◆−青の精霊(ゼルリナ小説!!)−天海鳳凰鳥(6/21-14:16)No.10649
 ┣Re:青の精霊(ゼルリナ小説!!)−きょん太(6/21-15:47)No.10650
 ┃┗Re:きゃあああああああ!!!−天海鳳凰鳥(6/23-12:29)No.10683
 ┣はじめまして〜どみこ〜−どみこ(6/21-18:26)No.10657
 ┃┗Re:はじめまして〜どみこ〜−天海鳳凰鳥(6/23-12:47)No.10684
 ┣嬉し涙が・・・−がぜる(6/25-15:21)No.10713
 ┃┗お久しぶりです!−天海鳳凰鳥(6/26-12:58)No.10725
 ┗ゼルリナだ〜。!!!−セラフィーナ(6/27-22:11)No.10736
  ┗きゃぁぁぁぁぁぁ!!−天海鳳凰鳥(6/28-12:04)NEWNo.10739


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10649青の精霊(ゼルリナ小説!!)天海鳳凰鳥 6/21-14:16


どうも〜〜〜!
私如きが投稿しても良いものかと迷いましたが、ゼルリナ布教(笑)のため、
覚悟の上で書かさせていただきます!
え〜〜、もしよければ、がぜるちゃんにささげます!
こんな奴のファンになって頂いているお礼です(はあと)



ふと、あたしが荷物の整理をしていると、中から一枚のカードが出て来た。
ラミネートされたその中には、青い一枚の羽根。
「そいつは…」
椅子に座って本を読みふけっていたゼルガディスが呟いた。
彼もこれと同じものを持っている。
そう、これはあたしたち二人を結び付けてくれた――天使の羽根――なのだ。

「ゼル…」
あたしがなんの前触れもなく立ち寄った場所にゼルがいた。
出かける、という一言を残して宿を出た彼が。
「なにしてんの?」
お約束のセリフを口にする。
そして、ゼルの隣に腰を下ろす。
目の前には砂漠が広がっている。
それを背に振り返った彼は、なんとく型にはまっていた。
そう思うのは、彼の瞳の所為だろう。
今では落ち付いているが、出会った頃は血に飢えた狼のように鋭くて攻撃的で、それでいてなんとも言えない悲しい色をしていた。
「別に。ただ、景色を見てただけさ」
「ふーん…で、あたしはここにいてもいいの?」
怪訝そうにあたしを見る。
「何故、そんなことを訊く?」
「だって、隣に誰もいて欲しくない時だってあるでしょ?」
「…いていい」
「そ。なら良かった」
あたしとゼルはしばらくなにも話さず、漠然と景色を見ていた。
ふと、そこへ――
「リナ」
同じものを見つけたのだろう。ゼルが声を掛けてくる。
頷き合って、翔封界を唱える。
砂埃が盛大に舞う中、目的の場所の目と鼻の先で着地する。
「大丈夫!?」
そこには男の子が倒れていた。
日射病だろうか、顔色が悪い。
「うん…あ、あの…」
「水?」
「いえ、あなたたちは?? あ、僕はマリスっていいます」
思わず面食らってしまった。
なんとも礼儀の正しい子供である。
今まで旅をしてきて出会った中で、子供に「あなた」呼ばわりされた覚えはついぞやない。
「あぁ、旅の途中なの。あたしはリナで、こっちはゼルガディスっていうの」
「あの…恋人さん、ですか?」
ぶしゅぅぅっ!
途端、顔が赤くなる。
「そ、そそそそんなんじゃないわよ!」
思わずどもってしまう。
隣を見ると、ゼルも真っ赤になってそっぽを向いている。
「じゃあ…」
「大切な、大切な仲間よ」
マリスを見ながら答える。
「そう、ですか…」
「で、なんでこんなとこにいたの?」
「え、えぇ、実は、この先に行きたいんですが…その砂漠には魔物がいて…」
この先って言ったって…
永遠とも思われるようなこの地に、先などあるのだろうか。
「正気か!?」
ゼルが言う。しかし…
「正気です。でも、この先には俺の両親がいるんです」
両親、か…
それに、魔族が絡んでるとなると…
はふ。
あたしは一つため息をつき、
「わかったわ。あたしがその先まで一緒に行ってあげる」
「リナ!聞いてたか!? 魔族が絡んでるんだぞ!」
「聞いてたわよ。だから、無理に一緒に行こうなんて言ってないわ。
 心配なのはわかるけど、この子をここにほっぽってくわけにはいかないでしょ?」
少し怒った表情のゼル(ある程度予想はしていたが)。
しかし、少しすると、固く握っていた拳から力を抜いた。
「ったく…相変わらずお人好し、だな」
「ほっといてよ。さ、行きましょ」
「すみません」
あたしはかぶりを振ってマリスの手を取り、再び翔封界<レイウィング>を唱えた。
………しっかし、本当に広い砂漠だ。
あれからどれくらい経ったか知らないが、やけに静かだ。
あたしたちの通った後は、地形が早変わっている。
術と風の影響か。
と、その時だった。
「―――!!解呪!」
叫んで慌てて着地の態勢に入る。
ゼルもあたしの隣に下りてくる。
「どうしたんです?」
マリスが訊いてくる。
別段変わった様子はない。
風の流れで地形を変えてく砂。舞い上がる砂。
!!!!!!
『防御結界!』
突然の殺気と共にあたしとゼルの声が重なる。
次の瞬間、衝撃が来た。
勢いで足が沈む。やはりあたしたちには不利な態勢だ。
しかし、そんなことを言ってる場合ではない。
砂がなにかを形取る。
やはり魔族か!
「リナッ、マリスを頼む!」
「ちょ、ちょっと!」
あたしが止めるのも聞かずに飛び出す。
「烈閃槍<エルメキアランス>!」
ばしゅう!
直撃!しかし、効果がない。砂は彼を飲み込もうと躍り掛かる!
「ちぃっ!」
後退するゼル。そこへ、あたしは水召還の術を解き放つ。
「浄結水<アクアクリエイト>」
ぶぁしゅぅぅっ!
『ぐぉぉぉぉっ』
水びたしになり、魔族はそのまま動きを止めた。
そこへ、引き返しかけていた彼が――剣で仕留めた。ぼろぼろと崩れていく魔族。
他愛もなかったわね。
そう思って微笑みを交した瞬間だった。
どばぁぁっ!
再び砂が盛り上がり、別の形を形成した。
「なっ!?」
「危ない、ゼル!」
思わず飛び出していた。影と交錯し、腕に痛みがはしる。
どうやらこの砂漠の砂全部が魔族のかりそめの身体となっているようだ。
「くぅっ!」
「リナ!」
ずしゃぁっ
「リナさん!」
駆け寄って来るマリス。
腕には擦り傷。大したことはないが、多少なりとも集中力に差が出る。
「ここにいろ!いいな!」
答えも待たずに駆け出すゼル。
さっきの闘いでわかったのか、氷の矢などの水を主体とした呪文を使っている。
付き合いの長さか、実力か。
「すみません」
「え?」
「俺が頼み事なんてしなければ」
落ち込んだ様子の彼にあたしは言った。
「気にしないで。こんなこと、日常茶飯事だから」
そう。闘いも怪我も珍しくない。
撒き込まれる事だってしょっちゅうだ。
まぁ、こっちから飛び込んでるなんて説もあるが、それは主観の相違だ。
んなことを言ってる間に、ゼルが叫んだ。
「行くぞ、リナ!」
「わかったわ!」
反射的に答えて翔封界の呪文を増幅バージョンで解放。
見れば、氷結弾<フリーズブリッド>で魔族が氷付けになっている。
「急ぎましょ!」
あれだってそう長くはもたないだろう。
日差しが強すぎるのだ。
いくら魔力の氷でも、自然の力には勝てない。
「ゼル!」
「解呪!」
「氷窟蔦<ヴァンレイル>!」
着地しながら地に手をつき、そこから氷の蔦が復活した魔族に伸びる。そして翔ぶ。
それをゼルとあたし、交互に何度か繰り返していると、マリスが叫んだ。
「見えました!あそこです!」
指された方を見ると、確かに砂漠が途切れている。
しかし、後ろを振り返ると、今だ魔族はあたしたちを追って来ている。
ゼルの方もだいぶ疲労が堪ってきているらしく、スピードが落ちている。
拉致があかない。
「大丈夫です!あいつはあの空間までは追って来れませんから!」
あたしの表情を読んだように、マリスが言う。
「よっし!とばすわよ!」
命一杯に根性をいれて術をコントロールする。
腕から流れ落ちる血痕。痛い。
でも、ここでやられるわけにはいかない!と、その時。
ずざぁぁぁぁぁっ
「ゼル!」
あと数メートルと言うところで、ゼルが砂漠に突っ込んだ!? 限界か!
慌てて結界内にマリスを連れ込み、彼を拾う。
そして、最後の力を振り絞って結界内に走り込んだ。
ぜい、ぜぃ…
あたしたちはしばらく黙って呼吸を繰り返していた。
結界の外では魔族たちが暴れている。
「ありがとう、ございました」
「…いいのよ、よかったわね」
「親孝行しろよ」
「あなたたちに、神の御加護を捧げます」
御加護?
思った瞬間。マリスが光に包まれた。
「マリス!?」
『素直になって下さい』
へ?
その言葉を残し、彼はそこから消えた。

「あ、あれっ?」
ふと、気が付くと、あたしとゼルはさっきの場所に戻ってきていた。
「どうなってるんだ…」
ゼルも不思議そうに辺りを見回す。
しかし、夢でないことは確かだ。
あたしの腕には傷があるのだから。
「リナ…傷、見せてみろ」
なんとなしにゼルが言った。
「うん…」
呆然としたまま腕を差し出す。彼は治癒<リカバリイ>を掛けながらポツリと言った。
「すまなかった」
「え?」
「俺としたことが」
「…気にしないで。こうして治療してくれてるんだから」
微笑って見せると、ゼルは少し赤くなった。
おや? もしかして照れてるのか?
と、あたしは膝の上にあるものに気が付いた。
「青い羽根?」
ゼルが呟く。
長い、形の整った青い羽根。
そう言えば…マリスの背中に羽根があったような…なかったような。
あれ?
「ゼル…フードのとこ、あたしとおんなじ羽根、ついてる」
言って、手を伸ばす。
まるで対のような二枚の羽根。
顔を見合わせ、とりあえず町に戻ることにした。
「リナさん、ゼルガディスさん!何処行ってたんです? 心配して…ってそれ…」
前から来たフィリアは驚いたように羽根を見つめた。
「これか?」
ゼルが羽根を見せる。頷くフィリア。
彼女はあたしたちを交互に見て言った。
「その羽根は…『青の精霊』の羽根です!どうして…!」
「どうしてって言われても、ねぇ。ゼル…」
「あぁ、で、この羽根はなんなんだ?」
「この町の伝説なんです。男女二人、同時に与えられると、その二人は永遠に結ばれるって言う…」
…そういうシロモノだったんだ…って!?
「へっ!?」
驚きに目を見開く。
ってことはなに!? あたしとゼルがくっつくってこと?
無意識に彼の方を向く。
ゼルも同じような表情だ。
「リナ…どうする、この羽根」
「ど、どどどどうするって…あたしは別に…」
嫌じゃ、ない。
「じゃ、決まりだな」
にやりと笑ったかと思うと、あたしを抱きかかえやがった(おっと失礼)。
もとい、抱きかかえたのだ。
突然のことに体が硬直する。
「ちょ、ちょっとゼル!なにすんのよ!」
「怪我させたこともあるし、借金はしたくないんでな」
「何が借金よ!降ろしてよ!」
「じっとしてろ。落っこちるぞ」
しばらく言い合いをしながら、何処へともなく連れてかれたのだった。
あとに呆然と佇むフィリアを残して。

PS それから、あたしはゼルに何度となくキスの雨を受けた。
  無論抗議はしたが、キスで遮られたのは言うまでもないことだ。

おわり

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10650Re:青の精霊(ゼルリナ小説!!)きょん太 E-mail 6/21-15:47
記事番号10649へのコメント

こんにちは。
きょん太と申します。
当然ながら、ゼルリナは大好きです♪

ですので、天海鳳凰鳥さんのゼルリナ。
見事にツボ、でした。
ゼルはかっこいいわ、リナは可愛いわで・・・・(はぁと)
更に最後のらぶらぶに撃沈しました!!
あぁ・・・・やっぱりゼルリナだぁ・・。
本当に勝手なお願いですが、これからもゼルリナを書いて下さいね。
いついつまでもお待ちしておりますので!

なにやら、拙い感想で申し訳ありませんが、これにて失礼致します。
これからも、お体にお気をつけてゼルリナ布教に邁進して下さいね♪

きょん太拝

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10683Re:きゃあああああああ!!!天海鳳凰鳥 6/23-12:29
記事番号10650へのコメント

きょん太さんは No.10650「Re:青の精霊(ゼルリナ小説!!)」で書きました。
>
>こんにちは。
>きょん太と申します。
>当然ながら、ゼルリナは大好きです♪
>
>ですので、天海鳳凰鳥さんのゼルリナ。
いえいえ、そんな大した物では…(照れ)
>見事にツボ、でした。
>ゼルはかっこいいわ、リナは可愛いわで・・・・(はぁと)
そんなそんな…喜んででいただけて光栄です!(感動)
>更に最後のらぶらぶに撃沈しました!!
>あぁ・・・・やっぱりゼルリナだぁ・・。
>本当に勝手なお願いですが、これからもゼルリナを書いて下さいね。
>いついつまでもお待ちしておりますので!
いいんですか!?
ホントに、本当!に遅いんですよ!?
>
>なにやら、拙い感想で申し訳ありませんが、これにて失礼致します。
わざわざ私なんかのためにコメントを書いてくださって有難うございます。
きょん太さんの小説も好きですよ〜〜〜!
ファンなんですよ!!!
>これからも、お体にお気をつけてゼルリナ布教に邁進して下さいね♪
体心配まで…嬉しい限りです。
きょん太さんもがんばって下さいね!
>
>きょん太拝

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10657はじめまして〜どみこ〜どみこ E-mail 6/21-18:26
記事番号10649へのコメント

はじめまして、どみこです!!!
では!!感想行きます!!



天海鳳凰鳥さんは No.10649「青の精霊(ゼルリナ小説!!)」で書きました。
>
>どうも〜〜〜!
>私如きが投稿しても良いものかと迷いましたが、ゼルリナ布教(笑)のため、
>覚悟の上で書かさせていただきます!

如きじゃないです!!私はあなたの味方です!!!


>え〜〜、もしよければ、がぜるちゃんにささげます!
>こんな奴のファンになって頂いているお礼です(はあと)
>

こんな奴じゃありません!!
もう、あたしもファンになりまくり(!?)です!

>ふと、あたしが荷物の整理をしていると、中から一枚のカードが出て来た。
>ラミネートされたその中には、青い一枚の羽根。
>「そいつは…」
>椅子に座って本を読みふけっていたゼルガディスが呟いた。
>彼もこれと同じものを持っている。
>そう、これはあたしたち二人を結び付けてくれた――天使の羽根――なのだ。

>
うわぁぁ〜〜〜いいな〜〜〜青い羽根〜〜〜

>「ゼル…」
>あたしがなんの前触れもなく立ち寄った場所にゼルがいた。
>出かける、という一言を残して宿を出た彼が。
>「なにしてんの?」
>お約束のセリフを口にする。
>そして、ゼルの隣に腰を下ろす。
>目の前には砂漠が広がっている。
>それを背に振り返った彼は、なんとく型にはまっていた。

〜想像中〜
いいかもしんない・・・・

>そう思うのは、彼の瞳の所為だろう。
>今では落ち付いているが、出会った頃は血に飢えた狼のように鋭くて攻撃的で、それでいてなんとも言えない悲しい色をしていた。
>「別に。ただ、景色を見てただけさ」
>「ふーん…で、あたしはここにいてもいいの?」
>怪訝そうにあたしを見る。
>「何故、そんなことを訊く?」
>「だって、隣に誰もいて欲しくない時だってあるでしょ?」
>「…いていい」
>「そ。なら良かった」
>あたしとゼルはしばらくなにも話さず、漠然と景色を見ていた。
>ふと、そこへ――
>「リナ」
>同じものを見つけたのだろう。ゼルが声を掛けてくる。
>頷き合って、翔封界を唱える。
>砂埃が盛大に舞う中、目的の場所の目と鼻の先で着地する。
>「大丈夫!?」
>そこには男の子が倒れていた。
>日射病だろうか、顔色が悪い。
>「うん…あ、あの…」
>「水?」
>「いえ、あなたたちは?? あ、僕はマリスっていいます」
>思わず面食らってしまった。
>なんとも礼儀の正しい子供である。
>今まで旅をしてきて出会った中で、子供に「あなた」呼ばわりされた覚えはついぞやない。
>「あぁ、旅の途中なの。あたしはリナで、こっちはゼルガディスっていうの」
>「あの…恋人さん、ですか?」
>ぶしゅぅぅっ!
>途端、顔が赤くなる。
>「そ、そそそそんなんじゃないわよ!」
>思わずどもってしまう。
>隣を見ると、ゼルも真っ赤になってそっぽを向いている。

かわいいなぁ〜〜〜ぜるぅ〜〜〜

>「じゃあ…」
>「大切な、大切な仲間よ」
>マリスを見ながら答える。
>「そう、ですか…」
>「で、なんでこんなとこにいたの?」
>「え、えぇ、実は、この先に行きたいんですが…その砂漠には魔物がいて…」
>この先って言ったって…
>永遠とも思われるようなこの地に、先などあるのだろうか。
>「正気か!?」
>ゼルが言う。しかし…
>「正気です。でも、この先には俺の両親がいるんです」
>両親、か…
>それに、魔族が絡んでるとなると…
>はふ。
>あたしは一つため息をつき、
>「わかったわ。あたしがその先まで一緒に行ってあげる」
>「リナ!聞いてたか!? 魔族が絡んでるんだぞ!」
>「聞いてたわよ。だから、無理に一緒に行こうなんて言ってないわ。
> 心配なのはわかるけど、この子をここにほっぽってくわけにはいかないでしょ?」
>少し怒った表情のゼル(ある程度予想はしていたが)。
>しかし、少しすると、固く握っていた拳から力を抜いた。
>「ったく…相変わらずお人好し、だな」
>「ほっといてよ。さ、行きましょ」
>「すみません」
>あたしはかぶりを振ってマリスの手を取り、再び翔封界<レイウィング>を唱えた。
>………しっかし、本当に広い砂漠だ。
>あれからどれくらい経ったか知らないが、やけに静かだ。
>あたしたちの通った後は、地形が早変わっている。
>術と風の影響か。
>と、その時だった。
>「―――!!解呪!」
>叫んで慌てて着地の態勢に入る。
>ゼルもあたしの隣に下りてくる。
>「どうしたんです?」
>マリスが訊いてくる。
>別段変わった様子はない。
>風の流れで地形を変えてく砂。舞い上がる砂。
>!!!!!!
>『防御結界!』
>突然の殺気と共にあたしとゼルの声が重なる。
>次の瞬間、衝撃が来た。
>勢いで足が沈む。やはりあたしたちには不利な態勢だ。
>しかし、そんなことを言ってる場合ではない。
>砂がなにかを形取る。
>やはり魔族か!
>「リナッ、マリスを頼む!」
>「ちょ、ちょっと!」
>あたしが止めるのも聞かずに飛び出す。
>「烈閃槍<エルメキアランス>!」
>ばしゅう!
>直撃!しかし、効果がない。砂は彼を飲み込もうと躍り掛かる!
>「ちぃっ!」
>後退するゼル。そこへ、あたしは水召還の術を解き放つ。
>「浄結水<アクアクリエイト>」
>ぶぁしゅぅぅっ!
>『ぐぉぉぉぉっ』
>水びたしになり、魔族はそのまま動きを止めた。
>そこへ、引き返しかけていた彼が――剣で仕留めた。ぼろぼろと崩れていく魔族。
>他愛もなかったわね。
>そう思って微笑みを交した瞬間だった。
>どばぁぁっ!
>再び砂が盛り上がり、別の形を形成した。
>「なっ!?」
>「危ない、ゼル!」
>思わず飛び出していた。影と交錯し、腕に痛みがはしる。
>どうやらこの砂漠の砂全部が魔族のかりそめの身体となっているようだ。
>「くぅっ!」
>「リナ!」
>ずしゃぁっ
>「リナさん!」
>駆け寄って来るマリス。
>腕には擦り傷。大したことはないが、多少なりとも集中力に差が出る。
>「ここにいろ!いいな!」
>答えも待たずに駆け出すゼル。
>さっきの闘いでわかったのか、氷の矢などの水を主体とした呪文を使っている。
>付き合いの長さか、実力か。
>「すみません」
>「え?」
>「俺が頼み事なんてしなければ」
>落ち込んだ様子の彼にあたしは言った。
>「気にしないで。こんなこと、日常茶飯事だから」
>そう。闘いも怪我も珍しくない。
>撒き込まれる事だってしょっちゅうだ。
>まぁ、こっちから飛び込んでるなんて説もあるが、それは主観の相違だ。
>んなことを言ってる間に、ゼルが叫んだ。
>「行くぞ、リナ!」
>「わかったわ!」
>反射的に答えて翔封界の呪文を増幅バージョンで解放。
>見れば、氷結弾<フリーズブリッド>で魔族が氷付けになっている。
>「急ぎましょ!」
>あれだってそう長くはもたないだろう。
>日差しが強すぎるのだ。
>いくら魔力の氷でも、自然の力には勝てない。
>「ゼル!」
>「解呪!」
>「氷窟蔦<ヴァンレイル>!」
>着地しながら地に手をつき、そこから氷の蔦が復活した魔族に伸びる。そして翔ぶ。
>それをゼルとあたし、交互に何度か繰り返していると、マリスが叫んだ。
>「見えました!あそこです!」
>指された方を見ると、確かに砂漠が途切れている。
>しかし、後ろを振り返ると、今だ魔族はあたしたちを追って来ている。
>ゼルの方もだいぶ疲労が堪ってきているらしく、スピードが落ちている。

がんばれゼル!!ファイト!!!

>拉致があかない。
>「大丈夫です!あいつはあの空間までは追って来れませんから!」
>あたしの表情を読んだように、マリスが言う。
>「よっし!とばすわよ!」
>命一杯に根性をいれて術をコントロールする。
>腕から流れ落ちる血痕。痛い。
>でも、ここでやられるわけにはいかない!と、その時。
>ずざぁぁぁぁぁっ
>「ゼル!」
>あと数メートルと言うところで、ゼルが砂漠に突っ込んだ!? 限界か!
>慌てて結界内にマリスを連れ込み、彼を拾う。
>そして、最後の力を振り絞って結界内に走り込んだ。

やさしなぁリナさん・・・


>ぜい、ぜぃ…
>あたしたちはしばらく黙って呼吸を繰り返していた。
>結界の外では魔族たちが暴れている。
>「ありがとう、ございました」
>「…いいのよ、よかったわね」
>「親孝行しろよ」
>「あなたたちに、神の御加護を捧げます」

?御加護?

>御加護?
>思った瞬間。マリスが光に包まれた。
>「マリス!?」
>『素直になって下さい』
>へ?
>その言葉を残し、彼はそこから消えた。
>
>「あ、あれっ?」
>ふと、気が付くと、あたしとゼルはさっきの場所に戻ってきていた。
>「どうなってるんだ…」
>ゼルも不思議そうに辺りを見回す。
>しかし、夢でないことは確かだ。
>あたしの腕には傷があるのだから。
>「リナ…傷、見せてみろ」
>なんとなしにゼルが言った。
>「うん…」
>呆然としたまま腕を差し出す。彼は治癒<リカバリイ>を掛けながらポツリと言った。

いいなぁ〜〜〜リナさんうらやまし〜〜〜〜

>「すまなかった」
>「え?」
>「俺としたことが」
>「…気にしないで。こうして治療してくれてるんだから」
>微笑って見せると、ゼルは少し赤くなった。
>おや? もしかして照れてるのか?
>と、あたしは膝の上にあるものに気が付いた。
>「青い羽根?」
>ゼルが呟く。
>長い、形の整った青い羽根。
>そう言えば…マリスの背中に羽根があったような…なかったような。
>あれ?
>「ゼル…フードのとこ、あたしとおんなじ羽根、ついてる」
>言って、手を伸ばす。
>まるで対のような二枚の羽根。
>顔を見合わせ、とりあえず町に戻ることにした。

記念だね!!!

>「リナさん、ゼルガディスさん!何処行ってたんです? 心配して…ってそれ…」
>前から来たフィリアは驚いたように羽根を見つめた。
>「これか?」
>ゼルが羽根を見せる。頷くフィリア。
>彼女はあたしたちを交互に見て言った。
>「その羽根は…『青の精霊』の羽根です!どうして…!」
>「どうしてって言われても、ねぇ。ゼル…」
>「あぁ、で、この羽根はなんなんだ?」
>「この町の伝説なんです。男女二人、同時に与えられると、その二人は永遠に結ばれるって言う…」
>…そういうシロモノだったんだ…って!?

・・・・・わぉ!!!!

>「へっ!?」
>驚きに目を見開く。
>ってことはなに!? あたしとゼルがくっつくってこと?
>無意識に彼の方を向く。
>ゼルも同じような表情だ。
>「リナ…どうする、この羽根」
>「ど、どどどどうするって…あたしは別に…」
>嫌じゃ、ない。
>「じゃ、決まりだな」
>にやりと笑ったかと思うと、あたしを抱きかかえやがった(おっと失礼)。
>もとい、抱きかかえたのだ。
>突然のことに体が硬直する。

想像中・・・・・・・・。
・・・・、かわいい・・・・・・・・・・。

>「ちょ、ちょっとゼル!なにすんのよ!」
>「怪我させたこともあるし、借金はしたくないんでな」
>「何が借金よ!降ろしてよ!」
>「じっとしてろ。落っこちるぞ」
>しばらく言い合いをしながら、何処へともなく連れてかれたのだった。
>あとに呆然と佇むフィリアを残して。
>
>
>PS それから、あたしはゼルに何度となくキスの雨を受けた。
>  無論抗議はしたが、キスで遮られたのは言うまでもないことだ。

キスの雨って・・・一体????

>おわり
>

天界鳳凰鳥さんのゼルリナとくと見せて貰いました!!!
いや〜〜〜らぶらぶぅぅ!!!!(不快になってしまったらすいません)
じ・つ・は、天界鳳凰鳥の作品、一回(だけじゃなかったような・・・)読んだことが有るんですよ!
一人称上手いですねぇ〜
あたしの〜無題〜は自爆してますよ。はっはっは!!
出来れば師匠と呼ばせて下さい!!(馴れ馴れしいぞ・・・)

では!!!
失礼いたします!!
           どみこ
**************************************************************************

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10684Re:はじめまして〜どみこ〜天海鳳凰鳥 6/23-12:47
記事番号10657へのコメント

どみこさんは No.10657「はじめまして〜どみこ〜」で書きました。
>
>はじめまして、どみこです!!!
>では!!感想行きます!!
>
>
>
>天海鳳凰鳥さんは No.10649「青の精霊(ゼルリナ小説!!)」で書きました。
>>
>>どうも〜〜〜!
>>私如きが投稿しても良いものかと迷いましたが、ゼルリナ布教(笑)のため、
>>覚悟の上で書かさせていただきます!
>
>如きじゃないです!!私はあなたの味方です!!!
そんな…嬉しい限りです。
>
>
>>え〜〜、もしよければ、がぜるちゃんにささげます!
>>こんな奴のファンになって頂いているお礼です(はあと)
>>
>
>こんな奴じゃありません!!
>もう、あたしもファンになりまくり(!?)です!
きゃぁぁぁ!
もう嬉しすぎです!

>
>>ふと、あたしが荷物の整理をしていると、中から一枚のカードが出て来た。
>>ラミネートされたその中には、青い一枚の羽根。
>>「そいつは…」
>>椅子に座って本を読みふけっていたゼルガディスが呟いた。
>>彼もこれと同じものを持っている。
>>そう、これはあたしたち二人を結び付けてくれた――天使の羽根――なのだ。
>
>>
>うわぁぁ〜〜〜いいな〜〜〜青い羽根〜〜〜
>
>>「ゼル…」
>>あたしがなんの前触れもなく立ち寄った場所にゼルがいた。
>>出かける、という一言を残して宿を出た彼が。
>>「なにしてんの?」
>>お約束のセリフを口にする。
>>そして、ゼルの隣に腰を下ろす。
>>目の前には砂漠が広がっている。
>>それを背に振り返った彼は、なんとく型にはまっていた。
>
>〜想像中〜
>いいかもしんない・・・・
>
>>そう思うのは、彼の瞳の所為だろう。
>>今では落ち付いているが、出会った頃は血に飢えた狼のように鋭くて攻撃的で、それでいてなんとも言えない悲しい色をしていた。
>>「別に。ただ、景色を見てただけさ」
>>「ふーん…で、あたしはここにいてもいいの?」
>>怪訝そうにあたしを見る。
>>「何故、そんなことを訊く?」
>>「だって、隣に誰もいて欲しくない時だってあるでしょ?」
>>「…いていい」
>>「そ。なら良かった」
>>あたしとゼルはしばらくなにも話さず、漠然と景色を見ていた。
>>ふと、そこへ――
>>「リナ」
>>同じものを見つけたのだろう。ゼルが声を掛けてくる。
>>頷き合って、翔封界を唱える。
>>砂埃が盛大に舞う中、目的の場所の目と鼻の先で着地する。
>>「大丈夫!?」
>>そこには男の子が倒れていた。
>>日射病だろうか、顔色が悪い。
>>「うん…あ、あの…」
>>「水?」
>>「いえ、あなたたちは?? あ、僕はマリスっていいます」
>>思わず面食らってしまった。
>>なんとも礼儀の正しい子供である。
>>今まで旅をしてきて出会った中で、子供に「あなた」呼ばわりされた覚えはついぞやない。
>>「あぁ、旅の途中なの。あたしはリナで、こっちはゼルガディスっていうの」
>>「あの…恋人さん、ですか?」
>>ぶしゅぅぅっ!
>>途端、顔が赤くなる。
>>「そ、そそそそんなんじゃないわよ!」
>>思わずどもってしまう。
>>隣を見ると、ゼルも真っ赤になってそっぽを向いている。
>
>かわいいなぁ〜〜〜ぜるぅ〜〜〜
>
>>「じゃあ…」
>>「大切な、大切な仲間よ」
>>マリスを見ながら答える。
>>「そう、ですか…」
>>「で、なんでこんなとこにいたの?」
>>「え、えぇ、実は、この先に行きたいんですが…その砂漠には魔物がいて…」
>>この先って言ったって…
>>永遠とも思われるようなこの地に、先などあるのだろうか。
>>「正気か!?」
>>ゼルが言う。しかし…
>>「正気です。でも、この先には俺の両親がいるんです」
>>両親、か…
>>それに、魔族が絡んでるとなると…
>>はふ。
>>あたしは一つため息をつき、
>>「わかったわ。あたしがその先まで一緒に行ってあげる」
>>「リナ!聞いてたか!? 魔族が絡んでるんだぞ!」
>>「聞いてたわよ。だから、無理に一緒に行こうなんて言ってないわ。
>> 心配なのはわかるけど、この子をここにほっぽってくわけにはいかないでしょ?」
>>少し怒った表情のゼル(ある程度予想はしていたが)。
>>しかし、少しすると、固く握っていた拳から力を抜いた。
>>「ったく…相変わらずお人好し、だな」
>>「ほっといてよ。さ、行きましょ」
>>「すみません」
>>あたしはかぶりを振ってマリスの手を取り、再び翔封界<レイウィング>を唱えた。
>>………しっかし、本当に広い砂漠だ。
>>あれからどれくらい経ったか知らないが、やけに静かだ。
>>あたしたちの通った後は、地形が早変わっている。
>>術と風の影響か。
>>と、その時だった。
>>「―――!!解呪!」
>>叫んで慌てて着地の態勢に入る。
>>ゼルもあたしの隣に下りてくる。
>>「どうしたんです?」
>>マリスが訊いてくる。
>>別段変わった様子はない。
>>風の流れで地形を変えてく砂。舞い上がる砂。
>>!!!!!!
>>『防御結界!』
>>突然の殺気と共にあたしとゼルの声が重なる。
>>次の瞬間、衝撃が来た。
>>勢いで足が沈む。やはりあたしたちには不利な態勢だ。
>>しかし、そんなことを言ってる場合ではない。
>>砂がなにかを形取る。
>>やはり魔族か!
>>「リナッ、マリスを頼む!」
>>「ちょ、ちょっと!」
>>あたしが止めるのも聞かずに飛び出す。
>>「烈閃槍<エルメキアランス>!」
>>ばしゅう!
>>直撃!しかし、効果がない。砂は彼を飲み込もうと躍り掛かる!
>>「ちぃっ!」
>>後退するゼル。そこへ、あたしは水召還の術を解き放つ。
>>「浄結水<アクアクリエイト>」
>>ぶぁしゅぅぅっ!
>>『ぐぉぉぉぉっ』
>>水びたしになり、魔族はそのまま動きを止めた。
>>そこへ、引き返しかけていた彼が――剣で仕留めた。ぼろぼろと崩れていく魔族。
>>他愛もなかったわね。
>>そう思って微笑みを交した瞬間だった。
>>どばぁぁっ!
>>再び砂が盛り上がり、別の形を形成した。
>>「なっ!?」
>>「危ない、ゼル!」
>>思わず飛び出していた。影と交錯し、腕に痛みがはしる。
>>どうやらこの砂漠の砂全部が魔族のかりそめの身体となっているようだ。
>>「くぅっ!」
>>「リナ!」
>>ずしゃぁっ
>>「リナさん!」
>>駆け寄って来るマリス。
>>腕には擦り傷。大したことはないが、多少なりとも集中力に差が出る。
>>「ここにいろ!いいな!」
>>答えも待たずに駆け出すゼル。
>>さっきの闘いでわかったのか、氷の矢などの水を主体とした呪文を使っている。
>>付き合いの長さか、実力か。
>>「すみません」
>>「え?」
>>「俺が頼み事なんてしなければ」
>>落ち込んだ様子の彼にあたしは言った。
>>「気にしないで。こんなこと、日常茶飯事だから」
>>そう。闘いも怪我も珍しくない。
>>撒き込まれる事だってしょっちゅうだ。
>>まぁ、こっちから飛び込んでるなんて説もあるが、それは主観の相違だ。
>>んなことを言ってる間に、ゼルが叫んだ。
>>「行くぞ、リナ!」
>>「わかったわ!」
>>反射的に答えて翔封界の呪文を増幅バージョンで解放。
>>見れば、氷結弾<フリーズブリッド>で魔族が氷付けになっている。
>>「急ぎましょ!」
>>あれだってそう長くはもたないだろう。
>>日差しが強すぎるのだ。
>>いくら魔力の氷でも、自然の力には勝てない。
>>「ゼル!」
>>「解呪!」
>>「氷窟蔦<ヴァンレイル>!」
>>着地しながら地に手をつき、そこから氷の蔦が復活した魔族に伸びる。そして翔ぶ。
>>それをゼルとあたし、交互に何度か繰り返していると、マリスが叫んだ。
>>「見えました!あそこです!」
>>指された方を見ると、確かに砂漠が途切れている。
>>しかし、後ろを振り返ると、今だ魔族はあたしたちを追って来ている。
>>ゼルの方もだいぶ疲労が堪ってきているらしく、スピードが落ちている。
>
>がんばれゼル!!ファイト!!!
>
>>拉致があかない。
>>「大丈夫です!あいつはあの空間までは追って来れませんから!」
>>あたしの表情を読んだように、マリスが言う。
>>「よっし!とばすわよ!」
>>命一杯に根性をいれて術をコントロールする。
>>腕から流れ落ちる血痕。痛い。
>>でも、ここでやられるわけにはいかない!と、その時。
>>ずざぁぁぁぁぁっ
>>「ゼル!」
>>あと数メートルと言うところで、ゼルが砂漠に突っ込んだ!? 限界か!
>>慌てて結界内にマリスを連れ込み、彼を拾う。
>>そして、最後の力を振り絞って結界内に走り込んだ。
>
>やさしなぁリナさん・・・
>
>
>>ぜい、ぜぃ…
>>あたしたちはしばらく黙って呼吸を繰り返していた。
>>結界の外では魔族たちが暴れている。
>>「ありがとう、ございました」
>>「…いいのよ、よかったわね」
>>「親孝行しろよ」
>>「あなたたちに、神の御加護を捧げます」
>
>?御加護?
>
>>御加護?
>>思った瞬間。マリスが光に包まれた。
>>「マリス!?」
>>『素直になって下さい』
>>へ?
>>その言葉を残し、彼はそこから消えた。
>>
>>「あ、あれっ?」
>>ふと、気が付くと、あたしとゼルはさっきの場所に戻ってきていた。
>>「どうなってるんだ…」
>>ゼルも不思議そうに辺りを見回す。
>>しかし、夢でないことは確かだ。
>>あたしの腕には傷があるのだから。
>>「リナ…傷、見せてみろ」
>>なんとなしにゼルが言った。
>>「うん…」
>>呆然としたまま腕を差し出す。彼は治癒<リカバリイ>を掛けながらポツリと言った。
>
>いいなぁ〜〜〜リナさんうらやまし〜〜〜〜
>
>>「すまなかった」
>>「え?」
>>「俺としたことが」
>>「…気にしないで。こうして治療してくれてるんだから」
>>微笑って見せると、ゼルは少し赤くなった。
>>おや? もしかして照れてるのか?
>>と、あたしは膝の上にあるものに気が付いた。
>>「青い羽根?」
>>ゼルが呟く。
>>長い、形の整った青い羽根。
>>そう言えば…マリスの背中に羽根があったような…なかったような。
>>あれ?
>>「ゼル…フードのとこ、あたしとおんなじ羽根、ついてる」
>>言って、手を伸ばす。
>>まるで対のような二枚の羽根。
>>顔を見合わせ、とりあえず町に戻ることにした。
>
>記念だね!!!
>
>>「リナさん、ゼルガディスさん!何処行ってたんです? 心配して…ってそれ…」
>>前から来たフィリアは驚いたように羽根を見つめた。
>>「これか?」
>>ゼルが羽根を見せる。頷くフィリア。
>>彼女はあたしたちを交互に見て言った。
>>「その羽根は…『青の精霊』の羽根です!どうして…!」
>>「どうしてって言われても、ねぇ。ゼル…」
>>「あぁ、で、この羽根はなんなんだ?」
>>「この町の伝説なんです。男女二人、同時に与えられると、その二人は永遠に結ばれるって言う…」
>>…そういうシロモノだったんだ…って!?
>
>・・・・・わぉ!!!!
>
>>「へっ!?」
>>驚きに目を見開く。
>>ってことはなに!? あたしとゼルがくっつくってこと?
>>無意識に彼の方を向く。
>>ゼルも同じような表情だ。
>>「リナ…どうする、この羽根」
>>「ど、どどどどうするって…あたしは別に…」
>>嫌じゃ、ない。
>>「じゃ、決まりだな」
>>にやりと笑ったかと思うと、あたしを抱きかかえやがった(おっと失礼)。
>>もとい、抱きかかえたのだ。
>>突然のことに体が硬直する。
>
>想像中・・・・・・・・。
>・・・・、かわいい・・・・・・・・・・。
>
>>「ちょ、ちょっとゼル!なにすんのよ!」
>>「怪我させたこともあるし、借金はしたくないんでな」
>>「何が借金よ!降ろしてよ!」
>>「じっとしてろ。落っこちるぞ」
>>しばらく言い合いをしながら、何処へともなく連れてかれたのだった。
>>あとに呆然と佇むフィリアを残して。
>>
>>
>>PS それから、あたしはゼルに何度となくキスの雨を受けた。
>>  無論抗議はしたが、キスで遮られたのは言うまでもないことだ。
>
>キスの雨って・・・一体????
>
>>おわり
>>
>
>天界鳳凰鳥さんのゼルリナとくと見せて貰いました!!!
>いや〜〜〜らぶらぶぅぅ!!!!(不快になってしまったらすいません
なったりしませんよ!
嬉しくて嬉しくて…
>じ・つ・は、天界鳳凰鳥の作品、一回(だけじゃなかったような・・・)読んだことが有るんですよ!
>一人称上手いですねぇ〜
天海ちゃんで良いです!恥ずかしいんで…
そうですか?うまいですか? でも、あんまり誉めないで…図に乗るから。
>あたしの〜無題〜は自爆してますよ。はっはっは!!
>出来れば師匠と呼ばせて下さい!!(馴れ馴れしいぞ・・・)

こんなやつで良ければ。
末永くヨロシク!
どみこさんも頑張ってくださいね!
>
>では!!!
>失礼いたします!!
>           どみこ
>**************************************************************************

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10713嬉し涙が・・・がぜる URL6/25-15:21
記事番号10649へのコメント

ああああ・・・ありがとうございます〜(泣)。

あ、挨拶もせんと先にお礼を言ってしまいました。こんにちわ〜です(爆)。

実は読んだあと、ホントに嬉し涙が出てしまいました・・(汗)。
久々に素晴らしい作品を読ませて貰って・・・さらに私ごときに捧げて頂けるんですか?
ううぅっ・・・。生きていて良かった・・・(←大袈裟ではない)

ゼルリナって、やっぱり好きだ〜。しみじみ思いました。
ゼル、ゼルらしくて、不器用に優しい・・・。
リナちゃんもそうなんだよね・・・。不器用なんだけど可愛い・・・。

こんな二人だから応援してあげたいのだ・・・。
でも二人とも、そういうお互いの不器用さを知ってるんだよね、だから惹かれ合うんだよね・・・


青の精霊っていう存在が私にはツボでした・・
二人は運命づけられたカップルっていうの設定が好きだから(爆)。
戦いの場面も、二人らしい頭を使った戦闘で・・・格好いいし、ハラハラしたし・・


ああ、少し、天海さまの爪の垢を飲ませていただきたいです・・


ああ、感想がハチャメチャだー!!
でもでも、とっても楽しませていただきました。


よろしければ、これからもよろしくお願いします♪
紗羅さまに、今度ハッパかけて下さい・・早く作品をアップするようにと(核爆)。

ではでは、次の作品も楽しみにしています(はぁと)。(←おいおい・・)

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10725お久しぶりです!天海鳳凰鳥 6/26-12:58
記事番号10713へのコメント

がぜるさんは No.10713「嬉し涙が・・・」で書きました。
>
>ああああ・・・ありがとうございます〜(泣)。
いえいえ、こちらこそ…私なんかのファンになってくださって…

>
>あ、挨拶もせんと先にお礼を言ってしまいました。こんにちわ〜です(爆)。
はい、こんにちわでしー
>
>実は読んだあと、ホントに嬉し涙が出てしまいました・・(汗)。
>久々に素晴らしい作品を読ませて貰って・・・さらに私ごときに捧げて頂けるんですか?
>ううぅっ・・・。生きていて良かった・・・(←大袈裟ではない)
そんな・・大層なものでわないですよ?
>
>ゼルリナって、やっぱり好きだ〜。しみじみ思いました。
>ゼル、ゼルらしくて、不器用に優しい・・・。
>リナちゃんもそうなんだよね・・・。不器用なんだけど可愛い・・・。
私もそんな2人が好きなんですよー
あの不器用さが好き…あぁ、ラブラブです(大ばか者)
>
>こんな二人だから応援してあげたいのだ・・・。
>でも二人とも、そういうお互いの不器用さを知ってるんだよね、だから惹かれ合うんだよね・・・
>
>
>青の精霊っていう存在が私にはツボでした・・
>二人は運命づけられたカップルっていうの設定が好きだから(爆)。
>戦いの場面も、二人らしい頭を使った戦闘で・・・格好いいし、ハラハラしたし・・
喜んでいただけて嬉しいです
>
>
>ああ、少し、天海さまの爪の垢を飲ませていただきたいです・・
そんな…がぜるさんの小説も凄く素敵です!
私が見習いたいくらいです!
>
>
>ああ、感想がハチャメチャだー!!
>でもでも、とっても楽しませていただきました。
>
>
>よろしければ、これからもよろしくお願いします♪
>紗羅さまに、今度ハッパかけて下さい・・早く作品をアップするようにと(核爆)。
いや…あんましアップされると恥ずかしい…
>
>ではでは、次の作品も楽しみにしています(はぁと)。(←おいおい・・)
有難うございます!
最後になりましたが、ホームページ復活!おめでとうございます!

by天海

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10736ゼルリナだ〜。!!!セラフィーナ E-mail 6/27-22:11
記事番号10649へのコメント

天海鳳凰鳥さんへ

はぅ〜〜〜、らぶらぶだ〜!!!!
やっぱりゼルリナですよね〜。読めてうれしいかぎりです。
これからも、頑張って布教してくださいね!応援します〜。

もう、ゼルリナ読めちゃって、嬉しいです〜〜。
甘甘だし〜、ゼル君かっきーし、リナがかわゆい!!
もー、ゼルリナ命!な私には、良いお話でした。

これからも頑張ってくださいね!

セラフィーナ

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10739きゃぁぁぁぁぁぁ!!天海鳳凰鳥 6/28-12:04
記事番号10736へのコメント

セラフィーナさんは No.10736「ゼルリナだ〜・!!!」で書きました。
>
>天海鳳凰鳥さんへ
こんにちわ〜セラフィーナ様!
そんな、フルじゃなくて、天海ちゃんで良いです!
>
>はぅ〜〜〜、らぶらぶだ〜!!!!
>やっぱりゼルリナですよね〜。読めてうれしいかぎりです。
こちらこそ、喜んでもらえてうれしいです。
結構迷ったんですよ…投稿すべきかどうか…
>これからも、頑張って布教してくださいね!応援します〜。
そんな…応援してもらってしまった!
良いんだろうーか…
>
>もう、ゼルリナ読めちゃって、嬉しいです〜〜。
>甘甘だし〜、ゼル君かっきーし、リナがかわゆい!!
そうですか?
つぼでしたか?
>もー、ゼルリナ命!な私には、良いお話でした。
>
>これからも頑張ってくださいね!
ありがとうございます!
セラフィー名さんも頑張って下さいね!

天海でした(はあと)
>セラフィーナ
>