◆−クワランプールの休日−CANARU(7/10-20:57)No.10954
 ┗ガウリイのテクニック(笑)−P.I(7/11-01:52)No.10960
  ┗はううう!!(汗)−CANARU(7/11-08:04)No.10962


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10954クワランプールの休日CANARU E-mail 7/10-20:57


アジアシリーズ第二段でっす!!
映画の様にはいきませんね・・・・。
三流悪人ガウリイ〜〜〜(汗)

*********************
「ハッキリ言おう!!」
疲れて・・・こそはいないが少々この状況に精神的に参っているガウリイを
見下ろしながら兄はハッキリと彼に告げる。
「お前・・すっげぇ〜下手。」
「分かってるって・・・。」
「並大抵じゃね〜な。」
「だから・・・分かってるって!!」
「手のつけられないほどヘタクソだな!!」
「だああああああああああ!!!しつっけ〜〜〜なあ〜〜〜!!分かってるって
いってんだろ!!!!」
言いながらやけくそになったガウリイは拳銃をポイと投げ捨てる。
「・・・たく・・。毒殺マニュアル失敗、刃物も探知機にかかって大失敗。
尾行も相手に気付かれ失敗・・ハジキの取り扱いも100発100中で大失敗
ときたもんだ・・・・・。」
「俺〜〜・・やっぱり殺し屋なんかにはむかね〜んだよ・・・。」
面倒くさそうに立ち上がりながらガウリイは彼の教官でありこの任務の上司
である兄にそういう。
「しかしなあ・・・。俺達はそ〜しないと・・代々生きていけない家系に在る。分かっているだろ?」
「まあ・・・な・・・。」
中世の昔からヨーロッパ屈指の『殺し屋家業』であるガブリエフ家の次男ガウリイ・・。
その名を聞けば闇に潜む同業者は異口同音にこう言うであろう・・。
「ああ・・・。あの超ド三流殺し屋か」、と。
「ともあれ・・。このままじゃ我が家の信頼はガタ落ちだ!!」
「・・・・。殺し家業に関する信頼なんて・・俺・・いらない・・・。」
「ともかくだ!!!!」
抗議の台詞をガウリイが言い終わる前に兄は怒りに満ちた形相で弟をしかりっつける!!
「今日、新しく使命が入った。まあ・・・至極簡単な仕事だ。お前の特技、一つは見せるんだな。この愚弟!!」
気付いたら・・・・。
トランクとパスポート、いくばくかの札束を渡されていた・・・。
更に気付いたときにはタクシーに押し込まれていた・・・。
そして更に・・・・・・・・・・・・・・・・。
「あ〜・・。一眠りしたら・・こんな所に到着しちまったようだなあ・・・。」
無国籍なフィーリングが漂い・・・。
ヨーロッパとアジアが混在し・・・スコールの後のためだろうか?
少々湿度が肌にキツイ・・・・・。
『クワラン・プール』・・・・。
マレーシアの都市の一つ・・である。


指令。
マレーシアには5つの都市に一人ずつの国王が居る。
そのうち・・「クワランプール」の国王の一人娘である姫君を誘拐してくる様に・・。
指令の紙にはそうとだけ書かれていた。
「まあ・・暗殺って言うわけでは無さそうだが・・・・・・。」
あまり気の進む任務ではない事は確かである。
特徴は・・・・少々気の強そうな・・赤茶けた栗色の髪。
年の頃なら10代の後半くらい。更にいえば・・・・・・・・・。
「いっけね・・・。飛行機で寝てたときにコーヒー零しちまったんだな・・・。
滲んで文字が読めないなあ・・・・・。」
ボリボリと頭をかきながらガウリイはそうとだけ言う。
手掛かりはこの僅かな特徴のみ・・・と言う訳か。くだらないゲームよりも発見確立は低い人探し・・である。


「あ!!ごめんなさい!!」
トン・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
ガウリイの肩・・いや、肩にも達しない部分に一人の少女がぶつかってくる。
おや・・・・・・・・・・???????
この展開はもしかして・・・・・・・・・・・・???
ぶつかってきた少女の顔をまじまじと見るようにガウリイは僅かに首を下に傾ける。
一瞬ながら僅かにぶつかり合う視線・・・。
が、彼女は気まずそうにガウリイの視線から目をそらそうとする。
この反応はやっぱり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「待て!!!!!」
何時ものやる気の無い態度が一瞬にして豹変するガウリイ。
大急ぎで少女の腕を掴みかかり、声を荒げてその目を再度直視する。
「な・・・ナンなの・・・・?」
微かに怯えた声を出す少女・・・やはり予想は間違いないようである。
「・・・その手に持った物は・・ナンなんだ・・・???」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
先程までの怯えながらも勢いを持ったその視線が急に色を失う。
その手にはきっちりとガウリイの全財産は入った財布が握られている。
どうやら、手口から考えてプロのスリ、と言うわけではなさそうである。
「・・・だって・・・。お金持ってないんだもん・・・・・・。」
あ・・・?不貞腐れた・・・?
その態度があんまりにも可笑しくてついついガウリイは苦笑してしまうのだった。


クワランプールにある王宮に程近い公園。
ココの姫君を誘拐する・・と言う厄介この上ない使命を持っているガウリイ
である。
ココで偵察がてらにこの少女と話しをするにも悪くは無い・・・。
本能的に自分でも気がつかないうちにそう思ってしまったのかもしれない。
我ながら・・三流の癖に意識だけはあるようである。
「偽造パスポートかあ・・。良く出来てるな〜〜〜・・・。」
盗難防止のためだろうか?品の良い服装とは似ても似つかない格好・・・。
すなわち観光客よろしく首からぶら下げられたそのパスポートを見ながらガウリイ
は少女に言う。
「・・・なんで偽造ってわかるのよ・・・。」
サっと少女の首からパスポートを取り上げながらガウリイはそのページをめくりこういう。
「このパスポートの名前欄には『ロズモンド=トゥルーズィ=ラミアと書かれている。
しかし・・お前さんが『ロズモンド』なんてお嬢様ぶった名前してるか?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・。悪かったわね!!そ〜よ!!アタシは
リナ!!至って単純明快な名前のリナ!!よ!!」
そうとだけ言い放ってリナはアッサリとムクれてしまう。
「で・・・。そのリナさんはナンで家出なんて馬鹿な事考えたんだよ?」
「・・・・・・・・・・・・・。」
暫しの間・・・。だが、やがて言い放たれるその一言!!
「アタシはね!!自由が欲しかったのよ!!」
は・・・・・・・・・・・・・・????????唐突な答えにガウリイの頭に
クエッションマークが100万個仲良く羅列してしまう。
「だから!!自由が欲しかったのよ!!クワランプールのこ〜んな狭い
区域だけに生きる一生なんてもう沢山!!さっさと自由になってシンガポールに高飛びよ!!」
やおら座り込んでいた白い大理石の椅子から立ちあがりリナは誰にともなくそうとだけ絶叫する!!
真坂・・・・・・・・・・???
マレーシアの5つの国王の一人の娘・・・・。
クワランプールに赤茶けた栗色・・・更には10代の後半の年齢ときたら・・・。
この国とて「王女が家出した」などという(まあ・・・世間一般の認識では)
前代未聞な事は発表されやしないだろう・・・。
ココは一つ・・・・・。
「まあ・・なあ・・。こんな一角だけじゃ息が詰まっちまうしな・・。
こ〜んな事だから・・この国の王女様も病気にかかっちまうんだろうし・・・・。」
ぴく・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
微かなリナの反応にガウリイはますます確信を強める。
「・・・王女様・・病気・・・・なの・・・??そう・・・発表されて・・
るの・・・・・・・??????」
食い入る様にリナはガウリイを見る。
「まあ〜〜・・そうらしいな・・・・。」
勿論、ついさっきこの国についたばかりのガウリイがそんな事知るはずが無い。
そして、「国民」が「王女の病気」を知らない、などという事はより一層ありえない事なのだ・・・・・。
さて・・。
これで城に忍び込む手間は省けたし・・このまま誘拐する事も充分なまでに可能である。
幸いな事に彼女は「偽造パスポート」などと言う便利な品物を持っているのだ。
だが・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「・・・ま・・まあ。王女様も大変だけど・・。アタシだって全然自由は無かったのよ?
でも・・家出したからには自由なのよ!!ただ・・・・。」
「お金持ってない・・だろ?」
痛い一言だが・・・頷かずにはいられない・・・。加えて・・・・・。
ぐきゃあああああ〜〜〜〜〜ぐるぐるぐるぐる〜〜〜ぐろぉぉぉ〜〜♪
「・・・リナ・・。お前のお腹・・演奏会やってるぞ・・・?」
「・・・・・・・・お願い・・言わないで・・・・・・。」
無論何時ものリナなら問答無用でガウリイをぶっ飛ばしているのだが・・・。
この演奏会の威力には敵う筈も無いのである・・・・・。


「ほら!!」
言いながらガウリイは近くの屋台で売っていた少々得体の知れないお菓子をリナに与える。
「・・・・何・・・コレ・・・・???」
「・・・まあ・・化学調味量の塊じゃないから・・美味いとは・・思う・・。」
言いながらガウリイは自分もカプリ・・とその飴を食べて見る。
「あ〜あ・・。映画のローマの休日じゃ・・・。」
「悪かったな!!ジェラートなんて売ってなかったんだよ!!!」
文句を言いながらもリナも飴を少し舐めてみる。
「・・・・・粗目だ・・・これって・・・。」
「うん。『鼈甲飴』とか言ってた。作ってる様子は見るの面白かったぜ〜♪」
「・・・あのねえ・・乙女を待たせて・・そんなモン作るの見学してたの??」
あ・・・・・・・いけね・・・。
企業秘密をバラしてしまったようである・・(汗)
「よっし!!じゃ〜今から一緒に見に行こう!!」
随分と平凡な「クワランプールの休日」になりそうだ・・・。


「で・・・。お前・・ど〜するんだ?」
小さな小屋で催される民族楽器の演奏会・・・・。
スコールに降られて背の低く葉の多いこの国独特のバナナの木の下に雨宿り。
そして・・・小高い丘に在る白い植民地時代の建物、無国籍な町並み・・。
全てを歩き回りながら辿り付いたのはだだっぴろい海岸だった。
『海』と『砂浜』以外は本当に何も無い。
波と砂浜・・そして潮風だけがそこには存在している。
「アタシは逃走するわ・・・・。」
遥か遠くを見つめていたのに不意にリナはふい・・っと向きを180度変えた景色に目を凝らす。
そこには・・・隣国のシンガポールの陸地が見える。
「・・・・金持ってないんだろ・・・。」
少々呆れた様にガウリイはリナに言う。
「ん〜〜・・じゃあ。シンガポールまで泳いで密航するってのはどう?」
「おまえなあ〜〜〜〜・・・。」
ど〜してそんな事が頭に浮かぶのだろう・・・?
しかも・・映画の様では決して無い・・それはわかりきった事なのだが。
『殺し屋』と『姫君』のコンビなんて・・・。
まったくもって映画か何かである・・・・・・。
しかもその姫君が自由を求めて・・なんて世迷言まで実際に言い出すとは。もう笑うしかない。
「なあ・・。リナ・・・・・・。」
「何・・・・???」
「暫く俺に『雇われ』ないか?」
不意にガウリイはそんな提案をリナに持ち出して見る。
勿論・・・・本気で『雇う』気なんて毛頭ない。が・・・・・・・・・・・・。
「どう言う事よ・・・・・??????」
「俺はお前を雇う、でもって・・お前は逃走資金を手にする。それだけの事だ!!」
そう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
『誘拐』の使命を果たすフリをして・・さっさとリナを連れ出して一緒に逃走する。
実の利害はガウリイ・・まあ、騙された事にはなるがリナにもあるのだ。
「・・・・で・・アタシは何すれば良いの?」
「・・・な〜に。ちょっくら俺のカモフラージュにつきあってくれれば良い。」
ここで・・業とらしく・・冷酷・・とも悪ふざけともつかない微笑をガウリイは浮かべて見せる。
「・・・カモフラージュ・・・・?」
それは・・・正直言って今のリナが一番欲しいモノ・・・でもあるのだが・・。
「実はな・・・俺・・・・。」
言いながらガウリイは不意に胸元の内ポケットからおもむろに何かを取り出す。
ひやり・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
冷たい感触が・・リナのこめかみの辺りに突き刺さるような感触がする・・・。
「え・・・・・・・・・?????」
「実はな・・俺・・・使命手配中の凶悪暗殺者なんだよなあ・・・。」
「馬鹿な冗談・・・・・・・・。」
言いかけたリナの首を腕で苦しくない程度に絞めつけ、更にこめかみの辺りに
強く拳銃をガウリイは押し付けて見る。
「冗談じゃないぜ・・・・?まあ・・・。お前みたいなお嬢様に『ガブリエフ一族』と
言っても通用しないだろうけどさ〜・・・。」
業と「お嬢様」の部分を強調して投げやりっぽくガウリイは言う。
「な・・・・・・・・・・・・・。」
ガウリイは単なるお嬢様扱いをしたが・・・。
こう見えてもリナとて『王女』の名を冠する地位である。
一応少々ながら国際関係の機関については知識を持っている。
「暗殺者一族、ガブリエフ家」の事も小耳に挟む位の事はしているのだ。
もっとも・・・ガウリイのド三流加減までは流石にヨーロッパからアジアまでの
距離が隔てて聞くには及んではいなかったのだが・・・・・・・・(汗)
「ま〜・・。そ〜怯えんなよ・・。さっきまで一緒にはしゃいでたじゃないか。」
「・・・・馬鹿!!人殺し〜〜!!殺すならさっさと〜〜〜!!って・・・。
やっぱり死ぬのはいやああ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」
「馬鹿!!大声だすなああ〜〜!!あ〜〜、もう!!悪かったよ!!ったく・・。」
ガキのからかい合いじゃあるまいしって・・リナの年齢ならそ〜ゆ〜からかいも
充分通用する世代だし・・・。
って・・・そ〜んな子供に振舞わされているのは自分か・・・・・・・・・・・。
そう悟って仕方なく・・演技の「殺し屋モード」は断念する事となった・・・。
「分かった、分かった・・。あ、このハジキは玩具だよ。ったく・・。」
勿論・・玩具のピストルなんか持っている趣味は無いので本物なのだが・・・。
「本当・・・・・・。」
「まあ・・・お前を脅して殺そうってのは嘘・・。殺し屋で逃走中ってのは本当。」
・・・・無論・・「逃走」するほどの立派な事はやった事は(出来ない)ので大きな嘘なのだが・・・・・・・・・。
「・・・で、アタシをカモフラージュの連れにして・・・海外に高飛びしようって訳?」
「ま。そ〜ゆ〜事。」
笑いながらガウリイはリナの頭を撫ぜながらそう言うのだった。


車が辺りを行き交う・・・。
シンガポールとマレーシアを結ぶ3つの橋の一つをレンタカーを使った航路で逃げる、
と言う事がガウリイの一言で決定された。
「いいの?レンタカーなんて・・。第一・・帰る気なんて無いでしょ?マレーシアに。
返しに行けないじゃないのよ・・。」
僅かにリナが抗議する。
が・・ガウリイはここぞとばかりに・・・。
「俺を誰だと思ってるんだ?お前・・・。」
そうでした・・・・。彼は殺し屋なのよね・・・・。
そ〜んな細かい事・・構うはずすらない事は自明の理。
「ほら、行くぞ。あそこが国境だな?」
「ええ。あの建物の中でパスポートとヴィザの検閲があるわ・・・。
ついでに言えば・・高飛び経路はシンガポールのチャンギ空港からで良いかしら?」
「あ〜あ♪構わないぜ〜♪」
ナンだか・・本当に偽装工作をして高飛びをする気分でむしろ楽しくさえある。
またしても夜間のスコールが降り始めてきている。
「明日は・・晴天ね・・・。」
そうとだけリナは告げる・・・。これから自分がどうなるのか・・・。
考えるのは希望でもあって不安でもあるだろう・・・。


「ご苦労だったな。ガウリイ。」
二人がパスポートの検閲を終えてシンガポール側に至り・・車に乗り込もうとした
その時の事だった・・・・・・。
「ガウリイ・・・この人達・・・・・・。」
リナが言い終わるよりも連中が動く方が僅かに早かった。
「リナ王女の誘拐は無事終了したようだな。無能なお前にもう用事は無い。彼女は
此方で護送させてもらう。」
連中がガウリイの仲間であることはまずもって疑いが無い・・・。
もしかして・・・・騙された・・・・??????
リナが脳裏でそう判断しかけて身を引き始めたその時だった・・。
「走れ!!リナ!!」
不意にガウリイがリナの片手を取って車の中に押し込む!!
続いて自分も運転席に滑り込むようにして乗り込む!!
「ちょ・・・ガウリイ!!!」
「悪いな〜〜リナ。お前は『俺一人』が誘拐させてもらったんだ・・・。あ〜んな
ライバル連中に渡してたまるかよ〜♪」
「・・・・・・騙したんじゃ・・ないの?」
「・・・ま、結果的には騙してはいないな・・・・。」
「・・・あいつ等・・あんたの事無能・とか言ってたじゃない・・・?」
「・・誰も『俺は一流の殺し屋です』な〜んって言ってないぜ?」
まあ・・・確かに・・・・。言葉に綾はあるが決して嘘はついていないことになる。


ギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ〜〜〜〜ン!!!
夜中の無人と化した橋はもはや数台の車のタメにのみ存在するカーチェイスのレースコースとなっていた。
キイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ〜〜〜〜イイイ!!!
見事に一台がスリップしてしまい、向きを変えることすらままならない。
「ねえ、アレはどう!!ガウリイ!!」
馬力こそは少ないが小回りの効く軽自動車の強み・・か。
リナの指差す方向には街路樹が点在している。
それもかなり背の高い頑丈な椰子の木である。
「ったく・・・・。自然は大切に!!!」
とかナンとか言いながらガウリイはギリギリまでスピードを上げて・・・。
街路樹の直前で見事にハンドルを切る!!!
ぐあああああああああああああああああああああああああああん!!
「音の割には・・。フロントガラスとボンネット以外に害は無さそうね・・。」
「・・・でもよ・・。頭に椰子の実落っこちて戦意喪失してるぜ?あいつ等!!」
「アタシ達のせ〜じゃないわ。オープンカーなんぞ乗りまわしてる方が悪い!!」
リナの言葉にもっともだ、と言うように爆笑するガウリイ。
「しかっし・・・。まずいなあ・・・。」
大方の敵は戦意喪失する程度に脱落させたとは言え・・・。
まだまだボスクラスの一台の車が未だに迫ってきている今、到底安全と言えた
状況ではない。
「ガウリイ!!!!」
今までは『リナ』が居たためであろうか?
我慢されていた拳銃がついに発砲されてくる!!迷惑な音がサイドミラー
を粉砕して行く・・・。
「ガウリイ・・・・・・・・・・・・・・・・。」
リナにこの状況がどうにか出来るはずが無い・・・。
どんなに気が強くてもこんな修羅場を体験すらした事が無いのだ。
「・・・・・・・イチかバチか・・・・・・・・・・・・・。」


「お前・・すっげぇ〜下手。」
「分かってるって・・・。」
「並大抵じゃね〜な。」
「だから・・・分かってるって!!」
「手のつけられないほどヘタクソだな!!」
「だああああああああああ!!!しつっけ〜〜〜なあ〜〜〜!!分かってるって
兄のからかいが頭の中に蘇る・・・・・・。
パアアア〜〜〜〜ン!!パアアア〜〜〜〜ン!!パアアアアア〜〜〜ン!!
分かったのは・・・・。
片手ではハンドルを切りながら・・・。
しかし、右手と首は・・外の・・真後ろの車に照準をしぼりながら・・・。
「すっご〜〜〜〜〜い!!!!ガウリイ!!!!」
後ろの車は既に動かなくなっている・・・・。
そして・・・みるみるまにガウリイとリナの乗った車とは距離が生じて行く。
「・・・・・俺・・何・・・・・・・。」
「すごい!!ガウリイ!!見事に動いている真後ろの車のタイヤだけを破壊するなんて!!立派!!最高!!映画並!!!!」
すでにはしゃいでいるリナは普段なら絶対に言わないような誉め文句を言いまくる。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
信じられない・・・。今まで何をやっても駄目だったと言うのに・・。
だが・・・・・・・。
「ど〜だ!!リナ!!見なおしたか!!どうだ!!どうだ!!!」
こんな上手くいった状況を利用しないテは無い!!!
「ええ〜〜♪最高!!!」
「だろだろ〜〜〜〜♪」
端の向こうでは既に朝日が昇り始めてきている・・・・・・・・。
兄には悪いが・・もうこんな生活はもう辞めだ!!
これからはリナと一緒に自由に生きる!!
「ま・・。これからも・・・・・・・・。」
狙われる事はあるだろう・・・・。だが・・・・・。
「ガウリイが居れば大丈夫だよ!!」
ハッキリとリナもそう言ってくれている・・・・。
「そ〜ゆ〜事!!さって・・。差し当たって何処行く?」
「シンガポールで腹ごしらえ!!」
「よっしきた!!!!!!」
コレからは毎日世界を見て回れるだろう。日の当たる所でずっと・・・。



(お終い)





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10960ガウリイのテクニック(笑)P.I E-mail 7/11-01:52
記事番号10954へのコメント

CANARUさん、こんばんは!
まさか2晩続けてあっぷとは・・・・マジ書くの早い〜!!
アジアン・シリーズ第2弾はお姫様リナと殺し屋ガウなのですね♪
殺しのテクが三流以下のガウに兄が託した最後の希望は、
その美貌を使ってのたらしこみだった・・・・のかなっ!?(爆)
結果的には誘拐が駆け落ちになっちゃいましたけど(笑)
しかしガウりんに人は殺せないでしょ〜。暗殺しに行った先でうっかり
話し込んで、
「うんうん、その気持ちわかるよ〜」
なんて相手に同情した挙げ句、高飛びに手を貸したりして・・・(^^;)

読みながら、じつはリナちんは王女様ではありませんでした〜、
なんてオチを想像してました。おおはずれ!(苦笑)
この先、二人がどーなるのかちょっと心配ですが、
意外にリナ王女、生活力あるかも・・・・なにしろリナだし(^0^)

またらぶらぶな二人の話、読ませてくださいね〜♪
それでは!

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10962はううう!!(汗)CANARU E-mail 7/11-08:04
記事番号10960へのコメント

>CANARUさん、こんばんは!
>まさか2晩続けてあっぷとは・・・・マジ書くの早い〜!!
ははは〜〜(汗)
思いついたので早速書いてみました!!
今回はちょっと何時もより短めですけど(苦笑)
>アジアン・シリーズ第2弾はお姫様リナと殺し屋ガウなのですね♪
はい〜〜♪
書いていて何故かガウリイ・・・。
だんだんと「三流」になってました・・・。
>殺しのテクが三流以下のガウに兄が託した最後の希望は、
>その美貌を使ってのたらしこみだった・・・・のかなっ!?(爆)
ありえますう〜〜〜!!
しかし・・当の本人はそんな事微塵も意識して無さそうですよねえ・・。
困った物ですうう!!
>結果的には誘拐が駆け落ちになっちゃいましたけど(笑)
ですねえ〜〜〜!!
しかもリナ王女・・家では今ごろ大騒ぎ!!?
>しかしガウりんに人は殺せないでしょ〜。暗殺しに行った先でうっかり
>話し込んで、
>「うんうん、その気持ちわかるよ〜」
>なんて相手に同情した挙げ句、高飛びに手を貸したりして・・・(^^;)
ありえます・・・。
でもってガウ兄に渡された資金をみ〜〜んなあげちゃって・・・。
自分は完全一門無しで怒られる!!
>読みながら、じつはリナちんは王女様ではありませんでした〜、
>なんてオチを想像してました。おおはずれ!(苦笑)
はううう!!
最初そ〜なる予定でした!!
しかし・・結局話の流れ的に自動的にオジャンになっちゃたんですううう(汗)
>この先、二人がどーなるのかちょっと心配ですが、
>意外にリナ王女、生活力あるかも・・・・なにしろリナだし(^0^)
ですね〜〜〜!!
当面生活資金はガウリイに集ることはまず疑い無し!!ですけどねえ・・・。
>またらぶらぶな二人の話、読ませてくださいね〜♪
>それでは!
ではでは!!