◆-二度と帰らぬ恋人 後編-投稿者:アレックス=ギアヤ(1/14-23:35)No.814
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814二度と帰らぬ恋人 後編アレックス=ギアヤ 1/14-23:35

二度と帰らぬ恋人の後編です!! さあ どうなる?

何故かしばらくは、私達は喋れなかった・・・。
ただ沈黙だけが続く・・。
しばらくしてゼルガディスさんが静か言った。
「あの男・・・まだ成仏できないんだな・・・。」
「誰かが教えてあげないと・・・」
また沈黙が時間を支配する・・。

少し休む事にした。
精神的に疲れてしまった・・・。
ゼルガディスさんは私の近くで そこら辺を見て周っている。
そして 何かを見つけた・・・。
「・・・・これは・・・・」
声が かすれている・・・
私は立ち上がり ゼルガディスさんの隣に行く・・・・そして・・・
「アメリア!!見るなっ!!!」
ゼルガディスさんの声が響く
私は見てしまった・・・
女性の肖像画の前にボロボロになっている死体を・・・・
「あ・・・・・・」
私は数歩さがる・・・
「・・い・・・いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
私は頭を抱えて座り込む。
涙がこぼれ落ちる・・・
何も考えられない・・・
私には・・・・耐えられなかった・・・・死を見るのが・・・
「アメリア!!」
誰かが呼んでいる・・・
顔を挙げようとしても挙がらない・・・
恐怖で体の自由が効かない・・震えている・・・・
・・・?
誰かが私を優しく包みこむ・・・
また声がする・・・
「アメリア・・・俺がずっと側にいる・・」
私は しだいに落ち着いていった・・・
顔を挙げると私はゼルガディスさんの胸の中だった。
ゼルガディスさんは私をじっと見つめて言った。
「・・・大丈夫か?」
私はにっこり笑って言った
「ええ もう大丈夫ですよ」
その言葉を聞くとゼルガディスさんはため息をつき 小さく笑った。
私は立ち上がって死体の側に立ち 呪文を唱え始めた。
これでこの人も成仏できるだろう・・・。
・・・・・・・ホーリィ・レザスト・・・・・。
白い聖なる光が死体を照らす・・・が
黒い邪悪な殺気が聖なる光を打ち消す。
それと同時に何処からか声がする
「・・・エル・・カ?・・・エル・・ナノカ・・・?」
そう言うと黒い邪悪な殺気が人の形になった・・・
その「人」は私達の近くまで来た。
しばらくして また声が聞こえてきた
「違ウ・・・エルデハ・・・ナイ・・。」
・・・・・・・
「あんたの待ってるエルって言う女は二度と帰らん」
ゼルガディスさんは真実を述べた。
「ナゼ・・・ナゼ・・分カル・・」
「人」がゼルガディスさんに近づく。
「分からんのか・・?もう50年も経っているんだぞ 死んだんだよ」
そう言った時 辺りに殺気が広がる。
周りにあった物が宙に浮かぶ・・・
ガラスが割れ、屋敷全体が揺れ始めた。
「・・・貴様ガ・・・貴様ガ殺シタンダナ・・・!!!」
ゼルガディスさんに向かって「人」の手が伸びる
「ぐっ・・・・」
「人」はゼルガディスさんの首を絞めた・・・
「コ・・・殺シテヤルッッッッッッッッッッッッッッ!!!!!」
「人」が手に力を込める
ゼルガディスさんの足が浮く・・・
「やめてぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっっ!!!」
私は叫ぶ しかし「人」は手を緩めようとしない
このままでは・・・・ゼルガディスさんが殺される・・・
何か・・・何か方法はないの・・・・
ふと気づくとあの肖像画の前にいた。
これだっ!!
私は昔教わった呪文を唱えはじめた・・・。
霊の魂を呼び出す呪文を・・・
「来れ! 霊の魂よ!」
周りに冷気が漂う。
肖像画から女の人の霊が現われる
「エ・・・エル・・・?!」
「人」の手が緩ませ ゼルガディスさんを放す。
私はゼルガディスに駆け寄り リザレクションをかける
間一髪であった・・・なんとかうまく行った様だ・・・。
「アス・・・やっと会えましたね・・・」
エルさんの霊は微笑む
「もう・・・悲しい思いはさせません・・・一緒に 行きましょう・・・」
「エル・・・・」
二人は抱き合う・・・そしてエルさんの霊は私達を見て 頭を下げた・・・・
そして二人は肖像画の中へ消えていった・・・・
肖像画の絵が変わっていく・・・
その肖像画はエルさんとアスさんの肖像画になった・・・
二人とも幸せそうに微笑んでいた・・・・

私とゼルガディスさんはその屋敷を跡にした。
町へ帰る途中の道で私は尋ねた
「大丈夫ですか?」
「ああ・・・死ぬかと思ったがな・・・」
喉の辺りを触りながらゼルガディスさんは答えた
私はさらに尋ねる すごく気になることがあったから・・・
「 私がアスさんの死体を見てパニックになった時の事なんですが・・・」
まじまじと私はゼルガディスさんを見る。
「あの時ゼルガディスさん、「ずっと側にいる」って言いましたよね?
あれはプロポーズと聞いても良いんですよね?」
「なっ・・・・!!そんなこと言ったか?! 」
頬を赤くして言う。
「言いましたよ」
にこにこ笑ってゼルガディスさんに言う
「なんで錯乱していたのにそんなこと覚えているんだ・・」
私は聞いた ゼルガディスさんの今の発言を!!
「今、自分がプロポーズしたって認めましたね♪」
ずいっとゼルガディスさんに指を差す。
「プロポーズと聞いてよろしいんですよね♪」
なんて言って良いか分からない様子のゼルガディスさん♪
・・・・・・・「ゼルー! アメリアー!」・・・・・
遠くからリナさんの声が聞こえてくる・・・
「・・・その話は宿で・・・な。」
そう言うと苦笑いし、ゼルガディスさんは走って行ってしまう。
「あっ!!ごまかさないでくださいよぉ! ゼルガディスさーん!」
私は思いだした・・・
大切な人と一緒にいられる事がとても幸せな事だと言う事を・・・
あの二人のおかげで・・・・
私は後ろを向き 屋敷に向かって頭を下げた。
そして前を向いてゼルガディスさんの跡を追いかけた。

END

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816Re:二度と帰らぬ恋人 後編松原ぼたん E-mail 1/15-08:15
記事番号814へのコメント
 おもしろかったです。

>その肖像画はエルさんとアスさんの肖像画になった・・・
>二人とも幸せそうに微笑んでいた・・・・
 なんかいいですね。
>「なんで錯乱していたのにそんなこと覚えているんだ・・」
 待ったくだわ(笑)。

 また何か思いついたら是非書いてくださいね。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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831うっひょう!!!ろぼろふすー 1/16-21:47
記事番号814へのコメント
あーんっ!!!!!ゼルアメ大好きぃーーーー!!!
これからも、がんばってください!!
自分もそれなりにがんばる!!・・・・・・・では、しぇいしぇい!


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840Re:二度と帰らぬ恋人 後編えれな E-mail 1/17-06:45
記事番号814へのコメント
きゃー!!読んでる最中顔がにやけっぱなしでしたー。
とくにここ!!

>「・・・その話は宿で・・・な。」

宿での話が読みたいぞー!!って感じです。
いろいろ、そーぞーしちゃいましたー(爆)

また、ゼルアメかいてくださーい。
えれなは、自分でゼルアメはどーも書けないので。
楽しみにしてますー。

ではでは。えれまでした。