◆−I long for your love(後編の14)−あごん(12/17-00:15)No.12743 ┣Re:おひさでいす!−みい(12/17-11:39)No.12747 ┃┗どーも!ありがとーございます!−あごん(12/18-19:05)No.12759 ┗I long for your love(後編の15)−あごん(12/23-23:38)NEWNo.12812 ┗Re:お待ちしてました〜!−みい(12/24-10:31)NEWNo.12819
12743 | I long for your love(後編の14) | あごん E-mail | 12/17-00:15 |
「あくまでもこれから話すのは、あたしがあの二人を疑わしいと思った根拠にしか過ぎないわ」 「・・・証拠は一つも無いって念押しか?」 「確証も、ね」 鼻先に突き付けられたあたしの指から、目を離すことなく言うガウリイに、あたしはやや皮肉気な笑いと共に頷く。 あたしはここでひとつ腕組をして、小さく唸る。 う〜みゅ。 どこから説明するべきか。 などとあたしが考えていると、ガウリイが瞳の奥だけで微笑しながら口を開いた。 「リナが、感じた事を、感じた順に話してくれよ」 「・・・・・・おーけー。そーするわ」 なぜだか一瞬言葉を失ってしまったが、あたしは妙な安堵感を覚えながらそう応え、そして説明を始めたのだった。 そもそもあたしが一番初めに、おや、と思ったのは第一の事件と第二の事件の間隔が余りにも短い事だった。 その間八日である。 十日も経過していないというのに、なぜ犯人は犯行に及んだのかをまず考えた。 実際、警戒も強くなっていた、と言うよりも最も警戒の強い時期である。事件後の一ヶ月というものは。 そこには必ず理由があるはずだ。 あたしが考えつく理由はふたつ。 ひとつ目。 犯人には時間が無く、一刻も早く犯行を成さなければならなかった。 そして、ふたつ目。 犯人にとって、都合が良い時期であった。 ここでひとつ目の、時間制限説を考えてみる。 とは言え、ケアヌ鳥は渡り鳥でなく、ましてや冬眠などするワケもない。 村人の中に、今、この村を出ていった者もいない。 こうなると、残るは二つ目の説になる。 そう。この時期、いや寧ろこの日こそが犯人にとって最も都合が良かったのではないか? 一一一この日。 つまり今日から遡って四日前であり、第一の事件から数えて八日後。 「さて、この日について一つ着眼すべき点があるわ。・・・わかる?」 ここまで一気に喋り続けて、あたしは再びその鼻先に指を突き付けて質問をした。 「・・・・・・・・・・」 なんだか情けない顔で沈黙するガウリイ。 沈黙だけで回答する人間も珍しいんじゃあないか? 「・・・わかんないのね・・・」 はーっと大仰に嘆息してみせてから、ちょいと肩をすくめる。 「前日に大雨が降ったのよ。テリーも言ってたでしょ?」 「そーいえば・・・」 「確かにひどい土砂降りでしたな、あの日は」 ガウリイの言葉に被さるようにハワードさんが言う。 「けど、それがどーしたって言うんだよ?」 「思い出して? ディーンとジョイスは何故小屋から離れたのかを」 あたしの言葉を受けて小首を傾げ、失敗を恐れる人間の気弱さで、 「・・・煙・・・?」 おそるおそるとガウリイが言葉を吐く。 「その通り。煙・・・つまり火事よね?」 ここでハワードさんが納得顔で頷いたのを、視界の隅で確認した。 どうやら、あたしの言いたい事を理解してくれたらしい。 「・・・えぇーっと、どーゆー・・・」 またもやあたしとハワードさんの顔を交互に窺いながらガウリイが言う。 「つまり、濡れた・・・いや水分を吸収しつくした家屋への放火」 「それの持つ意味を考えると答えはひとつよ」 あたしとハワードさん。 二人の視線を真っ向から受け、ガウリイが呟く。 「・・・放火する事への罪悪感?」 ごつっ。 あたしとハワードさんは思わずその場で、テーブルへと頭から突っ込んだ。 ・・・・なんでそーなるっ?? したたか頭を打ちつけたあたしは、おでこをさすさすと摩りながらガウリイを睨みつけた。 「ちがうわよっ!被害を最小限に止めるためでしょーがっ!!なんてったってジョイスの家なんだから!」 「なるほど」 ぽんっと手を打ち、こくこくと首を縦に振るガウリイ。 ほんとーにわかってんだろーか? 二重の意味で痛い頭を押さえながら、あたしはちらりと上目使いでガウリイの顔を見たのだった。 「でもよー、元々放火自体が目的じゃあないんだからさ、被害を最小限にってのは自分ん家じゃあなくても考えるんじゃないのか?」 おや。なかなか良い意見。 ガウリイにもまだ考えるとゆー知性が一破片くらいは残ってたらしい。 「それはそーよ。否定はしないけど・・・」 「けど?」 「言ったでしょ?犯人にとって最も都合が良い日だったんじゃあないかって」 「・・・聞こう」 最初に言及したように、犯行期間の短さ。 警戒が強い時期に何故なのか。 言ってしまえば、雨なんていつでも降るものだ。 なぜ、それを犯人は待てなかったのか。 待たなかったのか。 「自分たちがその警戒の網をくぐれる自信があったからでしょーが」 あたしのその一言にガウリイは絶句した。 「・・・そうか。そういうことか」 「そーゆー事」 そう。 犯人自身が見回りをする側だったなら、いくら強い警戒体制でも崩すことができるのだ。 テリーが行方をくらました時、あたしは動きようが無いとガウリイに言った。 だが本当はあったのだ。 ただ、それだけで揺さぶりをかけるのは大き過ぎる賭けだった。 もう少し手札が欲しかったあたしは、結局動かずじまいだったのだが。 「んで、さっきの会話の事だけど。覚えてる?」 「どの会話だ?」 「手紙の件よ。ジョイスに説明してたでしょ、あたしが」 う〜ん、と低く唸りながらガウリイが天井に目を泳がせる。 必死に思い出そうとしているのだろう。 「う〜〜〜〜〜〜ん・・・・」 ・・・待つだけ無駄なよーな気がしてきた。 「たしか・・・」 おっ。 思い出したか!? 「一つ目の手紙の内容・・・だっけか?」 「ををっ!かしこいわよ!ガウリイ!立派立派!」 拍手なんぞを送りつつガウリイを誉めるあたし。 「そ・・・そーか?」 なんだか照れながら頭をぽりぽりと掻くガウリイ。 「それって誉め言葉なんですかな?」 呆れた口調のハワードさんに、あたしはびしっとガウリイを指さしながらこう言った。 「十秒以上前の事を覚えてるだけで、ガウリイにはいっぱいいっぱいなんですっ!」 「・・・お前それはヒドいぞ・・・」 ジト目であたしを見ながらガウリイがぼそりとこぼすがそれは無視。 「その時、あたしはこう言ったの。『昨夕、テリーのものとおぼしき手紙が発見された』ってね」 普通なら、テリーのものとおぼしい、と云う箇所に疑問を持つはずがジョイスは違った。 昨夕、という箇所に疑問を持ったのだ。 テリーのものとおぼしい手紙、という箇所に彼女は疑問を抱かない。 つまり、その手紙がテリーのものか、それ以外の者の手によってかを、彼女は知っていたのではないか。 よって、ジョイスにとってはその事は疑問になりえなかったのではないか。 「総合すると、ディーンとジョイスが怪しいって話になるわ」 お久しぶりです、あごんです。 とほー。もースランプでスランプで。 イマイチこの話も気に入らないですが。 妥協も大事ですよねぇ(自暴自棄)。 なんか、まだまだ続きそうです。すいません。 はー。次回はもーちっと早く書きます。 ではでは、あごんでした。 |
12747 | Re:おひさでいす! | みい E-mail | 12/17-11:39 |
記事番号12743へのコメント あごんさんは No.12743「I long for your love(後編の14)」で書きました。 >「あくまでもこれから話すのは、あたしがあの二人を疑わしいと思った根拠にしか過ぎないわ」 にょわ。こんちゃ!みいっす!いきなり本編でちょいビックリです。 >「・・・証拠は一つも無いって念押しか?」 >「確証も、ね」 > 鼻先に突き付けられたあたしの指から、目を離すことなく言うガウリイに、あたしはやや皮肉気な笑いと共に頷く。 > あたしはここでひとつ腕組をして、小さく唸る。 > う〜みゅ。 > どこから説明するべきか。 > などとあたしが考えていると、ガウリイが瞳の奥だけで微笑しながら口を開いた。 >「リナが、感じた事を、感じた順に話してくれよ」 >「・・・・・・おーけー。そーするわ」 ガウリイ優しいv > なぜだか一瞬言葉を失ってしまったが、あたしは妙な安堵感を覚えながらそう応え、そして説明を始めたのだった。 なぜ!? > そもそもあたしが一番初めに、おや、と思ったのは第一の事件と第二の事件の間隔が余りにも短い事だった。 > その間八日である。 > 十日も経過していないというのに、なぜ犯人は犯行に及んだのかをまず考えた。 ふみゅ。 > 実際、警戒も強くなっていた、と言うよりも最も警戒の強い時期である。事件後の一ヶ月というものは。 > そこには必ず理由があるはずだ。 > あたしが考えつく理由はふたつ。 > ひとつ目。 > 犯人には時間が無く、一刻も早く犯行を成さなければならなかった。 > そして、ふたつ目。 > 犯人にとって、都合が良い時期であった。 > > ここでひとつ目の、時間制限説を考えてみる。 > とは言え、ケアヌ鳥は渡り鳥でなく、ましてや冬眠などするワケもない。 > 村人の中に、今、この村を出ていった者もいない。 > こうなると、残るは二つ目の説になる。 なるほど〜。 > そう。この時期、いや寧ろこの日こそが犯人にとって最も都合が良かったのではないか? > 一一一この日。 > つまり今日から遡って四日前であり、第一の事件から数えて八日後。 >「さて、この日について一つ着眼すべき点があるわ。・・・わかる?」 > ここまで一気に喋り続けて、あたしは再びその鼻先に指を突き付けて質問をした。 >「・・・・・・・・・・」 > なんだか情けない顔で沈黙するガウリイ。 > 沈黙だけで回答する人間も珍しいんじゃあないか? >「・・・わかんないのね・・・」 すんません。私もわかんないです(;;) > はーっと大仰に嘆息してみせてから、ちょいと肩をすくめる。 >「前日に大雨が降ったのよ。テリーも言ってたでしょ?」 >「そーいえば・・・」 >「確かにひどい土砂降りでしたな、あの日は」 > ガウリイの言葉に被さるようにハワードさんが言う。 >「けど、それがどーしたって言うんだよ?」 >「思い出して? ディーンとジョイスは何故小屋から離れたのかを」 > あたしの言葉を受けて小首を傾げ、失敗を恐れる人間の気弱さで、 >「・・・煙・・・?」 > おそるおそるとガウリイが言葉を吐く。 ををっ!スゴイぞガウリイ!(をひ) >「その通り。煙・・・つまり火事よね?」 > ここでハワードさんが納得顔で頷いたのを、視界の隅で確認した。 > どうやら、あたしの言いたい事を理解してくれたらしい。 頭イイなぁ。ハワードさん。私にもIQわけてぇっ! >「・・・えぇーっと、どーゆー・・・」 > またもやあたしとハワードさんの顔を交互に窺いながらガウリイが言う。 >「つまり、濡れた・・・いや水分を吸収しつくした家屋への放火」 >「それの持つ意味を考えると答えはひとつよ」 > あたしとハワードさん。 > 二人の視線を真っ向から受け、ガウリイが呟く。 >「・・・放火する事への罪悪感?」 > > ごつっ。 えっ!? > あたしとハワードさんは思わずその場で、テーブルへと頭から突っ込んだ。 > ・・・・なんでそーなるっ?? えええっ!?違うんですかぁっ!? > したたか頭を打ちつけたあたしは、おでこをさすさすと摩りながらガウリイを睨みつけた。 >「ちがうわよっ!被害を最小限に止めるためでしょーがっ!!なんてったってジョイスの家なんだから!」 >「なるほど」 > ぽんっと手を打ち、こくこくと首を縦に振るガウリイ。 うにゅい。 > ほんとーにわかってんだろーか? > 二重の意味で痛い頭を押さえながら、あたしはちらりと上目使いでガウリイの顔を見たのだった。 あはは〜。 >「でもよー、元々放火自体が目的じゃあないんだからさ、被害を最小限にってのは自分ん家じゃあなくても考えるんじゃないのか?」 > おや。なかなか良い意見。 > ガウリイにもまだ考えるとゆー知性が一破片くらいは残ってたらしい。 ひ、一破片・・・。かわいそうに。 >「それはそーよ。否定はしないけど・・・」 >「けど?」 >「言ったでしょ?犯人にとって最も都合が良い日だったんじゃあないかって」 >「・・・聞こう」 うにゅう。 > 最初に言及したように、犯行期間の短さ。 > 警戒が強い時期に何故なのか。 > 言ってしまえば、雨なんていつでも降るものだ。 > なぜ、それを犯人は待てなかったのか。 > 待たなかったのか。 >「自分たちがその警戒の網をくぐれる自信があったからでしょーが」 > あたしのその一言にガウリイは絶句した。 >「・・・そうか。そういうことか」 >「そーゆー事」 > そう。 あっ!なるほど〜!(^v)旦3 ぽんっ! > 犯人自身が見回りをする側だったなら、いくら強い警戒体制でも崩すことができるのだ。 > テリーが行方をくらました時、あたしは動きようが無いとガウリイに言った。 > だが本当はあったのだ。 > ただ、それだけで揺さぶりをかけるのは大き過ぎる賭けだった。 > もう少し手札が欲しかったあたしは、結局動かずじまいだったのだが。 なるほど〜。 >「んで、さっきの会話の事だけど。覚えてる?」 >「どの会話だ?」 >「手紙の件よ。ジョイスに説明してたでしょ、あたしが」 > う〜ん、と低く唸りながらガウリイが天井に目を泳がせる。 > 必死に思い出そうとしているのだろう。 >「う〜〜〜〜〜〜ん・・・・」 > ・・・待つだけ無駄なよーな気がしてきた。 >「たしか・・・」 > おっ。 > 思い出したか!? >「一つ目の手紙の内容・・・だっけか?」 >「ををっ!かしこいわよ!ガウリイ!立派立派!」 > 拍手なんぞを送りつつガウリイを誉めるあたし。 >「そ・・・そーか?」 > なんだか照れながら頭をぽりぽりと掻くガウリイ。 >「それって誉め言葉なんですかな?」 > 呆れた口調のハワードさんに、あたしはびしっとガウリイを指さしながらこう言った。 >「十秒以上前の事を覚えてるだけで、ガウリイにはいっぱいいっぱいなんですっ!」 >「・・・お前それはヒドいぞ・・・」 > ジト目であたしを見ながらガウリイがぼそりとこぼすがそれは無視。 ・・・ひどっ!リ、リナちん、それはいくら何でもちょっと・・・。 リ:「ちょっと」なんなのよ! いえ。なんでもありません。(哀れガウリイ) >「その時、あたしはこう言ったの。『昨夕、テリーのものとおぼしき手紙が発見された』ってね」 > 普通なら、テリーのものとおぼしい、と云う箇所に疑問を持つはずがジョイスは違った。 > 昨夕、という箇所に疑問を持ったのだ。 > テリーのものとおぼしい手紙、という箇所に彼女は疑問を抱かない。 > つまり、その手紙がテリーのものか、それ以外の者の手によってかを、彼女は知っていたのではないか。 > よって、ジョイスにとってはその事は疑問になりえなかったのではないか。 > >「総合すると、ディーンとジョイスが怪しいって話になるわ」 なるほど〜!!! >お久しぶりです、あごんです。 おひさっ!改めてみいでっす! >とほー。もースランプでスランプで。 >イマイチこの話も気に入らないですが。 >妥協も大事ですよねぇ(自暴自棄)。 …‥・がんばってくださいぃ。 >なんか、まだまだ続きそうです。すいません。 >はー。次回はもーちっと早く書きます。 あう〜。すいません『・・・偶然?』のほう、投稿遅くなります。風邪引いちゃいました。。。 >ではでは、あごんでした。 ではでは。みいでした〜。 |
12759 | どーも!ありがとーございます! | あごん E-mail | 12/18-19:05 |
記事番号12747へのコメント みいさんは No.12747「Re:おひさでいす!」で書きました。 > >あごんさんは No.12743「I long for your love(後編の14)」で書きました。 > >>「あくまでもこれから話すのは、あたしがあの二人を疑わしいと思った根拠にしか過ぎないわ」 >にょわ。こんちゃ!みいっす!いきなり本編でちょいビックリです。 >こんばんにゃ。あごんです! あはは、私は前置き書かない人なんです。 何故って、書き終えるまでどこまで話が進むかわからないから(笑)。 >> う〜みゅ。 >> どこから説明するべきか。 >> などとあたしが考えていると、ガウリイが瞳の奥だけで微笑しながら口を開いた。 >>「リナが、感じた事を、感じた順に話してくれよ」 >>「・・・・・・おーけー。そーするわ」 >ガウリイ優しいv >ガウリイファンですから(苦笑)。 >> なぜだか一瞬言葉を失ってしまったが、あたしは妙な安堵感を覚えながらそう応え、そして説明を始めたのだった。 >なぜ!? >まーなんとゆーか、自分を理解してくれている、という事実に対する無意識層の戸惑いと嬉しさですかね。 >> ここでひとつ目の、時間制限説を考えてみる。 >> とは言え、ケアヌ鳥は渡り鳥でなく、ましてや冬眠などするワケもない。 >> 村人の中に、今、この村を出ていった者もいない。 >> こうなると、残るは二つ目の説になる。 >なるほど〜。 >推理の基本ですね。 犯人の立場になってみることは。 >>「・・・・・・・・・・」 >> なんだか情けない顔で沈黙するガウリイ。 >> 沈黙だけで回答する人間も珍しいんじゃあないか? >>「・・・わかんないのね・・・」 >すんません。私もわかんないです(;;) >いえいえ。わかられたらツライですよ、私が(笑)。 >>「・・・煙・・・?」 >> おそるおそるとガウリイが言葉を吐く。 >ををっ!スゴイぞガウリイ!(をひ) >賢くさせすぎですかねぇ(苦笑)? >> ここでハワードさんが納得顔で頷いたのを、視界の隅で確認した。 >> どうやら、あたしの言いたい事を理解してくれたらしい。 >頭イイなぁ。ハワードさん。私にもIQわけてぇっ! >みい様ったら(愛)←!?。 >> 二人の視線を真っ向から受け、ガウリイが呟く。 >>「・・・放火する事への罪悪感?」 >> >> ごつっ。 >えっ!? >> あたしとハワードさんは思わずその場で、テーブルへと頭から突っ込んだ。 >> ・・・・なんでそーなるっ?? >えええっ!?違うんですかぁっ!? >はい。違うんです(笑)。 村の財産であるティークを殺し、ケアヌを殺すような人ですから。犯人は。 >> ガウリイにもまだ考えるとゆー知性が一破片くらいは残ってたらしい。 >ひ、一破片・・・。かわいそうに。 >うちのリナは照れとかじゃなくて、マジでガウリイをアホだと思う奴ですの(笑)。 >> 最初に言及したように、犯行期間の短さ。 >> 警戒が強い時期に何故なのか。 >> 言ってしまえば、雨なんていつでも降るものだ。 >> なぜ、それを犯人は待てなかったのか。 >> 待たなかったのか。 >>「自分たちがその警戒の網をくぐれる自信があったからでしょーが」 >> あたしのその一言にガウリイは絶句した。 >>「・・・そうか。そういうことか」 >>「そーゆー事」 >> そう。 >あっ!なるほど〜!(^v)旦3 ぽんっ! >そーゆー事なんです。 >>「それって誉め言葉なんですかな?」 >> 呆れた口調のハワードさんに、あたしはびしっとガウリイを指さしながらこう言った。 >>「十秒以上前の事を覚えてるだけで、ガウリイにはいっぱいいっぱいなんですっ!」 >>「・・・お前それはヒドいぞ・・・」 >> ジト目であたしを見ながらガウリイがぼそりとこぼすがそれは無視。 >・・・ひどっ!リ、リナちん、それはいくら何でもちょっと・・・。 >リ:「ちょっと」なんなのよ! >いえ。なんでもありません。(哀れガウリイ) >(笑) >おひさっ!改めてみいでっす! >どうも!改めてあごんです! >>妥協も大事ですよねぇ(自暴自棄)。 >…‥・がんばってくださいぃ。 >はい。がんばります。 >あう〜。すいません『・・・偶然?』のほう、投稿遅くなります。風邪引いちゃいました。。。 >まあ、風邪をお召しになったんですか。 御病気中だとゆーのに、感想を下さるなんてっ! ありがとうございます! 「・・・偶然?」も一日千秋の思いで待っています。 御病気が良くなられたら、続き書いて下さい。 ↑うわぁ。これって脅迫ですよねぇ(笑)。 >ではでは。みいでした〜。 >いつもいつもありがとうございます。 お身体をお大事に。もーすぐ冬休みなんですから、早く治して遊ばないと! ではではあごんでしたっ! |
12812 | I long for your love(後編の15) | あごん E-mail | 12/23-23:38 |
記事番号12743へのコメント 『しかし人間というものは本当に』 『□□□□な生き物ですねぇ』 一昨日の朝方に見た夢のリフレインが頭の中を木霊する。 一昨日の朝方に垣間見た過去の映像と音声が体内を走る。 あの時、ゼロスは。 アメリアは。 ゼルガディスは。 何と言ったのだったか。 うまく思い出せない。 あたしはあの時、何と応えたのだったか。 まるで。 まるで記憶を封印されているかのようだ。 「リナ?」 「・・・えっ!?」 呼ばれてあたしは慌てて返事をした。 横に並んで山道を歩くガウリイが、怪訝な顔でこちらを見ていた。 「どーしたんだよ?ぼ〜っとして。何か気に懸かるのか?」 そう言われて初めてガウリイの表情が、怪訝なものではなく心配気なものだということに気付いた。 「ん?ああ。なんでもないわ。ちょっと考え事をね」 「考え事?」 「あ〜。本当になんでもないわよ。気にしないで」 まだ何か言おうとしたガウリイに背を向けて、あたしは傾斜の緩い山道を足早で進んでいった。 なんとなく、今はガウリイと距離をおきたい。 そう思った途端、後方からガウリイの小さなため息が聞こえた。 もちろんあたしは気になんかしなかった。 説明が遅れたが、今あたし達はルーテイア村の西に位置する山にいる。 まぁ言わずもなだが、ケアヌ鳥密漁が行われ、あたしとガウリイが村人にいきなし襲われた山である。 あれから。 つまり、ディーンとジョイスを容疑者と見立てた後、あたしはハワードさんに山を探索したいと願い出た。 そして、ハワードさんが村民を集め話を通してくれたのだ。 成人男性のほとんどがこの山中紀行に参加している。 いちおー村民には、「この山の中に犯人への手懸かりがあるはず」とゆー目的でついてきてもらっている。 だが、実際の目的はテリーを探し出すことである。 しかし、ばか正直にそんな事を言った日には、犯人をヤバイ意味で刺激しかねない。 テリーの生死は定かではない。 生きている可能性がわずかでも残っている今、無駄に犯人を刺激する必要はないのだ。 とにかく、生死の如何はわからないがどちらにせよ、テリーはこの山の中にいるはずだ。 家の中に一人の人間を、誰にも見つからずに拘束するのは至難の業である ならば、犯人はどこにテリーを隠しているのか。 人が近寄らず、かといって村からそう離れていない場所。 この条件に当てはまるのはひとつだけ。 つまり、ここ。 山中にあるゼフィーリア国女王陛下直々の管理下にある山の一角であろう。 「で、お客人。おれらは何を探せばいーのかね?」 一刻も歩けば、あたし達は目的地へと到着した。 そうあたしに声を掛けてきたのは、中年のおっちゃんだった。 「ん〜、何をってワケじゃあないのよ。なにかこう、怪しいなって思えることなんだけど」 「曖昧だな」 「ん〜、まぁね」 この犯行自体が曖昧なのだから仕方ないのだが。 そう心中で苦笑するあたし。 「まっ、なにはともあれっ!ちょっとでも変な雰囲気とかあるところとか探してみて下さい!」 あたしはそう大声を張り上げ手を打ち、村人達を探索へと促した。 そして。 ちらりと目を走らせたその先には。 随分と身軽な格好をした、ディーン・ローラントの姿。 ぶっちゃけた話、あたしはディーンを泳がせるつもりである。 うまくいけばテリーの居場所まで案内してくれるかもしれない。 尾行にかけては、こっちはある意味プロである。 ディーンのような素人に気付かれるおそれはまずない。 そして、幾人かが組になって思い思いの方向に散っていった。 やはりディーンは一人で行動する気のようだ。 言い忘れたが、ジョイス・・というよりも女性にはこの探索に参加をさせていない。 体力的な事もあるが、なによりディーンと謀り妙な行動をジョイスにとらせないためだった。 気配を殺し、息を詰め、足音に細心の注意をはらい。 あたしとガウリイはディーンの後を尾けていった。 しかし。 その時だった。 甲高い女性の悲鳴が辺りに響き渡った。 反射的に後方を振り返ると、少し離れたところから人々のざわめきが聞こえる。 「魔道士さんっ!」 あたしの高性能な耳が男性の声をとらえた。 「誰か!助けてやってくれ!」 一人や二人の声ではない。 複数の人間・・・男性が魔道士であるあたしを呼んでいるのだっ! その声に埋もれるように響く女性の声。 ただ事ではなさそうだ! ちらりと振り返ると、当たり前だがもうディーンの姿は見えない。 ちぃっ! ひとつの可能性があたしの頭を横切る。 ・・・・しょーがないっ! しゃくではあるが、乗せられてやるしかない。 「ガウリイっ!出来ればでいーわっ!ディーンを探して尾行続けといて!」 「わかった!」 強くうなずくガウリイ。 「道とかわからなくなりそうだったら引き返すのよっ!」 「おうっ!」 そして、あたし達はお互いに背中を向け合い駆け出したのだった。 こんばんは、あごんとゆーものです。 なんとか終わりが見えてまいりました。 そうですね、あと2・3回といったところですね。 調子が良ければ1回かなぁ(笑)。 とにかく、ラストシーンを書きたいが為だけに作った小説でっす。 衝撃、とまではいかないですが、私なりのガウリナの在り方を書くつもりです。 ではでは、また次回にてお会いしましょう。 お待ち頂ければ幸いです。 |
12819 | Re:お待ちしてました〜! | みい E-mail | 12/24-10:31 |
記事番号12812へのコメント あごんさんは No.12812「I long for your love(後編の15)」で書きました。 こんちゃ!みいです! > 『しかし人間というものは本当に』 > 『□□□□な生き物ですねぇ』 どんな生き物なんですか? > 一昨日の朝方に見た夢のリフレインが頭の中を木霊する。 > 一昨日の朝方に垣間見た過去の映像と音声が体内を走る。 > > あの時、ゼロスは。 > アメリアは。 > ゼルガディスは。 > 何と言ったのだったか。 > うまく思い出せない。 > あたしはあの時、何と応えたのだったか。 > まるで。 > まるで記憶を封印されているかのようだ。 封印・・・。 >「リナ?」 >「・・・えっ!?」 > 呼ばれてあたしは慌てて返事をした。 > 横に並んで山道を歩くガウリイが、怪訝な顔でこちらを見ていた。 >「どーしたんだよ?ぼ〜っとして。何か気に懸かるのか?」 > そう言われて初めてガウリイの表情が、怪訝なものではなく心配気なものだということに気付いた。 >「ん?ああ。なんでもないわ。ちょっと考え事をね」 >「考え事?」 >「あ〜。本当になんでもないわよ。気にしないで」 > まだ何か言おうとしたガウリイに背を向けて、あたしは傾斜の緩い山道を足早で進んでいった。 > なんとなく、今はガウリイと距離をおきたい。 なぜっ!? > そう思った途端、後方からガウリイの小さなため息が聞こえた。 > もちろんあたしは気になんかしなかった。 なぜっ!?ため息? > 説明が遅れたが、今あたし達はルーテイア村の西に位置する山にいる。 > まぁ言わずもなだが、ケアヌ鳥密漁が行われ、あたしとガウリイが村人にいきなし襲われた山である。 > あれから。 > つまり、ディーンとジョイスを容疑者と見立てた後、あたしはハワードさんに山を探索したいと願い出た。 > そして、ハワードさんが村民を集め話を通してくれたのだ。 > 成人男性のほとんどがこの山中紀行に参加している。 > いちおー村民には、「この山の中に犯人への手懸かりがあるはず」とゆー目的でついてきてもらっている。 うにゅ。 > だが、実際の目的はテリーを探し出すことである。 > しかし、ばか正直にそんな事を言った日には、犯人をヤバイ意味で刺激しかねない。 なるほどっ! > テリーの生死は定かではない。 > 生きている可能性がわずかでも残っている今、無駄に犯人を刺激する必要はないのだ。 > とにかく、生死の如何はわからないがどちらにせよ、テリーはこの山の中にいるはずだ。 > 家の中に一人の人間を、誰にも見つからずに拘束するのは至難の業である > ならば、犯人はどこにテリーを隠しているのか。 > 人が近寄らず、かといって村からそう離れていない場所。 > この条件に当てはまるのはひとつだけ。 > つまり、ここ。 > 山中にあるゼフィーリア国女王陛下直々の管理下にある山の一角であろう。 な〜るほど〜。 >「で、お客人。おれらは何を探せばいーのかね?」 > 一刻も歩けば、あたし達は目的地へと到着した。 > そうあたしに声を掛けてきたのは、中年のおっちゃんだった。 >「ん〜、何をってワケじゃあないのよ。なにかこう、怪しいなって思えることなんだけど」 >「曖昧だな」 >「ん〜、まぁね」 > この犯行自体が曖昧なのだから仕方ないのだが。 > そう心中で苦笑するあたし。 はっきりいえないですしね。まあ、テリーも怪しいですし。(笑) >「まっ、なにはともあれっ!ちょっとでも変な雰囲気とかあるところとか探してみて下さい!」 > あたしはそう大声を張り上げ手を打ち、村人達を探索へと促した。 > そして。 > ちらりと目を走らせたその先には。 > 随分と身軽な格好をした、ディーン・ローラントの姿。 > ぶっちゃけた話、あたしはディーンを泳がせるつもりである。 > うまくいけばテリーの居場所まで案内してくれるかもしれない。 > 尾行にかけては、こっちはある意味プロである。 なんかイヤかもです。 > ディーンのような素人に気付かれるおそれはまずない。 気付かれたらプライドが・・・。 > そして、幾人かが組になって思い思いの方向に散っていった。 > やはりディーンは一人で行動する気のようだ。 > 言い忘れたが、ジョイス・・というよりも女性にはこの探索に参加をさせていない。 > 体力的な事もあるが、なによりディーンと謀り妙な行動をジョイスにとらせないためだった。 > 気配を殺し、息を詰め、足音に細心の注意をはらい。 > あたしとガウリイはディーンの後を尾けていった。 さっすが!尾行のプロですっ!(違) > しかし。 うにゅっ!? > その時だった。 > 甲高い女性の悲鳴が辺りに響き渡った。 女性!? > 反射的に後方を振り返ると、少し離れたところから人々のざわめきが聞こえる。 >「魔道士さんっ!」 > あたしの高性能な耳が男性の声をとらえた。 >「誰か!助けてやってくれ!」 > 一人や二人の声ではない。 > 複数の人間・・・男性が魔道士であるあたしを呼んでいるのだっ! > その声に埋もれるように響く女性の声。 > ただ事ではなさそうだ! > ちらりと振り返ると、当たり前だがもうディーンの姿は見えない。 > ちぃっ! > ひとつの可能性があたしの頭を横切る。 まさか、・・・私なりの予想ですが、 まだどこかにテリーは生きていて、ディーンはテリーを殺しに行こうとしていて、 それをリナ達に見られるとヤバいのでジョイスをおとりに使った、なんてコトでは・・・? > ・・・・しょーがないっ! > しゃくではあるが、乗せられてやるしかない。 >「ガウリイっ!出来ればでいーわっ!ディーンを探して尾行続けといて!」 >「わかった!」 > 強くうなずくガウリイ。 >「道とかわからなくなりそうだったら引き返すのよっ!」 >「おうっ!」 > そして、あたし達はお互いに背中を向け合い駆け出したのだった。 あああっ!続きが気になりますぅ!!! >こんばんは、あごんとゆーものです。 こんちゃ!みいと申します。 >なんとか終わりが見えてまいりました。 >そうですね、あと2・3回といったところですね。 >調子が良ければ1回かなぁ(笑)。 >とにかく、ラストシーンを書きたいが為だけに作った小説でっす。 >衝撃、とまではいかないですが、私なりのガウリナの在り方を書くつもりです。 >ではでは、また次回にてお会いしましょう。 >お待ち頂ければ幸いです。 待ってますとも〜! それでは、みいでしたっ! |