◆−「魔竜王(ガーヴ)の憂鬱」6  氷上の紳士1  (再掲示版)−加流 ネメシス(10/14-23:40)No.12150
 ┗「魔竜王(ガーヴ)の憂鬱」6  氷上の紳士2  (再掲示版)−加流 ネメシス(10/14-23:44)No.12151
  ┗「魔竜王(ガーヴ)の憂鬱」6  氷上の紳士3 (再掲示版)−加流 ネメシス(10/14-23:48)No.12152
   ┗「魔竜王(ガーヴ)の憂鬱」6  氷上の紳士4(再掲示版)−加流 ネメシス(10/14-23:54)No.12153
    ┗「魔竜王(ガーヴ)の憂鬱」6  氷上の紳士5(再掲示版)−加流 ネメシス(10/15-00:05)No.12154
     ┗あとがき−加流 ネメシス(10/15-00:22)No.12155
      ┗これが「6」なんですわねっ!!−稀虹 戯空(10/16-16:53)No.12177
       ┗Re:これが「6」なんですわねっ!!−加流 ネメシス(10/19-04:15)No.12190


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12150「魔竜王(ガーヴ)の憂鬱」6  氷上の紳士1 (再掲示版)加流 ネメシス E-mail 10/14-23:40


1 トラブルは見て見ぬフリが面白い!?





オレ達はマジックアイテムの闇市が終った後も

エミュールに居座った。

と、言うのも、とどのつまり、これからの旅の資金集めの為

ドラゴン・マスターがやっていた博打スキーでたんまり金を

稼ぐことになったからだ。

エミュールは深い雪で閉ざされている間、家の中で閉じこもって

マジックアイテムを作り研究し、その応用でリフトを作ったと言う

歴史を持つだけに、スキーのメッカでもあるのだ。

そこへ、毎年シーズンになると世界中から数多くのスキーヤーが

出入りしている。

だから、挑戦者の数にはこと欠かねぇー。

と、言っても、スキーはまだまだ金持ちの娯楽で

そのリフト代はかなりのものだったりすんだな、これが。

そんなドラ息子共から少々金を巻上げたところで

バチなんか当んねぇーだろうーーーーー。





日はすっっかり傾き、辺りをオレンジ色に染上げると

オレとヴァルはスキーを切上げ、ドラゴン・マスターと合流した。

「やあ、二人ともお疲れ様。

 今日もこんなに稼げたぞ!!

 ほぉ〜うら(はあと)」

言ってドラゴン・マスターは凄く嬉しそーな顔をして、金貨で一杯になった

袋をオレ達に見せる。

ドラゴン・マスター・・・オレ達赤目の魔王(ルビー・アイ)の腹心に対する

赤の龍神(スィーフィード)の腹心の一人・・・・・・・・・・

なのだが、およそ神族とは思えないスットコな行動に

魔族であるオレもヴァルも手を焼く程だ。

幼いオレを助けたからって、すっかり父親ヅラをしている。

降魔戦争で他の腹心と意見が食違った為、追込まれ

ドラゴンの統率権を失ったモンだから、ゴールドドラゴンが幅を

効かせるせるようになり、エンシェント・ドラゴンの粛正の名のもとに

虐殺なんて言うことが起きちまった。

当然、そのエンシェント・ドラゴンの生残りであるヴァルは

ドラゴン・マスターのことを良く思っちゃいない。

「へっ!

どーせその金のほどんとはテメェの懐に

 入れちまうんだろーがっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オレがそう怒鳴ると、すかさず言返してくる、ドラゴン・マスター。

「せっかく稼いだ金を君のおおせいな食欲に

 費やす訳には行かないんでね。」

「なにおぅ〜〜〜。

 テメェが買うオーデコロンの方が無駄金だぜっ!!!!!!!!!!!!!!!!」

「それは、紳士のたしなみだっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

オレとドラゴン・マスターは、互いに握った拳に力をこめながら

しばらくそんな言合いを続けた。

ヴァルはと言うと「ああ、またいつものが始ったか・・・」と

つまらなそうな顔で見ているだけだった。

そんなオレ達の所へ----------------------------

「ああ!!

困った!!!!!!!」

「どうしよう・・・・・・・」

「弱ったな。」

数人の男達がそれぞれ悲鳴に近い声を上げながら、やって来た。

すると、その中のリーダーらしき男がオレ達を見つけるなり

こっちに向って猛スピードで走り寄って来くる。

「あれがいい!!

あれに賭けよう!!!!!!!!」

そう叫んで、ドラゴン・マスターをぐるりと取囲むと

ガシッとその両腕を取った。

「なっ・・・・・・・なんなんだね!?

 君達は。」

「アンタには悪いが、オレ達と同行して頂く!!」

「ガーヴ・・・・・・・・・・・」

オレの方に顔を向けたドラゴン・マスターの表情は

「助けて。」と言っていたが、オレはニィと微笑みを返してやった。

これから面白れぇことが起ろうとしているのに

それをむざむざ潰しちまうバカがどこにいる!?

だからオレはドラゴン・マスターが連中に連れ去られるのを

黙って見送ることにした。

オレの予想では、博打スキーでボロ儲けしたのが役人にバレたと言う所か。

いや、あれは新手の追剥ぎで、金持ちそーなドラゴン・マスターに

目を付け、身ぐるみ剥いで、その後でスケベ屋に売飛ばすとか。

まっ、いずれにしても何かがドラゴン・マスターに

起ろうとしているのは確かだ。

「ヴァル、追うぞっ!!」

ヴァルに向ってそう叫ぶと、ドラゴン・マスターの後を追って走り出した。





「何だ!?

ありゃあ・・・・・・・・・・」

しばらくヤツらを追って走ったオレ達の前に

なにやら大きな建物が姿を現した。

「何かのスポーツ施設?」

とヴァル。

「まっ、とにかく入ってみっか。」

そこは今、何かの大会が開催されいるらしくロビーも通路も

観客達で溢れかえっていた。

当然、こんな中からドラゴン・マスターを探し出すのは困難を極めた。

「クソッ!!!!!!

 せっかく面白そうなことが起ろうとしているのに!!!!!!!!!!!!!!」

クッと唇を噛みしめるオレにヴァルが言った。

「ガーヴ様!

 ひょっとしたら、ここで開かれているスポーツ競技と

 関係あるかも知れないぜっ!!!!!!!!

 ここは一つ、観戦してみたらどうです?」

オレはポンと手を打ち。

「なるほど!!!!!!!!!!!!!!!

 ここでボーとしてても始らねぇ!!!!!!!!!!!!!!

 そうと決れば、席取んねーとなっ!!!!!!!!!!!!!!」

運良く、中を見渡せる席をブン取ったオレ達はそこで

スットコな光景を目の当りにするのだった・・・・・・・・・・


2へ続く












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12151「魔竜王(ガーヴ)の憂鬱」6  氷上の紳士2 (再掲示版)加流 ネメシス E-mail 10/14-23:44
記事番号12150へのコメント

2 氷上に咲く一輪の華!?





「頼んだぞ!!」

そう言われて、ポンと背中を押された。

「おおっと!?

 これは、どうしたことでしょう?

リストにはない選手が入ってきました!

 飛入り参加でしょうか・・・・・・・・・・・・?」

魔力で拡声された、場内アナウンスがおどおどと状況を伝える。

「なんだ?

なんなんだ!?」

観客達も、私の姿を見てざわめく。

私は押出された場所---------------------------

真っ白なスケートリンクをキョロキョロと見回した。

私をここへ連れてきた連中は、どうやらこの大会に出場する

選手の関係者らしい。

ところが、その選手がなんらかの事情でこの大会に出場出来なく

なってしまい、私がその替りと言ったところか・・・・・・・・・・・・

その証拠に、私の両足にはしっかりとスケートシューズを

履かされているのだから。

ならば・・・・・・・・・・・・・・・・・







「ガーヴ様!!!!!!!!!!!!

 あれ・・・・・・・・・・・・・・」

ヴァルが叫んで、スケートリンクの中央を指さす。

「ドラゴン・マスター!?」

オレがマヌケな声を上げるなか、ドラゴン・マスターは

しなやかな動きで、曲に合わせて氷上を彩った。

まるで、バレリーナの様にポーズをつけて激しく回転したかと思うと

今度は小さく座り込みながら回転する・・・・・・・・

その動きの一つ一つは滑らかで、まったく無駄がなく

オレにはよく分らんが、流れる曲のイメージに

それがピッタリ合っているらしく

見る者を魅了するのは容易いことだった。

「ルッツ!

ルッツ!

 トリプル・ルッツ!!!

 決ったぁあぁあぁぁあぁあっつっつっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

興奮しまくったアナウンサーと共に、どよめく場内。

「8回転半!!!!!

 これも綺麗に決ったぁああぁああぁあぁああっっつつっ!!!!!!!!!!!!!!!」

フィニッシュをこれまた鮮やかに決めると、カッコつけたポーズをとり

満面の笑みを浮べるドラゴン・マスター!!

「彗星の如く現れた彼は、一体何者でしょう!?

 さて、気になる得点の方ですが・・・・・・・・・・

 10.0、10.0、10.0・・・・・・・・おおっと!!

 全員一致の10点満点だぁあぁぁああぁぁあ    あっっっっっ!!!!!!!!!!!!!!!」

再び場内をどよめきが支配する。

キャーキャー叫ぶ、女達がスケートリンクに投込んだ花束を

一つづつ丁寧に拾い集めているドラゴン・マスターの目が

ふいにオレと合った。

「どーーーーーーーーーーーーーーーだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

その目はそう言っていやがった。







「一体、どう言うことなのか、聞かせてもらえませんか?」

大会終了後の選手控室。

さっきの連中の頭であろう男に、ドラゴン・マスターが訪ねた。

「あなた方には、済まないと思っている・・・・・

 我々も突然のことで・・・・・・・・・

 ワラをもすがる気持ちだったんだ。

 この業界は、選手とスケートシューズ製作所が提携を取っていてな

 選手がいかに良い演技が出来るか日夜研究・開発をしておる。

 もちろん、いいシューズを作る所には、いい選手が付く。

 いい選手が付けば、ウチの宣伝になり、その年のシューズの

 売行きに大きく貢献してくれると言う訳だ。

 だから、この大会は我々にとって、一年の運命を占う

 大切な大会なのだよ。

 ところが・・・今朝、いきなりウチの大事な選手が

 何者かに襲撃されおった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 そこで、街で見かけた気品に溢れ、なおかつ運動神経の

 良さそうな貴方に賭けてみたのだよ。

 そのおかげで、予選はダントツのトップで通過できた。

 ありがとう!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

男はがしっぃいぃいぃい!!!!!!!!!!!!!!!と、涙を流しながら

ドラゴン・マスターの両手を取った。

「なるほど。

 分りました。

 明日の決勝戦と併せて、襲撃した犯人探しの方も

 私達に任せてもらえませんか?」

「へ!?」

そのセリフを言ったドラゴン・マスター以外の全員が

思わずマヌケな声を上げた。

「と、言いますと?」

「私達、こう見えてもそっちの方を生業としてましてね。

 ガーヴ・フレイド・オン・フレイヤー・・・・・この名前に

 あなたも聞覚えがあると思います。」

「あ・・・・・・・あの、旅の賞金稼ぎの・・・・・・!!」

「そう言うことです。

 犯人はきっと、明日の決勝戦を狙って襲って来るはず!!!!!!!!!!!」

「おい、「私達」って・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 勝っ手に決めるなよ!!!!!!!!!!!!!!!!」

すっかりスケートで気分を良くしたドラゴン・マスターは

どんどん話しを進める。

「ちょっと待てよ!!!!!!!!!!!!!!」

ヴァルも抗議の声を上げたが・・・・・・・・・・・

「これは、これは、貴方達が付ば、100人力です!!!!!!!!!!!!!!

 是非、お願いしたい!!!!!!!!!!!!!!!

 申し遅れましたが、私、マクドガルといいます。」

「グランレードと申します。

 こちらこそ・・・・・・・・・・・・」
 完全にオレ達を無視し、再び二人は熱い握手を交したのだった。
  

                          3へ続く





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12152「魔竜王(ガーヴ)の憂鬱」6  氷上の紳士3 (再掲示版)加流 ネメシス E-mail 10/14-23:48
記事番号12151へのコメント

3 なげかわし、振り出しに戻されるとは・・・



マクドガルの依頼を受けちまったオレ達は、
決勝戦で現れるであろう犯人を待ち伏せすることにした。
ンな訳で、一同、選手控え室に集まった。
「犯人は優勝を妨害しに、必ず私の前に現れるでしょう。
 そこを隠れていたガーヴとヴァル君におさえてもらえば
 万事解決と言う訳です。」
「はぁ・・・
 しかし、そんな単純な作戦で本当に大丈夫ですかね・・・?」
ドラゴン・マスターの提案に不安を隠せずマクドガルが言う。
「単純だからこそ、基本中の基本と言えるのですよ。
 それに、こちらもプロです。
 簡単に気配を知られるようなヘマはしませんよ。」
そりゃーーーーーーーー当然だ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オレ達は、高位魔族なんだからなっ!!!!!!!!!!!!!
まっ、相手が冥王(ヘルマスター)くらいだったら
分からんがな・・・・・・・・・・・・・
「へっ!!
もっともらしい屁理屈だな。」
呆れ顔でヴァルがボソッと呟く。
「ところで、昨日襲われたクレフ選手の他に
 替わりの選手はいなかったのかね?」
うつむきながら、ドラゴン・マスターのその質問に
答えるマクドガル。
「ええ。
 今年は彼一人に全てを賭けていたからね。
 それに元々ウチみたいな小さな製作所では
 何人もの選手のスポンサーは無理です・・・」
さらに質問を続けるドラゴン・マスター。
「で、クレフ選手は犯人を見ていないのですか?」
「それが・・・」
「見ていないのですね。」
「ケッ!
 こんなの、決まってるだろーがっ!!
 ルーザの製作所がやったんだよっ!!」
二人の会話いかにも職人風の男が、割り込んで来やがった。
「アザレ!
何の証拠もないのに、そんなことを言うもんじゃない!!」
マクドガルは慌てて、そのアザレと呼ばれた男をたしなめた。
「彼は?」
「すみません。
 ウチの製作所の若いモンです。
 彼は、ライバル製作所を疑っているのですよ・・・」
「まあまあ、お怒りはごもっともだか、そう
 決め付けてかかるのはよくないよ。
 犯人は我々が必ず捕まえるから・・・」
いつものフザケた調子でドラゴン・マスターは
アザレをなだめようとするが・・・
「フン!
誰がテメーなんざ信用するかよ!!」
腕組みをして、プイッとそっぽを向く。
分かる分かるぞ、その気持ち!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
しかし、ドラゴン・マスターはそんなのお構いなしの
そのままの調子で続ける。
「あらら・・・
 嫌われちゃったね、こりゃ・・・
 とにかく、作戦開始としましょうか。」
「それじゃ、お願いします。」
「オゥ、オレ達に任せておきな!!」
深々と頭を下げるマクドガルに
オレは自信たっぷりに言ってやった。
いよいよ、このオレ様の出番っつー訳だ!!
この依頼のせいで博打スキーが出来なかったウップンを
晴らしてやるぜっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
ぞろぞろとマクドガルの連中が選手控え室から出て行く。
一番最後に部屋から出て行こうとした女が
何か思い詰めたような顔をして
オレのところに戻って来た。
「お願いします!
 必ず犯人を捕まえてください!!」
オレの手をヒシッと掴み、潤んだ瞳で見つめる女。
確か、マクドガルの娘だったっけ・・・
肩まで伸ばした栗色の髪がきれいな、なかなかのいい女だ。
らっきーーーーーーーーーーーーーー。
横でドラゴン・マスターが何やらごちゃごちゃ言っているが
ンなことは、この際どうでもいい・・・
「おい!
エレナ!!
行くぞっ!!」
廊下からこっちを腕組みして見ていたアザレが
エレナをせかした。
「それじゃ・・・私はこれで・・・・・・・・・・」
そう言って、エレナは頭を下げると、駆け足で
アザレの元に向かって行った。





オレ達は待った。
が、しかし、一向に犯人は現れる気配もなく
時間だけが流れて行き、大会は無事終了した。
「おい!!
 どう言うことだよ!?
 ガーヴ様は博打スキーを我慢して
 お前に協力してやったんだぜ?」
ヴァルが首から金メダルを下げたドラゴン・マスターに
抗議してくれた。
ううっ・・・・・・・・なんて、かわいいヤツ・・・・・
顎に手をやり、しばらくう〜〜〜〜〜〜んと
考えていたドラゴン・マスターがふと顔を上げる。
「我々は根本的なところから間違っていたんだ!!
 ひょっとして、犯人の目的は大会の妨害ではなく
 クレフ選手そのものかも知れんぞっ!!」
「なんだってぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!??????????????」
オレとヴァルは同時に声をあげた。

                  
                         4に続く



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12153「魔竜王(ガーヴ)の憂鬱」6  氷上の紳士4(再掲示版)加流 ネメシス E-mail 10/14-23:54
記事番号12152へのコメント

4 我、人妻とたわむれる




博打スキーを取り仕切っていた、ドラゴン・マスターの野郎は
捜査をすると言って、ここ数日姿を消したままだった。
その上、ヴァルまでもどっかに行ったままだった・・・
暴れ回れないオレのイライラはそろそろ限界に
達しそうだ・・・・・・・
オレはたまらなくなって、二人を探しに街の中心に向かった。





だが、二人が行きそうな場所のアテがないオレが
ただ街をフラついても見つかる訳がない。
「うがぁあぁあああぁぁあっっっっっつ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
丁度目に付いた公園のベンチに、雄叫びを上げ
身を大の字にしてひっくり返る。
近くに託児所があるらしく、ガキ共の声がひっきりなしに
オレの耳に入って来やがった。
「それっ!!
 それ〜〜〜〜〜〜〜っ!!」
「ヒヒヒヒヒィ〜〜〜〜〜〜〜ン!」
「きゃはははは・・・・・・」
・・・をや!?
何かを思いたったように、オレはスックとベンチから起き上がり
聞こえてくる声を頼りに託児所に向かう。
託児所を見つけると、ズンズン入って行き、目の前のドアを開け・・・
「おい、こんな所で何してやがる?
 ドラゴン・マスター!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
「おや?
 よくここが分かったね、ガーヴ。」
ドラゴン・マスターは首だけをオレの方へ向けて
のほほんと答える。
ピンクのエプロンをし、四つん這いになり、お馬さんごっこでも
している最中なのだろう、その背中にはガキ3人を乗っけてやがる。
「これのどこが、捜査なんだ!?
 ええ、おいっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
オレのその声に、一斉にビクッとなって、ガキ共は不安な視線を
向けて来た。
「ほら、ほら。
 そんな大きな声を出さないで。
 子供達が恐がっているじゃないか。」
背中からガキ共を下ろしながら、困り顔をオレに向ける。
「あのお兄ちゃん、おっかないケド、君達をいじめたりしないよ。
 あのお兄ちゃんはね、オジサンの息子なんだ。」
そのドラゴン・マスターのセリフにガキ共は露骨に顔をしかめ
その一人がオレを指さし・・・
「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜 !!!!!!!!!!!!!!!
 お兄ちゃん!?
 そんな歳なの、あのオッサン!!」
ぴぴくっ!!!!!!!!
「ぬわんだとぉぉぉぉおお!!!?
 このガ・・・・・・・・・・・・・」
慌てて、ドラゴン・マスターがオレの口を塞ぐ。
「ちょっとお話があるから、向こうで遊んでなさい。」
昔オレにやったように、しゃがみ込み
目の高さをガキ共に合わせてそう言って、微笑んだ。
「うん・・・
 分かったよ、グランレードおじちゃん。」
「おじちゃん、本当に大丈夫?」
「気を付けてね。」
まだ、不安を拭いきれないでいるガキ共を3人一緒に
優しく抱きしめる。
「本当に、いい子だね、君達は・・・
 大丈夫だよ。
 さあ、行きなさい。」
ドラゴン・マスターから解放されたガキ共は
部屋の奥にあるおもちゃで遊び始めた。
オレはそんなガキ共とドラゴン・マスターのやりとりに
懐かしさを覚える。
さてと・・・
そろそろ本題に戻るとするか。
「で、なんだよ?
 こりゃあ。」
「いやはや、奥様方のウワサ話もバカにできないと思ってね。
 こうして、バイトがてらにここに集まって来る
 奥様方の話を聞いているのだよ。」
「つったって、ただのウワサ話だろ!?」
オレは片方の眉をつり上げ、胡散臭そうに言う。
「おっと、そろそろお迎えの時間だ。」
壁に掛かっている時計を見て、ドラゴン・マスターが
そう言ったのと同時に、ぞろぞろとガキ共の母親達が
部屋に入って来た。
「グランレードさん、いつもウチのがお世話になっています。」
丁寧に挨拶する主婦A。
「スケート大会、見ましたわぁ・・・
 遠くで見てもいい男だけど、こうして近くで見ると
 すっごくいい・お・と・こ(はあと)」
そう言って、溜息をつく主婦B。
「毎日ここに来るのが楽しみで仕方ありませんわ。」
ドラゴン・マスターの耳元で囁く主婦C。
「スケートも出来て、育児も出来るなんて、凄い方!!
 ウチの旦那もグランレードさんを見習って欲しいですわ。」
うるうる目でドラゴン・マスターを見つめる主婦D。
「あんまり、コイツおだてると、すくに
 調子ブッこくからやめろ。」
「そうそう、これからの男は家事・育児も出来ないとねぇ・・・」
「結婚するの、はやまっちゃったわ。」
オレの忠告なんざ、耳に入っちゃいないらしく
連中の賞賛の言葉は続いた。
こんなんで、本当に役に立つのかぁあぁぁあぁぁ?????????????????
「こんなことしてねぇーで、負の感情面から探りを入れりゃー
 犯人なんざすぐに分かるだろっ!!」
オレはそっとドラゴン・マスターに耳打ちした。
「前にも言ったろ!?
 人間の世界では、証拠がないとダメだって。」
「あぁ〜〜〜〜〜〜〜〜ら。」
そんなオレとドラゴン・マスターのヒソヒソ話を
キンキン声が遮った。
「そちらの方も、グランレードさんとはまた違った
 タイプのいい男じゃありませんの?(はあと)」
母親達の一人、かなり年期の入ったおばはんが
オレに色目を使って来やがった!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
うげげげげっ・・・・・・・・
冗談ぢゃねえ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
オレは逃げるようにして、託児所を後にした。


                       5へ続く









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12154「魔竜王(ガーヴ)の憂鬱」6  氷上の紳士5(再掲示版)加流 ネメシス E-mail 10/15-00:05
記事番号12153へのコメント

5 知らぬが仏!?




「あぁ!! 
 畜生!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
ヴァルもどっか行ったままだし、どうすりゃーいいんだよ!!
こーなりゃ、負の感情を読んで、とっとと犯人見つけて、解決させてやる!!!!!!
オレ達魔族は、怒り・悲しみ・憎しみ・妬み・恐怖・不安と言った
負の感情を糧に生きている。
それらにありつく為に、精神世界(アストラル・サイド)から
どこのどいつがより多くの負の感情を発しているか、探りを入れて
効率よく食事を取れるようになっているのだ。
当然、犯罪なんかをやらかしたヤツは、負の感情を多く発している訳で
その感情の内容から犯人を見つけ出すのはそう難しくない。
「よぉ〜〜〜〜〜〜し。
 待ってろよ・・・・・・・・」
オレは精神世界にもぐり込んだ。







「お前が犯人だろ?」
丁度、一人路道を行くアザレの行き先に立つ形で、オレは声をかける。
「何で、オレが犯人なんだよ!?
 証拠でもあんのか?」
「うるせぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
 おとなしく観念しやがれっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
オレは捕まえようとアザレに走り寄る。
「くっ!!
 なんなんだよっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
逃げ出すヤツをオレは追うのだが、魔族とバレちゃー後々厄介なんで
魔力のたぐいは一切使えねぇ。
かと言って、人間が使っている呪文の類は全然知らんのだ。
それに、半分人間が混じっているとは言え、魔族のオレが
他の存在(モノ)の力を借りて使う呪文なんかを使用すれば
自分の力=存在意義を否定することとなり、かなりのダメージを
受けちまうのだ。
幸い、アザレの野郎は呪文を使えねぇーらしい。
ヤツは家族連れのスキーヤーで賑わう、ゲレンデに逃げ込んだ。
人混みに紛れてオレをまくつもりらしいが、魔力が使えないとは言え
このオレ様にかなうはずはない。
すぐにヤツに追いつくと、肩を掴み、腕を取ってねじ伏せて
動きを封じる。
「くそっ!!!!!!!!!!!
 こ・・・・・殺される!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
最期のあがきとばかりに、ヤツは絶叫する。
だが、そのおかげでゲレンデのスキーヤー達の
非難の視線がオレに集中した。
「やべぇ・・・・・・」
殴ってコイツを黙らせるか?
オレとヤツの立場が逆転したかに見えたその時・・・
「クレフ選手襲撃事件の犯人は、間違いなく君だよ・・・・・
 アザレ君!!」
どこからともなく、声が聞こえて来る。
オレとアザレを初め、周りにいたスキーヤー達までもが
キョロキョロと声の主を探す。
「マクドガル氏の娘さんである、エレナ君と恋人同士だった君は
 クレフ選手にエレナ君を横取りされた・・・・・
 君はなんとか、クレフ選手に思い知らせてやろと
 スケート大会中に彼を襲い、マクドガル氏達の注意を自分からそらせた。
 大会中に犯行を行えば、ライバル製作所の仕業の可能性を
 真っ先に考えるからね。
 おまけに替わりの選手もいなかったから、皆をその筋で考えさるように
 仕組むのはそんなに難しいことではなかった。
 クレフ選手はクレフ選手で、スケート選手と言えば
 アイドル的要素もあって、スキャンダルは何よりも大敵!!
 君の恋人を横取りして、恨まれてやられたかも・・・なんて
 言い出せない。
 エレナ君も、昔の恋人を疑いたくないだろう・・・
 ここまでは、君の計画通り進んだ。
 だが、しかし!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
その声はだんだんオレ達に近づいて来る・・・・・
まさかと思い、上を見上げると・・・
「それは、この私が現れるまでの話だっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
タンカを切って、得意満面のドラゴン・マスターを乗せた
リフトが丁度オレ達の頭上に差しかかろうとしている。
「時期に犯行に使った凶器も上がって来るよ。
 それを魔法鑑定に出して、残像思念を調べれば
 君が犯人であることは明白!
 さぁ、観念したまえ!!」
びしぃいぃぃぃいぃいぃぃいぃっっつっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!と
アザレを指差し、「とお!!」とリフトを
カッコ付けて飛び降り・・・・・・・・・・・


ずぼぉっっつつつつつっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!



豪快な音を立てて、ドラゴン・マスターは見事に雪にハマッた。
本人(?)はカッコ良く着地したつもりだったらしいが
ドラゴン・マスターが乗っていたリフトはゲレンデの端にあり
下は整備されていない柔らかい雪だった為、胸のあたりまで
すっかり雪に埋まっちまったのだ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
何とか出れないかと、ジタバタしてみるが
一向に抜ける気配はねぇーーーーーーーーーー。
そうこうしているうちに、スキー場の係員がやって来た。
「いやはや、助けに来てくれるとはありがたい。」
しかし、ドラゴン・マスターをぐるりと取り囲んだ
係員達の目は全然笑っていない。
白い視線がドラゴン・マスターを射る。
「何をやったか、分かっているんでしょうね。」
「あんたが、飛び降りたリフトがバランスを崩して
 大変だったんだぞっ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
どうやら、ドラゴン・マスターに気を取られていて
全然気が付かなかったが、リフトと言う物
それ全体でバランスを取っているらしく、乗客の一人が飛び降りようものなら
急に変わった重さのせいで、バランスを崩してしまい、激しく揺れるようだ。
「まったく、幸い落ちた人がいなかったから良かったものの・・・」
係員達はドラゴン・マスターを睨み付け、助け出すと
ガッチリとその両腕を取る。
「とにかく、あなたには事務所まで来てもらいます!!」
「えっ!?
 ちょっと、これからクレフ選手襲撃事件のクライマックスなのに!!
 ガーヴ、何とか言ってくれ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
目を白黒させ、ドラゴン・マスターがオレに向かって叫ぶ。
「あなた、あの人の知り合いですか?」
それを見た係員の一人が聞いてきたんで、キッパリと言ってやった。
「知らない人です。」
「でも、あなたの名を呼んでいるじゃないか。」
なおも食い下がってくる係員に、わざと普段は使わない
オレにしてみれば丁寧な言い方で答える。
「オレ、ガーヴなんて名前じゃありません。
 フレアって、言うんです。」
あんなヤツと同類なんて、思われたくねぇ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
「そ・・・・・そんな!!
 ガーヴの薄情者ぉぉおぉおおぉぉおぉおぉぉ・・・・・・・・・・・・・」
こうして、ドラゴン・マスターはズルズルと引きずられて
係員達に連れて行かれたのだった・・・・・
その後には、ドラゴン・マスターの絶叫と呆然とそれを見送った
オレとアザレが残った。
ひゅっ・・・と一筋の風が吹く。
「何しに出て来たんだアイツ・・・」
「オレに聞くなよ・・・」
あまりのことに、アザレの問いにそう答えるのがやっとだった。
「ガーヴ様!!」
都合よく事のあらましを説明して去ったドラゴン・マスターのマヌケさに
硬直したオレとアザレを解き放ったのは、その一声だった。
ヴァルが息を切らせて、こっちに走って来る。
「オゥ!!
 今まで何してたんだ?
 心配してたんだせ!?」
「ガーヴ様、これ・・・」
そう言ってヴァルは大きなハンマーを差し出した。
「こりぁ・・・・・・・・・・」
「ソイツが犯行に使った凶器です!!」
「おおっ!! 
 でかしたぞっ!
 ヴァル!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
アザレを片手で捕まえたまま、空いているもう片方の手で
ヴァルの頭をクシャクシャに撫でてやる。
ホント、オレって良い部下持ったなぁ・・・
しみじみ。
「そんじゃ、コイツをとっとと役人に突き出して
 マクドガルのところからたんまり金をもらいに行くかっ!!!!!!!!!!!」
「はいっ! 
 ガーヴ様!!」
意気揚々とオレとヴァルはゲレンデを後にした。
しかし、オレは知らなかった・・・
捜査の協力を頼み、それを渋るヴァルにドラゴン・マスターが
何やらおかしなことを吹き込んだと言うことを・・・・・



              <終わり>










 
 





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12155あとがき加流 ネメシス E-mail 10/15-00:22
記事番号12154へのコメント

皆様、お久しぶり&初めまして。
このお話は、「トライゼノン」に伴って改装される以前の「猫南」の
投稿小説のコーナーに投稿したものの再掲示版です。
この「魔竜王(ガーヴ)の憂鬱」はシリーズものなので
始めて読まれる方は著者別リストで1〜5を読んでから
このお話を読むことをお勧めします。


この話、約2年前の長野オリンピックの最中に思いついたんです。
当時、私はジャンプの舞台である、長野県白馬村でお土産屋さんの
アルバイトをしていたので、思い入れが強かったりします。
連日流れるオリンピックのニュースを耳にしながら考えました。
スケートについては全然知識はないので、作中に出てくる「ルッツ」とかの
技についての突っ込されたら辛いですね。(^-^;;;;;;;;;;)
当然、スケート靴の製作所と選手のつながりについても
適当に考えたものです。(^-^;;;;;;;;;;;;;;;)
これからやって来る、冬のピンっと張りつめた空気をちょっとでも
感じながら読んで頂けたら幸いです。


加流 ネメシス

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12177これが「6」なんですわねっ!!稀虹 戯空 10/16-16:53
記事番号12155へのコメント


 今日はですわっ、ネメシス様。
 ……と、前置きは置いておいて。外伝の方に書いたし。
 これが魔竜王の憂鬱シリーズの「6」なんですわねっ!
 とぉぉっても面白かったです!
 ドラゴン・マスターは何でもアリなんですね。スケートは出来る、子供の世話もできる、推理もできる。ただ、リフトからの飛び降りは苦手なようですね(笑)
 しかししかし、意外な展開! 意外な最後! そーですか、犯人はアザレ君でしたのね……
 ヴァル君、本当に良い子ですわ〜〜〜〜(笑)
 しかし、ドラゴン・マスターに一体何を吹き込まれたのかしら!? ていうか、純真なヴァルを騙すなんて、ドラゴン・マスターったら(笑)観点がちょっと違うわ、こりゃ(笑)
 「7」は一足先に読ませていただきました!
 もし「8」へとどんどん続いていくのだとしたら、頑張って下さい!! 応援してます! 何処に送っても読ませていただきますわ!!
 いつか、みいしゃさんとの「寒中見舞い」のように共演させて下さい(笑)
 ではでは〜……

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12190Re:これが「6」なんですわねっ!!加流 ネメシス E-mail 10/19-04:15
記事番号12177へのコメント

ぎくー様
>ドラゴン・マスターは何でもアリなんですね。スケートは出来る、
>子供の世話もできる、推理もできる。
>ただ、リフトからの飛び降りは苦手なようですね(笑)
どんなにスットコなことをしても「まぁ、ドラゴン・マスターだから。」の
一言で済んでしまう、ある意味凄いキャラ。(爆)
> しかししかし、意外な展開! 意外な最後! 
>そーですか、犯人はアザレ君でしたのね……
いやはや、事件についてはかなり辛い展開でした。(^-^;;;;;;;;;;;;;;;)
> ヴァル君、本当に良い子ですわ〜〜〜〜(笑)
> しかし、ドラゴン・マスターに一体何を吹き込まれたのかしら!? 
>ていうか、純真なヴァルを騙すなんて、ドラゴン・マスターったら(笑)
>観点がちょっと違うわ、こりゃ(笑)
「このまま事件が解決できずに、うっぷんが貯まって
 何の証拠もないのに犯人をド突き倒すことになったら
 ガーヴはこの村のお尋ね者になるだろう・・・・・・・・・・・
 こんな小さな村とは言え、ガーヴがお尋ね者となっては
 魔竜王の名に傷が付くことになるだぞっ!?
 それでいいのかね!?」
とかヴァルに言って、協力するように仕向けたんですよ。(^-^)
ヴァルは根は真面目だから、ガーヴの名に傷が付くようなことは避けたいと。
でも、これを話中に書くと何だかまどろっこしいような気がしたんで
ああ言う形にしたんです。
> 「7」は一足先に読ませていただきました!
> もし「8」へとどんどん続いていくのだとしたら、
>頑張って下さい!! 応援してます! 
>何処に送っても読ませていただきますわ!!
> いつか、みいしゃさんとの「寒中見舞い」のように共演させて下さい(笑)
応援、ありがとうございます!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(^0^)
できるかぎり、はやく続きを書くようやってみますね。
それでは。


加流 ネメシス