◆−チェイシング・ザ・ポテトスタンド5−千歳みさと(1/10-12:47)No.13120
 ┗チェイシング・ザ・ポテトスタンド6−千歳みさと(1/11-19:03)No.13134


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13120チェイシング・ザ・ポテトスタンド5千歳みさと 1/10-12:47



 おひさです。
 年末年始にバイトしてたら本気で時間がなかった・・・来年はせんとこ・・・って、受験やん自分。

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Фチェイシング・ザ・ポテトスタンド5Ф

「なるほど、そういうことですか」
「それじゃ、さっそく先生のとこ行きましょ。・・・あ、ヴァルガーヴどうする?ほっとくの?」
「いや、俺をはり倒したこともあるからな。交番までつれてかねーと。面倒だが、逃げられたらかなわん」
「・・・あの、それなんですけどガウリイさん」
「ん?なんだ?」
 アメリアの言葉にガウリイが振り向く。
「あの、ガウリイさん、手帳持ってなかったら警官としての行動はできないんです」
「???」
「どーゆーことよ、アメリア?
「警察手帳って言うのは、資格証明になってるんです」
 アメリアが声をひそめているので、あたしたちは顔を寄せ合って、ひそひそ。
「だから、それを持たずに補導とかすると、無資格で公務を執行したことになって、罰せられるんだとか・・・わたしも詳しくは知りませんけど」−−さすが正義のアメリア、ほーりつの知識もちゃんとある訳ね。
「そりゃまずいな・・・一応暴行と公務執行妨害の現行犯だから、つかまえん訳にもいかんし・・・」
 うーむ。
 警官として現行犯を逮捕しないわけにも行かないし、けど、無資格で公務は行えない。見事な二律背反だわ、こりゃ。
「あ、そうだ!あたしとリナさんがヴァルガーヴさんを交番に連れて行くって形にするのはどうですか?これなら、市民の協力で済ませられると思います」
「なるほどっ!それならオッケーっぽいわね」
「よくわからんがよさそうだな」
「ナイスよ、アメリア!・・・あ、でもどうやって?あたしやアメリアじゃ、ヴァルガーヴが気づいて暴れたら止められないわよ。ガウリイでもはり倒されちゃったんだし」
「こうするんです」
 行ってアメリアは、あたしの跳び蹴りで気絶したままのヴァルガーヴにむかって呪文を唱える。これは・・・
「霊縛符!」
 なるほど、これなら暴れ出すことはない。っつーか、暴れられない。
「でも、どうやって運ぶの?」
「おまかせくださいっ!」
 アメリアが自分の鞄に手を突っ込んで、麻縄の束を取り出した。それでヴァルガーヴをぐるぐる巻きにする。
「これならひっぱって運べます!」
「・・・それはそーとアメリア、なんでそんなもんもってんのよ?」
「もちろん、悪人を見つけたときに縛るためです!」
 そやか。
「なら、ヴァルガーヴを運ぶ方法も見つかったことだし、そろそろ行くか」
「そーね。さあ、レゾ先生のところに、れっつらごう!」

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 ちょっと解説
 
 霊縛符(ラファス・シード)
 文中にルビ入れるの忘れたので。
 白魔法。TRY12話でアメリアがジラスに使用。


 あと、無資格で公務云々のこと。
 人に聞いてみたら「こーなんじゃないの?」って返ってきただけで正確な事じゃないです。

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13134チェイシング・ザ・ポテトスタンド6千歳みさと 1/11-19:03
記事番号13120へのコメント


 新年早々部誌の中表紙描くことになっちまったい。
 うみゅー、まーたこーやって自分で仕事を増やす・・・

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 Фチェイシング・ザ・ポテトスタンド6Ф

 休診。
 ドアプレートには大きな字で、しっかりそう書かれていた。
「休診、ですね」
「ええ、休診ね・・・」
「休診だな」
 よくよく考えてみれば、である。
 午前中に診察があれば、その午前中にレゾ先生が紅神通りにいるわけはない。
「どうしましょう」
「どうしましょったって・・・どーしよ」
 うーん・・・
「どうしたんだ?3人そろって風邪か、珍しい」
「ゼル!」
「ゼルガディスさん!」
 そこにやってきたのはゼルだった。
「いえ、わたしたちは病気じゃなくて、レゾ先生に用があってきたんです」
「ゼルこそどうしたのよ、こんなとこで」
「いや、おれは、その・・・」
 なんだぁ?ゼルにしては珍しく歯切れが悪い。
「あ、ゼルガディスさんはレゾ先生ん家に下宿してるんです」
 答えたのは本人じゃなくてアメリア・・・って、えぇっ!?
「うそっ?そんなこと一言も言ってなかったじゃない!なんでまた!?」
「いや、それは・・・自宅からだと遠くて通えなかったし、たまたま親戚の家だから・・・それでおまえ達、レゾに用ってのはなんなんだ?」
「あんた今なにげにごまかしてたでしょ?・・・ってそうじゃなくて。大変なのよ。レゾ先生に会わせてほしいんだけど・・・いる?」
 細かい内容はあえて言わないでおく。・・・いや、なんか長くなりそうでめんどかっただけなんだけど。
 それはともかくとして、あたしの真剣さを感じてか、ゼルは応える。
「あ、ああ。今なら多分居るはずだ」
「でも休診なんだろ、今日。出掛けてないのか?」
「午前中だけだ。今日は午後の診察はちゃんとある」
 いて、『休診』のプレートをはずし、ドアを開ける。
「入れよ。用があるんだろ」
 あたしたちが待合室にはいると、ゼルはプレートを扉の脇にある箱に入れ、そこから別のプレートを出して扉の外にかけた。プレートの文字は『準備中』。無表情で作業してるのは、学校から帰るとこのプレートを付け替えるのが彼の習慣なのか、それとも得意のポーカーフェイスか。

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 最後のリナの感想について。
 正解は後者です。ゼルは普段、部活で帰りは遅いのでプレートの付け替えはレゾ本人、又は受付のフィリアかシルフィールがやってるはずです。

 ああっ、回を追うごとにどんどん本文が短くなっていくぅ〜
 2あたり結構長かったのに・・・