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Re: 白魔術都市狂想曲 112
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ここの『投稿小説』は小学生の方も来てるので、アダルト向けの小説はご遠慮下さい。
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元記事
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>それからの王宮内での水面下での駆け引きは、熾烈を極めた。
>
>情報操作や、陥れるための裏工作など表立っては出てこずとも、その暗い思念は、勘のいい人間なら感じ取れてしまう。
>
>フィルさんのほうにしても、決定的な証拠がないといって慎重に行動するよう、勧告しても止まる気配はなかった。
>
>過激派と穏健派の対立が、国王派とフィルさんの派閥との対立として捉える人間も多い。
>
>事情を知らされていない貴族たちも、ひろがる派閥の噂を聞きつけ、落ち着かない様子だった。
>
>病床で国王は不在であれど、今のフィルさんは国王の代理に過ぎない。
>
>政務のほとんどをフィルさんが、できる範囲の政務の手伝いをアメリアやクリストファが補佐しているものの、国王お抱えの機関があるのもまた事実。
>
>こういった機関は、国王でしか動かせず、機関独自の判断で動く場合もあると聞く。
>
>なにもこれは、そんなに珍しいことではない。
> エターナル・クイーン
>あたしの郷里のゼフィーリアでも、 永 遠 の 女 王 が擁する、極秘部隊なんてのもあるぐらいだし。
>
>裏で根回しされた情報操作の賜物か、幸か不幸かアレンのことはそれほど出回ってはいない。
>
>だが神殿のほうでは、なんらかの圧力でもかけられたのか、最初のときのように擁護しようとする動きはみられなくなった。
>
>彼の同僚や後輩たちも、過激派に拘束されて解放された今となっても、すっかり萎縮してしまい。
>
>一般のひとからすれば無理からぬことだが、行く末をただ見守ることしかできなくなったようである。
>
>このいきすぎた様子をフィルさんはいさめ、過激派はそれをうけ迅速に謝罪文を神殿に送り対処した。
>
>この一連の謝罪に関しても、どことなく計算されていたかのような対応の早さがある。
>
>あたしの推論だが、過激派は咎められることも、もとより想定していたのではないのだろうか。
>
>早めに謝罪文を用意し、フィルさんに勧告を受けすぐに神殿に送るなど、想定していなければできないことである。
>
>それに神殿側からすれば、こうも早くに対応されれば、そう強くも出れないだろう。
>
>相手が王宮ならなおさらに。
>
>セイルーン以外でも、王宮と神殿のつながりは深い。
>
>特にこのセイルーン。白魔術の研究が盛んな町である。
>
>あちこちにそのテの魔法医などの施設や、白魔術に関する研究所が隣接している地区もあるのだ。
>
>
>
>
>
>
>
>波打つように感じられる力の気配。
>
>火竜王が姿を見せずとも、その存在感は感じ取れる。
>
>以前ディーと相対したときのような、凄まじいほどのプレッシャーは感じられない。
>
>おそらくヴラは、自分の力と存在感を抑えているのだろう。
>
>セーブしていても分かるほどの、巨大な存在を思わせる強い力の気配。
>
>それでも、時々衝撃波のように波動が迫る。
>
>覇王神官が、人の魂を喰らいあわせ、魔の因子と結合させ。
> くさび
>竜の肉体と属性を媒体に、ヴラに打ち込んだ 楔 は、はたして取り除くことはできるのだろうか。
>
>ヴラがいる場所は、戴冠式も行われる神殿。
>
>赤の竜神スィーフィードが祀られている王宮の神殿である。
>
>陰謀と様々な思惑が交差した、激動の一日が終わりを迎え――
>
>そしてその翌日。
>
>たかが一神官が、神相手になにをできるという思いを隠そうともせず、それでも多くの人々が異様な雰囲気に呑みこまれ・・・・・・
>
>王侯貴族やアメリアたち王族。
>
>策略をめぐらせた、様々な機関の幹部たちの先に。
>
>多くの人々が、固唾を呑んで見守る中。
> かいこう
>――アレンと火竜王ヴラバザードとの 邂 逅 をむかえた。
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