◆−霧の中の悪夢−CANARU(6/5-22:22)No.10353
 ┗リナちん、カワイイ〜!−P.I(6/7-22:33)No.10387
  ┗たはははは〜♪−CANARU(6/8-07:30)No.10388


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10353霧の中の悪夢CANARU E-mail 6/5-22:22


〜〜〜サブタイトル・・・・『良い子のこわ〜いお使い』〜〜〜〜〜〜


**************************
親愛なる皆様へ〜〜!!
(この年齢にしちゃ)良い子の代表CANARUでっす!!(マヂ)
はい。CANARUしゃんは夜の7時半以降は絶対に一人歩きしませんよ〜♪←馬鹿っぽく。
(まあ・・バイトは近くなので例外と見てね〜!!)
だって・・田舎の分際で怖ぇに〜ちゃん、ね〜ちゃん多いわ暗いわ,道整備
されてね〜わ、車は通らないか通っても猛スピードで駆けぬけてくわ・・。
マトモな人間は見かけね〜わ・・・もうふんだりけったり・・。
今日は夜の7時半から8時にかけて田舎道を電気屋までお使い・・。怖かった・・(涙)
治安は悪くは無いんだけど・・「夜中の真っ暗な神社で一人ぼっち」と言う
状態が歩いてる間ず〜〜〜っと・・と考えて戴ければ有難いです・・・。
夏あたりどなたか遊びにきて一緒に肝試しやりません?
2人一組なら大丈夫、大丈夫!!では〜〜〜〜!!

長くなりましたが・・・さっそく『霧の中の悪夢』をお送りします・・・。
歴史的に言えば・・・16世紀のイタリア、場所はフェラーラです。


****************************

北イタリアの都市フェラーラの夜。
夏とは言えども大河ポーの周囲には・・・。
イヤ、強いて言えばエステンス城を中心としたこの都市の周囲は夜ともなると
霧が立ち込めて視界が悪くなる。
生暖かい空気がリナのドレスのスカートを肌に纏わりつかせる。
「はあ・・・。今更ながら・・。アメリアに付いて来てもらえば良かった・・。」
領主の奥方様のお使いが終わった今更ながらリナはそんな事を呟く。
三日月の夜の今日・・・。
お世継ぎのエルコレ王子が熱を出された。
そして・・貴族の娘にして女官としては一番の剣術の使い手のリナに薬を
貰いに行く白羽の矢が立てられた。
「こ〜ゆ〜時に限って侍医は自宅に帰って居るんだモノ・・。」
はあ・・・と霧に溶けこむような溜息をリナは漏らした。
これが単なる盗賊風情が襲ってきたのなら自分一人で迎撃する自信はあるのだが・・・。
「あの・・馬鹿男のせいよ・・・。」
そう・・・。これは今朝の事・・・・。


「どうしたの?ガウリイ?」
「なあ〜リナ。面白い事を教えてやるよ。」
言うなりガウリイは霧の立ち込めるエステンス城の奥まった一角にリナを
連行して行く。
「ココを触ってみろよ。」
言いながらガウリイは前世紀以前のものであろう壁をリナに触らせてみる。
「これは・・・・・・・・・????????」
「昔・・・刑罰があったんだよ。」

人の悪いあの金髪碧眼の笑顔が闇の中にフラッシュ・バックする。
壁の中から前世紀のうめき声が聞こえてくるような気がする・・・。
エステンス城までの距離はまだまだある。
が、今でこそ普通の壁の様に見えるこれらの町並みに・・・。
『処刑』と称して生き埋めにされた人々が居るかもしれないんだぜ?
そう言ってニヤリ・・と笑ったあの男。
まるで何百年も前もの呪詛が町中に発ち込めているような気にさえなる・・・。


カツカツカツカツカツ・・・・・・。
自分の足音・・・・?
そっと・・闇夜に映る影をリナは確認する・・・。
三日月こそ出ているが・・。霧の夜に影・・・???
不審に思い周囲を見渡す。
「何だ・・・・・・・。」
ポー河に掛かる巨大な橋を渡っている事を確認しつつリナは水面を行き交う
船に灯された明かりが霧と三日月を反射して自分の影を生み出した。
それだけの事である・・・・・。

「心臓に悪いわね・・・・。」
そう行ったその刹那の事であった・・・・・・。


ギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ〜〜〜〜〜・・・・・・。
バアアアアアアアアアアアアアアアアアアアンンンンンンンン・・・・・・・・。

不意に凄まじい音・・・。
いや・・実際にそれは大した事の無い程度の音だったのかもしれない。
しかし、霧が音を伝える速度と音量を増幅させたらしい。
「何・・・・・・????」
思わず振りかえってみる・・・・。
風の音・・・・・・・・。だったらしい。
「やだな・・・。単にお店の看板がぶつかり合って揺れた音じゃないのよ・・」
ココまで自分が怯えるなんて苦笑するしかない。
まるで処刑の刃が落ちてくるわけではあるまいし・・・・。


「リナ・・・。スコットランドの昔話をしてやろうか?」
よりにもよってココでもあの金髪男の無邪気な悪意の無い顔が目に浮かぶ。
「スコットランドの・・・?」
「ああ・・・。それは・・。霧の立ち込める朝だった・・・。
その家臣は・・・。朝起きたら急に国王に呼び出されたんだ・・・。王宮に
連行されて・・そのまま広場で・・・。」
言いながらガウリイは自分の首を自分の手で斬る仕草をしてみせる。
「・・・。単なる処刑劇じゃないの?」
「そう。『単なる処刑劇』が150年経った今でも・・。
同じ月の同じ日の同じ時間に見られるんだぜ?まったくもって・・。
『再現』されるそうなんだ・・・。」
そんな話が不意に頭を過る・・・・・。


「何だか・・ね・・・・。」
広場を通ってもう少しでエステンス城だというのに・・・・。
何やら影・・・・?
カツカツカツカツカツカツカツ・・・・・・・・・。
カツカツカツカツカツカツカツカツ・・・・・・・・・・・。
二つの足音が僅かにはもる・・・・。


「影・・・・・????」
月明かりも今や雲に隠れて見る影すらない。
が・・その二つの影はやはり存在している・・・・・。
ポー河もすでに遥か後方で今はその水面の音を聞き取る事が精一杯
の状況である。
何の影?????
思わず腰に括りつけた短剣をリナは握り絞める。
「ニャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜オオオオオ・・・・・・・。」
微かに光る猫の目と・・・・・。
「瞳・・・・・・???」
影の中にギラリと光るその4つの視線・・・・。
赤、蒼・・・・黄色に紫・・・・・。
その色の違う光がリナの事を静かに見据えている。
「なんだ・・・・・。」
が。リナ自身はそれらの光の正体を確認してかえって安堵感を感じる。
「ルビーに、サファイア・・・。トパーズにアメジスト・・・。」
今朝まで続いた祭日の仮面・・・。
それが家の窓からぶら下げられていたのだ・・・。
そして・・宝石が霧の白い光に反応したのだ。
思わず安堵する自分にリナは少々情けない思いで苦笑する。
そして、ついつい先程抜き放った短剣の白銀の刃の光が思わず目に刺さる・・・。
そういえば・・・・。


「『呪いの宝石』って知ってるか?リナ?」
嫌味たらしい・・技と寝つかない子供を寝かしつけるために脅すようなガウリイの
声が再度リナの耳に過る。
「知らないわよ。そんな話。」
「そっか?聞いたらお前サンも俺に宝石ねだる気はしなくなると思うけどな?」
「馬鹿!!はなっからアンタにねだる予定は無いわ!」
「ま・・意地張らず聞けよ。いいか・・・。それはもともと遠くオリエントの寺院の
宝物・・。蒼い色したダイアだったんだ・・。それを・・。フランスの商人が
盗み出し・・・・・・・。」
最終的にはイングランド王のモノになったダイア・・・。
持ち主を次々と虜にし・・破滅を齎す。
「触れたくないわね・・・。確かに・・・・・。」
そうとしか言い様が無い。
「ああ・・。『国王』が身につけてはいけないんだ。破滅が訪れる・・・。
そのダイアはある代の王妃によってこう戒められてるんだ・・・。
『王妃以外身につけない事』・・とな・・・・・。」
蒼い魅惑・・・・・。
そんなものがこの闇夜とは関係無いのに・・・・・・・。
その恐怖は計り知れない・・・???まさっかね・・・・???


再度ポー河をかかる別の橋にかかる・・・。
数年前フェラーラ公爵家にお家騒動が起こった。
その時だ・・。公爵様の直ぐ下の弟様が・・・・。
公爵様のもっとも信頼する末弟様を襲って逮捕されたのは・・・・・。
その罪科の記されたまだ新しい記念碑が立てられている。


「橋とお家騒動。二つの遠い国の話を知っている。」
何時しか風邪をひいたとき・・・・。
ガウリイはリナにこんな事を言って来た・・・・・。
「どんなよ?」
「ああ・・・・。『ジパング』とか言う国の400年くらい昔の話だ・・。
まずは橋の話から・・・。」
橋には貴人が通る・・・。
そう思った。数多のかがり火がその橋に至る通りを埋め尽くしている。
が・・・一向に貴人を乗せた輿が此方にやって来る様子は無い。
それどころか・・『人』が来る気配しらしないのだ・・・・・・。
「そんな馬鹿な?沢山の火があるのに?」
ガウリイの話すのについついリナは口を挟む。
「そう・・。たしかにかがり火は灯っている。が・・『人』は来なかった・・。
けどな・・。霧の中からやがて・・・・・。」
何百とも言う悪鬼が現れた・・・・・・・・・・・。
そんな伝説だったと思う。
「何を言うのよ。で・・。お家騒動の話は・・・???」
「ああ・・・。ジパングの権力者の話だ・・・。彼は・・。父親に疎まれていた。
まあ・・本当は父親の子ではなく・・彼の祖父にあたる人物が実父ではないかと
言われたんだから・・当然かな?」
「どこにでもある話ね・・・・・。」
「まあ、な。で・・・。彼は父親によって帝位を取り上げられた。そして・・。
弟に譲る破目になったんだ・・・。しかし・・。彼はそれに反発を覚え・・・。
やはり彼よりも上の地位で権力を握っていた父親と戦う事になったんだ・・・。」
「けれど・・。敗れたの・・・?」
「そう・・。そして・・。ソレ以来都には大いなる災いが起こるようになった・・。」
そんな話だったかしらね・・・・???


不意にガウリイの話してくれた幾つもの話が闇夜の中で蘇る・・・・。
「何でだかね・・・・・・・。」
思わず短剣に括りつけられたお守りを再度握り締めている自分・・・・。
本当に・・・・・・・・・。


エステンス城の城壁が見えてくる。
すでに・・雲に隠れて三日月は姿形も見えない。
堀に巡らされた水路に流れる水の音が闇夜にただ静かに響き渡り
恐怖のみを煽り立てる・・・・。
「なんだかね・・・・・。」
そうとしか言い様が無い・・・。
城門を潜り・・・もう少しで任務終了・・と言うその時だった・・・。

やっぱり・・・。
あの気配は・・気のせいでは無かった!!!!???}

カツカツカツカツカツカツカツ・・・・・。
カッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカッカ・・・・。
今度は歩幅が違う足音の二重奏が水の音にかき消されない程度に辺り一面
に響き渡る・・・。
「何よ・・・。」
リナが歩むペースを速めても・・・。
その足音はさらに背後に迫ってくる・・・・。
またもや微かに姿をあらわした三日月・・・。
そして城壁にかかるわずかな松明が二つの影を石畳に映し出す。


やがて・・・。
二つの影が重なり合い・・・・。
辺り一面に響いた足音ももはやどちらがどちらの物であったのか判別すら
つかない状態にまでなった・・・。
そして・・・・・・。

「な・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・!!!!」
リナの肩から首筋にかけて何かが触れる・・・・???

「おい・・・・。リナ・・・・・・・・・???」
「馬鹿、馬鹿、馬鹿、馬鹿馬鹿〜〜〜〜〜!!ガウリイの大馬鹿!!!!!!!!」
思わずリナは手を置いてきた人物・・・・。
ガウリイを振り向きざまに怒鳴りつける!!!
「馬鹿って・・お前ねえ・・・。」
「馬鹿〜〜〜〜!!ナンであんな怪談話人に聞かせるのよ!!!!!」
いや・・流石に道中「怖かった・・」なんて・・。
口が裂けても言えないのだが・・・・・・・・。
「お前・・真坂・・・・。まあ・・。夜道は危険だろ?一緒に行ってやろうと思ったのに
お前スタコラサッサと先いっちまうし・・。いや〜〜追いかけるのに苦労した苦労した
って・・・?リナ・・・???」
「馬鹿〜〜〜〜〜〜!!あ〜〜〜〜〜〜〜!!もうううううううううう!!
怖かったよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお〜〜〜〜〜(涙!!!)
人は居ないし、暗いし、道端の雑草は湿ってるし・・・・。、
それに・・・・・。ってえええ〜〜〜〜!!もう聞かないで!!」
「聞かない、聞かない(汗)よしよし。怖かったな・・・。さ・・。
さっさとお使い済ませて帰ろうぜ。」
「もう『お帰り!!』よおおお!!もう!!ナンでもっと早く来てくれなかったのおおお!!」
「お前がお化け嫌いって知ってればもっと早く来たって(汗)・・・。」
そんなこんなで・・・。
リナちゃんのお使いは無事に終わったのでした。


(お終い)

**********************
アタシ的には格好つけたタイトルよりもサブタイトルに
重視したいんですけど・・・・。
本気で田舎の夜道のお使いは都会とは違った意味で
怖いですよ〜〜!!
田圃と畑ばっかで・街灯無いし・・・。人は居ないし・・・。
道幅ばっかりヤケに広かったり狭かったりで・・・・。
やめとこ・・・実際に体験しないとこの恐怖は分からないわ・・・。
夏あたりどなたか遊びにきて一緒に肝試しやりません?
2人一組なら大丈夫、大丈夫!!(まだ言ってる・・・。)では〜〜〜〜!!
本人は本気ですわ〜〜〜!!

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10387リナちん、カワイイ〜!P.I E-mail 6/7-22:33
記事番号10353へのコメント

CANARUさん、こんばんは〜!
「霧の中の悪夢」・・・うんうん、その気持ち分かります〜!!
暗くて寂しい所を一人歩きしてると、なぜかコワイ話思い出すんですよね〜!
肝試し?・・・遠慮しときます(汗)
しかしガウりん、結構人が悪い・・・(^^;)
ま〜リナちんも強がって平気なフリしてたんでしょうけど、
このテの話は聞いた後で一人になった時が一番コワいんだぞ〜〜!!
でも怯えたリナちんにしがみつかれて「ラッキー♪」とか思ってたりして
ガウリイのヤツ・・・(だとしたら悪党!)
怪談マニア(?)ガウと怖がりリナちん、「気まま」シリーズの逆ですね♪
リナのめったに見られない姿がカワイかったです(はぁと)
また書いて下さいな!!

オンリーで、たぶんピンクのスーツを着てバッグにオコジョのマスコットを
付けてる丸ぽちゃのオバサンがいたら、それは私です(笑)
前日から東京入りしてるんで、開場1時間前にはもう並んでると思います。
見かけたら声かけてやってくださいね〜。
それではでは!!

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10388たはははは〜♪CANARU E-mail 6/8-07:30
記事番号10387へのコメント

>CANARUさん、こんばんは〜!
>「霧の中の悪夢」・・・うんうん、その気持ち分かります〜!!
はうううう!!
何故か暗い中を歩きながら思いついた話しです!!
転んでもただでは起きない!!?
>暗くて寂しい所を一人歩きしてると、なぜかコワイ話思い出すんですよね〜!
>肝試し?・・・遠慮しときます(汗)
ははは・・・(汗)
子供の頃絶叫した覚えがあります〜〜!!
肝試し・・・(涙)
>しかしガウりん、結構人が悪い・・・(^^;)
ですねえ・・・。
ちなみにガウくんが話した事にちょっくら授業で
習った「雨月物語」が入ってたりします!!
>ま〜リナちんも強がって平気なフリしてたんでしょうけど、
>このテの話は聞いた後で一人になった時が一番コワいんだぞ〜〜!!
ですねえ〜〜!!
さては・・ガウリイ・・わざとやったな〜〜〜・・・。
>でも怯えたリナちんにしがみつかれて「ラッキー♪」とか思ってたりして
>ガウリイのヤツ・・・(だとしたら悪党!)
う・・・・・・・・・。
絶対に思ってる!!すなわち!!悪です〜〜(アメリア風に!!)
>怪談マニア(?)ガウと怖がりリナちん、「気まま」シリーズの逆ですね♪
>リナのめったに見られない姿がカワイかったです(はぁと)
>また書いて下さいな!!
はい〜〜!!
またこんなリナ書いちゃいます〜〜♪
>オンリーで、たぶんピンクのスーツを着てバッグにオコジョのマスコットを
>付けてる丸ぽちゃのオバサンがいたら、それは私です(笑)
アタシは・・・。
かな〜〜りチビです!!
☆のアップリケがついた紺のブラウス着てると思います。
>前日から東京入りしてるんで、開場1時間前にはもう並んでると思います。
>見かけたら声かけてやってくださいね〜。
>それではでは!!
はい!!
是非ともお会いしてお話ししたいです。
ちょっくら話しかかけるまで人見知りするタチですが・・私は(涙)
では!!