◆−それは、まるで夢の中・・・−理奈(5/20-01:01)No.10088 ┣それは、まるで夢の中・・・ 2−理奈(5/20-01:02)No.10089 ┃┗それは、まるで夢の中・・・ 3−理奈(5/20-01:04)No.10090 ┃ ┗それは、まるで夢の中・・・ 4−理奈(5/20-01:05)No.10091 ┃ ┗それは、まるで夢の中・・・ 5−理奈(5/20-01:06)No.10092 ┃ ┣きゃ〜、理奈さんだ〜〜!−岬梨雨(5/21-01:19)No.10115 ┃ ┃┗きゃあ〜岬梨雨さんだぁ〜!−理奈(5/21-13:20)No.10121 ┃ ┗読ませていただきましたっ☆−高砂 時緒(5/21-23:45)No.10139 ┃ ┗あぁりがとうございます!−理奈(5/23-13:57)No.10158 ┣月の人様へ。−理奈(5/20-01:11)No.10093 ┗一坪様へ。−理奈(5/20-01:13)No.10094 ┗Re:一坪様へ。−一坪(5/20-01:34)No.10095
10088 | それは、まるで夢の中・・・ | 理奈 | 5/20-01:01 |
私が最後に、と、言うか毎日のように来ていた時からどのくらいたっているん でしょうねぇ。もしかしてみんなはじめましてだろうか。おひさしぶりの かたもいらっしゃるんでしょうか?理奈といいます。前に何作かへっぽこ小説 投稿していた者です。 ひさしぶりに書いてみてたのしかったんですけど、読みなおして「下手だな」 と思いました。こんな話しですけど、よろしかったら読んでください。 ちなみにゼロリナです。 ちなみにこの前投稿した「緑の海」・・・・どうなったんでしょうねぇ・・・ 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 それは、まるで夢の中 そこは、花園の中だった。地平線が見えるほど広い花園。上を見上げると深く透き通った青い空。雲一つない。周りを見まわすと青、黄色、ピンクと綺麗なパステルカラーの花が所狭しと、その美しい花びらを開かせていた。ふわっと心地よく、暖かい風が吹くと花たちの甘い香が鼻に届く。 まるで夢の中にいるみたい。 少女はそう思う。 風といっしょに舞う栗色の髪は、やわらかく美しい。かわいらしい頬は、ここにある花とおなじピンク色に染まっていた。そしてその大きく、ぱっちりした瞳は、綺麗なルビーの宝石みたく輝いていた。 「・・・さん・・・」 少女は名を呼ばれ振り向く。と、同時に太陽の光がまぶしく、瞳を閉じる。 「・・・ナさん・・・」 また名を呼ばれ、少女は、少しずつ瞳を開ける。 太陽の逆光で顔が見えない。ただわかるのは、その相手は、彼女より背が高く肩まで黒い髪を切りそろえているということだけだった。 「・・・」 相手は、無言で少女の手を取り、その手に何かをにぎらす。 少女は、自分の手を見る。 「これ・・・」 少女は、それを見、顔を上げる。 「?」 が、そこには、もう誰もいなかった。 少女は、また自分の手にあるものを見つめる。それは、小さい、銀色の十字架のペンダントだった。十字の中央には彼女と同じルビー色の宝石が埋め込んであった。 少女は、また顔をあげ、あたりを見まわす。が、そこには、永遠に広がる美しい花畑が広がるだけ。 そして一段と強い風がふく。少女の栗色の髪と花びらが風に舞う。 それは、まるで夢の中。 少女は、ゆっくりと目を開ける。いや、もう少女ではないか。少女の幼さとかわいらしさは、そこには、もうなく、代わりに美しさがある女性。 女性は、軽く目をこする。カーテンの向こう側からまぶしい朝日が入ってきて外では、小鳥たちが元気よく鳴いている。 女性のルビー色の綺麗な瞳は、ボーっと天上を見つめる。 夢・・・か・・・ 眠たい頭を動かし胸に手を当てる。そこには、銀色の十字架のペンダントがあった。 またあの夢か。 このごろよく見る。遠い昔の夢。 なんで見るんだろう・・・?この十字架のペンダントと何か関係があるのは、間違いないんだよね・・・。 「リナぁ〜!!遅刻するわよ!」 !!! 一階の姉の声で一瞬にして目がさめる。 女性は、リナは、バッと起きあがった。 「やっばい!!遅刻!!」 「おっくれてすみませぇん!」 リナは、勢いよくドアを開き元気よく叫ぶ。 「なんだ、めずらしいな。インバースが遅刻とは。しかも全然反省していないようだね」 先生があきれた顔でリナを見る。 「してますよぉ。今日は、たまたま寝起きが悪かっただけで」 「まぁ、いい。今日は大目に見てやる。早く席にすわりなさい」 「サンキュー、先生!」 リナは、元気よく自分の席へ行く。が、笑顔が一瞬にして不機嫌な顔になる。その原因は、彼女の隣の席の男だった。 一瞬女と見間違えるほど整った綺麗な顔立ち。肩まで切りそろえられている闇色の髪はさらさらとまるで絹のような美しさ。その髪と同じ、深く透き通っている瞳。どこをとっても完璧。だが一つだけリナが気にいらないことがある。それは、彼が浮かべている笑顔だった。 「なによ、ゼロス。ニヤニヤして」 リナは、鞄を机の上において席に座る。 「それは、もちろんいとしのリナさんに今日も会えたからです」 リナは、それを聞いて机に突っ伏した。 彼、ゼロス・メタリオムは、先週転校してきた。もう十八なのだが一年間海外に住んでいたためリナと同じ高二に転校してきた。そしてリナは、何故か彼にえらく気に入られたのだ。 毎朝彼のうっとおしい笑顔を見なくちゃいけないし、このように全身がかゆくなるような、きざっぽいと言うか、はずかしいセリフを聞かなくちゃいけないし、その上女子からは、痛い視線を感じるし・・・。 こっちは、えらい迷惑だわ。 ふぅ〜・・・ リナは、ため息を吐き、服の下に隠れているネックレスに触れる。 これは、リナの癖だった。ため息を吐く時、悩んだ時、必ずネックレスの十字かに触れる。そうすると落ち着くのだ。学校では、見つかったら先生に取られるのでいつも服の下も隠してあるので服の上からふれる。 リナは、チラッとゼロスを見る。 上機嫌で笑顔を浮かべているゼロスに対してリナは、頭を抱えるのだった。 「ねぇ、ゼロス君、今度私とデートしない?」 「あら、私が先よ。」 「ねぇねぇ、好きな食べ物は?」 「どういうタイプの女の子がすきぃ?」 うるさく回りから飛んでくる質問に当の本人は、笑みを浮かべながら答えていく。 それは、それでいいし、あたしには、関係無い・・・が! この騒がしい集団が隣にいるとおいしいお昼ご飯もおいしく食べられない。 リナは、がまんしきれず、食べかけのお弁当を持って立ち上がり、クラスを出ようとする。するとそこにリナより小柄で、肩まである黒髪の少女が入ってきた。親友のアメリアだ。 「あっ、リナさん。いっしょにお昼を食べようと思って呼びにきたんです」 「うん。あたしも今そっちのクラスに行こうとしてたとこなの。こんな所じゃ落ち着いて食べられやしない」 リナは、不機嫌な顔で後ろを指す。それを見てアメリアは、クラスの中を見る。 「相変わらずすごいですね。女性の集団という物ほど怖いものは、ありませんね。さっ、行きましょう。ガウリィさんも待ってますよ」 アメリアは、リナの腕を取り学校の中庭へと出る。中庭の中心には、学校のシンボルの大きな木があり、それを囲むように四角いテーブルが幾つかおいてある。その一つに大柄な金髪の男が座っていた。 「こっちだ」 男は、リナとアメリアに気づき手をふる。 「ガウリィさん、お待たせしました」 「あら、ガウリィ、先に食べないであたしたちのこと待ってたの?めずらしい」 リナは、ガウリィと呼ばれた男の前に何も無いことに気づき、言う。 「いや。もう食べた!」 きっぱり、そしてなぜか胸をはって彼は、応える。 食いしん坊め。 「あっそ」 リナは、ガウリィの横にすわり、自分の弁当箱を開ける。アメリアも同じく自分のお弁当箱を袋からとりだし、二人の向かいに座る。 「あれ?ゼルは?」 「“ゼルは?”ってリナさん」 アメリアは、リナの言葉を聞いてあきれる。 いつもだったらアメリアの隣に座っているゼルが今日はいなかった。 「リナさんが押し付けた書類を先生方に見せに行っていますよ」 「あっ、そうだったわね」 リナは、ぽん、と手をたたく。 「ひでぇーな」 「何よ、失礼ねぇ。あの書類は、ゼルがいないと出来ないの」 リナは、ガウリィの言葉にカチンとくる。 ゼル、ゼルガディスというのは、この仲良し四人組み(と呼ばれているらしい)の一人で、リナと同じく生徒会の書記をしている。 「リナさんってちゃんと生徒会の仕事しているんですか?」 「してるわよ」 アメリアは、冗談半分で言う。それは、リナが、ちゃんと仕事をこなしていることを知っているからだ。 成績優秀、運動神経抜群、先生からも信頼され、男性からも女性からも好かれる人気者。リナが生徒会長に立候補した時誰もが迷わず彼女を選んだと聞く。 「話は、変わるけどもう少したら夏休みよね。みんな予定とかあるの?」 リナは、食べ終えたお弁当をしまいながら言う。 「私は一応家族と旅行にいきますけど」 アメリアも箱を袋にもどしながら言う。 アメリアは、何を隠そうセイルーン財閥の次女で毎年夏休みの間は家族と海外旅行へ行っている。 「ガウリィは?」 「うぅ〜ん、夏合宿だな」 「そっか、剣道部部長。たいへんね」 「それほどでもないよ」 頭はクラゲのガウリィでも、抜群の運動神経をもち、剣道の試合でも出場するたびに優勝していると言う。 「それでリナさんのご予定は?」 いきなり後ろからした声にリナは、ふりむく。 「ゼロス?」 そこには、さっきまで女子たちに囲まれていたゼロスがたっていた。 「何しに来たの」 リナは、冷たく言う。 「何をしにってリナさんと一緒にお昼を食べに、ってもうすまされたようですね」 ゼロスは、そう言って空いていたアメリアの隣に座る。 「別にあたしとじゃなくてもクラスの女子たちのいっしょに食べればよかったじゃん」 「いえ、やはり好きな人と一緒に食べる方がお弁当もおいしくなります」 リナとアメリアは、ゼロスのセリフを聞いて固まった。 「あ、あの、ゼロスさん。始めまして、私アメリアといいます」 アメリアは、なんとか固まった空気をかえたく、引きつった顔で挨拶する。 「こんにちは、アメリアさん。ゼロスといいます」 が、ゼロスは、何事もなかったように笑みをうかべる。 「で、こっちがガウリィさんです」 「よろしく」 ガウリィだけは、ゼロスの言葉に固まりも、動揺もせずアメリアの紹介に平然とする。いや、彼の場合はただたんに話を聴いていなかっただけなのかも。 「リナさん、今日こそは、いっしょに帰りましょう」 ゼロスは、お得意の笑みを浮かべて言う。 「いやよ。なんであんたなんかと一緒に帰らなきゃいけないの」 「家が同じ方向ですし、リナさんといっしょにいたいですし」 ゼロスは、周り構わず恥ずかしいセリフをはく。 「絶対いや」 「では、放課後待っているので」 ゼロスは、そう言って立ち上がりクラスへと戻る。 「ちょっとぉ!絶対いやよぉ!」 リナは、顔を赤くしてさけぶ。 後には、あきれたガウリィとアメリア、それに顔を真っ赤にしているリナが残された。 |
10089 | それは、まるで夢の中・・・ 2 | 理奈 | 5/20-01:02 |
記事番号10088へのコメント 実はゼロスは、毎日のようにこうやって「いっしょに帰ろう」って言ってくる。そのたび、リナは、生徒会のミーティングとか言ってごまかし逃げてきたのでまだ一度もいっしょに帰ったことはない。今日あたり強行手段にでるんじゃなかろうかとリナは、心配していた。 案の定。リナは、靴箱の前で待っている彼を見つけるとガクッと肩を落とす。 こうなったらまた逃げるしかない! そう思ってくるっと身体を回した時。 「待ってましたよ、リナさん」 ぽん、と肩をたたかれ、リナの身体がビクッと跳ねる。 「あぁのぉ、ゼロスぅ〜」 リナは、ギギギィと首を動かし、ふりむく。と、そこには、満面の笑顔を浮かべたゼロスが立っていた。 なんとか理由をつけて逃げないと! 「さっ、行きましょう」 が、ゼロスは、リナの腕をつかみひっぱる。 「ちょ、ちょっと、ゼロスぅ〜」 「なにか急ぎのようがあるのなら離しますけど、今日はリナさん、生徒会のミーティングもありませんし、それに今日はリナさんの好きなテレビ番組の日ですからまっすぐ帰りますよね」 「うっ・・・」 リナは、言葉につまる。 す、ストーカーか、あんたは・・・。 はぁ〜・・・ リナは、あきらめたようにため息を吐き、いつもの癖でペンダントに触れる。 リナは、ちらっととなりを歩いているゼロスを見上げる。そこには、幸せいっぱいな笑顔を浮かべてるぜロスがいる。 リナは、それを見てまたため息をつく。 「どうしたんですか、リナさん。ためいきなんかついて」 リナのため息を聞いてゼロスは、リナを見る。 あんたのせーよ。あんたの。 リナは、ジトーっとゼロスを見上げる。 「それで昼間の続きですけど、リナさんは、夏の間どうなさるんですか?」 「そうねぇ・・・」 リナは、少し考え込む。 ・ ・・はっ!この話しの展開だと・・・! リナは、嫌な予感がする。 「もし予定がないのでしたら僕といっしょに海へ行きませんか?」 やっぱり! 「なんであたしがあなたと海へなんか行かなきゃいけないのよ」 答えは、なんとなくわかっているが一応聞いてみる。 「それは、せっかくの夏休み。カップルが夏に海へ行くのはデートの基本ですよ」 「いつあたしとあんたがカップルになったのよ。とにかく」 二人はいつのまにかリナの家の前に来ていた。 「あたしは、あんたのことこれっぽっちも好きじゃないんだからね!」 まるで子供みたいな言い分だなと自分でも思いながらリナは、家の中へと駆け込む。ゼロスは、そんなリナを見て「かわいいですね」と微笑みながら歩き出す。 ふ〜んふふん〜 リナは、めずらしく鼻歌なんかを歌いながら机の上に並べられてる書類にサインをしていく。 「どうした、リナ。頭でも打ったか?」 そんなリナを見て書類に目を通していたゼルが、言う。 リナとゼルは、生徒会室で書類に目を通していた。明日から夏休みなので今日は、半日で学校は、終わり。だけど二人は生徒会の残っている書類を片付けていた。普通リナだったら「なんで明日から夏休みだってーのに残って書類の片付けなんかしなきゃいけないのよ!」なんてぶつぶつ文句をいいながら机に座っているのだけど今日のリナは、笑みを浮かべて仕事をしていた。 「失礼ねぇ。あたしだってたまには、鼻歌を歌いたくなるくらい機嫌がいい時だってあるのよ」 「明日から夏休みだからか?」 単純な彼女の事だ。たぶんそんなことだろう、とゼルは、そう思った。 「それもあるけど」 「なんだそれだけじゃないのか」 「そう。だって明日からあのうっとーしいゼロスの顔を見なくてすむんだもん」 リナは、最後の書類にサインをする。 「そんなことだろうと思ったよ」 ゼルは、苦笑をしながら同じく最後の書類に判子を押す。 あの日、ゼロスと始めていっしょに帰った日からゼロスは、毎日毎日しつこく「いっしょに海へ行きましょうね」とリナに付きまとっていた。さすがのリナもまいっていたがやっと明日で夏休み。 だけど一つ心配があった。 海へ行く約束は、しなかったけどまさか家まで来て誘うつもりじゃないだろうなぁ。あいつのことだから考えられる。 「さっ。仕事も終わったし。帰って夏休みのプランでも立てるかな」 リナは、そう言って立ちあがる。二人は、帰り支度をして生徒会室を出る。 「ゼルは、夏休み、どうするの?」 「別に今の所予定はない」 「そうだよねぇ〜、アメリアがいないからねぇ〜」 リナは、ゼルを見上げてニヤニヤ笑う。 「ば、ばか言うな!」 ゼルは、まともに顔を赤くする。 「生徒会室のカギ、返してくるから先、帰っていいよ」 リナは、そんなゼルを見て笑いながら言う。 「じゃねぇ、ゼル!」 「あぁ」 リナは、そこでゼルと別れ、職員室へ行き、生徒会室のカギをもとの棚にもどす。そして自分も帰ろうと靴箱へ行く。 さぁて、帰ったら何をしようかなぁ〜。夏休みなのはいいけどすることないからなぁ。アメリアは海外だし。 リナは、靴箱から靴を取り出し履き替える。 考えてみれば夏休みって何の計画もなければつまんないんだよねぇ〜。 はぁ〜・・・。 リナは、ため息を吐き手を胸のほうへと持って行く。 ・・・あれ? リナは、胸のあたりを探って見る。 ・ ・・うそ・・・! そこには、いつもあるはずのペンダントがなかったのだ。 リナは、顔を青くしてあたりを見まわす。が、何も落ちていない。 そんな、朝はちゃんとあったのに! リナは、鞄を開けて中を捜してみるが、ペンダントは、入っていない。 落ち着け!落ち着くのよリナ! 「リナさん」 「きゃっ!」 いきなり誰かに肩に手を置かれリナは、悲鳴を上げ、鞄を落としてしまった。振り返って見るとそこには、あまり見たくない顔があった。 「なんだ、ゼロスか。おどかさないでよ」 「失礼しました。まさか驚くなんて思っていませんでしたので」 「なんでまだ学校にいるのよ」 リナは、鞄を拾いながら言う。 「いえ、ちょっと先生と話しがあったので。リナさんこそ、どうしたんですか」 「あたしは、生徒会の仕事が残っていて・・・ってこんなことしてる場合じゃないわ!」 そうよ〜、ペンダント探さないと!あぁ、でもどこで落としたのかもわかんないし、今日は学校中歩き回ってたし!こんな広い学校を探していたら日がくれちゃうよぉ! リナは、泣きたい気持ちを押さえる。 「リナさん?」 リナは、ゼロスに呼ばれ顔を上げる。 そうだ! リナの頭に何かひらめく。 「ねぇ〜、ゼロスぅ〜。今ひまぁ?」 リナは、ゼロスを見上げ、かわいく言う。 「まぁ、ひまと言ったらひまですけど」 「いっしょに探して欲しいものがあるんだけど」 「落し物ですか?いいですよ」 ゼロスは、微笑んで言う。 よっしゃ! 「サンキュー!さっそくなんだけどペンダントなの」 「ペンダント?」 「うん。銀色の十字かで、真中にルビーがはめ込んであるの」 リナは、ゼロスにペンダントの説明をする。それを聞いてゼロスは、驚く。リナは、それを見て眉をひそめる。 「どうしたの?」 「い、いえ。なんでもありません」 「そう?じゃあ、おねがいね。あたし生徒会室見てくるからゼロス、クラス見てきて」 「わかりました」 肩を落としどよぉ〜っと暗く座っているリナを見たのはこれが始めてだろう。ゼロスは、そんなリナを見て驚いてしまった。 「あの、リナさん?」 ゼロスは、恐る恐るリナに声をかけてみる。 「ん・・?」 リナは、ゆっくりと顔を上げる。 「きっと、見つかりますよ」 生徒会室、教室、食堂、体育館。あらゆる所を探してもペンダントは、出てこなかった。今二人は、教室に戻っていた。 「でも・・・」 ゼロスは、椅子を引っ張り、リナの向かいに座った。 「そのペンダントってリナさんに取って大切なものなんですね」 ゼロスは、暖かく微笑む。リナが始めて見る顔だ。いままで見たことのない笑顔だった。それを見てリナも微笑む。 「うん。大切なの。でもね。どうして大切かわかんないの」 「え?」 「小さいころから持ってるんだけど。親からじゃないし、姉ちゃんからじゃないし、友達からでもないし。誰に聞いても知らないんだって。でも、なんかすっごく大切な気がするの」 リナは、そう言ってドキッとする。ゼロスがリナの手に自分の手を重ねたのだ。いつものリナだったらすぐにふりはらっただろうけど出来なかった。深い闇色の瞳が彼女を見つめる。 リナの鼓動が早くなる。がその瞳から目をそらせられない。 「きっと見つかりますよ・・・」 またゼロスがやさしく言う。 リナにとってそれは、ひどくなつかしい。まるで昔から知っているような・・・。 「ねぇ・・・ゼロス・・・」 「つっかれたぁ〜」 リナが口を開けかけた時大きな声をあげて男が入ってきた。 二人は、同時にそちらを見る。 「が、ガウリィ!」 それは、部活の練習から戻ってきたガウリィだった。その時リナは、ゼロスが自分の手を握っていることを思い出し慌ててその手を振り払う。 「どうした、リナ、顔赤いぞ」 「べ、別にぃ〜」 リナは、ガウリィに見られないように顔をそむける。 「なんだ、まだ朝のことをおこってるのか?」 「べ、別におこってなんか・・・ぁぁああ!」 リナは、言いかけて思いっきり叫ぶ。それを聞いて、ゼロスと、ガウリィが驚く。 「どうしたんですか、リナさん。いきなり・・・」 「そうよ!朝クラゲガウリィがあたしの朝ご飯のパンを横取りしてそれでちょっとどつきあいになって!」 リナは、立ちあがり走り出す。ゼロスは、それを追う。リナが向かったのは中庭だった。リナは、きょろきょろあたりを見まわしながら木の方へと向かう。 「あっ!」 彼女は声をあげてしゃがみこむ。 「あったぁ!」 リナは、ペンダントをかかげる。太陽の光でルビーが光る。 「見つかりましたか?」 「あった、あった!見てゼロス!」 リナは、嬉しさのあまりゼロスにかけより、ペンダントを見せる。勢いあまってリナは、ゼロスの腕の中へ飛び込んでしまった。が、ペンダントを見つけた興奮でそのことには気づかなかった。 「よかったですね、見つかって」 ゼロスは、そんなリナを見て苦笑する。 朝、早めに来てしまったリナは、中庭で朝ご飯のパンを食べながら終わっていなかった宿題をしていた。その時ガウリィが来て残っていたパンを取ってしまったから、さぁ、大変。プチ切れたリナは、ガウリィの頭を本の角で殴ってしまい、ちょっとしたどつきあいをしてしまった。ペンダントは、多分その時落ちたのだろう。最近留め金の所が弱っていたので変えなければいけないと思っていたのだが。 「よかったぁ〜」 リナは、ペンダントを身につけ、ほっと胸をなでおろす。 その時始めてゼロスの腕の中にいることに気づき慌てて離れる。 「も、もうこんな時間!早く帰らなきゃ!」 リナは、顔を赤くして言う。 「そうですね」 「あ、ありがとうね、手伝ってくれて」 ゼロスは、始めてリナの口から感謝の言葉を聞いてにっこりと微笑む。 「いえ。こちらこそ今日はあまり見れないリナさんのいろんな表情が見れてうれしかったですよ」 リナは、ますます顔を赤くする。 「も、もしあんたがよければ、その、あの・・・海。いっしょに行っていいわよ」 リナは、あっちの方向を見ながら言う。それを聞いてゼロスは、おどろく。 「いいんですか?」 「い、いいわよ」 リナの顔は、ほんとうにゆでだこと言っていいほど赤くなっていた。 ゼロスは、そんなリナの様子を見てやさしく微笑む。 「ありがとうございます」 |
10090 | それは、まるで夢の中・・・ 3 | 理奈 | 5/20-01:04 |
記事番号10089へのコメント 「はぁ〜」 リナは、鞄を放り投げてベッドの上に飛び込む。 『海。いっしょに行っていいわよ』 頭の中に先ほどゼロスに言ったセリフを思い出す。 うぎゃぁ〜!!!はずかしぃ!!!あんなのあたしじゃないわよぉ! リナは、また顔を真っ赤にして枕に顔をうずめる。 でもどうして?絶対あいつとは、行きたくなかったのに。探すの手伝ってくれたから?そうよ。そうだわ!お礼よ。ただの! リナは、心の中で納得するのだった。 そこは、花園の中だった。地平線が見えるほど広い花園。上を見上げると深く透き通った青い空。雲一つない。周りを見まわすと青、黄色、ピンクと綺麗なパステルカラーの花が所狭しと、その美しい花びらを開かせていた。ふわっと、心地よく、暖かい風が吹くと花たちの甘くい香が鼻に届く。 あぁ・・・。いつもの花園だ・・・。 リナは、今の姿のリナは、その花園中に立っていた。 毎晩見る夢の花園。いつもは、少女の姿をしてこの花園の中を駆け回る。そしていつものように・・・。 「リナさん」 今度は、はっきりと聞こえる。自分の名を呼ぶ声を。 リナは、ふりむく。が逆光で相手の顔が見えない。 ほら、リナ。動いて。そしたら相手の顔が見れる。 リナは、身体を左へと少し動かす。そして顔を上げる。そこには・・・・・・。 リナは、ゆっくりと目を開ける。その瞳から一筋の涙がこぼれる。 見えた。見えたはずなのに覚えてない。見た瞬間目がさめて顔を覚えてない。でも。なぜかとてもうれしい。うれしくて、切なくて、そしてあったかくて。 リナは、起きあがる。 壁にかけてある時計を見るともう2時。 えっと、そうだ。今日はゼロスと夜、海へ行く日だ。なんで夜なのかは、わからないけど。 リナは、クローゼットを開ける。 う〜ん・・・。別におしゃれなんかしなくてもいいけど。やっぱりねぇ。デートなんて始めてだし、何着て行けばいいんだろう。あぁ、こんな時はアメリアがたすけてくれるんだけど。 リナは、少しの間悩む。 こうなったら・・・! リナは、部屋を出て隣の、ルナ姉ちゃんの部屋へ入る。 姉ちゃん、ごめん!勝手に部屋に入るよ。よかったぁ、姉ちゃんと父ちゃん、母ちゃん今日いなくて。 リナは、ルナのクローゼットを開けて中から服を引っ張り出す。あれこれ悩んだあと、リナは、デニムのロングスカートと白いタンクトップを取り出す。そして次に化粧台の上に置いてある口紅とコンパクトを取る。それらを部屋に持ちかえりベッドの上に放り投げる。約束の5時半までまだ時間があるのでリナは、まずシャワーを浴びる。そして着替えて化粧台の前に座る。 ・・・ん〜・・・と・・・ ためしに口紅を縫ってみる。口紅を縫った自分の顔を鏡で見て顔を赤くする。 「だれ、これ・・・」 化粧なんてしたことないからなぁ。ぬぅ〜・・・。 ・ ・・化粧はいいや。このままで行こう。 リナは、散々悩んだあげく、結局化粧はしないことにした。そしてリナは、ブラシで髪をポニーテールに結い上げてデニムのタイで結ぶ。 リナは、時計を見る。 げ、もう5時じゃん! リナは、小さなリュックの形のバッグに財布と携帯を入れ、腕時計をはめる。そしてかがみの前に立つ。 「髪オッケェー、服オッケェー、顔オッケェー」 カーディガン持って行こうかな?でも暑いからなぁ。いいや。 そして・・・。 リナは、胸に手をあてる。 ちゃんとあるね。 ペンダントを無くしたあの日から留め金を直してなくさないようにしている。 ピンポーン! ドクン! インターホンの音で心臓が跳ねる。 来た! リナは、バックを持って玄関へと走る。そしてルナのサンダルを取りだしはく。そして玄関を開ける。 ドクン・・・。 ゲートの前で立っているゼロスを見てまた心臓が跳ねる。黒いスラックスに、白いワイシャツを腕まくりして、腕には黒いジャケットを持っている。それがすっごくかっこいい。そして暑いのだろう。肩まである髪をうしろで束ねている。そしてその後ろにはスポーツカーがとまってあった。 「こんにちは、リナさん。今日もまた一段とお綺麗で」 リナは、ゼロスの言葉に顔を赤くする。 「あ、ありがとう・・・」 リナは、玄関をしめ、ゲートを開ける。 「これ、ゼロスの車?」 「ええ、そうですよ」 ゼロスは、リナのために助手席のドアを開け、リナは、中へ入る。ゼロスは、ドアをしめ、運転席の方へと回る。 「免許持ってたんだ」 「はい」 ゼロスは、エンジンをスタートさせ、海の方へと走らせる。 ひぇ〜、ドライブなんて聞いてないよぉ〜!何話せばいいんだろう! リナは、緊張したように石のように座っていた。リナにとってこのようなシチュエーションは、始めてで、どう対応していいのかわからなかった。 それに気づいたゼロスは、クスッと笑う。 「そんなに緊張しなくていいですよ。楽しくいきましょう、楽しく」 「う、うん」 まるで見透かされているような・・・。 リナは、ますます顔を赤くする。 「これから行くレストランは、おいしいですよ」 「レストラン?」 その言葉を聞いてリナは、顔を上げる。 「どんなの?」 「知り合いのレストランなんですけど、そこのデザートがおいしいんですよ。食べ物もおいしいですけどね」 「うわぁ〜、たのしみぃ〜!」 リナは、先ほどとは打って変って笑みを浮かべる。 食べ物の話しになるとご機嫌になるリナを見てゼロスは、苦笑するのだった。 「ふわぁ〜!」 リナは、玄関を見上げて声をあげる。 そこは、海の近くにある小さなレストランだった。が、外の作りは、高級レストランを思わせる作りだった。壁は、大理石で作られ、玄関は、金の淵と、木で出来ている。そして玄関の横には、小さなファウンテンがあった。 「さぁ、リナさん」 ゼロスは、リナの手を取り、彼女を店内へと導く。玄関を入るとウエイターが迎えてくれた。 「いらっしゃいませ、メタリオム様。どうぞ、こちらへ」 二人はウエイターに連れられ席につく。 「うわぁ〜」 店内にも驚かされる。店内は、薄暗く、天井からつるされてある幾つもの小さなランプに、テーブルの上にあるキャンドルの光りだけだった。一角には、大きなグランドピアノがあり、そこで女の人が曲を弾いている。テーブルの上には、綺麗で、高そうな食器がならべられていた。だけど、それ以上にリナを驚かしたものがあった。 「きっれぇ〜い」 大きな窓からは、海が見渡せる。月の光で光っている暗い海は、美しかった。 「ね、ねぇ、ゼロス、あたしそんなにお金持ってないよ」 「気にしないでください」 ゼロスは、ニコッと微笑む。 「だけどこんな高そうなレストランのオーナーと知り合いなんて・・・もしかしてゼロスもお金持ち?」 リナは、さっそくメニューを開いて見る。 「いえ、ちがいますよ。知り合いと行っても僕の姉さんのクライアントなんですよ」 「え?ゼロス、お姉さんがいるの?」 リナは、それを聞いて顔をあげる。 「ええ。僕より五つ上の姉がいます。ジュエリーデザイナーをしていて自分のお店も持っているんです」 「へぇ〜。あたしにも姉ちゃんがいるけどただのウエイトレスだし。一応シェフ見習だけど」 「そうなんですか」 「いらっしゃいませ、メタリオム様」 その時、ウエイターがグラスと二本のビンを持ってきた。 「こんばんは」 「まずは、お飲み物から」 ウエイターは、グラスを二人の前におき、ビンを開ける。 「ね、ねぇ、ゼロス、これってワイン?」 「だいじょうぶですよ、リナさんの分は、ジュースで割ってもらいますから」 ゼロスは、恐る恐る聞いてくるリナにやさしく答える。 「リナさんの分は・・・ってゼロスは?」 「僕ですか?僕は、強い方ですからだいじょうぶですよ」 二人の会話の間もウエイターは、グラスにワインを注いでいく。そして一例し、二人のテーブルを去る。 「強い・・・って」 「時々、父の会社が開くパーティーに出席しますからその時みなさんといっしょにいただいているんですよ」 「不良」 リナは、ジトー、とゼロスを見る。 「そんな事言わないで飲んでみてください。おいしいですよ」 リナは、言われグラスを持ち、ゆっくりと口に近づける。そして一口、口に含む。 「・・・おいし」 お酒の味は、するけど強くない。以外にもおいしくて、もう一口飲んでみる。 「お口に合いましたか?」 いつのまにか戻ってきたウエイターがリナを見て聞く。 「うん、すっごくおいしい」 頬をほんのり赤く染めて、リナは、言う。それを見てウエイターは満足そうに微笑む。 「では、お食事の方は、どうなさいますか?」 「うぅ〜ん、なんか全部おいしそうで決められないのよね」 リナは、メニューを見て悩む。 「どうしよう、ゼロス」 「そうですね。もしリナさんがよければシェフにおまかせしませんか?ここのシェフは何を作ってもおいしいですから」 「そうね。そうするわ」 「それでは、シェフにおまかせします」 ゼロスは、メニューをウエイターに渡して言う。 「かしこまりました」 ウエイターは、メニューを受け取りまたテーブルを去る。 「ふぅ〜・・・。こうゆうとこはじめてだから緊張しちゃうな」 「楽にしていればいいんですよ」 「でもゼロスは、なんともない顔でウエイターと話すんだもん。慣れてるから?」 「そうですね。姉や両親に連れられてちょっと洒落たレストランに行きますからね」 「へぇ〜、いいなぁ。あたしの姉ちゃんなんてどこにもつれてってくれないもんね。せーぜーおいしいラーメン屋さんだけかな」 ゼロスは、それを聞いて笑う。 「リナさんは、ルナさんと仲がよろしいんですか?」 「まっさかぁ〜。姉ちゃん怖いもん。逆らったら何されるかわかったもんじゃないわ・・・って・・・なんで姉ちゃんの名前しってるの?」 ゼロスは、一瞬動揺する。 「あっ、い、いえ。実は、そのルナさんがウエイトレスとしてるレストランにも時々行くので、その色々話しをしたことあるんですよ」 「そうなんだ」 「僕も姉さんのことはすこし苦手ですかね。何を考えているのか分からないところがありますからね」 そして少しして二人の前に綺麗に盛り付けられたお皿が並べられる。 「おいしそう」 お魚や貝類のシーフードにおいしそうなソースがかけられ、その横にパスタと炒められた野菜があった。おいしい匂いが鼻に届く。 「いただきます」 そして二人は食べ始める。幸せそうに食事をするリナを見て、ゼロスは、微笑むのだった。 食事が終わり、飲み物を飲んでる間、二人は他愛ない会話をし、時間が過ぎて行く。 「そろそろ出ますか?」 ゼロスは、グラスに注がれた最後の一口を飲んで言う。 「そうね」 二人は、立ちあがり店を出る。そしてリナは、ゼロスに連れられ砂浜へと下りて行く。 「昼の海も綺麗だけど夜の海をすてきね」 「そうですね」 おだやかな、波の音が心地いい。二人は、無言のまま砂浜を歩いていく。 くしゅん・・・ 涼しい風が吹き、リナは、くしゃみをする。ゼロスは、そんなリナを見て、持っていたジャケットをかけてやった。 「あ、ありがとう」 リナは、そのジャケットに腕を通して礼を言う。 「いえ」 また沈黙が流れる。だけどこんな沈黙は、いやじゃない。 「リナさん・・・」 「うん?」 ゼロスは、立ち止まってリナの名を呼ぶ。リナも立ち止まる。 「リナさん。僕は、リナさんの事が好きです」 リナは、ゼロスの言葉に顔を赤くする。いつもなら真っ先になんか言い返すのに言葉が出ない。それは、彼がいままでない真剣な顔で言っているからだろうか。 「な、何回も聞いてるわよ」 「僕は真剣です」 彼の真剣な瞳にドキッとする。 「一ヶ月前に、会ったばっかりじゃない」 リナは、たまらず目をそらす。 「・・・人が人を好きになるのに時間なんて関係あるのでしょうか」 ゼロスは、リナの前に立つ。 「昔から知っていて好きになったとしても、会ったばかりで一目、相手を好きになったとしても。大切なのは、その人を好きになった、たったその瞬間では、ないのでしょうか?」 リナは、彼を見上げる。 「僕はリナさんと始めて出会ったあの時から好きでした」 「あ、あたしは・・・」 「返事は、いいんです。ただ僕の気持ちをリナさんに真剣に聞いてもらいたかっただけですから」 ゼロスは、リナの手を取る。 「それに・・・僕は、リナさんのことをずっと前から知っていますよ・・・」 「え・・・?」 ゼロスは、そう言ってやさしく微笑む。 「さぁ、帰りましょう・・・」 リナは、コクンとうなずく。 そんな彼女の手をやさしく握る彼の手は、暖かかった・・・。 |
10091 | それは、まるで夢の中・・・ 4 | 理奈 | 5/20-01:05 |
記事番号10090へのコメント 「リーナーさん!」 元気な声とポン、とうしろを叩かれ、リナは、ふりむく。 「あぁ、アメリア」 「おやようございます!夏休みどうでしたか」 南国へでも行って来たのだろうか。きれいにやけているアメリアがいた。 「うぅ〜ん、まぁまぁだったかな」 「海とか行きました?」 リナは、アメリアの問いに顔を真っ赤にする。あの夜の事を思い出してしまったのだ。実は、夏の間、リナは、ずっとあの出来事が頭から離れず、眠れない夜もあったらしい。そして昨夜、今日、ゼロスにどんな顔して会えばいいのか悩んでなかなか寝られなかった。 「あ、アメリアは、なんかきれいにやけてるから海へ行ったの??」 リナは、なんとか自分の話題から離れようとアメリアに話しをふる。 「ええ。南国の島へ行ってきました。すっごくたのしかったですよ。あっ、そうだ」 アメリアは、鞄から包みを取り出す。 「おみやげです。おかしですから食べてくださいね」 「ありがとう」 リナは、その包みを受け取る。 なんとかあたしの話しからは、そらせたようね。 リナは、ホッとする。 リナは、クラスの中を覗きこみ自分の席を見る。 あれ? そしてクラスの中をきょろきょろ見る。 いないわね。いつもあたしより先に来てるのに。 そこには、見なれたゼロスの姿がなかった。リナは、少し安心して中に入り、自分の席に座る。 遅刻かな?めずらしい。 しかし待っても彼は、あらわれない。そしてホームルームが始まってしまった。 どうしたんだろう? 「えぇ、みんなに知らせがある」 先生の言葉にクラス中がざわめく。 「ゼロス・メタリオム君は、突然両親がいる外国へ行くことになった」 ・ ・・え・・・? リナは、一瞬耳を疑う。クラスの女子から悲鳴があがる。 「夏休みに入る直前に連絡が入ったらしく。みんなには、挨拶が出来なくて残念だと言っていたよ。予定では明日たつらしい」 リナの頭の中が一瞬真っ白になる。 ・ ・・聞いてないよ・・・ゼロス・・・ ドクン、ドクンと胸が高鳴る。 そんな・・・・! ドサッ リナは、ベッドの上に倒れこむ。 ふぅ〜・・・・。今日は、全然授業に集中できなかったわ。これも全部あいつのせーだ。 「ああぁ〜、もう!」 なんであたしがこんなにあいつのせーで悩まなくちゃいけないのよ!・・・ねぇ、なんでよ・・・。 リナは、ペンダントを握り締める。 「リナぁ〜!!」 リナは、呼ばれて起きあがる。そしてドアを開けて、ルナが入ってきた。 「な、何、姉ちゃん」 なんだかわからないけど、すっごい怒ってるぞ。 「あんた私の部屋に入ったでしょ!?」 げっ!! リナは、慌ててベッドから下りる。 「あ、あの、姉ちゃん、落ち着いて」 なんとかルナを落ち着かせようとルナに近づく。が、押しのけられる。 「うわっ!」 勢いあまって本棚に押し付けられ、棚の一番上に積み上げられていた本が落ちてくる。 「いったぁ〜・・・」 「あ、ごめん」 ルナは、別に反省もしてない口調で言う。 「あら、アルバムじゃない」 ルナは、リナの足元に落ちたアルバムに気づき、拾い上げる。と、その中から一枚の写真が落ちる。 「!」 リナは、その写真を手に取り、見る。そして目をまるくする。 「どれどれ」 ルナもその写真を除きこむ。 「あぁ〜、えっとなんだっけ、ゼロス君だっけ?」 「えっ!」 リナは、ルナの言葉に驚く。 「あら、覚えてないの、あんた?あんなに仲よかったのに」 その写真は、花園の中で二人、手をつないでいる幼い子供だった。一人は、わかる。たぶん幼稚園のころの自分。そしてもう一人。 一目見てわかる。幼いゼロスだ。しかもこの花園・・・。 「昔となりに住んでていつもいっしょにここへ遊びに行ってたじゃない。いきなり海外へ引越しした時のリナの泣き様ったら、ねぇ」 手が震える。心臓の鼓動が早くなる。 「ね、姉ちゃん、最近ゼロスに会った?」 「会ってないわよ。何、戻ってきたの?」 「・・・この花園・・・どこ?」 「何言ってんの。裏の公園じゃない」 リナの問いにルナは、あきれた口調で言う。 リナは、それを聞いて立ちあがり部屋を出る。 「ちょ、ちょっと、リナ!?」 名を呼ぶ姉を無視してリナは、家を出て走る。そして裏にある公園へと走る。小さいころたしかにあの公園へ遊びに行ったことは、あるけど。 小さな丘をあがり、公園の入り口を通り抜ける。そして公園の一番奥へ向かう。 ドクン、ドクン、と心臓の鼓動が早くなる。息が苦しい。 そしてまた小さな丘をかけあがった。 はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・ 胸が激しく上下する。頬が熱い。 その頬に一筋の涙が流れる。 懐かしさに胸がしめつけられる。 リナの目に飛び込んできたのは、綺麗な花園だった。夢で見る花園と同じ。あの写真の花園と同じ。 リナは、ゆっくりと花園の中央へ行く。その時風が吹いた。 あっ・・・ その時目の前に二人の子供が現れる。闇色の髪の男の子が栗色の髪の女の子の前に立ち、彼女の手に何かをにぎらす。 「なぁに?」 「さしあげます」 少女は、それを見て大きな笑みを浮かべる。 「うわぁ〜!きれぇ〜!貰っていいのぉ!?」 彼女は、うれしそうに彼を見上げる。 「はい」 「ありがとぉ!」 「リナさん・・・」 その時少年は、少女の手を取る。 「うん?」 「僕の事わすれないでください」 「??」 少女は、少年の言葉に首をかしげる。 「絶対絶対わすれないでくださいね」 「うん!」 少女は、やがて大きくうなづき、少年は、うれしそうに微笑む。そして少年は、彼女の手を引っ張り、二人は、走り去る。 ・ ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ リナは、胸に手を持って行きペンダントを手に取る。そしてそれを見つめる。 ポツリ、ポツリ、涙がそのペンダントをぬらす。 「・・・・ゼロス・・・ゼロスぅ・・・」 リナは、ネックレスを胸の中に握り締めひざをつき、ゼロスの名を呼ぶ。 涙があふれ、頬をぬらす。 暖かい風が吹き、やさしい花の香がする。髪が風に舞う。暖かく、心地よい感覚に身体が包まれる。それは、まるで夢の中・・・・・・・・・・・・ トゥルルルル・・・トゥルルル・・・・ 『はい、もしもし』 「アメリア?あたし、リナ」 『あ、こんばんは、どうしたんですかこんな時間に?』 「これからあたし出かけるんだけど、アメリアのところにいるって事にしてくれないかな?」 『え?』 「お願い、何も聞かないで」 『・・・わかりました』 「ありがとう」 一人暮しだと言う事は聞いていたが。ただのアパートを想像していたけど一人が住むには大きすぎる家だった。2階建ての一軒家。 ここ・・・だよね・・・。 リナは、玄関まで来てインターホンを鳴らす。 「はい?」 そして玄関を開け、リナを見た彼は、驚いた。 「り、リナさん?」 リナは、ゼロスの問いに静かにうなずく。 「どうしたんですか、こんな時間に?ともかく上がってください」 リナは、何も言わずゼロスの家の中へ入る。そしてリビングまで連れられソファに座る。家の中は、とてもきれいにしてあった。リビングには、ソファ、テーブル、そしてテレビがあるだけで、いたってシンプルだった。そしてソファの隣に大きなスーツケースを見つけて、リナは、眉をひそめる。ゼロスは、リナの向かいのソファに座る。 「どうなさったんですか?」 ゼロスは、心配そうな顔で問う。 「・・・また何も言わずに行くのね」 「・・・先生から聞いたんですね・・・」 リナは、顔を上げゼロスを見る。 「なんで・・・?」 ゼロスは、困った顔をする。 「あちらに僕の両親がいまして。その・・・呼ばれたので・・・」 「・・・・・・・」 リナは、頭を下げる。 「リナさん・・・?」 「この前の、海での返事・・・」 また顔を上げてゼロスの瞳を見つめる。 「あたしも好き。ゼロスのこと好き」 ゼロスは、その瞳を見つめ返す。 「リナさん・・・」 「だから・・・だから・・・いかないで・・・」 リナの瞳から涙があふれる。 「リナさん・・・」 ゼロスは、立ちあがり、リナの隣に座る。 「泣かないでください・・・リナさん・・・」 ゼロスは、指でリナの涙をふき取る。 「僕もリナさんとは、離れたくないんですよ。でもしかたがないのです」 「どうして・・・どうして・・・」 「リナさん・・・」 ゼロスは、リナの頬に手をあて、上を向かせる。そしてやさしく彼女の唇に自分の唇を重ねる。 やさしく・・・甘い口付け・・・ そしてそっと唇を離し、彼女を抱きしめる。 「お願いです、リナさん。わかってください。離れていても僕は、リナさんのことを思っていますから」 「ゼロス・・・ゼロス・・・」 リナもギュッと彼を抱きしめる。 ゼロスは、リナの髪に口付けする。 「ゼロス、離さないで・・・どこにも行かないで・・・・」 リナは、ゼロスの身体から離れ、彼を見上げる。ゼロスも彼女を見る。 頬を赤く染め、キスで唇を濡らし、瞳をうるませている彼女を見てゼロスの鼓動が早くなる。彼女の唇が動く。 ・ ・・だ・・・い・・・て・・・ そして彼女から顔を近づけ、ゼロスに口付けする。ゼロスもそれに答えて彼女の身体を一層引き寄せ、抱きしめる・・・ そう・・・それは、まるで夢の中・・・ |
10092 | それは、まるで夢の中・・・ 5 | 理奈 | 5/20-01:06 |
記事番号10091へのコメント 暖かい日差しが頬を打つ。 やわらかい枕が気持ちいい。 肌をすべる毛布が心地よい。 何もかもが暖かく、気持ちよくまだ夢の中にいるみたい。リナは、そっと目を開ける。朝日がまぶしい。 「・・・ん・・・」 ・ ・・・・・・あっ・・・そっか・・・あたし・・・・ 昨夜のことが思い出す。するとリナは、ガバッと毛布を頭から被る。顔は、真っ赤になり熱い。 こ、これってすごいことなんだよね・・・ リナの頭は、パニックになった。 でも・・・ ふふふ・・・・ 自然と笑みがこぼれる。 「ゼロス・・・」 リナは、起きあがる。が、隣にいるはずのゼロスの姿がない。 「・・・ゼロス?」 リナは、床に落ちていたバスローブを来て部屋を出る。そしてリビングに行く。が、ゼロスの姿は、ない。キッチンにも行ったがそこにも彼は、いない。 だんだん不安になって行く。 まさかもう行ったんじゃないでしょうね・・・?まだ出発の時間まであるし。 バスルームにも彼の姿は、なかった。家中さがしても彼は、どこにもいなかった。 うそ!黙って行くなんて!! リナは、玄関の方へ行ってみる。するとそこにおいてあった彼のスーツケースがなかった。 リナは、ペタンとしりもちをつく。 「そんな・・・これじゃあ、まるっきり昔みたいじゃん・・・」 瞳から涙があふれる。 そんな!!! 「・・・わかってたわよ・・・行くのをとめられるなんて思ってなかったけど・・・だけど・・・挨拶くらい・・・別れの挨拶くらい・・・いいじゃないぃ!」 リナは、自分の靴をつかみドアに投げつける。 「ゼロスのばかぁ!」 リナは、涙をぬぐいながら部屋にもどって自分の服を拾い上げる。するとゼロスの机の上になにかが置いてあるのに気づく。リナは、机に近づいてそれを手に取る。 封筒だ。しかも重い。 リナは、封筒を開けてみる。 カシャン その瞬間封筒の中から何かが落ちた。リナは、それらを拾い上げる。一つは、カギ。そしてもう一つは・・・。 ・ ・・・これ・・・・ リナは、胸にまだつけていたネックレスを握り締める。 それは、そのネックレスと同じ作りのイヤリングだった。銀の十字に小さなルビーの宝石。そして封筒の中に手紙が入っていた。リナは、それを急いで取りだし、読み始める。 リナさん。 今の気持ちをどう表現すればいいのかわかりません。ただあなたの寝顔を見つめているだけで胸がいっぱいになります。それは、心地よくて、幸せで・・・。 リナさん、学校であなたと再会した時、僕がどんなにうれしかったかわかりますか?その瞬間昔の、あの花園での思い出が一気によみがえって。だけどあなたは、僕の事を覚えていない様子で。だけど、それでもいいと僕は思いました。あなたといっしょにいられるのなら・・・。 でも僕は、行かなければいけません。あなたとまた別れるのはとてもつらいです。昨夜の出来事でその思いは、一層強くなってしまいました。できれば、あなたもいっしょにつれていきたいほどです。でもそれは、出来ません。リナさん。もし、もしあなたにその気持ちがあるなら僕の事を待っていてもらいませんか?5年後、いや、4年後、必ず迎えに来ます。その時は、リナさんも高校を卒業し、大学に通っていらっしゃるでしょう。もし僕のことを待っていてくださるのならこのカギとイヤリングをさしあげます。カギは、この家の合いかぎです。どうか僕の帰りをこの家で待っていてください。そのイヤリングをつけて・・・。 今度は、何も言わずにあなたから去る事はしません。リナさん。愛しています。誰よりも、世界中の誰よりも、あなたを。あの花園での出会いから、再会してから、そして昨夜から。愛しています。 ゼロス・メタリオム 「よく・・・こんなてれくさいセリフ簡単に書けるわね・・・」 リナの瞳からまた大粒の涙があふれ、手紙を持つ手がふるえる。 「・・・本当に・・・馬鹿なんだから・・・」 リナは、カギとイヤリングとペンダントを胸に握り締め微笑む・・・。 待ってるよ。ねぇ、ゼロス。あたし待ってる。 不安な時もきっとあると思う。だけどあなたのこと信じて待っている。あなたがくれたペンダントを持って。ずっと待ってる。この家で、あなたのこと、待ってる。あの花園で出会った思い出を胸に抱いて。あの花園の中で、まるで夢の中のような花園の中で・・・。 ---------------------------- ひさしぶりに書いたのでへたっぴであまりうまくないなぁ。ペンダントと、花園、あまり意味なかったような。内容がない話しになってしまった・・・・。実は、これに続きと裏バージョンがあるんだけど、もし読みたいと言う方がいたら(いないだろうな)かいてみたいなぁ、と思ってます。 |
10115 | きゃ〜、理奈さんだ〜〜! | 岬梨雨 E-mail | 5/21-01:19 |
記事番号10092へのコメント こんにちは、岬梨雨です。 理奈さんが以前ここに小説を送っていたときに、ちょくちょくレス付けていた者です。 ……覚えていらっしゃるでしょうか?? 久々にここへ来たら、理奈さんの小説があり、「なんて良いときに来たんだ、私。」などと喜びに浸ってみたりして。 ホントですよ。だってオンラインのまま読みふけってしまいましたし(笑) とりあえず感想を書きますね。 >リナさん。 >今の気持ちをどう表現すればいいのかわかりません。ただあなたの寝顔を見つめているだけで胸がいっぱいになります。それは、心地よくて、幸せで・・・。 >リナさん、学校であなたと再会した時、僕がどんなにうれしかったかわかりますか?その瞬間昔の、あの花園での思い出が一気によみがえって。だけどあなたは、僕の事を覚えていない様子で。だけど、それでもいいと僕は思いました。あなたといっしょにいられるのなら・・・。 >でも僕は、行かなければいけません。あなたとまた別れるのはとてもつらいです。昨夜の出来事でその思いは、一層強くなってしまいました。できれば、あなたもいっしょにつれていきたいほどです。でもそれは、出来ません。リナさん。もし、もしあなたにその気持ちがあるなら僕の事を待っていてもらいませんか?5年後、いや、4年後、必ず迎えに来ます。その時は、リナさんも高校を卒業し、大学に通っていらっしゃるでしょう。もし僕のことを待っていてくださるのならこのカギとイヤリングをさしあげます。カギは、この家の合いかぎです。どうか僕の帰りをこの家で待っていてください。そのイヤリングをつけて・・・。 > 今度は、何も言わずにあなたから去る事はしません。リナさん。愛しています。誰よりも、世界中の誰よりも、あなたを。あの花園での出会いから、再会してから、そして昨夜から。愛しています。 >ゼロス・メタリオム うわっ! かっこええですよ、ゼロス君。 お手紙だけ残してかっこよく去るなんてキザだっ。ニクいなやつですね。 …論点がズレているような気がするのは、きっと気のせいではありませんよね(苦笑) (手紙の内容について書くべきなのにぃ!) >「よく・・・こんなてれくさいセリフ簡単に書けるわね・・・」 ごめんなさい。私もそう思いました。 でもOK、ゼロス君ですし。 くさいセリフを書いてもおかしくないのが、ゼロス君の特権ですから(^^;) >待ってるよ。ねぇ、ゼロス。あたし待ってる。 >不安な時もきっとあると思う。だけどあなたのこと信じて待っている。あなたがくれたペンダントを持って。ずっと待ってる。この家で、あなたのこと、待ってる。あの花園で出会った思い出を胸に抱いて。あの花園の中で、まるで夢の中のような花園の中で・・・。 一途でラブ×2なリナちゃんっていうのもかわいいですよね。 ゼロス君のことをずっと待ってる、だなんてもうかわいスギです!! 私はこういうの好きですね。ホントに。 はうぅ……とても素敵なお話でした……。 どうやら裏バージョンと続きもあるそうで。ぜひ書いて欲しいですっ!! お時間に余裕があれば是非是非書いてくださいね。 …図々しいなぁ、私。もう救いようがありませんね。 あとですね、この前投稿された「緑の海」の続きはどうなってしまわれたのでしょうか?? また書かれるんですか? どうなのでしょう?? 今日は久々に理奈さんの小説が読めて、幸せいっぱいです。 体調には十分気を付けて、風邪など引かれませんように。 最後に、意味不明なレスですみませんでした(泣) またお目にかかることを楽しみにしつつ。 岬梨雨でした。 |
10121 | きゃあ〜岬梨雨さんだぁ〜! | 理奈 | 5/21-13:20 |
記事番号10115へのコメント きゃあ〜、感想一人目!うれしいぃ〜! >理奈さんが以前ここに小説を送っていたときに、ちょくちょくレス付けていた者です。 >……覚えていらっしゃるでしょうか?? おぼえてますともぉ〜〜!!!反対に私のこと覚えていたなんてうれしぃ くらいですわぁ! >久々にここへ来たら、理奈さんの小説があり、「なんて良いときに来たんだ、私。」などと喜びに浸ってみたりして。 >ホントですよ。だってオンラインのまま読みふけってしまいましたし(笑) >とりあえず感想を書きますね。 ありがとうございますぅ! >うわっ! かっこええですよ、ゼロス君。 >お手紙だけ残してかっこよく去るなんてキザだっ。ニクいなやつですね。 >…論点がズレているような気がするのは、きっと気のせいではありませんよね(苦笑) >(手紙の内容について書くべきなのにぃ!) もうちょっとかっこよく、キザなセリフを書いたゼロス君を書きたかったんです けど、これが精一杯でした。自分で書いてて恥ずかしかったわぁ。 >ごめんなさい。私もそう思いました。 >でもOK、ゼロス君ですし。 >くさいセリフを書いてもおかしくないのが、ゼロス君の特権ですから(^^;) 私もそう思って書きました。ゼロス君が言うとなんかかっこいいんですよねぇ。 どうしてなんでしょうね。 >一途でラブ×2なリナちゃんっていうのもかわいいですよね。 >ゼロス君のことをずっと待ってる、だなんてもうかわいスギです!! >私はこういうの好きですね。ホントに。 これ、ほんとにリナちゃんか?と思うくらい別人なリナちゃんになってしまった ・・・。でもたまには、こーゆーリナちゃんもよろしいのでは、と思って 書きました。 > >はうぅ……とても素敵なお話でした……。 >どうやら裏バージョンと続きもあるそうで。ぜひ書いて欲しいですっ!! >お時間に余裕があれば是非是非書いてくださいね。 >…図々しいなぁ、私。もう救いようがありませんね。 いえいえぇ〜、とってもうれしいです。岬梨雨さん見たいに感想書いてくれる 方がいらっしゃるからお話を書けるんです。続き、書いてみたいと思います。 裏バージョンは、たぶん他のHPに投稿すると思います。ここじゃぁ、やばいから。 >あとですね、この前投稿された「緑の海」の続きはどうなってしまわれたのでしょうか?? >また書かれるんですか? どうなのでしょう?? はい。今続き書いてるところです。ずいぶん間あいてしまったから何を書こうと したのか忘れてしまったけど・・・・。なんとか休みまでは、書き上げたいと 思ってます。 > >今日は久々に理奈さんの小説が読めて、幸せいっぱいです。 >体調には十分気を付けて、風邪など引かれませんように。 >最後に、意味不明なレスですみませんでした(泣) >またお目にかかることを楽しみにしつつ。 > 岬梨雨でした。 > 本当に、本当にありがとうございます!すっごくうれしいです!感想一つも なかったらどうしようと思っていましたけど。私こそ幸せいっぱいです。 できるだけ早く投稿しようと思ってますので、そのときは、よろしくおねがい します!ありがとうございました! |
10139 | 読ませていただきましたっ☆ | 高砂 時緒 E-mail | 5/21-23:45 |
記事番号10092へのコメント こんにちは、以前感想を書かせてもらったことがある高砂時緒と申します。 前作の『緑の海』の続編の時には感想を書き損ない非常に悔しい思いをしましたが(^^; 今度はちゃんと感想を書くことが出来そうです。 それでは、感想です。 > 今度は、何も言わずにあなたから去る事はしません。リナさん。愛しています。誰よりも、世界中の誰よりも、あなたを。あの花園での出会いから、再会してから、そして昨夜から。愛しています。 >ゼロス・メタリオム なんていうか、こう、ゼロスさんのリナちゃんに対する愛情が痛いほど伝わってきます…… やっぱり同じ人にでも何回でも好きになる瞬間ってありますよね。 その一回一回が積み重なってより愛に近づいていくんでしょうね……って何語ってるんでしょう私(笑) それにしてもリナちゃん。愛されちゃってますね(*^^*) >「よく・・・こんなてれくさいセリフ簡単に書けるわね・・・」 >リナの瞳からまた大粒の涙があふれ、手紙を持つ手がふるえる。 >「・・・本当に・・・馬鹿なんだから・・・」 >リナは、カギとイヤリングとペンダントを胸に握り締め微笑む・・・。 言葉と態度が食い違ってるところがリナちゃんよけいに切なげです。 馬鹿なんだから・・・って台詞に愛があふれているようです〜。 理奈さんがお話を書かれるのを友人と本当に心待ちにしておりました。 今回の『それは、まるで夢の中・・・』は2人の愛情が切なくて感動しました。 この2人には4年後ぜひぜひ再会してほしいです〜っ。 続き……あるんでしょうか?しかも裏バージョンも?? ―――すっごく読みたいです。ハイ。←こらこら 待っている間の2人の気持ちや4年後の2人がどんな会話を交わすのか、とても気になります。 作品の素晴らしさに比べて感想がイマイチなものになってしまい申し訳ございません。(ーー; 次回作もぜひぜひ読ませてください。 これからも理奈さんのご活躍を期待しつつ、高砂時緒でした。 |
10158 | あぁりがとうございます! | 理奈 | 5/23-13:57 |
記事番号10139へのコメント こんにちは!感想ありがとうございますぅ! レスちょびっと遅くなってごめんなさい。 > なんていうか、こう、ゼロスさんのリナちゃんに対する愛情が痛いほど伝わってきます…… > やっぱり同じ人にでも何回でも好きになる瞬間ってありますよね。 > その一回一回が積み重なってより愛に近づいていくんでしょうね……って何語ってるんでしょう私(笑) > それにしてもリナちゃん。愛されちゃってますね(*^^*) このストーリーの隠されたテーマは、人が人を愛するのに大事なものは、 その瞬間・・・と言うテーマだったんですよ。ただそれをちゃんと表現 できずストーリーの中に埋もれてしまったんだけども・・・。それが 少しでも伝わってよかったです。 > 言葉と態度が食い違ってるところがリナちゃんよけいに切なげです。 > 馬鹿なんだから・・・って台詞に愛があふれているようです〜。 素直なリナちゃんか、このようなリナちゃんか、どっちか迷ったんですけど、 やっぱり、このようなリナちゃんが一番リナちゃんらしいかと思って 書きました。でも別人見たいになったのは、変わりは、ないけど。 > 理奈さんがお話を書かれるのを友人と本当に心待ちにしておりました。 > 今回の『それは、まるで夢の中・・・』は2人の愛情が切なくて感動しました。 ありがとうございます!そう言っていただくと本当にうれしいです!お友達 様にもよろしくお伝えください。 > この2人には4年後ぜひぜひ再会してほしいです〜っ。 > 続き……あるんでしょうか?しかも裏バージョンも?? > ―――すっごく読みたいです。ハイ。←こらこら ここでは、ちょっとまずいので、他の方のHPに投稿予定です。 >作品の素晴らしさに比べて感想がイマイチなものになってしまい申し訳ございません。(ーー; >次回作もぜひぜひ読ませてください。 >これからも理奈さんのご活躍を期待しつつ、高砂時緒でした。 いえいえ、本当にありがとうございます。みなさんの感想は、私にとって 何よりのプレゼントです。次回作といっても「緑の海」の続きになりますけど、 書いているので投稿した時、よろしければ読んでください。 それでは、ほんとうにありがとうございました。 |
10093 | 月の人様へ。 | 理奈 | 5/20-01:11 |
記事番号10088へのコメント こんにちは。 前回の「緑の海」への感想どうもありがとうございました。お返事が 送れて本当にすみません。すっごくうれしかったです。 続編・・・今書いている最中です。でも煮詰まっちゃって・・・でも 必ず書き上げます。いつになるのかわからないですけど(夏までにはなんとか・・・)感想本当にありがとうございました。では、短いですけど・・・ 失礼します。 |
10094 | 一坪様へ。 | 理奈 | 5/20-01:13 |
記事番号10088へのコメント こんにちは。 前回の「緑の海」の修正、ありがとうございます。まさか修正して くださるとは、思っていなかったので。ほんとうにありがとうございます。 レス送れてすみませんでした。それでは、用件だけでしつれいしました。 |
10095 | Re:一坪様へ。 | 一坪 E-mail | 5/20-01:34 |
記事番号10094へのコメント いえいえ、大したことじゃないので。 いつも投稿して下さって感謝してます。 あ、それと人気投票参加してくださってありがとうございます!! |