◆−いつでもいっしょ。(注意 ゼロアメです)−つかさ(6/16-23:36)No.10592
 ┗Re:いつでもいっしょ。(注意 ゼロアメです)−ringo(6/17-00:47)No.10596
  ┗Re:いつでもいっしょ。(注意 ゼロアメです)−つかさ(6/20-23:31)NEWNo.10644


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10592いつでもいっしょ。(注意 ゼロアメです)つかさ E-mail 6/16-23:36


はりょはりょ〜ん!!! 読んでくれてありがとうごさざいます。
今日は珍しくゼロアメです。
何で書いたかというと、ただ単にぼくがチャレンジャーだからで〜す。
☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆「あなたの側にいたい。ただそれだけでいいんです。」
そう言いたかった。でもできませんでした。わたしには国があります。わたしを待っている人も居ます。みんなの笑顔をわたしの勝手な感情でうち砕くわけにはいきません。では、わたしに出来ることは?

「じゃあ元気でね。」
その日は快晴でした。わたしの目の色と同じ透明な青空が今日はちょっと憎らしいです。わたしの心は澄みきっていないのに・・・。
見送りをしてくれるリナさんたちはわたしが未練を残さないように明るく振る舞っています。
ある事件から再びリナさん達と会えた数日間。みんな変わってなくてうれしかった。リナさんはどこまでも前向きで、ガウリイさんは相変わらずおおらかで、ゼルガディスさんは人間に戻ってもやっぱりお茶目でクールで、そして・・・。
「ゼロスさんは?」
わたしは思いきってリナさんに聞きました。周りに聞こえないように小さな声で。
「あの生ゴミなら、今日はちょっと用事がありますとか言ってどこかに行ったわよ。何かって聞いてもいつも通り教えてくれなかったけどね。でもさっき、湖の方に生ゴミの気配を感じたわよ。これで会えないかもしれないし頑張ってね。」
と、リナさんはこっそりと耳打ちをしてニヤリと笑いました。
わたしはうれしそうに微笑むと湖の方へ向かいます。
王女としては一刻も速く故郷に戻らなければならなかったのですが、後悔したくありませんでした。

セルガディスさんのことは大好きでした。
一種のあこがれにも似た思い。
あまりにも幼すぎたから気がつきませんでした。
仲間として愛していただけだって・・・。それが彼を少しだけ傷つけていたなんて。
人間に戻ってすぐ、ゼルガディスさんはわたしに手紙をくれました。
『今だから言いたいと思う。おまえと離れて幾月も経ったから。
おまえが俺に注いでくれたのは、愛情ではない。
おまえが無邪気に俺を慕うたび俺は言いようのない気持ちに襲われた。
でもそのときの俺はおまえだけが支えだった。言ったらおまえが行ってしまう気がして言えなかった。ガキだったんだよ俺もおまえも。
今なら笑って送り出せるような気がする。元に戻れた今なら。
アメリア、自分の気持ちを理解しろ。過去の思いに捕らわれるな。
おまえが俺の言いたいことを理解してくれることを祈っている。
次には笑って会いたいものだ。』
この手紙を読んだときは正直悲しかった。
「何でこんなことを言うんですか?」って問いつめたかった。
ひたすら泣きました。
悲しかった。
でもうれしさも混じっていました。
感謝の気持ちも混じっていました。
謝罪の気持ちも混じってました。

あれから数年、今私が本当に愛しているのは・・・。
いつもニコニコしてて何考えてるのかわからないけど、どんなに好きでも許されないけど。それでもいいんです。
確かなのはわたしがあなたを愛しているという気持ち。
何よりも不確かで、何よりも脆いもの。
そのくせ私の元気の全てを占めるもの。

ゼロスさんは湖の畔の草むらにぼーっと座っていました。こちらの方に背を向け、じっと湖面を眺めています。意識がここにないみたいで、わたしが近づいてきたことにも気がつきません
「ゼロスさん。お別れですね。」
わたしはそっと声をかけました。ゼロスさんはわずかにビクッと首を動かしただけでこちらを見ようともしませんでした。
チクッ。
胸が少し痛みました。もう顔を見ることもないかも知れない。でも、また会いたい。これだけは言っておきたい。
わたしは意を決して言葉を紡ぎ出す。
「今までありがとうございました。わたしはもう故郷に戻ります。」
ゼロスさんはこちらを振り向き寂しそうに言いました。
「そうですか。実は僕、あなたに言いたいことがあったんです。本来魔族である僕がこんな感情を持つのもおかしいのですが、僕はあなたのことが・・・。」
次に来る言葉はわかっている。でも・・・。
「待って下さい。」
今その言葉を聞くわけには行かない。
聞いたらもう戻れない。
きっと大事な人達を悲しませてしまう。
全てから逃げてでも、彼の側にいることを望んでしまう。だから・・・。
「待っててください、その言葉を。わたしも、あなたと同じ気持ちです。
出来ることなら国も責任も役目も全て捨てて、あなたの側にいたかったのですが、それはできません。
わたしは王女としての役目を果たさなければなりません。国民を幸せにする責任を果たさなければなりません。
だから、待ってて下さい。
わたしが死んだら・・・。全てから解放されて自由になったら、精神体となってでもあなたに会いに行きます。そうすればずっとあなたと過ごせるでしょ。
わたし昨日一晩一生懸命考えたんですよ。あなたの側にいられる方法を。
だから待ってて下さい。その言葉を言う時を。」
ゼロスさんは「わかりました。」とうれしそうに言うとわたしの真っ正面に立ちました。
ゼロスさんの瞳が私の瞳を映しています。黒と青。重なる視線。それはいつもと違う真っ直ぐな瞳。
でもそれはほんの数秒のことでした。
ゼロスさんはいつもの笑顔に戻り、かばんから何かを取り出しました。それは香水の瓶みたいな小さな小瓶でした。ゼロスさんは瓶の中身を指に付け、私の額にその指で何かを書きました。
「何をしたんですか?」
いぶかしげにわたしは聞きました。
ゼロスさんはいたずらをした子供のように微笑んでいます。
「それは秘密です。と言いたいところですが、特別に教えますよ。
これは私の花嫁だという印を書いたんです。
人間には見えませんが、魔王や神、魔族などには見えます。だからこれを書いておけば、あなたの意識は死後混沌に変えることはありません。
絶対に迎えに行きますからね。待ってて下さいね。」
そう言ってさっと額にキスをして、ゼロスさんは虚空に消えてしまいました。

セイルーンの歴史上もっとも偉大ですばらしい王 アメリア ウイル ステラ セイルーン。
彼女は生涯独身で過ごした。
どんなときでも希望に満ちたその表情は今でも国民の胸に焼き付いている。明るく賢明なその人柄は、全ての人々を幸せに導いたという。しかし、一人の魔族さえも幸せにしたという事実はあまり知られてはいない。

「これからはず〜っと一緒ですよ、ゼロスさん。(は〜と)」

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10596Re:いつでもいっしょ。(注意 ゼロアメです)ringo 6/17-00:47
記事番号10592へのコメント

はじめまして、つかささま。ringoといいます。私は今ゼロアメ小説が読めてしあわせ気分です。2人のラブラブ(?)にもうメロメロです。ぜひよろしければまたかいてくださ〜い。

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10644Re:いつでもいっしょ。(注意 ゼロアメです)つかさ E-mail 6/20-23:31
記事番号10596へのコメント

ringoさんは No.10596「Re:いつでもいっしょ。(注意 ゼロアメです)」で書きました。
>
>はじめまして、つかささま。ringoといいます。私は今ゼロアメ小説が読めてしあわせ気分です。2人のラブラブ(?)にもうメロメロです。ぜひよろしければまたかいてくださ〜い。

こんなへたくそなのに感想書いて下さってありがとうございます。ネタがあればまた書いてみたいです。