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Re: 白と茶と緑の来訪者と黄昏色の十字路 D
注意!!!!
ここの『投稿小説』は小学生の方も来てるので、アダルト向けの小説はご遠慮下さい。
場合によっては承諾なしに削除します。
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>k 夏だ! 休みだ! 夏休み!
>L 小学生か? あんたは?
>k 数学や現国の宿題がない分、幸せだ。
>L 子供か! あんたは!
>k 夏休みを喜ぶのは人間の義務です! 夏休みを喜ばないのは、専業主婦と夏休み中ずっと補習を受ける人間だけ!
>L なら、部下Sは万年夏休みで喜んでいるのかしら?
>k …………(ノーコメント)で、では、十字路編スタート
>〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
>「冥王 フェブリゾ……って、あのフェブリゾ」
>「はい。……あの、フェブリゾです」
> リナの質問にシルフィーユはゆっくりと頷いた。
> 沈黙があたりを支配する中で、
>「なぁ」
> ガウリィが口を開く。
> リナは、
>「フェブリゾってなんだっけ? て、聞いたら殴るから」
>「…………」
> 困ったような顔をするガウリィにリナは頭を抱えて、
>「わかった。とりあえず、シルフィーユ。あんたが住んでいる家にでも連れて行って。たぶん、これから先人の多いところで話す内容じゃなくなると思うし。……あと、……」
> リナは立ち上がると
>「本当に忘れているんじゃない!」
> ガウリィに跳び蹴りを入れたのだった。
>
> そこは、シルフィーユの昔の家がある場所だった。
>「無理を言ってここにしてもらったんです。……街が一望できますし……」
> シルフィーユはそう苦笑を浮かべた。
>「こちらです。紅茶で良いですよね」
> そう言って、来客室に連れてくると紅茶と自分で焼いたらしいクッキーをおく。
>「まず、こっちから話しとくわ。この、クウ。あたしの弟子を名乗っているけれど、それは表向きの話。実際は、依頼人のようなものよ。
> 異世界から来たんですって」
>「正確には、異空間からだが……」
> リナの説明にクウはやや仏頂面でそう言う。
>「異世界? ですか」
>「すぐに信じてくれなんて言わないけれど、どう考えても事実。クウ、どうせ冥王の一件は知っているんでしょ」
>「ああ」
>「覚えていますか?」
> マントがクウに確認すると
>「ふ、服が!」
>「あ、ごめん。言い忘れていた。クウが着ているマントは意志があって喋るわ。名前はまんま、マント。ついでに、レビは本当の姿はウサギのぬいぐるみみたいなのだから」
>「は、はぁ」
> まだ飲み込みきれていないようだが、惚けている場合ではないと判断したのだろう。真剣な顔で、
>「それで、あれは三日前の時でした。宿屋のゲイルくんが行方不明になった日。わたしも探していました」
> シルフィーユは地図を取り出すと一点を指さす。十字路になっている場所だ。
>「ここで見たんです」
>「よく似た、別人と言うことは」
>「わたしも、その可能性を考えたんですが……」
> ゼルガディスの言葉にシルフィーユは言いにくそうに
>「忘れられるわけがないんです。あいつのことを……。父や街の人達の魂をもてあそんだあいつを……」
> 冥王フェブリゾが、コピーレゾの起こした爆発で死んだ人々。その魂を使って作り出した偽の街。それは、リナ達を苦しめるためだけに作ったのだ。
> シルフィーユが恨むのも無理はないだろう。
>「信じてくれないと思いますが……」
>「いや、俺は信じる」
> ゼルガディスがそう言い出した。
>「実は、言うべきか言わないべきか悩んでいたんだがさっき、街を調べているときに俺は見たんだ」
>「冥王を?」
>「いや……レゾをだ」
>「リナ」
>「忘れたの?」
> こくりとリナの言葉にガウリィは頷いた。

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