◆−人魚王子 そのいち。ガウリナ−かける(2/6-13:58)No.13481 ┣Re:こんにちは、はじめまして−みてい(2/6-15:42)No.13483 ┣名物もみじまんじゅうっ!−ゆえ(2/6-23:20)No.13497 ┣くらげ王子(笑)!−あごん(2/8-03:52)No.13516 ┗こんばんは−一坪(2/9-01:55)No.13527
13481 | 人魚王子 そのいち。ガウリナ | かける E-mail URL | 2/6-13:58 |
……こそこそと投稿させていただきますです。 はじめましてっ!!かけると申しますぅぅぅっ!! ネット上をこそこそと生息するユキヒョウの子供です。 以後、よろしくお願いいたします。 人魚姫……ならぬ人魚王子(笑)。 昔々。海の底にある人魚の国に、一人の王子様がおりました。 王子の名前はガウリイ。 太陽のようにきらきらと輝く、金色の長い髪。 海の色そのもののような深い、蒼の瞳。 男性にしとくにはもったいないような美しい顔立ち。 ここまでだと、100パーセントぱーへくとの王子様なのですが。 おしいかな、のーみそはくらげとためをはるような中身でありました。 この王子様には2人の兄王子がおられました。 ゼロス、ルークのお2人です。 このお2人はもう20歳を越えられていましたので、海面まででても問題なし。 しかもルーク王子などは人間に一目ぼれをし。 暇があれば海面まで泳ぎ 「ミリーナぁぁぁぁっ!!好きだぁぁぁぁっ!!」 とお叫びになっておられました。 (そのたびに、ミリーナと呼ばれる人間に無視されたり、冷たい言葉を投げかけられていたのは周知の事実ですが) 自由に海面に出、外の世界を見て回る兄王子が羨ましかったガウリイ王子ですが。 それも今日までの事。 20歳の誕生日である今日、ようやく海面に出られる事が許されるようになるのです!! (おっしゃー!!これで俺も外の世界を見て回れるぅぅっ!! うざったいタコの求婚者や海蛇の求婚者から逃れれるぅぅぅっ!!)←確かに嫌だ。んな婚約者。 ……ところが。 今日は運悪く、大嵐でした。 海面から遠く離れているここ、人魚の国はそうでもないのですが、海面近くは潮の流れが速く、海面は風にあおられ、3メートルを越す大波。 これで海面にでるとすると、いくら泳ぎのうまい人魚でも、危険な目にあってしまうでしょう。 ガウリイが、しぶしぶと海面にでることをあきらめようとしたそのときでした。 ちらり、と視界に入った炎のような物体。 もちろんここは海の中。 炎が水の中で燃えるという事はありません。 ガウリイは不思議に思い、それに近づきます。 近づくにつれ、その物体の正体がはっきりとしてきました。 どうやら、まだ幼い少女のようです。 炎のように見えたのは彼女の栗色───というには明るすぎる髪でした。 一見、人魚のように見えますが、尻尾が1本ではなく2本あります。しかも自分たちのようにうろこで覆われていません。 (……あれが、兄上たちに聞いた人間??) だとすれば、水の中では息が出来ないはずです。 (このままだと死んじまう……っ!!) ガウリイは荒れ狂う波にもまれ、気を失った少女をがしぃっ!!と腕に抱えると、陸地を目指し泳いでいきました。 (に、してもこんな嵐の日に何してたんだ、こいつ?? まさか水浴び、なんかじゃないだろうし……) 難破した船の切れ端や、それに捕まっている人々を横目に、おまぬけなことを考えながら泳ぐガウリイ。 ……もしかしたら、少女以外「あうと・おぶ・がんちゅう」だったのかもしれませんが。 (ここらで、いいだろ) ガウリイは波が比較的荒くない磯辺に来ました。 まだ気を失っている少女をゆっくり、そぉっとおろします。 だいぶ水を飲んでしまったのでしょうか??少女の顔は青白く、血の気がありません。しかも、息をしてないようです。 「お、おいっ!?」 ガウリイはあせりました。せっかく陸地まで送り届けたというのに。 少女が死んでしまっては元も子もありません。 (こ、ここはやっぱり……。で、でもなぁ……。いやっ!!) ガウリイは心の中で自問自答。どうやら少女の命を助ける方法は知っているようなのですが。それを実践しようかどうか迷っている模様です。 その間にも、少女の顔色はだんだんと悪くなるばかり。 (……人助け、だもんなっ!!) ガウリイは一人納得した様子で、ひとつ、深呼吸をしました。 そして……。 ばしぃぃぃぃっ!! 少女の背中をおもいっきりどつかれたのです。 ……もっと他にいい蘇生法(?)は考えつかなかったのでしょうか……?? まぁ、他称も自称もくらげ頭の王子様ですので、しかたがなかったのかもしれませんが。 「……けほっ!!けほっけほっ!!」 ガウリイの必死の努力(?)のおかげか、少女の呼吸は戻ったようでした。 苦しそうに何回か咳き込み、肺に入っていた水を吐き出します。 「……ぅ、ん??」 水をあらかた吐き出した後、少女の瞳がうっすらと開き……。 まだちゃんと支点の合わない、紅い瞳が移したのは太陽のような金。そして海のような蒼。 (あたし、助かったのか……) そして安心したのでしょうか??すぐに目を閉じるとまた気を失ってしまいました。 (お、おいっ!?) あわてたのはガウリイです。なにせ気がついたと思ったらまた気を失ってしまったのですから。しかも自分の腕の中で。 (どーすればいいんだよぉ〜) 内心冷や汗をかきつつ、自分の腕の中で眠る少女をご覧になります。 よくよく見れば、意外と可愛らしい顔。くるくると気ままにはねる、明るい栗色の髪。さっき一瞬だけ開いた瞳は、最上級のルビーを思わせるような、美しい紅だったことを思い出されます。 体つきのほうはまだ未成熟にしろ、かなりの美少女にはいることは間違いありません。 (…………………。) ガウリイは、なにやら考え込んでおられる模様です。 (───えっと。一応、俺ってこいつの命の恩人だよなぁ……) そのまま、じぃぃぃっ。と少女の顔を見つめております。 (───なんか褒美もらっても、どっからも文句こねーよな♪♪) 一人で納得されたようにうなずくと、少女のやわらかそうな唇に自分の唇を……。 と、そのときです。 「生存者はいるかぁぁぁっ!?」 「そっちの海岸沿いを確認しろっ!!」 なにやら叫んでいる人声、そしてだんだんと近づいてくるざわめきが……。 (……ちっ。いーとこだったのに〜〜〜) 少女の唇を奪い損ねたガウリイは、心底残念そうな顔をすると、まだ自分の腕の中に閉じ込めていた少女をそっと波のかからない岩場に下ろします。 (また会おうなっ!!) そうして、人が来る前に海底の人魚の国へと戻っていかれたのでした。 その2へ、続くっ!! ……暮らしている状況が状況ですので、続編UPは早くても1週間後となります。 それでわぁぁぁぁぁっ!! |
13483 | Re:こんにちは、はじめまして | みてい | 2/6-15:42 |
記事番号13481へのコメント こんにちは、はじめまして! このツリーの数段下でヘンな形のツリーをこさえているみていと申します。 なんだかちょっと生殺しなガウリイですね。 リナちゃん、背中に紅葉が出来てないだろうか? 次男のゼロスがすっごく気になるんですが。よからぬこと企んでそうで。 ではでは、以上みていでした。続き楽しみにしてますv |
13497 | 名物もみじまんじゅうっ! | ゆえ | 2/6-23:20 |
記事番号13481へのコメント こんにちは〜ゆえともうします。・・・・・・・・・・・・・って、かけるさんじゃぁありませんかっ!! 私めのことを覚えておいでではないでしょーか? 某そらりあむさんの所のほのちゃにおじゃましておりました、あのゆえです。 ・・・・・・・・そんなやつ、記憶にはないっ!と言うことでしたら、失礼しました(^^; さてさて、人魚「姫」ならぬ、「王子」とは、これやられました(笑) ごつくてでかい人魚なんでしょうねぇ。 しかも、兄妹がゼロスとルーク。・・・・・・・・・見てみたいような、ちょっと物陰から眺めていたいような・・・・・・ でもちゃーんと、難破船から王子様じゃなくてお姫様?役のリナだけを助けているあたり、やはりガウリイです(笑) しかもあの救命方法なら、だれがやったかわかりそーな所もまた一興で♪ さらにお礼を暮れる前にもらうあたり、なかなかやりまするな、ガウリイ。 普通通りだと、これからガウリイは人間になるべく魔法使いの所にいくのでしょうが、この役誰がなるんでしょうか・・・・ナーガとかかなぁ(笑) 続き、楽しみにしてますぅ♪ |
13516 | くらげ王子(笑)! | あごん E-mail | 2/8-03:52 |
記事番号13481へのコメント 初めまして、あごんと云う者です! 「がうりな」と冠するモノには目がない一介の合成獣です。 いや〜〜〜〜〜、くらげ王子でも良かったですねぇ、なくらげなガウリイにくらくらです(くらげだけに・・・ぷぷぷっ!)! じんこうこきゅーがアレとは(笑)。 さすがはガウリイですね! ところでルークお兄様のお相手のミリーナも人間なのでしょうか? ルクミリ好きとしては抑えておきたい所です(笑)。 次回はいよいよ足ですね! やっぱし声と交換するのでしょうか? それとも、もっと別なものでしょうか? 続きが気になります!! ではでは、あごんでした! 続編お待ちしております!! |
13527 | こんばんは | 一坪 E-mail | 2/9-01:55 |
記事番号13481へのコメント 投稿ありがとうございました! この前は相互リンクして下さり、ありがとうございました!! ちょっと体調がすぐれないので挨拶だけにさせてもらいます。すみません。 では、これからもよろしくお願いします! |