◆−初恋(フィリヴァル・・・)−人見蕗子(7/3-22:29)No.10833
 ┗ひゃー!!−俺様(7/5-23:47)No.10883
  ┗ヴァル=「お嬢さん」−人見蕗子(7/6-15:24)No.10891
   ┗くぬぅぅぅ−俺様(7/7-23:46)NEWNo.10905
    ┗小ヴァルー!!(汗)−人見蕗子(7/8-11:21)NEWNo.10916


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10833初恋(フィリヴァル・・・)人見蕗子 7/3-22:29


 フィリヴァルです。順番まちがってません。ませんが・・・やはりヴァル君の顔を立ててヴァルフィリとかくべきかしら・・・。
 今回は、パラレル設定じゃありません。TRY終了後の、フィリアとヴァルの話です。ヴァルちびですが。例によって勝手に四天王様へ捧げます。





            初恋



 この子が新しい命を得て目覚めたのは、どのくらい前だっただろうか。
 はじめは、ちっぽけな幼生体に過ぎなかった。やがて殻を破り、一匹の古代竜が姿を現した。言葉を覚え、歩くことを覚え、今では日に日に昔の彼の面影を取り戻しつつある。
 子供を育てるなど、初めての経験だ。私にとっても、共にこの子の成長を見守っていこうと約束した獣人二人も。正直、何度投げだそうと思ったか分からない。それでも私が彼から逃げ出せなかったのは、あの目が私を捕らえているからだろう。今はガラス玉のように綺麗な物しか映さないその金の瞳が、かつては復讐の炎に燃えていたことなど、誰も信じようとはしないだろう。たとえ、この子が昔の彼と全く同じ顔に育ったとしても。

 この子が目覚めるとき、それを私と待ち続けていた獣人二人に、私は一つお願いをした。
 彼のことを、「ヴァルガーヴ」とは呼ばないで、と。
 もちろん彼らは戸惑っていた。しかし、私はひたすら懇願し続け、この子の名は「ヴァル」となった。

「母さん?」
 はっ、と我に返ると、目の前にヴァルがいた。白い肌、青緑色の髪、金色の目。すべてはあのころのままで、でも、すべてちがう。この子は私の子、ヴァルだ。ヴァルガーヴではない。そう割り切らなければ−−−現実に押しつぶされてしまう。
「−−−外で遊んでいたんじゃないの?」
「もう夕方だもん。みんな家に帰ったよ」
「いやだ、泥まみれじゃないの。ご飯はこれから作るから、お風呂に入ってきなさい。ちゃんと頭を洗うのよ。
 −−−ヴァル、一人でお風呂には入れたっけ?」
「母さんぼけないでよ。俺いくつになったとおもってんの?」
 そういって笑い、おとなしく風呂場へ向かう。
 本当にあっという間だった。苦労の一つ一つが、すべて昨日のことのように思われる。しかし私の口から出るのはすっかり「母親」の言葉だ。
 あの子はまだ、私が母親では無いことを知らない。いつか分かってしまう日まで、隠し通そうと思う。その日はそんなに遠くない。古代竜の子供は、ものすごい早さで成人する。

 いつか私は、彼を愛す日が来るような気がする。母親としてではなく、女として。
 私は、彼を愛していた。ヴァルガーヴを。何時から好きだったのかはもう分からない、ただ、かれが私を「お嬢さん」と呼んだ瞬間、余りの胸のくるしさにおどろいた。あの爪の伸びた筋張った手で、心を鷲掴まれた気がした。

「あがったよ、母さん」
「髪の毛、ちゃんと洗った?」
「洗ったよ」
 石鹸が残ってないか、びしょびしょの髪に手を差し入れてやる。
 彼の顔には、傷跡がない。もちろん躰にも。それは彼が幸福を手に入れた印であるはずなのに・・・この落胆はなんだろう。

「−−−ねえヴァル・・・私のこと、好き?」
 ぽろりと口からこぼれた言葉に、ヴァルは驚いた顔をする。当然だ。私も、驚いた。
「そりゃあ・・・好きだよ。母さんのこと」

 好きだよ。母さんのこと。

 魔法が解ける瞬間は、こんな気持ちだろうか。
 そうか。
 そういうことか。

 ヴァルは、私を「お嬢さん」とは決して呼ばない。
 私を「お嬢さん」と呼んだ男は、もうどこにもいない。
 考えても、考えても。
 私が愛したあのひとは、もう。

「−−−母さん・・・?」
 ヴァルのいぶかしげな視線を感じても、私はどうする事もできなかった。
 この涙と嗚咽を、とめることは。

 多分、もう、恋はしない。

 あのひとに伝えられなかった思いを、他の誰かに向ける気は、ない。

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10883ひゃー!!俺様 E-mail 7/5-23:47
記事番号10833へのコメント

順番はこれでOKっすよ!!
俺も、フィリヴァルっスよ!!っていうかむしろフィリヴァルっスよ!!(やかましい)

フィリア切ないですねぇ・・・(遠い目)
ヴァルの事好きなんだけど、違うものになってしまってるってか?(汗)
そーいや皆に「逆光源氏」と言われたものですな(汗)
でも、この小説だとそれはありえないって感じが漂ってきたのですが、これいかに?

そういや、うちのフィリアは「ヴァルガーヴ」と名前を付けますね・・・
この差は一体なんなんでしょうか(汗)
しかし、濡れヴァルですか・・・vvvふふふのふ(爆)

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10891ヴァル=「お嬢さん」人見蕗子 7/6-15:24
記事番号10883へのコメント

俺様さんは No.10883「ひゃー!!」で書きました。

>フィリア切ないですねぇ・・・(遠い目)
>ヴァルの事好きなんだけど、違うものになってしまってるってか?(汗)
>そーいや皆に「逆光源氏」と言われたものですな(汗)
>でも、この小説だとそれはありえないって感じが漂ってきたのですが、これいかに?
 レスタイトルのように、わたしのなかでは「ヴァルガーヴ」=「お嬢さん」なのです。でも、転生したヴァルがフィリアと恋人同士になったとしても、彼はヴァルガーヴとしての記憶はないし、フィリアよりめちゃめちゃ年下でしょう。見た目では分からないけど。そしたらヴァルは、絶対フィリアを「お嬢さん」とは呼びませんよね。
 私のヴァルフィリは「お嬢さん」が重要なので。
 後・・・あるヴァルフィリ小説のパクリです(汗)同人誌。「彼はもう、どこにもいない」って一文からつくりました。

>しかし、濡れヴァルですか・・・vvvふふふのふ(爆)
 ふふふふふ・・・・。

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10905くぬぅぅぅ俺様 E-mail 7/7-23:46
記事番号10891へのコメント

すれいやーずろいやる2に苦戦中(爆)

> レスタイトルのように、わたしのなかでは「ヴァルガーヴ」=「お嬢さん」なのです。でも、転生したヴァルがフィリアと恋人同士になったとしても、彼はヴァルガーヴとしての記憶はないし、フィリアよりめちゃめちゃ年下でしょう。見た目では分からないけど。そしたらヴァルは、絶対フィリアを「お嬢さん」とは呼びませんよね。
> 私のヴァルフィリは「お嬢さん」が重要なので。
> 後・・・あるヴァルフィリ小説のパクリです(汗)同人誌。「彼はもう、どこにもいない」って一文からつくりました。
わはは(^▽^)ぱくれぱくれ〜(笑)
やっぱ、まぁ恋愛するなら「お嬢さん」モードじゃないとねぇ・・・
まぁ・・・私の中にはありえない事だけども(死滅)
だって、ガーヴ様・・・(死)

>>しかし、濡れヴァルですか・・・vvvふふふのふ(爆)
> ふふふふふ・・・・。
嫌ですわ〜同じ様な反応しますねぇ(爆)
しかし・・・アニメの子ヴァルのストーリーは大嫌い。

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10916小ヴァルー!!(汗)人見蕗子 7/8-11:21
記事番号10905へのコメント

俺様さんは No.10905「くぬぅぅぅ」で書きました。
>
>すれいやーずろいやる2に苦戦中(爆)
 ゲームはスーファミしかないです(古っ)
 ゲームが私の視力を奪ったあああ!!
>
>> レスタイトルのように、わたしのなかでは「ヴァルガーヴ」=「お嬢さん」なのです。でも、転生したヴァルがフィリアと恋人同士になったとしても、彼はヴァルガーヴとしての記憶はないし、フィリアよりめちゃめちゃ年下でしょう。見た目では分からないけど。そしたらヴァルは、絶対フィリアを「お嬢さん」とは呼びませんよね。
>> 私のヴァルフィリは「お嬢さん」が重要なので。
>> 後・・・あるヴァルフィリ小説のパクリです(汗)同人誌。「彼はもう、どこにもいない」って一文からつくりました。
>わはは(^▽^)ぱくれぱくれ〜(笑)
>やっぱ、まぁ恋愛するなら「お嬢さん」モードじゃないとねぇ・・・
>まぁ・・・私の中にはありえない事だけども(死滅)
>だって、ガーヴ様・・・(死)
 俺様さんはガーヴァルスーハイですねー。私はどっちでも「いけるとこまでいけえええ!!」が信条ですが(笑)
 ぱくれぱくれ・・・。はい!!やるです!!
>
>>>しかし、濡れヴァルですか・・・vvvふふふのふ(爆)
>> ふふふふふ・・・・。
>嫌ですわ〜同じ様な反応しますねぇ(爆)
>しかし・・・アニメの子ヴァルのストーリーは大嫌い。
 ええええええ!!!(汗汗汗)
 じゃあ「闇の奥底で」は読まない方が・・・。アニメに輪をかけて小ヴァルが不幸ものに・・・。