◆−平安すれいやーず。−一姫都(8/5-10:45)No.11324 ┣Re:平安すれいやーず。−さぼこ(8/10-01:28)No.11388 ┃┗Re:平安すれいやーず。−一姫都(8/10-20:02)No.11408 ┣Re:平安すれいやーず。−R.オーナーシェフ(8/10-13:01)No.11397 ┃┗Re:平安すれいやーず。−一姫都(8/10-20:06)No.11410 ┗すごいぃぃ!−闇を撒くもの(8/10-20:12)No.11412
11324 | 平安すれいやーず。 | 一姫都 E-mail | 8/5-10:45 |
ぷろろーぐ 春の夜の夢 ―― あまつ風 雲のかよひ路 吹きとぢよ 乙女のすがた しばしとどめん ―― この京の都に、一番艶やかな季節、春の月がやってきた。 夜道は暗く、頼れるものは神々しいまでの月明かりであった。 その闇を駆ける牛車がひとつ。まだ少し肌寒い空気を割くようにして走りやる豪華な車。 その中には、貴族特有着物を着込んでいる、長髪の黒髪と白い肌がいかにもな高貴さを示しいてる男と、顔の目以外の部分を黒い絹で隠した、腰に長刀を差した男の二人。 車の周りには何人かの部下の者達。 ちらほらとほころんでいる梅を、御車の中から覗くゼロス。 「ああ……春ですねえ」 「…………」 「ねえ、ゼルガディスさん」 「……そうだな」 お供のゼルガディスが、大層退屈そうな顔でゼロスを凝視する。 「怖いですねぇ。どうしてそんなに不機嫌なんです?」 「不機嫌にもなる。 仕事をしていたところ、貴様にいきなり呼びつけられたのだからな」 「おや、そうでしたか」 ぱたりと扇をしまい、のんびりとした口調で呟く。 「それなら、誘いを断ってくださればよかったのに」 「それが出来たらとっくにしてるだろうが!!」 こめかみに血管を浮かせ、いつもの事ながら怒りをぶつけるゼル。 「お前の命とあらば、俺はそれを受けるしかないんだぞっ」 「あははははは。そんな本当のことをいわれても…」 「照れるな、誉めてない」 もはや氷山ほどに冷め切った態度で接するゼル。 「恩ある叔父の息子であるということ。 それ以外にお前に従っている理由はない」 きっぱりと言い放つゼル。 それはいつも聞いていますけれどね。と、まったく感心なさそうに外の景色へと目を向けるゼロス。 それに気分を害するでもなく、話を続けるゼル。 「それにしても…… この車は何処に向かっているんだ?」 諦めたように呟くゼルガディス。 がたごとと揺れる車内。どうやら道が、完全に補そうされていない場所まで来たらしい。 と、なると…もうかなり街の中心地から離れた事になる。 進みの遅い牛舎で、かれこれ一時間は走っているのだ。 そんなところに一体何の用が……? 「いやあ」 くるりと振り返り、揚々と答えるゼロス。 「この先に評判の≪鬼≫の出る森んがあるそうで」 「ふざけるなっ そんなものをみるために、わざわざ俺を呼んだのか!?」 「そんなわけないじゃないですか!!」 再び噴出しそうになっている、ゼル怒りを抑えるかのように、ぽんと肩に手を置くゼロス。 「近くに美味しい葛まんじゅうの店もあるんですよ!」 「だあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁああ!!!!」 今度こさ本気で頭を抱え込むゼル。 だめだ!!この男は何も考えていない!!!! 人間には実態のつかめないものを怖がるふしがある。 その点で言えば俺は、鬼よりもこいつが怖い!! 「はははは。面白いなあ、ゼルガディスさんは」 なめてんのかっ と、言ったところでこの現状から脱する事は出来ない。 どうあがいても、俺はこいつの部下なのだ。 己の運命を心底恨んだのは、こいつの部下としてつかされてからだと思う。 「いつか殺す…」 中指を突き立てるゼル。 がたんっ、と牛舎が停止し、車の周りにいた者が声をかける。 「着きました」 すっと立ち上がるゼロス。 「俺はいかんぞ」 「お好きに」 ゼルを残した牛車を離れるゼロス。 付いて来ようとする者たちに、残るように指示をし、森の奥へと入りやる。 森といっても、人が通れる程の道がきちんとある。 それに今日は月の光が、まぶしいばかりにあり、足場もそう悪くなかったので、歩きやすいことこの上無かった。 風はほとんど無い状態なのに、何故か心地よい。多様の動物の鳴き声が聞こえる。 ほーーーほーーーーーーー シャーーーーッッ!!! バサハザハザハザ!!!!! 幼い頃、田舎暮らしをしていたゼロスにとって、どれも馴染み深いものであった。 懐かしいとすら思うのだから、怖い等とは微塵も思わなかった。 評判の鬼が、この森に…。 ――小さな体で 刀を振りかざし 薄衣を纏った 妖美な鬼……… 数日前から耳にしていた噂であった。 興味はあったが、実際にここまで来るとは思わなかった。 母の命令である。仕方が無い。 退屈しのぎに、僕に噂の真相を確かめさせようというのだ。 余りに母らしくて笑いすら零れる。 びくりと体を停止させるゼロス。 ざわり、と森が蠢く。 ――ナニかいる…! 気が付けばあたりは闇。後ろを振り返れど、車は見えない。 考え事をしているうちに、森の奥底に踏み入っていたのだ。 只ならぬ緊張感。張り詰める空気。 さっきまであんなにも耳元にあった雑音が、いまや死を迎えたかのような静寂に満ちている。 暦の上ではもう春。それでも、額を通る風はまるで極寒を感じさせるようだった。 ――…恨めしい…… 鈴が鳴った。 そう思えるほど、澄んだ高らかな声だった。 ――鬼か!? 声の方に、向き直るゼロス。 ゆっくりとした足取りは、躊躇からくるものだった。 ――…これが…? ただその声の先を見つめるゼロス。 闇夜にくっきりと浮かぶ影。 赤 まるで血のような赤 陶器のような白肌に、鮮明な紅の色 真っ白な着物。 闇から分離しているかのような純白 手には似つかわしくない、剥き出しの刀 溶けるような衣を、天女のようにかぶっている、――少女。 ――これが 鬼、か…? そう考えが至るまでに随分と時間かかった。 しかしこれは… ――余りに美しすぎる 妖しいまでの美しさが、少女を一層神秘的なものにしていた。 そして違和感。 微かな月光を浴びた髪色は、栗のように茶色く………。 この国の者とは思えない。 それこそ、少女が鬼と呼ばれる所以だろうか ――……恨めしき………あの者…… 対峙する最中、鬼は声を奏で続ける。 ――佐大臣!! 「……あっ!」 ふわり、と鬼の薄衣が中に舞う。 その途端に、ふっと揺れる空気。 軽やかに、舞うように、森の中へと吸い込まれる鬼。 駆け出そうとした足が、そのままで動かない。 そうこうしている間に、辺りは生命の音を取り戻し、動物の鳴き声、葉の擦れ合う音が響く。 そうしてすでに鬼の姿は無く、後には羽衣のような絹が残るばかり……。 ――春の夜が見せた夢…か? そうして、やっと自由になった肢体を伸ばし、踏み出すゼロス。 背を屈めて衣を手に取る。 ――否、 「……鬼はいた」 ――恨めしき……佐大臣………!!!! なにやら穏やかではないですねぇ……。 「春のよの 夢ばかりなる…」 そんな句を作りたくなるような、雅な出来事でしたね。 くすくすと笑みを零し、引き返すゼロス。 「また、逢えるといいのですけどね」 手に、春の夜のいたづらとも言うべき、羽衣を抱えて………。 終わり はい。こんにちは。一姫都デス☆ 平安時代…なんて優雅で美しい時代でしょう…。(うっとり) この時代にゼロちゅがいたら素敵っっっ!!! ただそんな勢いで始めた連載でございます。うふふふふ(死) 一応今回はぷろろーぐということで、ぜろちゃんとぜるちんしか出てきませんでしたねぇ。(この二人の掛け合いが好きだったりする) 上司・部下と言う関係ではありますが、二人は幼馴染みたいなものです。見てのとおり、大して仲良くないですけど……。 あと一応、キャラには全部名前の当て字がございます。 ゼロスは是呂須。ゼルは畝琉。まあ微妙! 今後、どんな形でこの物語が発展していくのか…… それはあたいにもわかりません!(ドドーーーーン!!) とりあえず次回は本編で、おまちかねのあのメンバーが勢ぞろい。 それでは……。 |
11388 | Re:平安すれいやーず。 | さぼこ | 8/10-01:28 |
記事番号11324へのコメント みやこちゃぁぁぁぁぁぁぁんっっ おひさですさぼこですっっよみましたよーっっ 冒頭の一句百人一首っっっっ春休み25句覚えさせられましたようっ 今また26から50まで覚えるのに必死こいてますっっ ってわけで僧正遍昭だぁぁぁぁっっっ 何ら物語にかんけーの無い事ばかりいってますが、ちゃんとよんでるよっっ ってわけで次回も期待しちゃって待ってますっ |
11408 | Re:平安すれいやーず。 | 一姫都 E-mail | 8/10-20:02 |
記事番号11388へのコメント ふるふるふるふる・・・(打ち震えている) さぼちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああああああああん!!!!!!!(奇声・笑) お久しぶりぃっデス。都だよんっっ☆ >みやこちゃぁぁぁぁぁぁぁんっっ >おひさですさぼこですっっよみましたよーっっ >冒頭の一句百人一首っっっっ春休み25句覚えさせられましたようっ >今また26から50まで覚えるのに必死こいてますっっ ・・・死ぬね・・・。 あたしは一句も覚えてないよん。テヘ☆ >ってわけで僧正遍昭だぁぁぁぁっっっ >何ら物語にかんけーの無い事ばかりいってますが、ちゃんとよんでるよっっ >ってわけで次回も期待しちゃって待ってますっ くっ!う、うれしい・・・!!! プロローグだけで終わりにしようかと思ってたところなのよ・・・ (反応が薄すぎて・・・泣) でも書くわ!!ええ、かきますとも!!!!読んでくれる貴方がいるから!!!! 都負けない!!(バックに薔薇) |
11397 | Re:平安すれいやーず。 | R.オーナーシェフ | 8/10-13:01 |
記事番号11324へのコメント はじめまして。とっても面白かったです。 安倍清明→リナちゃんでいずれ書いてみたいなあ、って漠然と考えてたんですけど・・、 平安ネタ、先をこされたか・・・・・。 貴族ゼロスぴったしそのまんま!!!神秘的な鬼(なのか!?)のリナちゃんが魅力的!!!! |
11410 | Re:平安すれいやーず。 | 一姫都 E-mail | 8/10-20:06 |
記事番号11397へのコメント >はじめまして。とっても面白かったです。 どうも初めまして!!都ですぅぅっっ ありがとうございますぅぅぅぅぅぅぅぅっっっっっ >安倍清明→リナちゃんでいずれ書いてみたいなあ、って漠然と考えてたんですけど・・、 >平安ネタ、先をこされたか・・・・・。 えへへ。よかったら一緒にやりますか?(笑) 平安シリーズうらららー >貴族ゼロスぴったしそのまんま!!!神秘的な鬼(なのか!?)のリナちゃんが魅力的!!!! ふふふふふふふ。リナちゃんはこれから、ちゃんとした正体が明らかになる ので、楽しみにしていてくださいね☆ では、感想ありがとうでしたっっ |
11412 | すごいぃぃ! | 闇を撒くもの | 8/10-20:12 |
記事番号11324へのコメント どうもっっ、コメントさせていただくのは初めてですっっ けど、以前から作品拝見させていただいておりましたっっ 平安時代・・・。スキだけど、凄く難しいです・・・。 なのに、それをきっちりとまとめてらして・・・。 ゼル・・・、ゼロスの命令を聞いてるなんて・・・新鮮! 鬼の正体がとっても気になります・・・。 次回、期待してますねっっ!!!!!!! では。 |