◆-手始めに-投稿者:みいしゃ(1/18-18:30)No.918 ┗┳【夢の共演?! 寒中見舞い!】-投稿者:みいしゃ&加流ネメシス(1/18-18:33)No.919 ┣━Re:【夢の共演?! 寒中見舞い!】-投稿者:松原ぼたん(1/18-19:09)No.926 ┣━Re:【夢の共演?! 寒中見舞い!】-投稿者:水彩まり(1/23-14:27)No.1035 ┗━Re:【夢の共演?! 寒中見舞い!】-投稿者:にふな(1/29-12:34)No.1127
918 | 手始めに | みいしゃ E-mail | 1/18-18:30 |
手始めに ご無沙汰しております。 みいしゃと申します。 さて今回の作品を披露するに当たって、少々説明をいたしたいと思います。 この作品はこの私みいしゃの 『もう一つの夢の彼方(ところがどっこい生きていた)』 と、加流ネメシスさんの 『魔竜王(ガーヴ)の憂鬱シリーズ』 を両方読んでいないとわからない内容となっております。 まだお読みになっていらっしゃらない方、片方しかお読みになっていらっしゃらない方は、先にそちらの方を読まれることをおすすめします。 すでにお読みになっていらっしゃる方はそのままお進み下さい。 では、お楽しみ下さい。 作/みいしゃ 加筆修正/加流ネメシス 『夢の共演?! 寒中見舞い!』 (注) この作品は元となったそれぞれの作品とは直接関係ありません。 別物としてお読み下さい。 |
919 | 【夢の共演?! 寒中見舞い!】 | みいしゃ&加流ネメシス E-mail | 1/18-18:33 |
記事番号918へのコメント 【夢の共演?! 寒中見舞い!】 目の前にいる男。 いや、男? 女とも思える容姿と、銀のごとく輝く髪。そして上質の赤ワインの様に透明感を持った紅玉の瞳。 凍り付いた時間が緩やかに過ぎ、やっとの事でガーヴは声を紡ぎだした。 「…なんで、てめぇがココにいるんだよッッ!!!!」 「誰ですか? ガーヴ様?」 マティは愕然とするガーヴと、その隣にいるヴァルガーヴの前に歩み出た。 「成る程。君がガーヴの腹心君か」 つま先から頭のてっぺんに視線を走らせる。 ----な、なんだ? こいつ? うろたえるヴァルガーヴに歩み寄って、マティはにっこり笑った。 「ところで、君は絶滅危惧種らしいね?」 「??????」 「種の保存に手を貸そうか?」 「…………一体、何考えていやがるッッ!!!!」 襟首をひっつかんでヴァルガーヴから引き離す。 「何を怒っているんだい? 彼のために言ってあげてるだけじゃないか」 「てめぇがなにやらかすか解ったモンじゃねぇってことは、骨身にしみてるんだよッ!!!!」 「偏見だよ」 そう言うとガーヴの手を、どうやってか解らないが、はずしてヴァルガーヴに向き直る。 「例えば…」 ぽん! マティはヴァルガーヴの方に手を置いた。 しゅるん! いきなりマティはヴァルガーヴになった! 「なっ!!!!!!!!!」 「彼の遺伝子をコピーしたんだよ。これでエンシェントドラゴンが2個体になった」 マティ=ヴァルガーヴは続ける。 「さらに、女性体になれば…」 しゅるるるん!!! そこに、可憐な美少女が出現した(笑)!! 水色の髪がふわりとなびく。 「で、彼とつがえば新たなる世代の誕生だね」 美少女ヴァルの姿でガーヴににっこり微笑みかけるマティ。 「ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!!!! な、何考えてやがるーーーーーーッッッ!!!!」 「なななななな何モンなんですかっっ、こいつっっ!!!! ガーヴ様???????!!!!!」 「…しかし、これだと親近婚になってしまうな」 うろたえまくっている2人を後目に、マティは腕を組んで考えはじめた。 「そうだ。カディスの遺伝子を使えば…近縁種のようだし」 「「勝手に話を進めるなッッッッッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」 ガーヴとヴァルガーヴの声がハーモラスに響きわたった。 「ところで…なんの用があって、てめぇはいるんだッッ!!」 「…何って…寒中見舞いだよ。君のもう一人のお父さんに…」 と、そこへ金色の髪をなびかせたドラゴンマスターが現れた。 「やあ、こんな所にいたのかね…」 はっ! マティ=ヴァルを見るなり、ぱっと目を星の様に輝かせ憂いの色を浮かべると目を伏せた。 「ほぅっ………」 溜息を吐く。 「…おおおお!! これは……、これは…… ちょいガーヴ! こんな美しいお嬢さんといつお知り合いになった??!!」 「「・・・お、ぜう・・・さん?」」 ガーヴとヴァルガーヴ。顔を引きつらせて彼に振り向く。 「ドラゴンマスター様ですね? お噂はガーヴから聞き及んでいます。実は寒中見舞いにと・・・」 にっこり微笑むマティ=ヴァル(♀)。どこからともなく細長い包みを取り出して、ドラゴンマスターに差し出した。 「本当はお年始回りにと思ったのですが、いろいろと忙しく・・・」 「おお、これは最高級の果実酒ではないか! ありがたい! …ところで・・・君は・・・もしやエンシェントドラゴンではないかね?」 「違う!!!!!!! そいつは偽モンだッッッッッ!!!!!」 間髪入れずヴァルガーヴが叫んだ。 「いい加減に元の姿に戻りやがれッッッッッッッ!!!!!!!!! マティ!!!!!!」 「・・・なにを言ってるんだ! ドラゴンマスターたる私がドラゴンの種族を違えるはずがないだろう?!」 「・・・ひどい・・・」 ぽつり呟くマティ=ヴァルの目にうっすらと涙が浮かぶ。 「せっかく巡り会えた同族なのに・・・」 「なにが同族だっ! なにがッッッ!!!!!」 「ヴァル君! よしなさい!! ・・・大丈夫かね? 彼は長年の逃亡生活でちょっと疑い深くなっているんだ ・・・許してやってくれたまえ」 「ちーがーうーーーーーーーーーーッッッッッッ!!!!!」 「ガーヴ! 君までそんなことを言うのかねッッ!! このお嬢さんとヴァル君とで手を取り合えば、 エンシェントドラゴンの絶滅がくい止められるかも知れないのだぞ?!」 さりげなくマティ=ヴァルの肩に手を置くドラゴンマスター。 「誰がそんな得体の知れねぇヤツと手を取り合うかッッ!!!!」 びしィィィィ!!!! ヴァルガーヴは彼女の鼻先に指を突きつけて叫んだ。 「……」 ----うっ! じ。 潤んだ瞳が真摯にヴァルガーヴを見上げる。 自分を女性形にした美少女(笑)。 見つめられてヴァルガーヴは思考を停止させた。 「…マティ…悪趣味な真似は…」 …やめろ。 ヴァルガーヴから移したその視線に、ガーヴの言葉は遮られた。 こう言ってはなんだが…はっきり言ってかわいい。 ----ヴァルガーヴを女にしたら美人(竜)になるのか…。 不謹慎ながらガーヴはしげしげと見てしまう(笑)。 今しばらくの沈黙。 「………と、冗談はこのくらいにしておくかね? マティス・ヘイル殿?」 「……そうだね。グランレード殿がそう言われるのなら…」 にやりと笑いかけたドラゴンマスター。 しゅるるるん。 銀の筋がなびき、空に軌跡を残す。 ふと、マティが元の姿で彼に微笑み返す。 「では、始めるとしますか?」 「おお、そうだね。向こうでガーヴがお世話になったことだし、私からも最高のもてなしを…と…。ささ、こちらへ…」 すたすたと歩み去るドラゴンマスターとマティ。 後に硬直したガーヴとヴァルガーヴが残される。 「……冗談…?」 「………」 ぱくぱく。 酸欠状態の金魚2匹。 「……ちょ…ちょっと待て。『もう一人のお父さん』ってなんだ?」 はっと、ガーヴは思い当たった。 「おいっっっっっっっっ!!!!!!!! マティ!!!!!! 待ちやがれッッッ!!!! 『もう一人のお父さん』っつーのはなんなんだぁぁぁッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」 叫んでも後の祭り。 すでに2人の姿はどこにも見あたらなかった……。 【終】 |
926 | Re:【夢の共演?! 寒中見舞い!】 | 松原ぼたん E-mail | 1/18-19:09 |
記事番号919へのコメント おもしろかったです。わーいマティさんだー(核爆)。 >「………と、冗談はこのくらいにしておくかね? マティス・ヘイル殿?」 >「……そうだね。グランレード殿がそう言われるのなら…」 > にやりと笑いかけたドラゴンマスター。 人の悪い奴ら(笑)。 >「……冗談…?」 >「………」 > ぱくぱく。 > 酸欠状態の金魚2匹。 気持ちは分かる(笑)。 >「おいっっっっっっっっ!!!!!!!! マティ!!!!!! 待ちやがれッッッ!!!! > 『もう一人のお父さん』っつーのはなんなんだぁぁぁッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」 あははははははははは。 本当におもしろかったです。 ではまた、ご縁がありましたなら。 |
1035 | Re:【夢の共演?! 寒中見舞い!】 | 水彩まり | 1/23-14:27 |
記事番号919へのコメント ♪みいしゃ様&加流ネメシス様 ほんとーに夢の共演でしたね(笑) すっごいツボでしたよ(^^)笑いまくってしまったぃ しかもウワサの寒中見舞い(笑) そーかぁ、寒中見舞いって女装しておしかけて勝手に帰ることだったのね(笑) しっかし、D・マスターとマティって何か良いコンビ、かも( ;) ヴァルの女の子バージョンもよかったです、いろんな意味で(笑) >「ところで、君は絶滅危惧種らしいね?」 >この台詞好きです(^^)何かヴァルがトキのように身近に感じられましたよ(笑) トキを身近にかんじてるのか、あ たしゃ? >「本当はお年始回りにと思ったのですが、いろいろと忙しく・・・」 >好きな台詞2。 何かみょうに人間味のある理由で…(^^;)マティって一体(笑) > ヴァルガーヴから移したその視線に、ガーヴの言葉は遮られた。 > こう言ってはなんだが…はっきり言ってかわいい。 > ----ヴァルガーヴを女にしたら美人(竜)になるのか…。 > 不謹慎ながらガーヴはしげしげと見てしまう(笑)。 >嗚呼、ガーヴって(笑) しかし、魔竜王すら言葉を失う(?)ヴァル・女体ばーじょん☆って…( 川) ↑にょたいと読もふ > ぱくぱく。 > 酸欠状態の金魚2匹。 好きなシーン(><)>想像すると笑い倍増。容易に想像が出来るところがいと哀れ。 >「おいっっっっっっっっ!!!!!!!! マティ!!!!!! 待ちやがれッッッ!!!! > 『もう一人のお父さん』っつーのはなんなんだぁぁぁッッッッッッッ!!!!!!!!!!!」 好きすぎる台詞>この間もヴァルは酸欠金魚状態から脱していないのかと思うと 余計にうける(^~^) 第二弾・希望☆ この4人の珍道中が見たいと思うのは私だけではないはずっ!! ぜひ、また夢の共演やってください! 以上、水彩でした♪ |
1127 | Re:【夢の共演?! 寒中見舞い!】 | にふな E-mail | 1/29-12:34 |
記事番号919へのコメント あー、面白かったですぅ☆ 美少女版ヴァル・・・・かわいいだろうなぁ(はあと) くすっ・・・・(*^-^*) では、また。 |