◆−命の種のように1(ヴァルフィリ)−人見蕗子(9/21-11:21)No.11948 ┣久しぶりにムフフな感じです(はあと)−美月 沙耶(9/21-14:34)No.11949 ┃┗ムフフ〜!?−人見蕗子(9/21-18:00)No.11955 ┃ ┗エセ乙女か!!?−美月 沙耶(9/21-21:38)No.11961 ┣命の種のように2−人見蕗子(9/21-17:22)No.11953 ┃┣涙はかわくもの・・・ほろり*−美月 沙耶(9/21-20:20)No.11958 ┃┃┗ぽろり?(違う)−人見蕗子(9/21-21:58)No.11963 ┃┣やった!−にあ(9/22-12:59)No.11966 ┃┃┗遠くからありがとうございます。−人見蕗子(9/22-17:10)No.11970 ┃┗やっと間に合った・・・・・・−葵楓 扇(9/22-16:46)No.11968 ┃ ┗この詩には著作権があるの〜!!(汗)−人見蕗子(9/22-17:29)No.11971 ┗命の種のように3(完結)−人見蕗子(9/26-23:19)NEWNo.12011
11948 | 命の種のように1(ヴァルフィリ) | 人見蕗子 | 9/21-11:21 |
某所で醜態を晒しつづける(進行形)フキコです。 しばらくスランプでひさびさの(もちろん)ヴァルフィリですが・・・「女学院♪」二週間近くがんばるなあああああ!!!(汗)あれもスランプの原因の一端だったか・・・? ということで、勘が戻っていないらしくなんか妙ですが、全3回の予定なのでよろしくお願いします。 ヴァルフィリ向上委員会の皆様&某所でお世話になっている皆様へ捧げます。数名かぶってますが気にしちゃダメ♪ +++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 命の種のようにACT,1 嵐が近づいている。 雨はまだ小降りだが激しい風がそれを容赦なく地面へと叩きつける。雲の切れ目からわずかに光る夕日は今にも落下しそうで、空は昼と夜の境目でうす紫のまだらを作り出している。 そんな中、フィリアはマントの前をぎゅっ、と握り締めて家路を急いでいた。城下町の貴族の屋敷に壷の鑑定に呼ばれ、帰りが遅くなってしまったのだ。 火竜王に使えし黄金竜族が滅亡したのち、フィリアは巫女を捨て、古代竜の神殿跡地に程近い人間の町の外れに骨董品屋を開いていた。ヴァルガーヴの幼生体と、彼の部下ジラスとグラボスと共に。今ではヴァルガーヴも転生し何も知らない彼に「ヴァル」と新たな名を与え、穏やかに生活している。 「まさかこんなに天気が急変するとは思わなかったわ・・・。家は吹っ飛んでないかしら・・・」 自慢の金髪が雨と湿気をたっぷりと吸い込んで精彩を失い、強風でぐしゃぐしゃになる。白いブーツも泥にまみれてしまい、鑑定金は充分過ぎるほど貰えたというのにフィリアは少々機嫌を悪くする。もっと街の近くに店を構えるんだったわ、などとつい愚痴が口を突いて出てしまう。竜族と獣人という組み合わせでは人間には受け入れてもらえるわけがない、そう考えてあえて町外れの丘に家を建てたのだが、意外なことにこの街の者は彼女らを暖かく受け入れた。どうやら此処は遥か昔古代竜族を信仰していたらしく、今は誰もその竜族を知らないが当時のイデオロギーは受け継がれているようだ。 此処は、とてもいいところだ。フィリアにとっても、おそらく獣人二人にもそしてヴァルにも。人間関係もいたって順調だし、店の経営も軌道に乗っている。神殿の中で「生かされて」いたときよりも一日一日の重みを感じる。なのに・・・フィリアの心には、いつもすきま風が吹いている。目に映らない程に小さく、だがそこから崩壊する危険性は十分考えられる危険な空洞。この寂しさが何なのか・・・フィリアはとうに気づいていて、ひたすらその事実を無視し続けている。 小高い丘の上の家が見えた辺りから急に雨脚が強くなったがすでに闇が近づきつつあるため、フィリアは顔を拭いながらひたすら走る。 「はっ・・・はっ・・・はあっ・・・・」 ようやく家の外玄関の軒下に逃げ込み、フィリアは荒い息をつく。そして視線をあげた時、彼女は視界にはいったものに驚愕し、びくっ、と身を震わせた。 丘陵に立つすらりと長い人影。それが大きくよろめきながらこちらに向かってくるように見える。 「―――ヴァ・・・!?」 一瞬の硬直から離脱したフィリアが一歩踏み出した瞬間、遠くの空を引き裂く稲妻が走り・・・ごおおおおお、地の底を這うような雷鳴が彼女を襲う。 「・・・錯覚、か・・・」 割れんばかりに脈打つ心臓を押さえ、フィリアはびしょ濡れの額を拭う。それは雨のせいばかりでもなく、嫌な汗だ。稲光の瞬間、人影とばかり思っていたものは明るい光に一本の細い木として照らし出された。本性に一度気づいてしまうと、それはもう今にも地面から引っこ抜かれ飛ばされそうな木にしか見えない。フィリアは胸をなでおろす。 「そうよ・・・ただの木じゃないの・・・。何で、あのひとかもなんて思ったのかしら・・・」 きっとあれがいけないんだわ、とフィリアは空を睨む。そこには、千切れ雲に隠れてはまた現れる大きな満月があった。いつかのあのひとと、ヴァルガーヴの瞳と同じく、虚ろで、尖ってて、狂った金色。 フィリアの瞳が悲しげに伏せられる。 「・・・ヴァル・・・ガーヴ・・・・」 彼はヴァルとして生まれ変わり、目を見張る速さで成長している。なのに・・・どうして私は「ヴァルガーヴ」を求めているの・・・? 「姐さん、帰ってたんですか?心配しましたぜ」 「ひあああッッッ!!!?」 突然背後から声を掛けられ、フィリアはびくっ、としておそるおそる振り返る。そこには自分と同じくびしょ濡れの、板と金槌を持ち口には釘をくわえたグラボス。 「ぐ・・・グラボスさん・・・。びっくりしたあ・・・・・」 「そ、そうですか?スイマセン・・・。思ったより大きい嵐が来そうなんで、今家中の窓に板を打ち付けてたところなんで・・・」 「この家、大丈夫よねえ・・・?」 フィリアはほんの冗談のつもりだったのだが、 「う〜ん・・・。この前姐さんがレーザーブレスで破った洗面所の壁は直してないし・・・。ヴァルガーヴ様、じゃなくてヴァル様が激突して見事に折れたリビングの柱は板ひとつしか補強してないし・・・」 などとグラボスが真剣な顔で首をひねるので急に不安になる。 「まあ、こんなところに突っ立っててもしょうがないですよ、姐さん。夕飯にしましょうや。ヴァル様、今日も一日走り回ってましたから、腹すかして待ってますよ」 とグラボスが玄関の扉を開くと、そこから柔らかな光と香ばしい匂いと子供の嬌声が溢れ出し、フィリアの体に絡みついた。 これが、今目の前にある現実。幸せ。 「ヴァル様、姐さんのお帰りですぜー」 声を張り上げ中に入るグラボスの背をフィリアは呆けたように見つめ、何故か後ろめたさを感じてもう一度後ろを振り返ったが、月は雲の中に隠れ、彼女に姿を見せることはなかった。 「フィリア遅〜い!!オレ腹減ったよ〜」 夕食の並んだテーブルの前に腰掛け、ヴァルはぷうと頬を膨らませる。 「ごめんなさい、仕事が長引いちゃったの」 椅子の背に掛けられたタオルでざっと髪を拭き、濡れたマントを外すと着替えもせずにフィリアは彼の隣に座る。 「仕事仕事ってそればっか優先すっから、男ができないんだぞ」 「な・・・!!何変なこといってるの、ヴァル―――」 ガーヴ、と続けそうになり慌ててフィリアは口をつぐむ。それは、彼にはもう無関係な名前だ。聞かせたくはない。一方ヴァルもフィリアの歯切れの悪さに気づいて訝しげに彼女を見つめる。 ヴァルは、自分の生い立ちを知らない。何故親ではないフィリアと獣人と暮らしているのか、彼は何一つ知らないが特別困ったこともない。彼らは親以上にやさしく厳しく接してくれる。しかし、ヴァルはひとつだけ気にかかることがあった。自分の名前だ。獣人二人はときどき「ヴァルガーヴ様」と自分を呼ぶ。そしてフィリアは絶対にそれは言わないが・・・本来の名である「ヴァル」の後に必ず妙な間をもうけるのである。自分のヴァルという名前は、「ヴァルガーヴ」という人物から受け継いだものなのだろうか。だとしたら、彼は一体誰なのだろう。名を呼ばれるたびに胸をよぎる疑問を、だがヴァルは一度も口にしたことはない。「ヴァル―――」と口篭もり、自分から視線を外した瞬間のフィリアの悲しげな瞳。彼は、それを見たくはなかった。どこかへ行ってしまった人の背中を見つめているような、その瞳を。 「姐さん、ヴァル様、どうした?今日のご飯まずいか?」 心配そうに二人の顔を覗き込むジラスの声に、二人ははっと我にかえる。 「ううん、まだ頂いてないの。ほらヴァル、手を合わせて」 いつもどおりのフィリアの笑顔にヴァルもつられて笑顔になり、 「いただきまーす」 と言うが早いか目の前の骨付き肉に手を伸ばした。 「やっぱジラスのメシが最高だよ!!この前フィリアと二人だった時なんて消し炭パン食わされたんだぜー。嫁にいけね―よなフィリアって」 「ヴァル様がもらってあげたらどうです?」 「オレがあ!?いいよ、グラボスにやる」 はいどうぞ、といった感じでヴァルはフィリアの袖をグラボスの方へ引く。 「嫌だヴァル、お肉を掴んだ手で触らないで!!・・・あーあ、洗濯するのは私なんですからね・・・」 脂と香辛料でべっとりと手形がついてしまったが、言葉ほどは気にしていないらしくフィリアは食事を続ける。 「ほんと、美味しいわ。今度ジラスさんに料理習おうかしら」 「いいけど、何教えればいい?オレ、消し炭パンは習わなくてもいい・・・」 「姐さんって見た目の割に家事向きじゃねえんですよね。洗濯物だって皺だらけだったり下に落としたり」 ひとしきり3人で笑いあった後、フィリアはヴァルの動きが止まっていることに気づいた。 「ヴァル、どうかした?食べ終わったの?」 だが返事はない。唇が心持ち青ざめ、全身が小刻みに震えている。熱でもあるのかと思いフィリアはヴァルの額に手をあててみるが、特に変わった様子はない。 「ヴァル様、どうかしました?」 「具合でも悪いか?」 獣人二人も不安げにヴァルの顔を覗き込んだその時、彼の目から涙がこぼれ落ちた。後から後から流れる涙、しかし金の瞳は曇ることなくなお美しく輝いている。 「泣いている・・・」 震え、半開きの唇から呆けたようなつぶやきがもれた。 「・・・誰が・・・?」 「聞こえないの!?フィリア!!ジラス、グラボス!?」 小さな手にびっくりするほど強く胸元を掴まれ、フィリアは絶句する。耳をいくら澄ませようとも、聞こえるのは外で狂ったように暴れまわる風の音と、ヴァルの熱い吐息だけだ。ヴァルは一体何を聞き、何に怯えているのだろうか。流れつづける涙を拭ってやりながらフィリアは向かい側の獣人二人に視線を送るが、彼らの耳にも聞こえないらしく首を横に振る。 「ねえヴァル、誰も泣いてなんかいないわ。これは、風の音よ。嵐がきているの」 「違う!!」 ヴァルは身を捩ってフィリアの手を振り払い、椅子から飛び降りると窓に駆け寄って遠くをじっと見つめた。3人も慌てて席を立ち、ヴァルを囲むように後ろに立つ。 「どこか遠くで・・・泣いてるんだ、オレには聞こえるよ。寂しいって。苦しいって。助けてって。心が・・・悲鳴をあげてるんだ」 「誰の、心?」 「そんなの分かんない・・・。でも、きっとオレを呼んでる。 言葉はね、すごく怖いんだ。声は怒ってる。俺に気づくな、耳を塞げ、目をつぶれ、何も言うな、って。すごく怒ってるのに、でもオレには聞こえるんだ、その人の心が泣いてる声が。 ・・・苦しいんだ、なんでか分からないけど、あの声は、すごく苦しい・・・・」 「誰なの・・・!?」 ヴァルが見つめる窓の向こうに、一瞬だけ満月が姿を現し、フィリアの目を射った。そして、彼女はヴァルだけに聞こえる声の主に思い当たった。簡単なことだ。ヴァルにしか聞こえない、ヴァルと繋がりし者。それは・・・かつてこの体の持ち主だった彼に間違いはない。ヴァルガーヴ。その名を思っただけで、胸が苦しくなるこの感じ。あのころの苦い記憶を蘇らせるあの名前。 (ヴァルガーヴ・・・あなたはこの体を離れ、何処かで生き続けているのですか・・・?) そっと呼びかけてみる。無論、返事はない。 未だ窓に張り付いたままのヴァルに歩みより、フィリアはその体をぎゅっと抱き締める。 「ヴァル・・・声はまだ聞こえる?」 「うん・・・。悲しい、かすれた血を吐くような声・・・・」 フィリアは、それがはっきりと聞こえたような気がした。彼がまだ自分の目の前にいたときにはまるで気づかなかった、彼の魂の叫び。恐怖を、涙を、怒りを、嫉妬を、孤独を押し殺し、虚勢を張って絶望へと走り、そして―――。 「会いに行きましょうか」 「え!?」 驚いたのはヴァルだ。救ってあげたい、側に居てあげたいのは確かだけれど・・・彼がどこにいるかは分からない。 「フィリア、何処で泣いているか分かるの!?」 「ええ、分かるわよ」 自信ありげなフィリアの答えに、ジラスとグラボスも驚愕する。確証などありはしない、しかし、彼が泣くべき場所はひとつしかない。今はもう存在しない、古代竜最後の聖域―――。 「嵐が去ったら、出掛けるわよ」 本当は今すぐにでも確かめたい、あの人が今も何処かにいるという事実。知らず知らずのうちに笑顔がこぼれ、フィリアは子供のように高揚してその時を待つ自分に驚き、そしてまた笑った。 遠く離れたあの人よ 今はどこ?元気ですか 過去の涙を抱きしめ 苦しんでいるの? |
11949 | 久しぶりにムフフな感じです(はあと) | 美月 沙耶 | 9/21-14:34 |
記事番号11948へのコメント 人見蕗子さんは No.11948「命の種のように1(ヴァルフィリ)」で書きました。 > >某所で醜態を晒しつづける(進行形)フキコです。 > しばらくスランプでひさびさの(もちろん)ヴァルフィリですが・・・「女学院♪」二週間近くがんばるなあああああ!!!(汗)あれもスランプの原因の一端だったか・・・? 頑張ってるよ!偉いよう!! > ということで、勘が戻っていないらしくなんか妙ですが、全3回の予定なのでよろしくお願いします。 楽しみさ〜〜〜!!!(鼻歌〜) >+++++++++++++++++++++++++++++++++++++ > > 命の種のようにACT,1 > > > > > 嵐が近づいている。 > 雨はまだ小降りだが激しい風がそれを容赦なく地面へと叩きつける。雲の切れ目からわずかに光る夕日は今にも落下しそうで、空は昼と夜の境目でうす紫のまだらを作り出している。 なんか、雰囲気作りうま〜〜〜い!!!私も見習わなくては・・・ > 火竜王に使えし黄金竜族が滅亡したのち、フィリアは巫女を捨て、古代竜の神殿跡地に程近い人間の町の外れに骨董品屋を開いていた。ヴァルガーヴの幼生体と、彼の部下ジラスとグラボスと共に。今ではヴァルガーヴも転生し何も知らない彼に「ヴァル」と新たな名を与え、穏やかに生活している。 穏やかに暮らして欲しいよね(;;) >「まさかこんなに天気が急変するとは思わなかったわ・・・。家は吹っ飛んでないかしら・・・」 んなっ!!!!?そんなおウチにお住まいですか!!?(笑) > 自慢の金髪が雨と湿気をたっぷりと吸い込んで精彩を失い、強風でぐしゃぐしゃになる。白いブーツも泥にまみれてしまい、鑑定金は充分過ぎるほど貰えたというのにフィリアは少々機嫌を悪くする。もっと街の近くに店を構えるんだったわ、などとつい愚痴が口を突いて出てしまう。竜族と獣人という組み合わせでは人間には受け入れてもらえるわけがない、そう考えてあえて町外れの丘に家を建てたのだが、意外なことにこの街の者は彼女らを暖かく受け入れた。どうやら此処は遥か昔古代竜族を信仰していたらしく、今は誰もその竜族を知らないが当時のイデオロギーは受け継がれているようだ。 古代竜族・・・良かったわ・・・信仰の対象だなんて立派なモノで・・・なんかホッ・・・。 > 此処は、とてもいいところだ。フィリアにとっても、おそらく獣人二人にもそしてヴァルにも。人間関係もいたって順調だし、店の経営も軌道に乗っている。神殿の中で「生かされて」いたときよりも一日一日の重みを感じる。なのに・・・フィリアの心には、いつもすきま風が吹いている。目に映らない程に小さく、だがそこから崩壊する危険性は十分考えられる危険な空洞。この寂しさが何なのか・・・フィリアはとうに気づいていて、ひたすらその事実を無視し続けている。 > 小高い丘の上の家が見えた辺りから急に雨脚が強くなったがすでに闇が近づきつつあるため、フィリアは顔を拭いながらひたすら走る。 >「はっ・・・はっ・・・はあっ・・・・」 > ようやく家の外玄関の軒下に逃げ込み、フィリアは荒い息をつく。そして視線をあげた時、彼女は視界にはいったものに驚愕し、びくっ、と身を震わせた。 > 丘陵に立つすらりと長い人影。それが大きくよろめきながらこちらに向かってくるように見える。 >「―――ヴァ・・・!?」 > 一瞬の硬直から離脱したフィリアが一歩踏み出した瞬間、遠くの空を引き裂く稲妻が走り・・・ごおおおおお、地の底を這うような雷鳴が彼女を襲う。 >「・・・錯覚、か・・・」 錯覚が見えちゃうなんて愛が止まらないね!フィリアさん(はあと)私もヴァルの幻でもいいから見たいよう〜〜〜!!! > 割れんばかりに脈打つ心臓を押さえ、フィリアはびしょ濡れの額を拭う。それは雨のせいばかりでもなく、嫌な汗だ。稲光の瞬間、人影とばかり思っていたものは明るい光に一本の細い木として照らし出された。本性に一度気づいてしまうと、それはもう今にも地面から引っこ抜かれ飛ばされそうな木にしか見えない。フィリアは胸をなでおろす。 >「そうよ・・・ただの木じゃないの・・・。何で、あのひとかもなんて思ったのかしら・・・」 > きっとあれがいけないんだわ、とフィリアは空を睨む。そこには、千切れ雲に隠れてはまた現れる大きな満月があった。いつかのあのひとと、ヴァルガーヴの瞳と同じく、虚ろで、尖ってて、狂った金色。 でも、綺麗な瞳よ(はあと)腰もいい感じだし(関係ねえ・・・) > フィリアの瞳が悲しげに伏せられる。 >「・・・ヴァル・・・ガーヴ・・・・」 > 彼はヴァルとして生まれ変わり、目を見張る速さで成長している。なのに・・・どうして私は「ヴァルガーヴ」を求めているの・・・? くはっ!!!?ヴァルよりヴァルガーヴかぁぁ〜〜〜!!?さすがフィリアさん!!!目の付け所がちがいますなあ〜〜〜!(不明;)私はヴァルの方がツヤがあって(長髪とかv)ヴァルガーヴよりポイント高いなぁ・・・(死)「ヴァルガーヴ」の色気はお子様の私にはvvv(ドキドキ・・・v←「ヴァル」の色気は大丈夫らしい。) >「ぐ・・・グラボスさん・・・。びっくりしたあ・・・・・」 >「そ、そうですか?スイマセン・・・。思ったより大きい嵐が来そうなんで、今家中の窓に板を打ち付けてたところなんで・・・」 >「この家、大丈夫よねえ・・・?」 > フィリアはほんの冗談のつもりだったのだが、 >「う〜ん・・・。この前姐さんがレーザーブレスで破った洗面所の壁は直してないし・・・。ヴァルガーヴ様、じゃなくてヴァル様が激突して見事に折れたリビングの柱は板ひとつしか補強してないし・・・」 > などとグラボスが真剣な顔で首をひねるので急に不安になる。 レーザーブレスって・・・フィリアさん・・・なにがあった!!?ヴァルもなにやってんだか(笑)さすが古代竜・・・お子様でもパワフルvvv(妙なところで脅威を感じる私v) > > >「フィリア遅〜い!!オレ腹減ったよ〜」 > 夕食の並んだテーブルの前に腰掛け、ヴァルはぷうと頬を膨らませる。 かわい〜い〜〜〜!!!ジャリヴァル〜〜〜!!!ガキはこういう仕草がタマリマセンノウ・・・美月さん的ムフフシーンその1!!! >「ごめんなさい、仕事が長引いちゃったの」 > 椅子の背に掛けられたタオルでざっと髪を拭き、濡れたマントを外すと着替えもせずにフィリアは彼の隣に座る。 >「仕事仕事ってそればっか優先すっから、男ができないんだぞ」 FUFUFU・・・ヴァルがいるからそんな必要ないのよvvv >「な・・・!!何変なこといってるの、ヴァル―――」 > ガーヴ、と続けそうになり慌ててフィリアは口をつぐむ。それは、彼にはもう無関係な名前だ。聞かせたくはない。一方ヴァルもフィリアの歯切れの悪さに気づいて訝しげに彼女を見つめる。 私なんてヴァルだろうがヴァルガーヴだろうが「ヴァル」って呼んでるのに・・・ (笑) > ヴァルは、自分の生い立ちを知らない。何故親ではないフィリアと獣人と暮らしているのか、彼は何一つ知らないが特別困ったこともない。彼らは親以上にやさしく厳しく接してくれる。しかし、ヴァルはひとつだけ気にかかることがあった。自分の名前だ。獣人二人はときどき「ヴァルガーヴ様」と自分を呼ぶ。そしてフィリアは絶対にそれは言わないが・・・本来の名である「ヴァル」の後に必ず妙な間をもうけるのである。自分のヴァルという名前は、「ヴァルガーヴ」という人物から受け継いだものなのだろうか。だとしたら、彼は一体誰なのだろう。名を呼ばれるたびに胸をよぎる疑問を、だがヴァルは一度も口にしたことはない。「ヴァル―――」と口篭もり、自分から視線を外した瞬間のフィリアの悲しげな瞳。彼は、それを見たくはなかった。どこかへ行ってしまった人の背中を見つめているような、その瞳を。 このジャリボーイ(ヴァル)からしてみればフィリアさんにはどこかへ行ってしまった人の背中より自分を見てて欲しいんだろうねvvv >「姐さん、ヴァル様、どうした?今日のご飯まずいか?」 > 心配そうに二人の顔を覗き込むジラスの声に、二人ははっと我にかえる。 >「ううん、まだ頂いてないの。ほらヴァル、手を合わせて」 > いつもどおりのフィリアの笑顔にヴァルもつられて笑顔になり、 >「いただきまーす」 > と言うが早いか目の前の骨付き肉に手を伸ばした。 >「やっぱジラスのメシが最高だよ!!この前フィリアと二人だった時なんて消し炭パン食わされたんだぜー。嫁にいけね―よなフィリアって」 消し炭パン・・・喰えねえよ・・・お嬢さん・・・。 >「ヴァル様がもらってあげたらどうです?」 >「オレがあ!?いいよ、グラボスにやる」 > はいどうぞ、といった感じでヴァルはフィリアの袖をグラボスの方へ引く。 >「嫌だヴァル、お肉を掴んだ手で触らないで!!・・・あーあ、洗濯するのは私なんですからね・・・」 ヴァル!!!フィリアさん嫁にもらえ〜〜〜!!!(脅迫・・・;)グラボスにやらないの!!!(笑) > 脂と香辛料でべっとりと手形がついてしまったが、言葉ほどは気にしていないらしくフィリアは食事を続ける。 >「ほんと、美味しいわ。今度ジラスさんに料理習おうかしら」 >「いいけど、何教えればいい?オレ、消し炭パンは習わなくてもいい・・・」 >「姐さんって見た目の割に家事向きじゃねえんですよね。洗濯物だって皺だらけだったり下に落としたり」 > ひとしきり3人で笑いあった後、フィリアはヴァルの動きが止まっていることに気づいた。 >「ヴァル、どうかした?食べ終わったの?」 > だが返事はない。唇が心持ち青ざめ、全身が小刻みに震えている。熱でもあるのかと思いフィリアはヴァルの額に手をあててみるが、特に変わった様子はない。 >「ヴァル様、どうかしました?」 >「具合でも悪いか?」 > 獣人二人も不安げにヴァルの顔を覗き込んだその時、彼の目から涙がこぼれ落ちた。後から後から流れる涙、しかし金の瞳は曇ることなくなお美しく輝いている。 金色の瞳っていいよねぇ〜〜〜(^0^)綺麗!綺麗!!ジャリヴァルめ〜〜〜かわい〜い〜〜〜!!!ムフフシーンその2!!! >「泣いている・・・」 > 震え、半開きの唇から呆けたようなつぶやきがもれた。 >「・・・誰が・・・?」 >「聞こえないの!?フィリア!!ジラス、グラボス!?」 > 小さな手にびっくりするほど強く胸元を掴まれ、フィリアは絶句する。耳をいくら澄ませようとも、聞こえるのは外で狂ったように暴れまわる風の音と、ヴァルの熱い吐息だけだ。ヴァルは一体何を聞き、何に怯えているのだろうか。流れつづける涙を拭ってやりながらフィリアは向かい側の獣人二人に視線を送るが、彼らの耳にも聞こえないらしく首を横に振る。 >「ねえヴァル、誰も泣いてなんかいないわ。これは、風の音よ。嵐がきているの」 >「違う!!」 > ヴァルは身を捩ってフィリアの手を振り払い、椅子から飛び降りると窓に駆け寄って遠くをじっと見つめた。3人も慌てて席を立ち、ヴァルを囲むように後ろに立つ。 >「どこか遠くで・・・泣いてるんだ、オレには聞こえるよ。寂しいって。苦しいって。助けてって。心が・・・悲鳴をあげてるんだ」 素直になれないって寂しい・・・苦しい・・・。シクシク・・・(;・;) >「誰の、心?」 >「そんなの分かんない・・・。でも、きっとオレを呼んでる。 > 言葉はね、すごく怖いんだ。声は怒ってる。俺に気づくな、耳を塞げ、目をつぶれ、何も言うな、って。すごく怒ってるのに、でもオレには聞こえるんだ、その人の心が泣いてる声が。 > ・・・苦しいんだ、なんでか分からないけど、あの声は、すごく苦しい・・・・」 ヴァルガーヴだね・・・まさに。救われはしないって頭では諦めてるのに心では救われたい、救って欲しいって思ってるんだろうね(泣;) >「誰なの・・・!?」 > ヴァルが見つめる窓の向こうに、一瞬だけ満月が姿を現し、フィリアの目を射った。そして、彼女はヴァルだけに聞こえる声の主に思い当たった。簡単なことだ。ヴァルにしか聞こえない、ヴァルと繋がりし者。それは・・・かつてこの体の持ち主だった彼に間違いはない。ヴァルガーヴ。その名を思っただけで、胸が苦しくなるこの感じ。あのころの苦い記憶を蘇らせるあの名前。 フィリアさんの気持ちって分からんけどさ・・・「ヴァルガーヴ」を救えなかった事は「苦しい」記憶なんでしょうね・・・。少なくとも私は、あんな形じゃ「ヴァルガーヴ」は救われた気がしない(汗;) >(ヴァルガーヴ・・・あなたはこの体を離れ、何処かで生き続けているのですか・・・?) > そっと呼びかけてみる。無論、返事はない。 > 未だ窓に張り付いたままのヴァルに歩みより、フィリアはその体をぎゅっと抱き締める。 >「ヴァル・・・声はまだ聞こえる?」 >「うん・・・。悲しい、かすれた血を吐くような声・・・・」 > フィリアは、それがはっきりと聞こえたような気がした。彼がまだ自分の目の前にいたときにはまるで気づかなかった、彼の魂の叫び。恐怖を、涙を、怒りを、嫉妬を、孤独を押し殺し、虚勢を張って絶望へと走り、そして―――。 虚勢を張って絶望へと・・・(笑)一歩間違えたら私もどうなってたか(笑)自分が孤独じゃないと気付くのって難しいよね・・・。何度も失って求める事って辛いよね〜〜〜。ははは・・・。 >「会いに行きましょうか」 >「え!?」 > 驚いたのはヴァルだ。救ってあげたい、側に居てあげたいのは確かだけれど・・・彼がどこにいるかは分からない。 >「フィリア、何処で泣いているか分かるの!?」 >「ええ、分かるわよ」 > 自信ありげなフィリアの答えに、ジラスとグラボスも驚愕する。確証などありはしない、しかし、彼が泣くべき場所はひとつしかない。今はもう存在しない、古代竜最後の聖域―――。 人間1つでも自分が帰れる場所があるといいよね・・・。は〜〜〜ん・・・。 >「嵐が去ったら、出掛けるわよ」 > 本当は今すぐにでも確かめたい、あの人が今も何処かにいるという事実。知らず知らずのうちに笑顔がこぼれ、フィリアは子供のように高揚してその時を待つ自分に驚き、そしてまた笑った。 お・・・お嬢さん・・・。そんな微笑は反則だぜ・・・。FUFUFU・・・。 > > > > 遠く離れたあの人よ > > 今はどこ?元気ですか > > 過去の涙を抱きしめ > > 苦しんでいるの? うう〜〜〜楽にしてやりてえ〜〜〜ヴァル〜〜〜良い詩です〜〜〜(泣;) すごいです・・・おじさんはもう何度、ムフフな感じだったことか(笑)私はヴァルフィリのシリアス(で・ですよね・・・?)は一生書けねえよ・・・フキコさんvvvはああ・・・なんかここんとこボ〜〜〜っと生きてました(死!)今日こそは本、送りますんで・・・(笑)てへvvv続きが楽しみです!!!それでは!!! > > > |
11955 | ムフフ〜!? | 人見蕗子 | 9/21-18:00 |
記事番号11949へのコメント 美月 沙耶さんは No.11949「久しぶりにムフフな感じです(はあと)」で書きました。 >> しばらくスランプでひさびさの(もちろん)ヴァルフィリですが・・・「女学院♪」二週間近くがんばるなあああああ!!!(汗)あれもスランプの原因の一端だったか・・・? >頑張ってるよ!偉いよう!! 向上委員会会長ががんばってるから・・・。ヴァルフィリ復興のために!!(って私はマイナー好きなのでそんなにがんばらなくても、コアなファンがほそぼそやってりゃいいと思うのですが) > >> ということで、勘が戻っていないらしくなんか妙ですが、全3回の予定なのでよろしくお願いします。 >楽しみさ〜〜〜!!!(鼻歌〜) 曲は何かしら〜♪ > >>+++++++++++++++++++++++++++++++++++++ >> >> 命の種のようにACT,1 >> >> >> >> >> 嵐が近づいている。 >> 雨はまだ小降りだが激しい風がそれを容赦なく地面へと叩きつける。雲の切れ目からわずかに光る夕日は今にも落下しそうで、空は昼と夜の境目でうす紫のまだらを作り出している。 >なんか、雰囲気作りうま〜〜〜い!!!私も見習わなくては・・・ なんか単語単語の接続が悪くて。一応純文学目指してるからこういうので文字かせぎ(おいおい) > >> 火竜王に使えし黄金竜族が滅亡したのち、フィリアは巫女を捨て、古代竜の神殿跡地に程近い人間の町の外れに骨董品屋を開いていた。ヴァルガーヴの幼生体と、彼の部下ジラスとグラボスと共に。今ではヴァルガーヴも転生し何も知らない彼に「ヴァル」と新たな名を与え、穏やかに生活している。 >穏やかに暮らして欲しいよね(;;) うんうん、もう苦しまないで・・・。 > >>「まさかこんなに天気が急変するとは思わなかったわ・・・。家は吹っ飛んでないかしら・・・」 >んなっ!!!!?そんなおウチにお住まいですか!!?(笑) 家庭内暴力(?)のせいでボロちっくに!! > >> どうやら此処は遥か昔古代竜族を信仰していたらしく、今は誰もその竜族を知らないが当時のイデオロギーは受け継がれているようだ。 >古代竜族・・・良かったわ・・・信仰の対象だなんて立派なモノで・・・なんかホッ・・・。 ところで古代竜って青いの?黒いの?なんか「我が翼に宿りし浄化の炎よ・・・」とか某エロ腰にーちゃんが言うから分からなくて・・・。 > >> ようやく家の外玄関の軒下に逃げ込み、フィリアは荒い息をつく。そして視線をあげた時、彼女は視界にはいったものに驚愕し、びくっ、と身を震わせた。 >> 丘陵に立つすらりと長い人影。それが大きくよろめきながらこちらに向かってくるように見える。 >>「―――ヴァ・・・!?」 >> 一瞬の硬直から離脱したフィリアが一歩踏み出した瞬間、遠くの空を引き裂く稲妻が走り・・・ごおおおおお、地の底を這うような雷鳴が彼女を襲う。 >>「・・・錯覚、か・・・」 >錯覚が見えちゃうなんて愛が止まらないね!フィリアさん(はあと)私もヴァルの幻でもいいから見たいよう〜〜〜!!! 私いつも変な錯覚見えるんです〜。だからこの辺実体験vこの間なんてお墓の隣のゴミ箱に二宮金次郎像が捨ててあるのが見えたのに近づくとないんです〜。 > >>「そうよ・・・ただの木じゃないの・・・。何で、あのひとかもなんて思ったのかしら・・・」 >> きっとあれがいけないんだわ、とフィリアは空を睨む。そこには、千切れ雲に隠れてはまた現れる大きな満月があった。いつかのあのひとと、ヴァルガーヴの瞳と同じく、虚ろで、尖ってて、狂った金色。 >でも、綺麗な瞳よ(はあと)腰もいい感じだし(関係ねえ・・・) キレイですよねーヴァル。一時期ぶっこわれてたけど、あの辺の鬼気迫る感じが一番好きだったり。 > >> フィリアの瞳が悲しげに伏せられる。 >>「・・・ヴァル・・・ガーヴ・・・・」 >> 彼はヴァルとして生まれ変わり、目を見張る速さで成長している。なのに・・・どうして私は「ヴァルガーヴ」を求めているの・・・? >くはっ!!!?ヴァルよりヴァルガーヴかぁぁ〜〜〜!!?さすがフィリアさん!!!目の付け所がちがいますなあ〜〜〜!(不明;)私はヴァルの方がツヤがあって(長髪とかv)ヴァルガーヴよりポイント高いなぁ・・・(死)「ヴァルガーヴ」の色気はお子様の私にはvvv(ドキドキ・・・v←「ヴァル」の色気は大丈夫らしい。) フィリアさんはまだドラゴンのにーちゃんヴァルを見てないから。ジャリヴァルかヴァルガーヴかと言われたらヴァルガーヴを選んじゃう・・・。(私事じゃねえか!!) 長髪ヴァルもヴァルガーヴもいいけど・・・バンダナで髪立てないで・・・。描きにくい・・・。 > >>「ぐ・・・グラボスさん・・・。びっくりしたあ・・・・・」 >>「そ、そうですか?スイマセン・・・。思ったより大きい嵐が来そうなんで、今家中の窓に板を打ち付けてたところなんで・・・」 >>「この家、大丈夫よねえ・・・?」 >> フィリアはほんの冗談のつもりだったのだが、 >>「う〜ん・・・。この前姐さんがレーザーブレスで破った洗面所の壁は直してないし・・・。ヴァルガーヴ様、じゃなくてヴァル様が激突して見事に折れたリビングの柱は板ひとつしか補強してないし・・・」 >> などとグラボスが真剣な顔で首をひねるので急に不安になる。 >レーザーブレスって・・・フィリアさん・・・なにがあった!!?ヴァルもなにやってんだか(笑)さすが古代竜・・・お子様でもパワフルvvv(妙なところで脅威を感じる私v) 古代竜ですから・・・(しみじみ) > >> >> >>「フィリア遅〜い!!オレ腹減ったよ〜」 >> 夕食の並んだテーブルの前に腰掛け、ヴァルはぷうと頬を膨らませる。 >かわい〜い〜〜〜!!!ジャリヴァル〜〜〜!!!ガキはこういう仕草がタマリマセンノウ・・・美月さん的ムフフシーンその1!!! おう!!ガキんちょがツボに!?私は「こんなヴァルガーヴ嫌じゃ〜」と思ったんですけど、気に入られてよかったねヴァル。 > >>「ごめんなさい、仕事が長引いちゃったの」 >> 椅子の背に掛けられたタオルでざっと髪を拭き、濡れたマントを外すと着替えもせずにフィリアは彼の隣に座る。 >>「仕事仕事ってそればっか優先すっから、男ができないんだぞ」 >FUFUFU・・・ヴァルがいるからそんな必要ないのよvvv そうじゃなきゃこの小説の(ヴァルフィリ)の立場ねえー!!(笑) >>「な・・・!!何変なこといってるの、ヴァル―――」 >> ガーヴ、と続けそうになり慌ててフィリアは口をつぐむ。それは、彼にはもう無関係な名前だ。聞かせたくはない。一方ヴァルもフィリアの歯切れの悪さに気づいて訝しげに彼女を見つめる。 >私なんてヴァルだろうがヴァルガーヴだろうが「ヴァル」って呼んでるのに・・・ >(笑) 私も普段は「ヴァル」って・・・。世界史で習ったけど、どっかの言葉で最大の侮辱を「バルバロイ」って言うんですって・・・ヴァル〜(涙) > >> ヴァルは、自分の生い立ちを知らない。何故親ではないフィリアと獣人と暮らしているのか、彼は何一つ知らないが特別困ったこともない。彼らは親以上にやさしく厳しく接してくれる。しかし、ヴァルはひとつだけ気にかかることがあった。自分の名前だ。獣人二人はときどき「ヴァルガーヴ様」と自分を呼ぶ。そしてフィリアは絶対にそれは言わないが・・・本来の名である「ヴァル」の後に必ず妙な間をもうけるのである。自分のヴァルという名前は、「ヴァルガーヴ」という人物から受け継いだものなのだろうか。だとしたら、彼は一体誰なのだろう。名を呼ばれるたびに胸をよぎる疑問を、だがヴァルは一度も口にしたことはない。「ヴァル―――」と口篭もり、自分から視線を外した瞬間のフィリアの悲しげな瞳。彼は、それを見たくはなかった。どこかへ行ってしまった人の背中を見つめているような、その瞳を。 >このジャリボーイ(ヴァル)からしてみればフィリアさんにはどこかへ行ってしまった人の背中より自分を見てて欲しいんだろうねvvv 私・・・もっと改行の勉強するべきかも・・・(汗)あ、でも「2」はほとんど全部改行だ・・・。 このヴァルどれくらいの大きさなんだろう・・・?まだ恋愛感情はないと思ってます。一姫さんの「洗濯日和」よりジャリにしようと勝手に決意したので。 >>「やっぱジラスのメシが最高だよ!!この前フィリアと二人だった時なんて消し炭パン食わされたんだぜー。嫁にいけね―よなフィリアって」 >消し炭パン・・・喰えねえよ・・・お嬢さん・・・。 やっぱエセお嬢か・・・!?いえいえ、巫女は家事なんてできなくていいのv(本当か!?) > >>「ヴァル様がもらってあげたらどうです?」 >>「オレがあ!?いいよ、グラボスにやる」 >> はいどうぞ、といった感じでヴァルはフィリアの袖をグラボスの方へ引く。 >>「嫌だヴァル、お肉を掴んだ手で触らないで!!・・・あーあ、洗濯するのは私なんですからね・・・」 >ヴァル!!!フィリアさん嫁にもらえ〜〜〜!!!(脅迫・・・;)グラボスにやらないの!!!(笑) ふふ・・・「3」で意外な展開が・・・ 個人的にジラスにはフィリアあげない!!私、TRY後にヴァルガーヴが生き残ってたらジラスとヴァルガーヴがフィリアを賭けて死闘をくりひろげるとおもってましたあ・・・。 > >>「ヴァル、どうかした?食べ終わったの?」 >> だが返事はない。唇が心持ち青ざめ、全身が小刻みに震えている。熱でもあるのかと思いフィリアはヴァルの額に手をあててみるが、特に変わった様子はない。 >>「ヴァル様、どうかしました?」 >>「具合でも悪いか?」 >> 獣人二人も不安げにヴァルの顔を覗き込んだその時、彼の目から涙がこぼれ落ちた。後から後から流れる涙、しかし金の瞳は曇ることなくなお美しく輝いている。 >金色の瞳っていいよねぇ〜〜〜(^0^)綺麗!綺麗!!ジャリヴァルめ〜〜〜かわい〜い〜〜〜!!!ムフフシーンその2!!! やはりジャリヴァルか!!(笑)あ、ここにはヴァルガーヴ出てませんね。そのうちヴァルフィリになったらいいな〜って感じですから期待して下さい!!(おい!) > >>「泣いている・・・」 >> 震え、半開きの唇から呆けたようなつぶやきがもれた。 >>「・・・誰が・・・?」 >>「聞こえないの!?フィリア!!ジラス、グラボス!?」 >> 小さな手にびっくりするほど強く胸元を掴まれ、フィリアは絶句する。耳をいくら澄ませようとも、聞こえるのは外で狂ったように暴れまわる風の音と、ヴァルの熱い吐息だけだ。ヴァルは一体何を聞き、何に怯えているのだろうか。流れつづける涙を拭ってやりながらフィリアは向かい側の獣人二人に視線を送るが、彼らの耳にも聞こえないらしく首を横に振る。 >>「ねえヴァル、誰も泣いてなんかいないわ。これは、風の音よ。嵐がきているの」 >>「違う!!」 >> ヴァルは身を捩ってフィリアの手を振り払い、椅子から飛び降りると窓に駆け寄って遠くをじっと見つめた。3人も慌てて席を立ち、ヴァルを囲むように後ろに立つ。 >>「どこか遠くで・・・泣いてるんだ、オレには聞こえるよ。寂しいって。苦しいって。助けてって。心が・・・悲鳴をあげてるんだ」 >素直になれないって寂しい・・・苦しい・・・。シクシク・・・(;・;) > >>「誰の、心?」 >>「そんなの分かんない・・・。でも、きっとオレを呼んでる。 >> 言葉はね、すごく怖いんだ。声は怒ってる。俺に気づくな、耳を塞げ、目をつぶれ、何も言うな、って。すごく怒ってるのに、でもオレには聞こえるんだ、その人の心が泣いてる声が。 >> ・・・苦しいんだ、なんでか分からないけど、あの声は、すごく苦しい・・・・」 >ヴァルガーヴだね・・・まさに。救われはしないって頭では諦めてるのに心では救われたい、救って欲しいって思ってるんだろうね(泣;) 美月さんと同意見〜。救ってあげたいですよね〜。あげたい、ってのが傲慢かも知れないけれど。(笑) > >>「誰なの・・・!?」 >> ヴァルが見つめる窓の向こうに、一瞬だけ満月が姿を現し、フィリアの目を射った。そして、彼女はヴァルだけに聞こえる声の主に思い当たった。簡単なことだ。ヴァルにしか聞こえない、ヴァルと繋がりし者。それは・・・かつてこの体の持ち主だった彼に間違いはない。ヴァルガーヴ。その名を思っただけで、胸が苦しくなるこの感じ。あのころの苦い記憶を蘇らせるあの名前。 >フィリアさんの気持ちって分からんけどさ・・・「ヴァルガーヴ」を救えなかった事は「苦しい」記憶なんでしょうね・・・。少なくとも私は、あんな形じゃ「ヴァルガーヴ」は救われた気がしない(汗;) そうですよ!!フィリアだって罪を背負いっぱなしだし・・・。 > >>(ヴァルガーヴ・・・あなたはこの体を離れ、何処かで生き続けているのですか・・・?) >> そっと呼びかけてみる。無論、返事はない。 >> 未だ窓に張り付いたままのヴァルに歩みより、フィリアはその体をぎゅっと抱き締める。 >>「ヴァル・・・声はまだ聞こえる?」 >>「うん・・・。悲しい、かすれた血を吐くような声・・・・」 >> フィリアは、それがはっきりと聞こえたような気がした。彼がまだ自分の目の前にいたときにはまるで気づかなかった、彼の魂の叫び。恐怖を、涙を、怒りを、嫉妬を、孤独を押し殺し、虚勢を張って絶望へと走り、そして―――。 >虚勢を張って絶望へと・・・(笑)一歩間違えたら私もどうなってたか(笑)自分が孤独じゃないと気付くのって難しいよね・・・。何度も失って求める事って辛いよね〜〜〜。ははは・・・。 美月さんも乗り越えたんですか?私もまあそのクチです。(笑)ヴァルよりは遙かに軽いものだろうけど、そのときとしては苦しいですよ〜。 > >>「会いに行きましょうか」 >>「え!?」 >> 驚いたのはヴァルだ。救ってあげたい、側に居てあげたいのは確かだけれど・・・彼がどこにいるかは分からない。 >>「フィリア、何処で泣いているか分かるの!?」 >>「ええ、分かるわよ」 >> 自信ありげなフィリアの答えに、ジラスとグラボスも驚愕する。確証などありはしない、しかし、彼が泣くべき場所はひとつしかない。今はもう存在しない、古代竜最後の聖域―――。 >人間1つでも自分が帰れる場所があるといいよね・・・。は〜〜〜ん・・・。 ヴァルガーヴはどうして神殿を壊したんだろう・・・。 帰る場所・・・私はネットかも・・・。 > >>「嵐が去ったら、出掛けるわよ」 >> 本当は今すぐにでも確かめたい、あの人が今も何処かにいるという事実。知らず知らずのうちに笑顔がこぼれ、フィリアは子供のように高揚してその時を待つ自分に驚き、そしてまた笑った。 >お・・・お嬢さん・・・。そんな微笑は反則だぜ・・・。FUFUFU・・・。 私のフィリアさんってエセ乙女ー!!ときめくほどのモンじゃないです!! > >> >> >> >> 遠く離れたあの人よ >> >> 今はどこ?元気ですか >> >> 過去の涙を抱きしめ >> >> 苦しんでいるの? > >うう〜〜〜楽にしてやりてえ〜〜〜ヴァル〜〜〜良い詩です〜〜〜(泣;) これは、例によって引用です。(笑)「命の種のように」という歌の一番の歌詞を完結までに全部引用します〜。この曲、にあ様おすすめのヴァルフィリソングなんです。 > >すごいです・・・おじさんはもう何度、ムフフな感じだったことか(笑)私はヴァルフィリのシリアス(で・ですよね・・・?)は一生書けねえよ・・・フキコさんvvvはああ・・・なんかここんとこボ〜〜〜っと生きてました(死!)今日こそは本、送りますんで・・・(笑)てへvvv続きが楽しみです!!!それで は!!! おじさん、って・・・女子高生なのに!?(汗)私はババガールですけど(笑) 今回は最後までシリアスです。あと2つパソコンの中で凍結してるけど・・・あれはひっどいギャグ・・・(汗) 本ありがとうございます。楽しみ〜v >> >> >> > |
11961 | エセ乙女か!!? | 美月 沙耶 | 9/21-21:38 |
記事番号11955へのコメント 人見蕗子さんは No.11955「ムフフ〜!?」で書きました。 > > 向上委員会会長ががんばってるから・・・。ヴァルフィリ復興のために!!(って私はマイナー好きなのでそんなにがんばらなくても、コアなファンがほそぼそやってりゃいいと思うのですが) 私も・・・(汗;)マイナー好きだっぴvvv >> >>> ということで、勘が戻っていないらしくなんか妙ですが、全3回の予定なのでよろしくお願いします。 >>楽しみさ〜〜〜!!!(鼻歌〜) > 曲は何かしら〜♪ 自作(笑)!!!(嘘・・・;) >> >>>+++++++++++++++++++++++++++++++++++++ >>> >>> 命の種のようにACT,1 >> >>>「まさかこんなに天気が急変するとは思わなかったわ・・・。家は吹っ飛んでないかしら・・・」 >>んなっ!!!!?そんなおウチにお住まいですか!!?(笑) > 家庭内暴力(?)のせいでボロちっくに!! 誰だ〜〜〜!!!?首謀者は!!!?? > ところで古代竜って青いの?黒いの?なんか「我が翼に宿りし浄化の炎よ・・・」とか某エロ腰にーちゃんが言うから分からなくて・・・。 濃い群青!!!元(中学生ね)美術部の勘!!!(死;)浄化の炎は古代竜の色!!?そこんとこはヤミマキかヴァルに聞かんと・・・いやヴァルは分かんないかな・・・?体、乗っ取られてたぽいし・・・(なんかや○いぽい発言・・・?) >>錯覚が見えちゃうなんて愛が止まらないね!フィリアさん(はあと)私もヴァルの幻でもいいから見たいよう〜〜〜!!! > 私いつも変な錯覚見えるんです〜。だからこの辺実体験vこの間なんてお墓の隣のゴミ箱に二宮金次郎像が捨ててあるのが見えたのに近づくとないんです〜。 パソの前で「二宮金次郎〜〜〜!!?」と笑い転げました!!!(笑)人生なにがツボにくるか分かりません〜〜〜!!? >>でも、綺麗な瞳よ(はあと)腰もいい感じだし(関係ねえ・・・) > キレイですよねーヴァル。一時期ぶっこわれてたけど、あの辺の鬼気迫る感じが一番好きだったり。 や〜〜〜んvvvふっきーのき・ち・くvvv(失礼;;;)でも私も好きvvv > フィリアさんはまだドラゴンのにーちゃんヴァルを見てないから。ジャリヴァルかヴァルガーヴかと言われたらヴァルガーヴを選んじゃう・・・。(私事じゃねえか!!) > 長髪ヴァルもヴァルガーヴもいいけど・・・バンダナで髪立てないで・・・。描きにくい・・・。 まったくだ!!!私はヴァルガーヴ描かねえぞっと・・・。(愛がたり〜〜んv) >>>「フィリア遅〜い!!オレ腹減ったよ〜」 >>> 夕食の並んだテーブルの前に腰掛け、ヴァルはぷうと頬を膨らませる。 >>かわい〜い〜〜〜!!!ジャリヴァル〜〜〜!!!ガキはこういう仕草がタマリマセンノウ・・・美月さん的ムフフシーンその1!!! > おう!!ガキんちょがツボに!?私は「こんなヴァルガーヴ嫌じゃ〜」と思ったんですけど、気に入られてよかったねヴァル。 ドラゴンのにーちゃんのヴァルが一番だけどねvvv >>>「仕事仕事ってそればっか優先すっから、男ができないんだぞ」 >>FUFUFU・・・ヴァルがいるからそんな必要ないのよvvv > そうじゃなきゃこの小説の(ヴァルフィリ)の立場ねえー!!(笑) そうそうvvv > 私も普段は「ヴァル」って・・・。世界史で習ったけど、どっかの言葉で最大の侮辱を「バルバロイ」って言うんですって・・・ヴァル〜(涙) 私もそれ知ってる(笑)世界史とってるし(汗)たしかヨーロッパのほうの言葉だっけ?vvv >>このジャリボーイ(ヴァル)からしてみればフィリアさんにはどこかへ行ってしまった人の背中より自分を見てて欲しいんだろうねvvv > 私・・・もっと改行の勉強するべきかも・・・(汗)あ、でも「2」はほとんど全部改行だ・・・。 > このヴァルどれくらいの大きさなんだろう・・・?まだ恋愛感情はないと思ってます。一姫さんの「洗濯日和」よりジャリにしようと勝手に決意したので。 良い良いvでも一姫さんのとこのヴァルませすぎvvv環境か!!? > >>>「やっぱジラスのメシが最高だよ!!この前フィリアと二人だった時なんて消し炭パン食わされたんだぜー。嫁にいけね―よなフィリアって」 >>消し炭パン・・・喰えねえよ・・・お嬢さん・・・。 > やっぱエセお嬢か・・・!?いえいえ、巫女は家事なんてできなくていいのv(本当か!?) ヴァルって魔族になる前、何してたんだろう・・・?ナマグサ(笑)神官・・・なんつってvvv巫女さんは飯下手でもいいけど、やっぱ消し炭パンはヤバイだろ・・・(汗;) > ふふ・・・「3」で意外な展開が・・・ > 個人的にジラスにはフィリアあげない!!私、TRY後にヴァルガーヴが生き残ってたらジラスとヴァルガーヴがフィリアを賭けて死闘をくりひろげるとおもってましたあ・・・。 ジ:「姐さ〜〜んvvv」 ヴァ:「おい・・・あんまし、お嬢さんにベタベタすんな・・・。(感情を必死に堪えている:笑)」 なんつってvvv(死;) 私はあのヴァルのまんまで帰ってきてくれると疑わなかったというのに・・・(泣;) かわい〜い〜〜〜!!!ムフフシーンその2!!! > やはりジャリヴァルか!!(笑)あ、ここにはヴァルガーヴ出てませんね。そのうちヴァルフィリになったらいいな〜って感じですから期待して下さい!!(おい!) 押忍!!!(おす。) >>ヴァルガーヴだね・・・まさに。救われはしないって頭では諦めてるのに心では救われたい、救って欲しいって思ってるんだろうね(泣;) > 美月さんと同意見〜。救ってあげたいですよね〜。あげたい、ってのが傲慢かも知れないけれど。(笑) ヴァル至上主義のお嬢さん方はきっと「救ってあげたい」と言うさ!!! >>フィリアさんの気持ちって分からんけどさ・・・「ヴァルガーヴ」を救えなかった事は「苦しい」記憶なんでしょうね・・・。少なくとも私は、あんな形じゃ「ヴァルガーヴ」は救われた気がしない(汗;) > そうですよ!!フィリアだって罪を背負いっぱなしだし・・・。 よっし!!!監督に喧嘩うりに行こう!!!ふっき〜〜〜!!!(死ね、自分) >>虚勢を張って絶望へと・・・(笑)一歩間違えたら私もどうなってたか(笑)自分が孤独じゃないと気付くのって難しいよね・・・。何度も失って求める事って辛いよね〜〜〜。ははは・・・。 > 美月さんも乗り越えたんですか?私もまあそのクチです。(笑)ヴァルよりは遙かに軽いものだろうけど、そのときとしては苦しいですよ〜。 ヴァルより不幸な奴はいな〜〜〜いvvv(笑) >> >>>「会いに行きましょうか」 >>>「え!?」 >>> 驚いたのはヴァルだ。救ってあげたい、側に居てあげたいのは確かだけれど・・・彼がどこにいるかは分からない。 >>>「フィリア、何処で泣いているか分かるの!?」 >>>「ええ、分かるわよ」 >>> 自信ありげなフィリアの答えに、ジラスとグラボスも驚愕する。確証などありはしない、しかし、彼が泣くべき場所はひとつしかない。今はもう存在しない、古代竜最後の聖域―――。 >>人間1つでも自分が帰れる場所があるといいよね・・・。は〜〜〜ん・・・。 > ヴァルガーヴはどうして神殿を壊したんだろう・・・。 > 帰る場所・・・私はネットかも・・・。 あれって、黄金竜が古代竜の屍を神殿に晒してあったから、ヴァルくんが土に還してあげたんじゃ・・・(笑)私はまだ、帰る場所ありません。ベストプレイス捜し求めてますvvv(by木刀の竜さんvvv←愛vvv) >> >>>「嵐が去ったら、出掛けるわよ」 >>> 本当は今すぐにでも確かめたい、あの人が今も何処かにいるという事実。知らず知らずのうちに笑顔がこぼれ、フィリアは子供のように高揚してその時を待つ自分に驚き、そしてまた笑った。 >>お・・・お嬢さん・・・。そんな微笑は反則だぜ・・・。FUFUFU・・・。 > 私のフィリアさんってエセ乙女ー!!ときめくほどのモンじゃないです!! フィリアさんったら乙女であることも否定されちまってるな(笑) >> >>> >>> >>> >>> 遠く離れたあの人よ >>> >>> 今はどこ?元気ですか >>> >>> 過去の涙を抱きしめ >>> >>> 苦しんでいるの? >> >>うう〜〜〜楽にしてやりてえ〜〜〜ヴァル〜〜〜良い詩です〜〜〜(泣;) > これは、例によって引用です。(笑)「命の種のように」という歌の一番の歌詞を完結までに全部引用します〜。この曲、にあ様おすすめのヴァルフィリソングなんです。 あう・・・知らないよう。誰の歌ですか〜〜〜??? >> >>すごいです・・・おじさんはもう何度、ムフフな感じだったことか(笑)私はヴァルフィリのシリアス(で・ですよね・・・?)は一生書けねえよ・・・フキコさんvvvはああ・・・なんかここんとこボ〜〜〜っと生きてました(死!)今日こそは本、送りますんで・・・(笑)てへvvv続きが楽しみです!!!それで >は!!! > おじさん、って・・・女子高生なのに!?(汗)私はババガールですけど(笑) > 今回は最後までシリアスです。あと2つパソコンの中で凍結してるけど・・・あれはひっどいギャグ・・・(汗) > 本ありがとうございます。楽しみ〜v ほああ!!!私は女子高生っすよ!!!でもそんなお茶目な(?)トコロもあるってこ・と・でvvv蕗子さんのパソで凍結してるのも見たいvvv 追伸:今日、忍たまに高木さんが出てましたvvvでも滝夜叉丸・・・(笑) |
11953 | 命の種のように2 | 人見蕗子 | 9/21-17:22 |
記事番号11948へのコメント ACT,2 あなたにとっての始まりは 別れだと言ってたけど 全てを捨てきることは むりだと思うの 寒風吹きすさぶ岩場に、彼はひとり膝を抱えてうずくまっていた。 ぐるりと岩場に囲まれた谷には、古めかしい神殿が半分雪に覆われ、ひっそりと建っている。今はもう存在しないはずの古代竜の故郷、そして神殿。そこに今はもういないはずの彼―――ヴァルガーヴはいた。その金の瞳には何も映ってはいない。 まさか、気づかれるとは思わなかった。 彼はただ、見ているだけでよかったのだ。もうひとりの自分が、幸せに生き続けるところを。かつての部下が、黄金竜の少女が幸せになるところを。 見ているだけでよかった。 その反面、彼の心は未だ世界を滅ぼそうと決意したときのまま凍結している。 世界を、全てを憎み―――本当は愛されたいと、救われたいと望んでいたあの気持ち。 黄金竜の少女に我らが一族の滅びの償いをさせたとき―――本当は彼女の恵まれた生に嫉妬し、その無知さを憐れみ、彼女が悪くはないと気づいていたのに自身を止められなかったあの後悔と後味の悪さ。 いっそ、すべて滅んでしまえばよかった。 そうしたら、あのときのぐちゃぐちゃに絡んだ感情を突き詰めて考えなくても良かった。 しかし自分は意識体となって残り、今までの愚行が何だったのか未だ考えつづけている。 ―――馬鹿らしい。 結局世界が滅びることなど無く、自分は体から切り離されて意識だけ彷徨い、後は何も変わっちゃいない。 今更、自己嫌悪に陥ってもその声は誰にも届かず、姿を晒す事もない。 そう信じ、やっと何かが見えたような気がしたのに。 もう一人の自分が、見ていた。聞いていた。 狂気と虚勢に埋もれ、もはや消え失せたと信じていた感情を。 そして、黄金竜の少女は気づいた。 俺が何処にいるのか。 もういいんだ、俺はずっとあんたを苦しめてきた。 もう忘れてくれ。 其処にいるガキは俺であって俺じゃない、俺は体を提供しただけだ。だから、そいつを可愛がってやれよ。 今、幸せそうじゃねえか。 それでいいんだよ。 俺は―――。 豊かな金髪。ダークブルーの瞳。その悲壮な声。 「ヴァルガーヴ!!」 彼の名を呼ぶとき、彼女はいつも泣いていた。 それでも、名を呼ばれたいと思ったのは―――。 フィリアを傷つけたくない。 ヴァルと、ジラスと、グラボス。4人で幸せになってほしい。 それすら―――建前なのだろうか。 本音で生きてきたことなどなかった。主への思いだけは本物だったが・・・彼の真意すら汲み取れず、何かを間違えた気がしてたまらないのだ。魔竜王にすら報いることができなかったというのに、これ以上どうすればいいのだろう。 答えをもたぬまま、彼は動かない。 訪問者を、ただ待っていた。 信じてほしい 優しさに怯えず たくさんの今日を越え 涙はかわくもの ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 今回短い上に訳分かりませんね。ここはカットしたほうが良かったかも・・・。 私の書くヴァルガーヴはひじょうに怖気づいてるというかよわっちいというかヘタレな感じがして嫌です。もうちょっとクールでかっこよく書いてあげたい・・・。(ほろり) ちょいとガーヴァルをいれたかったのですがフィリアとガーヴ、どっちがヴァルにとって重いんだかさっぱりです〜。ガーヴァル分かんないー。 次でおそらくラストです。 |
11958 | 涙はかわくもの・・・ほろり* | 美月 沙耶 | 9/21-20:20 |
記事番号11953へのコメント 人見蕗子さんは No.11953「命の種のように2」で書きました。 > > ACT,2 > > > > > > あなたにとっての始まりは > > 別れだと言ってたけど > > 全てを捨てきることは > > むりだと思うの どんな辛い過去でも、未来の自分を形作って行くもの・・・。今の自分が好きになれればその未来がどれほど素晴らしいものに感じられるか・・・ヴァルはどうなんでしょう・・・?私もね・・・どうなんだろう?FUFUFU・・・(精神病んでるよお前〜〜〜:汗) > > > > > 寒風吹きすさぶ岩場に、彼はひとり膝を抱えてうずくまっていた。 > ぐるりと岩場に囲まれた谷には、古めかしい神殿が半分雪に覆われ、ひっそりと建っている。今はもう存在しないはずの古代竜の故郷、そして神殿。そこに今はもういないはずの彼―――ヴァルガーヴはいた。その金の瞳には何も映ってはいない。 あー・・・なんか想像ついたよ・・・見えてるはずなのに見えてねえんだ・・・FUFUFUのFU〜〜〜。っていうか膝抱えてうずくまってるって・・・いじめられっ子かい!!!(笑) > > まさか、気づかれるとは思わなかった。 > 彼はただ、見ているだけでよかったのだ。もうひとりの自分が、幸せに生き続けるところを。かつての部下が、黄金竜の少女が幸せになるところを。 > 見ているだけでよかった。 つーか、私がヴァルだったらそれを壊したくなるーーーうにゅう・・・。だから憧れてはいたい・・・けど、壊したくないから見たくない・・・。まあ、ヴァルはここまでひねてないと思うけど(笑)私のが心が汚いのだ。ヴァル染まってねえだろうし・・・(どういう意味でだ・・・:汗;) > その反面、彼の心は未だ世界を滅ぼそうと決意したときのまま凍結している。 > 世界を、全てを憎み―――本当は愛されたいと、救われたいと望んでいたあの気持ち。 それっていやね〜〜〜。この場合凍結=死(?)・・・この「ヴァル」は永遠にあの時に縛られてるんだよね・・・?死より辛いかも。せめてヴァルフィリしてください〜〜〜。 > 黄金竜の少女に我らが一族の滅びの償いをさせたとき―――本当は彼女の恵まれた生に嫉妬し、その無知さを憐れみ、彼女が悪くはないと気づいていたのに自身を止められなかったあの後悔と後味の悪さ。 ほんと後味悪いんだよね〜〜〜その自分の嫉妬の対象にしてしまった人に対して・・・とほほ。自分にないものを持ってる奴って妬ましいんだよ〜〜〜別にそいつが悪いわけじゃ全然ないのにさぁ・・・。最低だね、オレっち・・・。キシャア〜〜〜!!!(発狂;;;) > > いっそ、すべて滅んでしまえばよかった。 > そうしたら、あのときのぐちゃぐちゃに絡んだ感情を突き詰めて考えなくても良かった。 > しかし自分は意識体となって残り、今までの愚行が何だったのか未だ考えつづけている。 明日、病院行こうーーー・・・薬もらわんと・・・(ガクッ!!!) > ―――馬鹿らしい。 > 結局世界が滅びることなど無く、自分は体から切り離されて意識だけ彷徨い、後は何も変わっちゃいない。 ちくしょうーーー!!!だからってどうしろってんだよ〜〜〜!!!グッバイ マイ ラヴ〜〜〜!!!(笑) > 今更、自己嫌悪に陥ってもその声は誰にも届かず、姿を晒す事もない。 > そう信じ、やっと何かが見えたような気がしたのに。 > もう一人の自分が、見ていた。聞いていた。 > 狂気と虚勢に埋もれ、もはや消え失せたと信じていた感情を。 > そして、黄金竜の少女は気づいた。 > 俺が何処にいるのか。 > もういいんだ、俺はずっとあんたを苦しめてきた。 > もう忘れてくれ。 > 其処にいるガキは俺であって俺じゃない、俺は体を提供しただけだ。だから、そいつを可愛がってやれよ。 > 今、幸せそうじゃねえか。 > それでいいんだよ。 > 俺は―――。 あの、ジャリヴァルの中にあんたがいなきゃ転生した意味が・・・は〜〜〜ドキドキ・・・。とにかく続きが気になる〜〜〜!!! > 豊かな金髪。ダークブルーの瞳。その悲壮な声。 >「ヴァルガーヴ!!」 > 彼の名を呼ぶとき、彼女はいつも泣いていた。 > > それでも、名を呼ばれたいと思ったのは―――。 思ったのは―――???FUFUFUどーした?ヴァル・・・(笑) > > フィリアを傷つけたくない。 > ヴァルと、ジラスと、グラボス。4人で幸せになってほしい。 > それすら―――建前なのだろうか。 > 本音で生きてきたことなどなかった。主への思いだけは本物だったが・・・彼の真意すら汲み取れず、何かを間違えた気がしてたまらないのだ。魔竜王にすら報いることができなかったというのに、これ以上どうすればいいのだろう。 ヴァルは、ガ―ヴ氏の意志を継ぐ。代わりに何かする見たいなこと言ってたけど(えっ!?見当違いかい??やっべーよ・・・。←余裕じゃん・・・;)誰にも誰かの代わりなんかできねえことを最近悟ったぞ!!!ヴァルも書物を読め!!!(無茶言うな・・・:汗) > > 答えをもたぬまま、彼は動かない。 > 訪問者を、ただ待っていた。 待っとけ―――vvv待つがよ―――ぃvvv > > > > > 信じてほしい > > 優しさに怯えず > > たくさんの今日を越え > > 涙はかわくもの か〜わくといいね!!! > > > >++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ > 今回短い上に訳分かりませんね。ここはカットしたほうが良かったかも・・・。 > 私の書くヴァルガーヴはひじょうに怖気づいてるというかよわっちいというかヘタレな感じがして嫌です。もうちょっとクールでかっこよく書いてあげたい・・・。(ほろり) 良い良いvvv私はそんなヴァルも含めて大好きさ!!!このドラゴンのにーちゃんの強さも弱さもね・・・でゅふふふ・・・。嫁に来いってんだ!!!畜生〜〜!!!(嫁くわ〜〜〜!!!:笑) > ちょいとガーヴァルをいれたかったのですがフィリアとガーヴ、どっちがヴァルにとって重いんだかさっぱりです〜。ガーヴァル分かんないー。 ガーヴァル〜〜〜!!!?いれて欲しいvvvヴァルガーヴにとってはガーヴさんvvvジャリヴァルにとってはフィリアさんvvvの存在がおもいに違いない!!!(おいおい、断定かい!!?) > 次でおそらくラストです。 楽しみ〜〜〜んvvvではまたvvv どうでもいいんですけど、「年下の男の子」と言う歌あるじゃないですか〜〜〜!あの歌にヴァルフィリを垣間見てしまった自分が怖い・・・(汗;;;)でもヴァル・・・年下じゃん(笑) > > > > > > |
11963 | ぽろり?(違う) | 人見蕗子 | 9/21-21:58 |
記事番号11958へのコメント 美月 沙耶さんは No.11958「涙はかわくもの・・・ほろり*」で書きました。 ぬぁにが「ぽろり」だ・・・(汗)タイトルセンスなくてすいません。 >> ACT,2 >> >> >> >> >> >> あなたにとっての始まりは >> >> 別れだと言ってたけど >> >> 全てを捨てきることは >> >> むりだと思うの > >どんな辛い過去でも、未来の自分を形作って行くもの・・・。今の自分が好きになれればその未来がどれほど素晴らしいものに感じられるか・・・ヴァルはどうなんでしょう・・・?私もね・・・どうなんだろう?FUFUFU・・・(精神病んでるよお前〜〜〜:汗) みゃあああ!!私も美月さんと精神構造同じだあ!!大丈夫、あなたが病んでいるなら私も病んでいる!! >> >> >> >> >> 寒風吹きすさぶ岩場に、彼はひとり膝を抱えてうずくまっていた。 >> ぐるりと岩場に囲まれた谷には、古めかしい神殿が半分雪に覆われ、ひっそりと建っている。今はもう存在しないはずの古代竜の故郷、そして神殿。そこに今はもういないはずの彼―――ヴァルガーヴはいた。その金の瞳には何も映ってはいない。 >あー・・・なんか想像ついたよ・・・見えてるはずなのに見えてねえんだ・・・FUFUFUのFU〜〜〜。っていうか膝抱えてうずくまってるって・・・いじめられっ子かい!!!(笑) 以前書いたガーヴァルでもうずくまってたよー!!(笑)いじめはよくないわ・・・。獣王さんちのゼロスくんがいじめるのね・・・?(逆恨み) > >> >> まさか、気づかれるとは思わなかった。 >> 彼はただ、見ているだけでよかったのだ。もうひとりの自分が、幸せに生き続けるところを。かつての部下が、黄金竜の少女が幸せになるところを。 >> 見ているだけでよかった。 >つーか、私がヴァルだったらそれを壊したくなるーーーうにゅう・・・。だから憧れてはいたい・・・けど、壊したくないから見たくない・・・。まあ、ヴァルはここまでひねてないと思うけど(笑)私のが心が汚いのだ。ヴァル染まってねえだろうし・・・(どういう意味でだ・・・:汗;) 私も壊しちゃいます・・・ヴァルはえらいなあ(ほろ) 私も汚いよ〜染まってるよ〜。 ヴァルだけは守ろうね!!(何から!?) > >> その反面、彼の心は未だ世界を滅ぼそうと決意したときのまま凍結している。 >> 世界を、全てを憎み―――本当は愛されたいと、救われたいと望んでいたあの気持ち。 >それっていやね〜〜〜。この場合凍結=死(?)・・・この「ヴァル」は永遠にあの時に縛られてるんだよね・・・?死より辛いかも。せめてヴァルフィリしてください〜〜〜。 この凍結を解除(?)するためにこの小説を書いたようなモノ・・・というか、私はヴァルガーヴを救いたくてシリアスを書いてます。ギャグは愛の証v > >> 黄金竜の少女に我らが一族の滅びの償いをさせたとき―――本当は彼女の恵まれた生に嫉妬し、その無知さを憐れみ、彼女が悪くはないと気づいていたのに自身を止められなかったあの後悔と後味の悪さ。 >ほんと後味悪いんだよね〜〜〜その自分の嫉妬の対象にしてしまった人に対して・・・とほほ。自分にないものを持ってる奴って妬ましいんだよ〜〜〜別にそいつが悪いわけじゃ全然ないのにさぁ・・・。最低だね、オレっち・・・。キシャア〜〜〜!!!(発狂;;;) 私も最低だ・・・。自分に無いモノを持ってると嫉妬してしまう・・・。相手は何にも悪くないのに。私たち、ダメ人間の集まり?(爆) > >> >> いっそ、すべて滅んでしまえばよかった。 >> そうしたら、あのときのぐちゃぐちゃに絡んだ感情を突き詰めて考えなくても良かった。 >> しかし自分は意識体となって残り、今までの愚行が何だったのか未だ考えつづけている。 >明日、病院行こうーーー・・・薬もらわんと・・・(ガクッ!!!) 何の!?私も連れてってー!! > >> ―――馬鹿らしい。 >> 結局世界が滅びることなど無く、自分は体から切り離されて意識だけ彷徨い、後は何も変わっちゃいない。 >ちくしょうーーー!!!だからってどうしろってんだよ〜〜〜!!!グッバイ マイ ラヴ〜〜〜!!!(笑) え〜っグッバイ!?(汗)誰に対して!? > >> 今更、自己嫌悪に陥ってもその声は誰にも届かず、姿を晒す事もない。 >> そう信じ、やっと何かが見えたような気がしたのに。 >> もう一人の自分が、見ていた。聞いていた。 >> 狂気と虚勢に埋もれ、もはや消え失せたと信じていた感情を。 >> そして、黄金竜の少女は気づいた。 >> 俺が何処にいるのか。 >> もういいんだ、俺はずっとあんたを苦しめてきた。 >> もう忘れてくれ。 >> 其処にいるガキは俺であって俺じゃない、俺は体を提供しただけだ。だから、そいつを可愛がってやれよ。 >> 今、幸せそうじゃねえか。 >> それでいいんだよ。 >> 俺は―――。 >あの、ジャリヴァルの中にあんたがいなきゃ転生した意味が・・・は〜〜〜ドキドキ・・・。とにかく続きが気になる〜〜〜!!! ジャリヴァルの中にヴァルガーヴがいても、一生出て来れないかもな、っと思ったらこんな話になりました。 続き・・・文化祭近くて時間が・・・とおもったら土曜休みだわ!! > >> 豊かな金髪。ダークブルーの瞳。その悲壮な声。 >>「ヴァルガーヴ!!」 >> 彼の名を呼ぶとき、彼女はいつも泣いていた。 >> >> それでも、名を呼ばれたいと思ったのは―――。 >思ったのは―――???FUFUFUどーした?ヴァル・・・(笑) 告白タイムー!!!多分好きなんだ、ラヴラヴだけど言えないんだ照れ屋さんv 「お嬢さん・・・俺、アンタにメロメロラヴキューンなのさ・・・」 ああっ無言で走り去るそのスピードはマッハ!! っていうか、(ヴァルフィリ)ついてるからヴァルフィリ〜にもっていかないと詐欺v > >> >> フィリアを傷つけたくない。 >> ヴァルと、ジラスと、グラボス。4人で幸せになってほしい。 >> それすら―――建前なのだろうか。 >> 本音で生きてきたことなどなかった。主への思いだけは本物だったが・・・彼の真意すら汲み取れず、何かを間違えた気がしてたまらないのだ。魔竜王にすら報いることができなかったというのに、これ以上どうすればいいのだろう。 >ヴァルは、ガ―ヴ氏の意志を継ぐ。代わりに何かする見たいなこと言ってたけど(えっ!?見当違いかい??やっべーよ・・・。←余裕じゃん・・・;)誰にも誰かの代わりなんかできねえことを最近悟ったぞ!!!ヴァルも書物を読め!!!(無茶言うな・・・:汗) そうか・・・いいこと聞きました。どんな本ですか? 私のヴァルは短気でアホウなので読書は無理かと・・・。 > >> >> 答えをもたぬまま、彼は動かない。 >> 訪問者を、ただ待っていた。 >待っとけ―――vvv待つがよ―――ぃvvv 待ってりゃいいことあるよ。 >> >> >> >> >> 信じてほしい >> >> 優しさに怯えず >> >> たくさんの今日を越え >> >> 涙はかわくもの > >か〜わくといいね!!! ゴメン・・・ヴァルガーヴは泣いてない・・・。 あ。心が泣いてるの忘れてました。(恥) > >> >> >> >>++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ >> 私の書くヴァルガーヴはひじょうに怖気づいてるというかよわっちいというかヘタレな感じがして嫌です。もうちょっとクールでかっこよく書いてあげたい・・・。(ほろり) >良い良いvvv私はそんなヴァルも含めて大好きさ!!!このドラゴンのにーちゃんの強さも弱さもね・・・でゅふふふ・・・。嫁に来いってんだ!!!畜生〜〜!!!(嫁くわ〜〜〜!!!:笑) いいですかこんなヴァルで!?よかったなあ、エロ腰に生まれてきて・・・。 未だに嫁募集中なんですか!?私のフィリアはおすすめできないから・・・やっぱヴァル。 私はヴァルを婿に・・・したら大変だろうなあ・・・。 > >> ちょいとガーヴァルをいれたかったのですがフィリアとガーヴ、どっちがヴァルにとって重いんだかさっぱりです〜。ガーヴァル分かんないー。 >ガーヴァル〜〜〜!!!?いれて欲しいvvvヴァルガーヴにとってはガーヴさんvvvジャリヴァルにとってはフィリアさんvvvの存在がおもいに違いない!!!(おいおい、断定かい!!?) ハートが乱れ飛んでてくらくら・・・。 結局私にガーヴァルは無理無理〜。(汗)ノーマル・・・。 そっか、ヴァルとヴァルガーヴで守備範囲を替えればみんな幸せに!? > >> 次でおそらくラストです。 >楽しみ〜〜〜んvvvではまたvvv またきてくださ〜い。 > >どうでもいいんですけど、「年下の男の子」と言う歌あるじゃないですか〜〜〜!あの歌にヴァルフィリを垣間見てしまった自分が怖い・・・(汗;;;)でもヴァル・・・年下じゃん(笑) あいつはあいつは可愛い〜♪ってヤツですね。此処しか知らない・・・。(汗) 私の方が変なモノにヴァルフィリ見いだしてるから気にしないで下さい。今かよっぺさんの「アノン」の「ヴァルフィリのお部屋」でヴァルフィリちっくなものを熱く語ってるのでそこで提案してみたらどうです? |
11966 | やった! | にあ E-mail URL | 9/22-12:59 |
記事番号11953へのコメント こんにちは〜 お言葉にあまえて拝見しに参りましたよ! いいですねぇ〜雰囲気出てていいですよ〜!! この歌はまんまヴァルフィリなんですよね! ヴァルガーヴとヴァル、この後どうなるんでしょう? |
11970 | 遠くからありがとうございます。 | 人見蕗子 | 9/22-17:10 |
記事番号11966へのコメント にあさんは No.11966「やった!」で書きました。 > >こんにちは〜 > お言葉にあまえて拝見しに参りましたよ! わわわわわ!!にににににあ様だ〜!!心臓止まります!!わざわざこんな駄文のために来て下さって・・・しかもレスまでもらえるとは!! > いいですねぇ〜雰囲気出てていいですよ〜!! ありがとうございます〜。どんな雰囲気かは分かりませんが(笑)単語をつらつら並べてるだけです・・・。 > この歌はまんまヴァルフィリなんですよね! にあ様のコメントを見て買ったら、ホントにヴァルフィリちっくだったので驚きました!!だんだん歌詞と本編がずれてきてて「わぁお♪」って感じです・・・。 > ヴァルガーヴとヴァル、この後どうなるんでしょう? ラストは考えてありますが、まだ書いてません。(汗) わ〜うれしいな〜にあ様にレスもらちゃった〜♪と舞い上がるフキコでした。 |
11968 | やっと間に合った・・・・・・ | 葵楓 扇 | 9/22-16:46 |
記事番号11953へのコメント 人見蕗子さんは No.11953「命の種のように2」で書きました。 前日、1に感想付けようとして時間切れ・・・・・・ やっと来ました! 扇っス。 この話良いじゃん! 気に入ったにょ。 詩(?)も上手やけん〜☆ ふっきー☆ > 寒風吹きすさぶ岩場に、彼はひとり膝を抱えてうずくまっていた。 > ぐるりと岩場に囲まれた谷には、古めかしい神殿が半分雪に覆われ、ひっそりと建っている。今はもう存在しないはずの古代竜の故郷、そして神殿。そこに今はもういないはずの彼―――ヴァルガーヴはいた。その金の瞳には何も映ってはいない。 居たの!? ていうか、瞳に何も映ってないとは・・・虚ろ? 壊れた?(違) > 世界を、全てを憎み―――本当は愛されたいと、救われたいと望んでいたあの気持ち。 ヴァル君可哀想なのら。 > 本音で生きてきたことなどなかった。主への思いだけは本物だったが・・・彼の真意すら汲み取れず、何かを間違えた気がしてたまらないのだ。魔竜王にすら報いることができなかったというのに、これ以上どうすればいいのだろう。 がぁう゛さま・・・・・・ > 信じてほしい > > 優しさに怯えず > > たくさんの今日を越え > > 涙はかわくもの ふっきー・・・強くなったねぇ(ほろり) >++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ > 今回短い上に訳分かりませんね。ここはカットしたほうが良かったかも・・・。 いや! カンドーしてどこに感想付ければいいか分からなかったくらい良い話! マジであんまり感想付けてないし!!(爆) > 私の書くヴァルガーヴはひじょうに怖気づいてるというかよわっちいというかヘタレな感じがして嫌です。もうちょっとクールでかっこよく書いてあげたい・・・。(ほろり) 私の書くヴァルは・・・弱いけど?(爆) 精神的にね・・・壊れやすいというか、愛が足りないと言うか・・・・・・ > ちょいとガーヴァルをいれたかったのですがフィリアとガーヴ、どっちがヴァルにとって重いんだかさっぱりです〜。ガーヴァル分かんないー。 たしかに、どっちがヴァルにとって重いかねぇ・・・ > 次でおそらくラストです。 楽しみです〜☆ じゃねっ、色々と頑張れよ!! つーことで、雷ねーさまのサイトの裏の掲示板を、人生相談の場としてる(笑)扇でした〜☆ |
11971 | この詩には著作権があるの〜!!(汗) | 人見蕗子 | 9/22-17:29 |
記事番号11968へのコメント 葵楓 扇さんは No.11968「やっと間に合った・・・・・・」で書きました。 > 前日、1に感想付けようとして時間切れ・・・・・・ > やっと来ました! 扇っス。 書き殴りでは久しぶり〜。っていうか私が堕ちてただけ(笑) > この話良いじゃん! 気に入ったにょ。 本当ですか?スランプ前に途中まで打ってあったののリサイクル・・・(汗) もうシリアスネタが切れそうです〜。 > 詩(?)も上手やけん〜☆ ふっきー☆ はう!!違うんです!!やっぱ最初に書いておくべきだったのか・・・。これは、高橋洋子さんの「命の種のように」という曲の一番を小分けにしたんです。 詳しくは「混沌の館」娯楽室の「あの人に贈りたい」をご覧下さい!! > >> 寒風吹きすさぶ岩場に、彼はひとり膝を抱えてうずくまっていた。 >> ぐるりと岩場に囲まれた谷には、古めかしい神殿が半分雪に覆われ、ひっそりと建っている。今はもう存在しないはずの古代竜の故郷、そして神殿。そこに今はもういないはずの彼―――ヴァルガーヴはいた。その金の瞳には何も映ってはいない。 > 居たの!? > ていうか、瞳に何も映ってないとは・・・虚ろ? 壊れた?(違) 違わないです。扇さん大正解!!(笑)私的にはそんなイメージで。以前書いたガーヴァルでもぶっ壊れてたから、今回も(おいおい) > >> 世界を、全てを憎み―――本当は愛されたいと、救われたいと望んでいたあの気持ち。 > ヴァル君可哀想なのら。 実はこの辺は私には理解不能だったから・・・いろんなヴァルフィリ小説から組み立ててみました(爆) ヴァル・・・不幸の塊・・・? > >> 本音で生きてきたことなどなかった。主への思いだけは本物だったが・・・彼の真意すら汲み取れず、何かを間違えた気がしてたまらないのだ。魔竜王にすら報いることができなかったというのに、これ以上どうすればいいのだろう。 > がぁう゛さま・・・・・・ 私は、ガーヴさんはヴァルガーヴに何も望んではいなかったと思うので。似たような境遇だったからこそ、ヴァルには幸せつかんでほしかったんじゃ・・・? > >> 信じてほしい >> >> 優しさに怯えず >> >> たくさんの今日を越え >> >> 涙はかわくもの > ふっきー・・・強くなったねぇ(ほろり) ごめんなさい、まだまだよわっちいフキコです〜。(苦笑) でもどん底からは数センチはいだしたので今日はハイ。このノリで某所の裏へ行ってもいいですか?何か私が明るくならなきゃ裏が裏じゃない・・・。 > >>++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ >> 今回短い上に訳分かりませんね。ここはカットしたほうが良かったかも・・・。 > いや! > カンドーしてどこに感想付ければいいか分からなかったくらい良い話! マジであんまり感想付けてないし!!(爆) 感動ですか!?分かったような分からないようなとにかく単語を繋いでみたんですが・・・。世界史の戦争ビデオの感想とかもとにかく不幸っぽい言葉で水増しして・・・。(爆) > >> 私の書くヴァルガーヴはひじょうに怖気づいてるというかよわっちいというかヘタレな感じがして嫌です。もうちょっとクールでかっこよく書いてあげたい・・・。(ほろり) > 私の書くヴァルは・・・弱いけど?(爆) > 精神的にね・・・壊れやすいというか、愛が足りないと言うか・・・・・・ そちらのヴァルと家のヴァルは・・・別モノ?(笑)というか、扇さんのは「ヴァル」だから賢いし可愛いし多少弱くたってヴァルだからオッケーvだけど・・・私のはよわっちい「ヴァルガーヴ」だよ?(汗)厳しい〜とか自分で思ってるんです〜。 > >> ちょいとガーヴァルをいれたかったのですがフィリアとガーヴ、どっちがヴァルにとって重いんだかさっぱりです〜。ガーヴァル分かんないー。 > たしかに、どっちがヴァルにとって重いかねぇ・・・ ヴァルフィリ兼ガーヴァルな私たちには重い議題だと思いません? > >> 次でおそらくラストです。 > 楽しみです〜☆ > じゃねっ、色々と頑張れよ!! は〜い。がんばります。でもハライタに負けてる・・・(死) > つーことで、雷ねーさまのサイトの裏の掲示板を、人生相談の場としてる(笑)扇でした〜☆ 最近扇さんにはお世話になりっぱなしで・・・。(仮)だけど復活宣言を某所でしなくては!!・・・って某所名前出してる〜(笑) |
12011 | 命の種のように3(完結) | 人見蕗子 | 9/26-23:19 |
記事番号11948へのコメント ACT.3 「フィリア・・・ここ、どこなの?」 ヴァルがどんなに強く服の裾をひっぱっても、フィリアは絶句したまま動けない。 目の前にそびえるのはぐるりと四方を岩場に囲まれ、古ぼけ半分崩れ落ちた神殿。そして、それを一層現実から切り離しているのは降り積もった雪と氷。 「・・・そんな・・・そんな・・・・・」 口元を手で覆い隠し、フィリアは呆然と立ちすくむ。 これは、今はもう存在しないはずの風景だ。あのとき・・・神をも魔をも超越したヴァルガーヴが全てを破壊し、後には荒野が広がっていたはずなのに・・・これは一体何なのだろう。 重く垂れ下がった雲からは間断なく雪が舞い降り、ヴァルはそっと手を差し伸べてみたが、それはすっ、と彼の手を通り抜け、やがて消えた。後ろを振り向くと、そこにはどこまでも青く高い空が広がっている。 「ねえフィリア、この雪触れないよ。全部通り抜けるんだ・・・なんでだろ・・・?それに、冬なのもここだけだ・・・」 ヴァルの言葉にフィリアは我に返り、震える指先で近くを舞っていたひとひらの雪を捕らえようとしたがやはり触れられない。 「・・・やっぱり・・・。ここは、存在しない・・・・」 膝がかたかたと笑う。これは、すべてイメージだ。そしてこの記憶を持つものは―――ヴァルガーヴしか考えられない。 こんな寂しいところで、たった一人で泣いていたの?孤独に怯えていたの?救いを求めていたの? 「ヴァルガーヴ・・・!?」 その瞬間フィリアは服の裾にしがみつく少年の存在を忘れ、彼の名をつぶやいていた。 そしてその声に応えるかのように、降りしきる雪の中からひとりの青年が姿を現す。 「―――皮肉な話だとは思わねえか・・・?我らが一族の虐殺の記憶の中で、子供のころの俺は何をするでもなく、ただ泣きつづけていた。俺はあいつと向かい合うのが怖くて神殿をぶっ潰したようなものなのに・・・今また、俺はこの神殿と共にある。―――下らねえ」 最後の瞬間と何一つ変わってはいない。悲しげな笑み。自嘲ぎみの口調。すべては、彼を失ってから何度も思い描き、夢にまで見た彼そのもの。面と向かい合っていたときには気づかなかった、彼の弱さ。今はそればかりが目につき、フィリアの胸を詰まらせる。 「・・・ヴァルガーヴ!!」 感情のすべてを吐き出すかのようにフィリアは叫び、ヴァルガーヴへと走りよった。しかし・・・力いっぱい抱きしめようとしたのに手ごたえひとつない。 「あ・・・・・」 フィリアの体は、いともたやすくヴァルガーヴをすり抜ける。 「無駄だぜ。俺にはもう、器がない。本来なら、俺がここにとどまっていることもあっちゃいけねえんだよ。 あんたが何を思ってここまで来たかは何となく分かる。・・・俺は、あんたと一緒には居られない。分かっただろ、今ので。だから―――、もう帰んな、お嬢さん?」 もう帰んな、お嬢さん。 侮蔑と、哀れみと・・・嫉妬の入り混じった言葉。以前、ダークスターのゲートの下でそういわれたとき、フィリアは引くことなく、絶望の中にありながら彼に問いつづけた。しかし、今のフィリアはただ立ちすくむだけだ。ヴァルガーヴを救いたい。ヴァルガーヴに笑って欲しい。なのに・・・もう救う事はできない。この両手には、無力と言う名の烙印が押された。 どうすればいいの?どうすればいいの?どうすればいいの? かつて巫女だった事実をここまでうらめしいと思ったことはなかった。あのころは与えられた知識を、信仰の対象を、ただ信じていればよかった。救いを求め四方八方から伸びる手は、すべて救えると思い込んでいた。その欺瞞がなければ、出会った瞬間に彼の真意に気づき、救えたかもしれない。神と魔ばかりに、善と悪ばかりに捕らわれていたから彼の破滅をゆるし、心の、魂の慟哭を聞き逃してしまっていたのなら―――。 「・・・さよなら、お嬢さん」 触れられないと分かっているのにヴァルガーヴは手を伸ばし、フィリアの頬をなでるようなしぐさをするときびすを返し、雪の中へ消えようとした。 「待って!!」 短い叫びに、ヴァルガーヴは驚愕して思わず振り向いた。だが、フィリアはがくがくと震えているだけだ。その服の裾を握る少年―――ヴァルの金の瞳はまっすぐにヴァルガーヴを捕らえていた。かつての自分と同じ顔をみつめ、ヴァルガーヴはふっ、と破顔すると少年の視線上までしゃがみこむ。 「何の用だ?ボーズ」 「・・・ヴァルガーヴ、行かないで」 「はあ?」 突拍子もないヴァルの言葉に面くらい、ヴァルガーヴは目を見開く。 「お兄ちゃんがヴァルガーヴなんでしょ?ずっと泣いてたのは、ずっとオレと話していたのはお兄ちゃんなんでしょ?」 「泣いてた、か・・・。―――そうだな」 だから何だ?俺が行っちまえばもう声をきかなくてもいいんだぜ、ヴァルガーヴは言い、立ち上がる。 「嘘だ!!そんなのひどいよ!!オレはお兄ちゃんの泣いてる声を聞くと悲しいけど、でも、そんなんじゃ駄目だよ!!オレたち、お兄ちゃんを救いに来たんだよ!!」 「ヴァル・・・」 フィリアが、ヴァルガーヴに伝えきれなかった言葉を託すかのようにヴァルの肩に手を置く。 「救いなんざいらねえよ・・・。俺は、救われたくてここに残ってるんじゃない・・・。 ―――お嬢さんのことが、気がかりだっただけさ。結果としてあんたにすべて背負わせちまったから・・・。でも、ヴァルがいるなら俺という意識体は必要ないんだ。 だから、俺はもう居なくなったほうがいいんだよ。そうすりゃ、みんな幸せになれる。分かるか、ヴァル?」 ヴァルの肩に置かれたフィリアの手がこわばり、ぎゅっと爪をたてる。 「―――分かんない!!そんなの違う!!違うんだよお兄ちゃん・・・ううん、ヴァルガーヴ。 フィリアがオレの名前を呼ぶとき、誰を思い出してるか知ってる!?ヴァルガーヴ、って呼ぶのを、いつも必死でこらえてるんだ。ジラスも、グラボスも。 オレ、昔何があったか知らないけど・・・ヴァルガーヴとオレは、ひとつになるべきだと思うんだ。そうすれば、みんな幸せになれるんだよ!! オレじゃ・・・フィリアを幸せにはできない」 ヴァルの言葉に驚いたのはヴァルガーヴだけではなかった。フィリアはヴァルの肩から手を外し、青ざめた顔で彼を見つめる。その表情に、怯えや躊躇はない。 見抜かれていた。ヴァルの向こうにヴァルガーヴを見ていたことも、まだ彼への思いを断ち切れなかったことも、すべて。そして、こんな小さな子供に悲しい思いをさせていた・・・。 「ヴァル・・・お前・・・・。知っていたのか?お前の体が・・・かつて俺のものだったと・・・・」 「よく分からないけど、ヴァルガーヴが悲しいとオレも悲しいんだ。ふたりがひとつに戻ったら後から現れたオレは消えるかも知れないけれど・・・ヴァルガーヴが幸せなら、フィリアが幸せなら、オレも幸せなんだ」 にっこりとヴァルは笑い、小さな手をヴァルガーヴに差し出した。この手を握れば・・・多分、何かが起こる。しかし、ヴァルガーヴはそれをおこしていいのか躊躇い、顔を盗み見た。ヴァルではなく、フィリアの顔を。その目は、ヴァルではなく自分に注がれていた。 ダークスターと融合した時、繰り返し見た幼い自分が脳裏をよぎる。目の前の少年と同じ顔をしていながら、一度もこんな風に笑えたことはなかった。今彼と融合すれば、また、少年は笑えなくなる―――? 戸惑うヴァルガーヴの手に、ヴァルの温かな手が触れた。 少年の体は見る間に青年のものへと変わり、彼はゆっくりと目を開く。そこから、涙があふれ頬を伝った。 フィリアには、その体の中に居るのがヴァルなのか、ヴァルガーヴなのか、分からない。傷のない頬を次々と涙が伝い、しかし傷のない手はだらんと下がったまま涙を拭おうともしない。 やがて、嗚咽をかみ殺していた唇が開いた。 「―――何でだよ・・・ヴァル・・・!!!」 残ったのは、ヴァルガーヴの方だったのだ。 「ヴァル・・・ガーヴ・・・」 地面に膝をつきただ泣きじゃくるヴァルガーヴに歩みより、フィリアはそっとその体を抱き締める。 「俺が・・・消えれば良かったんだ・・・なんでヴァルが・・・消えるんだよ・・・・」 もう泣かないと決めたのは、いつだっただろうか。もう泣かない、泣いても何も変わりはしない、そう思って泣くのはやめたはずだった。主をうしなったときすら出なかった涙が・・・流れた。 罪の上に成り立つ生とはこんなにも重いものなのか、一族の滅びをこの目で見届けたヴァルガーヴでも、この重荷は背負いきれない重圧があった。 「ヴァルガーヴ、もう泣かないで」 慈愛に満ちた声に思わず顔を上げると、そこには意外なことに涙ひとつ見せないフィリアの姿があった。むしろ、その顔は微笑んでいるようだ。 「ヴァルは消えたのではない・・・貴方の中で、生きているんです。 私が冷たく見えるかもしれない・・・でも、これが私の本音です。・・・逢いたかった・・・・!!」 抱きついたフィリアを、戸惑いながらも抱き締めるヴァルガーヴ。 離れている間に、気づいた本音があった。 離れている間に、気づいた思いがあった。 傷のない額にフィリアがキスをすると、ヴァルガーヴがその唇を塞いだ。 もう いいわ おやすみなさい 心が泣いているから 命の種を運ぶ 夜風が吹き出すまえに ++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 遅くなりました。ようやく完結です。 ホントに私の書くヴァルフィリのラストは訳分かんない・・・。 「命の種のように」の中の詩は、高橋洋子さんのアルバム「Li−La」の「命の種のように」という曲の一番を小分けにしたものです。だんだん本文と詩がずれていって「わあお♪」状態でした。 ああ、やっぱヴァルフィリはいいです〜〜〜。書くのは苦手ですが(汗)ヴァルフィリ向上委員会の皆さん、これからもいい夢見せてください。 |