◆−その1 クラゲ君の場合−さくも(12/29-21:04)No.12911
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12911その1 クラゲ君の場合さくも E-mail 12/29-21:04


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初めまして、又は再びっ!名前はさくもと申します。管理人さん。お世話かけてすみません。(ぺこっ)

っちゅーわけで。今までたくさんのスレイヤーズ話を見て、自分も書きたくなり、こっち側にきちゃった。とゆーわけでありまっする。


でわ、仲良し四人組のお話です。

どうぞ!

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誰が呼んだか『仲良し四人組』。

コレは彼らのもう一つもお話。今回はクラゲ君のお話を見てみましょう。
 


事の始まりは些細なことだった。


「なんですってぇ?!一日一便んんんん!!??」

ここはカディーヌの村。町の近くにある運河が隣町との唯一の交通機関。しかしその、唯一の交通機関である船は一日一便しか出ない、と船の切符売りのおばちゃんから聞いた後のリナの第一声だった。

「そ。今日の便はついさっきでたよ。明日はもうちょっと早く、くることだね。」

「そんなあ〜」

がっくし
 
お話の始まりはこんな感じにはじまった。 



仕方ないので彼らは宿を取って待機することにした。
 



とぼとぼ
すたすた
ぽてぽて
てとてと

「リナが、イカ焼き食べなかったらまにあってたかもな(ぼそっ)」

はあ

「!うっさいわね!あんただって食べたでしょ!しかも3個もっ!」
「でも、最初に言い出したのはリナだろ〜?」
「おだまり!こーゆーのは連帯責任よ!れーんーたーい!!」
「れ・・れんたい・・・ってなに?」
「辞書ひきなさいよ!辞書を!ほれ!」

ずい!

リナは辞典をとりだした!

「この世界に辞書あるのか?」
「はいそこ!つっこまない!そーゆーのは聞き流しなさい!」
「まあまあ。ゼルガディスさん。今日の食事はリナさんとガウリイさんにおごって貰うってことで、許してあげましょうよ」
「そーだな」
「・・・・かってに決めないでくれる?」
「・・・・ら・・・り・・・る・・れ・・れ〜ん〜た〜い〜」



 
宿
 
がさごそ がさごさ



「あ〜。リーマの粉薬があまちゃってる・・・」
「あれ?リナさん。荷物の整理ですか?」

ひょこっ

ヒマなので、多くなった荷物(戦利品)を整理しているリナの所に、ひょっこりアメリアが入ってきた。

「あ、アメリア、結構多くなったからねえ〜。この際要らない物は売ろうかと思って。」
「へ〜。色々ありますねえ〜」

じろじろ〜

ずらりとベットの上に並べられたマジックアイテムを見てアメリアは声を出す。なにせ、町一つ買えるくらいリナはマジックアイテムを持ってる。

「あ!リーマの粉薬」

ひょい

アメリアがスナ色の粉の入っている小瓶を手に取った。
「あ〜欲しかったら持っていっていいわよ。ソレ。」

ぱたぱた

「いーんですか!?」

嬉しそうにアメリアはリナを見た。

「うん。何か中途半端に残ってるし、でもその量じゃロクなことに使えないわよ?」
「いーんです。コレくらいあれば充分ですもん」
「・・・なんに使うの?」
「・・・?」

アメリアがちょっと意外そうな目でリナをみた。


ちっちっち

「リナさ〜ん。リーマの粉薬の別名知らないんですか〜?」
「え?」

アメリアの何か言いたげな言葉に、リナは昔読んだリーマの粉薬についての文献を思い出しながら答えた。

「え〜っと。リーマの粉薬・・・リーマルジュの木の皮を粉状にした物で、特に睡眠薬に使われ、別名・・・あ!」

二人の視線が合う。

こくり

アメリアがうなずく。
 
『猫も踊るコナグスリ!!』


 
爆笑


 
コノ粉薬は、どーゆー訳か水にとかし、熱を加えて猫に与えるとアラ不思議!猫が酔っぱらって踊り出すのである!
一体だれが発見したんだか・・・・

 
「とゆー訳で、早速実験です!」

「らじゃー!!」
荷物整理もそこそこにリナとアメリアは宿を飛び出した。魔道をかじった事のある者なら一度は聞く話であるが、実際やったことのある者を見たことはない。(んなアホなことするヒマがあったら本読んでる方がましだからねえ)ソレを証明すべく彼女たちは猫を探した。そしてーーー

程なく二人の大爆笑が聞こえてきたのは言うまでもない。

気が付くとお昼になっていたので、とりあえず宿に戻ることにした。

宿への道の間二人の話題は猫一色だった。


「いや〜。あの白猫のコサックにはばかうけだわ〜」

「私なんか三毛猫のドジョウすくいをおもいだしただけで・・・・うぷぷぷぷぷ」

こんな感じ。
 
きいっ

宿の一階は食堂になっている。ふたりは、そこにはいった。

「でも、やっぱりあの黒ねこさんですよね〜あの腰の動きはただ者じゃありませんでした!」
「そうよね。猫にしちゃ〜すごかったわよね〜前世がダンサーとか!?」
「何わけのわかわん話題をしている」

これはゼルガディスの声。

彼女たちより早く、食堂にきていたようだ。

あ!!ゼルおはよー、コレがもう爆笑ものでさー。」

おはようと言う時間でもないが一応あいさつはする。まだ少し余っているリーマの粉薬をテーブルに置き、朝ご飯をオーダーしつつ、さっきの猫のことをゼルに聞かせる。
 


なんだかんだいって、ゼルも面白がっていた。(笑)

 
「それにしても、ガウリイおそいわねえ〜」

きょろっ

「二日酔いだとさ」
「全く・・・。まあいいわ!さっさとご飯すましちゃいましょう!!」
「おまちど〜。C定食にスープスパ二人前、肉と青野菜のソテー三人前、キクル羊の包み蒸し、オムレツと焼き魚のセット。ロレイエビのスープに、鮭のムニエルBパターン五人前。あと、モーニングセット一人前。以上ですね」

テーブルいっぱいに『朝ご飯』が運ばれた。

「うほ〜!おいしそう!んじゃ」

『いっただっきま〜す!』(「・・・・」←ゼル)
 
んまんま。がつがつ。ちゅるちゅる。ごっくん
 

「けどさー、船が一日一便ってえのわムカツクわね。10便ぐらいどばーっとでりゃーいいのに。どぶぁーっと」

ぱっぱっぱ

スープに胡椒かけながらリナは言う。
「仕方ないですよ、それだけ運河が大きいんですから」

ちゅるちゅる

「ガウリイなら、泳いで行けそうだがな」

きこきこ

「やりかねないわね」

ぱっぱっっぱ

「なんたってガウリイさん・・・」

はあ

「『生まれついての肉体派』ですしね(だしね)(だしな)」

見事に3人の声がハモる。それぞれお互いの顔をみながら少し笑う。

「まあ、いざとなったらガウリイは泳いで貰いましょ。運ぶのって結構つかれるのよね」

ぱっぱっぱっぱ

「あははははは。いーんですかー?」
「いーのいーの。昔からなんとかは風邪をひかない。ってえいうじゃない」

ぱっぱっぱっぱ

「ところでリナよ」

ことり

「ん〜?何ゼル?」

ぱっぱっぱ

「お前いつまで胡椒をかけてるつもりなんだ?」

はっっ!!

「しまった!!あ〜一瓶全部いれちゃった・・・」
「リナさん・・・」
「何よアメリア・・・これどーしよう」
「それって・・・・」
「なに?胡椒ほしいの?」
「そーじゃなくて・・・」
「これがどーかした・・・のおおおお!!??」

胡椒と思っていた瓶はリーマの粉薬の瓶だった。いまやうるわしのロレイエビのスープさんはリーマの粉薬いりになってしまった。
一瞬思考が停止する3人。しかし、リナは即座に口を開いた

「二日酔いで苦しんでいるガウリイには、ロレイエビのスープが一番ね!!私は涙をのんでガウリイにあげるわ!」
「リナさん・・・」
「害はないとおもうが、何か副作用があるかもしれんぞ、さげてもらえ」

常識的判断をしたゼルにリナは意味ありげに言う。

「んっふっふ〜。甘いわねゼルちゃん!」

ちっっちっっち

「ちゃん付けするな」


「猫もおどるのよ!ガウリイも踊るかどーかみてみたくない!?」


・・・つまり・・・・・彼女はコレをガウリイに飲ませようといっているのだ


「でも・・・もしお腹が痛くなったりしたら?」

そんなの正義に反します!とか言うとおもったら、アメリアは意外にやってみたそうにリナにいった。

「だーいじょうぶ!ちゃんと中和の呪文しってるし!」
「ホントですか?」
「んん!昔ある人から教えてもらったも〜ん。誰だかいいたくないけど・・・」
「そ・・ですか。ならいいんじゃあないんですかね?」
「こらこらこらこら」

アメリアは『飲ませる派』に移った。子供って好奇心おうせいなのさ・・・

「なによ〜ぜる!」


残るはゼル


「ぜる!あんた『(オーガ+クラゲ)÷2』が猫より上か下かしたくないのっ!?」
「いや、べつに・・・・ってーか、きわどいなソレ」
「だーかーら!世紀の実験をこれからしよう!ってーのよ!ねえアメリア!」
「はい!きわどいです!」
「しかし!もしものことがあったらどうする!」
「あたしはガウリイを信じるわ!」
「私も信じます!」


きらきらきらきら


「そーゆー信じ方は・・・・」
 

結局ゼルガディスが折れたのだった


 
あの後、「このままだと味がわるいですから味付けを濃くしましょう」とのアメリアの発言に、ロレイエビのスープにはタバスコ一本、胡椒(本物)、お塩に砂糖にソースにしょうゆ。おまけに紅茶まで入ってしまった。・・・3人とも楽しがっていたけど。


「ん〜いいかおり。われながらかんぺきよ!」

そよそよ

「香りだけならな・・・なんか余計に腹をこわしそうになった気がするぞ」

オレンジいろのソレを見てゼルがつぶやく

「大丈夫ですよ。いざって時にリナさんの中和の魔法もあることですし・・・」

「そーそー!ここまで来たらあたしたち共犯だかんね。抜け駆けしたらドラ・スレもんよ?」

ん〜?ん〜?

「お前が一番しそうだがな・・・」

ナイス確信!

「その時は私が十日連続で『生への賛歌(罪は身を滅ぼすバージョン)』を耳もとでささやき続けてさしげましょう!」

リナとゼルは一瞬、自分の寝ている横で「生きてるって素晴らしい、生きてるって素晴らしい」とささやき続けているアメリアを想像して悪寒が走った。

「まあ!ようはガウリイをつれて来なきゃはじまらないわ!ゼル!よんできて!」


(つづいたりする)


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とゆーわけで、第一話しゅーりょーです!いやーハモリが多いですね。きにしないでください!一体ガウリイはどうなるんでしょーか!?(ってまだでてないけど)。
先にあやまっときます。ガウリイファンの人。すみません・・・・・。
行き当たりばったりの駄文ですが、宜しくおねがいします!

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12965その1 クラゲ君の場合2さくも 1/1-23:41
記事番号12911へのコメント

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はい。その2です。

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はっきり言ってガウリイは二日酔いだった。

「う〜きもちわるひぃ〜・・・」

ベットの上をゴロゴロ動き回りながらガウリイは唸っていた。

「いっきのみなんてするんじゃなかったぁ・・・」
 

トントン

『ガウリイ入るぞ』

ドアの向こうからゼルガディスの声が聞こえた。

「んん〜〜〜〜〜」
たるんだ声でドアの向こうに返事を返す。

キィ

「おい、いい加減起きろ」
部屋に入ってきつつ、ゼルはベットの上でクラゲになっているガウリイに声を掛けた。いつもはガウリイがゼルガディスをおこすのだが、今日は反対になってしまった。

「むり・・・からだがすっぱくてうごけなひぃ・・・」
「重症だな。まあ、あれだけ飲んだらなあ・・」
言葉が全てひらがなになっているガウリイを横目で見ながら昨晩の事を思い出す。
 



**昨晩**


ガウリイとゼルはちょっと飲みに行こうといって、酒場に出かけた。まあ、酒も良かったし、つまみもうまかったが、客が悪かった・・・・(ある意味で)。

『よう、兄ちゃん達、なかなかいい体してるじゃねえきゃ』

片手に一升瓶を持ったほろ酔い加減のおっちゃんが二人のテーブルに近寄ってきた。

『俺はこの辺で“一気飲みのジャック”ってぇ名でとおってんだ、俺としょうぶしんやいきゃ?』
『随分自分勝手な話だな。ジャックだかジョーだかしらんが、他をあたりな』

ごもっともな意見のゼル。普通、誰だって道ばたで「ようよう、指相撲キングの俺としょうぶしないか?」とか言われたら「何いってんだこいつ?」と思うだろう。例えが違う気がするけど、まあ、つっこまないでほしい。しかし、この“一気飲みのジャック”と勝負したヤツが居る。


その名はガウリイ・ガブリエフ。

『くは〜〜〜〜〜〜!!どうだおっちゃん!もうダメかっ?!!』

ラウンド2・一気のみ対決はガウリイがやや有利。
いつまにか集まってきたギャラリーさん達も混じって勝負はなかなか終わらなかった。

『なにいってんでい!次はこれでしょうぶらっ!!』

どでん!!?

おおおおおおお!!?

おっちゃんは自分の持っていた一升瓶をテーブルにおいた。

『こっこれわ!』

皆がおっちゃんの一升瓶のラベルをみつめる!

『・・お・・・・お酢だし・・・・』

それはさっきまで他人の振りしていたゼルガディスの驚愕の声。

『第三ラウンドはコレの一気のみだ!』
『まかしときっっっ!』
『お!おい、ガウリイ!本気か!?酢だぞ!酢!』
『しってるよ、ちらし寿司にはいってるやつだろ?』
『そりゃあ、そうだが・・・』

ゼルの止めを解ってるのか解ってないのか、はたまた酔ってるのか。ガウリイはのほほんと言った。

『安心せい、少年よ!(ガウリイのことらしい)これを一升瓶のめば、もれなく体がやわらかくなるぞ!!』

と、これは酒場の亭主。ちなみにギャラリーは飲め飲めコールをやってたりする。

『え!ほんと!?』
『ほんとうさ!本気になりゃーハンドバックにもはいれるぜっ!』
『こらこらこらー!余計なこと言うな!』(ゼル)
『さあ!兄ちゃん!やるのか、やらねえのか!』
『う〜〜〜〜〜〜〜〜ん、お酢って一気のみしたことないけど・・・』
『おい!ガウリイ!』
『どっちだい!』

酒場にいる人々がガウリイの答えを固唾をのんで見守る、そして・・・・・・・・


『やる!』


ガウリイの答えにゼルガディスは突っ伏したのだった。

 
「う〜〜〜〜うめぼしなきぶん・・・」

と、いうことで、ガウリイの二日酔いの原因は「お酢の一気のみ」だった。

「とにかく、朝メシをくっと・・・・・・け」
これからおこりうるガウリイの不幸を想像し、笑いをこらえながらゼルはガウリイに言った。

「うを〜〜〜〜い」

もぞもぞ のそのそ がちゃり ぺたぺた とんとんとん
ガウリイが階段に降りる音を聞きながらゼルはつぶやいた。


「・・・・まあ、大丈夫だろう・・・・な」
 

「大丈夫ですかねえ?」


「大丈夫よ!あ、来た来た、が〜うりい!」
一階(食堂)で待機していたリナ、アメリアはガウリイにてを振った。


「ん〜〜〜うはよう」
「顔に縦線が入ってますよガウリイさん・・・」
「からだが、うめぼしなかんじだけど、たぶんくったら、なおるから。むかしからそうだったし・・」

『(ひらがなしゃべりだし・・・)』

「まま!病は気からってゆ〜し!ガウリイ、た〜ンとお食べ!」
「ほーい」
 
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 はい!
  終わりです!短いです!次から・・・・多分・・・・
 
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