◆−『DESERT』〜第六幕〜−葵楓 扇(8/21-18:50)No.11581
 ┣壊れてるねぇ・・・−れーな(8/21-23:18)No.11586
 ┃┗撲滅魔人(誰?)−葵楓 扇(8/22-16:37)No.11598
 ┣挑戦・・・ん、まぁそうだな・・・−風月  みなな(8/22-03:15)No.11593
 ┃┗長いなぁ・・・挑戦編・・・−葵楓 扇(8/22-16:47)No.11599
 ┗『DESERT』〜第七幕〜−葵楓 扇(8/26-13:56)NEWNo.11650
  ┗新キャラが・・・−れーな(8/27-17:14)NEWNo.11660
   ┗ま、名前ストック整理したら103行ったし(笑)−葵楓 扇(8/28-16:23)NEWNo.11665


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11581『DESERT』〜第六幕〜葵楓 扇 8/21-18:50



 にゅ、みなさん今日は。扇です。
 つい昨日までは第六幕はほんの2ページほどしか書いてなかったクセして、今日一気に第九幕まで書きました(爆)
 ふぅ・・・ゼルがまだ出ない。
 というより、第九幕まで書いておきながら、まだ『リナの挑戦』編終わってません(爆)こう書くと、『ナーガの挑戦』思い出すわ・・・・・・。
 トルテに関わった人はみんな変です。ミュアも壊れ始めています(爆)
 そんな第六幕、お楽しみいただけたら幸いです。

__________________________________


  『DESERT』  〜黒騎士の心の葛藤、怒りと憤り・・・〜
  第六幕  〜氷の魔女〜


「あのー、ミレニムさん」
「あら、どうしたの?」
 トルテに何故か遠慮がちに言われ、ミレニムは訝しがりながら尋ねた。
「どうしてアーシュイアさん、すっごく機嫌悪そうなんでしょう」
「そんなに機嫌悪い?」
「すっ・・・・・・・・・っっごく悪いです」
 思いっきり深呼吸をして、トルテは言った。
「機嫌悪いのはいつものことだけど・・・聞いてみようかしら」
「今は放っておいてあげた方が良いと思うけど」
 どこから現れたのかガウリイが、あっさりと言う。
「あら、ガウリイさん。どうしてかしら?」
「んー・・・言ったら彼女に悪いから、言わないでおくよ」
 それだけ言うと、ガウリイは何故かコップ片手にその場を去る。
「乙女にあんな無茶苦茶気になる台詞を残して去るなんて・・・・・・」
「気になって、御飯しか喉を通らなくなっちゃうわ」
 その後ろ姿を見ながら、何か少し無茶苦茶なコトをトルテとミレニムは呟いた。

 アーシュイアは、悩んでいた。
 今日の午後の決闘。
 ガウリイが言い残した言葉・・・リナ=インバースの魔法。
 そして、今朝の『手合わせ』の勝敗・・・・・・。
(オレが・・・あんなにあっさり負けた男に『強い』と言わせるリナ=インバースって、一体・・・・・・)
 アーシュイアは、心の内で呟く。
 ガウリイは、強かった。
 しかも、今朝の彼は明らかに手加減をしていた。
 だから、自分が魔法をフル活用したとしても、本気の彼には勝てなかったと思う。
 その男に『強い』と言われる女、リナ=インバース。
(・・・・・・負けてたまるかッ!!)
 アーシュイアは、握り拳を作る。
 少し力が入りすぎて、指先が白くなる。

 昼。
 アジトの外で、アーシュイアとトルテ、そしておどおどミュアが並んで立っていた。
 辺りは、おなじみレジスタンスの面々やガウリイが、見物に並んでいた。
 リナ=インバースは・・・まだ居ない。
「くそっ・・・あの女、自分で決闘時間を予告しておきながら、相手を待たせるなんて!!」
 アーシュイアが大地に一蹴り入れ、声を荒立てる。
「まさか、“魔を滅する者”とまで言われたリナさんが逃げたなんて・・・・・・」
「あるはずがない・・・・・・が・・・」
 そう自分で言っておきながら、クルーザもミレニムも、僅かながら疑問に思っていた。
 その時だった。
「おっ待たせ〜!」
 騒ぎの元凶・・・リナ=インバースが、このアジトを隠している森の方から手を振って現れた。
「貴様、自分で言っておきながら・・・・・・」
「はいはい、遅刻したことは謝るから」
 リナはいきりたつアーシュイアをあっさり手で払う。
「ちょっと、準備していたのよ」
「何の準備だ!」
「あんた達の小手調べ」
 アーシュイアの言葉に、あっさりとリナが言った。
「あたしがあんた達と戦うと、死人が出る可能性があるから、ちょっと森の中に罠を仕掛けておいたわ。これが全部解けたら、一人前って認めてあげるわ」
「巫山戯るなッ!!!」
 そのリナの勝手な行為に、案の定アーシュイアは叫ぶ。
「貴様、いい加減にしろよ!! 何が一人前と認めてあげる、だ!」
「そ、そうです! それに、死人が出るって、私たちが確実に負けるみたいじゃないですかっ!! ねぇ、ミュア?」
「え、ええ・・・」
 またもや、トルテは話題をミュアに振る。
「け、結局リナさんは、わ、私たちと戦うのが、怖くなったんじゃ・・・ないですか?」
 びくびくと脅えながら、なんとかミュアは言う。
「だぁぁぁれが・・・・・・そーね、そんなに言うなら・・・あたしが仕掛けた罠を全部解いたら、試合してやっても良いわ!」
「貴様・・・」
「分かりました、その言葉嘘はありませんね?」
 再び叫びかけたアーシュイアを遮り、トルテは言った。
「アーシュイアさん、それじゃまるで負け犬の遠吠えですよ。ここはおとなしく、リナさんの言うとおりにしましょう」
「・・・・・・・・・わかった」
 理不尽そうに、だがアーシュイアは頷いた。

「この森の中に、幾つか立て札があるから、その指示通りに行動して、一番早く森のどこかにいるあたしを見つけられたら、それでOKよ。ただ、森の中には殺傷能力の高い罠を幾つか仕掛けてあるから、そこは気を付けてね。じゃっ」
 さっさと説明すると、リナは森の奥に消えていった。
「つまり、立て札の指示通りに行けば、あの女の元にたどり着くというワケか」
 ぱしっ、とアーシュイアは両手を打つ。
「行くぞ、トルテ、ミュア!!」
「はいっ!」
「は、はい・・・」
 アーシュイアが駆け出し、トルテがその後を追う。
 ミュアが少し遅れて付いてきた。
「アーシュイアは・・・大丈夫だろうか?」
「どうしたの? 兄さん」
 その後ろ姿を見て呟いたクルーザの言葉を聞いたミレニムは、問う。
「今のアーシュイアは、怒りと・・・憤りに任せて、躰を動かしている。あんなでは・・・命が危うい・・・・・・」
「そんなっ・・・!」
 それを聞いて、止めに走ろうとしたミレニムの肩を誰かが掴み、止めた。
 振り返ると、其処にはガウリイが立っていた。
「リナが・・・本当に、彼女を殺すとは思えない。多分、何とかなると思うから・・・ここは、彼女たちの好きなようにやらせる方が良い」
 ガウリイの言葉に、ミレニムは俯く。
 拳に思わず力を込めてしまう。
(・・・・・・・・・アーシュイア)
 その様子をずっと黙って見ていたクラヴィスは、胸の内で僅かに呟いた。

「・・・あった! 立て札だ!」
 アーシュイアが声をあげ、前方を指さした。
 其処には確かに、木々に隠れつつも立て札が一つそびえていた。
「すごいですね、アーシュイアさん。よく見つけられましたね!」
「お前ら、森に住んでてアレが見つけられないって・・・・・・」
 感心するトルテに、アーシュイアが呆れて言う。
 そうこうしているうちに、立て札にたどり着く。
「なになに・・・『とりあえず右を向け』・・・?」
 立て札の通り、アーシュイアは右を向いた。
 すると・・・・・・
「あぶないっ、アーシュイアさんっ!!」
 どんっ!!
 トルテに体当たりをされ、アーシュイアは横に倒れる。
 ・・・ゅんっ!!
 その上空を、左から巨大な鎌が振り子の原理で通過していった。
 アーシュイアの鼻先すれすれを通過していき、背後の巨木に突き刺さる。木はあっさりと真っ二つにされる。
「・・・・・・・・・・・・」
 罠のあまりのせこさと危険さに呆れて、アーシュイアは思わず目を丸くしてぼーっとする。
「あ、まだ続きがあるよ」
 ミュアが立て札を覗き込む。
「えーと・・・『世の中、こんな感じに非情なものである』」
「あの女、ぜぇぇぇぇぇったいオレが殺すぅぅぅぅぅぅっ!!」
 アーシュイアが、やはりというか、当然というか、怒りだした。

「あ、最後に小さくこんなコトが・・・『じゃ、そーいうことで真っ直ぐ進みましょー』だって」
 トルテが読み上げ、素早くアーシュイアは駆け出した。
「ああっ、ちょっと待ってくださ・・・・・・」
 トルテが、後を追おうとしたが、アーシュイアが倒れたところに躓き、転ぶ。
「あたたた・・・」
 トルテが頭を抑え、立ち上がろうとする。
 すると・・・・・・
 ゅうんっ・・・!
 今更ながら、鎌が振り子によって戻ってきた。
「と、トルテちゃん危ないッ!!」
 ミュアは叫び、即座に力ある言葉・・・カオス・ワーズを解き放つ。
「霊氷陣(デモナ・クリスタル)!!」
 ガキィィィィィィ・・・ん!!
 凍結の術で、鎌を瞬間的に急冷する。
 摩擦熱によるものかはたまた熱せられていたのか、温度が高かったらしい鎌は、急激な温度変化にあっさりと砕け散る。
「トルテちゃん、大丈夫?」
 音に気づき戻ってきたアーシュイアを見つめながら、ミュアはトルテに駆け寄る。
「あ、ありがと・・・・・・・・・・・・今度からは、もうちょっとおとなしい術にしようね・・・・・・」
「・・・・・・うん」
 鎌と氷の破片がぱらぱら落ちてきて、体中嫌な意味できらきら光る自分たちを見つめ、トルテとミュアは小さく呟いた。

「ああっ、また立て札発見!!」
「今度は何だ・・・『下を見ろ』? ふん、誰が従うもんか・・・・・・」
 立て札の真ん前に立ち、アーシュイアはそう言って上空を見上げた。
 がらがらがらがら・・・!
「んどわぁぁぁっ!?」
 突然足下が崩れ去り、仕掛けられていた落とし穴にアーシュイアは落下した。
「痛〜・・・・・・」
 どうやら、落とし穴の口がアーシュイアの見上げる動きによって開いたらしい。
「えーと・・・・・・立て札の続き、『あんまりひねくれるなよ』って・・・・・・」
「あの女・・・・・・」
 もう力無く、アーシュイアは呟いた。
「あ、でもでも、『じゃぁ、右に行け』だって!」
「よーし、Letユs Go!!」
「ちょっと待てお前ら、オレは・・・・・・」
 トルテとミュアの明るい声と、走り去る音が上から聞こえながら、アーシュイアは虚しく呟いた。
「・・・・・・浮遊(レビテーション)」
 ふわり、と浮き上がり、アーシュイアは穴から出る。
「リナ=インバースめ・・・何のつもりで、こんなコトを・・・巫山戯てるのか? それとも・・・・・・」

「あれ、今回はこれだけ?」
「えーと・・・『右に曲がれ!』だって・・・」
「何だ、ヤケにあっさりしてるな・・・裏もちゃんと確かめろよ、何かあるかも知れない」
 アーシュイアの言葉に、トルテが後ろを覗き込むが、何もない。
「とりあえず、言うとおりにします?」
「そうだな・・・・・・と」
 アーシュイアが先導しようとすると、目の前には巨大な木が倒れていた。
 持ち上げてどかせるものではない。長さもあるから、避けて通るのにも時間がかかるし、上に登るのはどう見ても困難。
「じゃあ、浮遊(レビテーション)で・・・・・・」
「ちょっと待って下さい」
 アーシュイアが呪文を唱えようとすると、トルテが遮る。
 直後、ミュアが呪文を解き放った。
「氷結窟蔦(ヴァン・レイル)!」
 ぴたっ、とミュアは手を木に付け、氷を広がらせる。
 一気に、その巨木と、辺りを凍り付ける。
「・・・・・・で?」
 その様子を見て、アーシュイアは呟いた。
「え・・・えーと・・・壊れないね・・・」
「もしかして、さっきの鎌みたいに熱いんじゃないか、って思ってたわけ?」
 トルテの言葉に、ミュアは頷く。
「馬鹿かお前はっ!! 温度変化でものが壊れるほど熱せられていたら、燃えるだろうが木はッ!!」
「わぁぁぁぁぁぁん、ごめんなさいぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
「だぁぁぁぁっ、なんだあの氷の柱はっ!!」
 ミュアの悲鳴に、本物の樹氷となったそれを見上げると、アーシュイアは声をあげた。
 木から、いくつもの氷の柱が伸びていて、宙を飛んで木を飛び越えるのに思いっきり邪魔をしている。
「あ・・・ミュアはエルフだから、魔法に近しい存在だから・・・ちょっと魔法が暴走して、かなり威力上げちゃったみたいね」
「・・・・・・・・・・・・をい」
 トルテの言葉に、アーシュイアは呻く。
 あの氷の柱のせいで、上を飛び越えて〜という作戦も、諦めなくてはならない。
「馬鹿エルフっ!! 何のために魔法使った!?」
「に、人間が魔法をずっと使うと疲れるけど、ミュアは平気だから、アーシュイアさんのために・・・・・・」
「そーいうことを聞いてるんじゃないぃぃぃぃぃぃ!!」
 本日何度目かの叫び声を上げ、アーシュイアはぜーはーぜーはー肩で息をする。
「なんだか・・・・・・目眩がしてくる」
(無事に、リナ=インバースまでたどり着けるだろうか・・・・・・)
 その心の呟きを聞いた者は、誰も居ない。


  ▽To Be Continued!

__________________________________


 ホントにミュア壊れてる(笑)
 次回、ミレニムとクラヴィスが追ってきた&新キャラ登場な第七幕、お楽しみに! ・・・・・・ちなみに、ゼルじゃないってのは前書きで分かりますね(笑)
 ところで、本当にエルフが魔法を使うと威力が上がるかどうかなんて不明。気にしないで下さい。
 ではでは、前回言っていたとおり登場人物紹介を。


 名前                     二つ名  次の行・プロフィール

☆アーシュイア                 黒騎士
 過去に意味ありげなことがあったらしい魔法剣士。元賞金稼ぎ、実は女。

☆トルテ=レーヴェル              炎の魔女
 記憶喪失の少女。左手に謎の痣があり、手袋で隠している。その魔力は絶大・・・らしい。

☆クルーザ=ラーラヴェン            聖騎士
 元“王国エルテナハ”最強の剣士。現在はエルテナハ解放軍リーダー。リナの知り合い。

☆ミレニム=ラーラヴェン            聖母
 クルーザの妹、元“王国エルテナハ”最高の僧侶。少し暴走した性格の女性。

☆クラヴィス=サリサラス            軍師
 元“王国エルテナハ”騎士軍の軍師。軍師にしては珍しく斧を使う、女&酒好きの男。

☆ミュア=ミューアル              氷の魔女
 トルテの育った村の少女エルフ。謎の男にさらわれた人々の一人で、唯一助かった者。


 ・・・・・・今思ったんだけどさ・・・・・・この登場人物紹介って、私のオリキャラだけ載せれば良いんじゃないだろうか(汗)
 とゆーことで、リナ、ガウリイ、アメリアは載せません。載せて欲しかったら言って下さい(笑)
 あー・・・えぶり書かないと・・・それより、ヴァルフィリが書きたい・・・(爆)
 というわけで、扇でした〜☆

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11586壊れてるねぇ・・・れーな E-mail 8/21-23:18
記事番号11581へのコメント

こぉんばんわ!れーなです!
もぉ宿題がヤバいですっ!いやまぢでっ!
こんな時にネットしてパソコン打ちまくってていいのかあたしっ!いや確実によくないんだけどっ!
だって〜、宿題やる気にならないんだも〜ん。直前にならないと〜。


そんなわけで感想。

はっはっは。ミュアちゃんもなんだか壊れ始めちゃったし!
ってまともな人いなくなっちゃったぢゃない♪
トルちゃんは暴走に磨きがかかってるみたいだし。
アーちゃんは怒り狂ってるし。ま、あれじゃ当たり前かと思うが。
リナちゃんはいつもどーり極悪非道だし。
ミレニム&クルーザーは出番少ないし。
クラちゃんに置いては出てきさえしないし。
っと。そー言えば今回なんとはなしにガウリイがちゃんとした事話してたよーな。
槍でも降るかしら。降ったら皆大変ねぇvv

さてさて。果たして三人は無事に罠を切り抜けられるか?!(無理っぽい・・・?)
ってか気り抜けたらリナ、三人いっぺんに相手するつもりかしら・・・


ああそれと。
最後の人物紹介はやっぱりオリキャラだけでいいよーな気がすると気がついたのは昨日か今日かも。(謎)
とにかくそーゆーことなんだし。
二つ名は考えなくっていいよーですねぇ♪

ああ風呂に入らないと。
今日は早く寝ようかと思わなくもないし。

でわ、れーなでした☆

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11598撲滅魔人(誰?)葵楓 扇 8/22-16:37
記事番号11586へのコメント

れーなさんは No.11586「壊れてるねぇ・・・」で書きました。

>こぉんばんわ!れーなです!
 こんにちゃ! 大雨怖いわ雷ぴしゃん☆な扇です〜!

>もぉ宿題がヤバいですっ!いやまぢでっ!
>こんな時にネットしてパソコン打ちまくってていいのかあたしっ!いや確実によくないんだけどっ!
>だって〜、宿題やる気にならないんだも〜ん。直前にならないと〜。
 まぁ、私も始業式の直前まで宿題やってたけど、何とかなったから平気なんじゃないかな?

>そんなわけで感想。
>
>はっはっは。ミュアちゃんもなんだか壊れ始めちゃったし!
>ってまともな人いなくなっちゃったぢゃない♪
 元からまともな人居ないって説もあったりするけど、まぁいっか♪(良くねぇ)

>トルちゃんは暴走に磨きがかかってるみたいだし。
 猛進中・・・でも、今回は割とマトモ。ミュアが壊れてるせいかもしれない(笑)

>アーちゃんは怒り狂ってるし。ま、あれじゃ当たり前かと思うが。
 アーシュイアは短気です。凄く短気だから、いつも怒ってるから、気にしなくていいさ(をい)

>リナちゃんはいつもどーり極悪非道だし。
>ミレニム&クルーザーは出番少ないし。
>クラちゃんに置いては出てきさえしないし。
 全然出番無いねーこの4人(笑)
 まぁ、次回はミレニムがちゃんと登場するので、こうご期待☆

>っと。そー言えば今回なんとはなしにガウリイがちゃんとした事話してたよーな。
>槍でも降るかしら。降ったら皆大変ねぇvv
 あ、槍の代わりに雷が・・・(事実)

>さてさて。果たして三人は無事に罠を切り抜けられるか?!(無理っぽい・・・?)
 気が付いたら、目の前にリナが・・・ってパターンかも(笑)

>ってか気り抜けたらリナ、三人いっぺんに相手するつもりかしら・・・
 どうなるかは、今はまだ秘密v
 次回以降必見(か?)!

>ああそれと。
>最後の人物紹介はやっぱりオリキャラだけでいいよーな気がすると気がついたのは昨日か今日かも。(謎)
>とにかくそーゆーことなんだし。
>二つ名は考えなくっていいよーですねぇ♪
 うん、勝手な二つ名考えるってのも著作権侵害に・・・・・・はならないかな・・・・・・

>ああ風呂に入らないと。
>今日は早く寝ようかと思わなくもないし。
 でもそろそろ次の日(笑)

>でわ、れーなでした☆
 ではでは、おーぎでした〜☆

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11593挑戦・・・ん、まぁそうだな・・・風月 みなな 8/22-03:15
記事番号11581へのコメント

葵楓 扇さんは No.11581「『DESERT』〜第六幕〜」で書きました。
>
>
> にゅ、みなさん今日は。扇です。
こんにちはぁぁじゃなくてこんばんは☆

> というより、第九幕まで書いておきながら、まだ『リナの挑戦』編終わってません(爆)こう書くと、『ナーガの挑戦』思い出すわ・・・・・・。
まだまだ続くんですね♪

> トルテに関わった人はみんな変です。ミュアも壊れ始めています(爆)
さりげなくクグツ(漢字がでない・・・)の術で相手のあいての本来のせ・・・・・・・・・・・(爆)

>  『DESERT』  〜黒騎士の心の葛藤、怒りと憤り・・・〜
>  第六幕  〜氷の魔女〜
またカツコエーサブで・・・

>「今は放っておいてあげた方が良いと思うけど」
> どこから現れたのかガウリイが、あっさりと言う。
>「あら、ガウリイさん。どうしてかしら?」
>「んー・・・言ったら彼女に悪いから、言わないでおくよ」
> それだけ言うと、ガウリイは何故かコップ片手にその場を去る。
>「乙女にあんな無茶苦茶気になる台詞を残して去るなんて・・・・・・」
乙女の敵ですわねぇ、ガウリイ君。

>「気になって、御飯しか喉を通らなくなっちゃうわ」
普段はご飯以外のものも、喉をとおる、と。

> そして、今朝の『手合わせ』の勝敗・・・・・・。
>(オレが・・・あんなにあっさり負けた男に『強い』と言わせるリナ=インバースって、一体・・・・・・)
確かにものすごく強いけど、剣でやれば勝てるかも???(爆)

> その男に『強い』と言われる女、リナ=インバース。
>(・・・・・・負けてたまるかッ!!)
> アーシュイアは、握り拳を作る。
> 少し力が入りすぎて、指先が白くなる。
今回(も?)アーシュイアちゃんは『悩める少女』やってますねー・・・

>「そ、そうです! それに、死人が出るって、私たちが確実に負けるみたいじゃないですかっ!! ねぇ、ミュア?」
ドラグ・スレイブ使われたら損害は大きいかと・・・

>(・・・・・・・・・アーシュイア)
> その様子をずっと黙って見ていたクラヴィスは、胸の内で僅かに呟いた。
ラブラブ街道・・・(爆)


>「なになに・・・『とりあえず右を向け』・・・?」
>「えーと・・・『世の中、こんな感じに非情なものである』」
罠にもその人の性格が充分すぎるほど、表れてますね・・・
>「あの女、ぜぇぇぇぇぇったいオレが殺すぅぅぅぅぅぅっ!!」
> アーシュイアが、やはりというか、当然というか、怒りだした。
あたしもこれは怒る。

>「ああっ、また立て札発見!!」
>「今度は何だ・・・『下を見ろ』? ふん、誰が従うもんか・・・・・・」
> 立て札の真ん前に立ち、アーシュイアはそう言って上空を見上げた。
> がらがらがらがら・・・!
>「んどわぁぁぁっ!?」
> 突然足下が崩れ去り、仕掛けられていた落とし穴にアーシュイアは落下した。
>「痛〜・・・・・・」
> どうやら、落とし穴の口がアーシュイアの見上げる動きによって開いたらしい。
>「えーと・・・・・・立て札の続き、『あんまりひねくれるなよ』って・・・・・・」
ひねくれてるのはどっちだ・・・
罠の所は大爆笑でした。いい意味悪い意味含めて。

>「えーと・・・『右に曲がれ!』だって・・・」
>「何だ、ヤケにあっさりしてるな・・・裏もちゃんと確かめろよ、何かあるかも知れない」
うむ。絶対何かがある!

>「氷結窟蔦(ヴァン・レイル)!」
> ぴたっ、とミュアは手を木に付け、氷を広がらせる。
> 一気に、その巨木と、辺りを凍り付ける。
>「・・・・・・で?」
> その様子を見て、アーシュイアは呟いた。
>「え・・・えーと・・・壊れないね・・・」
ミュアちゃんは壊れたけどね♪

>(無事に、リナ=インバースまでたどり着けるだろうか・・・・・・)
> その心の呟きを聞いた者は、誰も居ない。
無理っぽいですな。
あ!だから九幕まで続くんですか?

> ホントにミュア壊れてる(笑)
> 次回、ミレニムとクラヴィスが追ってきた&新キャラ登場な第七幕、お楽しみ
に!
待ってます!!

> あー・・・えぶり書かないと・・・それより、ヴァルフィリが書きたい・・・
(爆)
スレえぶも読みたいですっ!短編も頑張って!!

> というわけで、扇でした〜☆
風月でした♪

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11599長いなぁ・・・挑戦編・・・葵楓 扇 8/22-16:47
記事番号11593へのコメント

風月 みななさんは No.11593「挑戦・・・ん、まぁそうだな・・・」で書きました。

>> にゅ、みなさん今日は。扇です。
>こんにちはぁぁじゃなくてこんばんは☆
 こんにちは、雨の中から扇です☆

>> というより、第九幕まで書いておきながら、まだ『リナの挑戦』編終わってません(爆)こう書くと、『ナーガの挑戦』思い出すわ・・・・・・。
>まだまだ続くんですね♪
 だいたい、十幕か十一幕まで・・・(爆)
 それでも『報い』の中盤にすら入ってないわけだから、このシリーズいつまで続くかなぁ・・・・・・(汗)

>> トルテに関わった人はみんな変です。ミュアも壊れ始めています(爆)
>さりげなくクグツ(漢字がでない・・・)の術で相手のあいての本来のせ・・・・・・・・・・・(爆)
 苦靴(笑)
 以下通信切断〜!

>>  『DESERT』  〜黒騎士の心の葛藤、怒りと憤り・・・〜
>>  第六幕  〜氷の魔女〜
>またカツコエーサブで・・・
 一瞬、なんて書いてあるか迷ったわ(笑)

>>「今は放っておいてあげた方が良いと思うけど」
>> どこから現れたのかガウリイが、あっさりと言う。
>>「あら、ガウリイさん。どうしてかしら?」
>>「んー・・・言ったら彼女に悪いから、言わないでおくよ」
>> それだけ言うと、ガウリイは何故かコップ片手にその場を去る。
>>「乙女にあんな無茶苦茶気になる台詞を残して去るなんて・・・・・・」
>乙女の敵ですわねぇ、ガウリイ君。
 乙女の敵的。

>>「気になって、御飯しか喉を通らなくなっちゃうわ」
>普段はご飯以外のものも、喉をとおる、と。
 おかずが(爆)

>> そして、今朝の『手合わせ』の勝敗・・・・・・。
>>(オレが・・・あんなにあっさり負けた男に『強い』と言わせるリナ=インバースって、一体・・・・・・)
>確かにものすごく強いけど、剣でやれば勝てるかも???(爆)
 まぁ、リナは自分でも「あたし時々嘘付くからv」って言ってるくらいだから、魔法使わない約束しても使いそうだ(笑)

>> その男に『強い』と言われる女、リナ=インバース。
>>(・・・・・・負けてたまるかッ!!)
>> アーシュイアは、握り拳を作る。
>> 少し力が入りすぎて、指先が白くなる。
>今回(も?)アーシュイアちゃんは『悩める少女』やってますねー・・・
 少・・・女・・・・・・(脳死)
 ああ、少ない女ね!(謎)
 (どーやら、自分でもアーシュイアが女という事実は「う〜みゅ」らしい)

>>「そ、そうです! それに、死人が出るって、私たちが確実に負けるみたいじゃないですかっ!! ねぇ、ミュア?」
>ドラグ・スレイブ使われたら損害は大きいかと・・・
 ぎくっ(笑)

>>(・・・・・・・・・アーシュイア)
>> その様子をずっと黙って見ていたクラヴィスは、胸の内で僅かに呟いた。
>ラブラブ街道・・・(爆)
 その単語は、『報い』において絶対忘れてはならないものです(嘘)

>>「なになに・・・『とりあえず右を向け』・・・?」
>>「えーと・・・『世の中、こんな感じに非情なものである』」
>罠にもその人の性格が充分すぎるほど、表れてますね・・・
 リナ、小癪。

>>「あの女、ぜぇぇぇぇぇったいオレが殺すぅぅぅぅぅぅっ!!」
>> アーシュイアが、やはりというか、当然というか、怒りだした。
>あたしもこれは怒る。
 私は呆れる(爆)
 
>>「ああっ、また立て札発見!!」
>>「今度は何だ・・・『下を見ろ』? ふん、誰が従うもんか・・・・・・」
>> 立て札の真ん前に立ち、アーシュイアはそう言って上空を見上げた。
>> がらがらがらがら・・・!
>>「んどわぁぁぁっ!?」
>> 突然足下が崩れ去り、仕掛けられていた落とし穴にアーシュイアは落下した。
>>「痛〜・・・・・・」
>> どうやら、落とし穴の口がアーシュイアの見上げる動きによって開いたらしい。
>>「えーと・・・・・・立て札の続き、『あんまりひねくれるなよ』って・・・・・・」
>ひねくれてるのはどっちだ・・・
>罠の所は大爆笑でした。いい意味悪い意味含めて。
 悪い意味・・・・・・(爆)

>>「えーと・・・『右に曲がれ!』だって・・・」
>>「何だ、ヤケにあっさりしてるな・・・裏もちゃんと確かめろよ、何かあるかも知れない」
>うむ。絶対何かがある!
 何もなかったけどねー(汗)

>>「氷結窟蔦(ヴァン・レイル)!」
>> ぴたっ、とミュアは手を木に付け、氷を広がらせる。
>> 一気に、その巨木と、辺りを凍り付ける。
>>「・・・・・・で?」
>> その様子を見て、アーシュイアは呟いた。
>>「え・・・えーと・・・壊れないね・・・」
>ミュアちゃんは壊れたけどね♪
 (爆笑)

>>(無事に、リナ=インバースまでたどり着けるだろうか・・・・・・)
>> その心の呟きを聞いた者は、誰も居ない。
>無理っぽいですな。
>あ!だから九幕まで続くんですか?
 かなぁ(笑)
 でも、八幕の最後でもうリナと会っちゃうから・・・ただ、この森から出ない(爆)

>> ホントにミュア壊れてる(笑)
>> 次回、ミレニムとクラヴィスが追ってきた&新キャラ登場な第七幕、お楽しみに!
>待ってます!!
 どもです!

>> あー・・・えぶり書かないと・・・それより、ヴァルフィリが書きたい・・・
>(爆)
>スレえぶも読みたいですっ!短編も頑張って!!
 えぶりはネタがない!!(笑)
 いつも、よく分からないことをだらだら書いてるのに感想もらえて感謝×2。

>> というわけで、扇でした〜☆
>風月でした♪
 んにゃっ、扇でした〜☆

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11650『DESERT』〜第七幕〜葵楓 扇 8/26-13:56
記事番号11581へのコメント


 みなさんこんにちは、扇です。
 あああああ、暑い〜・・・まだ東京は夏休みなのに(爆)
 学校なんか嫌いだ。勉強は良いけど、人間が。集団行動なんて要らないよ。(ちょっと問題発言)
 ちゅーわけで第七幕です(共通点無し)
 この話・・・本気で、何十話とかまで行きそうだな・・・ま、いいけど。
 ではでは、お楽しみいただけたら幸いです。

__________________________________


  『DESERT』  〜裏切りの王子〜
  第七幕  〜聖母〜


(兄さん、ガウリイさん、ごめんなさい・・・・・・)
 森の中を走りながら、ミレニムは胸の中で呟いた。
(やっぱり、心配です。リナさんは暴走すると、見境が付かなくなるから・・・・・・)
 クルーザとガウリイの目を盗んで、止められていたにもかかわらずミレニムは逃げ出してきたのだ。後でどれほど怒られるだろうか。
 だが、ミレニムは止まらなかった。
 誰かが怪我をしたら、どうするつもりだろう。僧侶の自分の力が、役立つだろう・・・と思った。
 アメリアを連れてこようかと思ったが、彼女はクルーザ達と共に止めるかも知れない。だから、何も言わなかった。
 別に彼女は、リナのことを信用していないわけではない。
 ただ、走らなければならない理由があった。
 この森は、今危険なのだ。

「まったく・・・・・・」
 トルテの爆砕呪文で凍り付いた木を破壊してから、アーシュイアは呟いた。
「ミュア、これからは頭をちゃんと使って、魔法の使いどころを考えろ。良いな?」
「はぁぁぁぁい・・・・・・」
 まるで姉のように、アーシュイアはミュアを諭す。
「あっ、立て札が見えましたよ!」
 トルテの言葉に、アーシュイアとミュアは足を早める。
 確かに前方には、立て札が一つそびえていた。
「『右にカーブ、のち時速40キロを厳守し進むように』・・・・・・まだ続くのか・・・・・・」
「時速40キロ・・・・・・?」
 アーシュイアの言葉に、トルテは呟く。
「しかし、ヤケに綺麗な地面だな。足跡はオレ達のものしかない」
「魔法で宙に浮きながら、立て札を埋めたんじゃないですか?」
 トルテが答え、アーシュイアは頷いた。
「さあ、急ぎますよ!」

 そこには、右手側に立て札があった。
「そういえば、今まではずっと、歩いてきた正面に立て札がありましたよね」
 トルテが言った。
「ということは、この立て札を前として、方向が今までから半回転するんだね」
 ミュアの言葉に、アーシュイアは頷く。
「えーと・・・・・・『とりあえず右を向け』」
「またかっ!」
 と、アーシュイアは左を向く。
 だが、何もない。
「『世の中、こんな感じに非情なものである』・・・・・・これって・・・・・・」
「『じゃ、そーいうことで真っ直ぐ進みましょー』で終わってる・・・これ、一番最初の立て札じゃない!」
 トルテの言葉に、ミュアとアーシュイアが振り返る。
「全く同じ内容なだけ・・・ってのは?」
「真っ二つになってる木と、アーシュイアさんが倒れたせいでくぼんだ地面まで、全く同じなだけ?」
 ミュアに問い返され、トルテは黙り込む。
 一体どうなっているのか摩訶不思議、と言う表情である。
「まあ、ずっと右へ右へ曲がってきたわけだから、一回転してもおかしくないが・・・・・・」
 アーシュイアは、地面を見つめ考えた。
 明らかに、この現象はおかしい。
「あの女・・・立て札の通りにしたら、自分のところまでこれるって言っていたくせに!」
「言ってましたっけ?」
 トルテに言われて、アーシュイアはぴたりと止まった。
「言ってたじゃないか。アジトを出発するとき・・・・・・」
「言ったのはアーシュイアさんです。リナさんは、ただ立て札の通りにしろとしか言ってませんでしたよ」
「・・・・・・・・・・・・騙されたぁぁっ!!」
「アーシュイアさんの早とちりですっ!!」
 アーシュイアが叫び、トルテが呆れて叫に返した。
「ん? 誰の足跡だ、これは」
「え?」
 アーシュイアが、くぼみに気づき、呟いた。
「トルテとミュアの靴は・・・革靴で、こんなブーツのような足跡は付かない。オレのは・・・サイズが違うな」
「ええ? ずっと前に誰かが踏んだんじゃないですか?」
「それも少し変だな。昨日は風雨だったから、消えるだろうし・・・・・・此処以外の三つは、こんなものはなかった。ちゃんとチェックしてきたからな」
 アーシュイアが、あっさりと言う。
 トルテとミュアが、あっと呟く。
「この足跡、ずっと左の方まで続いてますよ!」
「よし、とりあえず追ってみるか」
 アーシュイアが、すぐに言葉に従った。

「兄さん・・・・・・ガウリイさん・・・・・・」
 杖を抱えて、ミレニムは呟いた。
「うにゅぅぅぅぅっ! 道に迷っちゃいましたぁぁぁ! 此処何処ぉぉぉ!?」
 そして、叫んだ。

 その声は、トルテ達にも届いていた。
「・・・今、何か叫び声がしませんでしたか?」
「鳥の鳴き声だろ? 結構、人の声に似てるのもあるし」
「そうですね」
 トルテ達は、あっさりとそう結論付けた。
 ミレニム、ピンチ。

「あれ? ミレニムさんは?」
 アメリアの言葉に、クルーザ、ガウリイ、クラヴィスの三人ははっと気づく。
「ど、何処に消えた?」
「トイレじゃないのか?」
「そういう場合は、一言言っていきそうだけど・・・・・・」
「・・・・・・オレ達には言わないと思うぞ、ガウリイさんよ」
「私には言うと思います」
 口々に言い合って、ミレニムが消えたことをやっと理解した。
「まさか・・・アーシュイア達のことを追ってるのか!!」
「!?」
「あっ、ちょっとクラヴィスさん!?」
 クルーザの言葉に、クラヴィスは武器のバトル・アックスを掴んで、すぐに駆け出していた。
 あの思慮深いミレニムが、クルーザたちに断らずに消えたのだ。これは、ただごとではない。
 それに、嫌な予感はしていたのだ。
 ・・・・・最近、この辺りの森に人喰い狼の魔物が出るって・・・獰猛で、かなり強いらしい・・・・・・
 こんなうわさを、最近聞く。
 ミレニムは僧侶だ。もしこの魔物に会ったら、為す術もなく喰われるだろう。
 ミレニムのコトが気になって、クラヴィスは足を急いだ。
 だが、ふと止まる。
 本当に、自分はミレニムが一番心配なのか?
 あの三人のことを思う。
 アーシュイアの剣技、トルテとミュアの魔法・・・侮れるものではないが、三人のことが心配になった。
 いや・・・・・・
 一番心配なのは、『三人』ではなく、その中の一人・・・・・・
「クラヴィス!」
 背後から、クルーザの声が聞こえた。
「悪いが、オレは止まらねぇぞ!」
「違う!!」
 そう言われて、クラヴィスは後ろを振り返る。
「隊長命令だ。リナ殿およびアーシュイア一行、計『五人』を連れて無事帰ってこい!!」
「・・・・・・おう!!」
 クルーザだって、狼の魔物のことは知っているはずだ。
 知らなかったのは新参者のリナ、人付き合いの悪いアーシュイア、噂というコト自体に疎いトルテとミュアくらいだった。
 けれど、ここはあえてクラヴィスに行かせた。
「・・・・・・良いんですか? クラヴィスさんを・・・・・・」
「クラヴィスだって、危機を感じたら逃げてくるでしょう。それに・・・・・・」
 クルーザは、伸びをしてアメリアに答えた。
「あいつ、最近活躍が無いですから。こうやって株を上げさせてやるのも、隊長の仕事です」
「・・・・・・・・・大変ですね」
「姫ほどでも無いですよ」
 にこりと、クルーザは微笑んだ。

 そのころ・・・・・・
「遅いわねー。ギブアップかしら?」
 地面にはシートを引いて、果物を用意して、枕まで持って、快適そうにリナが森の真ん中で寝ころんでいた。

「しっ、しっ」
 ミレニムは、先に十字架のついた杖を振り、それを追い払おうとする。
 だが、それ・・・・・・狼は、杖を煙たそうに見つめるだけで、退こうとはしない。
「うにゅぅぅぅ・・・・・・これが、狼の魔物かなぁ・・・・・・ほら、あっち行って!」
 ミレニムは叫ぶが、狼はただ其処にいる。
「仕方ない・・・めくらましをっ! 消化弾(エクストボール)!」
 火消しに使う呪文を唱える。
 白い煙が、しゅうしゅうと立ち上がる。
 それに一瞬びっくりしたように狼がびくつくが、すぐに形成を立て直す。
 それどころか、瞳は爛々と怒りに燃えている。
「もしかしてもしかすると・・・・・・無茶苦茶やばい?」
 ぐるるるるるる、と狼が噛みつこうと迫ってきた。
「きゃああああああああっ!!」
 がっ・・・ざしゅっ!!
 ミレニムが悲鳴を上げた直後、狼が真っ二つになる。
「大丈夫?」
「だ・・・・・・誰?」
 まだ幼いであろうに、その身長ほど有りそうな大剣を持った声の主に、ミレニムは何とか言った。
 相手の顔が、逆光でよく見えない。
 敵・・・リトリラトル軍だったら、どうしよう。その確率は低いけれど・・・・・・
 胸の内で呟き、ミレニムは考え込む。
「ボクの名前は、ハイソナ=カルン=ファスト=リトリラトル。よろしく」
 にっこりと、その少年・・・ハイソナは微笑んだ。
 緑の甲冑に身を包んだ、身軽そうな少年だった。
 そのうす茶色の髪は、エルテナハ人にはあり得ない色・・・けれど、リトリラトルでは極普通の色の髪だった。
 そしてミレニムは、その名前に聞き覚えがあった。
「リトリラトル、って・・・・・・聞いたことあるわ。帝国リトリラトル国王の第3子、そして騎士であるハイソナ王子!!」
「へぇ、詳しいね」
 ハイソナは、ミレニムの言葉ににっこりと微笑んだ。
 ハイソナは落ち着いた様子だったが、ミレニムは焦りの絶頂だった。
(な、なんで、敵の王子様がのこのここんな所に!?)
「“王子騎士”ハイソナ・・・・・・貴方、従者も連れず敵であるエルテナハの領地にやって来るなんて・・・一体何故!?」
「ちょっとボク、家出中でね・・・今は流れの傭兵をやってるのさ。そして今は、賞金首の魔物を追って此処に来たんだ」
「へ・・・・・・へぇぇぇ・・・・・・」
 そう言われて、ミレニムはただ頷く。
 その言葉が嘘ではない証拠はないから、たとえどんなうっかりがあっても、自分がエルテナハ解放軍の一員であること、果てはすぐ近くに解放軍のアジトがあることなど、言えるわけがない。
「ところで君、エルテナハ人なら・・・・・・エルテナハ解放軍の居場所を知らないか?」
(さっそくその質問かいっ!!)
 思わず、裏手ツッコミをしそうになる。
 とりあえず、平然を装ってなんとかミレニムは答える。
「さ、さあ、知らないわ・・・・・・」
 声が少し裏返ってる。
 だが、彼は気づいてない様子だった。
「リトリラトルの王子が、私たちエルテナハ人の希望に何の用? もし滅ぼすつもりなら、私・・・・・・」
「違う違う」
 構えるミレニムに、ハイソナは笑って答えた。
「ボクの目的は、そんなコトじゃないんだ」
 にっこり、とおねえさまがたを虜にしそうな微笑みを浮かべ、ハイソナは答えた。
「仲間にして欲しいんだ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・え?」
 自分でも間抜けな呟きだ、と思いつつ、ミレニムはそう呟かずに入られなかった。


  ▽To Be Continued!

__________________________________

 はい、『リナの挑戦』編での唯一の新キャラ、ハイソナです。
 これ以降、『リナの挑戦』編では新キャラが出ないので、この『挑戦』編が終わったら登場人物紹介します。
 とりあえずこの次には『帝国との戦い』編で、やっとこさゼルや、残された最後の国アールグレイの人がやってきます。新キャラは、それまでご辛抱を。
 ちゅかなんとか言っても、キャラ多いわぁぁぁぁ!!
 でもまぁ、『報い』は書いてて楽しいから良いです。うん。
 ではでは、また今度・・・。

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11660新キャラが・・・れーな E-mail 8/27-17:14
記事番号11650へのコメント

おい〜っすぅ!れーなです!
大阪も夏休みです。せんちゃんはいつまでだったの?


感想らしきもの。

リナちゃんて・・・結局森のど真ん中にいるのか・・・
相変わらずなんていけずにひねくれてるんでしょぉ(笑)
アーちゃん達振り回されっぱなしだわぁ♪
ちゃんとたどり着くのしら・・・

ミレニムはミレニムで暴走して・・・
とゆーかクラちゃんにほのかな恋心なぁんてものが芽生えちゃってたりするわけでしょーか・・・
新キャラ出てくるし・・・
多いってば・・・あたし名前覚えんの苦手なの(爆)
多いと出番がかたよっちゃうからあたしはいっぱい出さないのさぁ♪
せんちゃんはすごいねぇ・・・

クルーザ&アメリア&ガウリイは今回あんまし出てこなかったですな。
次回に期待しませう。

あと・・・前から気になってたんだけどね、この話・・・主人公って誰・・・?
別に全員、とかでも構わないんだけど(笑)

あと次、じゃなくって。
『リナの挑戦編』が終わったらゼルが出てくるんですねぇ。
んで?
アールグレイの人?ってことはまた増えるのか(笑)
もぉいくらでも増やしちゃってよ(ヤケ)
最後には何人になるのかしら・・・楽しみ♪


んでは。続き待ってまふ〜
れーなでした☆

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11665ま、名前ストック整理したら103行ったし(笑)葵楓 扇 8/28-16:23
記事番号11660へのコメント

れーなさんは No.11660「新キャラが・・・」で書きました。

>おい〜っすぅ!れーなです!
 う〜っす、おーぎでーっす!

>大阪も夏休みです。せんちゃんはいつまでだったの?
 はちがつ・・・にじういちにち・・・・・・(ぼそぼそ)

>感想らしきもの。
>
>リナちゃんて・・・結局森のど真ん中にいるのか・・・
>相変わらずなんていけずにひねくれてるんでしょぉ(笑)
>アーちゃん達振り回されっぱなしだわぁ♪
>ちゃんとたどり着くのしら・・・
 気が付いたら来ちゃったv(笑)マジで・・・

>ミレニムはミレニムで暴走して・・・
 ミレニム、ミュア、そしてアールグレイの人二人の4人で、暴走カルテットでも作れるくらい(笑)

>とゆーかクラちゃんにほのかな恋心なぁんてものが芽生えちゃってたりするわけでしょーか・・・
 ・・・どーかなぁ?

>新キャラ出てくるし・・・
>多いってば・・・あたし名前覚えんの苦手なの(爆)
 私も全員のフルネームは覚えてません・・・一応、名前の部分だけなら・・・多分・・・きっと・・・(自信が無くなってきた)

>多いと出番がかたよっちゃうからあたしはいっぱい出さないのさぁ♪
>せんちゃんはすごいねぇ・・・
 私は・・・とりあえず、キャラごとに役割ってものがあるから、出すキャラはだいたい『出さないと面倒なキャラ』ですね。
 クルーザはリーダー。ミレニムは・・・居た方が良い感じ。クラヴィスはらぶらぶ。アーシュイア&トルテは・・・多分主人公(笑)
 ハイソナとかアメリアは四強の王家だし、リナ、ガウリイ、ゼルは・・・出さなきゃスレパロにならないよ(笑)

>クルーザ&アメリア&ガウリイは今回あんまし出てこなかったですな。
>次回に期待しませう。
 次回・・・出たっけなぁ(笑)
 とりあえず、『帝国との戦い』編だったら、この3人も頑張るでしょうね。

>あと・・・前から気になってたんだけどね、この話・・・主人公って誰・・・?
>別に全員、とかでも構わないんだけど(笑)
 多分・・・トルテとアーシュイア・・・多分・・・きっと・・・そうだと良いなぁ、なんて・・・(笑)

>あと次、じゃなくって。
>『リナの挑戦編』が終わったらゼルが出てくるんですねぇ。
>んで?
>アールグレイの人?ってことはまた増えるのか(笑)
>もぉいくらでも増やしちゃってよ(ヤケ)
>最後には何人になるのかしら・・・楽しみ♪
 ばっかばっか増えます(笑)
 最終的には何人になるのかな・・・えーと、現在はあの黒ずくめ男混ぜて16人(笑)
 ゲーム化希望ぅぅぅぅ!!(笑)

>んでは。続き待ってまふ〜
>れーなでした☆
 どぉもですぅ〜☆
 ではでは〜☆
 (でもホント、名前ストック多すぎだわ私・・・)