◆−『DESERT』〜第十一幕〜−葵楓 扇(9/12-18:16)No.11854 ┗泣かせた泣かせた〜!(笑)−れーな(9/13-17:39)No.11866 ┗クラヴィスのあほーどんかんーまぬけー(言い過ぎ)−葵楓 扇(9/13-18:20)No.11868
11854 | 『DESERT』〜第十一幕〜 | 葵楓 扇 | 9/12-18:16 |
やってきました巻巻きました(謎) 『報い』、私の過去連載シリーズに置いて最も長期連載となりました。もう十一話。でも終わらない。 今回、序章の少女(?)が誰だったか分かります。それと、R灰色(笑)の人も登場。相変わらずテンション高いです。 ではでは、とりあえずお楽しみ下さい。 __________________________________ 『DESERT』 〜偉大なれ魔女の姫〜 第十一幕 〜僧侶王女〜 「もう止めてくれ、アリューゼ兄さんっ!!」 「やはりお前か・・・・・・レスカ!!」 「えええええええええええええ!?」 アーシュイアと黒服の男のやり取りに、思わずリナを抜かした全員が叫び声を上げる。 アリューゼ・・・エルテナハ王子の名前。レスカ・・・・・・エルテナハの王女の名前・・・・・・ その言葉が、一同の頭を占める。 「あ、アーシュ・・・それはどういう・・・・・・」 クラヴィスが言葉を続けようとしたとき・・・・・・ 「ぐっ・・・・・・ぐぁあああああああああああああ!!」 突然、男が悲鳴を上げる。 頭を抑え、今にものたうち回りそうな勢いで・・・・・・ 「にっ・・・・・・兄さん!?」 アーシュイアが、男の元に駆け寄る。 「・・・くっ! 次こそ・・・次こそは!!」 だが、男はそれだけ言い残すと、すっと姿を消した。 「兄さん・・・・・・」 「・・・・・・・・・」 男の居た位置を、それぞれの思いで見つめるアーシュイアとリナ。 「あ・・・アーシュイア・・・・・・いや、レスカ王女・・・」 「・・・・・・オレは、“黒騎士”アーシュイアだ・・・・・・」 「・・・・・・わかった、アーシュイア」 クルーザが戸惑ったが、アーシュイアに言われて頷いた。 その場の者全員の思いを代行するように、静かに言った。 「一体・・・どういうことなんだ?」 アーシュイアは答えず、俯き地面を見つめる。 だが、もう悩んでも無駄だと思ったらしく、顔を上げてクルーザを見た。 「話は・・・中でしよう。ここは・・・・・・暑い」 エルテナハ解放軍アジト前は、燦々たる有様だった。 あの男・・・・・・エルテナハ王子アリューゼは、やはり一番憎いのはリトリラトルなのだろう、かなりの魔力で結界を張っていたゼルガディス以外、全てのリトリラトル兵の命を奪った。 エルテナハの方にもいくらか被害は及んだが、使者は何とか一桁にとどまった。 ぶすっとした表情のゼルガディスを部屋の隅に一応捕らえて、大広間で全員がアーシュイアの顔を見た。 「確かに・・・オレは、エルテナハ王国の王女、レスカ=クルス=レース=エルテナハだ・・・・・・だが、アーシュイアと呼んでくれた方が良い」 「・・・分かった」 アーシュイアの言葉に、クルーザ達は頷く。 平然を装うが、エルテナハ兵士達は今にも歓喜しそうだった。探し続けていた王国復興の鍵が、やっと発見されたのだから。 けれど、アーシュイアの口振りからして、まだ何かありそうな気がして・・・アリューゼのことも気になって、一言も喋っていない。 「オレは、エルテナハ王城が落ちて・・・前騎士団長であるエルディス団長と共に、城を脱出した」 「エルディス様と!?」 クルーザが思わず声を上げる。 あの戦乱で死んだと思っていた騎士としての師匠の名が、こんなところで出てきたのだ。 「オレは元から剣技と魔法の訓練をしていたから・・・更に、生き残るためにエルディス団長に剣を習った。いつかリトリラトルに復讐するために」 ぎり、と奥歯を鳴らして、アーシュイアは拳を固めた。 『女のくせに』と言われ続け・・・けれど、帝国に復讐を誓った王女・・・それが自分。 帝国に、何時殺されるか分からない日々・・・・・・ けれど、彼女は・・・ならば、自分が帝国を滅ぼしてやると考えた。 それが、当然の報いだから・・・・・・・・・・・・ 「兄さんが、どうしてああなってしまったかは分からない。けれど・・・・・・」 アーシュイアは言って、左手に付けた革手袋を外した。 「・・・!?」 思わず、トルテは声を上げかける。 その、アーシュイアの手の甲に浮かんだ紋章を見て・・・・・・ 「あの人は、明らかに兄さんだ・・・この痣が、左手にあったから」 「・・・・・・それは?」 「エルテナハ王家である証だ」 アーシュイアの言ったとおり、その紋章は、このエルテナハ解放軍の旗の紋章でもある。 すると、不意にそれが薄らぎ、消えていった。 「おおおおおおおい、消えたぞ!?」 「そりゃ、イレズミだと偽物が出ちゃうからね・・・」 ガウリイがあわてふためき声を上げるが、リナは冷静に語った。 「けどレスカ・・・あたしと個人的に接触を取ろうとしないなんて、そんなにあたしが嫌いなわけ?」 「かなり嫌いだ」 リナが言った言葉に、アーシュイアは応える。 リナは、ふっと笑う。 「・・・・・・知り合いなのか?」 「昔、ちょっとね・・・・・・」 「ホント・・・リナって普通じゃないな」 長いつきあいでリナのことをよく知っていつつも・・・呆れながら、ガウリイは言う。 アーシュイアはふと、クラヴィスが難しい顔をしているのを見つけた。 何か声を掛けようとしたら・・・するり、とクラヴィスが部屋を抜け出した。 「クラヴィス!」 慌てて、アーシュイアはその後を追う。 「お、王女! ・・・じゃない、アーシュイア! そう外をうろうろしては・・・・・・」 ゼルガディスがきっとリトリラトルにこの位置を知らせたであろうから、とクルーザが言おうとして、さらにその後を追う。 その後に、ミレニムと数人も続いた。 「クラヴィス・・・・・・」 外に出ると、クラヴィスが立ち止まっていたから、アーシュイアは声を掛けた。 気まずくなり、何か言おうとする。 「その・・・なんだ・・・・・・」 「アーシュイア!」 クラヴィスが一言言って、びくりとアーシュイアが反応する。 「・・・・・・・・・・・・何?」 「・・・・・・すまなかったな。色々と」 「何が・・・・・・」 「お前、王女様なのに・・・オレ」 ぱしぃぃぃん!! クラヴィスが言葉を続けようとアーシュイアを振り返った瞬間・・・・・・ アーシュイアが、クラヴィスの頬に平手打ちをした。 「何っ・・・・・・」 クラヴィスが頬を抑え(アーシュイアはバカ力だから)言い返そうとすると・・・・・・ 其処では、手を下ろしにくそうに、アーシュイアがただ立っていた。 目に・・・涙を溜めて。 「お前だけは・・・オレをそうやって見ないと信じてたのにッ!!」 だっ。 そう叫ぶと、アーシュイアはすぐに後ろを向いて走り去っていった。 後に残るのは、後塵とただ立つクラヴィス、黙りきった一同・・・・・・ 「・・・・・・クラヴィス」 ぽんっ。 クラヴィスの肩に手を置いて、リナが一言言った。 「この女泣かせがv これ以上アーシュイア泣かしたら本気で殺すかもvvv」 「り・・・・・・リナ・・・・・・」 ぐーに親指を突き立て、にっこりというリナに、引け目を感じつつクラヴィスは呟く。 「オレ・・・・・・何か悪いこと言ったかな」 「無茶苦茶言ったvvv」 にっこりとリナが再び言う。 「けど・・・・・・あいつは王女なんだぜ」 今だ腑に落ちない様子で、クラヴィスは言う・・・・・・ 所変わって・・・ここは、エルテナハ解放軍のアジトを隠すように存在する、ラヴィアの森。 「ち、ちょっと待って下さいよアーネスト様ぁぁ・・・」 馬に乗った一人の女性・・・白い甲冑を身に纏った騎士が、先を行くローブを着た女性に声を掛ける。 「何を待つ必要があるのよ、マラノ! さっさと行かないと、エルテナハ解放軍が動き出したというリトリラトル軍にやられちゃうかも知れないのよ!!」 アーネストと呼ばれた僧侶風の女性が、意外に勝ち気な声で反抗する。 「け、けれど、エルテナハ解放軍のリーダーであるクルーザ元騎士団長は、かなりの剣の使い手だというから・・・・・・あーっ、分かった! アーネスト様、クルーザ様がかなりの美形って言う噂だから、早く会ってみたいんでしょー! 良いんですかー、アールグレイという一国の王女のクセしてー」 マラノと呼ばれた騎士は、相手の意図に気づき、にやりと笑った。 「んなっ、何よ・・・マラノだって、アールグレイの王国に置いて、私の親衛隊最強のクセして、かなり色男に弱いじゃないの!!」 少し焦りつつ、だがアーネストはしっかりと言い返した。 「私はしがない白騎士ですー。アーネスト様は僧侶でいて王女なんですよー」 「関係ないわ・・・人間は愛に生きるものなのよ!!」 「・・・他の種族は・・・・・・?」 マラノが、弱々しげに呟く。 だがアーネストは、気にした様子もない。 「黙らっしゃい、マラノ・・・・・・あら? あそこで誰かうずくまってるわ」 「あ、本当ですね。黒髪に黒い鎧・・・黒づくめですね」 「なんだか無茶苦茶怪しい雰囲気だわ。あんまり関わりたくないタイプね」 「お前ら・・・・・・本人の前で、よくもそうぐだぐだと・・・・・・」 うずくまっていた人・・・・・・アーシュイアが、いい加減怒ったとばかりに顔を上げた。 「あら、お気を悪くなされました? ごめんあそばせ。ところで貴方、エルテナハ解放軍の方かしら?」 突然口調を変えて(外面が良いとも言う)アーネストは丁寧に質問する。 「・・・ああ、そうだ。オレの名はアーシュイア・・・・・・お前達は?」 元気なさげに、アーシュイアは答える。 「おーっほっほっほっほ!」 アーシュイアに問われて、突然アーネストは高笑いを始めた。 「聞いて驚き見て騒ぎ!! 私の正体は・・・・・・」 びしっ。 手で、ヒーロー変身時のようなポーズを取る。 「魔道王国アールグレイ王女、“僧侶王女”アーネスト=ラヴィン=ラサ=アールグレイですわ!!」 「それと、その付き人・・・アールグレイ王女親衛隊隊長“白騎士”マラノ=ラヴァーズ=セリス!!」 続いて、マラノもポーズを取った。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・は?」 その正体と、あまりにもギャップの激しいテンションの高さに、アーシュイアは間抜けな声を出す。 ▽To Be Continued! __________________________________ 今回はまたもや登場人物紹介無し(笑) これで、だいたい登場予定キャラは出てきた・・・気がしないでもない。 次回、意外なアーネストとミレニムのつながり発覚&アーちゃんとクラは仲直りできるか!? とりあえず必見。そんな気がしないでもない(否定の連続) ではでは、また次回もしくはスレタワーで・・・・・・ |
11866 | 泣かせた泣かせた〜!(笑) | れーな E-mail | 9/13-17:39 |
記事番号11854へのコメント こんちゃっ!なんだかふらふら目もくらくられーなです! はう〜・・・眠いかも。 アーちゃんが姫様なんて分かっちゃた所で! クラちゃんがアーちゃんを泣かせたっ?! や〜い、泣かせた泣かせた〜♪ ・・・じゃなくって。 もぉほんっとドンカンさんなんだからッvv リナちゃんに代わってあたしが成敗しちゃうわよ?(爆) 女の子を泣かせる男なんて最低なんだからッ!(偏見?) えーと。 それと紅茶の国(爆)の人も出てきましたね〜 2人ほど。 なぁんかナーガに性格似てそーなお姫様と・・・突っ込み役に徹してそーな女の子(笑) ミレニムとどーゆー関係なんか気になるなるっ♪ とゆーかゼロス君は出ないのでせうか・・・ 登場人物だーいぶ増えたねぇ・・・ まだ増えるのかなぁ・・・(笑) ところでゼルは捕まったまま(笑) んじゃこれからスレタワーの方のコメントを書くとしようか・・・ れーなでしたっ☆ |
11868 | クラヴィスのあほーどんかんーまぬけー(言い過ぎ) | 葵楓 扇 | 9/13-18:20 |
記事番号11866へのコメント れーなさんは No.11866「泣かせた泣かせた〜!(笑)」で書きました。 >こんちゃっ!なんだかふらふら目もくらくられーなです! >はう〜・・・眠いかも。 今何時!?(笑) そ〜ねだいたいね〜♪(こんな私はサザンファン) >アーちゃんが姫様なんて分かっちゃた所で! えへ、お姫様v(笑) 史上最強に乱暴なお姫様です(笑) >クラちゃんがアーちゃんを泣かせたっ?! >や〜い、泣かせた泣かせた〜♪ 小学生(笑) >・・・じゃなくって。 >もぉほんっとドンカンさんなんだからッvv >リナちゃんに代わってあたしが成敗しちゃうわよ?(爆) >女の子を泣かせる男なんて最低なんだからッ!(偏見?) ほんっと、さ・い・て・いv(をい) >えーと。 >それと紅茶の国(爆)の人も出てきましたね〜 ああっ、アールグレイって何かで聞いたことあると思ってたら紅茶ぢゃったか!!(爆) >2人ほど。 >なぁんかナーガに性格似てそーなお姫様と・・・突っ込み役に徹してそーな女の子(笑) いえ、マラノもボケ(笑) とりあえず、後々出てくる新キャラをくわえ、この2人とミュアで天然ボケカルテット(笑)いや、アーネストはわざとぼけてるような・・・ >ミレニムとどーゆー関係なんか気になるなるっ♪ それは次回で☆ >とゆーかゼロス君は出ないのでせうか・・・ まだちょっと先・・・ >登場人物だーいぶ増えたねぇ・・・ >まだ増えるのかなぁ・・・(笑) まだ増えるなぁ・・・(爆) >ところでゼルは捕まったまま(笑) あ、忘れてた(爆) >んじゃこれからスレタワーの方のコメントを書くとしようか・・・ >れーなでしたっ☆ 色々どもねっ☆ ではでは。 |