◆-読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト1-投稿者:御茶らちゃ(11/29-17:54)No.214
 ┣┳Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト1-投稿者:松原ぼたん(11/29-20:06)No.218
 ┃┗━松原ぼたん様へ-投稿者:御茶らちゃ(11/30-12:05)No.224
 ┣┳読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト2-投稿者:御茶らちゃ(11/29-23:50)No.221
 ┃┗━スミマセン。上のは間違いです。-投稿者:御茶らちゃ(11/30-00:04)No.223
 ┣┳読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト2-投稿者:御茶らちゃ(11/29-23:53)No.222
 ┃┣━Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト2-投稿者:松原ぼたん(11/30-13:55)No.225
 ┃┗━Re:最後の晩餐ー2 感想ですぅ。-投稿者:あいる(11/30-20:00)No.230
 ┣━Re:最後の晩餐ー1 感想ですぅ。-投稿者:あいる(11/30-19:56)No.228
 ┣┳読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト2〜後編〜-投稿者:御茶らちゃ(12/1-16:06)No.246
 ┃┣━Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト2〜後編〜-投稿者:松原ぼたん(12/1-21:27)No.252
 ┃┗┳Re:最後の晩餐−2 後編 感想ですぅ。-投稿者:あいる(12/1-22:01)No.258
 ┃ ┗━あいる様江★☆-投稿者:御茶らちゃ(12/1-22:27)No.262
 ┣┳Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト1-投稿者:まっぴー(12/5-16:17)No.304
 ┃┗━まっぴ−様へ♪                                           -投稿者:御茶らちゃ(12/9-21:32)No.324
 ┣┳読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト3〜前編〜-投稿者:御茶らちゃ(12/9-21:26)No.323
 ┃┣┳Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト3〜前編〜-投稿者:松原ぼたん(12/9-23:33)No.325
 ┃┃┗━ぼたん様、ありがとちゃ♪-投稿者:御茶らちゃ(12/15-16:18)No.366
 ┃┣┳Re:最後の晩餐ー3 前編 感想ですぅ。-投稿者:あいる(12/10-23:48)No.331
 ┃┃┗━Re:最後の晩餐ー3 前編 感想ですぅ。-投稿者:御茶らちゃ(12/15-16:24)No.367
 ┃┗┳Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト3〜前編〜-投稿者:みる(12/12-13:19)No.341
 ┃ ┗━みる様へっ!!-投稿者:御茶らちゃ(12/15-16:33)No.368
 ┗┳読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト3〜後編〜-投稿者:御茶らちゃ(12/17-22:16)No.391
  ┗━Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト3〜後編〜-投稿者:松原ぼたん(12/18-03:17)No.392


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214読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト1御茶らちゃ E-mail 11/29-17:54

え−っと、今回から読み切り小説(←うそつけ。)はじめました。
っていっても{前・後編}になることもあると思いますが。
今回は読み切りです。

読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト1

「獣王様、報告・・・いたします・・・
あのリナ=インバ−スが・・・・死にました・・・・」
なぜだろう・・・・なんでなんだろう・・・・その時、僕の瞳は涙と呼ばれるもの
でいっぱいだった。

リナ=インバ−スと出会ったのはたしか4年前。
フェルティスというものを追跡していた僕。
偶然その場にいあわせた人間の女。
今思うとあれは神族たちが神と呼ぶもののみちびきだったのかもしれない。

『みんなにはまだだまっといていてあげる
しってて踊らされてるっ、てのが言いたかったの。』

あのときほど人間というものに興味を覚えたこともなかった。
・・・・・いつのまにか、それまで僕の中にあった人間という文字のすべてに“リ
ナ=インバ−ス ”がきざまれていた・・・・

人間とはその弱さ、非力さゆえにつねに命短きもの。
そんなこと、生まれたときから分かっていたんだ。
しかし、己よりも強きものにも立ち向かうあの勇気、あの気高さの前では
僕たち魔族でさえ見とれるほどの何かを持っていた。
そう・・・・その“何か”で僕はひかれていたのか?

サイラ−グでの別れ。
あの人は言った。
もう会わないことを祈って・・・・、と。
そうだ。確かに僕だってそう思った。
・・・いや、思わなければならなかった・・・・。
あのまま一緒にいたら僕の心は魔族としてあやまちを犯してしまうかもしれなかっ
たから・・・・・。

「魔族と敵対する・・・・・・
いずれこうなるとは分かっていたんです・・・
でもなぜなのでしょうね、ゼラス様。
いまこうして涙が止まらないのは・・・・・ 」
「・・・・・・・・・」
獣王様はなにもお言いになさらない。
「・・・・・・・ゼロス・・・・・」
「はい・・・・・」
僕は初めて獣王様のお顔を見ずに返事を返した。
「おまえには、おまえを造りし者として滅びを与えなくてはなりません。」
・・・・わかっています。ゼラス様。
それは己の気持ちにきずいたときから覚悟していたこと・・・・・・
「・・・・・・いえ、この場合、
滅びを与えてあげましょう、と言ったほうがいいのかしらね・・・・」
僕はその言葉で顔をあげる。
ゼラス様がそう言って微笑んだお顔には大粒の涙がありました。
「このゼロス、あなたさまの部下であったこと、とてもうれしく思いました。」
「たいした親不孝者ね、
・・・・・それは今回に限ってのことではなかったけれど・・・・」
そういって僕に手をさしのべる。

滅び。それこそが魔族の望み。
でもゼラス様、ゼロスはやっとわかったのです。
僕の心からはもうそれを感じるだけの意志がないことに・・・・

ゼラス様から僕に、今までとは違う力が流れ込んでくる。
「さようなら・・・・私の愛しいゼロス・・・・・」
かすかに聞こえるゼラス様のお声。
人間と魔族。
お互い相容れない者であったが、
僕はリナさんと旅ができたことをうれしく思っているのです。ゼラス様。
そう。ですから、
そのきっかけを与えてくださったこと・・・・・
僕は・・・・・・・・


〈 おわり〉
おいおいおいっ!!
ゼロス殺してど−すんだ、あたし。
しかもなんか中途半端な終わり方してるし・・・・・
(しかし、これってゼロリナなんだろうか・・・・・・?)
とっ、とにかく。
読んでいただいてありがとうございました。

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218Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト1松原ぼたん E-mail 11/29-20:06
記事番号214へのコメント
 面白かったです。
 なんかすごい切なかったです。

>ゼロス殺してど−すんだ、あたし。
 あたしもやったことがあります。あと、ガウリイも。そういや、まだリナは殺してないなぁ。今度やってみよう(おいおい)。

 次も頑張って下さいね。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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224松原ぼたん様へ御茶らちゃ E-mail 11/30-12:05
記事番号218へのコメント
> あたしもやったことがあります。あと、ガウリイも。そういや、まだリナは殺してないなぁ。今度やってみよう(おいおい)。
ぼたん様の<ガウリイ殺し小説>読みました☆
(なんて人聞きのわるい)
一瞬「おっ?ガウリナ?」とか思ったんですけど・・・・・
ちゃんとゼロリナもはいってた・・・・・(ほう・・・・)
このシリ−ズはまだまだ続けようと思ってるので、ぼたん様もがんばってくださいっ!!

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221読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト2御茶らちゃ E-mail 11/29-23:50
記事番号214へのコメント
御茶らちゃさんは No.214「読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト1」で書きました。
>え−っと、今回から読み切り小説(←うそつけ。)はじめました。
>っていっても{前・後編}になることもあると思いますが。
>今回は読み切りです。
>
> 読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト1
>
>「獣王様、報告・・・いたします・・・
>あのリナ=インバ−スが・・・・死にました・・・・」
>なぜだろう・・・・なんでなんだろう・・・・その時、僕の瞳は涙と呼ばれるもの
>でいっぱいだった。
>
>リナ=インバ−スと出会ったのはたしか4年前。
>フェルティスというものを追跡していた僕。
>偶然その場にいあわせた人間の女。
>今思うとあれは神族たちが神と呼ぶもののみちびきだったのかもしれない。
>
>『みんなにはまだだまっといていてあげる
>しってて踊らされてるっ、てのが言いたかったの。』
>
>あのときほど人間というものに興味を覚えたこともなかった。
>・・・・・いつのまにか、それまで僕の中にあった人間という文字のすべてに“リ
>ナ=インバ−ス ”がきざまれていた・・・・
>
>人間とはその弱さ、非力さゆえにつねに命短きもの。
>そんなこと、生まれたときから分かっていたんだ。
>しかし、己よりも強きものにも立ち向かうあの勇気、あの気高さの前では
>僕たち魔族でさえ見とれるほどの何かを持っていた。
>そう・・・・その“何か”で僕はひかれていたのか?
>
>サイラ−グでの別れ。
>あの人は言った。
>もう会わないことを祈って・・・・、と。
>そうだ。確かに僕だってそう思った。
>・・・いや、思わなければならなかった・・・・。
>あのまま一緒にいたら僕の心は魔族としてあやまちを犯してしまうかもしれなかっ
>たから・・・・・。
>
>「魔族と敵対する・・・・・・
>いずれこうなるとは分かっていたんです・・・
>でもなぜなのでしょうね、ゼラス様。
>いまこうして涙が止まらないのは・・・・・ 」
>「・・・・・・・・・」
>獣王様はなにもお言いになさらない。
>「・・・・・・・ゼロス・・・・・」
>「はい・・・・・」
>僕は初めて獣王様のお顔を見ずに返事を返した。
>「おまえには、おまえを造りし者として滅びを与えなくてはなりません。」
>・・・・わかっています。ゼラス様。
>それは己の気持ちにきずいたときから覚悟していたこと・・・・・・
>「・・・・・・いえ、この場合、
>滅びを与えてあげましょう、と言ったほうがいいのかしらね・・・・」
>僕はその言葉で顔をあげる。
>ゼラス様がそう言って微笑んだお顔には大粒の涙がありました。
>「このゼロス、あなたさまの部下であったこと、とてもうれしく思いました。」
>「たいした親不孝者ね、
>・・・・・それは今回に限ってのことではなかったけれど・・・・」
>そういって僕に手をさしのべる。
>
>滅び。それこそが魔族の望み。
>でもゼラス様、ゼロスはやっとわかったのです。
>僕の心からはもうそれを感じるだけの意志がないことに・・・・
>
>ゼラス様から僕に、今までとは違う力が流れ込んでくる。
>「さようなら・・・・私の愛しいゼロス・・・・・」
>かすかに聞こえるゼラス様のお声。
>人間と魔族。
>お互い相容れない者であったが、
>僕はリナさんと旅ができたことをうれしく思っているのです。ゼラス様。
>そう。ですから、
>そのきっかけを与えてくださったこと・・・・・
>僕は・・・・・・・・
>
>
> 〈 おわり〉
>おいおいおいっ!!
>ゼロス殺してど−すんだ、あたし。
>しかもなんか中途半端な終わり方してるし・・・・・
>(しかし、これってゼロリナなんだろうか・・・・・・?)
>とっ、とにかく。
>読んでいただいてありがとうございました。
>

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223スミマセン。上のは間違いです。御茶らちゃ 11/30-00:04
記事番号221へのコメント
ごめんあさいいいいいいいいいいいい−−−−−っ!!
またまた失敗です・・・・・・
いいかげなれたいです。

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222読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト2御茶らちゃ E-mail 11/29-23:53
記事番号214へのコメント
読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト2


「あ゛あ゛−−−−っ!!
しまったぁぁぁぁ−−−−っ!!!」
とある路地のいっかく。
いきなりといえばいきなりのあたしの声が響いていた。
「なんだ?
ど−したんだ、リナ?」
先ほど買ったバナナさんをかじりつつ平然と答えるガウリイ君。
「ちょっとガウリイっ!!こんなことしてる場合じゃあないわっ!!」
「だぁから一体ど−したんだ。」
・・・・・・・・・
ヤバイ・・・・・こりはヤバすぎる・・・・・・
「ふふっ・・・・・ガウリイ・・・・短いつきあいだったけどいろんな意味で楽しかった
わ・・・・・・・・・・」
「ど−ゆ−意味だよっ!」
「だってそうじゃないっ!!
あたしとしたことが、ね−ちゃんの誕生日わすれてた・・・・なんて・・・」
そうなのだ。
毎年この時期になるとあたしはいつも”○−ル宅急便”でゼフィ−リアにプレゼントをお
くっていたのである。
しかしこのごろはフィブリゾやダ−クスタ−などの事件のおかげでそれどころ
じゃ・・・・・・もとい、ひまがなかったのだ。
今あたし達がいるこの町からゼフィ−リアまで早く見込んで・・・・・・・
届くのに一週間っ!?
「そぉれは、大変なことになりましたねえ」
すぐ後ろから聞こえる落ち着きまくったその声・・・・・
「っ、ゼロスっ!!」
「おねいさんへのプレゼントを忘れるとどうなるのですか?
リナさん。」
どっ・・・・ど−なるって・・・・・
そりゃああのね−ちゃんのことである。
きっとあたしがどこにいても・・・・・・・・
「・・・・・・・・・」
「あらら。
すっかり落ち込んじゃいましたねえ・・・・」
「おっ・・・おいゼロス、
今は話しかけないほうがいいと思うぞ・・・・・オレは・・・」
なにやら2人でぼそぼそしゃべっているが・・・・・・
しぃ−−−っかりきこえてるぞ。
・・・・・・・・ん?ゼロス?
「そっかぁ!!そうよねえ!!
うん、我ながらなんてぐっとでないすな考えなのかしらっ!!」
言ってあたしは立ち上がる。
「・・・・・・・あの・・・ガウリイさん・・・
なんだかすごくいやな予感がするのは僕の気のせいなんでしょうか・・・・・?」
やかましい。
「あらゼロス。
めずらしく当たってるわよ。あんたのカン。
ってゆ−ことで、たのむわ♪」
「なんだリナ。ど−ゆ−ことだぁ?」
・・・・・こらガウリイ。
あんたそのセリフ今日だけで何回言ってんのよ。
「つまり、いまからあたしとゼロスはちょっくらゼフィ−リアまで行って来るわ。
悪いけどガウリイ、まっててくんない?」
「ああ、わかった。
・・・・・でもリナ、晩飯までには帰ってこいよ。」
わかってるって。
「しょ−がないですねえ・・・
一回・・・・・・・一回だけですからね・・・」
大きくため息をつきながらゼロスが言う。
「じゃあゼロス、まずは何を送るか決めなくっちゃ。
行くわよゼロスっ!!はいよ−シルバ−っ!!」
「やっぱり僕ってただのアイテム・・・・・・
・・・・・・ははっ・・・・」

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225Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト2松原ぼたん E-mail 11/30-13:55
記事番号222へのコメント
 面白かったです。

>あたしとしたことが、ね−ちゃんの誕生日わすれてた・・・・なんて・・・」
 おっ、恐ろしい。
>毎年この時期になるとあたしはいつも”○−ル宅急便”でゼフィ−リアにプレゼントをお
>くっていたのである。
 ってことは、送ってたのはその土地名産の食べ物。
>・・・・・でもリナ、晩飯までには帰ってこいよ。」
>わかってるって。
 ゼロス君速いんですねぇ(笑)。
>「しょ−がないですねえ・・・
>一回・・・・・・・一回だけですからね・・・」
 なんか想像したらすっごいかわいい。
>「じゃあゼロス、まずは何を送るか決めなくっちゃ。
>行くわよゼロスっ!!はいよ−シルバ−っ!!」
 なぜシルバー?

 次も頑張って下さい。楽しみにしてます。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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230Re:最後の晩餐ー2 感想ですぅ。あいる 11/30-20:00
記事番号222へのコメント
どうも、どうもです。
 今度はギャグ風のお話なんですね。面白かったですぅ! (楽)
  ゼロスさんにつながった 手綱を持つリナさんの姿が‥目に浮かびます。(笑)
 またお書きになったら、お読みしちゃいますね〜。
ではでは。

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228Re:最後の晩餐ー1 感想ですぅ。あいる 11/30-19:56
記事番号214へのコメント
どうも、どうもです。
 お読みしましたぁ〜‥涙が出ちゃいますぅ…。(涙)
  いつか、別れはやって来るんですよね…。
 雨の日のあじさいのような作品を‥ありがとうございます。(←何言ってんだか)
ではでは。

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246読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト2〜後編〜御茶らちゃ E-mail 12/1-16:06
記事番号214へのコメント
調子に乗りすぎてもう止められません・・・
というわけで、この小説の苦情はすべて混沌の海に沈んでしまうと思います・・・・・

読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト2〜後編〜

「でもリナさん、プレゼントって・・・・・
毎年何を送ってたんです?」
口を開いたのは店のウインドウをのぞいていたゼロスだ。
「そうねぇ・・・・たしか
去年はいかれたデ◯ギィア、とかいう獣人だったわ。いくら言っても箱に入ろうとしない
んで<スリ−ピング>をかけてラッピングしてやったの。
も−大変だったんだから。」
鉄製モ−ニングスタ−と正体不明の剣を両手に持ちつつあたしが言う。
・・・・・う−ん、も−ちょっと頑丈な武器にしないと
ね−ちゃんの手にかかれば3日ももたない。
そうこうしているあたしの後ろでは、なにやらゼロスがひきつっているようだ。
・・・・・とりあえず、無視。
「でもなぁ、今あたしのそばにいてね−ちゃん喜ばしてくれそ−な奴なんて・・・・」
・・・・・・・・・・・ぽんっ!!
「そ−よゼロス!!あんたがいるじゃないっ!!」
「え゛え゛っ!?ぼぉくですかぁっ!?」
後ずさりつつ、絶叫するゼロス。
「だいじょ−ぶだって!
だってあたしとここまでやってこれたんだもん。
それに、ど−せやらされることは同じよ。肩たたき、とか・・・そうじ・・とか。
ねっ、ゼロスちゃ〜ん(はあと)」
すがすがゼロスに迫りつつ我ながら恐ろしいことを言う(笑)
「いっ・・・イヤですよっ!!ぼくはっ!!
リナさんでも怖いようなお方のあいてをするのわっ!!」
くっそ−、何を言ってもダメなようである。
・・・・よぉし、こ−なったら・・・・
突然ゼロスから離れおとくいのぶりっこポ−ズをとってやる。
「・・・・そんなこといったって・・・・・
じゃゃあどうすればいいの・・・ ?このままじゃああたし・・・・っ!!」
ガウリイなら
『そんなこといってもだめなもんはダメだ』
とか何とか言うでしょうけど・・・ゼロスになら・・・・
「りっ・・・リナさん・・・・・」
座り込むあたしに近寄り、なだめるように肩に手をかける。
作戦どうりっ!!
「・・・・ひっく・・・どうしても・・・だめなの・・・・?」
「・・・・・・・・」
とまどい、黙ってしまうゼロス君。
ようしっ!!あとひとおしっ!!
「ゼロス・・・・あたし、あなたのこと信頼してるから・・・・こんなこといっ
て・・・」「わかりました・・・・」
かかったっ!!
「お−っほほほほほほっ!!とうとうイエスと言ったわね!ゼロスっ!!
天が地が、ゾアメルグスタ−がなんと言おうとこのあたしがしかと聞いたわっ!!」
高笑いをあげつつ立ち上がるあたし。
しかしゼロスはにこやかに、
「何か勘違いしてませんか、リナさん。
僕は、<プレゼント選びを手伝う>と言う意味で言ったんですよ。」
・・・・・・・・・だましたわね・・・・
「・・・・・ふぅ・・・あ、そ。
だったらさっさと買い物済ませちゃいましょ。」
「妙にあっさりしてますねえ・・・・今日は・・・」
そりゃあそうだ。
今回ばかりはなんといっても時間がない。
こんなところでゼロスと掛け合い漫才やってる暇はないのだ。
「そうだリナさん、たしかおね−さんはウエイトレスでしたよねぇ。」
・・・・・そ−だけど・・・・・
「だったら<エプロン>なんてどうでしょう?
同じ料理人としての意見ですけど・・・・・」
「そっか、そ−よねえっ!! 」
ゼロスが料理人かどうかはおいといて、
たしかにプレゼントといえるシロモノである。
よぉし!これで今年もなんとかなりそうな感じだ・・・・・・

夕日が沈みかけている。
結局あのあと、お目当てのものはすぐに見つかりゼロスのてによってゼフィ−リアへと運
ばれた。(もちんあたしは行ってない)
「今日はありがとね、ゼロス。」
宿への帰り道にふとあたしが口を開いた。
「いえいえ、あのくらい・・・・・」
最初はいやがってただろ。おまい。
まぁ、結果よければすべてよし、か・・・・・
などとあたしがおもっていると・・・・
「そうだリナさん、僕もリナさんに渡したいものがあるんです。」
え?
「世に言う<プレゼント>ってやつですかね。」
って・・・・・・ゼロスが・・・・・・あたしに・・・・・・?
「・・・・・目を・・・閉じていただけますか?リナさん・・」
言われてあたしは瞳を閉じる。
・・・とっく・・・とっく・・・・
たかなる心臓の音が、自分にも止められない。
そっ・・・とゼロスがあたしの手を引いて・・・・・
「はい、リナさん。」
・・・・・なにか手渡された感触があった。
ん?
「・・・・・・なに・・・・これ?」
あたしは自分の手の中におさまっているそれを見る。
「なにって決まってるじゃないですか。
おねいさんからの手紙ですよ。」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ぬぁんですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!?」
本日二度目のあたしの絶叫。
「いや・・・だって、僕が『リナさんからですよ』って言ったら
ご丁寧にもわざわざ手紙を書いていただけましてね・・・
そうだ、お茶とおかしまでもらっちゃいました・・・・って、
聞いてます?リナさん?」
・・・・・・完全にホ−シン状態に陥ったあたしが、
立ち直ったあと手紙を読みふたたび硬直する日は・・・・・・・・
まだまだ先のことである・・・・・・

〈 おわり☆〉

・・・・・・自分でもまさかこうなるとは思いませんでした・・・・・
>「世に言う<プレゼント>ってやつですかね。」
>って・・・・・・ゼロスが・・・・・・あたしに・・・・・・?
>「・・・・・目を・・・閉じていただけますか?リナさん・・」
>言われてあたしは瞳を閉じる。
ここですけど・・・・・
最初は「やっちゃう」スト−リ−だったんです。(←誰か止めて・・・)
でも、毎回毎回らぶらぶ☆なのは控えようと思い、こうしました。
・・・・皆様、こんな変ですが今後ともよろしくお願いいます。

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252Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト2〜後編〜松原ぼたん E-mail 12/1-21:27
記事番号246へのコメント
 面白かったです。

>ここですけど・・・・・
>最初は「やっちゃう」スト−リ−だったんです。(←誰か止めて・・・)
>でも、毎回毎回らぶらぶ☆なのは控えようと思い、こうしました。
>・・・・皆様、こんな変ですが今後ともよろしくお願いいます。
 て、姉ちゃんからの手紙・・・・リナがちょっと気の毒(笑)
 しかしルナさんってたぶん魔族と知っててゼロスにお茶とお菓子出したんだろーな・・・・大物。

 次も楽しみにしてますね。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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258Re:最後の晩餐−2 後編 感想ですぅ。あいる 12/1-22:01
記事番号246へのコメント
どうも、どうもです。
 おぉ、お書きになっていらしたですねっ! お早いっ。
 あたしは目を閉じた‥ドキドキでしたよぉ。(爆)
  次の作品も きっとお読みしちゃいますね。
ではでは。

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262あいる様江★☆御茶らちゃ E-mail 12/1-22:27
記事番号258へのコメント
> おぉ、お書きになっていらしたですねっ! お早いっ。
ぢつは2日前にできあがっていたのですが・・・・・
コンピュ−タ−がエラ−を起こしまして入稿できなかったんです・・・・

> あたしは目を閉じた‥ドキドキでしたよぉ。(爆)
え?やっちゃうほうがよかったですか?(爆)
・・・・・あたしも書いててどきどきしました☆

>  次の作品も きっとお読みしちゃいますね。
ありがとうございます。
では次もがんばります・・・・

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304Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト1まっぴー E-mail 12/5-16:17
記事番号214へのコメント
御茶らちゃさんは No.214「読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト1」で書きました。

おもしろ゛がっだでずー゛

おもしろぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ
いぇい
がんばってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
ぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
読み切りするとは・・・・・
えらい

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324まっぴ−様へ♪                                           御茶らちゃ E-mail 12/9-21:32
記事番号304へのコメント
>おもしろぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ
>いぇい
>がんばってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
>読み切りするとは・・・・・
>えらい
えっと・・・あの・・・・なんで読み切りだとよいのでしょうか?
それにあたし、<読み切り>とかいって前後編ばっかりだし・・・・
それでも読んでくれる人がいるとうれしいです。
これからもよろしくお願いします。

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323読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト3〜前編〜御茶らちゃ E-mail 12/9-21:26
記事番号214へのコメント
どうもっ!!ひさびさの御茶らちゃですっ!
いや−、最近は皆さんの小説読んでるだけでちっとも書いてなかったっす。
だってぇ、・・・・・・・・・・・・・・マヂでネタ切れだったんだも−ん。
でもその分今回のスト−リ−はいつも以上にラリってますからね・・・・・・
うふふっ(はあと)

読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト3

「リナさんっ!!ど−しましょうっ!」
部屋で魔法の実験中だったあたしを訪ねてきたのは、皆さんご存じ悲しい中間管理職のゼ
ロス君だった。
「なに?ど〜したのよゼロス?
あ、ひょっとして・・・・・・・・こないだあげたあの薬、やっぱり副作用がでちゃった
とかっ!?」
「・・・・・・・・リナさん、あれだったら<飲むとあなたに快適な睡眠をあげちゃう、
な薬>っていってなかったですか? 」
やっ・・・・ヤバイ・・・・おもわずホントのこと言っちゃった。
「や〜 ねぇゼロス。こんなの軽いアメリカンジョ−クに決まってるじゃない。
ところであんた、なんのようなの?いつもと様子がちがってるけど。」
なんとか話題をかえようとするあたし。
あ、やっとゼロスのジト目が治った。
「そうだっ!!あやうく目的を忘れるところでした!」
わすれるなよ・・・・・・そんなこと・・・・・・
「いやぁ、実は僕きのう落とし物をしちゃったらしくて・・・・・・
それをリナさんにも探していただきたいと思ったりなんかしてるんですけど・・・・」
「いや」
「えっ・・・えっと・・・・・」
「いやったらイヤ」
うむをいわさず相手にすきを与えないのが、長年いろんな意味で鍛えてきたあたしのやり
方である。
「なんで・・・・・手伝っていただけないんでしょうか?」
「めんどいもん。」
いや、この<めんどい>というのはべつにゼロスの誘いを断るためについた嘘、とかでも
なくて・・・・・・・ホントにめんだいんだってば。
「しかたないですね・・・・・・引き受けてくれたら今日の夕飯はセイル−ンでいっしょ
にディナ−コ−スでも・・・・・・とか思ったのに・・・・・・残念です・・・・」
なにぃっ!?
「・・・・それって嘘じゃあないわよねえ・・・・・」
「むろんです」
よっしゃっ!!
「そのはなし、のったわっ!!」
「それはそれはこうえいです。」
なんかあんた・・・・・・・・ムチャクチャうれしそ−なんですけど・・・・
まあゼロスが何をしよ−としてるなんてことはしらないけど、目の前を流れていくごちそ
うさんをみすみすとりにがすんであってはこのリナインバ−スの名がすたる。
「んで?
あんたは一体何を落としたのよ?」
「え?
僕のこの姿を見て気づいていただけないのですか?」
いわれてマジマジとゼロスを見てみる。
・・・・・・・べつにいつもとかわんないじゃん。
「ここですよ。ここ。」
ゼロスが指さす位置には・・・・・
「そうです。かばんがないんですよ。」
あ、あれね。
「・・・わかったわ。
それを探し出せばあたしには超豪華ディナ−スペシャルが待っているというわけねっ!」
「はい。じゃあ一刻も早く見つけだしてセイル−ンへいきましょう。

かくして。
・・・後に後悔するであろう事件に巻き込まれていくとも知らず
あたしとゼロスは<カバン探し>に出かけたのであった。

<後編に続く>


いや−ホントに久しぶりでキ−ボ−ドを打つ手がおそ−いっ!!
・・・・・次回作はいつでるか保証はないです。(待ってる人いね−って。)
・・・とっ・・・とにかく、読んでいただいてありがとうございます。

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325Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト3〜前編〜松原ぼたん E-mail 12/9-23:33
記事番号323へのコメント
 おもしろかったです。

>「なに?ど〜したのよゼロス?
>あ、ひょっとして・・・・・・・・こないだあげたあの薬、やっぱり副作用がでちゃった
>とかっ!?」
>「・・・・・・・・リナさん、あれだったら<飲むとあなたに快適な睡眠をあげちゃう、
>な薬>っていってなかったですか? 」
 リナ・・・・いくら魔族がじょーぶ(笑)だからって実験材料にしなくても・・・・。
>「そうです。かばんがないんですよ。」
 どうして魔族がかばんをおとす。まあ、取り外しはできるんだからその気になれば落とせるんだろーけど。ま、今回は口実だろーけど。
>(待ってる人いね−って。)
 ひどいっ。あたしの事無視するのねっ(笑)。

 続きを楽しみにしてます。がんばってください。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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366ぼたん様、ありがとちゃ♪御茶らちゃ E-mail 12/15-16:18
記事番号325へのコメント

> リナ・・・・いくら魔族がじょーぶ(笑)だからって実験材料にしなくても・・・・。
>>「そうです。かばんがないんですよ。」
> どうして魔族がかばんをおとす。まあ、取り外しはできるんだからその気になれば落とせるんだろーけど。ま、今回は口実だろーけど。
そうです。普通は落とせないですよねぇ・・・・
まあ、魔族ってゆ−のはわからないものだから・・・・

>>(待ってる人いね−って。)
> ひどいっ。あたしの事無視するのねっ(笑)。
・・・・・ありがとうございます。
ネタはもうしあがってるんであとは書くだけです。
いちお−こんなんでもがんばってるんで
また読んでいただけたらこうえいです。

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331Re:最後の晩餐ー3 前編 感想ですぅ。あいる 12/10-23:48
記事番号323へのコメント
どうも、どうもです。
 お読み致しました。リナさんが ちょっとつれない
  にふなさんのゼロリナ‥うふふ、いいですぅ〜。(壊)
 続き、もちろん お楽しみにしておりますよっ。
ではでは。

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367Re:最後の晩餐ー3 前編 感想ですぅ。御茶らちゃ E-mail 12/15-16:24
記事番号331へのコメント
> お読み致しました。リナさんが ちょっとつれない
・・・・・でも後でいっちゃうのが私のゼロリナです。
(うふふ)

> 続き、もちろん お楽しみにしておりますよっ。
>ではでは。
続き・・・・・・がんばります。
暴走しない程度に・・・・って私の場合無理だって・・・・

お読みいただいてうれしかぎりです。
それではよい年末を・・・・

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341Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト3〜前編〜みる E-mail 12/12-13:19
記事番号323へのコメント
>悲しい中間管理職のゼロス君だった。

悲しい〜、でもそういえばそうですよね〜

>あ、ひょっとして・・・・・・・・こないだあげたあの薬、やっぱり副作用がでちゃったとかっ!?」

やっぱりって、さすがリナ(笑)
>「・・・・・・・・リナさん、あれだったら<飲むとあなたに快適な睡眠をあげちゃう>な薬>っていってなかったですか? 」

ゼロス・・・寝てみたいのか???

>「しかたないですね・・・・・・引き受けてくれたら今日の夕飯はセイル−ンでいっしょ
>にディナ−コ−スでも・・・・・・とか思ったのに・・・・・・残念です・・・・」

どちらかというと、こっちが目的のような・・・(笑)


>「そうです。かばんがないんですよ。」

ゼロスのかばんって、あれ体の一部ですよね? 器用ですね〜(笑)。それにしてもあの中身ってどうなってんでしょうね?ドラ○モンの四次元ポケッ○みたいになってたら・・・リナが欲しがるでしょうね、きっと。ゼロス喜ぶかな(笑)?

>それを探し出せばあたしには超豪華ディナ−スペシャルが待っているというわけねっ!」
>「はい。じゃあ一刻も早く見つけだしてセイル−ンへいきましょう。

いつのまに“超豪華”に・・・しかもゼロス気にしてない・・・、やっぱりそっちが目的なんですね(ニヤリ)(←願望)。 可愛いヤツ(はぁと)。


>・・・・・次回作はいつでるか保証はないです。(待ってる人いね−って。)

待ってます〜、待ってます〜〜!!!

>・・・とっ・・・とにかく、読んでいただいてありがとうございます。

読ませて頂いて有り難うございます(はぁと)。

ゼロスがすごくかわいい!!!
ゼロス&リナな私にはまるでオアシスのよう(←?)
続きがんばってくださいね、待ってます!




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368みる様へっ!!御茶らちゃ E-mail 12/15-16:33
記事番号341へのコメント
>>「しかたないですね・・・・・・引き受けてくれたら今日の夕飯はセイル−ンで>>にディナ−コ−スでも・・・・・・とか思ったのに・・・・・・残念です・・・・」
>
>どちらかというと、こっちが目的のような・・・(笑)>
・・・・ふふふっ、もちろんそうです。
ぢつはこのスト−リ−、とあるお話につながってるんですね。
(書くまでヒミツ)

>>それを探し出せばあたしには超豪華ディナ−スペシャルが待っているというわけねっ!」
>>「はい。じゃあ一刻も早く見つけだしてセイル−ンへいきましょう。

>いつのまに“超豪華”に・・・しかもゼロス気にしてない・・・、やっぱりそっちが目的なんですね(ニヤリ)(←願望)。 可愛いヤツ(はぁと)。>
どうなるかはとくとごらなれ・・・・

>>・・・・・次回作はいつでるか保証はないです。(待ってる人いね−って。)
>
>待ってます〜、待ってます〜〜!!!
いやはやほんと−にありがとうございます。
がんばって書きますね。
それではよい年末を・・・・

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391読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト3〜後編〜御茶らちゃ E-mail 12/17-22:16
記事番号214へのコメント
読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト3〜後編〜

はぁ・・・・・・・
のどかな坂道街道。
そんなところでつきたくもないため息をはいたのはこのあたし、リナ=インバ−スであっ
た。
「あれ、リナさんどうしたのですか?」
そんなあたしとは正反対にくそのんきなセリフを吐いたのはゴキブリのようなしんしつき
ぼつ男、ゼロス君その人であった。
むかっ。
「あんたねええええぇぇぇぇっ!!ゼロスっ!!」
あまりの無神経さにおもわずぶちきれるあたし。
「落とした場所のだいたいの位置くらいおぼえておきなさいよっ!!
あんたのそのくそい−加減な性格のせ−で
迷惑すんのはあたしなんだからねっ!!
だいたいあんたのバックって精神体の一部じゃなかったのっ!?」
ぜ−は−ぜ−は・・・・・・
「え?ああ
元々はそうだったんですけど・・・・・
落としたバックというのはこの間ゼラス様からいただいたものなんですよ。
それに落とした場所、というのは本当にわからないんですってば。」
・・・・・・・などとあたしとゼロスがはなしていると・・・・・

「は−っはっはっはっ!!ゼロス、おまえのバックというのはこれのことかっ!?」
聞き覚えのある声があたし達二人のすぐ後ろで響いた。
あわてて振り向きかまえるあたし。
やはり・・・・・ヴァルガ−ヴっ!!
よく見ると彼の手元には例のゼロスのバックが握られている。
「ああっ!!あれですリナさんっ!!」
そんなことはわかっている。
問題はどうやってヴァルガ−ヴからバックを取り戻すか、だが・・・
アレでも彼、仮にもエンシェントドラゴンの生き残りである。
むやみに手を出せばこちらもどうなるかわからない。
あちらの出方を待つしかないか・・・・・・・
「ところでゼロス。
このなかには何がはいってるんだ?」
予想に反していた。
ヴァルガ−ヴの反応は今までにもなかったものだ。
「そっ・・・・・それは・・・・・」
「・・・・・言えないものか?
えぇっ、獣神官さんよぉ・・・・」
二人の間で沈黙が続く。
「なら。
オレが今ここであばいてやろうじゃないか」
そう言ってバックに手をかける。
「ヴァルガ−ヴさんっ!!」
叫ぶゼロス。
しかし彼にそんなことをいったところで無駄である。
そしてゆっくりとふたを開く。
ぬも〜ん。
そんな音がした気がした。
・・・・・・・・・・
ふと横を見るとゼロスが今までにないようなひきつった表情で硬直している。
その視線の先、つまりヴァルガ−ヴの手元には・・・・・・
精神世界植物、食用マンドラゴラがあった・・・・・
「ゼロス・・・・なに・・アレ・・・・・・?」
我に帰り質問するあたし。
「いや・・・・あれはですね・・・・・
くれたんですよ、ゼラス様が・・・・お守りにって・・・・」
ぼかっ!!
「そんなものお守りになんかするなあぁぁぁぁぁっ!!」
「それよりリナさん、どうしましょうアレ・・・・」
どっ・・・どうしましょうって・・・・
「ヴァルガ−ヴ、今回だけは・・・・退いてくれないかしら・・・・」
いまだ立ち直れないでいる彼に話をふる。
「・・・はっ!!
いっ、言われなくてもそうするっ!!」
言いながらふっ・・・と虚空に消えた。
あ−あ。
哀愁ただよってるよ。
「・・・・でえ、
あんたはどうやってこの責任とってくれるのかしら・・・」
「そりゃあリナさん、お約束のディナ−コ−スで・・・・・」
問うあたしにいつものにこ目で答える。
まぁ、最終的には被害もなかったわけだし(たぶん)
このままセイル−ンに向かいマスかっ!!

<たぶんおわりです>

はあ。やっと終わった。
この後、以前書いた<サイレントナイト>にいこうとおもってます。
では。皆様、よいお年を。

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392Re:読み切り小説《最後の晩餐》パ−ト3〜後編〜松原ぼたん E-mail 12/18-03:17
記事番号391へのコメント
 おもしろかったです。

>落としたバックというのはこの間ゼラス様からいただいたものなんですよ。
 ・・・・今まで深く考えなかったけど、いただいたものってそのやっぱりその魔族の一部だったり、作った部下だったりするんでしょうか・・・・?
 買ってきたのかもしれないけど(爆)。
>「そんなものお守りになんかするなあぁぁぁぁぁっ!!」
 ごもっとも。
>哀愁ただよってるよ。
 ちょっとヴァル気の毒かも・・・・(笑)
>では。皆様、よいお年を。
 もうそんな時期なんですね。

 また出来たら是非見せてくださいね。
 ではまた、ご縁がありましたなら。良いお年を。