◆−華麗なる愛と死−CANARU(1/2-10:21)No.12970
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12970華麗なる愛と死CANARU 1/2-10:21


「華と氷の刃」の完結版です。
2年前には決着をつける勇気無かったんですが・・・。
やっと書きあがりました。

リナ・・ローマ貴族の娘。フェラーラに嫁ぐ事になるが・・・。
ガウリイ・・・フェラーラ大公の部屋住みの庶子・・しかし・・・。
ルクレティヤ・・・ガウリイの実姉だが・・・・・。
フランチェスコ・ゴンザーガ・・隣国マントーヴァの領主。
ジュリオ・・ガウリイの兄。性悪。
エルコレ・・・ガウリイの異母兄。フェラーラ大公。
シェ−ザレ・・・イタリア統一の野望を持つリナの実兄。ルクレティヤの恋人だが政略の理由、ナヴァ−ル王国の王女と結婚。

**********************

1501年も間近・・という1500年の12月の事である。
ローマ市内に降り積もる雪を眺めながらリナは欠伸をかみ殺す。
『マドンナ・リナは連日連夜により舞踏会でお疲れのご様子』とヴェネツィア共和国の
間諜うにして兄の動向に面白がって付き従ってるゼロスに面白半分でそう報告されたのもつい最近の事だった。
・・・フェラーラとの婚姻の交渉はいまだ遅々として進まない。
リナ自身にしてみればそんなことに苛立ちを感じている気力はもはや無かった。
・・・嬉しいはずなのに・・・・・・・・・・・。
素直に喜べない自分が何処かに居る。
胸元にきらめく、・・恐らく兄、シェ−ザレが最後にリナに贈る事になった品であろう・・。
緑色・・とも黄緑とも・・更に言えば光の加減で蒼とも黄色とも見る事が可能な
宝石・・ヘリオドールが淡い輝きを雪の町並みの中に放っている。
「・・・まるで商人のようだな・・・・。」
皮肉っぽい声が後ろから不意に聞こえてくる。
「私が・・ですか?」
少し拗ねたような・・いや・・・。からかったような声をリナは出し、兄シェ−ザレ
にそう言う。
「・・何を馬鹿な事を・・。オマエが『商人』だと・・?」
怒ってこそは居ない・・しかし彼の声は何処か低く、無機質に聞こえてしまう。
ガウリイだったら大笑いするであろうのにこの一言で済ますのだ。
「・・・あら・・。私だって商人かもしれません。・・・結構、やってる事は抜け目が無いつもりですもの・・・。それに・・・・・。」
「馬鹿な事を言うな。合計5000デユカッティーもの持参金つきの花嫁が『商人』などである筈は無かろうが・・・・。」
あくまで・・彼なりにリナをからかっているのであろうけれども現実的な一言。
「・・・5000デュカッティーで折り合いがついたのですか・・?」
この持参金面でリナとフェラーラ・・・強いて言えばガウリイの婚姻はなかなか
難航して決定がなされなかったのである。
恐らく・・15世紀中には決着のめどは見られないだろう。
「ああ・・。あの老齢なエルコレめがな・・。ようやく認めるに至った・・・。」
苦々しげにシェ−ザレはそう吐き捨てる。
それはまあ・・確かかもしれない。
いくらガウリイの強い要望があるからって、その兄・・フェラーラの大公が悪名名高いローマの毒薬使い、インバースの娘をフェラーラの土地を踏ませたいはずが無いのだ。
しかし・・フェラーラに程近いロマーニャ地方のシェ−ザレの制服の結果・・・。
国境の危機を感じたフェラーラはこの婚姻を認めるに至った。
「・・・・そうですか・・・・。」
「・・・ガウリイはあの部屋だ・・・・・・・。」
リナの考えを既に見抜いていたらしい・・。既に彼女には背中を向けながら兄は何処へとも無く去っていく・・・。
何時もの事とはいえ・・・・・・・。
やっぱりこの男の考えている事は良く分からない。それが素直な感想だった。
「まあ・・別に良いけど・・・・。」
分かるけど・・分からないし・・近くて遠い。
それは自然でもあり・・不自然かもしれない・・・。
今更如何こうなるものではない事だけが単なる真実であるのだが・・・・・。
そうリナも思うに至って、もはや概念的にしかこの兄の事を捕らえる事が
出来なくなってしまったのかもしれない。まあ・・・大好きである事には変わりないけど。


「リナか・・・・・。」
ギギギギギィ・・・。重い扉が開け放たれる音に僅かに差し込む光。
栗色・・ともストロベリー・ブロンドとも受け取れる長い髪の毛が僅かに光を
受けて輝くのが分かる。・・綺麗だ・・と思う・・・・・。
この光とは、まったく別物・・・。同色の系統なのに何故かそうガウリイは思う。
「・・・綺麗ね・・・・。」
そんなボ〜っとし・・一瞬現実世界の思考を放棄していたガウリイの隣に歩み寄ってきていたリナが・・・彼同様天井・・同じ景色を眺めながら言う。
ピントゥリッキオの手成る、壁一面に描かれた巨大なギリシャ神話・・・。
『オレステス』の人物に扮した実際の肖像画・・・・・。
数年前のものとはいえ・・少年オレステスに扮したリナ・・・・。
そしてその姉、エレクトラに扮した・・本物のストロベリー・ブロンドの一人の
女性の肖像・・・。
それを眺めながらリナははぁ・・っと感嘆のため息を漏らす。
「ああ。姉上・・・。」
数年前の事故で記憶を失って・・まためぐり合えて全てを思い出したと思ったその瞬間・・・。
再度何処へとも無く去っていきまったく消息のつかめないこの姉・・・。
今、自分はリナを連れ・・この姉・・ルクレティヤとの思い出の残るフェラーラに
戻ろうとしている・・か・・・・。
「・・アタシノ髪とは偉い違いだわ・・・。赤毛でもなければ・・栗色でもない・・。
かといって金でもない・・。光の加減に絶対に左右されないストロベリーブロンドなんですもの・・。このルクレティヤの髪の色・・。ピントゥリッキオでなかったら本気で描く事は不可能ね・・・。」
はあ・・ともう一度ため息を漏らしながらリナは自分の髪をいじり・・・。
この姉の肖像画と比較し、再度ため息を漏らす。
「憧れてるのか?この色に・・・。」
そう言いながらガウリイは・・加減によって色が変色するリナの光色の髪を
そっと触る・・・。
兄の闇色の髪の色とはとても似ても似つかない。
あの男の青灰色の瞳といい・・リナのワインレッドの瞳といい・・・。
こうも対照的な兄妹も珍しいものである・・・。実際にガウリイと姉はそっくりなのだし。「・・・別にそう言うわけじゃ無いわ。でも・・・。あたしは兄上みたいに繊細な顔立ちじゃないし・・・。」
「・・冷酷無比には見えなくて良いだろ?」
「・・それはまあ・・そうだけど・・・・・・・。」
はあ・・ともう一度深いため息をつく・・・・・。
心配なのよ・・その言葉を吐き出そうとリナが思ったその時だった。
バタアア〜〜〜〜〜ン!!!!!
勢い良く、部屋の扉が開け放たれる!!そして・・・・・・・。
「リナさん!!こんな所で油売ってたんですか?」
飛び込んできたのは言うまでも無い。いまやフランス軍に占拠されてしまった土地、
ナポリの王女にしてリナの親友、アメリアである。
「何だ?アメリア。リナと一緒にシェ−ザレの軍事訓練所をファッション・コレクション
の場所にでもして怒られたのか?」
以前にあったエピソードを持ち出し、不意に来訪したこのアメリアをからかうガウリイ。
「馬鹿言うな・・・。それに・・リナとコイツも今日でお別れなんだぞ?」
「・・・悪かった・・・・・。」
ゼルの注意に大人しくガウリイは頭を下げて謝る。
昔には戻れない。その事だけはもはや確実な事実だった。
「私と弟はナポリの別荘に帰します・・。王家はもう存在しませんけど・・・。
大丈夫、なんとかやって行きますよ。ゼルガディスさんも一緒に行ってくださるそうですい。けど、リナさん。今日のお別れパーティーくらいは・・。」
「・・・そうね・・。アメリア。」
そっと・・長年を一緒にローマで過ごした親友の肩を抱きながらリナはそう言った。
年明けにはリナはフェラーラに嫁ぐ。そして・・明日から兄は戦場に旅立ち・・。
すべて・・何もかもとに今日は決別しなくてはならない時なのだった。


室内は既に静まり返っている・・・。光色の髪を無造作に後ろに流し、防寒の為の純白のテンの毛皮・・・。真っ赤なドレスが雪の中に毒々しく映える。
その中、雪と同色の純白の子馬をリナは宛がわれ、兄の雇った紳士の護衛、更には
道化達や侍女、侍従の居並ぶ行列の中間に立ち・・・。
ドオオオオオオオオオオオオオオオオオンン・・・・・・・・・。
城砦・・カステル・サンタンジェロの祝砲が市内に轟く。
「・・・ガウリイ!!」
「すまない。遅れた・・・・・。」
肝心のガウリイが数分遅れてようやっと花嫁であるリナの元に姿をあらわす。
「そんな子馬、必要ないだろ?」
言うが早いかリナをさっと子馬から降ろし、自分の馬に抱きかかえるようにして相乗り
させるに至る。
「・・・変よ??」
「そうか・・・・・・????」
さっきまで『花嫁以上に浮かれている花婿』として周囲から失笑を買って居たというのに。なんだか・・変・・・・・・。
既に行列は進み始めている。雪のしんしんと降る1501年の冬のローマ・・・。
馬の揺れる感触・・そして・・ガウリイに抱えられた感覚が暖かい。
しかし・・そのガウリイの瞳の視点は・・今ひとつあっていないような気がする。
そんなガウリイにとてつもない違和感を覚えたリナはふっと視線を逸らし・・。
建物の方に目をやるに至り・・・・・・。
「・・・兄上・・・・???」
見える・・・。行列の後を追い、窓から窓へ渡り歩く兄の姿・・・。無論その表情が
垣間見える事は決してない・・。前髪に隠されている事もあるが・・・。
あまりにも遠すぎて・・と言う事が何よりもの原因だろう。
「兄上・・・・・・。」
遠ざかる闇色の髪・・そして・・リナとの距離・・・・・・・・。
それが・・・何を意味するかは・・正直言って知りたくない。永遠に・・・。
「・・・・リナ・・・・・・。」
分かっている。彼女が今まで過ごしたこの世界から引き離さねばならない残酷さ・・。
しかし、何が何でもフェラーラに連れて行く。そうガウリイは決心したのだった。


「よく来てくださいました。フェラーラへ。」
いろいろな意味でフェラーラはよそ者にはとっつきにくい土地である・・と言う事は
道中、ガウリイから厭と言うほど聞かされていた。
雪の降る、荒涼とした大河ポーを抱いた北イタリアの町。
まるで城砦か何かのように不恰好にそびえたつ濠を抱えたエステンス城。
文化、学芸に秀でながらも今ひとつ粗野な部分が拭い去れないこ大公一族。
さっさとガウリイを本城、エステンスに命令を出して帰し、其処に訪れたのは二人の
男だった。
明らかに身分のあるものと言う事はその身なりを見ればよく分かる。
「私はガウリイの異母兄、エルコレ。このフェラーラの大公ですよ。」
にっこりと微笑みながらリナの声をかけ
るその若い男。
「そうですが・・・。私がリナです・・・。」
そっと握手をしながらもリナは警戒を怠らないように心がける事は忘れない。
恐らくガウリイとルクレティヤは母親に似ているのだろう。
どことなく食えない雰囲気のする若い男である・・。兄が『商人』などと
影口を叩く事も・・まあ分かるような気がする。
「其方は・・・??」
ふっとリナは視線を逸らし、もう一人の人物の自己紹介を求める。
「私はマントーヴァの侯爵、フランチェスコですよ。」
エルコレやガウリイと比べ、あまり美しいと感じられるタイプの人間ではない。
しかし・・その意志の強さは確実にその瞳から感じ取る事が出来る。
「・・侯爵夫人はいらっしゃらないのですか・・・?」
普通、こういった会見の場では婦人も同伴するのは世の中の常である。
「・・イザベッラですか・・・。彼女は・・具合が悪い・・との事ですよ・・。」
何処か吐き捨てるように彼がそう言ったのは気のせいではないだろう・・・。
この時代、政略結婚などと言う事はもはや常識的な結婚の手段である。
この場合を考ええればリナ・・そしてガウリイは幸せなほうなのである。
「そうですか・・・・・・・。
あまり真摯に見られるのはいい気分ではない。リナは出来るだけフランチェスコとは
目をあわさないように心がける。
「明日、ガウリイが迎えにきます。とりあえず、今日はご挨拶までに・・ですがね。」
不意に現れた第三の人物がリナに急に状況を説明しにかかる・・・。
「・・え・・・・???」
ガウリイ・・とリナが名前を口にしかかり・・やおらその固有名詞を引っ込める。
「ほお・・。貴方にはお分かりですか・・・。我らですら彼とガウリイ殿とは時々区別がつかなくなるのですがね・・・。」
なおもリナを見詰めながらフランチェスコはそう言う。
「ええ・・。ガウリイと・・この人は違うわ・・・。」
第一・・外見こそはそっくりでもこんな軽薄そうな瞳はしていないもの。
そう思うにいたり、リナはその名前を否が応でも引っ込めたのだった。
「コイツはガウリイの実兄。ジュリオですよ・・・・・。」
エルコレがなにやら面倒くさそうに金髪の青年をリナに紹介する。
「そうですか・・ドン・ジュリオ・・。」
「スミマセンが・・。アンジェラが待っているので・・・。俺はもう失礼させて
頂きますが?」
「勝手にしろ。」
軽薄にそんな事を言うジュリオにエルコレは冷酷に答える。
どうやら・・この一族にはやはり何か深い因縁めいたものを感じずにはいられない。
そうリナは悟るに至り改めて一同を見遣る・・・・・。
「では、我らは退出させていただきましょう。」
そんなリナの様子を単なる疲れ・・とでも取ったのだろう・・。
フランチェスコの提案にもともとさっさとこの場を去りたかったジュリオ、そしてエルコレも去っていく。
「っふ・・・。」
扉の閉まる音と共に、リナはやっとの事安堵した思いになる。
フランチェスコのあの意味深な瞳・・エルコレの考えの読めない理解不能な感覚。
そしてあのジュリオの軽薄そうな態度にはどうも今ひとつ我慢がならない。
そんな思いにふけっているその時である・・・。
トン・・トン・・・トン・・トン・・・・・・・・・・・・・。
不意に聞こえる・・得体の知れない・・強いて言えば何かが侵入してくるような音。
「誰!!?」
急な事に一瞬の恐怖を感じながらもリナはテーブルの置いてあった護身用のナイフをそっと手探りで漁り・・・。
素早い手捌きで鞘から刃物本体を抜き放とうとしたその瞬間・・・。
背後からしっかりと・・・だが安心を抱ける手がそれを押し留める。
「・・・ガウリイ・・・・。」
完全に安心しきったリナは思わずそう声に漏らす。
「・・すまんな。エルコルの奴の考えはもはや読めん・・・。俺をエステンス城
の閉じ込めて・・。明日までオマエにあわせないつもりだったらしいな・・・。」
やれやれ・・と言う様にガウリイは頭に手をやる。
「・・・兄上以上にあの人の考えは分からないわ・・。冷酷なのか・・それとも・・。それに、あのジュリオって人・・・・。」
「ああ・・・。アイツか・・。しかし・・運が良かったよ。俺は・・・。」
言いながらリナを窓辺のほうにガウリイは連れて行き・・・。
一人の妖艶な黒髪の・・グリーンの瞳の美女とかなり離れた窓越しとはいえ一瞬
視線がぶつかって思わずリナは動揺する。
が、しかし・・彼女の視線は直ぐに逢瀬の相手・・ドン・ジュリオの方に向けられる。
「あの軽薄モノの女誑しが俺の兄だと思うとゾっとするぜ。幸いエルコレの話によると・・。最近城付きになった妖艶なあの美女・・。マドンナ・アンジェラに現在はゾッコント
言う事だ・・・。」
皮肉とも何とでも取れる口調でガウリイはそう吐き捨てる。
「・・・・そう・・・・・。」
何かが起こる・・・。あの緑色の瞳、ガウリイは気付いていないのだろうか?
その恐怖がリナの中で増大していく感覚だけが今を支配しているのだった。


正式にリナがエステンス城に上がることの許されたその日の午後、その事件は
起こったのである・・・・・・。
「きゃああああああああああ!!!!!!!!!!」
耳を突くような悲鳴が中庭近辺から聞こえてくる。
頼りにすべきガウリイは今朝早くエルコルの指示でデュカーレ宮殿の方に呼び寄せられて
しまっているのである・・・。
まるで・・リナと会わせるのを嫌っているかのような仕打ち・・とすら受け取れる。
しかし、リナ自身あのシェ−ザレの妹である。
そんな些細な嫌がらせに目くじらを立てるほどおろかな育てられ方はされた覚えは無かった。
「仕方ないわね・・・・・・・・・・・・・・。」
悲鳴の実態が掌握できない限り、ガウリイを呼ぶ事も不可能である。
既に中庭の騒ぎは最高潮にまで達していた。
集まり来る侍女、侍従などの人垣ですでにその近辺はごった返しになっている。
「どうしたのよ?」
眉根に皺を寄せ、いかにも不機嫌という形相だろうな・・と思いながらもリナは
侍女の一人を捕まえてこの騒ぎの現況を聞き出す。
「あの・・・その・・・・・。」
いまだ怯えきった様子が抜け切らないう侍女の指差す方向をリナは見遣り・・・。
「な・・・・・・・????」
やおら口から出る、声にならないかすかな叫び・・・・・・。
血塗れになり・・いや・・強いて言えば片目からだらだらと血を流し・・・。
金色の髪と純白の服を汚した一人の人物・・・・・。
「・・・ガウリイさまですわ・・・奥方様!!早く手当てを!!」
慌てた侍女の一人がリナにそう言う。
「いいえ・・・。ガウリイじゃ無いわ・・・。これは・・ジュリオ殿です・・・。
間違いないわ・・・。」
無論、とガウリイの服装が似通っていた事も原因でこそあるが・・・・。
ココはあくまでもガウリイの部屋の真下の庭である。誰もがそう勘違いして間違いないだろう。ましてや唯一、彼とガウリイを区別できる『目つき』すら読めないのだから。
が・・・しかし・・これにこの人物がガウリイではないと分かりながらも。
これほどまでの冷静さを持ってこの血塗れの男を眺める自分・・・。
やっぱり、アタシは「毒を盛る男」シェ−ザレの妹・・そう思わずにはいられなかった・・・。


「俺の目をこんな事にしたのはガウリイだ!!」
後ろに無言の緑色の瞳の妖艶な美女、アンジェラを従えたままジュリオはそうエルコレに捲し立てる。
「しかし・・・・・・・・・・。」
この告発にばかりはエルコレも今ひとつ確証も無く、お茶を濁すしか方策は見当たらない。「濡れ衣だ!!俺は・・・・。」
確かに兄の命令によってずっとこのデュカーレ宮殿に居た。
だが・・・立証できる証拠は何一つ見当たらない。
「ガウリイ・・・・・・。」
自分が慌てたら、この真っ青な顔をしたリナまでも精神的負担に追いやってしまう。
そう判断したガウリイはようやっとのことで自分の感情を抑える。
フェラーラの気候か水が肌に合わなかったのだろう・・・。
この所しばらく、リナは体調が思わしくなかった・・。その上連日連夜に続く、
ジュリオの裁判沙汰である。
「・・俺が酒屋で眠りこけている間に・・。アンジェラをせ黙らせた上・・。
卑劣にも右目を抉った・・。実際その様子はアンジェラがつぶさに見ている・・。」
怒り狂ったジュリオの後ろ、ちらり、と緑色の瞳がリナを一瞥し・・・。
そして僅かにエルコレに向かって頷くのだった。
「・・・もう家内の事で争うのはまっぴらだ・・。ガウリイ、ジュリオ。お前たちには
和解を命ずる。ともあれ・・・・。マントーヴァ公、その他の諸侯にはジュリオ・・。
オマエの目は事故のよってそうなった・・と所管で連絡しておく・・。」
さしものエルコレももはやこの一件には関わりたくないと思ったのだろう。
身振りで女性であるリナとアンジェラを退室するように示し・・・。
素直に出て行くアンジェラを尻目に暫しリナは呆然としたようにガウリイを見る。
『安心しろ・・』そうガウリイが視線だけで言ったのを確認し・・・。
アンジェラが消えたドアの方にリナが足を向けようとしたその時だった・・。
「ふ・・ふざけるなああああああああああああああああ!!!!!!!」
ジュリオがやおら絶叫し、マントに隠していた短剣を高々と振り上げる!!?
狙いは・・・・??
そんな悠長な事をリナが考えているその間の出来事である・・・・。
不意に響き渡る絶叫・・そして・・血潮・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「きゃあああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」
知らないうちに大声で悲鳴をあげるリナに未だエルコレの血がこびり付いた剣を
掲げながらジュリオが此方に突進してくる!!??
「リナ!!!」
咄嗟にガウリイも剣を抜き、ジュリオに切りかかろうとするが・・・・。
部屋の端から端まで走り抜け、リナの元にたどり着くには・・・・。
到底間に合う距離ではない・・・。
ドアに背をつけへたり込んだリナにジュリオが剣を振り下ろす!!???
そう思われたその矢先・・・・・・・・・。
ザ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
目の前に赤い血を流し、腕を抑えてもがくジュリオ・・・・。
そして・・扉が開け放たれたために後ろに転がりそうになったリナを素早く外側
から支える腕の感覚がする・・・。
「・・・あ・・・・・・・・・・・。」
ガウリイの顔が一瞬安堵にほころぶのがココからでも見て取れる。
「妹が病と聞いて着てみれば・・・。成る程・・・。こんな事が起こっていたとはな・・。」ジュリオの腕の血がついているにも関わらず・・その男は銀色の鋭い・・氷のような刃の
剣を宝石の散りばめられた美しい鞘に収める・・・。
何ヶ月ぶりにだろう・・・・・。青灰色の目と・・赤い目が視線を合わせる・・・。
「・・シェ−ザレ兄上・・・・・・・・・・・・。」


エルコレ一世が弟のジュリオによって暗殺され、ガウリイがフェラーラの大公と
なったのはそれから間もなくの事 であった・・・。
「殺戮の現場を見に・・トリエステに行く・・ですって・・?」
いまや大公となったガウリイは職務に忙殺されもっぱら城内を守るのはリナの役目である。
「ああ。詳しい情報は入ってはいないんだが・・。何かがあった事は確からしい。」
「・・・厭な予感がするわ・・・・。」
兄、シェ−ザレに対する、イタリア全土の傭兵隊長の反乱の噂は既に聞かされていた。
「馬鹿言うなよ・・。シェ−ザレがやられた・・。そんな噂はまったく入って来てはいないぜ?」
リナの光色の髪の毛を撫ぜながらガウリイは安心させるように呟く・・・・。
「・・そうね・・・・・・・・・・・・。」
「留守を頼んだぞ?」
「分かってるわよ。」
そんな会話を交わしながらもリナは窓の外から出兵していくガウリイを眺める。
世間では言われているらしい。
『気まぐれで旅行好きな新しい大公、そんな夫君を持ったフェラーラ后妃が寂しげに窓辺から外を眺めているのは日常茶飯事である』などと・・・。
正直言って『誰がそんな馬鹿な事を?』と此方が聞き返したい心境でささえある。
単にココから眺める大河ポー、雪に埋もれたこの国の景色をじっくりと鑑賞する。
それが好きなだけ、であるのに。
殺戮があったのは昨日・・。悲惨なもので凄まじい徹底的な抹殺だったらしい。
最も無関心といわれればそれまでだが・・あまり知りたいとは思わない。
そんなことを考えながらリナは編物から視線を逸らし、もう一度窓の外を見る。
・・・一人の騎士・・・誰だろう・・・?
しかし、そんな考えもそれは一瞬の事である・・・・。
漆黒に銀で飾り立てられたその鎧には・・誰が何と言おうと見覚えが合った・・・。


ダン・・・・・・・・・。
苦悩したようにその男は片手を激しく壁に打ちつける。握り締めた篭手を付けない
その手は血が・・恐らく他人のモノと自分自身の血が染み付いているのだった・・。
「・・にいさま・・・・」
呼びかけてみる・・。しかし、闇色の髪を持つ兄は光色の髪の妹を決して見ようとはしない。
「・・・人は・・一度血を吸ったら・・何度でも吸い続ける化け物なのかもしれんな。」兄がイタリア統一をもくろみ、戦に戦、更には殺人を重ねているのは有名な話だ。
「・・今回の殺戮は・・・・・・・。」
見れば、兄の漆黒の鎧は所々錆付いたような赤い色に汚されている。
「ああ・・。反乱軍・・。寄せ集めの烏合の衆どもだ・・・。」
時が来て・・必死でシェ−ザレは反乱を迎え撃つ手段を求めていた・・・。
「そうですか・・・・。」
攻める気にはなれない。兄には・・帰る場所が無いのだ。
「邪魔をしたな・・・。リナ・・オマエだけは・・幸せになれ・・・。」
決して彼女のほうは見向きはしない。だが・・・・・・・。
これが兄と妹の今生の別れとなるのだった・・・・。
「にいさ・・・・・・・・・・・・・」
呼び止めようとしたリナの体に不意に激痛が走る・・・・・・・・。
どうやら・・まだ病気はまだまだ完全に回復していなかったらしい・・・。
そう思うに至り・・消え行く兄の背中を追うことすら彼女には不可能な状態と
なるのであった・・・・・。


「お目覚めですか?」
既に日は暮れている・・いや・・。それ所の問題ではない・・・。
下手をすれば一両日以上眠り込んでしまったのだろうか?既に朝日が昇り、東の空は白むはじめている気配すら伺われる。
「・・フランチェスコ殿・・・・・・・?」
不審そうな眼差しを向けつつ、リナはその一室を見遣る。
間違いなく・・ココはフェラーラではない・・・・。
「安心してください。ココは・・私の領地、マントーヴァですよ。」
「なんですって・・????」
フェラーラからマントーヴァ・・。水路さえ使えば一日もかからない距離である・・。
気を失っている間に連れさらわれた・・・。そう考えるのが一番自然だろう。
「おフザケも大概になさってください!!フェラーラに戻らせていただます!!」
怒鳴り、まっさきに起き上がるリナに再度体に疲れが走る。
・・・思ったよりも・・これは重症らしいが・・こんな所で休んでいるつもりは無い。
「そうは行きませんね・・。それに・・貴方は本当にそれで幸せなのですか?」
・・・・・確かにフェラーラはよそ者には馴染み難い・・・。それに、傍目からすれば
ガウリイはほぼ不在、自分は不幸な大公妃にでも見えていると言うのだろうか・?
「馬鹿な事言ってないで・・・・・・・・」
「リナを返して貰おうか?」
言わずと知れたガウリイの声が室内に響き・・やおら扉が突き破られる!!
「ガウリイ!!」
咄嗟によろめきながらリナはガウリイの飛びつき・・・。
そんなリナを支えながらもガウリイはフランチェスコを睨み、見据えて凄む。
「・・・人の病人の妃を連れ回した挙句。夜中に河を渡るなどと言うとんでもない事
をしてくれたようだな・・・。コイツの体力が今以上に弱っていたら・・・。」
更に瞳に怒りを滲ませながらガウリイ・・・。
「・・・その辺りは・・すまなかったと思っている・・。しかし・・・。貴殿にも
問題はあろう?リナ殿は・・・・・・。」
「リナがどうだというんだ!!?勝手な思い込みは大概にしろ!!オマエには姉上が・・・。不幸な姉上が嫁いでいるんだ!!なぜ姉上を守れない!!?ましてやそんな男がリナを・・・・・・。」
堰を切ったようにガウリイが絶叫をする・・・。
「ガウリイ!!?ルクレティヤが???」
腕に抱えたリナの一言にガウリイは迂闊だった・・と言う様に言葉を切る。が・・。
「・・・・貴様はだけは・・許せない・・。」
言うが早いか片手にリナを支えたままガウリイはフランチェスコに殴りかかろうとするが。
「やめて!!ガウリイ!!それに・・貴方も・・・・・・・・・・・・。」
忘れられるはずも無い・・・。ストロベリーブロンドに揺るがない美しい艶・・・。
高いソプラノの声が耳に届き、その赤い輝きがフランチェスコの体を庇うように被さる。
が・・・そのフランチェスコは・・・・・。
「触るな!!血にまみれた呪われた女!!リナ殿の次兄・・ラアン殿を殺害したのは貴様だったはず!!」
揺るぎない事実を言うが早いか強くルクレティヤを打ち、柱に思い切り投げつける!!
「奥方様!!!!」
その音に驚いたのだろう・・一人の若い女・・・黒髪の緑色の瞳の美女・・・。
アンジェラが飛び出し、ルクレティヤを支える。
「そう言うことだ・・。ジュリオ殿にエルコレ殿を殺害するようその女を使って仕向け・・。ガウリイ殿。貴殿にフェラーラを継承させようとしたのはこの悪女の計略!!」
言うが早いかガウリイが支えているのにも関わらず、有無を言わせない調子でリナ
を奪おうとするフランチェスコ。
「そんな呪われた一族に・・リナ殿を・・・・・・。」
その言葉にリナの中の何かが切れた感覚がする・・・・。
バキ・・・・・・・・・。渾身の拳の一撃をフランチェスコの頬に食らわせる。
「・・ガウリイが呪われた一族なら・・。あたしだって同罪よ・・・・。」
その一言のみを残してリナはさっさとガウリイの腕に再度戻って行く。
「俺は記憶を失った姉上を・・あんたが何も詮索せず・・。優しく迎え入れた。
そう聞いたとき・・凄く嬉しかったよ・・。けどな・・。姉上が全てを告げた途端・・。リナの次兄を殺して・・長兄のシェ−ザレを誰よりも愛していたと知った途端・・。
このザマか??良いか・・姉上を守れるのは・・・。」
本当なら・・誰よりもシェ−ザレに守って貰いたい・・・。
だが・・その言葉を今は何よりも飲み込まねばならなかった。もどかしい・・・。
「・・・あんたしか・・いね〜んだよ・・・・・・・・・。」
声が・・かすかに涙声になっている・・。それはガウリイが誰よりも自覚している
事であった・・・・・。


「・・・人は・・一度血を吸ったら・・何度でも吸い続ける化け物なのかもしれんな。」。
シェ−ザレの言葉が耳に過ぎる・・・・。それはルクレティヤの事か・・・。
はたまた彼自身のことなのだろうか?
そんな事に考えを巡らせる・・・。無理からぬことかもしれないけど・・・。
「また其処で考え事か?」
不意にいつも座り込んでいる窓辺のリナにガウリイが声をかけてくる。
「・・・そんなに寂しそうかしらね・・・?」
ここの景色が好きなだけの話なのに・・・。既にフェラーラでのリナは『慈悲深い大公妃』という愛情の篭った称号を得ているのだった。
「・・・さあな・・。けど、また馬鹿みたいな噂が立ったら俺が困る。」
言いながらガウリイはひょいっと身軽にリナの隣に座り込む。
小さな窓辺は既に二人で満員だった・・・・。
「今朝・・書簡が届いたの・・・。」
「何の?」
さあっと初春の風が二人のまったく別の系統の光色の髪の毛を撫ぜ上げる。
「・・・失脚した兄上が・・。夕べスペインで戦死したわ・・・・・・。」
「な・・・・???」
シェ−ザレが失脚した時・・なきじゃってガウリイに縋り付いてきたリナは未だに鮮明に脳裏に焼きついている・・・。しかし・・・。今のリナは・・・・。
「・・・・絶望しすぎて・・涙も感情に押し込められてるのかもしれないわ・・」
ひょいっと肩を竦めてリナはガウリイに言う。
「・・・シェ−ザレが・・・・・・・・・・・・・・・・。」
信じられない思いしか・・今となっては浮かばない・・・・。
「たった一人で・・無数の敵に囲まれた・・・せめて・・・・・・・。」
下らないかもしれないが・・9月まで・・彼の誕生日までは生きていて欲しかった。
そんなリナの考えは・・当然ガウリイには分からない・・・。
リナを守れるのは自分だけとなった・・・。その事実の重さのみを痛感する。
「・・・もう・・誰も血を流さない・・のよね・・・・・・??」
そう、兄が呟いたような気がした・・・。
「かもな・・・・・・・。」
失ったものの代償は・・恐らく多いだろう・・。しかし・・・・。
「・・・無責任な言い方かもしれないがな・・・・・・。」
これから先、何がどうなるかは見えては来ない・・。しかし・・・。シェ−ザレの
した『記録(こと)』は決して無駄などではない・・・。
その事実のみが今は一番大事なことだった・・・。


『「邪魔をしたな・・・。リナ・・オマエだけは・・幸せになれ・・・。」』
記憶の中からだろうか?それとも・・・・・・・。
何処か別の世界からだろうか?
そっと青灰色の瞳をほころばせながら兄がそっとリナに呟いた。
今度は・・決して顔をそむける事も・・血にまみれている事も無く
「言われるまでもありません・・・・・・。」にいさま・・・・・・・・・・。
そっと空に向かって呟く。
「何が・・だよ・・・。」
当のガウリイは未だ放心状態から抜け切っていないらしかったが・・・。
「今に分かるわ・・・・・・。」
同じように空を見るリナがそう言うに至り・・・・。
「そうだな・・・・・・・・・・。」
今度は・・彼女が何を考えているかやっと分かるような気がするのだった・・・。
初春の淡い風と光を受け・・淡くヘリオドールが輝いていた・・・。
流星のように現れ消えていった・・一つの輝きのように・・・・。


(おしまい)
やっぱりシェーザレって自己投影が1番強い人だったので・・・。
書いていて楽しかったりつらかったりしました・・・。
では〜〜〜・・・。

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12998渾身のクリティカルヒット!(笑)P.I E-mail 1/3-03:06
記事番号12970へのコメント

CANARUさん、こんばんは!
大作「華と氷の刃」ついに完結したのですね〜(しみじみ)ああでも・・・
やっぱりシェーザレ兄ちゃん、死んじゃったのかぁ〜(T0T)
・・・いやまて。戦死したとゆー報告を受けただけで死体は確認してないんだから
そのうちひょっこり帰ってきたりして(^^;)んでルクレティアさんと手に手を
とって逃避行するのさ〜。北へ(笑)
リナがさらわれた後、ガウリイの追跡は早かったですね〜!もともとフランチェス
コのリナを見る目に不穏なものを感じていたのか、それともただの野生の勘か!?
 「なに〜!リナがいなくなったぁ〜!?・・・・・(野生の勘働き)・・・・・
  っきしょーめフランチェスコのヤツやりゃ〜がったなぁ〜っ!!
  船を出せぇぇ〜〜〜っっ!!」
とか・・・(笑)
それにしてもリナちんの渾身のパンチ、かっこよかったですわ〜♪「華と氷」の
リナはどっちかとゆーとか弱いイメージがあるのですが、守られてるばかりじゃ
ないのね。さすがはリナ♪

話は変わりますが、NHKで『地中海』の総集編をやってたのでビデオにとって
観ました〜。シチリアのノルマン宮殿とか出てきて嬉しかったですわ〜♪
Pの冬休みはあと2日です・・・。精一杯堪能せねば(^^;)
それでは今年もどうぞよろしく〜!m(_ _)m

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13000今年もヨロシクでっす〜♪CANARU 1/3-10:23
記事番号12998へのコメント

>CANARUさん、こんばんは!
どうも〜〜!!
成人式に供えて足袋と草履に足を馴らしてるCANARUです〜〜!!
ううう・・寒いし痛いし・・情けないです〜(涙)
>大作「華と氷の刃」ついに完結したのですね〜(しみじみ)ああでも・・・
>やっぱりシェーザレ兄ちゃん、死んじゃったのかぁ〜(T0T)
う〜〜ん・・・。
高校生のときはど〜しても決着つける事ができなかったんです〜(涙)
はい・・(今でもそうですけど・・)惚れてました、シェーザレ!!
>・・・いやまて。戦死したとゆー報告を受けただけで死体は確認してないんだから
>そのうちひょっこり帰ってきたりして(^^;)んでルクレティアさんと手に手を
>とって逃避行するのさ〜。北へ(笑)
ですねえ〜〜〜!!
その辺り、追跡しないところがやっぱりミソです〜〜♪
さ!!北(う〜〜ん・・やっぱり北欧辺り?)に逃避行!!?かもですね!!
>リナがさらわれた後、ガウリイの追跡は早かったですね〜!もともとフランチェス
>コのリナを見る目に不穏なものを感じていたのか、それともただの野生の勘か!?
ははは〜〜♪
「両方!!」だったりしてます〜〜♪
> 「なに〜!リナがいなくなったぁ〜!?・・・・・(野生の勘働き)・・・・・
>  っきしょーめフランチェスコのヤツやりゃ〜がったなぁ〜っ!!
>  船を出せぇぇ〜〜〜っっ!!」
>とか・・・(笑)
ありえます〜〜!!
大慌ての怒り狂う大公を押さえつけるのに家臣一団、大慌て!!
ですねえ〜〜♪
>それにしてもリナちんの渾身のパンチ、かっこよかったですわ〜♪「華と氷」の
>リナはどっちかとゆーとか弱いイメージがあるのですが、守られてるばかりじゃ
>ないのね。さすがはリナ♪
ですね〜〜♪
最終的結末が書けてあたしも満足しています〜〜♪

>話は変わりますが、NHKで『地中海』の総集編をやってたのでビデオにとって
>観ました〜。シチリアのノルマン宮殿とか出てきて嬉しかったですわ〜♪
はうう!!
見たかったんですが・・怠け癖が出てつい寝ちゃったですうう〜(涙)
ううう・・悲しいでっす!!
>Pの冬休みはあと2日です・・・。精一杯堪能せねば(^^;)
>それでは今年もどうぞよろしく〜!m(_ _)m
ではでは!!
今年もヨロシクです〜〜♪