◆−バレンタインに乾杯★−れい(2/14-22:10)No.13667 ┣はじめまして−一坪(2/15-03:39)No.13682 ┃┗Re:はじめまして−れい(2/18-12:45)No.13755 ┣フィリアは可愛い。−流々るう(2/16-21:45)No.13706 ┃┗Re:フィリアは可愛い。−れい(2/18-12:48)No.13756 ┗時期を逃してしまいましたが…−toto(2/18-13:59)No.13759 ┗Re:時期を逃してしまいましたが…−れい(2/18-14:35)No.13762
13667 | バレンタインに乾杯★ | れい E-mail | 2/14-22:10 |
初めましての方も、そうでない方も今晩和。ここにカキコむのも来るのも初めてで す★で、せっかく今日はヴァレンタインだしね!と言う事で、タイトル怪しげですがバレンタインネタです。皆様の御目汚しにならなければ良いのですが・・・。 それでわ、Let’Go!(笑) ************************************* 其処は、チョコレートの香りで満たされまくっていた。 「さぁ〜て、準備も整ったし、早速作るとしましょーか!アメリア!心の準備はOKかしら?」 声の人物――ドラまた・・・もとい。天才美少女魔道士、人呼んでリナ=インバースは先陣切ってそう言った。 如何にも「ここは料理ONLYだぜええコラ!?」的な少し御広めのキッチンの中にいるのは、彼女の他にはさっき名前を呼ばれた2人。 「モチロンですよリナさん!嗚呼・・・この日をどんなに憧れていたか!ですよね、フィリアさん!」 「え、ああ・・・えーと、・・・いきなり私の家のキッチン借りていいか、って言われて貸しただけなんですけど・・・私・・・」 意気揚揚と答えたのがアメリア、当惑しているのがフィリアの様だ。 ここはフィリアが今いる骨董屋のキッチンで、つい今しがた、リナとアメリアがいきなり上り込み、「フィリア、キッチン貸して!」とかなりの勢いで圧倒し、勢いに流されたフィリアが「いいですよ」と言ったので、既に用意していたチョコレートの束(多分フィリアがOKしなくても無理矢理借りたに違いない)や道具その他をテーブルに並べ終わった所なのである。 「心の準備・・・って、何ですか?」 全く状況を理解していないフィリアに、リナが口を開く寸前、 「何、ってフィリアさん、今日は女の子なら一度は夢見る神聖なるセイント・バレンタインなんですよ!?」 「・・・ですから、その『せいんとばれんたいん』、とは一体どの様なモノなんですか?」 暫し沈黙。 『・・・そっか。』 御丁寧に丸まで付けて、漸く2人は事態を理解した。 「そう言えばフィリアって、あたし達が来るまでず―――っと神殿の中にいたもんねー。知らないのも当然かぁ」 「あのですねフィリアさん、『セイント・バレンタイン』って言うのは、簡単に言えば女性が好きな男性に愛のメッセージと一緒にチョコレートを送る事なんですよ」 「―あ、因みに、1ヶ月後の同じ日に、『ホワイトデー』って言って、今度は男性が女性にバレンタインのお返しをするの。分かった?」 「あ、はい・・・」 漸くフィリアは納得した。何故こんなにも2人が張り切ってるのかも。 「あ、そーだ、フィリアもさ、一緒に作んない?」 「え、あの、私は、」 「作リましょーよフィリアさん。ジラスさんとかグラボスさんとか、あとヴァルさんもきっと喜びますよ♪」 「そーよフィリア。あ、あのおかっぱ魔族にでも義理であげたら?」 「な、何で私があんな生ゴミにあげなきゃいけないんですかっ!?」 言われて彼女は真っ赤になった。 「あー、ごめんごめん。ま、とにかく作りましょ★作り方はあたし達が教えるからさ」 「はあ・・・」 ・・・と、言うわけで、フィリアは半ば強引にチョコレートを作るはめになったのだった・・・。 凍らせる時間を差し引いたとしても、普通チョコが完成するのは長くて数時間程度のもんである。 しかし、何故か型に入れて凍らせるまで、朝っぱらから真夜中までかかってしまった。 「つ、ついに完成したのね!!」 疲労の色を見え隠れさせつつも、3人はなんとかチョコを完成させた。 「す、すいませんリナさんアメリアさん・・・」 「いいえ、気にしなくていいですよフィリアさん」 確かにフィリアが謝るのも至極当然である。何せ、彼女はとにかく菓子作り音痴(ンなもんが本当にあるのかは不明)で、砂糖と塩を間違えるのは基本(なのか)、チョコに湯煎をかけるのをチョコの中にお湯をいれるわ、生クリームとマヨネーズを間違えるわ、チョコを型に流し入れていたら一切手を触れていない型が「ぱぎ」とか音立てて壊れるわ(以下略)と、常人なら決して真似出来ない様な大ポカミスをしでかしたのだ。流石は竜である(?)。余談だが後に聞いた話によると、彼女が苦手なのはお菓子作りのみで、フツーの料理は結構上手だったりする。いやぁ、人間(じゃないが)とわつくづくややこしいモノだ。 「とにかく渡しに行きましょう!12時まであとちょっとですし」 「あ、でもアメリアさん、私はいいとしても、ガウリイさんやゼルガセィスさんは・・・?」 「その点は大丈夫!2人ともあたし達と一緒にいたから」 「え?」 「あれ、言った筈なんですけど・・・?」 確かにアメリアは嘘をついていない。ってか、フィリアがリナに「キッチン貸して!」と言った時、横からアメリアが「ガウリイさんとゼルガディスさんも来てますよ」とちゃんと伝えたのだが、どうやらリナに圧倒されて聞こえていなかった様である。 「じゃあ今2人は何してるんです?」 「・・・・・・・・・・・・げ」 すっかり待ちくたびれて眠りこんでいた2人を見つけたのは、それからすぐ後だった――。 「どーします?」 「どーするか、って、仕方ないじゃない。朝まで待ちましょ」 「そーですね」 暫し呆然としていた彼女らは、短い会話を終え、どさくさにフィリアの家で一泊する事に決めた。 リナとアメリアは次の日に手渡しで、フィリアは朝が早い彼ら・・・ジラスにグラボス・・・には『頑張ってください』のメッセージと共に枕元へ其れを置いた。 そして―――。 彼女はリナ達を起こさぬ様、そっと店のドアを開け、外に出た。 外の空気は、当然だと言わんばかりの冷たさだ。 「おやおや・・・こんな夜中に女性の一人歩きは禁物ですよ」 背後から、唐突に声が聴こえた。 「御親切な御忠告、どうも有難う御座います」 彼女も負けじと、少々皮肉っぽく言った。 「・・・で、貴女の腕の中には、一体何が包みこまれているんすか?」 聞かなくとも分かる癖に、彼は意地悪な質問をした。 彼女は少し、自嘲気味な笑みを浮かべ、彼に其れを投げてよこした。 「・・・をやまあ」 「火竜王の巫女ともあろうものが、モノを投げつけるとは・・・もっとおしとやかになさったらどうです?」 むか。 「と、とにかく。私の用事はこれで終りました!」 「コレ、僕に下さるんですか?(魔族に無いけど心の声:わーい、やったーVvフィリアさん手製のチョコレート★)」 「巫女は魔族にチョコをあげちゃいけない、なんて法律はありませんから」 いやあの・・・それって普通暗黙の了解でダメなんぢゃあ・・・? 彼は自分の胸の内で(って魔族にそんなのないけど)思ったが、彼女はそれを知ってか知らずか、 「イヤでしたら、返品可能ですが」 「い、いえいえ!ありがたく頂戴致します!」 彼は慌ててそう応えた。 「じゃあ、私はこれで」 「はいv」 すっかり惚気ている彼に背を向け、彼女は元来た道を小走りで引き返した。 その顔は、僅かに赤く、そして笑んでいた。 「・・・ゼロス、今までの怨み辛み、全て返しましたよ・・・辛子マヨネーズ入りのチョコでね・・・」 女とは、怖い存在である。 「そんな事はさて置いて、早くヴァルの分も作らないと・・・!」 彼女は急いで再びキッチンへ向った。 「母さん、コレめっちゃ上手い!」 「ふふふ、ありがと、ヴァル」 「いいですねー、あーゆーほのぼのした風景、って・・・」 「そーねー・・・ああ、まだ眠い・・・」 和気藹々とした店の中を、暖かい風が吹き抜ける。 「あ、もうそろそろ開店時間ですね・・・」 「そっか・・・もう行くね」 「そのうち来ます♪」 「またな」 「じゃーね★ほらほら、ガウリイ、起きた起きた!」 「・・・何だー、まだ暗いじゃねーか」 「いーの!とにかくそこらで朝飯摂るわよ!」 「朝飯・・・!!!」 「皆さん、御元気で・・・」 そして彼女らはまだ完全に目覚めていない街の中の人ごみに紛れて、消えた。 「また会えるよね、母さん」 「ええ、勿論」 ・・・あの2人、ちゃんと渡せたかしら・・・。 フィリアはふとそう思ったが、其れは自分の知る所ではない様な気がしたので、考えるのを辞めた。 「ヴァル、今日も店を手伝ってね」 「をう」 2人はそう言い店の中に入っっていった。 ・・・リナ達が行った正反対の方向に、フィリアの(ある意味)スペシャルなチョコを迂闊にも口にしたゼロスが道端に転がっていたが、それはまた別の話である・・・ ************************************* ゼロフィファンの御方々、本当にすみませんιいや、自分もゼロフィ好きなんですが、ヴァルフィも好きなんですよι(石がぁぁ!) ええと、リナ&ガウ・アメ&ゼル・フィリ&ヴァルとフィリ&ゼロ(←なのか?)・・・のつもり・・・です。「分かるかこのやろう!!」というご意見有りましたらレス下さい。(不躾ですがι) インターネット上で小説の類を書いたのは初めてですけど、どうぞ宜しく。 |
13682 | はじめまして | 一坪 E-mail | 2/15-03:39 |
記事番号13667へのコメント 投稿ありがとうございましたっっ!! すみません。とりあえず挨拶だけです。 体調がすぐれなくてヘロヘロなもので………。 とにかく今後もよろしくお願いいたします!! |
13755 | Re:はじめまして | れい E-mail | 2/18-12:45 |
記事番号13682へのコメント 一坪さんは No.13682「はじめまして」で書きました。 > >投稿ありがとうございましたっっ!! >こちらこそ、有難う御座います。 >すみません。とりあえず挨拶だけです。 >体調がすぐれなくてヘロヘロなもので………。 >大丈夫ですか?最近結構色々な病気が蔓延っているので、お気をつけ下さい。 > >とにかく今後もよろしくお願いいたします!! >勿論ですよ! |
13706 | フィリアは可愛い。 | 流々るう URL | 2/16-21:45 |
記事番号13667へのコメント 初めまして。 いやぁ〜良いですね。ほのぼのしてて。 なんのかんの言いながらゼロスにかまうフィリアって好きなんですよ。笑 可愛いですよね、彼女。 ちなみに、「フィリア」は「友愛」って意味なんですよ。 どこの言葉だかは忘れてしまいましたが。 それを聞いたとき、「あぁ〜なるほど」と妙に納得した覚えが……。 何でだろう??笑 |
13756 | Re:フィリアは可愛い。 | れい E-mail | 2/18-12:48 |
記事番号13706へのコメント 流々るうさんは No.13706「フィリアは可愛い。」で書きました。 > >初めまして。 こちらこそ、初めまして。 >いやぁ〜良いですね。ほのぼのしてて。 >なんのかんの言いながらゼロスにかまうフィリアって好きなんですよ。笑 >可愛いですよね、彼女。 私もそう思います。TRY13、4話辺りでもゼロスに駆け寄ってましたし。 >ちなみに、「フィリア」は「友愛」って意味なんですよ。 >どこの言葉だかは忘れてしまいましたが。 それは初耳です。いやぁ、1つ賢く(?)なりました。 >それを聞いたとき、「あぁ〜なるほど」と妙に納得した覚えが……。 >何でだろう??笑 確かに「なんで?」ですね(笑)同感です。 |
13759 | 時期を逃してしまいましたが… | toto | 2/18-13:59 |
記事番号13667へのコメント はじめまして、 totoと申します。 V.D過ぎ去ってしまいましたが、 感想をつけさせて頂きます。 そうそうたるメンバーの動きとっても楽しかったです!! フィリアさん、意地悪健在ぶりに妙に嬉しかったですねえ。やはり、ゼロスとフィリアのやりとりは良いですね。原作では決して見られないので、こういうとこで再現していただけると本当良いです。 では、また楽しいおはなし待ってます。 |
13762 | Re:時期を逃してしまいましたが… | れい E-mail | 2/18-14:35 |
記事番号13759へのコメント totoさんは No.13759「時期を逃してしまいましたが…」で書きました。 > >はじめまして、 >totoと申します。 >はい。初めましてv >V.D過ぎ去ってしまいましたが、 >感想をつけさせて頂きます。 >いえいえ、感想を頂けるだけで嬉しいです! >そうそうたるメンバーの動きとっても楽しかったです!! >フィリアさん、意地悪健在ぶりに妙に嬉しかったですねえ。やはり、ゼロスとフィリアのやりとりは良いですね。原作では決して見られないので、こういうとこで再現していただけると本当良いです。 >続編のアニメありませんでしたからね・・・。確かに原作にはバレンタインも何もありませんしね(汗) > では、また楽しいおはなし待ってます。 >頑張ります★ > > |