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11219残りは60パーセント 〜序幕〜(モロ続き)葵楓 扇 7/28-21:49



 みなさんこんばんは、ルパン三世きちっと録画した扇です。

 「おっしゃ『AofJ』終わった『外伝天国』載せたロス・ユニ小説書き始めた新シリーズの計画立てた『SUTERA』の続きも考えた」と色々とこなした扇は、今日新たなプロジェクトに手を掛けたのです。
 それは、続編! あの『SUTERA』の・・・じゃなくって、なんと『AofJ』のです。
 まぁ、これは極力短く終わすつもりですけど。
 ともかくまぁ、お楽しみいただけたら幸いです。

(注・こりはモロ『Angel of Judas』の続きなので、そっちを見てから、これをお読み下さいマセ)

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  残りは60パーセント
  序幕  〜天神の思いつき〜


「なあガウリイ」
「ん? なんだ?」
 この天界の主、天神ヴァルは、側近の智天使ガウリイに問いかけた。
「人間って、普段の日常生活において脳の40パーセントしか使ってないまま、普通は死ぬんだよな」
「・・・・・・・・・は?」
「だから、人間は生まれてから死ぬまで、普通は脳の40パーセントしか使ってないんだよ」
 突然何言うんだこいつは、というガウリイの視線にも気づかず、ヴァルは言葉を進めた。
「で、残りの60パーセントは未知の領域で、ここの脳が使える人間は、超能力とか不思議な力があるんだよな」
「そ・・・・・・そーなのか?」
「そーなの。で、これって天使にも当てはまると思うんだよな」
 ずけずけと話を進めるヴァルに、ついていけないやこりゃ、とあきらめの表情でガウリイは、ヴァルの隣(大聖堂の天神の椅子はでかすぎて、二人でも座れるのだ)でぼけっとしていた。
「だから、天使も脳の残りの60パーセントを使えば、もっと高位な力が使えるんじゃないかな」
「・・・・・・・・・・・・」
「そうすれば天界も繁栄、天使の未来も安泰! 思いついたら即行動、残りの脳の使い方を知ってそうなヤツのトコ行くぞ!」
 ヴァルはそう言って、さっさと立ち上がってしまった。
 天神の人選間違えたかな、とガウリイは心で思った。


  ▽To Be Continued!

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 新シリーズというのも何ですが、話数の表し方変えました。幕。
 まぁ、前作が異常なほどシリアスなエンドだったため、とりあえずこれはギャグ一直線です。ていうか、ヴァル壊れた。
 ちなみに、ホントに人間は普通脳の40パーセントしか使ってないようです。残りの60パーセントの使い方が知りたい。
 そーいうわけで、次回へ続く。

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11220残りは60パーセント 〜第一幕〜葵楓 扇 7/28-22:02
記事番号11219へのコメント


 そろそろ夏休みの宿題とも言えるポスターをおわさねば、な扇です。こんばんは。
 誰か、簡単・夏休みの宿題攻略方法知らないでしょうかねぇ。
 というわけで、第一幕。
 ガイアとセフィロトが恋愛結婚なのかは、私も知りませんが多分そうでしょう。顔赤くしてるから(爆)

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  残りは60パーセント
  第一幕  〜戦乙女の元へ〜


 今日もまた、日が昇る。
 忘れられた都スプレケリアに、全ての母ガイアと全てを生み出す者セフィロトは住んでいた。
 と言っても、それはそれ、どちらもセフィロトの樹の中に存在する者として、各世界に存在するセフィロトの樹は、彼らにとって家にすぎない。
「なんだこの飯はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
 妻ガイアは、夫セフィロトが作った食事が乗ったちゃぶ台を、見事な勢いでひっくり返した。
『なんだって、朝からヘルシー☆野菜料理だけど』
「我は大地なのだっ! そんなもの食べられるかっ! 野菜など、我の一部なのだぞっ!!」
『なら何食うんだよ、動物だと『自然に生きるものを食えるか』って言って、魚だと『小骨がぁぁぁぁぁっ』ってうるさくってっ!! この我が儘女っ!!』
「なんだと、我が作ればそれはそれで、『果物なんか食えるか』と言いおって、貴様こそ我が儘男ではないかっ!!」
『果物は樹に生えてるんだぞ、共食いになっちゃうじゃないか、この冷酷女!!』
「我とて、共食いになるわ、この学習能力ゼロ男!!」
『なにを・・・・・・』
「うるさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁいっ!!!」
 なにやら言いかけたセフィロトの言葉を遮って、彼女・・・戦乙女リナは大声で叫んだ。
「毎朝毎朝毎朝毎朝、喧嘩しないで日の出は見られないわけ!? あんたらっ!!」
 セフィロトの樹を救うためその一部となったリナは、この夫婦と共に暮らす身となったのだ。
「セフィロトっ! ガイアっ!! あんたら、ホントに恋愛結婚!?」
『もちろんだとも、昔はガイアは、私のことを『愛しのセフィちゃんv』と呼んで・・・・・・』
「呼んでない呼んでない」
 ガイアが手を左右に振り、否定する。
 その頬が赤いところから、多分言ったのだろう。
「貴様こそ、私に送ったラブレターには、『貴方の髪の毛の先っちょの妖怪レーダーから、足の先の爪の先の白っぽい部分のハジのハジまで好きv』などと・・・」
『書いてない書いてない』
「ていうか、妖怪レーダーあるわけ・・・?」
 やはり顔を赤らめて、多分書いたであろうが否定するセフィロトと、呆れ顔で呟いたリナ。
 こんな樹助けるんじゃなかった、と心の中で思った。
「ん、あれは・・・」
 リナは外に、この状態では救世主にすら思える二人を見つけ、さっさと樹の外に意識を具現化して現れた。

「ガウリイっ、ヴァルっ!」
「やっ、リナ」
 リナに向けて手を上げ、ヴァルは言った。
「あーもう、助かったわナイスタイミングっ! もー、あの馬鹿夫婦には付いていけないわ・・・」
「何、セフィロトとガイアさん、また喧嘩?」
「あんど、ノロケ話」
 ガウリイも追いついて言って、リナが付け加えた。
「あの万年新婚夫婦と三日だけでも良いから、一緒にいればいいわ。あたしの気持ち、よぉぉぉぉぉぉぉく分かるから」
「どーやって会えと・・・?」
「スプレケリア行けば?」
 ガウリイが言い逃れようとしたが、リナにその手は通用しなかった。
「あのさリナ、聞きたいことあるんだけどっ!」
「何? ヴァル」
 弟のような存在であるヴァルには、リナはすぐ甘い顔をする。
「脳の、人間が普段使っている部分以外の、残りの60パーセントを使うには、どーすれば良いかな」
「・・・・・・・・・・・・は?」
「なんでそんなにガウリイと反応が同じなわけ・・・?」
 呆れて呟いたリナに、更に呆れて呟くヴァル。
「あ、あたし、理数系だから、そーいうことよくわかんないなぁ」
「・・・脳のメカニズムとかって、理数系だと思うけど」
 ぎくっ、とばかりにリナは胸を押さえ込む。
「そ・・・そーいうことは、ミルさんとかの方が、詳しいんじゃない・・・?」
「ミルさんって、あのミルガズィアさん?」
 ヴァルに聞き返されリナは頷いた。
 ミルガズィアは確か、座天使の位になってから、相当エデンから遠い衛星都市ローズで働いているはずである。
「そんな遠くまで行けないな」
「あれ、あんた天神でしょ? たしか天神には、天界上の何処の都市にも一瞬で行ける転移能力が」
「近くの都市に転移して歩いてく、ってのも面倒だしなぁ」
「だから、そーいう転移能力が授かる」
「やっぱ、エデンの人の方が良いなぁ」
「・・・あんた、転移能力・・・使いこなしてないわね」
  ぎくっ。
 必死にリナの言葉を遮っていたヴァルだが、そう言われて動きを停止させる。
 どうやら図星らしい。
「そーいやあんた、天使に捧げる階級の飾りの作り方も、よく分からないってグチってたわね・・・結局、飾り作れたわけ?」
  ぎくぎくっ。
 今度は、ヴァルが胸を押さえてしゃがみ込む番だった。
「脳の研究するくらいだったら、まず自分の仕事をなんとかしろぉぉぉぉぉぉっ!!」
  ずげしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!
 リナの一撃で、見事ヴァルは吹っ飛んでいきましたとさ。ちゃんちゃん。

「・・・こーいうとこだけ、前の天神は凄いと思うよ・・・・・・」
 ずっしりと目の前に並べられた書物の一番上のものを読みながら、ヴァルはうんざりしたように呟いた。
「でも、もう前のは死んじゃったし。次のが頑張らないと、ダメじゃないか」
「前の次のって数え方、止めてくれないか・・・?」
 ガウリイの言葉に、ヴァルが嫌そうに返した。
「でも、こーいう魔道書には、ヴァルの探してる脳の話とかあるかも」
「さあガウリイ、ハジからあさるぞ」
「・・・・・・わかりやすいヤツ」
 魔道書のページをめくるスピードが二倍になったヴァルに、ガウリイはそう呟いた。
 今彼らは、天神の役目とその果たし方の記事を探しているのだ。
 本来は前代の天神から教わるものなのだが、前の代の天神が死んでしまったため、こうやって探し出さねばならなくなったのだ。
 しかし、過去この書物の中からその記事を見つけだした者は、どうしてそれをわかりやすく残してくれなかったのか、とヴァルは心の中で悪態を付いた。
「うぇぇぇぇぇぇぇっ、ガウリイ〜疲れた〜」
「んな甘ったれた声出すなよ・・・・・・」
(ちっ)
 甘えて休んで後はガウリイに任しちゃえ作戦失敗のようで、ヴァルが心の中で舌を鳴らす。
「三十分だけだからな」
 ガウリイがそう言って、「邪魔にならないとこ行け」とヴァルを手であしらった。
 どうやら、作戦は成功のようだ。

「おいヴァル、三十分経ったぞ」
「ぐ〜」
「・・・をい」
「すか〜」
 安らかな寝息を立てるヴァルに、ガウリイは冷や汗を流しつつ、どうしようか考えた。
「あっ、あんなところにナデシコから遊びに来たフィリアが」
「んだぁぁぁぁぁぁっ!?」
「嘘」
 飛び起きたヴァルに、ガウリイはあっさり言った。
「・・・嘘は天界じゃ禁忌とされてるんだぞ・・・」
「じゃ、冗談」
 言い直すガウリイに、冷や汗を流しつつ目をこするヴァル。
「ったく、起こすときは普通に揺すってくれればいいのに」
「揺すったさ、耳元で叫んだし、頬も叩いたし、壺もぶつけようとした」
「・・・・・・それって、この前リナにやられたことじゃない?」
 ヴァルが力無く呟いたが、ガウリイは聞いていなかった。
「そうだっ!」
「どうした?」
 ヴァルが突然声をあげた。
 ガウリイが問いた。
「リナって、物に触れるとその能力を知ることが出来る特殊能力があったよな?(AofJ第七翼参照) それで、この本に触って貰えば、中身も一発で分かってくれるんじゃ・・・」
 というヴァルの案で、彼らは死ぬ思いでかなりの量の本をセフィロトの樹の元まで運んだ。
 その後、リナに来て貰えば良かったことに気づいた。

「んなの、あたしが分かるわけ無いじゃない」
 また何しに来たオラ、という雰囲気でリナは答えた。
「本の特殊能力って、何?」
「いや、何って言われても・・・」
 リナにずずいっと迫られ、ヴァルは焦りながら答えた。
「ろくでもないことで人を呼び出すなぁぁぁぁぁっ!!」
  ずげしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!
 再びリナの一撃が、ヴァルに決まった。

「うっうっうっ・・・疲れたよう」
「もう寝るなよ」
「うっうっうっうっ・・・・・・」
 ガウリイに言われ、ヴァルは声だけ泣き声で、だがしっかりと本を読んでいった。
「・・・あのさぁ、ガウリイ」
「なんだ?」
「今気づいたんだけど」
「何に?」
 ガウリイに言われて、しっかりと彼を見据えてヴァルは答えた。
「目次、見てけば早いんじゃないかな」
「・・・・・・・・・・・・しまった」
 この人殴ろうかな、とヴァルは思った。
 だが、殴ったトコであんまり意味無いな、と思いとどまった。

「全然ないなー」
「そうだなー」
 とりあえず書庫の本を全てあさりきって、ガウリイとヴァルは呟いた。
 脳のメカニズムについても、天神の仕事についても、どの本にも全然載っていなかった。
「どうしよっかなぁ」
「それは俺の台詞」
 ヴァルが無責任に呟き、ガウリイがツッコミを入れる。
「やっぱり、前代の智天使、ミルガズィアさんに聞いた方が良いかなぁ」
「・・・たしかに、天神の仕事は、天神とその側近しか知れないから・・・他の人に聞くより、その方が早いかな」
「よし!」
 ヴァルに言われ、ガウリイは立ち上がった。
「衛星都市ローズに行くぞ!」
「どうやって?」
 俺行ったこと無いから転移できないぞ、とヴァルが呟いた。
「ほら、リナが言ってたじゃないか。天神は、天界のいかなる都市にも行けるって」
「だからぁ、俺その力使いこなしてないんだよぉ」
 ヴァルが、机の上で垂れながら(?)答えた。
「精神集中だ」
「・・・・・・は?」
「精神を集中し冷静に全てを見据えれば、出来ぬ事は無しっ!」
「ガイアさんに頼むんだね」
「な、何故それをっ!?」
 ヴァルがあっさり答えて、ガウリイが驚愕の声をあげた。
「いや、俺天神じゃん? 天神は、側近に全てを知られる代わりに、本当に信用できるか、智天使の心が読める力があるんだ」
「そ、そんなの初聞きだぞっ!」
「言ったら普通意味無いじゃん」
 ヴァルが相変わらず垂れながら(?)答えた。
「ま、今回のことは忘れて」
「忘れられるかっ! だいたいヴァル、どうしてそんな事は出来て転移は出来ない!?」
「さーて、何故でしょー」
 本当は、一番面白そうなこれから勉強したせいなのだが、それを言ったらまた殴られそうだから言わなかった。
「じゃあ、ガイアさんのところに行こうか」
「何故それだけ出来るんだぁぁぁぁっ!!」
 立ち上がって書庫を後にしようとしたヴァルだが、後ろから恨みがましい叫びを聞いて、足を止めるどころか早めた。


  ▽To Be Continued!

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 垂れヴァル。もちろん、雷ねーさまの影響。アレは感動ものだ。
 なんだか、『ちょっとギャグ話』が『かなりギャグ話』になりそうな予感。
 まぁ、ガイア&セフィロト夫婦は書いてて楽しいから良いけどさ・・・だんだん、けなし言葉のネタが無くなってくるんだよな・・・(切実な悩み)
 というわけで、次はやっぱり近いうち投稿でしょう。
 とゆーわけで、4649。
 ではでは、扇でした〜☆

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11224にょ!斎藤 由理とゆかり 7/28-23:25
記事番号11219へのコメント


> みなさんこんばんは、ルパン三世きちっと録画した扇です。
こんばんわ。ルパン三世をきっちり見た由利と
「ゆかりでーす。」
>
> 「おっしゃ『AofJ』終わった『外伝天国』載せたロス・ユニ小説書き始めた新シリーズの計画立てた『SUTERA』の続きも考えた」と色々とこなした扇は、今日新たなプロジェクトに手を掛けたのです。
> それは、続編! あの『SUTERA』の・・・じゃなくって、なんと『AofJ』のです。
まだ、続きがあったのか、、、
「いろいろ考えているんですね・・・・」



>「人間って、普段の日常生活において脳の40パーセントしか使ってないまま、普通は死ぬんだよな」
なぜ・・・・ンなことから・・・・
>「・・・・・・・・・は?」
「いきなりだったら、それしか言えませんね」


>「で、残りの60パーセントは未知の領域で、ここの脳が使える人間は、超能力とか不思議な力があるんだよな」
>「そ・・・・・・そーなのか?」
そーなのか?
ずしゃ!
「あなたも、ガウリイさんと同じで脳がとけているんじゃあ、、、」
溶けてない!

>「そーなの。で、これって天使にも当てはまると思うんだよな」
>「だから、天使も脳の残りの60パーセントを使えば、もっと高位な力が使えるんじゃないかな」
「天使も使ってないんですか?」

>
> 新シリーズというのも何ですが、話数の表し方変えました。幕。
> まぁ、前作が異常なほどシリアスなエンドだったため、とりあえずこれはギャグ一直線です。ていうか、ヴァル壊れた。
ギャグか・・・
「魔天道にギャグいれてみましょうか」
> ちなみに、ホントに人間は普通脳の40パーセントしか使ってないようです。残りの60パーセントの使い方が知りたい。
「えっと確か、無意識とあと・・・混乱したときに60パーセントに切り替わっている・・・でしたっけ・・・でも、だいたいは、使わない脳だったと思います・・・よく覚えてませんので、信じないほうがいいと思います」
自分で言うか・・・んなこと・・・
「自信ないんだもん・・・」
だったら言うなよ・・・
> そーいうわけで、次回へ続く。
てなわけで、由理でした。
「ゆかりでした」