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12937ゼロす2ごう E-mail URL12/30-22:05


・・・ここは・・・どこ・・・?
『あなたの心の中だよ』
・・・だれ・・・?
『もう一人のあなただよ』
嘘だ!わしは一人だ!
同じ奴などおるものか!
『違うよ。誰でも心の中にはもう一人の自分がいるんだよ』
・・・わしの心の中とはどういう事だ。
『今のあなたの心には大きな穴が空いている。
守るものももう何もないし・・・それに・・・』
・・・それに何だ?
『一番の原因は妲己が消えてしまったからかな?』
黙れ!
『図星だね。でも僕は分かって当然なんだ。もう一人のあなただもの』
黙れ!黙れ!!黙れ!!!
おぬしはもう一人のわしとかぬかしておるが
おぬしはもう一人のわしなんかじゃない!
『本当だよ。でも今のは言いすぎたったな』
・・・何故その事を口にした・・・
『あなたの心の空白がそれなんだって言い当てただけなんだけど』
おぬしは人を苦しめておいてそういう事しか言えんのか・・・!
『よっぽど気に病んでるみたいだね・・・大丈夫。
妲己はずっとあなたのそばにいるから』
!・・・どう言う事だ・・・
『ずっとあなたを見守っているって言ったんでしょう?
だったらそばにいてくれるよ』
・・・そうかもしれぬ・・・
『・・・ほらね、これであなたの心の穴は塞がれた。
もうあなたは大丈夫なはずだよ』
・・・うむ。
『それじゃあね。これでぼくの役目も終わったよ』
役目?何だそれは。おぬしは本当は誰なのだ?
『くすっ。もう一人のあなただって言ったでしょう?それでは』




ガバッ!
・・・夢・・・
誰だったのだ・・・一体・・・
・・・あ・・・
なんだか・・・心があたたかい・・・
                  ≪終≫


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12939ゼロす2ごう E-mail URL12/30-22:08
記事番号12937へのコメント

ははは・・・どうもです。
久しぶりに投稿してみました。
これは前の小説を書く前から自分で
メモ帳に書いていて、どうしようかなと思っていた
代物です。
とりあえず、楽しんでいただければ嬉しいです。