◆-ある夜の宴連載予告-投稿者:鈴野 あや(1/24-14:58)No.1050
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1050ある夜の宴連載予告鈴野 あや 1/24-14:58

               連載予告

 こんにちは、もしくは初めまして、の鈴野です。
 今回「ある夜の宴」というガウリナ(のつもり)小説を投稿しようと思います。
 ガウリイの一人称という無謀なものですが・・・・。
 あ、ちなみに、うちのガウリイはガブリエルの気があるので、知能が少し高く
なっています。
 ではまた。

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1054Re:ある夜の宴連載予告さぼてん 1/24-20:22
記事番号1050へのコメント
              

> こんにちは、もしくは初めまして、の鈴野です。

さぼてんです。こちらこそよろしくおねがいします。

> 今回「ある夜の宴」というガウリナ(のつもり)小説を投稿しようと思います。

たのしみです。

> あ、ちなみに、うちのガウリイはガブリエルの気があるので、知能が少し高く
>なっています。

知能が高い……はははどんな小説かとっても楽しみです。
がんばって書いてくださいね。
                 それでは

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1058Re:ある夜の宴連載予告松原ぼたん E-mail 1/24-21:14
記事番号1050へのコメント
> 今回「ある夜の宴」というガウリナ(のつもり)小説を投稿しようと思います。
 楽しみにしてます。
> あ、ちなみに、うちのガウリイはガブリエルの気があるので、知能が少し高く
>なっています。
 ・・・・その方がいいでしょうね(笑)。

 頑張ってくださいね。

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1061宴の前座(第一話)鈴野 あや 1/25-11:49
記事番号1050へのコメント
          第一話 宴の前座

 う、ウソだろ〜?
 あまりの変化ぶりに、オレは目を皿のようにしてリナを見ていた。
 今のリナのスタイルは、淡緑色の古風なドレス。腕には肘の上まである白い絹の手袋。
耳を彩るのはドレスに合わせた翡翠のイヤリング。胸元には目の覚めるような鮮やかな
ガーネットのブローチ。うっすらと化粧もして唇には紅をつけている。いつもと変わらな
いのは髪型くらい。
 そう言うオレもいつもの傭兵スタイルではなく、黒のタキシードを着て髪も首のところ
で一つに束ねている。
 それにしても化けたな〜。
 今日ばかりはいつものハチャメチャな雰囲気はどこにもない。
「なーによ、その顔は」
 あ、やっぱり中身はいつものままか。
「どーせ『らしくない』とか『似合わない』とか思ってんでしょ?」
 オレは慌てて首を振った。
 ああは言っているが、リナの方もまんざらではないらしい。
 ドレスの裾を持って歩いてみたり、裾を翻してみせる仕草が妙に楽しそうだ。
 こーゆーとこは、女の子なんだな。
 コンコン、
 ドアがノックされ、キュロスさんが顔を出した。
「二人とも、準備はできましたか?」
「ええ、一応」
 リナが答える。
「・・・・どうかしました?」
 キュロスさんがじっとオレ達を見てる。
「いや・・・、絵になるなー、と思って。さながら深窓の令嬢と思いを寄せる貴公子、と
言ったところでしょうか」
 『は?』
 一体何を言い出すんだこのにーちゃんは。
 オレとリナの声がハモった。
 オレはリナを指して、
「深窓の令嬢って、こいつが?」
 その瞬間、殺気が走る。
 どげしっ、
 リナのアッパーカットがオレに炸裂していた。
「やっかましい!大体あんただって貴公子ってガラじゃないでしょ!」
「ホント、仲がいいんですね」
 ニコニコしながら言うセリフか?
 オレはヒリヒリするあごをさすりながら起きあがると、
「今のでそう見えるんですか?」
「はい」
 ・・・・・・・・
 キッパリと言い切られると何も言えなくなる自分が恨めしい。
「さぁ行きましょう。下ではもう始まっていますよ」
「はーい」
 ドレスの裾を持ち上げて、キュロスさんの後についていくリナ。
 本当に大丈夫なんだろうな〜。
 上着を直してため息をつくと、懐に光の剣があるのを確かめる。
 これを使うようなことはまずないだろうが、この手のパーティーでトラブルが起きない
とも限らない。
 何かの弾みで転げ落ちたりしないよう、脇につるしたホルスターに固定し直す。
 これでよしっと。
 あれ、リナ達は?
 ドアの外を見ると、二人は既に遙か先を歩いていた。
 見失ったら確実に迷う。
「待ってくれ〜」
 オレは慌てて後を追った。



 話は三日前にさかのぼる。
 昼過ぎにこの街に入ったオレ達は、メシ屋を探して大通りをぶらついていた。と、その
時、
「どーゆーつもりなんだ!あぁ?!」
「お高くとまってんじゃねーぞ!おらぁ!」
 怒声のした方を見てみると、どこの街にも必ずいるごろつき達が一人の若い男に因縁を
付けていた。どーせちょっとぶつかったとか、目があったとかそんな程度だろうが。
 ま、上物の服を着て下町を出歩けば、この手の連中にも出くわすわな。
 オレはリナを見て、
「どうする?」
「決まってるでしょ」
 いつもの調子で言うと、
「はーい、ちょっとどいてどいて」
 足を止めて騒ぎを見ている通行人達をかき分けて、ごろつき達のところに歩いていく。
当然オレもそれについていく。
 リナはごろつき達に向かって、
「ちょっと、何があったか知らないけど、ちょっとひどすぎるんじゃない」
「うるせぇ!引っ込んでろチビ!」
 言うなり連中の一人がリナに殴りかかるが、リナはあっさりとそれをかわす。
 たまにいる。正論を言われるといきなり逆上する奴が。
 男が再度腕を振り上げる。
 そいつの腕を掴んで逆手に捻りあげてやろうと思ったとき、リナの呪文を唱える声が聞
こえた。
 まずい、多分切れてる。
 慌てて絡まれていた男の方へ行き、
「何なんだて・・・ガッ!」
 オレに向かってきた奴を裏拳一発で黙らせると、絡まれていた男の腕を掴んで、
「こっちに!」
 急いでごろつき達から引き離す。その瞬間、
 ちゅどぉぉぉぉぉぉん
 リナの呪文が炸裂した。

   エピソード2へ続く



 さて、いかがでしたか?現時点ではまだ謎だらけ。今回の謎は次回明らかになります。
 

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1066Re:宴の前座(第一話)松原ぼたん E-mail 1/25-15:09
記事番号1061へのコメント
 おもしろかったです。

>「いや・・・、絵になるなー、と思って。さながら深窓の令嬢と思いを寄せる貴公子、と
>言ったところでしょうか」
 おっし、よく言った(笑)。
>「うるせぇ!引っ込んでろチビ!」
 おっ、恐ろしいことを・・・・・。

 本当におもしろかったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。