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白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 I
kou
2010年9月28日20時40分11秒
k お久しぶりです。kouです。誕生日を終えて、またすこし老けました。
L 老けたと言うよりも、大人の階段を上ったと言うべきじゃないの。あんたの年齢ならさ。
k どう言おうと、一つ年を取ったことは変わらない。
L 未成年で三十路も言っていないから言えるのね。
k ちなみに、誕生日プレゼントにスレイヤーズ劇場版DVD−BOXを買ってもらった。
L ああ、そういえば最近、発売されたもんね。
k すぺしゃる&えくせれんとにしようかと考えたけれど、やっぱり映画版の方が魅力的だったんだよね。すぺしゃるとえくせれんとのビデオならありますし……。
L 寮ではビデオが見れないくせに……。
k 家出見るから良いんです。中古でめちゃくちゃ安かったし……。
L 悲しい本音ね……。
k それは、さておき黄昏時の十字路の最終話です。
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「黄昏時ね……。確かに、逢魔が時とまで言われているとおり不吉ね。実際に、魔王を指すカオスワーズに使われているしね」
夕暮れ時の十字路でリナはぼんやりとつぶやいた。
「十字路も不吉なんだぞ。辻道と言われているからな」
「辻道? どう言う意味だ」
ゼルガディスの質問にクウは、
「そのまんまの意味だ。二つの道が交わる場所。
異なる世界が重なる場所とも言われているからな。ある世界だと、邪悪な魔物が出てくると言われているしな」
「へー。よく、異世界の事なんて知っているな」
『…………』
クウの言葉に関したしたように言うガウリィ。そして絶句する面々。
「ガウリィ……。クウは異世界から来たんだってば……」
リナの言葉にガウリィは、しばらく沈黙して、
「おお、そういえばそうだったな」
絶句する面々だった。
「……。まあ、良いとしてだ。マント、なんかわからないか?」
気を取り直すようにクウが言えば、
「確かに気になるところがありますね。ゼロス殿も気づいているでしょう」
「まあ、たしかに気にはなりますけれど……」
マントに話を振られ、嫌そうにゼロスは言う。
「なによ?」
「リナさんも知っていると思いますけれど、この街で冥王様がある作戦をお考えになっていたことはご存じですよね」
「ご存じも何も、ほぼ当事者です!! 知っているに決まっているじゃないですか!!」
「アメリア。当事者は、リナとガウリィにせいぜいシルフィーユだろ。俺たちは、勝手についてきていただけだ。居なくても居ても、同じだろ」
ゼルガディスの言葉にアメリアはむぅとふくれる。
「とにもかくにも、その時にまあ、ここでは特殊な事が起きたんです」
「あー」
リナが明明後日の方を見る。
金色の魔王。混沌そのものが降臨したのだ。まあ、普通の状態ではないだろう。
そういえば、ルークがこの街に一種の異世界を作った時、金色の魔王と冥王の魔力そして、ザナッファーの障気を元に作ったと言っていたな……。と、ぼんやりと思い出す。
ガウリィもその場にいたのだが、理解しているのかどころか、覚えているかも怪しい。
と、言うか百パーセント覚えていないに違いない。と、リナは思っている。
などと、考えているとぐにゃりと周りがゆがみ始めた。
そして、ゆがみが消えたときには……。
「どこ? ここ?」
「さあ?」
思わずつぶやいたリナの言葉にガウリィは首をかしげた。
一瞬で夜になったのかと思いたくなるほどの暗闇の奇妙な街が目の前に広がっていた。
「どうやら……」
ゼロスが珍しく焦ったようにつぶやいた。
「異世界のようですね。ここは」
続く。
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