◆-ねたなし。-投稿者:ころころむし(12/28-06:07)No.449
 ┗┳ねたなし。2。-投稿者:ころころむし(12/28-07:04)No.450
  ┣━Re:ねたなし。-投稿者:松原ぼたん(12/28-13:48)No.453
  ┣━Re:ねたなし。-投稿者:ナゾの破壊神ヨッちゃん(12/29-00:44)No.455
  ┣━Re:あはははは-投稿者:山塚ユリ(12/30-00:41)No.456
  ┗┳ねたなし。3。-投稿者:ころころむし(12/30-06:10)No.457
   ┣━Re:ねたなし。3。-投稿者:松原ぼたん(12/30-12:34)No.458
   ┗┳Re:ねたなし。4。-投稿者:ころころむし(1/7-13:36)No.568
    ┣━Re:ねたなし。4。-投稿者:松原ぼたん(1/7-14:03)No.571
    ┗┳ねたなし。5。-投稿者:ころころむし(1/8-23:00)No.604
     ┗━Re:ねたなし。5。-投稿者:松原ぼたん(1/8-23:24)No.605


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449ねたなし。ころころむし 12/28-06:07

こんにちわ。パソコンが復活したと思ったら猫南蛮亭が終わっているぅ!!と、ゆ
うわけで猫南蛮亭が終わる直前に何回か書いたことがあることの続きです。この期
間、はっきり言ってネタがたまった。でも、これからどうなるのやら・・・・・・
まぁなるべく期間が開かない内に、忘れられないように書いていきたいですな。(
知らない人に内容を言いますと、ようは見た夢を書いていこうと言うだけです。)
では。


 夏の昼下がり。窓の外ではセミがうるさく鳴いている。薄いグリーンの建物ほと
んどの部屋にはカーテンが掛かっていて、唯一かかっていない、しかし薄暗い部屋
の中には軍服を着た若い男が二人、向かい合って何かささやいている。肩口までは
日の光が当たっているのだが、顔までは良く分からない。机の上のカレンダーには
、7月8日とある。
「・・・・・・どう言うことだ?何故大統領は動かない?」
「わかりません。しかし、今回のことには箝口令がひかれている。この事を知って
いる人も数えるくらいしかいませんよ。」
「だからといって、何故これだけのことが起きているのにだれも騒がない!!これ
はもはや一国家の問題ではないんだぞ!?」
 そういって、男が書類を机にたたきつける。中に入っていた写真には、どこかで
見たような胸の無い魔導師の姿が。(笑)・・・・・・しかし、背景との縮尺がお
かしい。これだと、身長が50メートル以上だ。(笑)
「ともかく、これが『例の場所』で助かっりました。市街地だったら一体どれほど
の被害が出たことか。それに、この事が公になったら批判を受けるのは目に見えて
いるますからね。」
 相手の男が書類をたたきつけた勢いのせいで机から落ちたカレンダーを広い、机
の上に戻す。
「・・・・・・エリア55でのフラディルフィア実験の再開か。まるで『X−ファ
イル』だな。」
「それはFBIですよ。我々軍隊とは管轄が違います。」
 エリア55とは、この国の軍隊がUFO実験をしているところと噂されていると
ころであり、フラディルフィア実験とは、巡洋艦や潜水艦をレーダー上はおろか、
肉眼からも消そうとした実験のことである。 
「我々も、まさかこんな結果になろうとは思っていませんでしたよ。偶然開いた次
元の穴からあんな物が出て来ようとは・・・・・・姿を見せただけでしたが。」
「だから危険だと言っただろう。この実験はすぐに中止すべきだ、いや、せめて場
所を変更して行うべきだ。このままエリア55での実験の継続をする場合、安全の
保障はでき無いぞ。」
「具体的な被害は報告されませんでした。よって実験の継続を中止する要因はあり
ません。」
「ばかな・・・・・・」
「これはもう決定したことです。」
「それは、お前が決めたことだろう?」
「僕にはそんな権限はありません。」
「・・・・・・まぁいい。だったら今度は俺も立ち会わせてもらう。俺を止める権
限もないはずだからな。」
「いいですよ。迎えをよこしましょうか?」
「遠慮させてもらう。そのままどこへ連れていかれるか分からないからな。」
 そういって、片方の男がきびすを返して部屋を出ていこうとする。その顔は、ど
こかで見たようなゴーレムとデーモンと人間をキメラにした人物だった。(笑)
「あの人も、ここまで気がつくとはねぇ・・・・・・どこまで出来るか見せてもら
いましょうか。」
 部屋に残った人物は、どこかで見たようなニコ目の男であった。(笑)
 そのまま画面が暗転。

『・・・・・・続いて、ヴァルガーヴがお伝えする7月21日のベイシティのお天
気です。今日のベイシティのお天気は・・・・・・』
「・・・・・・悪い、ラジオ消してくれないか。」
「え、えぇ。いいですよ。」
 車のハンドルを握りながら器用にラジオのスイッチを消したのは、どこかで見た
ような絶対正義の少女神官であった。(笑)
「悪いな、俺が車の免許を持っていれば自分で運転するんだが・・・・・・」
「いいですよ、お陰でスクープを取らせてもらえるんですから。」
「・・・・・・しかし、これはちょっと持ってきすぎじゃないのか?」
 助手席の男が後ろを見る。そこにはトランクに収まりきれなかった写真の器材が
こぼれそうなほどに詰め込まれている。
「なんせ世紀のスクープですからね、どうせなら超望遠のレンズとかも持ってきた
かったんですけど・・・・・・」
「その必要はないさ。これ以上は無いってくらい近くで撮らせてやるんだから。」
「それもそうですね。」
 そのまま車は砂漠の中を走っていく。しばらく進んでいくと、軍の正式装備で武
装した人影が道をふさいだ。
「悪いが、この先は通行禁止だ。すぐに引き返してくれ。」
「・・・・・・これでもか?」
 車の中から、男が何かを見せる。途端、道をふさいだ男達の顔色が変わり、敬礼
をして答える。
「し、失礼しました、どうぞお通りください。」
「分かってくれればいいさ。」
 再び、車が走り出す。
「・・・・・・すごいですね、何を見せたんです?」
「単なる身分証明書さ。」
「そういえば、結構身分高かったんですよね。」
「なんだよそういえばって。」
「いや、それは・・・・・・あ、見えてきましたよ。」
 少女が言うように、前方に明かりが見えてきた。道がとぎれたところで車を降り
、歩いて目的地に向かう。
「やぁ、来ましたね・・・・・・誰です?後ろの人は。」
「俺の部下だ。こいつも立ち会う。」
「・・・・・・そうですか、どうぞご勝手に。」
「そうさせてもらう。・・・・・・おい。」
「もうやっていますよ。」
 すでに、まわりにはカメラが五台ほど設置されていた。シャッターのタイミング
やフィルムがそれぞれ違い、中にはサーモグラフィーもある。それらに共通してい
たのは、でっかく『ア』の字が・・・・・・(笑)
「で?いつ始まるんだ?」
「開始は8:00丁度に。」
「後十分ぐらいしかないじゃないか。」
「本当はあなたが来ないうちに始めたかったんですけどね。『上』が時間にうるさ
い方で。」
「じゃぁ、その『上』に感謝しないとな。」
「伝えておきますよ。」
「どっちでもいいさ。」
「そうですか・・・・・・そろそろ時間ですので、私は行かせてもらいますよ。」
 相違って、ニコ目の神官(笑)がさっていく。その場に残った男は、忙しそうに
準備をしている少女に話しかける。
「おい、そろそろ時間だ。」
「大丈夫です、準備終わりました。」
「そうか・・・・・・」
 辺りを静寂が包み始めた頃、出し抜けにカウントダウンの声が上がった。一気に
緊張感が高まる。
『10・・・・・・9・・・・・・8・・・・・・7・・・・・・』
「・・・・・・ここまで来て逃したら間抜けだぞ。」
「まかせておいてくださいって。」
『6・・・・・・5・・・・・・4・・・・・・』
「どうやら、今回のお仕事は上手く行きそうですね・・・・・・」
『3・・・・・・2・・・・・・1・・・・・・』
「・・・・・・なんだ?」
「え?なんです?」
『・・・・・・0!!』
 一斉にスイッチを入れる音がスピーカーから響く。
「・・・・・・どうしたんだ?」
「・・・・・・何も起きませんね。」
 その時、急に辺りに低い、虫の羽音のような音が響きだした。男が辺りを見回す
と、ニコ目の男があわてて部下に指令を出しているのが目に入った。そこに駆け寄
る男。
「おい!!一体何が起きた!?」
「・・・・・・失敗です!!いま部下に機械の停止を命じているところです!!」
「だから言っただろう!!早く機械を止めろ!!」
「今やっています!!」
 そこに、部下らしい男が走り込んできた。
「ダメです!!緊急停止命令、物理的切断、共に出来ません!!」
「どう言うことです!?」
「何者かにハッキングされているような・・・・・・いえ、しかしこんな事はあり
得ません、ここの機材は完全に独立しているはずです!!」
「どこだ!!案内しろ!!」
「は、はい、こっちです!!」
 部下に案内されて、男が機材のある建物に向かう。
「ここです!!」
「本当に停止命令が効かないのか!?」
「はい・・・・・・この通り24通りのアクセスをしましたが、全て拒否されまし
た!!」
 部下から、機材へのアクセスしたルートの書かれた紙を受け取り、男が素早く目
を走らせる。
「どうやらほとんど試したようだな・・・・・・だが、ここならどうだ!!」
 男が、指をキーボードに走らせる。しかし、ディスプレイには命令拒否の表示が
出る。
「くそ!!ダメか・・・・・・おい、物理的な切断は!?」
「ダメです!!ここは破壊されたときのことを考慮されていて切断が出来ないよう
になっているんです!!」
「そうか・・・・・・だったらこうだ!!」
 そういうと男は腰から銃を抜くと、コンピューターに向かって発砲した。
「な、なにを!?」
「この事態を止めるにはここを破壊するしかない!!お前も手伝え!!」
「は、はい!!」
 十数発の弾丸が撃ち込まれる。しかし、虫の羽音のような音は止まらない。
「ここはまかせたぞ!!」
「はい!!」
 男が建物を飛び出す。外に出ると、実験の場所に黒い半球状のドームがあった。
「な、なんだあれは・・・・・・」
 男が、再びニコ目の男の所に走りよる。
「一体何が起きているんだ?お前は一体何の実験をやっていたんだ?」
「分かりません・・・・・・ただ、『上』の命令通りに・・・・・・」
「くそ!!」
 突然、黒い半球状のドームがはじけた。中から出てきたのは、どこかで見たよう
な胸の無い魔導師。(笑)しかしその大きさは夕に50メートルを超えている。そ
の姿を見て、男が後ろにいるニコ目の男に首だけをまわして問いかける。
「おい、あれはお前が呼んだのか!?」
「・・・・・・僕の趣味はもっと小柄な女性ですよ。」
「・・・・・・俺もだ。」
 巨大な魔導師が立ち上がり、辺りを見回す。すると、一言声を発した。
「・・・・・・何がどうなっているの!?」
 その声で建物の窓ガラスが全て割れた。足下にいた男達は思わず耳を押さえる。
「なんてでかい声だ!?」
「どうやら日本語のようだが・・・・・・分かるか?」
 男が、いつのまにか横に来ていた少女に話しかける。
「あ、はい。すこしですけど・・・・・・」
「それで十分だ。あいつはなんて言ったんだ?」
「何か、戸惑っているようですけど・・・・・・」
「そりゃそうだ。俺だっていきなりあんな風になったらしばらく寝込むぞ。」
「と、ともかくあいつをこの軍の敷地から出してはいけません!!」
 ニコ目の男があわてて部下に命令を出している。しかし、巨大魔導師はすでに行
動に移っていた。
「レイ・ウイング!!」
「うおぉぉ!?」
 突然舞い上がった風に、全員なぎ倒される。風は一瞬で収まったが、まだ土埃が
待っている。
「・・・・・・・おい!!大丈夫か!?」
「ええ、こっちはなんとか。」
「おい、あいつはどうした?」
「え?あぁ、あなたのお連れさんですか・・・・・・いいえ、こっちにはいないよ
うですが。」
「おい!!大丈夫か!!返事をしろ!!」
 男が焦りながら少女を捜す。その時、小さな咳が聞こえてきた。
「・・・・・・ごほっ・・・・・・けほっ」
「おい!!だいじょうぶか?」
 咳がした方向に走りよる。そこには、胸の辺りを血に染めた少女がいた。
「ごぼっ・・・・・・げほ・・・・・・」
「くそ、これは肺をやられているな・・・・・・おい、早くこっちに担架だ!!」
 少女が咳をする度に口から血が吐き出される。男の後ろから担架をかついだ男が
駆け寄ってきた。
「頼む。」
 男はそれだけを言うと、ニコ目の男に走りよった。しかし、その頭上で巨大な魔
導師が移動を始める。
「ああ!!逃げるぞ!!すぐに追いかけてください!!」
 しかし、巨大魔導師はものすごいスピードで空を飛んでいく。その後を待機して
いたF−GWE航空機が追いかけていく。その場に残されていた男達が、あわただ
しく作業を始める。
 そのまま画面が暗転。

『今朝大統領が全地域にむけて非常事態を宣言しました。地域住民の皆様は、地元
警察の指示に従って落ちついて行動してください。繰り返します・・・・・・・』
「くそ、これじゃあまるで『ゴジラ』だぞ!!」
「放射能を吐かないだけましですよ。」
「そういうもんだいじゃないだろ・・・・・・」
 きつい化粧をしたアナウンサーががなり立てているテレビを消して男が二人、朝
日の中を向き合う。その光景は7月8日と酷似していたが、今日は7月22日だ。
「一体どうするつもりなんだ?」
「とりあえず、彼女・・・・・・便宜上『彼女』と呼ぶことになりましたが、我々
の考えとしては捕らえる方向で運んでいきたいという事になりました。」
「何だって!?あの怪物を捕らえるだと!?そう言うことはこの被害報告を見てか
ら言うんだな!!」
 男が机にたたきつけた書類の厚さは、前にたたきつけた書類のゆうに十倍はあっ
た。
「大事の前の小事です。人的被害は皆無に等しいじゃないですか。」
「百人単位の死傷者が皆無に等しいだと!?」
 男が、ニコ目の男の胸ぐらをつかんで叫ぶ。ニコ目の男は苦しそうに、しかしは
っきりと言った。
「彼女は我々にとって切り札になるのですよ。再びわが国が世界のリーダーとなる
ためのね。」
「ふざけるな!!そのためには人が何人死んでもいいって言うのか!?」
「・・・・・・だから言ったでしょう!!大事の前の小事だって!!」
 ニコ目の男が男の手を振り払う。
「いいか・・・・・・俺は絶対にあいつを殺してやる。いいな!!」
 男は完全に頭に血が上った顔で部屋を出ていく。
「・・・・・・彼の利用価値も大分少なくなってきましたね。」
 ニコ目の男はそれだけ言うと、どこかに電話をかけ始めた。

 三時間後、市にある大病院。ここには、昨日運ばれてきた人達が入院している。
少女は思ったよりは軽傷だと言うことだったが、それでも絶対安静の状態だった。
小柄な体に何本も管がつながれ、酸素マスクが当てられている。男は、その様子を
ガラス越しに見つめていた。
「・・・・・・まっていろ。」
 男は何かを決意した顔でそれだけ言うと、病院を後にした。 

 その夜。男は昨日の、今日の惨劇のきっかけになった場所に再び出向いていた。
辺りには何人もいたが、男に気を止める者はいない。男はそのまま建物の中に入っ
ていった。二階に上がり、明かりのついている部屋にノックもしないでいきなり入
る。
「・・・・・・お前か。」
 中には、どこかで見たような金髪で長髪の男が。(笑)
「一体、ここで何の実験をやっていたんだ?」
「それを知ってどうする?」
「あいつを殺す。」
「・・・・・・彼女をか。でもそれは命令じゃないだろう?」
「・・・・・・ああ。」
「どうしてもか?」
「どうしてもだ。」
 しばらくの間、静寂が続く。先に口を開いたのは金髪の男の方だった。
「たぶん、俺を殺してでも資料を持って行くだろうからな。俺は殺されるのがいや
だ。」
「・・・・・・分かってくれればそれでいい。」
「教えてやるよ。ここで何があったのかを。」
「・・・・・・」
「フラディルフィアの実験は知っているな。」
「ああ。実験は失敗。乗組員はほぼ全員が床や壁に生きたまま埋まっていたって実
験だろ。」
「話は簡単さ。あの公式であんな悲惨な結果になるんだったらそのまま兵器にして
やれと言うことさ。」
「なんだと!?」
「この兵器に使った後に残る物と言えば磁気の乱れぐらいだ。原爆なんかよりもず
っと効果的さ。」
「・・・・・・だったら、何であんな事に?」
「こっちの方がもっと簡単。管理、調整していたコンピューターにイタズラ半分の
ハッカーがウイルスを仕込んだ、それだけさ。」
「・・・・・・分かった。それであいつを殺すには?」
「簡単に言えば、原爆を落とすのが一番早いんだけどな。」
「ふざけるんじゃない。」
「だったら、それ以外で彼女を殺すのは無理だね。原水爆ぐらいの威力でも殺せる
かどうか・・・・・・」
「どうしてだ!?」
「お前がエアガンを食らったって死なないのといっしょ。原爆でやっと改造エアガ
ンさ。第一、お前原爆使う気はないだろ?」
「じゃあ、どうすれば・・・・・・」
「殺すのが無理なら、送り返せばいい。」
「・・・・・・なんだって?」
「出てきたときとは逆の公式でエネルギーを走らせれば彼女を送り返すことが出来
る。理論上はね。」
「・・・・・・殺すことは出来ないのか。」
「しょうがないさ。諦めな。」
「・・・・・・くそ!!」
 男は、近くにあった机をけり飛ばす。
「・・・・・・やるんだったら手を貸すけど?」
「なんでだ?」
 男が訪ねると、金髪の男は不敵な笑みを浮かべる。
「こんな事は滅多にある事じゃない。データだけでもとんでもなく貴重だよ。」
「・・・・・・いますぐできるのか?」
「実は一人でやろうと思ってもう道具は出来ている。軍には明かしていない秘密の
公式とかも使ったからかなり簡略化できた。」
「そうか。だったらすぐに行こう。」
「わかった。」
 金髪の男が無造作に機械をバッグに詰め込む。そしてそのまま二人で建物を出て
いく。
 そのまま画面が暗転。


 長すぎるので、ここでいったん区切ります。続きはまた後で。

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450ねたなし。2。ころころむし 12/28-07:04
記事番号449へのコメント
やは。続きです。一度に全部書いたらエラーが出ちゃいました。今度から気をつけないと



 男が二人、車の中で話している。
「で?具体的には何をするんだ?」
「いいかい、まずこれを・・・・・・」
 そういって金髪の男がバッグから腕ぐらいの太さと長さがある筒を取り出した。
「これを彼女にとりつける。その後、十分離れたところでこのスイッチを押すんだ。かと
いって離れすぎてもいけない。そうだな、百メートルぐらいがベストだな。」
 今度は、バッグから手のひらぐらいの大きさの機械を出す。しかしそれはスイッチやア
ンテナ、基盤などがむき出しで作られていた。
「・・・・・・それとこれ。耳栓。」
「あぁ、ありがとう。・・・・・・所で。」
「なんだ?」
「危険はないのか?」
「ある。」
「・・・・・・やっぱりな。」
 男はバッグ事受け取る。
「でも、急いで調整したにしてはいいできだよ。最低でも彼女から一メートル以上離れた
ところでスイッチを押せば安全だ。」
「一メートルいないでスイッチを押したら?」
「彼女と一緒に向こうにいっちまう。」
「よしてくれよ・・・・・・じゃあ、行くか。」
「気をつけて。」
 男は手を挙げて答えると、巨大魔導師に向かって歩いていく。車は男をおろした後、反
対方向に向かって走り去る。
「さてと、まずはあいつに飛び移らなければな・・・・・・あれなんか丁度いいな。」
 丁度巨大魔導師の進行方向に同じぐらいの大きさのビルがあった。電気はまだ生きてい
るのでエレベーターを使って屋上に出る。鉄柵の向こうに巨大魔導師の頭があるのを確認
した後、後ろを振り返って男が話しかける。
「・・・・・・いるんだろ、でてこいよ。」
「・・・・・・ばれていましたか。」
 そこには、いつのまにいたのか、ニコ目の男と、他に十数人の男が立っていた。
「我々の邪魔をしないでくれませんかねぇ?」
「・・・・・・何のことだ?」
「無駄ですよ。彼女を殺すことは出来ません。」
「殺すんじゃない、送り返すのさ。」
「・・・・・・彼ですか。」
「多分そいつだよ。」
 そう言いつつ、男は耳栓をした。その動作に、ニコ目の男は会話を打ち切る。
「では、後で彼にも話を聞きましょう。あなたには死んでもらいます。」
「・・・・・・何言っているのかわからんが、甘いな!!」
 そう言うと、男は鉄柵を乗り越えて巨大魔導師の髪の毛に飛び移った。あわてて男達が
銃を撃つが、全て巨大魔導師に当たる。
「いた!!まったく、なんなのよー!!」
 その声で、男達は思わず耳をふさいでその場にうずくまる。
「しまった!!これを狙っていたのか!?・・・・・・下で捕らえます!!撤退!!」
 ニコ目の男がそう言うと、全員が一気に屋上から下に降りる。その頃、男は髪の毛の中
で一人毒ついていた。
「くそ、耳栓が全く効かないじゃないか・・・・・・とりあえず、下に降りるか。」
 そう言うと、髪の毛からうなじ、うなじから服の中へと。すると当然
「あひゃ!?・・・・・・何?今のは。」
 と、なる。その頃には男はすでに腰の所にいた。バッグの中から筒を取り出す。
「・・・・・・良し、これでいいだろう。後は安全なところまで言ってスイッチを押すだ
けだな。」
 男はそう言うとポケットからナイフを取り出し、服を着る。ベルトで腰が締まっている
ため、これ以上下に行くためにはいったん外に出なくてはならない。
「頼むから暴れるなよ・・・・・・よっと。」
 そのままズボンの左ポケットの中へ。ポケットの底を切り、今度はズボンの中を進む。
「あひゃひゃひゃひゃひゃひゃ!?今度は何!?」
 巨大魔導師が今度は逃がさないと言う感じでズボンを叩き始める。
「うお!?暴れ出したか!!」
 急いで下へと男が向かう。その間にも、叩く音が男に向かってくる。
「くそ!!ここまでか・・・・・・こうなったら!!」
 そういって、決死の覚悟でスイッチを押そうとした。その瞬間、男の脳裏に浮かんだの
は少女の顔であった。止まる男の手。その時、上の方で爆発音がした。男はその音で我に
返る。
「誰かが攻撃をしたのか・・・・・・お陰で助かったな。」
 すすみ続け、ようやく裾にたどり着く。裾から地面までは一メートルもない。男が転が
り出た、その場所に火花が散る。
「ぐぅ!!」
「どうやら、何発かは当たったようですね。」
「・・・・・・またおまえか。」
「これもお仕事でしてね・・・・・・さようなら。」
 ニコ目の男が手をおろそうとした時、男とニコ目の男との間に一台の車が割り込んでき
た。
「何しているんだ、早く押せ!!」
「お前は・・・・・・逃げたんじゃないのか!?」
「データを取るって言っただろ!?」
 突然の乱入にニコ目の男が焦る。
「くそ、撃てぇ!!」
 しかし、ニコ目の男の命令よりも男がスイッチを押す方が早かった。巨大魔導師は紫色
の光に包まれたかと思うと、唐突に消える。
「・・・・・・やったな。」
「・・・・・・あぁ。」
 金髪の男の問いに、男が答える。その背後でニコ目の男がボーゼンとした顔で立ってい
る。
 そのまま画面は暗転。

 市の巨大病院。少女は容態が良くなったため集中治療室を出て一般病棟に移っている。
「・・・・・・と言うわけだ。」 
 男がそこで一息つく。少女は顔を伏せて聞き入っている。
「ひどいです。」
「え?な、なんでだ?」
 男は少女が怒っている理由が分からない。しかし少女は、男が予想していた表情とは違
い、顔を上げると笑顔だった。その様子に男は戸惑う。
「だって、そのシーンを私に撮らせてくれなかったんですから。」
「え?」
 その男の様子に、少女は声を上げて笑う。それにつられて笑う男。病室の中を、笑い声
が満たしていく。
 そのまま画面は暗転。


 ・・・・・・いきなりこんなに長い物を書いて良かったのだろうか・・・・・・今回は
洋画のテイストがばりばり入っていますな。しかも、なぜだか名前だけがスポーンと抜け
ておりまして。役割と名前を書いてみますと、ゼル=主人公。若い軍人。ゼロス=ゼルよ
りも上の階級の軍人。中間管理職。アメリア=若きジャーナリスト。ガウリィ=若き天才
科学者。リナ=ゴジラ。(笑)一番違和感があるのはガウリィでしょう。何てったって科
学者ですもん。(笑)それとは逆に違和感がなかったのがリナ。普段からああですから。
(笑)しかし、今回はいきなり長すぎましたな。次回からはもっとまとめて書こう。さて
さて、次はどんなのを書こうかなっと。ではまた。







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453Re:ねたなし。松原ぼたん E-mail 12/28-13:48
記事番号450へのコメント
 おもしろかったです。相変わらず夢とは思えないほど鮮明ですね(笑)。

 ホントおもしろかったです。巨大リナじゃなくそれこそ異世界の魔物かなにかだったら結構シリアスかもしれないけど・・・・・リナってだけで一気にギャグ(大笑)。ああ苦しい。
 ガウリイが科学者ってとこも(爆笑)。

 また何かおもしろいのを是非書いてくださいね。楽しみにしてます。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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455Re:ねたなし。ナゾの破壊神ヨッちゃん E-mail 12/29-00:44
記事番号450へのコメント

あはははは!(^^)
相変わらずころころむし様の夢はブッとんでらっしゃるようですね(^^)
いいなあ、そういうスレ夢みれて。
私のスレ夢なんて・・・・・・(T−T)
あなた様の初夢はどうなるんでしょう?気になる・・・・・・(^^)

いやー、また映画的なアプローチで(^^)。
しかし、リナゴジラかぁ(^^)
キャラにばっちりはまった配役ですねー。ガウリイ以外(^^)。

読みごたえあったっす。
何かまたおもしろい夢みましたらお書きになってくださいませね。
ではでは。






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456Re:あはははは山塚ユリ 12/30-00:41
記事番号450へのコメント
うーみゅ。どうやったらこんな夢が見られるんでしょう。
と、いうより、よく覚えていられるもんですね〜
うらやましい。

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457ねたなし。3。ころころむし 12/30-06:10
記事番号450へのコメント
むはぁ!!・・・・・またパソコンの調子が悪くなってしまって書くのが遅くなったなり。俺的な
夢大暴走って感じですが。前回は真面目なの(?)書いたんで今回は脳のリミッターが壊れた奴も
書いてみたり。ぞうりむし。偽物を見分けるこつは触角が一本多いことだ!!・・・・・・なーに
かいてんだか。こんなくだらん文章にレスを書いてくれてありがとうございます。お礼として家の
玄関に生クリームを塗っておきます。暑さ三センチぐらいに。面積は一キロ平方メートル。アパー
ト等に住んでいる人は大変ですねー。後、郵便受けの中に生まれたての子猫を入れておきます。こ
ちらは抽選で一名様だけに。ほら、早くいかないと一晩中「さむいよー、さむいよー」って鳴き続
けるぞ!!ちなみにラジオはFM岩手のみの受信に調整しておきます。忍者が。もしくは幸せの青
い鳥が。では第二弾です。

 どこかのダンジョン。奥の方から不気味な声が聞こえてくる。奥に進んでみると、そこには知る
人ぞしる温泉仮面の像が!!(笑)しかもなんかアポロン風にポーズとってるぅ!!(笑)ちなみ
に横には巨大な木彫りのクマがぁ!!(笑)鮭取ってるしぃ!!(笑)ちなみに、縮尺としてなの
か足下には一本のタバコが置かれている。(笑い)そんな中、男の声が響きわたる!!
「温泉仮面の誓い、ひとつ!!温泉には裸ではいること!!海パンなんかもってのほか!!男らし
く堂々といけーい!!これは初代の修学旅行の時の教訓!!ちなみに女子風呂を覗こうとして先生
に見つかり、裸でタオル一枚で廊下に正座させられた!!俺が。・・・・・・何で?ふたつ!!温
泉場に来て温泉に入らないで部屋についている風呂に入る奴はその場で撲殺!!二代目はこれで両
親、星にした!!みっつ!!ご飯は毎日ちゃんと食べること!!そーじゃないとあの時に体力が続
かないからな!!何、あの時って何かって?それはもちろん温泉仮面テーマ『人類皆兄弟。よって
皆殺し。動物は人類の親戚だからもちろん道連れ。』を9番まで歌い、10番は即興で作るときだ
!!ちなみに10番が作れなくて不機嫌な温泉仮面の八つ当たりで幹部が15人死んでる!!よっ
つ!!仮面を大事にしろ!!材料は紙粘土、もしくはバナナの黒い部分!!それらがそろわなかっ
たときは応急処置として顔に直接マジックで書いても良し!!いつつ!!テレビやビデオのリモコ
ンを動物や老人にむけてはいけない!!『早送りのボタンを押すと右に曲がるんだ』など思うのは
もってのほか!!Rはこれをペットの犬にやって『停止』のボタンをどきどきしながら押したら最
高にBADなタイミングで急に犬が倒れ、動物病院に泣きながら運んだがそのまま死んでしまった
というトラウマを持っている!!この事にはふれるな。あいつ泣いちゃうから。まじで。むっつ!
!友情とは裏切るためにある!!自分がやばい立場になったら即友達を見捨てろ!!三代目はこれ
で三回窮地を乗り越え、友達が十人去った!!・・・・・・さすがに四回目はなぁ・・・・・・さ
すがにビンは爆発するよなぁ・・・・・・まさか先生が学校に来なくなるとはなぁ。ななつ!!こ
れが世に言う秋の七草!!以上!!」
 大きな声でハッキリという。・・・・・温泉仮面の格好はしているが、やっぱりガーヴである。
(笑)彼は今、温泉仮面としての正装をしている。ちなみにどういう格好かというと、全裸に仮面
一枚というこのまま城の舞踏会に行けそうな感じである。いや、実際に二度ほどいったのだが・・
・・・・(笑)
「・・・・・・何頭の中に直接電波受けたようなこと口走っているんすか。」
 そこに現れたのはヴァルガーヴ。・・・・・・良かった、こっちは世間一般的な服装だ。(笑)
「何を言う!!この初代から受け継がれてきた『温泉仮面鉄の規則詩集〜あまりに綺麗な野原だっ
たので思わず彼と追いかけっこしちゃいました(はぁと)〜』をバカにする気かねヴァルガーヴ君
!!これは温泉仮面になったその日から毎日朝の日課になるんだぞ!?」
 思いっきり堂々という温泉仮面Z。しかも正体がばれていないと思っているらしく妙に他人行儀
だ。(笑)
「何アホなこといってるんすか!!毎朝早くから聞かされる方の身にもなってくださいよガーヴ様
!!」
 ヴァルガーヴのその声に、ぴしぃ!!と反応する温泉仮面Z。しばらくの間の後、ぎくしゃくし
た口調でこう返した。
「・・・・・・な、何をいっているのかねヴァルガーヴ君。私はあんなダンディで淑女キラーな神
をも魔族をも恐れない至高の存在と一緒にしてくれるのは嬉しいが、私は温泉仮面Zだよ。」
「何いってんすか。どっからどうみてもガーヴ様じゃないっすか。」
 ヴァルガーヴのその答えに、ややあってから含み笑いが温泉仮面Zからあがる。全裸に仮面を付
けて含み笑いをする大男の図。(笑)とりあえずポリスマンに捕まることは確かだ。(笑)
「・・・・・・私の正体をこうもあっさり見破るとは・・・・・・なかなか良い目をしているなヴ
ァルガーヴ。」
「・・・・・・さっき、何か持って更衣室には行った後、その格好で出てくりゃあ誰だってわかる
んじゃぁ・・・・・・」
 ヴァルガーヴの当然なつっこみにも動じず、相変わらず含み笑いをする温泉仮面Z、もといガー
ヴ。・・・・・・頼む、誰かポリスマン呼んで来て。(笑)
「そこでだ。次の温泉仮面になる気はないか?」
「・・・・・・え?」
「なーに、ババ抜きのババみたいな物さ。いやだったら他人に押しつければいい。・・・・・・た
だしふさわしくない奴を選んでしまうと、その前任者であるお前の枕元に初代から今までの死んで
いる奴全部が毎晩立って、ダンサブルな小室風味の歌を自分たちでバンドを組んで歌うがな。どー
だ?ちなみに特典はない。思う存分苦しめ。」
「そ、そこまで言われて誰がやるんですか!?」
 そりゃそうだ。そんなババ抜きのババみたいな物と言われることを誰が好き好んでやるか。(笑
)・・・・・・と言うことは。
「おまえだぁ!!俺だって先代に無理矢理やらされたんだからな!!この仮面には初代から俺まで
の『エキス』が十分染み込んでいるからだいじょーぶだって!!」
「何が大丈夫なんですかぁ!!それにその『エキス』って言う言葉の響きがいやだぁ!!」
「えーい、つべこべうるさい!!とう!!」
 ガーヴが目の前から消える。ガーヴの姿を一瞬見失うヴァルガーヴ。
「ど、どこだ!?」
「ふはははは!!温泉仮面伝授の技その198!!『ハイビスカスは危険なスパイの香り!!』」
 そりゃこんだけいやな物を無理矢理受け継がせるための技もそんだけ開発されるだろうよ。しか
も外国B級スパイ映画のタイトルみたいな名前つけてるし。(笑)ともかく、天井を蹴って頭上か
らガーヴがヴァルガーヴに襲いかかる!!・・・・・・仮面を外しているから正真正銘の全裸で。
(笑)
「うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
 かわいそーに。(笑)無理矢理ヴァルガーヴに伝授されてしまったこの仮面。これを身につける
とその瞬間にかつての温泉仮面達の記憶と技、おまけとして程良くゆで上がった脳パルスが伝授さ
れるのだ!!(笑)ちなみに過去の記憶をピックアップしてみると、ラブロマンスありーの、SF
ありーの、サスペンスありーの、たまたま選んだストーリーは全部大マジなのだが、主人公はそれ
ぞれの温泉仮面。(笑)しかも全員それぞれの代の温泉仮面の正装で、大マジな顔で『ここは俺に
まかせて先にいけぇ!!』とか『すまん・・・・・・』とかいってやんの。(笑)ともかく、温泉
仮面を無理矢理装着させられたヴァルガーヴ。ふと見るとすでに温泉仮面の正装に。(笑)こうな
ったらもう手遅れだ。(笑)すでに彼の脳パルスは程良くゆで上がってしまっている。(笑)
「わかったす、わかったすよぉ!!」
 一体何が分かったんだか。(笑)
「そうか!!お前の名前は『温泉仮面ひまわりの種を一生懸命植えている植物好きのおじさん。面
白半分にドロップキックを食らわしたら面白い顔色になっちゃった。大慌てで救急車を呼ぼうとす
るも小銭がないことに気がつき、そのまま一生懸命忘れようと自己暗示をかける。けど、次の日新
聞の地方欄に結構大きく載ってしまい、ばれやしないかとびくびくしたがまわりからは何も言われ
ない。そのまま十五年が過ぎ、懐かしい同窓会の席でその時の犯人がたまたま通りかかった空手部
の当時好きな女の子となっていて、思わずその場で泣きながら告白したら許してくれた。三ヶ月後
、その子との結婚式の招待状を用意する結構いい年の昔は結構悪かったサラリーマン。』を略して
『温泉仮面うぐいす』だ!!では、手始めに人間の王侯貴族の方々に挨拶をしてこい!!今日は丁
度セイルーンで舞踏会があったはずだ!!」
「わかったす!!ではさっそくいってくるっすよぉ!!」
 その格好のまま飛び出していくヴァルガーヴこと温泉仮面江戸紫。残されたガーヴ、もとい元温
泉仮面Zはつぶやく。
「・・・・・・やっとババがいったか・・・・・・何でロード・オブ・ナイトメアはこんな物を作
ったんだか。・・・・・・やっぱり単なる暇つぶしか?」


 翌日。セイルーンの代表的な新聞『セイルーンズ・タイム』は、一面トップ大きな見出しでこう
書いてあった。
『ナゾの男、王室の舞踏会に珍入!!』
「王室広報係によりますと昨晩の王室での舞踏会の際、『温泉仮面うぐいす』と名乗る全裸の男が
乱入。警備員をナゾの技を使って撃退した後、一人オリジナルダンスをこれでもかと言わんばかり
に踊って逃げ出した模様。わが国最強とも言われるフィル王子の追撃をもしのいだことから、王室
では魔族ではないかとも推測もしているらしい。この男が去った後には大量の水が残っており、分
析の結果温泉質の水とのこと。目撃によると男が技を出したときには湯気が出ていたとの証言もあ
り、どうやら本物の温泉らしい。以下に、匿名という条件で証言してくれた方々の言葉を載せたい
と思う。
―27歳(女性)―
「すごかったですわよぉ。突然照明が消えてしまい、みんなが騒いでいるところに・・・・・・確
か古代の文献にあった『キャッツアイ』と言う名の曲だったと思うのですけど・・・・・・ともか
く、その曲がかかった後に窓ガラスが割れまして、全裸の男が現れましたの。うちの主人もあれぐ
らい若くて元気があればねぇ・・・・・・あ、いえ、なんでもないですわ、おほほほほ。」
―10歳(男の子)―
「うん、あのねぇ、男の人が床からお湯を出して警備の人をやっつけちゃったんだよぉ!!かっこ
よかったなー。それでねぇ、全部やっつけた後に真ん中に立って一人ですんごく早く踊っていたん
だ。他の人もみんな見ていて、何か『いい汗かいたー!!では皆さん、次に会うときはこんなもん
じゃすまねぇぞ!!』っていった後に走って逃げていったんだ。」
―41歳(男性)―
「うむ。あの姿を絵に現すことが出来るのは偉大なる天才画家か、あの『温泉仮面うぐいす』にし
かできまい。あの絵を描ききることが出来れば、それだけで称賛に値する。そんな光景が延々繰り
返されたんだ。・・・・・・お陰で髪の毛に一気に白髪が増えてしまったよ。」
 これら証言に対し、王室は公式な発表をしていない。過去にこの男と似たような事件があること
から、王室は秘密裏に捜査をしているとの情報もある。ともかく、この件に関しては各関係者の口
は重く、全貌を解明するには時間がかかるかもしれない。しかし、私達はその真相をいつかこの紙
面に載せたいと思っている。                  (フコーレ・マイトウス)」

 この後も、温泉仮面うぐいすの活躍は続くことになる。機会があればまた話すことにもなろう。

 エンディング、続いてのスタッフロール。BGMは、めちゃめちゃ荘厳で雄大な感じのフルオー
ケストラ。(笑)最終回なのか、いい場面がフラッシュみたいに入っている。(笑)
 総合監督・・・・・・リナ 音響監督・・・・・・がうりぃ 作画監督・・・・・・ゼル
 脚本・・・・・・アメリア ゼロス 出演 ガーヴ・・・・・・魔竜王ガーヴ
 ヴァルガーヴ・・・・・・ぐれる前のめっちゃ素直なヴァルガーヴ 
 以下、延々と続くも読みとれず。(笑)
 そのまま画面が暗転。


 ・・・・・・はっ・・・・・・何だ?この文章は・・・・・・最初の一行の「遅くなった」まで
を書いた記憶はあるのですが・・・・・・まぁ俺的に面白いのでおっけー!!とゆー事で今から見
直してきます。・・・・・・一体いつの間に小人さん達が勝手に書いたのかと言うぐらいの最初の
文のこわれっぷりときたら。もっとやばいことを夢の中で口走っていたような気がしますがちょっ
と忘れちゃいました。たぶん忘れた方が精神的にいいんだと思います。(笑)・・・・・・これを
見たガーヴとヴァルガーヴのファンの人には、出会い頭に服の中に黄金虫を入れられても文句は言
えませんな。冷静なふりをしているけどいまだに脳のリミッターは完全に壊れています。ほぉら言
葉の端々に見え隠れしているよ。あおーい顔をしてこっちを睨んでいるご先祖様が。ちゃんとお盆
帰ってる?今日の内容は「こわれっぷり」に限りますな。今日の俺は大暴走!!って感じなり!!
・・・・・・次回はどうなっているのやら。ではまた。

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458Re:ねたなし。3。松原ぼたん E-mail 12/30-12:34
記事番号457へのコメント
 おっ、おもしろかったです(くぷくぷ)。
 おっ、温泉仮面・・・・・(ひくひく)。
 すっ、スタッフロール・・・・(ひくひく)。なんなのそのメンバーはぁぁ(爆)。作監って・・・・アニメなのか?(あはははははは)。
 って、夢ってことはこれ、ビジュアル的に見たって事ですよね・・・・・・(^^;)。

 またなにかおもしろいのがあったら是非書いてくださいね。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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568Re:ねたなし。4。ころころむし 1/7-13:36
記事番号457へのコメント
 ・・・・・・冷静に考えてみると、前回のって一体・・・・・・まあいいや。もう書いちゃったし。変更
はきかない。どうも、前回のことでちょっと後悔しています。(笑)なんだってあんな物を書いたのか?ぶ
っこわれすぎですな。・・・・・・こんな物に反応してくれて、松原ぼたん様、ありがとうございます。今
度は、もう少し落ちついた物を。では、第三弾です。


 フィリアは、悩んでいた。実は、何気なくよったこの武器屋で思いもかけずに鈍器の名工と言われたある
作品を見つけたからだ。しかし、この鈍器を買うにはお金が、わずかにだが足りない。あの連中の路銀も払
っているこの身では、出来るだけなら余分なお金は使いたくない。しかし、このチャンスを逃したらもう購
入することは出来ないかもしれない。フィリアは、三秒間迷った後、この店を出た。
「・・・・・・いらない物を売れば足りるはずだけど・・・・・・」
 フィリアは、荷物から余分な物を売ってそれを足りない分に当てることにした。いったん宿屋に戻り、荷
物の中からいくつかの小物を取り出す。それを持って、今度は買い取りもしてくれるはずの雑貨屋に行くこ
とにした。・・・・・・しかし。
「・・・・・・こ、これは!!」
 その店には、紅茶好きなら誰でも飲んでみたいという名産地の紅茶の葉が、パックに詰めて売っていた。
しかし、数は両手で数えて指があまるほどしかない。値段は・・・・・・ほぼ、鈍器と一緒。はっきり言っ
て、両方とも欲しい。
「・・・・・・何で今日に限ってこんな事にぃ!!」
 その時、店の前で爆発が起きた。

 時間は少し戻って、フィリアが小物を持って宿屋から出た時間。その時、残りの連中は宿屋でくつろいで
いた。そこに、唐突にヴァルガーヴが襲ってきた。
「・・・・・・とりあえず、逃げるわよ!!」
 リナの声と共に全員が逃げ出す。その中には、何故かゼロスの姿もあった。大通りを通って、商店街に。
そこまでリナ達が走ったところに、ヴァルガーヴの光弾が爆発した。全員が吹っ飛ぶ。そこにあった店の通
りに面する部分はほぼ全壊。

 突然の爆発に、振り返るフィリア。そこに吹っ飛んできたゼロスが飛び込んでくる。棚にぶつかった後、
床に横たわるゼロス。 
「・・・・・・な、何があったの!?」
 横たわるゼロスに、あわてて問いかけるフィリア。しかし、気絶しているのかゼロスの反応はない。ゼロ
スをその場に置き、通りに飛び出す。その時、フィリアの視界のはしには、ゼロスの体の上に散らばってい
る紅茶の葉のパックだった。

 リナ達は、爆発のせいでちりぢりになっていた。リナは、狭い路地を走っている。 
「ったく、ヴァルガーヴの奴何だって急に襲ってきたの・・・・・・?」
 襲うのに、いちいち理由を求めるリナ。まぁ、彼女の場合はその理由がハッキリしているからかもしれな
いが。考えながら歩いていると、前方に店が見えてきた。
「・・・・・・ここは・・・・・・武器屋か。」
 そこでリナは、あわてて飛び出してきたために武器が手元にないことに気がついた。ヴァルガーヴ相手に
その辺の武器が通用するとは思えないが、有るのと無いのでは気分が違ってくる。とりあえず、リナは武器
を買うことにした。
「・・・・・・うーん。おっちゃん、魔族に効くような武器って無い?」
 リナは、こんな小さな武器屋にはないだろうと言うダメで元々の気分で聞いてみた。すると、そこの主人
はある一つの武器をあごで指した。・・・・・・それは、フィリアが欲しいと思っていた、鈍器の名工と言
われた人物が作った鈍器だった。リナはそれを購入し、さらに自分で魔法をかけて強化する。
「そこかぁ!!リナ・インバース!!」
 かけ終わったところに、ヴァルガーヴが襲ってきた。その武器を構えて、迎え撃つリナ。再び、爆発が起
こる。

 フィリアは、急いで宿屋に戻ったがそこには仲間の姿はない。捜しに、大通りを走る。
「・・・・・・あの人達のことだから、何か爆発したところにいると思うんだけど・・・・・・」
 そうフィリアが一人ごちた途端、爆発が起きた。・・・・・フィリアの読みが当たったわけだ。しかし、
フィリアの顔は読みがあったのとは別の顔で驚いていた。
「・・・・・・あっちの方角は!?」
 その方角は、フィリアが持ち物を売る決心をしてまで手に入れたいと思っていた鈍器が置いてある武器屋
がある方角だった。あわてて走るフィリア。

 リナは、一人でヴァルガーヴと戦っていた。やはり、ヴァルガーヴは強い。リナは徐々に押され始めた。
状況は、リナに不利。そこに、爆発を聞きつけたガウリイ、アメリア、ゼルがやってきた。どうやらゼロス
はまだ気絶しているらしい。しかし、これで状況はかなりリナに有利になった。
「くそぉ!!」
 苦し紛れに、光弾を乱発するヴァルガーヴ。そのせいで防戦一方になるリナ達。その時、絶えられなくな
ったリナの鈍器がヴァルガーヴの光弾で空高くはじき飛ばされた。しかしリナはそれを気にする余裕もない
。・・・・・・しばらくして、出てきたときと同じように唐突にヴァルガーヴは退却していった。その理由
はリナ達には分からない。

 大通りを走っているフィリア。その前方から、何か飛んでくる。それは、ものすごいスピードで、うなり
をあげて飛んできた。あわてて横に避けるフィリア。それは、地面に衝突と同時にめり込む。それは・・・
・・・
「こ、これは!?」
 ヴァルガーヴの攻撃によってリナの手からはじき飛ばされた、フィリアがほしがっていた鈍器だった。そ
れを見た途端、フィリアの頭の中にはゼロスとアメリアの二頭身の姿が思い浮かんだ。
「・・・・・・誰も見ていませんって。」
 フィリアにささやきかけるゼロス。
「・・・・・・だめです!!」
 ゼロスに強固に反対するアメリア。そんな頭の中の論争に対して、フィリアが出した答えとは、辺りを見
回し・・・・・・さっと、しまい込んでしまうフィリア。
「・・・・・・だ、大丈夫ですわよね・・・・・・」
 どうやら、あっさりゼロスが勝ったようだ。そんなフィリアの背後に、唐突にゼロスが現れる。
「・・・・・・あれ、フィリアさん。」
「は、はいぃ!?(ひょっとして、見られた!?)」
 驚きのあまり、声が裏がえるフィリア。しかし、フィリアのそんな様子に気付かず、状況の説明を求める
ゼロス。
「一体、状況はどうなっているんです?」
「・・・・・・私にも分かりません。とりあえず、爆発のあった方に言ってみようと思うんですけど・・・
・・・」
「そうですか。じゃあ、いきましょうか。」
 そういって走っていくゼロス。その足下から、何か紙袋が転がり落ちた。
「なんでしょう・・・・・・」
 拾い上げると、それは紅茶のパックだった。手に持った途端、再びゼロスとアメリアがフィリアの頭の中
に、今度はボクシングの姿で浮かんだ。しかし、今度も始まって一秒で、ゼロスのクロスカウンターが決ま
りあっさりアメリアが崩れ落ちる。
「・・・・・・たまには、私にも良いことがあったって良いですわよね・・・・・・」
 そう言うと、フィリアはさっと服の中にしまいこんだ。
 場面はそのまま暗転。


 こんな物でした。最初は別の二つの話だったのが、微妙なところで重なり合っているという・・・・・。
うーん。夢だけに訳が分からない。しかも今回はこの『(笑)』が文の中に一回も出てこない。しかし、内
容はふざけている。これを書いている途中に思いついたことわざがあるんですけど、『ある特殊な状況に置
いては、二兎とをおって二兎手に入ることもある』・・・・・・これ、くだらないですけど、実際おいらは
こういうことがありました。まぁ、結構昔の話なのですけど。次は、何を書こうかなっと。ではまた。

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571Re:ねたなし。4。松原ぼたん E-mail 1/7-14:03
記事番号568へのコメント
 おもしろかったです。

>。・・・・・・しばらくして、出てきたときと同じように唐突にヴァルガーヴは退却していった。その理由
>はリナ達には分からない。
 まさか・・・・・フィリアのため(笑)。
>「・・・・・・誰も見ていませんって。」
> フィリアにささやきかけるゼロス。
>「・・・・・・だめです!!」
> ゼロスに強固に反対するアメリア。そんな頭の中の論争に対して、フィリアが出した答えとは、辺りを見
>回し・・・・・・さっと、しまい込んでしまうフィリア。
 きっ、気持ちは分かるけど・・・・・・(笑)。
> 拾い上げると、それは紅茶のパックだった。手に持った途端、再びゼロスとアメリアがフィリアの頭の中
>に、今度はボクシングの姿で浮かんだ。しかし、今度も始まって一秒で、ゼロスのクロスカウンターが決ま
>りあっさりアメリアが崩れ落ちる。
 なれてきたな、フィリア(笑)。

 本当におもしろかったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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604ねたなし。5。ころころむし 1/8-23:00
記事番号568へのコメント
 ぬはぁ。うーん、やっぱり反応があると嬉しいですなぁ。松原ぼたん様。どこを見てもあなた様の名前がある。凄
い事ですなぁ。
 ところで。俺の中じゃぁすでに温泉仮面はレギュラーか。でも、彼を書くとぶっ壊れるのが・・・・・。うーん。
しかし、今回は別の話です。では、第四弾です。


 暗闇の中。ふと、気がつくとリナが闇の中に浮かんでいる。そこに、男の声が響く。
「・・・・・・どんな気分だ?」
 男の声に、リナが不機嫌そうな声で答えを返す。
「・・・・・・最悪よ。・・・・・・いい加減、出してくれない?」
「ダメだ。お前の中は『具合』が良いのでな。しばらくはこのままでいてもらおうか。」
「・・・・・・そう。」
「さすがにリナ・インバースの体だ。ただの人間とは違う。」
「人を人間じゃないみたいに言わないでくれる?」
「そう言うな。誉めているんだぞ?」
「あっそう。ありがと。」
 すると、浮かんでいるリナの前に姿がない『存在』が現れる。
「・・・・・・ちょっと。人前に現れるならちゃんと姿を見せなさいよ。」
「悪いが、これが俺の姿なんだがな。」
「一体、何のよう?」
「いや、数々の逸話を持つあんただ。少しは話がしてみたいと思ってな。」
「・・・・・・どんなのだか、大体想像はつくけどね。丁度良かったわ。私もあんたに話があったのよ。」
「ほう・・・・・・一体なんだ?」
「あんた、何だってこの国の王にとりついたの?なんでこんな手の込んだことを?」
「俺は、夢魔だ。力で押すよりもこういったことの方が得意なんでな。しかしまさかあんたがやってくるとはな。」
「私だって来たくて来たんじゃないわよ。あそこで王女が私に手渡した皿が割れなければ、とっくに次の街に着いて
いたはずだわ。・・・・・・今思えば、あの王女は最初からそれが目的だったかもしれないけどね。国宝って言うの
も怪しいもんだわ。」
「ふーん・・・・・・それより、話はその事じゃないんだろう?」
「そう。この状態は私もあんたもお互いに足を引っ張り合って動け無いじゃない?」
「うむ。確かに、この状態は悪くはないが、お互いに動きが無いな。・・・・・・それで?」
「そこで。・・・・・・ゲームをしない?私が勝ったらあなた、おとなしくひいてくれない?」
「それでは私に特がないではないか。」
「あなたが勝ったら、好きにして良いわよ。」
「・・・・・・一体、何を考えている?」
「別に。ただ、このままじゃどうしようもないのは確かよね。だったら多少危険でも賭に出た方がいいわよ。いい加
減この状態も飽きてきたし。」
「・・・・・・面白い。お互いの運命をゲームで決めるか。それも良いだろう。」
「じゃあ、承諾ね。」
「それは良いが、一体何で決めるんだ?」
「そうね・・・・・・」
 二人で、どんな物で決めるかを考える。二人の運命を決めるだけに、慎重である。
「そうね・・・・・・こんなのはどう?」
 リナがそう言うと、二人の間にテーブルが現れた。その上には、その街の模型が置かれている。
「何だ?これは。」
「前に、ガウリィ・・・・・・仲間に聞いたことがあるのよ。小さい頃、よく戦争ごっこをしたって。これは、それ
を模型の上でやってみようと思って。」
「ほう。それで?」
「この上でコマを動かして、相手を全滅させれば勝ち。あんたも、チェスぐらいはやったことがあるでしょう?」
「まぁ、真似事ぐらいはな。それで、コマは?」
「それは、自分で作るの。HP・MP・攻撃力はそれぞれ100・80・50をコマにそれぞれ自由に振り分ける。
コマの数は最低で一個。上限は無し。何か質問は?」
「MPがあるって事は、魔法があるんだろ?」
「ええ。リストはこれ。」
 そういって、リナがリストを渡す。
「この、リストにある騎士とかって言うのは?」
「それは、コマにつける特殊能力みたいな物ね。騎士の名前が付くのは全て移動が2マス。攻騎士は直線で三マスの
敵に攻撃を加えることが出来る。守騎士はHPが20増える、幻騎士はサイコロで偶数が出れば相手が幻を攻撃した
ことになりダメージを受けない。法騎士はMPが10増えて、最強魔法の『ドラグ・スレイブ』がつかえる。狂騎士
は攻撃力が10増える。馬騎士は移動が一回に三マス。後、それぞれの特性は攻撃、もしくは守備を一回しないと分
からないことになっているから。移動は一回のターンで一つのマス。でも、動かさないでいると一ターンごとに動け
るマスが一つずつ増えるわ。移動は全方向に出来る。こんな物でどう?」
「いいだろう。」
「じゃあ、お互いにコマを作りましょう。」
 しばらくの後、二人がコマを作り終わる。
「・・・・・・それが、お前の布陣か。」
「あんたは、随分と偏ったわね。」
 リナの布陣は、コマを十個作って、それをピラミッド状に布陣を敷き、底辺を相手にむけるという物。マップの上
では前面に広がる広大な布陣だ。それに対し、夢魔の布陣はコマを八個作り、それをリナから見て右側に集中して配
置がしてある。これは、おそらくリナのコマを右側から切り崩していこうと言うつもりなのだろう。
「では、あんたから始めて良いぞ、レディファーストだ。」
「あっそう。じゃあ遠慮無く。・・・・・・はい、終わり。」
 リナは、一つも動かさずにターンの終わりを宣言する。
「・・・・・・どういうつもりだ?」
「さあね。」
「・・・・・・まぁいい。じゃあ、俺の番だな。」
 夢魔は、リナの布陣の右側に集中させてコマを動かす。
「じゃあ、あたしの番ね。はい、おわり。」
「動かさなくて良いのか?」
「良いの。他人のことより自分の心配したら?」
「良いだろう。だったら動かしたくなるようにしてやる。」
 最前線に置いてあるリナのコマに夢魔のコマが迫る。そして夢魔の宣言。
「攻撃だ。お前のコマ三つに功騎士が攻撃だ。攻撃力は20。」
「・・・・・・じゃあ、三つとも死んだわね。」
 そういって、リナは自分のコマを三つどかす。リナの残りのコマ、7個。
「後、魔法攻撃。中心に向かって『ファイアーボール』攻撃力は5。MPは5消費。これで功騎士のMPは空だ。」
「・・・・・・さらに、三つが死んだ。」
 リナの残りのコマ、4個。夢魔の残りのコマ、8個。
「さあ、お前の番だぞ。」
「・・・・・・じゃあ、これを動かすわね。」
 そういって、前列一番左のコマを一個動かす。
「功騎士に魔法攻撃。『ファイアーアロー』MP消費は1。攻撃力は2。」
「・・・・・・まだ死なない。」
「そう・・・・・・でも、もう終わり。」
「いいのか?じゃあ、俺の番だ。その攻撃してきた奴に功騎士が攻撃。攻撃力は20。」
「・・・・・・死んだ。残りは二つか。」
 そこで、夢魔が一人考え事をしだした。
「(・・・・・・どう言うことだ・・・・・・一体何を考えている?)」
「じゃあ、あたしの番ね。・・・・・・三ターン我慢したから、移動力は三倍ね。・・・・・・とりあえず、これを
動かしましょうか。まずは、あんたの功騎士に攻撃。攻撃力は1。」
「1?それではまだ死なんな。」
「あっそう。じゃあ残りのこれ。戦いの場から離して、こっちまで移動ね。移動力は3の3倍で9マス。」
 そう言うと、リナは唯一残ったコマを左側に大きく移動させる。
「・・・・・・それが馬騎士か。」
「まあね。」
「じゃあ、俺の番だな。・・・・・・くそ、移動力が足りないな。とりあえずこいつを殺しておくか。まあ、次で追
いつくからいいさ。」
「・・・・・・じゃあ、あたしの番ね。攻撃力最高、最大魔力の攻撃呪文『ドラグ・スレイブ』攻撃力は30。MP
は全部無くなったわ。」
「・・・・・・何で馬騎士が使えるんだよ?」
「だって、法騎士も兼ねているもん。こいつ。」
「・・・・・じゃあ、そいつに総攻撃だ。魔法攻撃で『ファイアーボール』MP5、かける8で40のダメージ。」
「まだ生きているわね。じゃあ私の番。移動の後、直線にいる3マスに攻撃。攻撃力は41。」
「・・・・・・何だってそんなに強いんだ?」
「だって、全戦力をこいつにつぎ込んでいるもの。」
 そう言うと、リナはシートを見せた。それにはちゃんとそのコマが全戦力と騎士の位を持っていることと、他のコ
マは全部最低の力しか持っていないことを示していた。
「・・・・・・さあ、ショータイムの始まりよ。」
 後は、全てリナのただ一つのコマに夢魔のコマが立ち向かうという構図だったが、ほとんど一方的にリナのコマが
夢魔のコマをけちらしていった。そして、ついに最後の夢魔のコマが取り除かれる。
「はい、これで、私の勝ちね。」
「・・・・・・あんな汚い手を作るとはな。」
「勝つための戦略よ。さあ、約束。」
「仕方あるまい。約束は約束だ。」
 そう言うと、夢魔の気配が消える。そしてリナの意識は、現実に戻っていった。

「・・・・・・どうやら、約束は守ったようね。」
「大丈夫か?リナ。」
 リナが寝ているベットをを囲むように、ガウリイ達がいた。リナは、夢の中での夢魔との対決の様子を話す。
「じゃあ、結構危なかったんだな。夢魔がその戦力をつぎ込んだ奴に早く気がついていたら・・・・・・」
「ああ、それだったら大丈夫。絶対に気がつくことはないわ。」
「どうしてだ?」
「だって、最初私はコマを全く動かさなかったのよ?」
「でも、攻撃を受けたら分かるだろ。」
「それは大丈夫。だって、一番最後に残った奴が最強のコマになるんだもの。」
「・・・・・・?」
 リナの説明に、全員が不思議そうな顔をする。
「夢の中の話なのよ。能力を書き込むシートなんかいくらでも手に入るわ。」
「それが?」
「つまり、1というコマが最強というシート、2というコマが最強のシート・・・・・・って、十枚用意したわけ。
そしておいて、最後に残ったコマ、仮に10だとすると、10が最強というシートを相手に見せれば相手はそれを信
じると言うわけ。まさかこっちが十枚シートを用意しているだなんて、思いも寄らないでしょうから。」
 リナの説明にガウリイ以外全員が、あ、そーかと言う顔をした後、驚いたような呆れたような顔をした。そして、
ゼルが感心したような口調でリナに話しかける。 
「・・・・・・そんなことを考えているなんてな。リナの相手をした夢魔も不幸だな。」
「だって、こっちは命がかかっているんだもの。イカサマはばれなければ勝つための手段よ。」
 リナは、それだけ言うと、薄く笑った。


 うお!!今回は何かマジ!!しかも今回も『(笑)』のマークがない!!どうしたんだ?おいら。ここまでマジな
夢は、実は結構あったりします。こんなのがスレイヤーズに合うのかと思っていたのですが・・・・・・こうして書
いてみると実は結構あっていたりして。しかし、マジなものを書くと、今度はギャグが書きたいですな。そう考える
と、真っ先に思い浮かぶのは温泉仮面(笑)。あ!!やっとここで文の中に『(笑)』ってマークが出た!!うん、
やっぱり次回はギャグの夢を書こう。しかし、温泉仮面の夢はどうしようかなぁ。そうだ、ほとぼりが冷めた頃にこ
っそり出そう。うん、そうしよう。ではまた。

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605Re:ねたなし。5。松原ぼたん E-mail 1/8-23:24
記事番号604へのコメント
 おもしろかったです。

>どこを見てもあなた様の名前がある。凄>い事ですなぁ。
 そう言うことは気にしちゃ駄目だって(笑)。 だいたいどこにでもついてる訳じゃないのよ、いちおー(爆)。
>「だって、こっちは命がかかっているんだもの。イカサマはばれなければ勝つための手段よ。」
 卑怯と言えば卑怯だけど・・・・心理ですねぇ。
 ところでシュミレーションとかテーブルトークとか好きだったりします?
 いや、結構細かいんじゃないかと・・・・。
>やっぱり次回はギャグの夢を書こう。しかし、温泉仮面の夢はどうしようかなぁ。そうだ、ほとぼりが冷めた頃にこ
>っそり出そう。うん、そうしよう。ではまた。
 温泉仮面も好きですよ、笑えるから(爆)。

 次を楽しみにしてます。頑張ってください。
 ではまた、ご縁がありましたなら。