◆−はじめまして&チェイシング・ザ・ポテトスタンド1−千歳みさと(12/13-16:19)No.12685
 ┣はじめまして☆−十翼 晶(12/13-21:02)No.12691
 ┃┗Re:はじめまして☆−千歳みさと(12/14-12:03)No.12703
 ┣はじめまして−一坪(12/14-08:08)No.12702
 ┃┗Re:はじめまして−千歳みさと(12/14-12:31)No.12704
 ┗チェイシング・ザ・ポテトスタンド2−千歳みさと(12/14-15:09)No.12706
  ┣初めまして〜☆★−キト(12/14-15:41)No.12707
  ┗チェイシング・ザ・ポテトスタンド3−千歳みさと(12/17-17:19)No.12751


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12685はじめまして&チェイシング・ザ・ポテトスタンド1千歳みさと 12/13-16:19


 こんにちは はじめまして。千歳みさと(せんざい・みさと)といいます。・・・イントネーションは洗剤ではなく千載一遇の方です、念のため。
 ここには(っつーかネット上には)はじめて投稿します。スレイヤーズのパラレル現代物です。ので、配役を表示しておきます。

 リナ・・・高校1年。部活はやってない。
 アメリア・・・高校1年。リナの同級生。演劇部員。
 ガウリイ・・・地域課のお巡りさん。放課後に体育館でやってる剣道教室に師範として派遣
        されてきている。
 ゼルガディス・・・高校2年。演劇部員。
 ゼロス・・・アメリアが正月に巫女さんのバイトをしている神社の神主。
 ヴァルガーヴ・・・高校2年。授業はサボりがちだが、留年しないために出席日数はしっかり
          カウントしてる妙なところで律儀なやつ。周辺の不良の元締め。
 レゾ・・・「赤法師内科・小児科」のお医者さん。
 フィリア・・・レゾの病院の受付嬢その1。午前担当。
 シルフィール・・・レゾの病院の受付嬢その2。午後担当。
 ガーヴ・・・ヴァルがそんけーするやくざ屋さん。車は黒ではないが、なにわナンバー。
       今回は出番なし。 
 ナーガ&マルチナ・・・新興宗教の幹部。しかし、活動内容は学校の裏山に祠を建てたり、
            校門前でグッズを売ったり・・・ナーガは今回は出番なし。
 ミリーナ・・・交通課のお巡りさん。今回は出番なし。
 ルーク・・・トラック運ちゃん。今回は出番なし。

 世界設定は、法律や社会組織は現代とほぼ同じ、魔法に関することはすれいやーず世界に準じています。

###########################################

 Φチェイシング・ザ・ポテトスタンド・1Φ

 〜いーしやぁーきいもぉー〜
「あ、焼き芋屋さん」
 冬の風物詩ともいえる、焼き芋屋の放送をあたしとアメリアが聞きとがめたのは、学校を出てすぐのところだった。
「もう3月なのに、まだやってたのねぇ。アメリア、買いに行かない?ひょっとして、今年最後になるかもしれないわよ」
「リナさんってば、そんなこといって先週も買いに行ったじゃないですか。お腹悪くしても知りませんよ・・・まあ、リナさんなら大丈夫でしょうけど」
 ・・・なんか気になることを言われたような気がするが、今は不問にしておこう。
 
「いじゃない。先週は先週、今日は今日。それになんたって・・・」
 あたしはアメリアを見た。アメリアもあたしの方を向いている。同じ事を考えてる顔だった。
『おいしいもんね!』
 声は見事にハモった。ふふっ、と笑う。
「公園のところに停まるんだっけ?」
 あたしたちは歩を進めた。
「アメリア、どうせなら競争しない?負けた方がおごるっての」
「えーっ、やですよぉ。翔封界とかならぜったいリナさんの方が速いんですから。わたし、勝てないじゃないですか」
「なによ、やんないの?ノリ悪いわねぇ」
「だってうあっ!」
 突然、アメリアがこけた。

###########################################

 嗚呼あああああああああっ!!!!!!!アメリアまで食欲魔人になってるぅぅぅぅぅぅっ!

 時間ないので短いけど終わります。



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12691はじめまして☆十翼 晶 12/13-21:02
記事番号12685へのコメント

千歳みさとさんは No.12685「はじめまして&チェイシング・ザ・ポテトスタンド1」で書きました。

> こんにちは はじめまして。千歳みさと(せんざい・みさと)といいます。・・・イントネーションは洗剤ではなく千載一遇の方です、念のため。
 初めまして、十翼(とつばさ)ともうしま〜す。自ら墓穴を掘る達人、と人は呼びます(?)

> ここには(っつーかネット上には)はじめて投稿します。スレイヤーズのパラレル現代物です。ので、配役を表示しておきます。
 わぁ、パラレル♪

> リナ・・・高校1年。部活はやってない。
> アメリア・・・高校1年。リナの同級生。演劇部員。
> ガウリイ・・・地域課のお巡りさん。放課後に体育館でやってる剣道教室に師範として派遣
>        されてきている。
> ゼルガディス・・・高校2年。演劇部員。
> ゼロス・・・アメリアが正月に巫女さんのバイトをしている神社の神主。
> ヴァルガーヴ・・・高校2年。授業はサボりがちだが、留年しないために出席日数はしっかり
>          カウントしてる妙なところで律儀なやつ。周辺の不良の元締め。
 うっしゃぁぁぁぁぁっ、ヴァル居るっ!(笑)
 カップリングって、どうなんでしょう? ヴァルフィリだと良いなぁ・・・(勝手な・・・)

> レゾ・・・「赤法師内科・小児科」のお医者さん。
 ・・・なんか実験材料にされそう!(笑)

> 世界設定は、法律や社会組織は現代とほぼ同じ、魔法に関することはすれいやーず世界に準じています。
 というと、魔法が出るんですか? あれ?

> Φチェイシング・ザ・ポテトスタンド・1Φ
>
> 〜いーしやぁーきいもぉー〜
 あ、石焼き芋だぁぁぁぁぁぁv(笑)

>「もう3月なのに、まだやってたのねぇ。アメリア、買いに行かない?ひょっとして、今年最後になるかもしれないわよ」
>「リナさんってば、そんなこといって先週も買いに行ったじゃないですか。お腹悪くしても知りませんよ・・・まあ、リナさんなら大丈夫でしょうけど」
 一週間前も、「今年最後かも」と言って買いに行ったのね・・・(をい)

>「だってうあっ!」
> 突然、アメリアがこけた。
 ぬっ? 何事っ?

> 嗚呼あああああああああっ!!!!!!!アメリアまで食欲魔人になってるぅぅぅぅぅぅっ!
 違うのっ!?(笑)

> 時間ないので短いけど終わります。
 次回も楽しみにしてますっ! ではっ!

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12703Re:はじめまして☆千歳みさと 12/14-12:03
記事番号12691へのコメント


>> こんにちは はじめまして。千歳みさと(せんざい・みさと)といいます。・・・イントネーションは洗剤ではなく千載一遇の方です、念のため。
> 初めまして、十翼(とつばさ)ともうしま〜す。自ら墓穴を掘る達人、と人は呼びます(?)
 こんにちはー。

>> リナ・・・高校1年。部活はやってない。
>> アメリア・・・高校1年。リナの同級生。演劇部員。
>> ガウリイ・・・地域課のお巡りさん。放課後に体育館でやってる剣道教室に師範として派遣
>>        されてきている。
>> ゼルガディス・・・高校2年。演劇部員。
>> ゼロス・・・アメリアが正月に巫女さんのバイトをしている神社の神主。
>> ヴァルガーヴ・・・高校2年。授業はサボりがちだが、留年しないために出席日数はしっかり
>>          カウントしてる妙なところで律儀なやつ。周辺の不良の元締め。
> うっしゃぁぁぁぁぁっ、ヴァル居るっ!(笑)
> カップリングって、どうなんでしょう? ヴァルフィリだと良いなぁ・・・(勝手な・・・)
 ガウリナとゼルアメは決めてるんですが、その他は未定です。

>> レゾ・・・「赤法師内科・小児科」のお医者さん。
> ・・・なんか実験材料にされそう!(笑)
 某人がしっかりされかけてたりとかして・・・

>> 世界設定は、法律や社会組織は現代とほぼ同じ、魔法に関することはすれいやーず世界に準じています。
> というと、魔法が出るんですか? あれ?
 でてます。でも、学校の授業で取り扱うほど重要視されてるかは不明(←をぃ)

>> Φチェイシング・ザ・ポテトスタンド・1Φ
>>
>> 〜いーしやぁーきいもぉー〜
> あ、石焼き芋だぁぁぁぁぁぁv(笑)
>
>>「もう3月なのに、まだやってたのねぇ。アメリア、買いに行かない?ひょっとして、今年最後になるかもしれないわよ」
>>「リナさんってば、そんなこといって先週も買いに行ったじゃないですか。お腹悪くしても知りませんよ・・・まあ、リナさんなら大丈夫でしょうけど」
> 一週間前も、「今年最後かも」と言って買いに行ったのね・・・(をい)
 先週だけになく先々週もその前も・・・

>>「だってうあっ!」
>> 突然、アメリアがこけた。
> ぬっ? 何事っ?
 ↑は2で。

>> 嗚呼あああああああああっ!!!!!!!アメリアまで食欲魔人になってるぅぅぅぅぅぅっ!
> 違うのっ!?(笑)
 違わないっ!!(笑)

>> 時間ないので短いけど終わります。
> 次回も楽しみにしてますっ! ではっ!
 ありがとうございます!

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12702はじめまして一坪 E-mail 12/14-08:08
記事番号12685へのコメント

投稿ありがとうございましたーー!


配役がめちゃくちゃハマってますねー。
ガーヴのヤクザ屋さんはハマりすぎ。(笑)
なにわナンバーなのにこだわりを感じました。

あとアメリアの和風巫女さんも楽しみです。


頑張って連載してくださいね。

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12704Re:はじめまして千歳みさと 12/14-12:31
記事番号12702へのコメント


>投稿ありがとうございましたーー!
 どういたしましてーー

>配役がめちゃくちゃハマってますねー。
>ガーヴのヤクザ屋さんはハマりすぎ。(笑)
>なにわナンバーなのにこだわりを感じました。
 ガーヴの車はヤさんカー判断基準テスト(知人の文章による)30点満点中25点です。色が赤なので5点減点。

>あとアメリアの和風巫女さんも楽しみです。
 すいません、今回は3月の話なので巫女さんは出ないです。また別の話で機会があれば。

>頑張って連載してくださいね。
ありがとうございます

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12706チェイシング・ザ・ポテトスタンド2千歳みさと 12/14-15:09
記事番号12685へのコメント

 こんにちは。
 ところでこのタイトルのことですが、タイトルの割になかみはかなり軽いよていです。当初、違うタイトルを考えていたのですが、あまりにも某別作品と付け方が似ていたため英訳(?)したところこうなりました。

#####################################################

Фチェイシング・ザ・ポテトスタンドФ

 どうやら何かにけつまずいたらしい。
「ア、アメリア!?大丈夫?」
あー、なんていうか・・・こけたアメリアは顔面を石畳にまともにぶつけていた。痛そう・・・大丈夫かな、ほんとに。
大丈夫です!私の正義の心はこんな・・・え?こんな、あの、これ、ガウリイさん!?」

 そうだった。それはガウリイだった。アメリアは、地面に寝そべったガウリイにけつまずいていた。
「ど、どーしたのよガウリイ、こんなところで!?」
 あたしが呼びかけると、気絶していたらしい(まあ、この季節に道ばたで昼寝なんてのもないだろう)ガウリイは目を覚ました。
「うーん・・・お?リナにアメリアじゃないか?どうしたんだ?」
 こいつ・・・倒れてた自覚まるでないし・・・まあガウリイらしいといえばらしいけど。
「どうしたんだ、って・・・訊きたいのはこっちですよ。なんでこんなところで倒れてたんです?」
「え、こんなところって・・あれ!?どうして俺ここにいるんだ!?」
「どうしてって、どういう事よ。あんた自分でここに来たのも忘れたわけ?いくらあんたがクラゲでもそれはないでしょ?」
「違うって!俺は確かに、さっきまで紅神通りの警邏をしてたんだ!」
 ちなみに、紅神通りはいわゆる繁華街である。パチンコ屋やゲーセンがあるので、ガウリイの午前中のパトロールコースになっている。
「んじゃなんでここにいんのよ!?ここから紅神通りがどれだけ離れてると思ってんの?だいたい、あんたが紅神通り巡るのって午前中でしょ?今3時よ3時、15時!!」
「あの、リナさんおさえて・・・」
 無視。ガウリイが悪い(押しつけ)
「だいたいあんた日頃から・・・」
「ちょっと待てリナ!今3時、って、ああっ!思い出した!」
「な、何よ、突然大声出して」
「リナさんの方が大きかったとむぎゅっ」今度は手で口を押さえる。
「それで何があったのよ?」
「あ、あのな・・・まあそれでだ。警邏の途中でヴァルガーヴを見つけてな。ゲーセンにいたんだが、今日は学校休みじゃないし、サボりだと思って補導しようとしたんだ」
「そういえば、今日はヴァルガーヴさん休んでましたね」
「え?なんでアメリア知ってんのよ」
 ヴァルガーヴはあたしたちより一学年上だから、そんなこと、アメリアが知ってるはずないのに。
「あ、ゼルガディスさんと同じクラスじゃないですか。ヴァルガーヴさんが休んだから、日直ひとりでやんなきゃって、さっき言ってました」
「なぁる。で、ガウリイ、続きは?」
「あ、ああ。それで補導しようとしたんだが、ヴァルガーヴの奴暴れてな。取り押さえようとしたんだが、逆にはり倒されて気絶してたみたいだな」
「っ・・・あほかあっ!!!!!!」
 あたしはもう一度ガウリイをはり倒そうとしたが、アメリアにおさえられ、寛容にも手を止めたのだった・・・
                                   #####################################################

 なんかよく考えるとリナとガウリイがタメ口過ぎですね。設定を無視して。
 剣道の先生ってだけでなく、ちっさいころからよく知ってる友達とか、そういうのもある、というふうに設定付け加えます。

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12707初めまして〜☆★キト E-mail 12/14-15:41
記事番号12706へのコメント

> こんにちは。
初めまして♪キトと言う者です
よろしく♪

> ところでこのタイトルのことですが、タイトルの割になかみはかなり軽いよていです。当初、違うタイトルを考えていたのですが、あまりにも某別作品と付け方が似ていたため英訳(?)したところこうなりました。
いいんですよ、そんなの あたしのなんて
子供は大暴走! なのにあんまし暴走してないし・・・(-_-;)
題名はピン!たら付けたらいいと思うね

>Фチェイシング・ザ・ポテトスタンドФ
わーいっ♪
パチパチパチパチ・・・・←効果音

>「ア、アメリア!?大丈夫?」
>あー、なんていうか・・・こけたアメリアは顔面を石畳にまともにぶつけていた。痛そう・・・大丈夫かな、ほんとに。
・・・・(汗) 大丈夫かなぁ・・・?
でも、アメリアだから大丈夫か

>大丈夫です!私の正義の心はこんな・・・え?こんな、あの、これ、ガウリイさん!?」
ええっ!?

> そうだった。それはガウリイだった。アメリアは、地面に寝そべったガウリイにけつまずいていた。
・・・・溶けてる?←くらげだから(^_^)

>「え、こんなところって・・あれ!?どうして俺ここにいるんだ!?」
早い歳してボケですか? ダメですよ〜

> 無視。ガウリイが悪い(押しつけ)
あー・・・・・・ご愁傷様 チーン

>「あ、あのな・・・まあそれでだ。警邏の途中でヴァルガーヴを見つけてな。ゲーセンにいたんだが、今日は学校休みじゃないし、サボりだと思って補導しようとしたんだ」
・・・・あたしたまに授業ボイコットしてるんだけど・・・・(滝汗)

>「そういえば、今日はヴァルガーヴさん休んでましたね」
>「え?なんでアメリア知ってんのよ」
> ヴァルガーヴはあたしたちより一学年上だから、そんなこと、アメリアが知ってるはずないのに。
>「あ、ゼルガディスさんと同じクラスじゃないですか。ヴァルガーヴさんが休んだから、日直ひとりでやんなきゃって、さっき言ってました」
さすが姫!ゼルの事よく知ってるね♪

>「なぁる。で、ガウリイ、続きは?」
>「あ、ああ。それで補導しようとしたんだが、ヴァルガーヴの奴暴れてな。取り押さえようとしたんだが、逆にはり倒されて気絶してたみたいだな」
おまわりさんが・・・不良にやられた・・・・街の安全は・・・?

>「っ・・・あほかあっ!!!!!!」
> あたしはもう一度ガウリイをはり倒そうとしたが、アメリアにおさえられ、寛容にも手を止めたのだった・・・


> なんかよく考えるとリナとガウリイがタメ口過ぎですね。設定を無視して。
> 剣道の先生ってだけでなく、ちっさいころからよく知ってる友達とか、そういうのもある、というふうに設定付け加えます。
なぁるvvわかりました♪

おもしろかったですー&
暇でしたらあたしの方のツリーにもレスしてくださいね♪
ま、暇で暇で何もすることが無かったら・・・ね

んじゃ、キトでした♪


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12751チェイシング・ザ・ポテトスタンド3千歳みさと 12/17-17:19
記事番号12706へのコメント


 2から数日あいてしまいました。部活の原稿でひーひーいってたもんで。

#####################################################

Фチェイシング・ザ・ポテトスタンド3Ф

「っはーっ、ったく情けないっ!あんた警官でしょっ!?非行少年にはり倒されて、どーすんのよっ!?」
「そうです!街の正義と平和を守るべき立場の者がそんな簡単に・・・」
 あたしとアメリアに責められて、ガウリイは歩道に正座。これじゃ立場が逆だ。
「それで、なんでここにいるわけよ?紅神通りではり倒されて、今まで気絶してたんでしょ?」
「いやあのそれは・・・すまん、わからん」
「あのねぇっ!」
「あれ、ガウリイさん」
 横からアメリアが口を出す。心持ち口元がひくついているような気がするが・・・
「何よ、アメリア?」
「いえ、あの。ガウリイさん、警察手帳はどうしたんですか?」
「警察手帳?」
 普通、警察手帳は制服の胸や背広の内側のポケットに入れておく物なのだが、ガウリイはそのクラゲ頭のため、なくさないよう、紐をつけて首からかけた上でポケットに入れている。その紐が・・・ない!
「ちょっと、ほんとにどうしたのよ?まさかどっかで・・・」
「あの、念のため訊いときますけど、他のところに入れてるってことは?」
 ガウリイは慌てて他のポケットを探す。が・・・
「・・・ない」
「・・・た、大変じゃないですか・・」
「ねぇガウリイ、手帳失くした時ってどういう処分受けるの?」
 一応訊いてみる。
「んなこといわれても、誰かがそうなったなんて話聞いたことないからなぁ」
「んじゃあんたはそんな誰もしないようなことをした本朝一のおまぬけ警官ってことじゃないのっ!
 こうなったら・・・処分がわかんないならことが発覚する前に手帳をこっちで見つけて何もなかったフリすんのよ」
「あのリナさんそれ悪人みたい・・・」
「っさい!
 ・・・とにかくガウリイ、落とした心当たりとかないの?まったく?」
「ああ、悪いんだが──いや、確かヴァルガーヴを補導しようとしたときまではちゃんと持ってたと思うんだがな」
「・・・ヴァルガーヴさんね」
 アメリアがいう。・・・あ、声怒ってる?
「全く、どこまで非道なんですかあの人は!?わたしがいって、正義の心を教えてきてあげますっ!」
 言うなり走り出す。
「あ、ち、ちょっとアメリア・・・まずいわね、追うわよガウリイ!」
「え?なんでだ?」
「相手はあのヴァルガーヴよ。あんたならはり倒されても道ばたに倒れただけですんだけど、アメリアなら成層圏まで飛んじゃうわよ!
 ・・・ま、戻ってくるだろうけど」
「せいそう・・・?」
「ああっ、その辺はわかんなくていい!とにかく心配だから追っかけようってことなの!」
「そうかぁ?それよりリナ」
「ん?」
「おまえひょっとして単に見物したいだけなんじゃないのか、アメリアとヴァルガーヴの対決」
「ぎく・・・」
 ガウリイにしてはなかなか鋭い・・・
「おいおい図星かよ」
「と、とにかく!早く追っかけなきゃ」
 アメリアはあたしたちの50メートルほど手前を走っている。そろそろ大通りに出る頃だ。
 あたしは前を向く・・・と。
 アメリアは、ちょうど来たバスに乗るところだった。
 まずい。アメリアがバス、あたしたちが徒歩(というか、走ってるんだけど)だと、追いつくまでにかなりの時間がかかってしまう。
 それではアメリアとヴァルガーヴの対戦が見られない・・・もとい、アメリアもヴァルガーヴにはり倒される可能性が高い。
「しゃーないか・・・ガウリイ、通りに出たら翔封界使うわよ。しっかり掴まっててねっ!」
「え、おい、ちょっと・・・」
「つべこべいわない!
 翔封界!」
 h・・ん・・・
 あたしと、掴まっているガウリイを風の結界が包み、高速移動を始める。
 もっとも、前方を走るバスに追いつくことはかなわない。どっちかっていうと間は離れていってる。
 高度・重量・速度の総和が術者のキャパシティに比例するこの翔封界、あたしが魔血玉の呪符の増幅つきで使えば、ある程度高さをとっても軽くオービスにひっかかるくらいの速度は出る。
 しかし、あいにく今は呪符をつけていなかったし、ガウリイという「重り」もある。
 それでも、公共バスは安全のためか、そんなに速度を出さないから、併走くらいは出来ると思ったのだが・・・
 どうやらアメリア、運転手さんを急かしていつもよりスピードを出させているらしい。
 こちらも高度を下げて移動速度を速めてはいるが、追いつくのは難しそうだ。
「ガウリイ、この分だとバスに追いつくのは無理そうだから、アメリアがバスを降りてから紅神通りにはいるまでで一気に間を詰めるわよ!
 人通りの多いとこでこの術使うわけには行かないから、紅神通りの入り口のところで解除するわ!そこからは走るから、いいわね!」
「おう!」
 言ってるうちに、アメリアの乗ったバスはあたしたちに先んじて紅神通り前停留所に停まる。紅神通りはバス通りの向かって右手に垂直にのびている通りだから、バスを降りてから信号をわたらなきゃなんない。
 でもアメリア、まともに渡るつもりないんだろうな・・・
 案の定、バスを降りたアメリアは、赤信号の上を浮遊でひとっ飛び。スカートの中が下から見えることには気づいて・・・ないだろうあの様子じゃ。
 アメリアが紅神通り入り口のアーケードをくぐったのと、あたしとガウリイが停留所のあたりまで来たのがほぼ同時。低空飛行で車がばんばん行きかってる通りを渡るわけにも行かないから、折りよく青になった横断歩道をかけぬけて、あたしたちはアメリアの後を追った。

#####################################################

 アメリアがどんどん壊れていくぅ〜
 彼女を壊さないと話が進められない自分の文才が恨めしいです。
 そしてガウリイは大変だ・・・

 魔法つき現代物にした理由その1
 『翔封界でオービス(要はスピード違反を見張ってる機械)にひっかかるリナ』が書きたかったんですが・・・今回は無理でした。でも、今度こそ!

 ああ、もうすぐ「笑点」が始まるぅ〜。わたしは楽太郎さんが好きだな〜 

 ではでは