◆−大盗賊・ネオ 〜ハルメイアVSデュモン〜−DAICHI(8/6-00:18)No.11327 ┣大盗賊・ネオ 〜道〜−DAICHI(8/6-17:17)No.11329 ┣大盗賊・ネオ 〜リリスの笑み〜−DAICHI(8/7-19:30)No.11347 ┃┗お久しぶりで〜す♪−れーな(8/8-14:21)No.11361 ┃ ┗ありがとうございます。−DAICHI(8/8-19:30)No.11362 ┣大盗賊・ネオ 〜ゼロスの疑惑〜−DAICHI(8/9-01:32)No.11368 ┗大盗賊・ネオ 〜傷〜−DAICHI(8/10-00:22)No.11384
11327 | 大盗賊・ネオ 〜ハルメイアVSデュモン〜 | DAICHI | 8/6-00:18 |
「待てい!」 「待てい!」 夜。ハルメイア城の警備兵達はある影を追っていた。 正確に言うと「速すぎる人間を」 「クソゥ。どこに消えた」 警備兵達は影の姿を見失い、キョロキョロと辺りを見回した。 もうハリメイア城は城影を映すのみ。視界にあるのは薄気味悪い森だった。 警備兵はここで、自分の意思に忠実な行動をとった。 諦め、寝そべる者。未だ他の者を励まし、探しつづける者。 自由意思を持った途端、薄気味悪くなり、城の方へ走る者もいた。 「ここまで来ればいいだろう」 黒衣のマントに腰まである黒髪、加えて彼の傍にいるデーモン。 彼が、普通の商人や旅人で無い事は明白であった。ランプもつけずに、真夜中に森にいるのだから、なおさらである。 「ココハ<サヴァルトの森>アマリ長居シテハ危険デス」 男の傍のデーモンが恭しく彼に話し掛ける。 「分かっている。もうハルメイアの財宝も頂いた。とっとと帰るか」 彼は再び歩き出した。 「シカシ、良イノデスカ?ハルメイア城ハ報復城ト呼バレテイマス。一旦ソノ財宝ヲ手ニ入レタラ、ドンナ手ヲ使ッテモ、奴ラハ取リ戻シニ来ルデショウ」 「フ。私は獣王の財宝も無傷で手に入れた男だぞ。国の一つや二つ、何とも無い」 彼は気にも留めてなさそうにそう言った。 「・・・シカシ、今ノハルメイアニハ、例ノグループガ滞在シテオリマス」 「例のグループ?」 「ハイ。リナ・インバースガ」 夜もふけ、人々が眠りについた頃、ハルメイア城のある一室はまだ光が灯っていた。 「逃がした?」 「は・・・・申し訳ありません」 一室には2人の人間がいた。 1人は金髪の少年だった。金銀の正装をまとっている。 もう1人は青銅の兜と鎧に身を包んでいる男。40は超えている男だ。 「しかし、追いかけた先が<サヴァルトの森>です。追いかけた部下は全員、死にましたから、あの男も・・・」 「死ぬか」 少年は、男が放った言葉をあっさり否定した。 「相手が相手だ。死ぬわけが無い」 そう言うと、彼は右手を挙げた。と、部屋の隅に、7歳ほどの少女が現れた。 「どうだ?リリス」 リリスと呼ばれた少女は少年の腕に乗り、 「・・・・・デュモンは今、ハルメイア城下町の宿屋でお酒を飲んでいます」と、にこやかに告げた。 「ほら、ね」 少年は、少女の言葉を疑う事無く聞き入れた。男はムッとした表情で、 「ですが、アルバ王子。それ程のヤツなら、我が警備兵では手に負えませぬ」 彼は心からここに居づらかった。少女が出てきてから、空気が変わったような気がした。 「だろうね。デュモンは強い。大盗賊として盗めなかった物は無いらしいし、あの盗賊殺し・リナ・インバースをも打ち破った強敵だ」 少年は、嬉しそうに言っている。 「だが、無駄だ。報復城には勝てないよ・・・・・なぜなら」 少年はニィっと笑い、 「ハルメイア特殊部隊と、リリス。そしてこの僕が・・・いるからね」 少年は再び右手を挙げた。すると、少女・・・・リリスの影が大きくなった。 翌日・・・警備隊長の死亡報告が町に流れた。死因は、酒に酔って転落死。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−つづく- こんばんは〜。久しぶりです。誰も覚えてませんね(笑)何ヶ月ぶりでしょう。 結構、他の所で書いてました(申し訳ありません) デュモンですが、知らない人の為に、 ・盗賊である。リナとの勝率は100%!(1回しか戦ってませんが) ・獣王・ゼロスコンビもやぶる。 ・餓骨杖を持つ。(曰く、魔王から盗んだらしい) ・融合デーモン、ソロモンを従える。(強さは・・・ヒミツです) ・ジオ・ファクトリー(工場)を壊滅。その際に海王を退ける(海王が「敵わない」と、退く) とまあ、全部作品で出させてもらってますので、知ってる人は知ってるでしょう。 強いですね〜。今回は国VSデュモン。リナのパーティも出ます。 今回はどっちにつくんでしょうね。 他の所じゃ結構人気があった、ネオ。どうぞ、暇潰しに読んで下さい。 DAICHI |
11329 | 大盗賊・ネオ 〜道〜 | DAICHI | 8/6-17:17 |
記事番号11327へのコメント 「う〜ん、おいしいわ♪」 昼下がり、照り付ける太陽が眩しい。 あたし達は2、3日前からハルメイア城下町に来ていた。 理由は2つあった。 ・ハルメイア特産物である、すぺしゃるアイスをぱくつく(最優先) ・ゼルガディスを治す<クレア・バイブル>を探す(ついで) ゼルとアメリアとゼロスは図書館に行き、あたしとガウリイは、町で手がかりを調べていた。 「リナ。ちゃんと調べろよ」 ガウリイがあたしを小突く。あたしは気にもしない。 「だってぇ。考えても見てよ。もう2時間よ。古書屋や古物屋にも、何も無かったじゃない」 「ハァ。ゼル、怒るぞ」 あたし達はゼル達のいる図書館に帰ろうとした。と、 「少し、よろしいかな?」 あたし達の前に、黒衣に身を纏った暑苦しい人間が現れた。 宗教団体か?はたまた、アサシンか? 「邪魔よ」 何にせよ、あたし達が止まる理由は無い。 「仕事をやろう。リナ・インバース」 「!」 あたしの顔を知ってる? アサシンの可能性が高い。ガウリイは鞘に手を掛けた。 「楽にしろ。どうあがいても私・・・デュモンには敵わないだろう」 って。 「デュモン!」 そう、黒衣のマントから顔を出した、男の顔はデュモンであった。 「・・・・・デュモンって、誰だ?」 ガウリイがお約束のボケ(まあ、天然100%だが)をかます。あたしはスリッパでしばく。 「デュモンよ、デュモン!あの、セイルーンの財宝<正義の本>や<フィル・アルバム>を盗んだ、趣味がイっちゃった奴よ!」 「・・・・あれは不可抗力だ。焼いた」 ・・・・・・・・・・・・・・・国宝焼くなよ。まあ、気持ちは分かる。 「で。そのデュモンが何の用?」 「仕事を手伝え。報酬は・・・・・情報だ」 「情報?」おうむ返しにあたしが聞く。 「ああ、知りたい情報を1つだけ教えてやろう。ただし、成功報酬だがな」 う〜ん。天下の大盗賊の手伝いだ。報酬は凄いが、さぞかしどえらい物を盗むんだろーなー。 「不安そうだな。手伝いとは言っても、盗みの手伝いじゃ無いからな」 ほぅ。 「でも、やっぱりやめるわ。あんたの手伝いなんて、シャレになんなさそーだから」 「そうか。じゃあ、ジオ・ファクトリーの件。私の報酬を払ってくれ」 ・・・・・・・・・・・・・かくして、あたしとガウリイは、デュモンの手伝いをする事になった。 「遅いですねぇ、リナさん達」 ゼロスがのほほんと語る。<クレア・バイブル>を探しに、図書館まで来たが、収穫は無かった。 後の頼みはリナ達だけだが、一向に来る気配が無い。 「ゼルガディスさん〜。お腹空きました〜」 そういえば、晩飯時から随分と経っている。 「仕方ない。先に宿屋に戻るか。ゼロス、館員に伝言をお願いしとけ」 「分かりました」 俺達は宿屋の食堂で、食事を済ませた。 「しかしどこ行ったんでしょう?まだ、探してるんでしょうか?」 「それは無いな(です)」 アメリアと俺の声がハモる。 そこへ、 「ここに!ここに、リナ・インバースはいるか!」 外で、大声で呼びかけている人間が目にとまった。 服装が酔っ払いなどでは無く、ちゃんとした王宮騎士の身なりと、何より、叫んだ名前が気になった。 「おい」 俺達は宿屋から出ていき、王宮騎士を呼びとめた。 「何だ?」 「リナ・インバースがどうかしたのか?」 「私達、リナさんと一緒に旅をしている者ですけど」 「ん。そうか・・・・・・・」 騎士は何やら、考え込んでいる。と、 「ちょっと、城まで来て欲しい」 何やら、おかしな話になった。 「どうする?」 「いいでしょう。何があるってわけでもないですし」 まあ、それもそうだ。 城に着き、そのまま城の見目豪華な一室に案内された。 そこには金髪の少年が、豪華な椅子に腰掛けていた。王子か何かだろうか。 「初めまして。ハルメイア第一王子のアルバと申します」 王族にしては、なかなか良い態度で接する奴だ。 「ゼルガディスだ」 「セイルーン王女のアメリアです」 「神官ゼロスです」 それぞれに自己紹介をした。 「早速、貴方達を呼んだ用件を言います」 ペコリと一礼し、アルバは話し出した。 「昨日、私達の国宝が盗まれました・・・・・デュモンと言う盗賊に」 「デュモン!」 3人の声がハモった。デュモンといえば、2回(ゼロスは3回か)俺達の前に現れた大盗賊だ。 「ハイ。デュモンがこの城の財宝が盗まれるのは別にいいんです。しかし、あの男は、この国の警備兵を全滅させた・・・・かけがえの無い人命を奪った・・・」 警備兵に同情するとはな。横ではアメリアがウンウンと、涙を流している・・・・ ・・・・・・何と言うか・・・・・・・・・・ 「ですから、彼には正当な罰を与えたい。その為に、腕の立つ・・・たまたまリナさんがこの町に来ていたという事を小耳に挟んだので」 フゥム。 まあ、本心が何であれ、俺もデュモンにはリベンジを行いたいし、何より、 「やりましょう!あの悪党を本気で成敗する国!僕(私)は感動しました!正義の国、ハルメイア!バンザ〜イ!」 あいつらを止める事はできない。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−つづく− こんにちはです。試験が近い。高校に入って4ヶ月、もう8回は試験してる。アホや〜。 まあ、私情は置いといて、どうでしょうか? 暑く眠いので、だらけがちです。ネオの文章に現れてますね。悲しい。 はい、マイペースでがんばります。 DAICHI |
11347 | 大盗賊・ネオ 〜リリスの笑み〜 | DAICHI | 8/7-19:30 |
記事番号11327へのコメント うららかな朝の光・・・・・・・・あたし達は森にいた。 森といっても、朝日が差し込んで動物達が笑顔(?)で走り回っている風景の森では無い。 光など一切差し込まず、笑顔で走り回ってるのは、オークや変異種ってんだからお立ち合い!! 「なんで、こんな気味悪い所に来てるのよ!」 あたしは依頼主のデュモンに抗議した。大盗賊の手伝いだから、ロクなもんじゃないとは思ってたけど・・・これ程とは。 「さっきも言っただろう。私はハルメイアと戦う。その為にはココ、<サヴァルトの森>で迎え撃つのが最善策なのだ」 <サヴァルトの森>・・・・ハルメイアの間近にある森で、その樹林は魔性を帯びており、普通の人間なら1時間と持たず、精神を吸収されて枯死すると言う、絶対に近づきたくない場所No1な森である。 「その前にあたし達が枯死するわ!」 「その心配は無用だ」 デュモンが抗議を遮る。 「この森は精神を吸収するのでは無く、「知識」を吸収する。知識がなくなれば、人は絶望し狂死する。これが本当の死因だ。見ろ、オークなど走り回っているだろう。だからまず、知識が0に等しいガウリイは絶対安心だ」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」 あ、ガウリイ、土をいじくり回してら。まあ、本当だから仕方ない。 「って、あたしはどうするのよ!危ないじゃない」 「その点は問題ない」 デュモンは右手を挙げ、融合デーモンのソロモンを呼び出した。 「ワタシガ森ノ樹林ニ、オマエノ魔法、性格ナドヲ教エタラ、樹林ハオトナシクナッタ」 ・・・・・・・・・・・待てや。 あたしの性格は魔性の者をも震え上がらせるんかい! ・・・・嬉しくない・・・・・・・むしろ悲しい。 「ソロモンは樹林以上の魔性があるからな。まあ、私も安全だ」 そうかい。 ・・・・・・・・・?? 「デュモン、ガウリイは?」 ガウリイの姿が見えないで尋ねた。 「ああ、トイレだそうだ」 「ふぅ〜ん」 やれやれ。オレの知識の無さは魔性の者にまで認められたか。 用を足し、森を歩いて、オレは考えた。 「確かに昔から頭は良くなかったけどさ」 いっその事、これが終わったらリナに魔法でも教わるかな。 でも、一回魔法使える状況で使ったけど・・・今イチなあ。 やっぱ、剣の方がオレに合ってるからな。 と、 「グスグス・・・・・・・」 座り込んで泣いている少女を発見した。 「どうした?」 ・・・・オレは状況がわからず、思わず聞いた。 「・・・・・グスッ。お兄ちゃんのお墓参りに・・・・」 お兄ちゃん?・・・・・・・・・・ああ、そういえばデュモンを追って、ここまで来た警備兵は全員死んだらしい。その中の1人か。 「けど、1人で来たんだろ?」 「・・うん」 まあ、こんな所に行かせる親もいないな。 「とりあえず、戻ろう。ココにいると危険なんだ。お兄ちゃんのお友達が近くにいるから、そこに行こう」 ・・・・とは言ったものの、そのお友達が「盗賊」と「ある意味盗賊」だからなぁ 。安心はできない・・・・・・・・・・・・・・・ しかし、こんな所で立ち止まっても仕方が無い。出口はオレにも分からないから。 「とにかく行こう」 オレは少女の手を掴んだ。 っ!! 「な!」 オレは驚いた・・・・・まるで、氷の様な手だった。恐ろしく冷たい。 「フフ」 少女は笑った。笑ったといっても、「屈託無い」とは別次元の・・・・悪魔の笑みに思えた。 「私、知ってるわ。出口を。貴方も来て・・・・・私?私の名前は・・・リリス」 瞬間、オレの視界がぼやけた。そして、意識が暗転した。 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−つづく こんばんは。読んでいる人がいない様な気がする「大盗賊」。 カップリングが無いのは痛いですかねえ。 だって、書けないもん。どう書くのさ。って感じです。 他のカップリングを読んで、その後の気分直しにでもどうぞ。 DAICHI |
11361 | お久しぶりで〜す♪ | れーな | 8/8-14:21 |
記事番号11347へのコメント こぉんにっちは♪れーなです! いやぁ、お久しぶりですねぇ♪覚えてます〜? またしてもデュモンが(笑) しかし今回はリナちゃん&ガウリイと組むんですかな? でもガウリイはなんかリリスとかゆー奴に連れ去られるっぽいし。 しっかりしろガウリイ(笑) アメリア達はアメリア達でハルメイヤ雇われてるし。 リナ&ガウリイ&デュモンVSアメリア&ゼル&ゼロス&ハルメイヤ? ああなんか長い・・・ でも楽しそうだ♪ 今回はどっち勝つのかなぁっ♪ 続き待ってま〜す♪ れーなでした☆ |
11362 | ありがとうございます。 | DAICHI | 8/8-19:30 |
記事番号11361へのコメント 覚えております。いや、本当に。 確かに、今回は長くなりそうな気がします。 読んでる人がいたとは・・・感激ですね。まあ、マイペースでがんばります。 デュモンは確かに強い・・・・書いてる本人も「反則じゃん」とか思ってます。 どこまで続くか、デュモンの連勝! 乞うご期待(笑) |
11368 | 大盗賊・ネオ 〜ゼロスの疑惑〜 | DAICHI | 8/9-01:32 |
記事番号11327へのコメント ・・・・・・・・・・・・朝が来た。 あの後、俺達は城の宿泊施設に案内され、そこで寝かされた。 貴族が使ってそうな部屋をまるまる与えてくれたのだ。依頼人が国というのも悪くはない。むしろ、嬉しい。豪華な朝食を平らげた。 ハルメイア軍の調査により、デュモンは<サヴァルトの森>にいる事が分かった。 あの森の事なら俺も知っているし、もちろんアルバも知っている。 「とにかく兵は動かせんな」 俺達は、アルバと作戦会議を行った。 たかが1人相手に国が作戦会議など馬鹿げていると思うが、今回は仕方が無い。 敵は半端じゃないからな。 「そうですね。警備兵が全滅した事を考えると、迂闊に数では押し切れない」 しかし、感心なのがアルバの知識である。 アルバの年齢は15歳と聞いた。だが、普通の15歳の頭ではない。 知識に関しては、俺やアメリアを凌ぐかもしれない。末恐ろしい王子だ。 「そこで、ハルメイア特殊部隊を出動させようと思うのですが」 「特殊部隊?」俺はおうむ返しに聞いた。と、 「特殊部隊!って、あの・・・・・・」 アメリアが大声で驚く。 「そうです。ここの城が報復城と呼ばれるのは、彼等の活躍あってのものです」 そういえば聞いた事がある。 確か、ハルメイア特殊部隊は「報復」の号令と共に、直ちに動き、報復を成功させるという大陸最強の部隊らしい。 「しかし・・・・・・」 アルバはうつむき、溜息をついた。 「どうかしたんですか?」 ゼロスが尋ねる。 「ええ。彼等は強いですし、個人としては、デュモンに決してひけをとらないでしょう。ですが、彼等は暴走の可能性があるんです」 「暴走?」 「はい。機密事項ですが、特殊部隊の中に人間はいません。全て魔法生物で構成されているんです」 「何だ、魔法生物っていうのは?」 俺は聞いてみる。 「魔法生物というのは、我が国の<クレア・バイブル>の内容です」 「・・・・・・ちょっといいですか、ゼルガディスさん。あ、お話は続けてください」 ゼロスは俺の肩を掴むと、そのままこの部屋をでた。 「どうしたゼロス。連れションはゴメンだぞ」 「違いますよ。クレアバイブルについてです」 俺達はゼロスの部屋に行った。 「アメリアは置いてきたのか?」 「ええ、さすがに3人が出ていくと怪しまれるでしょう」 「で、クレアバイブルがどうしたんだ」 俺は聞いた。アルバの話も聞きたかったが、それはアメリアが聞いているだろう。 「アルバは、嘘をついてます」 きっぱりとゼロスは言った。 「嘘?」 「ええ。そもそも僕の知識や経験から「魔法生物」なんて単語はありませんし、大きな戦争にも。また、神がそれを使った事実はありません」 「・・・じゃあ、アルバは嘘を教えられたのか?」 「いえ、というより・・・・・・」 バチィ!! 突然、ゼロスと俺の間に小さな雷が出現した。 「な、何だ!」 俺は身構える。すると、 バチィ!バチィ!バチィ! と3回俺達に・・・・というよりゼロスに向けられて現れた。 「よっと」 ゼロスは軽くかわしている。物事に絶対に動じない奴だ。 ヒュン! と、ゼロスの目の前に少女が現れて、ゼロスの首を締め付けた! 「ゼロス!」 俺は事態が飲みこめないまま、ゼロスを援護しようと少女に飛びかかった。 しかし、 バシュウ! 「!!」 少女とゼロスの周りには結界が張ってあり、近づく事は無理だった。 「貴方、誰ぇ?」 少女は妙な発音で、ゼロスに話し掛けている。両手はまだ、ゼロスの首にいっている。 「なぜ、クレアバイブルの事を知ってるのぉ?・・・・ダメよ・・・あれは知ってはいけないわぁ」 少女がゼロスの首を締める力は、強くなっている。少女のそれではない握力だ。 「フフ・・・なるほど・・貴方でしたか、リリス」 ゼロスは少女の正体を確認すると、すぐさま反撃にうつる。 「・・・フフ、ハルメイアも面白い事をする・・・・・」 ゼロスは少女の首を逆に締め上げた。すぐさま結界は解除され、彼女の手は、ゼロスの手へと目標を変える。 「いや・・・面白い事をしてるのは・・・・貴方ですか」 と、少女の体は一瞬にして灰と化した。 「・・・殺ったのか」 「・・・・・・いえ、逃げました・・・・・・・というか・・やばかった」 ゼロスは肩で息をしながら座り込んだ。 「誰なんだ、アイツは」 俺は聞いてみた。 「あいつは・・・・・」 「あいつは?」 ゼロスは人差し指を口元に寄せ、 「・・・・ヒミツです」 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−つづく−−− こんばんは。DAICHIです。 読んでくださっている方がいると言う事で、やる気が沸いてきました。 しかし、長いなあ・・・・・・・・普通の大盗賊なら次位で終わったけど、まだ前半です。 根性が持つか心配。 DAICHI |
11384 | 大盗賊・ネオ 〜傷〜 | DAICHI | 8/10-00:22 |
記事番号11327へのコメント 「ちょっと!まだなの、ガウリイは!」 あたしはわめいた。 「やかましいぞ。それに、私に言ったってしょうがないだろう」 デュモンは古書に目を通しながら受け流した。 遅い!ガウリイがトイレにいったのは昼時だった。もう夜を迎えている。 ガサッ! 草の揺れる音がしたので、その方向に振り向いた。 そこには、ガウリイを探していたソロモンがいた。 「いたか、ソロモン」 「・・スミマセン。探シマシタガ、イマセン」 「そうか。じゃあ、いないな」 軽く答えるデュモン。 「ちょっと!じゃあ、いないな。じゃないでしょうが!ソロモン!ちゃんと探したの!」 ソロモンはムッとした顔で、 「チャント探シタワ」と言った。 「落ち着け、リナ。ソロモンが私の命令に逆らうわけが無いし、ソロモンの能力ははっきりいって尋常じゃない。ゼロスを5人、ガウリイ探しに放ったようなものだ。それでいなければ、お手上げだ」 ・・・・・・・ゼロスを5人? 「ソロモンって、そんな優秀なデーモンなの?」 「私が対魔族用に作ったからな。戦闘能力はバツグンだ」 最早、私の興味はソロモンにいっていた。 と、 ボガァ!! 急に、後ろの樹林が爆音を上げて吹っ飛んだ。 「うぁ!」 バラバラになった枝や根が顔にあたる。 「来たぞ。動くなよ」 そうあたしに言うと、デュモンは黒衣を空中に投げ上げた。 すると、 ボガァ! 空中でヒラヒラ落ちているマントが爆発した。 「え!」 「動くなよ。ジッとしとけよ」 あたし達は草むらにしゃがみこんだ。 「な、何、今の?」 「知るか。マントを投げたらマントが爆発した」 「そりゃあ、あんたそれで何かを確かめたんじゃないの?」 デュモンは不機嫌な口調で、 「決めようと思ってやっただけだ。全く・・・ハルメイアめ」 ・・・・・・・・・・おい。 「ま、とにかく動いてはいけない様だな。さっきの後ろの爆発も、オークか何かが寝返りでもうって、爆発したんだろう」 ・・・・そ、それもどうかと思うぞ。 死因は寝返り。・・・・・・・・・・絶対死にたくない死に方である。 ガサッ・・・・ガサッ・・・・ガサッ・・・・・・・・ガサ・・・・・・・・・・ 「・・・・・何か動いてない?」 「もう大丈夫か。よし!」 デュモンは再びマントを投げる。 ボガァ!! ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 「やっぱりダメじゃないか・・・・・・」 デュモンは肩を落とした。意外におちゃめである。 「けど、何か近づいてきてるわよ」 「ああ、それは私も感じている。だが、つじつまが・・・・」 と、 キィン。 後ろから鞘を抜く音がしたので、振り返った。そこには、 「ガウリイ!」 そう、トイレに行ってたガウリイが立っていた。 「遅いじゃない!どこ行ってたのよ!」 あたしはしゃがみの状態で言った。 「・・・・・・・」 しかしガウリイからは反応がない。目も虚ろで、フラフラしている。 すると、 ビュン! 「リナ、危ない!」 デュモンの声と同時にデュモンの手があたしの頭上にあった。 そして鉄臭い液体が、あたしの頭に振りかかった・・・・・・・・・・・・・・・ −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−つづく−− はい、どうでしょうかDAICHIです。 3日間のテストが終わりました。9月1日〜5日もテストだ(涙) 次からは、別スレッドで行きたいです。よろしくお願いします。 DAICHI |