◆−スレイヤーズ!−デジタルワールドの冒険!−−雪月花(12/16-10:58)No.12731
 ┗お初!!−karin(12/17-09:59)No.12746


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12731スレイヤーズ!−デジタルワールドの冒険!−雪月花 12/16-10:58


初めまして、雪月花と申す者です。
タイトル通り、これから始まる物語は、デジアド(無印)とスレイヤーズキャラが共演するお話です。
あのリナ達に関って、無事で済むわきゃ絶対ないと思いますが、まあそこは
それ。
まだ旅を始めたばかりの頃のリナとガウリィが、デジタルワールドの空から
降ってきた、というシーンから・・・・。


『どわぁぁぁぁぁ!?』
ずどおおむ!!
―――地面と激突したとゆーのに、我ながらよく生きてるもんだと自分でも思う。
あたし―――天才美少女魔道士リナ=インバースと、つい最近出会った旅の連れ
腕は凄いが脳みそくらげのガウリィ=ガブリエフは、いきなり落下していた。
―――えーと何があったんだっけ?
確か変なブラック・ドラゴンに依頼を持ちかけられて、そんでもっておかしな
洞窟に連れて来られてから、いきなり意識失って――――・・・・って?
その時、八人の少年少女と四匹の異形の化け物が、あたし達をはさんで呆然と
突っ立っていることに気付いた。
「・・・お・・・おい、あんたら・・・・?」
先頭に立っていた、年の頃十、十一位の男の子があたし達に話し掛けてきた。
ゴーグルを頭にくくりつけ、青い少しだぶだぶな感じの半そでシャツ、こげ茶色の
髪の、明るそうな面差しをした少年である。
むろんこんなファッション、あたし達の世界では見たことなどない。
・・・・はて・・・・?
「なっ・・・・!!何者だ貴様ら!!選ばれし子供でもない人間が―――しかも
大人が何故この世界に!?」
仮面をかぶった、サーカスのピエロのような格好をした奴があたし達に問う。
・・・いや・・・何でと聞かれても・・・・
「・・・・あたし達にも一体何がどうなってんだかわかんないんだけど・・・・」
頬をポリポリ掻きつつ言うあたし。
「なあリナ。」
隣のガウリィがあたしにのショルダー・ガードをちょん、とつついてきた。
・・・・どーせろくな質問じゃないんだろうけど・・・・
「ちょっと黙っててよガウリィ。今あんたの質問に構ってる暇は・・・」
「あそこから何か変な奴が近づいてきてるんだが・・・・」
・・・・へ?
ガウリィがそう言って指差す方向には、人の気配すらない。
「あのねぇ・・・テキトーなこと言わないでよ(注・この頃はまだつき合い短いため、ガウリィの猛獣以上の感覚を知らなかった)」
「ほんとだって、何かほら、向こうからカエルがそのまま人の形になったような
奴が・・・・」
まぁた適当なことを・・・・・って・・・・・『カエルがそのまま人の形』!?
・・・・・まさか・・・・
考えたくない可能性が頭をよぎったその瞬間!
どちゅごぉぉぉぉん!!

爆音が辺りを揺るがした!!
『!?』
慌てて爆音のした方を振り向く一同。そして―――
「―――ジョイロック!!」
あたしは、その目の前の魔族の名を呼んだ。


ジョイロック―――あたしがガウリィと出会う前、ミプロス島という小さな島を
舞台に激闘を繰り広げた相手―――
あたしは過去に遡り、ガウリィの先祖であるラウディ=ガブリエフと共に協力して、あいつを倒したのだが――――。
「・・・・まだ・・・・しぶとく生きてたの・・・・・」
「―――ほう。嬢ちゃんもこの世界に来てたか。・・・・ってことはあのじじい
か・・・」
・・・・おや?
どうやらあたしが目的で、ここに現れたわけではないようである。
・・・では一体・・・・?
「そっちの兄ちゃんとは初顔合わせだな・・・俺はジョイロックってんだ。
ひとつよろしく・・・・」
「・・・・あのー・・・・」
おずおずと声をかけてきたのは、青いヘルメットをかぶった黄色い服の少女だった。
「・・・・出来ればあたし達無視して話進めないで欲しいんですけど・・・・」
・・・・あ。そーいや周りのみんなのことすっかり忘れてた(非情)。
まあそれはそれとして。
「それで?一体何が目的なのよ?」
「・・・・・さぁな。ただひとつだけ言えることがある。」
ジョイロックの言葉に、あたしはひょいっ、と肩をすくめてみせて、
「はいはい。―――『その目的を達成させるためにはお前が邪魔だ死んでもらう』
とか言うつもりでしょ」
「ほう・・・わかってんじゃねぇか」
ジョイロックはその瞳に殺気を宿らせ、あたし達へと向き直る。
そしてその視線を、無言でうつむいているガウリィの方へと向け、
「ラウディの子孫か・・・・その血の力がどれほどのものか、確かめさせて
もらうぜっ!!」
「え?・・・・・何だ?」
・・・・ひううううう・・・・・
沈黙を、吹き行く風の音が埋め―――
「・・・ひょっとしてガウリィ、あんたジョイロックが現れてから今までの話の間
―――寝てた?」
「・・・・いい天気だったからなぁ・・・・」
「アホかぁぁぁぁぁっ!」
どごしっ!!
問答無用で放ったあたしの真空飛び膝蹴りが、まともにガウリィの側頭部を直撃した。
「よりにもよってこの状況で寝てどーすんのよ!いくら竜破斬(ドラグ・スレイブ)と光の剣であっさり倒せる雑魚だからって!」
「おいっ!?」
「いやぁ、どーせ聞いてたって俺は理解なんてしないだろーなーって」
・・・・自分で言ってて悲しくないのかおい・・・・?
「―――ま、とにかくあいつを倒さなきゃいけないんだろ?」
急に真剣な顔つきになり、ジョイロックと向かい合う。
「ほう・・・わかってんじゃねえか」
多少調子をくじかれながらも、何とか声を絞り出すジョイロック。
「俺はガウリィ。あんたの名は?」
『・・・・・・・』
「・・・・ガウリィ。そいつの名前はジョイロックよ」
腕組みなんぞをしつつ解説を加えるあたし。
「そーかリナ。・・・それにしてもよくこいつの名前なんて知ってたな」
「・・・・・もう既に名乗っ取るわぁぁぁぁっ!」
今度こそ本気で怒ったように、ジョイロックはあたし達に向かってくる!
・・・・まあ無理もないけど。
あたしとガウリィとジョイロック、二人と一匹が戦闘態勢に入ろうとしたその時!
『だから無視するなぁぁぁぁぁっ!!』
もういい加減待つのも飽きたのか、少年少女八人と化け物四匹が声を張り上げる。
あたし達は、全く同じ動作とタイミングでポン、と手を打ち、
『―――あ、忘れてたゴメン』
『忘れるなぁぁぁぁぁっ!!』
またまた声を荒げる一同。
しかし・・・・ジョイロック、何か前よりお茶目になったよーな気がするのは
気のせいだろーか・・・・?
「一体誰なんですかあなた達は!?」
オレンジのシャツを着た少年の問いに、あたしとガウリィは即座に言う。
「リナ=インバースよ」
「ガウリィ=ガブリエフだ」
「名乗ればいいって問題じゃありません!!」
「んー・・・」
あたしはポリポリ頬を掻き、
「・・・対決してる時にいちいち説明するってのもめんどいし・・・・
・・・そーだ。
ここはお互い、両者出会わなかったことにしてそれぞれで話を進める・・・って
ことで妥協しません?」
『するかぁぁぁぁっ!!』
・・・・いいアイデアだと思ったんだけどなぁ、あたしは。
「なあリナ」
「ん?何よガウリィ。今この場を収める方法考えてるんだからちょっと・・・」
「―――行っちまったぞ、あいつ?」
・・・・・何!?
再度辺りを見回してみるが、もうジョイロックの姿はどこにもなかった。
「・・・・とりあえずこんなごたごたした状況じゃ戦えない、なんてこと言って
たけど・・・・」
・・・・ま、一応そーである。
「・・・・・お、お嬢さん・・・・?」
見るとさっきのピエロ男(勝手に命名)が、全身をわななかせてこちらを見つめて
いた。
「・・・・我らダークマスターズをここまでこけにしてくれたカリ・・・・
高くつきますよ」
「・・・・別に高くつかなくても、あんたらみたいな小悪党なんか末路が決定され
てんだからいーわよ」
ひききぃっ!!
四匹のこめかみ辺りが大きくひきつる。
あ。やっぱし怒ったか。
・・・・・ちなみに『悪人かどーかもわからないのに』なんぞと言っているそこの
君。
まだまだ甘い。
四匹に共通するあの目つき、あれは悪人以外の何者でもない。
もし悪人じゃないというならば、あたしはクモの糸で崖からバンジ―ジャンプして
もいい。
「い・・・言ったな小娘!!我らにたてついたことを、あの世で後悔するが
いい!」
そして四匹は、あたし達の方へと向かって来た!

―――戦いの幕は、あっさりと降ろされた。
ミもフタもない話ではあるが、あたしが魔族専用の攻撃呪文でも連打すれば、
四匹はあっさり、技さえ披露することなく倒れたのだった。
・・・・ま、幻術のよーなもんを使われ逃げられてしまったが、あれじゃあ当分
身動きが取れないだろう。
「しっかし・・・・あいつ今更何が目的で・・・・・?」
魔法攻撃をぶっ放した時に魔力余波でほんのちょっぴり(お願い信じて)焼け野原
になった周囲を見回しつつ、あたしは言う。
「・・・あいつが・・・・昔俺の先祖とお前で倒された魔族か・・・」
「―――そ。光の剣と竜破斬(ドラグ・スレイブ)の力を重ねて倒したの。」
―――そんな『自分』を倒す術を知っているあたしの前に、へーぜんと姿を現した
ということは・・・・
まさか・・・・前よりパワーアップしたとでもいうのだろうか・・・?
・・・・おや?
「何?君達」
気がつくと、先程の少年少女―――いや。
よく見たらおかしな動物達を連れた一同が、こちらをぼーぜんと見つめていた。
「あ・・・あの・・・・」
何故か瞳に恐怖の色をたたえつつ、オレンジのシャツを着た少年がこちらに
向かってきた。
「僕は・・・・泉光子朗という者です」
言ってぺこり、と頭を下げる。
今時礼儀正しい子である。
「・・・リナさんとガウリィさん・・・・ですよね・・・・?」
「・・・・そうよ?」
「あの・・・あなた達は、一体どういうデジモンなんですか?」
・・・・・デジモン?
「あのダークマスターズを、息の根は止めなかったもののあっさり撃破するなんて
・・・・ひょっとして究極体なんですか?」
「・・・・・・何なのその『デジモン』って?」
眉をひそめて問うあたし。
光子朗くんとやらは仰天して、
「・・・・デジモンじゃないんですかあなた達!?」
「だってそりゃあ・・・そんな言葉聞いたこともないし」
「じゃあ・・・あの不思議な力は何なんですか!?」
・・・・・不思議な力?
魔法のことを言っているのだろうか・・・・・って・・・・・!?
あたしは、光子朗くんの両肩をがしぃっ!と鷲掴みにし、
「ち・・・ちょっと!!ここどこの国の領内なの!?ライゼール!?
ゼフィーリア!?それとも・・・・!!」
「こ・・・ここはデジタルワールドのファイル島ですよ?」
やや戸惑い気味に答えた彼の言葉に、あたしは思わず絶句した。
じゃあ―――やっぱりここは―――!!
『――――そう。お主の思っている通り異世界じゃ』
いきなり聞こえてきた声に振り向く一同。
そこには白髪に黒い服を着た老人が、何やら透けて見えるように立っていた。
『―――ゲンナイさんっ!!』
子供達は声も唱和させ、その人物の名を呼んだ。
・・・・・・一体ここはどこなのか。
あたし達は一体どうなってしまうのか。
そして何より――――
ジョイロック倒して今回儲け出るのかっ!?

続く!



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12746お初!!karin E-mail 12/17-09:59
記事番号12731へのコメント

雪月花さんは No.12731「スレイヤーズ!−デジタルワールドの冒険!−」で書きました。
>
>初めまして、雪月花と申す者です。
始めましてkarinです。
>タイトル通り、これから始まる物語は、デジアド(無印)とスレイヤーズキャラが共演するお話です。
なぬ!!私は02の方考えてたのに〜(ホント!!)
>あのリナ達に関って、無事で済むわきゃ絶対ないと思いますが、まあそこは
>それ。
う〜んいいのかな?
>まだ旅を始めたばかりの頃のリナとガウリィが、デジタルワールドの空から
>降ってきた、というシーンから・・・・。
どういうシーンなんだ〜!!
>
>『どわぁぁぁぁぁ!?』
>ずどおおむ!!
>―――地面と激突したとゆーのに、我ながらよく生きてるもんだと自分でも思う。
>あたし―――天才美少女魔道士リナ=インバースと、つい最近出会った旅の連れ
>腕は凄いが脳みそくらげのガウリィ=ガブリエフは、いきなり落下していた。
なに〜!!レビテーション使わなかったのか?
>―――えーと何があったんだっけ?
>確か変なブラック・ドラゴンに依頼を持ちかけられて、そんでもっておかしな
>洞窟に連れて来られてから、いきなり意識失って――――・・・・って?
って?なに?
>その時、八人の少年少女と四匹の異形の化け物が、あたし達をはさんで呆然と
>突っ立っていることに気付いた。
ダークマスターズと選ばれし子供かぁぁあ!!!
>「・・・お・・・おい、あんたら・・・・?」
だれ?タイチ?ヤマト?
>先頭に立っていた、年の頃十、十一位の男の子があたし達に話し掛けてきた。
>ゴーグルを頭にくくりつけ、青い少しだぶだぶな感じの半そでシャツ、こげ茶色の
>髪の、明るそうな面差しをした少年である。
タイチかぁぁぁ!!
>むろんこんなファッション、あたし達の世界では見たことなどない。
>・・・・はて・・・・?
>「なっ・・・・!!何者だ貴様ら!!選ばれし子供でもない人間が―――しかも
>大人が何故この世界に!?」
>仮面をかぶった、サーカスのピエロのような格好をした奴があたし達に問う。
>・・・いや・・・何でと聞かれても・・・・
>「・・・・あたし達にも一体何がどうなってんだかわかんないんだけど・・・・」
>頬をポリポリ掻きつつ言うあたし。
わからないんだからねぇ?
>「なあリナ。」
>隣のガウリィがあたしにのショルダー・ガードをちょん、とつついてきた。
>・・・・どーせろくな質問じゃないんだろうけど・・・・
>「ちょっと黙っててよガウリィ。今あんたの質問に構ってる暇は・・・」
>「あそこから何か変な奴が近づいてきてるんだが・・・・」
>・・・・へ?
気ずけよ〜!!
>ガウリィがそう言って指差す方向には、人の気配すらない。
>「あのねぇ・・・テキトーなこと言わないでよ(注・この頃はまだつき合い短いため、ガウリィの猛獣以上の感覚を知らなかった)」
ふ〜ん
>「ほんとだって、何かほら、向こうからカエルがそのまま人の形になったような
>奴が・・・・」
>まぁた適当なことを・・・・・って・・・・・『カエルがそのまま人の形』!?
>・・・・・まさか・・・・
そのまさか!!
>考えたくない可能性が頭をよぎったその瞬間!
>どちゅごぉぉぉぉん!!
>爆音が辺りを揺るがした!!
>『!?』
>慌てて爆音のした方を振り向く一同。そして―――
>「―――ジョイロック!!」
かえる魔族ふっかぁぁつ!!
>あたしは、その目の前の魔族の名を呼んだ。
>ジョイロック―――あたしがガウリィと出会う前、ミプロス島という小さな島を
>舞台に激闘を繰り広げた相手―――
映画のね!!
>あたしは過去に遡り、ガウリィの先祖であるラウディ=ガブリエフと共に協力して、あいつを倒したのだが――――。
>「・・・・まだ・・・・しぶとく生きてたの・・・・・」
>「―――ほう。嬢ちゃんもこの世界に来てたか。・・・・ってことはあのじじい
>か・・・」
>・・・・おや?
>どうやらあたしが目的で、ここに現れたわけではないようである。
>・・・では一体・・・・?
>「そっちの兄ちゃんとは初顔合わせだな・・・俺はジョイロックってんだ。
>ひとつよろしく・・・・」
>「・・・・あのー・・・・」
>おずおずと声をかけてきたのは、青いヘルメットをかぶった黄色い服の少女だった。
ソラ!!
>「・・・・出来ればあたし達無視して話進めないで欲しいんですけど・・・・」
>・・・・あ。そーいや周りのみんなのことすっかり忘れてた(非情)。
ひど!!
>まあそれはそれとして。
いいの!?
>「それで?一体何が目的なのよ?」
シカトするなぁ!!
>「・・・・・さぁな。ただひとつだけ言えることがある。」
>ジョイロックの言葉に、あたしはひょいっ、と肩をすくめてみせて、
>「はいはい。―――『その目的を達成させるためにはお前が邪魔だ死んでもらう』
>とか言うつもりでしょ」
>「ほう・・・わかってんじゃねぇか」
>ジョイロックはその瞳に殺気を宿らせ、あたし達へと向き直る。
>そしてその視線を、無言でうつむいているガウリィの方へと向け、
>「ラウディの子孫か・・・・その血の力がどれほどのものか、確かめさせて
>もらうぜっ!!」
わかるんだ〜
>「え?・・・・・何だ?」
>・・・・ひううううう・・・・・
>沈黙を、吹き行く風の音が埋め―――
>「・・・ひょっとしてガウリィ、あんたジョイロックが現れてから今までの話の間
>―――寝てた?」
>「・・・・いい天気だったからなぁ・・・・」
>「アホかぁぁぁぁぁっ!」
>どごしっ!!
やっぱし〜おきまりだね
>問答無用で放ったあたしの真空飛び膝蹴りが、まともにガウリィの側頭部を直撃した。
激いたそ〜
>「よりにもよってこの状況で寝てどーすんのよ!いくら竜破斬(ドラグ・スレイブ)と光の剣であっさり倒せる雑魚だからって!」
いいのかそんなこといって?
>「おいっ!?」
>「いやぁ、どーせ聞いてたって俺は理解なんてしないだろーなーって」
>・・・・自分で言ってて悲しくないのかおい・・・・?
>「―――ま、とにかくあいつを倒さなきゃいけないんだろ?」
>急に真剣な顔つきになり、ジョイロックと向かい合う。
>「ほう・・・わかってんじゃねえか」
>多少調子をくじかれながらも、何とか声を絞り出すジョイロック。
>「俺はガウリィ。あんたの名は?」
>『・・・・・・・』
>「・・・・ガウリィ。そいつの名前はジョイロックよ」
>腕組みなんぞをしつつ解説を加えるあたし。
>「そーかリナ。・・・それにしてもよくこいつの名前なんて知ってたな」
>「・・・・・もう既に名乗っ取るわぁぁぁぁっ!」
あははは!!!
>今度こそ本気で怒ったように、ジョイロックはあたし達に向かってくる!
>・・・・まあ無理もないけど。
からかいすぎ!!
>あたしとガウリィとジョイロック、二人と一匹が戦闘態勢に入ろうとしたその時!
>『だから無視するなぁぁぁぁぁっ!!』
>もういい加減待つのも飽きたのか、少年少女八人と化け物四匹が声を張り上げる。
>あたし達は、全く同じ動作とタイミングでポン、と手を打ち、
>『―――あ、忘れてたゴメン』
忘れていいのか?
>『忘れるなぁぁぁぁぁっ!!』
やっぱ?byリナ
>またまた声を荒げる一同。
>しかし・・・・ジョイロック、何か前よりお茶目になったよーな気がするのは
>気のせいだろーか・・・・?
絶対そう!!
>「一体誰なんですかあなた達は!?」
>オレンジのシャツを着た少年の問いに、あたしとガウリィは即座に言う。
>「リナ=インバースよ」
>「ガウリィ=ガブリエフだ」
>「名乗ればいいって問題じゃありません!!」
>「んー・・・」
>あたしはポリポリ頬を掻き、
>「・・・対決してる時にいちいち説明するってのもめんどいし・・・・
>・・・そーだ。
>ここはお互い、両者出会わなかったことにしてそれぞれで話を進める・・・って
>ことで妥協しません?」
するな〜!!
>『するかぁぁぁぁっ!!』
う〜みゅ!
>・・・・いいアイデアだと思ったんだけどなぁ、あたしは。
思うな!!
>「なあリナ」
>「ん?何よガウリィ。今この場を収める方法考えてるんだからちょっと・・・」
>「―――行っちまったぞ、あいつ?」
>・・・・・何!?
>再度辺りを見回してみるが、もうジョイロックの姿はどこにもなかった。
>「・・・・とりあえずこんなごたごたした状況じゃ戦えない、なんてこと言って
>たけど・・・・」
>・・・・ま、一応そーである。
>「・・・・・お、お嬢さん・・・・?」
>見るとさっきのピエロ男(勝手に命名)が、全身をわななかせてこちらを見つめて
>いた。
怒るよふつう。。。。
>「・・・・我らダークマスターズをここまでこけにしてくれたカリ・・・・
>高くつきますよ」
>「・・・・別に高くつかなくても、あんたらみたいな小悪党なんか末路が決定され
>てんだからいーわよ」
まあね。
>ひききぃっ!!
>四匹のこめかみ辺りが大きくひきつる。
>あ。やっぱし怒ったか。
>・・・・・ちなみに『悪人かどーかもわからないのに』なんぞと言っているそこの
>君。
>まだまだ甘い。
>四匹に共通するあの目つき、あれは悪人以外の何者でもない。
>もし悪人じゃないというならば、あたしはクモの糸で崖からバンジ―ジャンプして
>もいい。
ほんと!?
>「い・・・言ったな小娘!!我らにたてついたことを、あの世で後悔するが
>いい!」
したくな〜い
>そして四匹は、あたし達の方へと向かって来た!
>―――戦いの幕は、あっさりと降ろされた。
>ミもフタもない話ではあるが、あたしが魔族専用の攻撃呪文でも連打すれば、
>四匹はあっさり、技さえ披露することなく倒れたのだった。
むなしい。。。。
>・・・・ま、幻術のよーなもんを使われ逃げられてしまったが、あれじゃあ当分
>身動きが取れないだろう。
あんた手加減ナシか?
>「しっかし・・・・あいつ今更何が目的で・・・・・?」
>魔法攻撃をぶっ放した時に魔力余波でほんのちょっぴり(お願い信じて)焼け野原
>になった周囲を見回しつつ、あたしは言う。
ホントにちょぴし?
>「・・・あいつが・・・・昔俺の先祖とお前で倒された魔族か・・・」
>「―――そ。光の剣と竜破斬(ドラグ・スレイブ)の力を重ねて倒したの。」
>―――そんな『自分』を倒す術を知っているあたしの前に、へーぜんと姿を現した
>ということは・・・・
>まさか・・・・前よりパワーアップしたとでもいうのだろうか・・・?
>・・・・おや?
>「何?君達」
>気がつくと、先程の少年少女―――いや。
>よく見たらおかしな動物達を連れた一同が、こちらをぼーぜんと見つめていた。
>「あ・・・あの・・・・」
>何故か瞳に恐怖の色をたたえつつ、オレンジのシャツを着た少年がこちらに
>向かってきた。
>「僕は・・・・泉光子朗という者です」
光子朗!!
>言ってぺこり、と頭を下げる。
>今時礼儀正しい子である。
>「・・・リナさんとガウリィさん・・・・ですよね・・・・?」
>「・・・・そうよ?」
>「あの・・・あなた達は、一体どういうデジモンなんですか?」
>・・・・・デジモン?
凶暴なデジ
どがしょ
>「あのダークマスターズを、息の根は止めなかったもののあっさり撃破するなんて
>・・・・ひょっとして究極体なんですか?」
>「・・・・・・何なのその『デジモン』って?」
>眉をひそめて問うあたし。
>光子朗くんとやらは仰天して、
>「・・・・デジモンじゃないんですかあなた達!?」
>「だってそりゃあ・・・そんな言葉聞いたこともないし」
>「じゃあ・・・あの不思議な力は何なんですか!?」
>・・・・・不思議な力?
>魔法のことを言っているのだろうか・・・・・って・・・・・!?
>あたしは、光子朗くんの両肩をがしぃっ!と鷲掴みにし、
>「ち・・・ちょっと!!ここどこの国の領内なの!?ライゼール!?
>ゼフィーリア!?それとも・・・・!!」
>「こ・・・ここはデジタルワールドのファイル島ですよ?」
>やや戸惑い気味に答えた彼の言葉に、あたしは思わず絶句した。
>じゃあ―――やっぱりここは―――!!
>『――――そう。お主の思っている通り異世界じゃ』
>いきなり聞こえてきた声に振り向く一同。
>そこには白髪に黒い服を着た老人が、何やら透けて見えるように立っていた。
>『―――ゲンナイさんっ!!』
>子供達は声も唱和させ、その人物の名を呼んだ。
>・・・・・・一体ここはどこなのか。
>あたし達は一体どうなってしまうのか。
>そして何より――――
>ジョイロック倒して今回儲け出るのかっ!?
そんなことか?
>続く!
>
楽しかったです。次も待ってま〜す。それじゃ!