | 2010/9/11 14:13:08 |
記事番号35195へのコメント どうも、kouさん。 >「なんだよ。それならそうと行ってくれよな」 >「……いっているが……」 > ガウリィの言葉にゼルは半眼でうめく。 ガウリイの場合、大抵は重要なことを聞いていても意味を理解していないか、覚えていないかのどちらかですよね(笑 >「どう言うことですか?」 > 魔族のゼロスにいわれて、シルフィールはひっ! と、悲鳴を上げるが、 あ、やっぱり怖がられていますね、後姿がゴキブリ似だけあって(おい) > 黒いローブで顔を隠していたが、下からのぞき上げる形になってしまったので顔がはっきりと見えた。 > 確かに、端正な顔立ちはガウリィそっくりだったが流れるような金髪と青いひとみではなかった。 > 冷たい銀髪にどこか恐怖を覚える黒い瞳。 > 常にのんき……もとい、常春にいる人を穏やかにさせる雰囲気とは違って、氷河に置き去りにされた感覚になった。 普通は顔立ちが整っていると、近づきがたい感じがするけど ガウリイの場合、のほほんとした笑顔のおかげでそういうのは皆無ですしね。 | |||
35200 | Re:白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 G | kou | 2010/9/12 19:34:30 |
記事番号35197へのコメント >どうも、kouさん。 お久しぶりです。セスさん。 >>「なんだよ。それならそうと行ってくれよな」 >>「……いっているが……」 >> ガウリィの言葉にゼルは半眼でうめく。 >ガウリイの場合、大抵は重要なことを聞いていても意味を理解していないか、覚えていないかのどちらかですよね(笑 右から左へと聞いていることがそのまま、流れている。と、言ったところですかね。 >>「どう言うことですか?」 >> 魔族のゼロスにいわれて、シルフィールはひっ! と、悲鳴を上げるが、 >あ、やっぱり怖がられていますね、後姿がゴキブリ似だけあって(おい) ゴキブリ呼ばわりが、ほぼ定着していくゼロス……。獣神官なのに、たとえが動物ではないのは、屈辱かな? (いえ、それ以前の問題ですが……。ゼロス) >> 黒いローブで顔を隠していたが、下からのぞき上げる形になってしまったので顔がはっきりと見えた。 >> 確かに、端正な顔立ちはガウリィそっくりだったが流れるような金髪と青いひとみではなかった。 >> 冷たい銀髪にどこか恐怖を覚える黒い瞳。 >> 常にのんき……もとい、常春にいる人を穏やかにさせる雰囲気とは違って、氷河に置き去りにされた感覚になった。 >普通は顔立ちが整っていると、近づきがたい感じがするけど >ガウリイの場合、のほほんとした笑顔のおかげでそういうのは皆無ですしね。 そうですね。まあ、顔立ちが整っている。整っていないと言うよりも、その人の持つ雰囲気が一番、重要だと思います。 以上、kouでした。 | |||
35201 | 白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 H | kou | 2010/9/14 21:09:03 |
記事番号35159へのコメント 「なるほど、間違いなく商人が関わっているわね」 すべてを聞いて、リナはそうつぶやいた。 「なあ。リナ」 「商人は顔や姿を自由に変えられるの。魔族みたいに! で、あんたの顔が気に入ってあんたの顔をまねているの」 「いや、それはわかるんだけれどよ」 ガウリィの疑問に答えたリナだが、ガウリィは困ったように、 「なんで、あいつ俺の髪の毛の色と瞳の色をまねなかったんだ?」 その言葉に、全員が黙る。 「ねえ。ゼロス。魔族とかって絶対に変えられないとかそういう何かがある?」 「まあ、実力によっては人間そっくりに化けれないとか。実力までまねるとか記憶の模倣は不可能ですけれど、瞳の色とか髪の色とかは別ですね。 例外を言えば、魔王様ですね。赤い瞳の異名通り、その瞳の色を変えることはしません。とはいえ、それは当人の意志ですけれど……」 ゼロスは困ったように言う。 「珍しいな。そこまで、詳しく説明するとは」 ゼルガディスの言葉にゼロスは肩をすくめて、 「どうせ、僕が言わなくてもマントさんが知っていて言うんでしょ」 「理解が早いようですね」 あっさりと肯定されて、ゼロスはこめかみをすこしだけひくつかせたのをリナは見逃さなかった。 「銀髪に黒い瞳であることになにか意味があると言うことかもしれないな」 クウが独白に近い形でつぶやいた。 「とにかく、行方不明者は夕暮れ時に起きているんだな」 「は、はい」 急に話題を変えたクウにシルフィールは、すこし戸惑いながらも頷く。 「ええ、ですから、最近は対策として夕暮れ時は出歩かないようにしています」 「黄昏時の辻か……」 「つじ……なに?」 クウのつぶやいた言葉にリナは、怪訝な顔をして聞き返す。 「辻。わかりやすく言えば、十字路。クロス・ロードのことだ。二つの道が交錯しあっている道のことだ」 クウの言葉でリナは気づく。行方不明者が居る場所は、すべて十字路だと言うことに……。 「黄昏時は言わずもながら、魔が現れる時。 この世界じゃ、魔王を意味する言語ですらある。 辻はこの世とあの世の境目とか言われていて、不吉とされているんだ」 「そういえば、そんな文献を読んだことがあるな」 クウの言葉にゼルガディスがつぶやく。 黄昏時の十字路は文字通り、魔への入り口となっていたのかもしれない。 クウが言わんとしていることに気づいて、リナはあることに気づいた。 「そういえば、ルークを見た場所も十字路だった」 「! レゾを見たところもだ」 「冥王を見た所もです」 「………僕も十字路でしたね」 リナの言葉を皮切りに、全員がつぶやく。 「黄昏時の十字路。 行ってみないか。俺のカンが正しければ、真相を知るのに一番の近道だ。しかも、商人がいる気がする」 クウは不敵な笑みを浮かべてそう宣言した。 | |||
35203 | 白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 I | kou | 2010/9/28 20:40:11 |
記事番号35159へのコメント k お久しぶりです。kouです。誕生日を終えて、またすこし老けました。 L 老けたと言うよりも、大人の階段を上ったと言うべきじゃないの。あんたの年齢ならさ。 k どう言おうと、一つ年を取ったことは変わらない。 L 未成年で三十路も言っていないから言えるのね。 k ちなみに、誕生日プレゼントにスレイヤーズ劇場版DVD−BOXを買ってもらった。 L ああ、そういえば最近、発売されたもんね。 k すぺしゃる&えくせれんとにしようかと考えたけれど、やっぱり映画版の方が魅力的だったんだよね。すぺしゃるとえくせれんとのビデオならありますし……。 L 寮ではビデオが見れないくせに……。 k 家出見るから良いんです。中古でめちゃくちゃ安かったし……。 L 悲しい本音ね……。 k それは、さておき黄昏時の十字路の最終話です。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 「黄昏時ね……。確かに、逢魔が時とまで言われているとおり不吉ね。実際に、魔王を指すカオスワーズに使われているしね」 夕暮れ時の十字路でリナはぼんやりとつぶやいた。 「十字路も不吉なんだぞ。辻道と言われているからな」 「辻道? どう言う意味だ」 ゼルガディスの質問にクウは、 「そのまんまの意味だ。二つの道が交わる場所。 異なる世界が重なる場所とも言われているからな。ある世界だと、邪悪な魔物が出てくると言われているしな」 「へー。よく、異世界の事なんて知っているな」 『…………』 クウの言葉に関したしたように言うガウリィ。そして絶句する面々。 「ガウリィ……。クウは異世界から来たんだってば……」 リナの言葉にガウリィは、しばらく沈黙して、 「おお、そういえばそうだったな」 絶句する面々だった。 「……。まあ、良いとしてだ。マント、なんかわからないか?」 気を取り直すようにクウが言えば、 「確かに気になるところがありますね。ゼロス殿も気づいているでしょう」 「まあ、たしかに気にはなりますけれど……」 マントに話を振られ、嫌そうにゼロスは言う。 「なによ?」 「リナさんも知っていると思いますけれど、この街で冥王様がある作戦をお考えになっていたことはご存じですよね」 「ご存じも何も、ほぼ当事者です!! 知っているに決まっているじゃないですか!!」 「アメリア。当事者は、リナとガウリィにせいぜいシルフィーユだろ。俺たちは、勝手についてきていただけだ。居なくても居ても、同じだろ」 ゼルガディスの言葉にアメリアはむぅとふくれる。 「とにもかくにも、その時にまあ、ここでは特殊な事が起きたんです」 「あー」 リナが明明後日の方を見る。 金色の魔王。混沌そのものが降臨したのだ。まあ、普通の状態ではないだろう。 そういえば、ルークがこの街に一種の異世界を作った時、金色の魔王と冥王の魔力そして、ザナッファーの障気を元に作ったと言っていたな……。と、ぼんやりと思い出す。 ガウリィもその場にいたのだが、理解しているのかどころか、覚えているかも怪しい。 と、言うか百パーセント覚えていないに違いない。と、リナは思っている。 などと、考えているとぐにゃりと周りがゆがみ始めた。 そして、ゆがみが消えたときには……。 「どこ? ここ?」 「さあ?」 思わずつぶやいたリナの言葉にガウリィは首をかしげた。 一瞬で夜になったのかと思いたくなるほどの暗闇の奇妙な街が目の前に広がっていた。 「どうやら……」 ゼロスが珍しく焦ったようにつぶやいた。 「異世界のようですね。ここは」 続く。 | |||
35204 | 白と茶と緑の来訪者と金色に消えた存在達 | kou | 2010/10/16 20:57:23 |
記事番号35159へのコメント 「……異世界」 「異世界」 引きつったリナの感想につられたようにうめくゼルガディス。 ガウリィはぼんやりとしていて、アメリアはあんぐりと口を開けている。シルフィールは目を見開いて呆然としている。 ゼロスもさすがに驚いている様子だった。 「まあ、正確に言うなら紙一重に違う世界ですけれど……」 「ひょっとして」 リナはよやっと声を出した。 「子供とか行方不明者は、この世界に入り込んだの?」 「確証はありませんが、確率は高いですね」 「どう言う意味だ?」 「そうかもしれない。と言っているのよ」 マントの言葉にクエスチョンマークを頭に浮かべるガウリィ。 「とにかく、探すわよ。召喚魔法を使えば、元の世界に戻れるかもしれないし……」 「無理だったらどうするんだ?」 ガウリィに言われてリナとアメリアとゼルガディスが絶句する。 三人の脳裏には、『二重遭難』『ミイラ取りがミイラになる』などと言ったことわざが浮かぶ。 「大丈夫だ」 そう言ったのはクウだった。 「便利アイテムがあるだろ」 と、クウが指さしたのはゼロス。 「え゛」 ゼロスは驚く。 「なるほど」 「そういえばそうですね」 「なら安心だわ」 口々につぶやく三人に、 「ちょっと、待ってください。僕は良いですよ。なんて、一言も……」 「あんたこのまま、何もしなかったらただクウにいじめられるためだけに出てきたようなもんよ」 リナに言われてゼロスは涙ぐむ。 「ああ。天国のお母様。 ゼロスは苦難の道を歩いていますが、どうか見守ってください」 「ゼロスの母ちゃんて死んでいるのか?」 「勝手に殺したんじゃないのか?」 「まあ。金色の母は確かにあの世と言えばあの世にいるわね」 ガウリィにクウ。そしてリナに好き勝手言われてさらに落ち込むゼロスだった。 | |||
35208 | 白と茶と緑の来訪者と金色に消えた存在達 A | kou | 2010/11/7 20:44:23 |
記事番号35159へのコメント 「ま、そんなことはさておいてだ」 ゼルガディスは空気を変えるように言う。 「おそらく、子供はここに居るのだろう。なら、探し出すべきだ」 「そうです。どうして異世界に来てしまったのかは解りませんが、とにかく迷子の子供を見つけ出すのが先決です!」 拳を握りしめて宣言して、アメリアが宣言する。 「そうですね。行方不明者リストは持っていますから、探しましょう」 「無事ならなー。最後のやつなんかは、空腹で飢え死にしているかもしれないが」 シルフィールの言葉にクウはあっさりとそういう。 「……クウ。あんたね……」 クウの言葉にリナは引きつった声を出す。 「何言っているんだ。三日、飲まず食わずでも人間死ぬんだぞ。実際に、俺は五歳の時に親に捨てられたとき死にかけたぞ」 「感想に困るような事を堂々と言わないでちょうだい!」 リナが思わず叫ぶ。 そこに、 「なぁ。リナ」 「なによ。ガウリィ」 「あれ」 「あれ?」 リナはガウリィの指さしたものを見る。 『…………』 つられてみた全員が絶句した。 ガウリィが指さした先には、一人の少年が居た。 向こうも自分たちと同じような驚愕と嫌悪感にあふれた形相をしていた。 漆黒の髪の毛をおかっぱにしている年の頃は、十代前半。一見すると、美少女と見まごうほどの美形だ。あと何年もすれば、美青年と呼ばれるだろう。 リナ達には見覚えがあった。 「あ、あいつは……」 「リナ。あいつ、見覚えないか?」 ずごろしゃぁぁ ガウリィの言葉にクウとレビそして、目の前の少年……冥王フェブリゾまでもすっころんだのだった。 | |||
35214 | 白と茶と緑の来訪者と金色に消えた存在たち B | kou | 2011/1/1 12:16:40 |
記事番号35159へのコメント k 新年明けましておめでとうございます。お正月です。去年は、スレイヤーズのDVDボックスが発売されたりとすごかったですね。 L そうねー。今年は、スレイヤーズはどんなふうに発展するのかしらね。 k 個人的には、またアニメ化とかして欲しいですね。 L いや、アニメ化は無理じゃないの? k 見もふたもありませんが………。とにかく、2011年初めての白と茶と緑の来訪者シリーズでございます。 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 『アホかぁぁぁぁ!』 クウにレビやマント。そして、ガウリィ以外のその場の全員が美技なまでに唱和してガウリィにそう怒鳴ったのは、その時だった。 スッパァァァン と、スリッパでガウリィの頭をひっぱたいたリナは、 「このクラゲ頭。あんた少しは、脳細胞を使わないとそのうち、脳みそがただの筋肉細胞になるわよ! つか、もうすでになっているんじゃないの!」 「て、そんな事を言っている場合じゃないだろうが!」 ビシリとゼルガディスが突っ込むと、同時に二人の首根っこをつかんで駆け出す。それと同時に、アメリアとシルフィールも駆け出す。 数テンポ遅れて、クウはレビとマントを連れて後を追う。 「なあ。マント。ありゃ、誰だ?」 「今、判断したところですが……。魔王シャブラニグドゥの五人の腹心の中で最も強い力を持つ冥王フェブリゾです」 「また、舌を噛みそうな名前だな」 しみじみと、つぶやくクウ。 そして、しばらく考えて、 「なあ。そいつは滅んだんじゃなかったのか?」 「はい。混沌に飲み込まれたはずです。水竜王や赤い竜神と違って欠片も残さずに滅びました」 「う〜ん。こりゃ、マント。お前の推測が当たりそうだな」 「元々、可能性そのものは高いですからね。第一、あのような術をあれだけ使えば、何かしら影響が出来ますよ」 しみじみとした口調で、マントはそうつぶやいたのだった。 | |||