◆−復活外伝『天国に一番近い女』−十翼 晶(12/30-14:55)No.12916
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12916復活外伝『天国に一番近い女』十翼 晶 12/30-14:55



  前書きに変えて・・・『神さまと天使のある昼下がり』

「こんにちは、神さま。お久しぶりですね」
「・・・あ、スットコ天使。久しぶりだなぁ」
「・・・・・・自称怪盗運動音痴ボケ神さまも、お変わりなく」
「ま、それは良いとして」
「(軽く無視された・・・ちょっと哀しい)なんです?」
「いろいろとさ、考えたわけよ。私。ちょっと最近暇だしさぁ」
「はあ」
「それで、あんたに有給休暇を出してやろうとおもう」
「ホントですか!? わー、神さま太っ腹!!」
「んで」
「・・・・・・なにかあるんですか?」
「有休中暇だろうから、この紙に書いてあることをやってちょうだい♪」
「へ? ・・・こりゃまたけったいな便せんで・・・・・・ええええええええええっ!!?」
「じゃ、あとは任せたから♪ しーゆーあげいん♪」


  本当の前書き

 こんにちは。十翼です。
 今回は、なんと復活『天国に一番近い女』!! つーか番外ですけど・・・。
 やっぱ、あれのせいでしょ。昨日の。ドラマスペシャル『天国に一番近い男』第二弾。最高でした。うん。
 あれで、新たに知恵を植え込まれた私としては、これをネタにせねば成るまいと思いまして。
 扇時代の作品をまた書くっつーのも珍しいことです。というか初めてですが。まず、今までの『天国〜』を見るなり思い出すなりしてから・・・
 とりあえず見てちょっ!


  2000年12月30日 午後1時

『・・・今夜9時までだ。いつもの公園に、500万だ!』
「もう・・・無理だ・・・。一体、いくら搾り取るつもりだ・・・!!」
『そりゃぁ・・・取れるだけ取るさ。ふふふ・・娘の命が惜しく無いのか?』
「・・・くっ・・・・・・」
『パパ・・・助けて・・・』
「わ・・・分かった・・・! だから・・・娘は傷つけるなよ・・・!!」
『分かってるさ・・・ふふふ・・・・・・』

 ずんちゃっちゃ〜♪ ずんたった〜♪
「可愛らしいメロディねぇ・・・もう、鼻歌で歌えるくらい覚えちゃったわ」
「・・・あ・・・うん・・・えーと・・・・・・」
「あのくるくる回るメリーゴーランド・・・あの黄色い服の子、もうこれで乗るの4回目よ。相当気に入ったのね・・・・・・」
「そ・・・そうみたいだな・・・よく覚えてるな・・・・・・」
「覚えるほど待たせたのはどこのどいつだぁぁぁぁぁぁっ!!」
 どっづばぁぁぁぁぁぁん!!
 あたしの裏スクリュークルーウァッハ(何それ)を喰らい、ガウリイは見事後ろ向きに吹っ飛んでいく。
「・・・たくっ! 毎回毎回大事なデートの日に限って、どーしてこう1時間近く遅れてくるわけ!?」
「きょ・・・今日は・・・電車が雪で遅れて・・・・・・」
「それは昨日からニュースでやってた!! あたしも電話で言ったじゃない、バスとかで来いって!!」
「・・・・・・言ったっけ?」
「言ったぁぁぁぁぁっ!! ちょっとは覚えなさいよ、この脳味噌クルクルウエスタン!!」
「・・・うえ?」
 あたしの言葉に、ガウリイが上を見上げる。
 すっどごぉぉぉぉん!!
 何か黒い物体が、いい感じの音を立てて、ガウリイの顔面に落ちてきた。
「・・・・・・猫?」
 それは、可愛らしい黒猫だった。後頭部から倒れたガウリイの顔の上から抱き上げると、「みゃー」と小さく鳴く。
「・・・ん?」
 あたしがその猫の頭をなでると、なにかごつごつした物体に手が当たる。見ると、小さな石のようなものが、猫の頭に刺さっていた。・・・いや、石と言うより、むしろ角だったけれど。
 でも、もしかしたら何かあって石が刺さっているのかもしれないし、それはそれで一大事、早く獣医につれていってあげなきゃ。
「ガウリイ、起きて!」
「・・・んうー・・・痛い・・・」
 ガウリイが、綺麗な石で飾られた地面に見事にぶつけた後頭部をさすりながら、身を起こした。
 ここの移動遊園地に集まっていた子供たちが、何事かとこっちを見ている。
「ほら、ガキじゃないんだから! しっかり起きて! この辺に獣医とか知らない?」
「獣医・・・っつったら・・・ゼルん家の隣・・・アメリアの家とは反対の隣が動物病院じゃ無かったっけ?」
「そっち側は行ったこと無いけど・・・ふぅん、じゃ、その動物病院にレッツ・ゴー!!」
 あたしは、ぴっと手を挙げ駅へと走っていく。
「あ、タクシー代、ガウリイ持ちね」
「なんで!?」

  2000年12月30日午後2時

「何が哀しゅうてっ・・・こんな冬休みまっさかりにっ・・・ただでアメリアの家のっ・・・雪かきしてるんだよっ・・・俺っ!」
「はーいはい、文句は言わないで! 特別におにぎり持ってきてあげましたからv」
「・・・アメリア・・・俺は兄貴じゃないんだから・・・そんなおにぎりにはだまされないぞ」
「フィリアさんの手作りです」
「全部貰う」
「・・・・・・・・・・・・ヴァル・・・・・・・・・・・・」
 大きなお皿一杯のおにぎりを、にこにこ微笑みながら運んできたアメリアとフィリアを見てから、あたしは何となく哀しくなって呟いた。
「あ、リナさんにガウリイさん! お久しぶりです! 冬休み入ってから、さっぱり音沙汰無しで・・・ちょっと心配でしたよ!」
「あ、ごめんごめん。いやー、昨日までミリーナの家の掃除、手伝わされちゃって・・・結構綺麗な新居だったわよー」
 ちょっと意地の悪い笑みを浮かべ、あたしはアメリアに言った。
 その時、あたしが抱えていた猫が、「みゃー」と鳴き声をあげた。それに気づいたらしくアメリアとフィリアが寄ってきて、
「わぁっ! 可愛い!」
「その子どうしたんですか、リナさん?」
「いやー、偶然ちょっとねぇ。道歩いてたら、上から。迷子だと思うんだけど、おでこに怪我みたいなのがあってさぁ、ヴァルの家の隣に動物病院があるって言うから」
「あ、でも、あそこ今日休んでますよ」
「えー? ・・・ま、いっか。頼めば入れてくれるでしょ」
 フィリアの言葉に、けれどあたしは脳天気に言う。
「じゃ、ガウリイ、行くわよ」
「あ、ああ。・・・そーいやヴァル、ゼルが見あたらないけど?」
「・・・・・・アメリアん家の中庭の雪かき」
「・・・・・・そりゃー、むなしくなるわね・・・」
 ガウリイに答えたヴァルに、あたしは小さく呟いた。

「すいませーん! 入れてくれませんかー!?」
「・・・今日は休みなんだ。悪いが、よそへ行ってくれないか?」
 あたしがガンガンとドアをノックすると、中から顔色の悪いおじさんが出てきた。んーみゅ、風邪かな?
「けど、ちょっとだけで良いんです! この子のおでこ、怪我かどうか・・・」
「だからっ・・・悪いけど・・・」
 おじさんがもっと言おうとした、その時。
 ぷるるるる、と背後の電話がなった。
「・・・ちょっとごめん」
 おじさんは、ダッシュで受話器を取る。
「なぁリナ、ちょっと取り込み中みたいだし・・・やっぱり他にしないか?」
「そうしたら、移動代、もっとガウリイにかかるよ?」
「・・・・・・・・・・・・それは・・・・・・・・・・・・」
 あたしの言葉にガウリイが黙った、その時。
「ちょっ・・・ちょっと待ってくれ!! 9時、9時に絶対500万持って行くから・・・!! だから、娘には何もするな!!」
 嫌な予感大爆発の言葉を、電話に向かって叫ぶおじさん。アメリアたちは気づいてないようだけど、あたしとガウリイはきっちり聞こえた。
 かちゃん、と受話器を置いたおじさんに、あたしたちは言った。
「・・・・・・協力できることがあったら、何でもしますよ?」
 それを聞いたおじさんは、泣きそうなほどに顔を歪めた。

 動物病院の中に通され、あたしたちはダイニングテーブルについた。
「・・・・・・私の娘がさらわれたのは・・・三日前の午後のことです」
「それ以来、ずっとお金を脅迫されている、と?」
 あたしの言葉に、おじさん・・・クロードさんと名乗った彼は頷いた。
「いくらほど?」
「・・・一昨日は300万円・・・昨日は100万・・・それで、今日は500万・・・」
「全部で900万円!? どうして警察に言わないんですか!?」
「そんなことをしたら・・・娘が殺されてしまう・・・!!」
 クロードさんは頭を抱え、どうしたもんかと俯いてしまう。
「そりゃ・・・病院をやっているから、他よりは少しはお金があるけど・・・お金持ちってほどでもない! 500万なんて、急には用意できないし・・・これ以上お金を取られたら・・・・・・。・・・けれど・・・死んだ妻と約束したんだ。たとえ、何があろうと、娘の命だけは守ると・・・・・・!!」
「・・・許せねぇな・・・人の子供さらって、お金取るなんて・・・・・・」
 ガウリイが、拳を握り、呟いた。
「けど、クロードさん。犯人の手がかりとかは、なにか分からないんですか?」
「・・・・・・あいにく・・・全然分かりません。声は、マスクか何かで口を覆っているのか、妙にこもっているし。それに・・・・・・!」
 そう言ったとき、クロードさんは何かに気づいた様子で顔を上げた。
「そういえば、昨日娘が電話のときに言っていました! 「遠くからぼぉーって音がよくする」と!」
「ぼぉーって音?」
「あと、他に変なところと言ったら・・・毎回、お金は西第一のベンチに置いて行け、と・・・」
「西第一?」
「公園ですよ。この近くにある、西第一公園というところです」
 クロードさんの言葉に、あたしとガウリイは考え込んだ。
「なあリナ・・・俺、さっぱり分からないんだけどさ」
「それはいつものことでしょ」
「・・・・・・で、それなりに考えてみたんだけど」
「なぁに?」
「そのぼぉーって音、なんなんだろうな」
「さぁ・・・・・・定期的になるものかしら?」
「音がよくする、ってことは、結構頻繁になっていると思うんですが・・・」
 クロードさんに言われて、あたしはちょっと思いついた。
 毎回西第一公園にお金を置いていかせると言うことは、その公園に結構近いところか、逆にかなり遠いところを隠れ蓑にしているはず。公園、というからには、子供の多いところ・・・だいたい住宅街にあるはずだから、どうせなら近くに隠れていた方が、人も多くてバレにくいはず。
 犯人が隠れているのがその公園の近く・・・というのはかなり高い確率だけど・・・それにしても、「ぼぉーって音」って、一体・・・・・・?
「この辺一帯の地図とかあります?」
「地図・・・ですか?」
 あたしの言葉に、クロードさんは一枚の大きな紙を持ってくる。
「なにか、音の手がかりになる物は・・・」
 あたしが、西第一公園の近くを、じっと見ていると・・・・・・
「・・・・・・貿易港?」
 西第一公園の、ちょうど東側。
 そこは、港となっていた。
「もしかして・・・船の音!?」
 よく見てみると、西第一と港の間は、一番マンションや住宅地が密集している。住宅地ばかりのところは、人口密度が多く、昼は人にばれにくく、夜は逆に人気がない。隠れ家にするには、もってこいの場所のはず。
「このあたりに隠れている、と見て多分間違いはないと思うけど・・・・・・でも、こんなにたくさん家があったら、犯人の住処を特定するのは、さすがに無理ね」
「一軒一軒調べていったら?」
 ガウリイが無謀なことを言う。あたしは頭を押さえて、
「バカなこと言わないでよ。とんでもない数なのよ? それに、なんて言って調べるつもり? 「最近怪しい人知りませんか」とか、「貴方は女の子を監禁していますか」とか?」
「・・・いつかは犯人に当たるんじゃないかなぁ?」
「でも、「知りません」とか「違います」って言われたらおしまいでしょ?」
「んーむ・・・大変だなぁ・・・」
「だから今悩んでるんじゃないのっ!!」
「あ・・・あのぉ・・・」
 クロードさんが、あたしとガウリイの口げんかに口を挟んできた。
「ともかく・・・怪しい人の聞き込み、って言うのは良いかもしれません・・・。犯人となれば、娘が部屋にいるわけですから、人を招き入れるわけには行かないでしょうから・・・たぶん、ここ二、三日は人付き合いが悪くなっているはずです・・・。それと・・・・・・」
 クロードさんの言葉に、それもそうねぇと思っていると、
「・・・今夜の500万・・・どうしましょう・・・」
 新たな壁に行き当たった。

「ね、アメリア、あんたの家ってお金持ちよね♪」
「はぁ・・・普通よりはあると思いますけど・・・?」
「ちょっくら、500万ばかり貸してくれない♪」
「車でも買うのか?」
「違うわよ」
 口を挟んできたヴァル(雪かき中)に、あたしは言った。
「いわば・・・人の命を買う、ってとこかしら?」
「・・・・・・は?」
「そんなことより! アメリア! できなきゃ、ドラマとかに良く出てくる、新聞紙札束に合わせて切ったやつでもいいから! アメリアの家、誰かさらわれたときの身代金用に、とかで、切りおきしたやつとかあるんじゃない?」
「な、なんでそのことを?」
 アメリアが驚く。冗談で言ったんだけど・・・・・・。
「と、ともかくさぁ、前後に挟む万札はこっちでなんとかするから。お願い貸して〜」
「良いですけど・・・なんだか本格的ですね?」
 アメリアに言われ、あたしはうっとうめく。
 どうしようか・・・誘拐事件のこと、言おうか・・・でも言ったら、警察に知らせそうだなぁ・・・でも、あたしら親友だしなぁ・・・黙っててって言えば平気かなぁ・・・。
「アメリア、ヴァル、フィリア! 集合!」
 あたしは手を挙げ、あっさりと事実を言う決意を固めた。

 そろり、そろり。
 彼は、壁に背をつけ手をつけて、ゆっくりゆっくり進んでいた。
 壁には金銀宝石装飾。でこぼこする壁に背を痛めつつ、彼は進む。
 そして壁がとぎれる。曲がり角。
 彼は、ひと思いに一気に壁から身を離して・・・・・・!
「・・・・・・・・・・・・!!」
 見つけてしまった。
 かつて、世話になった相手。
 かつて、世話した相手。
 そして、どちらかと言うと、できればもう二度と会いたくなかった相手。
「リナさん・・・!!」
「ゼロス・・・!!」
 スットコ天使と、行き先見誤り人。
 今再び、感動の再会・・・・・・という様子ではない感じ。
「貴様、何者!!」
「お嬢様に近づくな!!」
「黒い服来て、そろそろと歩きやがって!!」
「犯罪者って顔してるぞ、にやにや笑ってる!」
「か、顔は関係ないでしょう! これは地なんですっ!!」
「知るかっ! つれて行けっ!!」
『はっ!』
 警備総隊長、という感じの男に言われて、スットコ天使は連行されていった・・・・・・。

「お久しぶりです、ゼロスさん!」
「なんでまぁた来たのよ・・・あんた・・・」
「僕が来る理由なんて、一つしかないでしょう」
 ゼロスの言葉に、あたしは身構えた。
「ま・・・まさか・・・また命題・・・!?」
「あ、でも、今回僕が来た理由は、貴方に命題を出しに来たんじゃなくて・・・」
「なんであたしに!? あたし、もう人生迷ってないわよ!?」
「そうじゃ無くて・・・神さまに頼まれて、捜し物・・・」
「神さま!? あの自称怪盗!? あいつがまたなんかやってきたの!?」
「あ、いや・・・その・・・」
「ゼロスさん、もうやめたほうが言いと思いますよ・・・リナさんさっぱり聞いてないから・・・だから」
 アメリアがゼロスに言って、手をだした。
「素直に命題を渡してあげた方が良いですよ」
「貴方も話聞いてないぃぃぃぃぃぃっ!!」
 はぁ、とゼロスはため息をつくと、ぼろぼろの背中に気づかずに窓際に立つ。
「ああ・・・神さま仏さま魔王さま・・・なんでも良いから助けて下さいぃ・・・」
 と、妙な手の合わせ方をすると。
 ぴかーっ!
 天が急に白んで、謎の光がゼロスに降り注ぐ!
 あたしたちは、無視してカバンに偽札詰めていたけど。
「り、リナさん!」
 こっそり。
 ゼロスが、そんな言葉が似合うように、こっそりとあたしに一枚の紙を手渡した。
「・・・・・・何よこれ・・・・・・っ!!?」
 その紙を見て、あたしは一瞬頭が真っ白になる。

 『2001年1月1日午前0時0分までに、人生見誤っている人を一人でも救えなかったら即死亡!!』

「・・・・・・人生見誤っている人?」
「僕を指ささないで下さいっ!」

  2000年12月30日午後7時30分

 あたしは一時家に帰ってきて、9時前になったらもう一度クロードさんのところに行く、という事になった。
 あの猫は、クロードさんの家に置いてきた。おでこの傷(?)の正体を調べて貰うために。
「姉ちゃん、ただいま」
「・・・遅い。今何時だと思ってるの?」
 姉ちゃんが、仁王立ちでダイニングキッチンに立っていた。
「あー・・・いやー・・・そのー・・・姉ちゃん、今日は遅いかなー、と思って・・・」
「なんで?」
「いや・・・姉ちゃん、でぇとじゃなかったっけ?」
「誰とよ」
「ふっふっふー、照れちゃってー。つきあってるんでしょ、あのカップ麺おたくの先生と・・・」
 どがんっ!!!
 あたしがふざけて言うと、顔面にテレビのリモコンがめり込む。
「ガーヴはおたくじゃなくって、まだマニアよっ!!」
 ・・・どー違うんだか。
「ま、良いとして」
 良くないよ姉ちゃん・・・リモコン取ってよ・・・。
「お夕飯よ!」
 姉ちゃんは、あたし以上にはしゃいで、鍋を取り出した・・・。

「ガウリイよし、アメリアよし、ヴァルよし、フィリアよし、で、なんでゼルが居るの?」
「・・・問題。誰が俺を引っ張ってきたでしょう。1、ガウリイ。2、アメリア。3、ヴァル」
「全員」
「・・・・・・あたり」
 はぁ、とゼルがため息をつく。
「だって、ゼル頭良いし」
「ゼルガディスさん暇そうだし♪」
「兄貴、雪かきの時、中庭で雪ウサギ作ってたから」
「・・・・・・作ってたの・・・?」
「うるさい」
 ゼルが、ちょっと顔を赤くする。
「あ・・・あの・・・みなさん、ありがとうございます・・・」
 クロードさんが、感激した様子でカバンを抱きしめた。
「い、今から、公園にこれ・・・偽500万、実際は10万ほどですが・・・置いてきます」
「で、俺たちが、公園に張り込みだな?」
 ガウリイが元気良く立ち上がる。
 そういえば・・・あのスットコ天使、どこ行ったんだろう? ま、その辺に隠れてるんでしょうね・・・。
 よぅし、公園に出発だっ!!

  2000年12月31日午前6時30分

「・・・来なかったね、犯人」
「・・・・・・夕日がまぶしいゼ・・・」
「朝日だよ」
 あたしたちは、夜通しベンチの上のカバンを、茂みに隠れて見張っていたのだけれど、さっぱり犯人は現れず、夜が明けてしまった。
「なにか、犯人から連絡が入っているかもしれないから、クロードさんのところに帰ろう!」
「そうだな・・・」
 あたしたちは、立ち上がった。

  2000年12月31日午前7時

「・・・!!」
 あたしたちが動物病院の方に戻ってくると、家の中からクロードさんの声が聞こえてきた。なにやら、謝っているらしい。
「悪かったっ・・・たしかに、約束を破ったのは私だっ・・・・・・だから、私を殺せばいいだろう!! 娘に・・・娘に手は出すなぁぁぁっ!!」
「どうやら、リナさんたちが協力していることに、犯人は気づいたようですね」
「・・・! ゼロス!」
「あ、先輩の料理音痴のいとこ」
 こけっ。
 突然現れたゼロスにヴァルが言った一言で、あたしとゼロスは転びそうになる。
「け・・・けど、早く犯人を何とかしないと、クロードさんとやらの娘さんは、本当に殺されてしまいそうですね」
 天使がのんきに言うな。
「・・・・・・・・・・・・わかった・・・・・・。今夜、11時だな・・・・・・」
 あたしたちが院内に入ったときは、クロードさんが弱々しく言って、電話を切ったところだった。
「どうしたんですか!?」
「・・・リナさん・・・・・・今まで、協力してくれて有り難うございます・・・・・・。・・・けれど・・・今度のことは、私が自分で解決しますよ・・・・・・」
 クロードさんは力無く微笑み、コートを羽織って、病院から出ていってしまった。
「・・・彼、どうやら強行手段に出るみたいですね」
「強行手段?」
「クロードさん、コートの内側に包丁を隠していました」
「・・・・・・!!?」
 ゼロスの言葉に、あたしたちは言葉を失う。
「聞こえてきた限りの会話からすると、今夜11時、何らかの事でクロードさんは犯人に会うみたいですね。その時、相手をぐさっ・・・・・・」
「止めなきゃ! それじゃ、クロードさんまで殺人犯になっちゃう!!」
「正当防衛にならないのか?」
「犯人はクロードさんにはまだ何の手を出してないでしょ? ならないわよ!」
 ガウリイの言葉に、あたしはよく分からないけれども返事を返す。
「でも、夜11時だったら、どうして今から出かけるんでしょうか?」
 フィリアが一言、ぽつり。
「・・・!」
「・・・・・・!」
「それもそうだな・・・・・・」
 ヴァルが、顎に手を当て、ちょっと探偵気取りで呟いた。
「外に出て、色々と考えにふけるつもりじゃないか?」
「警察に行ったとか」
「ならあたしたちにもそういうでしょ」
 再び、ガウリイにあたしが答える。
「ともかく、クロードさんを捜しにレッツGO!!」

  2000年12月31日午後5時

 あたしたちは三手に別れて、クロードさんを捜してあっちこっちをうろちょろした。
 けれど、さっぱり見つからず、時間ばかりが過ぎていく。
「あー・・・もう太陽が沈んじゃう〜」
 あたしは言って、疲れ果ててぺたりと地面に座る。時計を見ると・・・ああっ、もう5時20分っ!
「ガウリイ、その犬並の嗅覚でなんとか見つけられない?」
「無茶言うなよ!」
「はぁ・・・」
 さすがのガウリイも疲れた様子で、壁にもたれかかる。
「みゃー」
「・・・・・・ガウリイ・・・猫みたいな声出さないでよ」
「・・・え? リナじゃないのか?」
「みゃー」
「あたしがそんなこという分けないでしょ・・・って、え?」
 あたしが、疲れて閉じていた目を開けると、目の前にあの猫が立っていた。
「あんた・・・クロードさんの病院に置いてきたのに! どうしてここに・・・?」
「飼い主が恋しくなったんじゃないのか?」
「飼い主、って・・・・・・もしかして、変わった力が使えたりしてね」
 あたしが笑って、猫の頭をなでると、猫は前足で、まるで招き猫のようにあたしに手招きする。
「・・・え?」
「なんか、呼んでるみたいだな」
 猫は少し歩くと、あたしたちを振り返り、「早く来てにゃっ」という感じで、また手招きする。
「・・・行ってみる?」
「ま、悪くはないな」
 壁から背中を離したガウリイを見て、あたしは立ち上がった。

「りっ・・・リナさん!?」
 港の壁際に座り込んでしまったクロードさんを見つけたのは、それから30分後のことだった。
「すっ・・・ごいね、この猫」
 腕時計が6時を知らせるのを見てから、あたしは猫の首をなでた。ごろごろと鳴らして、嬉しそうだった。
「クロードさん・・・包丁隠し持っている、っていうけど・・・それでどうするつもりですか?」
 あたしが言うと、クロードさんは身をこわばらせた。
「・・・こうしなければっ・・・・・・・・・娘のためなんだ・・・」
「犯人を殺して・・・・・・それで、どうするんですか!? 貴方が捕まったら、娘さんは一人で生きていくことになるんですよ!?」
「・・・だったら・・・いっそ・・・私も娘も・・・・・・」
「・・・!!」
 この人・・・犯人を殺したら、自分も死ぬつもり・・・・・・!?
 それだけならまだしも、娘さんまで一緒に・・・というのは、『哀しい』だけでなく、『腹立たしい』。
「貴方はっ・・・・・・」
「死んだら全部解決すると思ってるのか!?」
 あたしが何か言うより早く・・・・・・
 ガウリイが、クロードさんの胸ぐらをつかんで掴み上げ、大声を出した。
「そんなことしたら、約束違っちゃうじゃないか! 死んだ奥さんと約束したんだろ、何があっても娘は守るって!!」
「がっ・・・ガウリイ!」
 さすがにクロードさんが息苦しそうなのを見て、あたしは止める。
 ガウリイはクロードさんを地面に立たせると、せき込む彼に、
「あんたが・・・娘を守らなかったら、誰が守るんだよ! あんたがそんなことしたら、あんたの奥さんも、あんたの娘さんも、みんな悲しむんだぞ!!」
「・・・・・・」
「それで良いのかよ!?」
「・・・・・・・・・・・・」
「大切なんだろ、娘が!! だから、犯人を殺そうとしてるんだろ!?」
「止めてよガウリイ!!」
 あたしが、ガウリイとクロードさんの間に入って叫んだ。
「言い過ぎよ! クロードさんだって、いろいろ考えた結果、ああいう結論を出しちゃったんだから・・・。そりゃ、クロードさんの結論は間違ってる。けど、何もしないで娘さんを無視しようとするよりは良いじゃない!!」
「・・・・・・」
「だから・・・・・・なんとか、みんな助けてあげなきゃ!」
「リナ・・・・・・」
 あたしの言葉に、ガウリイが呟いた。それから、クロードさんに頭を下げた。
「・・・すいません。言い過ぎました。つい、カッと来ちゃって・・・」
「いえ、良いんです。おかげで目が覚めました」
 クロードさんが、すっきりした表情で言った。
「電話での、犯人との話・・・。あいつ、夜11時に公園で、自分の目の前で私に死ねって言ったんです。だから、代わりに刺してやろうか、と思ったんですけど・・・」
 クロードさんは俯いて、それからあたしたちの顔を見た。
「良い作戦を思いつきました。手伝ってくれますか?」

  2000年12月31日午後10時55分

 後少しで、犯人が現れる。
 あたしたちは、西第一公園の茂みに隠れていた。
 今度は、クロードさんの正面。ここに隠れていれば、犯人がクロードさんの前に現れたとき、ちょうどあたしたちは犯人の背後にいることになる。
 今か今かと犯人の登場を待っていると、黒い人影が、ゆっくりゆっくりと歩いてきた。
「・・・今日は一人か」
「・・・ああ。何故、昨日は人が隠れていると分かったんだ・・・?」
「・・・・・・そりゃ、ベンチの影で、6人近く隠れていれば丸見えなんだが・・・・・・」
 そっ・・・それは盲点だったっ・・・・・・!!(バカ?)
 そんなあたしの驚愕にも気づかず、クロードさんは犯人に言った。
「娘は・・・無事だろうな!!?」
「ああ、もちろんさ・・・ふふふ・・・。後で責任持って、お前の家に送ってやるさ」
 犯人は、おそらく口元を笑みに歪め(見えないけど)、クロードさんに言い放った。
「その前に・・・何をするか・・・分かっているだろう。お前のことだ、ちゃんと持ってきてあるんだろう・・・刃物か何か」
 ・・・・・・ん?
 犯人の言葉に、あたしは何か引っかかった。
「・・・・・・ああ」
 クロードさんは、包丁を取り出し、それを構えて・・・犯人に向かって走った!
 あたしたちは飛び出す。けれど、これは打ち合わせ済みの展開。そう、アメリアたちが居ないのも、どこに行ったか分からないから放って置いたのではなく、計算済みで置いてきたのよ・・・・・・。
 あたしとガウリイ(と猫)は、クロードさんに注意を取られ油断している犯人を羽交い締めにする。
「きっ・・・貴様らっ!」
 犯人が声を上げる。
 クロードさんも、一安心とばかりに動きを止めようとした・・・その時!
「パパ!! 止めて!!」
 突然、マンションの方から、子供の声が聞こえてきた。
「てぃ・・・ティラナ!?」
 クロードさんが、走ってきた女の子に向かって叫んだ。
 ・・・ってことは・・・あの女の子が、さらわれたクロードさんの娘!? でも、何でここに・・・?
「パパ・・・その人は、本当は可哀想な人なのっ! 悪い人じゃないの!!」
「どっ・・・どういうことだ!?」
「あたしも、最初は怖くて、パパ助けてって電話でずっと言っていたけど・・・でも、その人と話をして、色々と分かったの!!」
「ど・・・どういうことだ・・・!?」
 クロードさんは、あたしたちが押さえたままの犯人に近づき、その素顔を見ようとマスクをはずした。
「・・・!? ラッド!? なんでお前が!!?」
「知り合い?」
 意外な展開に、あたしはクロードさんに聞いた。
「あ、はい・・・学生時代の知り合いです。ライバルみたいで、いつも張り合っていて・・・妻のカリアをかけて対決したのも、いい想い出です」
「それは貴様だけの事だ、馬鹿者めっ!!」
 犯人改めラッドは、大声で憎々しげにクロードさんに叫んだ。
「俺は・・・カリアのことを、誰よりも大事にできた!! なのに、お前は俺を出し抜き、俺がレポート発表のときドジをしてしまったスキにカリアにプロポーズなどして・・・卑怯者!!」
「それは・・・・・・」
「しかも、結婚して娘ができて、ちょっとしたらあっさりとカリアを死なせやがって!! だから、貴様の幸せをめちゃくちゃにしてやろうと思ったんだ!!」
「・・・・・・」
 最初の言葉にはなにやら反論しようとしていたクロードさんだったけれど、次の言葉には何も返さなかった。
「・・・ま、知り合いだって事は予想ついたけど」
「え? なんで?」
「だって、ラッド、クロードさんが包丁を持ってきているか訊ねるとき、「お前のことだから」って言ったでしょ? それは、前々から『クロードさんは準備がいい』って分かっていたってことじゃない?」
「なるほど」
 ガウリイが頷いたのを見ると、今度はあたしは娘さん・・・ティラナちゃんを見る。
「でもでも、ラッドさん、それはママがスキだったからでしょ? だから、ママが事故で死んじゃったって分かったとき、がっかりしたそぶりを見せなかったパパが許せなかったんでしょ?」
「・・・ああ。そうだ」
 ティラナちゃんに言われて、ラッドは弱々しく呟いた。
「でも、それは、他の人に心配させたくなかったから、わざと強気にしていたの! パパ、毎晩毎晩すっごくママのこと気にして、泣いていたもん!!」
「てぃ、ティラナ!!」
 ちょっと顔を赤くして、クロードさんは言った。
「だから・・・もう、パパもラッドさんも傷つけ合わないで!!」
 ティラナちゃんはそう叫ぶと、顔を覆ってしゃくり上げてしまった。うーみゅ、悲劇のヒロイン・・・。
 幼い彼女の涙に、クロードさんもラッドも俯いて黙ってしまった。
 ふと気になって、あたしは腕時計を見た。
 ・・・・・・11時30分過ぎてる!?
 くはっ、なんか今日は命題クリアの兆しないんだけど!?
「・・・・・・私は」
 ふと、クロードさんは口を開いた。
「私は・・・カリアに相談を受けたのだ。昔・・・。ラッドがしつこく言い寄ってきて、身の危険を感じると・・・」
「・・・何!?」
 その言葉に、ラッドが声を上げた。
「それで・・・ならば、私が守ってあげると言ったら・・・・・・そのまま、結婚までいってしまった。最初は、ラッドに勝てた、という勝利感があったが・・・しだいに、罪悪感を感じだしてしまった」
 クロードさんは、静かに淡々と語った。
「いつか・・・ラッドも、誰かいい人を見つけて・・・幸せに暮らしてくれればいいが、とずっと思っていた・・・・・・」
「・・・クロード・・・・・・」
 二人とも、また黙ってしまった。
「いいじゃないのよ、男同士の友情!」
「それで、これからまた二人はそれぞれの道を歩めばいいじゃないか!!」
 あたしとガウリイが、別にはかったわけでもなく、偶然ほぼ同時に言った。
「二人は、ただ過去に捕らわれすぎていたんだよ・・・。もっと、自分の人生を考えて、前を見て歩んでいけば良いんだよ!」
「・・・リナさん・・・」
「・・・ねぇ。人生見誤らないでさ。もーちょっと、考えて行動したら?」
「・・・・・・うっ・・・」
 あたしが言うと、ラッドがうめき、涙を流した。
「そうだよな・・・世の中にいるのは、自分だけじゃないんだからな・・・」
 うんうん。
「そうですね・・・私も、もっと思慮深く行動するべきでした。カリアを救ったヒーロー気分で、ラッドの目の前でいちゃついたり、ティラナの出産祝いに、ラッドから大金搾り取ったり・・・」
「あんたもそれなりに悪いやんっ!!」
「ええ・・・ちょっとは・・・」
 ちょっとかい。
「けれど・・・こんなことになるんなら、もう少しやすくしておくべきでしたか・・・」
「・・・で、いくら取ったの?」
「はい・・・900万ほど・・・」
 ぶっ。
「・・・そりゃー・・・殺意わくかもねー・・・」
「あ、だからラッドが取ろうとしたお金、900万だったんだ」
 今更ながら、ガウリイが呟いた。まぁ、取ったお金覚えているだけすごいけど・・・。

「リナ・・・とやら。色々と・・・世話になったな」
「いやいや、そんなぁ」
「これから・・・クロードといろいろ話をして・・・それから・・・自首するつもりだ」
「・・・その方が良いかもね」
「そうしたら、誰かいい人を捜すさ」
 にっ、とラッドは笑い、あたしたちに背を向けた。
 クロードさん、ティラナちゃんも、あたしに頭を下げた。
 それから、去っていった。
 自分の見つけた、自分の人生を歩むために。
「けど、おかしいわねぇ・・・ゼロスが現れないなんて・・・。命題、ちゃんとクリアしたのに・・・」
「居たんですよっ、ホントはっ!」
 あたしが呟くと、突然後ろにゼロスが現れた。
「ほらっ、暴れないで下さいっ! いたたたたたっ!!」
 ゼロスは、あの黒猫に顔中を引っかかれ、ちょっと目尻に涙を浮かべていた。
「僕が今回やってきた理由、それはこの子を連れ戻すためなんですっ!! 本当は!!」
「ええっ!? マジ!?」
「マジです! この子は本当は天国に住む霊的な生き物で、この世界に来ることはないはなんですが、ふとした事で落ちてきてしまったらしいんです。ほら、おでこに角があるでしょう? それが証拠です!!」
「・・・うっそぉ・・・それじゃあ、命題は本当は何だったのよ!?」
「本来無いはずのものなんです。けれど、リナさんが催促するから、しょうがなく特別に神さまに命題を送って貰ったんです」
「いらんわそんな命題ぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
 どっがはぁぁぁぁぁぁぁん!!
 あたしが見事アッパーカットを決めると、ゼロスは後方に吹き飛び・・・煙のように、一瞬で消えた。
『じゃ、またいつか、何かあったら会いましょう♪』
「もう二度と会わないわよっ!!」
 あたしは、肩をうならせて叫んだ。

 結局、あたしはある意味骨折り損になったけれど・・・・・・
 ま、たまには良いか♪
 ハッピーニューイヤー!


  END☆


 クリスマスシーズンも過ぎたし、小説の締めの一言を『メリークリスマス』から変えてみました。ま、当然ですか。
 いかがでしょうか? 妙に長いだけ長い話ですが。とりあえず、ある意味大団円でしょう。
 しかし、書きながらストーリーを考えているため、最後の方で気づいたんですが・・・・・・リナの犯人の住処当て推理、意味無いじゃんv 次回は、本物の推理小説でも書いてみようかなぁ。
 今まで『天国〜』を読んできて下さった方には懐かしい、今回はじめて『天国〜』を知って下さった方には新しい、そんな物語になってくれると嬉しいです。
 次回はスレタワーかパラ・クロか。予定はさっぱりありませんが(をい)
 きっと新年、お会いしましょう。

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12934Re:復活外伝『天国に一番近い女』神無月遊芽 E-mail URL12/30-20:08
記事番号12916へのコメント

 こんばんは。神無月です。

>「こんにちは、神さま。お久しぶりですね」
>「・・・あ、スットコ天使。久しぶりだなぁ」
>「・・・・・・自称怪盗運動音痴ボケ神さまも、お変わりなく」
 まだ怪盗を続けてたのですか?(笑)
 また盗みに行く時は私を連れて行ってくださいませ(爆)

>  本当の前書き
>
> こんにちは。十翼です。
> 今回は、なんと復活『天国に一番近い女』!! つーか番外ですけど・・・。
> やっぱ、あれのせいでしょ。昨日の。ドラマスペシャル『天国に一番近い男』第二弾。最高でした。うん。
 昨日天国に一番近い男見ました!
 こんなドラマだったんですね…。主人公と天使がちょっと予想と違っててびっくりでした。
 どんな予想してたかって…
 ………天使は女だと思ってた(滝汗)

> あれで、新たに知恵を植え込まれた私としては、これをネタにせねば成るまいと思いまして。
> 扇時代の作品をまた書くっつーのも珍しいことです。というか初めてですが。まず、今までの『天国〜』を見るなり思い出すなりしてから・・・
> とりあえず見てちょっ!
 ちょっと長いのでとりあえず感想一言だけ…(汗)

 とってもおもしろかったです!
 脅迫してたほうもされてたほうもどっちもどっちですね(笑)
 ドラマを見たので、同じような展開になるのかな〜と思いましたが、似てるのは少しだけでしたね。
 まあ、全く同じ展開なんてしないでしょうが(^^;)
 とにかく、おもしろかったです!

> クリスマスシーズンも過ぎたし、小説の締めの一言を『メリークリスマス』から変えてみました。ま、当然ですか。
> いかがでしょうか? 妙に長いだけ長い話ですが。とりあえず、ある意味大団円でしょう。
 確かに少々長かったですけど…(汗)
 でもとってもおもしろかったですよ。
 やっぱり晶様は書き方がお上手です。
 尊敬しますわv

> しかし、書きながらストーリーを考えているため、最後の方で気づいたんですが・・・・・・リナの犯人の住処当て推理、意味無いじゃんv 次回は、本物の推理小説でも書いてみようかなぁ。
 推理小説苦手です…。
 でも読んでみたい気も…。

> 今まで『天国〜』を読んできて下さった方には懐かしい、今回はじめて『天国〜』を知って下さった方には新しい、そんな物語になってくれると嬉しいです。
> 次回はスレタワーかパラ・クロか。予定はさっぱりありませんが(をい)
> きっと新年、お会いしましょう。
 はい、よいお年を。

 それでは。
    神無月遊芽

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12971ま、これ全部に感想つけたら大変だし(笑)十翼 晶 1/2-13:25
記事番号12934へのコメント

神無月遊芽さんは No.12934「Re:復活外伝『天国に一番近い女』」で書きました。

> こんばんは。神無月です。
 こんにちはです。十翼です。

>>「こんにちは、神さま。お久しぶりですね」
>>「・・・あ、スットコ天使。久しぶりだなぁ」
>>「・・・・・・自称怪盗運動音痴ボケ神さまも、お変わりなく」
> まだ怪盗を続けてたのですか?(笑)
> また盗みに行く時は私を連れて行ってくださいませ(爆)
 もちろんつれていきますよ(笑)

>>  本当の前書き
>>
>> こんにちは。十翼です。
>> 今回は、なんと復活『天国に一番近い女』!! つーか番外ですけど・・・。
>> やっぱ、あれのせいでしょ。昨日の。ドラマスペシャル『天国に一番近い男』第二弾。最高でした。うん。
> 昨日天国に一番近い男見ました!
> こんなドラマだったんですね…。主人公と天使がちょっと予想と違っててびっくりでした。
> どんな予想してたかって…
> ………天使は女だと思ってた(滝汗)
 陣内さんです(あれ? あってるかな?)。予想がさっぱりはずれるドラマですから。うん。

>> あれで、新たに知恵を植え込まれた私としては、これをネタにせねば成るまいと思いまして。
>> 扇時代の作品をまた書くっつーのも珍しいことです。というか初めてですが。まず、今までの『天国〜』を見るなり思い出すなりしてから・・・
>> とりあえず見てちょっ!
> ちょっと長いのでとりあえず感想一言だけ…(汗)
 そうしてくれると私も嬉しいです(笑)

> とってもおもしろかったです!
> 脅迫してたほうもされてたほうもどっちもどっちですね(笑)
 これほどどっちもどっちな被害者も居ないでしょう(笑)

> ドラマを見たので、同じような展開になるのかな〜と思いましたが、似てるのは少しだけでしたね。
> まあ、全く同じ展開なんてしないでしょうが(^^;)
 んなことしたら、私自身が許せません(爆)

> とにかく、おもしろかったです!
 ありがとうございます!

>> クリスマスシーズンも過ぎたし、小説の締めの一言を『メリークリスマス』から変えてみました。ま、当然ですか。
>> いかがでしょうか? 妙に長いだけ長い話ですが。とりあえず、ある意味大団円でしょう。
> 確かに少々長かったですけど…(汗)
> でもとってもおもしろかったですよ。
> やっぱり晶様は書き方がお上手です。
> 尊敬しますわv
 ありがとうございますだらけです!

>> しかし、書きながらストーリーを考えているため、最後の方で気づいたんですが・・・・・・リナの犯人の住処当て推理、意味無いじゃんv 次回は、本物の推理小説でも書いてみようかなぁ。
> 推理小説苦手です…。
> でも読んでみたい気も…。
 私も読むのは苦手です・・・

>> 今まで『天国〜』を読んできて下さった方には懐かしい、今回はじめて『天国〜』を知って下さった方には新しい、そんな物語になってくれると嬉しいです。
>> 次回はスレタワーかパラ・クロか。予定はさっぱりありませんが(をい)
>> きっと新年、お会いしましょう。
> はい、よいお年を。
 ということで、あけましておめでとうございます。

> それでは。
>    神無月遊芽
 ではでは。

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12981明けました!!れーな 1/2-21:20
記事番号12916へのコメント

十翼 晶さんは No.12916「復活外伝『天国に一番近い女』」で書きました。


あけましたねおめでとうございました!!れーなですvなんとなく過去形で攻めてみました♪(謎)


>「はーいはい、文句は言わないで! 特別におにぎり持ってきてあげましたからv」
>「・・・アメリア・・・俺は兄貴じゃないんだから・・・そんなおにぎりにはだまされないぞ」
>「フィリアさんの手作りです」
>「全部貰う」
>「・・・・・・・・・・・・ヴァル・・・・・・・・・・・・」
(笑)
さすがフィリアの手作り!!愛がこもっていたり・・・するの?(おい)


>「そんなことより! アメリア! できなきゃ、ドラマとかに良く出てくる、新聞紙札束に合わせて切ったやつでもいいから! アメリアの家、誰かさらわれたときの身代金用に、とかで、切りおきしたやつとかあるんじゃない?」
>「な、なんでそのことを?」
あるのか――っ!?(笑)
何故・・・恐るべし・・・(笑)
フィルさんがしこしこ作ってたりするのかしら・・・?

>「黒い服来て、そろそろと歩きやがって!!」
>「犯罪者って顔してるぞ、にやにや笑ってる!」
>「か、顔は関係ないでしょう! これは地なんですっ!!」
>「知るかっ! つれて行けっ!!」
>『はっ!』
> 警備総隊長、という感じの男に言われて、スットコ天使は連行されていった・・・・・・。
あわれだ(笑)
しかし疑われるような行動と格好してちゃしょーがないよねー♪(非道)

> アメリアがゼロスに言って、手をだした。
>「素直に命題を渡してあげた方が良いですよ」
>「貴方も話聞いてないぃぃぃぃぃぃっ!!」
ま、しゃ−ないってば。諦めて命題を・・・(おい)

> はぁ、とゼロスはため息をつくと、ぼろぼろの背中に気づかずに窓際に立つ。
>「ああ・・・神さま仏さま魔王さま・・・なんでも良いから助けて下さいぃ・・・」
> と、妙な手の合わせ方をすると。
あーた・・・天使じゃ・・・でも魔王て・・・(笑)


>「ガウリイよし、アメリアよし、ヴァルよし、フィリアよし、で、なんでゼルが居るの?」
>「・・・問題。誰が俺を引っ張ってきたでしょう。1、ガウリイ。2、アメリア。3、ヴァル」
>「全員」
>「・・・・・・あたり」
うんお約束でよろしい!(笑)
ゼルにはそーゆー役似合うし!!(爆)

>「兄貴、雪かきの時、中庭で雪ウサギ作ってたから」
>「・・・・・・作ってたの・・・?」
>「うるさい」
> ゼルが、ちょっと顔を赤くする。
・・・・・・・・・・お茶目vv(笑)


>「・・・ああ。何故、昨日は人が隠れていると分かったんだ・・・?」
>「・・・・・・そりゃ、ベンチの影で、6人近く隠れていれば丸見えなんだが・・・・・・」
> そっ・・・それは盲点だったっ・・・・・・!!(バカ?)
・・・・・・バカ・・・?
ああいや今のは何でもないの(汗)


> 結局、あたしはある意味骨折り損になったけれど・・・・・・
> ま、たまには良いか♪
> ハッピーニューイヤー!
解決解決vv
でもリナちゃんが骨折り損でまぁいいか、なんて珍しいわねvv(爆)

>
>  END☆
>
>
> クリスマスシーズンも過ぎたし、小説の締めの一言を『メリークリスマス』から変えてみました。ま、当然ですか。
よろしーのですそれで。

> いかがでしょうか? 妙に長いだけ長い話ですが。とりあえず、ある意味大団円でしょう。
長くて読み応えがありました・・・が、一気に読めて楽しかったにょv

> しかし、書きながらストーリーを考えているため、最後の方で気づいたんですが・・・・・・リナの犯人の住処当て推理、意味無いじゃんv 次回は、本物の推理小説でも書いてみようかなぁ。
ひゅーひゅー♪がんばれー!!推理小説は難しいけどー!!


> 今まで『天国〜』を読んできて下さった方には懐かしい、今回はじめて『天国〜』を知って下さった方には新しい、そんな物語になってくれると嬉しいです。
> 次回はスレタワーかパラ・クロか。予定はさっぱりありませんが(をい)
> きっと新年、お会いしましょう。
つーわけで新年。今年もどーぞよろしくお願いします(ぺこ)

PCがなかなか触れなくて・・・何故なら帰省しているからなのだけど。てぇかすこしでも触れるんだから喜ばなきゃいけないんだけどさ。
そんなんでレスははしょってはしょってこんな感じになちゃって・・・ごめんね。他にもレスしたいツリーとかあるんだけどね。まー大阪に帰るまでは我慢しようかと・・・

んではっ!れーなでしたっ☆

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13021祝!!!復活!!!桜華 葉月 1/4-00:38
記事番号12916へのコメント

お久しぶりです!!!2001年も投稿頑張って下さいね♪
さて、「天国・・・」(喜)
ぼくこの話好きなのでうれし〜です。ちなみにテレビドラマもしっかり見てました。あれも面白かった。(喜)

ところで、ゼルもヴァルもおにぎりでつれるとは、惚れた弱み(汗)。ちゅうか弱すぎ〜!!!
そして雪ウサギつくるな〜!!!何か寂しくなるぞ。

ラストは見事に笑いまくりでした。
他にもついついはりせんでたたきたくなるようなところがいっぱいあって面白かったです。これからも投稿されるのを楽しみに待っております。
短くてすいません。以上 桜華 葉月でした。お付き合いありがとうございました。

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13048どーもです!ねんねこ E-mail URL1/4-17:43
記事番号12916へのコメント

新年(新世紀?)明けましておめでとうございます。
おひさしぶりです。ねんねこです(って忘れられてたらどぉぉぉしよぉぉぉぉ・汗)

実は、このシリーズさり気なーくさりげなーく読んでたりしたんですけど(笑)新年という区切りにレスつけてみました。てへ☆
ドラマはねんねこも見ましたよ。なんだか4月に新しく放映されるよーなされないよーな終わり方でしたが……

さてさて、色々な場面で笑わせていただきました。
なんと言ってもツボにはいったのは、ゼルの雪ウサギ(爆笑)
アメリアの家の中庭の雪かきって時点で笑っていたのですが、なにゆえ『雪ウサギ』っ!もう笑って震えが止まりません。
雪かきサボってなにしてんじゃゼル、てな感じですな。
ヴァルとゼルの兄弟、さりげなく大好きです。想像すると……ヴァル、小さい方が良いですね。大きいと怖いです(笑)

なんだか年初めから乱文もうしわけないです。
いろいろシリーズがあって、読み応え十分っ!なので、これからもぜひぜひ頑張ってください♪
ではではねんねこでした。