◆−Sweet&Bitter−ゆえ(2/15-03:19)No.13678 ┣バレンタインデー終わってしまいましたね。−toto(2/15-03:50)No.13684 ┃┗あとの祭り・・・・・・・・・−ゆえ(2/15-22:28)No.13695 ┣甘く、そしてほろ苦い・・・。−あごん(2/15-04:06)No.13685 ┃┗甘くて・・・そして危険・・・・・・・−ゆえ(2/15-22:41)No.13696 ┣Gift (ガウサイト)−ゆえ(2/17-10:09)No.13710 ┃┗甘党です。−toto(2/17-14:26)No.13715 ┃ ┗うどん党です。(←おい)−ゆえ(2/17-22:16)No.13731 ┣もうひとつの:Sweet&Bitter (おまけ)−ゆえ(2/17-10:12)No.13711 ┃┗でるでらでろどろんじょ(ヨウカイ中)−みてい(2/17-11:34)No.13713 ┃ ┗ぬらぬらぬらぬらぬらぬらぬら・・・・・(スライム化)−ゆえ(2/17-22:32)No.13733 ┗Memory of 4 years ago −砂緒(2/19-01:36)No.13778 ┗むかしむかし在るところに。−ゆえ(2/19-02:47)No.13781
13678 | Sweet&Bitter | ゆえ E-mail | 2/15-03:19 |
え・・・・・・・・・某連載を棚に上げて、私もイベントに乗ってみました。 毎度おなじみのガウリナです。 ************************************** Sweet&Bitter からんころんかろん〜〜 「ありがとうございましたー♪」 店員に見送られ、あたしは小さな包みを一つ抱えて外に出た。 いや、本当は買うつもりなんかなかったのだけども、妙にのせ上手な店員と、おもわぬトラブルで結局買う羽目になっただけで・・・・・・ はう〜〜。 「買っちゃったもんはしゃーないし・・・・・。何より食べ物を粗末にするなんて、許すまじ行為!そーよ!そうなんだからっ!!」 道のど真ん中で、袋をもったまま握りこぶし片手に自分を納得させていた。 時はバレンタインデー前日。 街中の女の子達はこのイベントの為にチョコレートを、来るべく明日の為の準備に余念がないといった様子。 ガウリイがめずらしく寄ろうといった街であたしはこのイベントの日を迎えようとしていたのだが・・・・・・・。 何故かあたしもそのイベントに乗せられてしまっていた。 宿のおばちゃんから一押しはこの店だよっと、店の地図を押しつけられて、まあ冷やかし程度の軽い気持ちでその店にいってみたら、 ずらりと並んだチョコにあっとうされてしまった。 かわいいデザインや綺麗なデザインのものなど、いろいろとあったのだがあたしは作られたチョコではなく、製菓用の板チョコが目に留まった。 なんの変哲もないただのチョコ。でもこれが一番美味しそうに見えた。 試しにと試食させてもらったら予想通りの美味しさに、これで作ったら美味しいだろうなぁ・・・・・手作りなんていったらガウリイはなんて言うのかなぁ・・・・・などと考えてしまった。 「お客様はお目が高いですわ。これは最高級のスイートチョコで、手作りされるには最適なものですよ。ちょうどそれが最後の一つですし、いかがですか?」 店員がさらににこやかな笑みとともに追い打ちをかける。 ううみゅ・・・・・・まあ・・・・・たまにはいいかなぁ・・・・・・・ 「じ、じゃぁこれくだ――――」 「ああああああああああ!!お願いまってくださぁぁぁぁぁぁい!!」 ぱんっとドアを開け飛び込んできた女の子は、あたしの手をひっ掴むとぐたぐたと涙を流しながら、 「お願いですっ!!そのチョコを私にゆずってくださいっ!」 と、懇願してきたのだ。 「あ・・・・・・いや・・・・・・いいけど・・・・・・どうぞ・・・・・・」 あまりの必死さにあたしはこくこくと頷くと彼女は今度は目を輝かせて「ありがとう!ありがとう!」と大喜びでチョコを手に帰っていった。 そんなあたしに店員は特別こちらをと、別なチョコを渡してくれた。 そして今、あたしは宿の台所に立っていたりする。 またもやおばちゃんのお節介とゆーか、親切で台所を自由に使っていいとお許しを頂いている。 ガウリイは昼からちょっと用事があるからといって出かけたまんま。昔の知り合いがこの街にいるらしい。 だからまだ帰ってきてはいない――――ふむ。 「ま、あたしの腕にかかればこんなもの、楽勝よね」 と、道具を用意しチョコを細かく刻んで、湯煎してほどよく溶かす。次第に甘い香りが台所に広がっていく。 その中に生クリームと、お店のラム酒をちょいと拝借して入れてさらに混ぜる。 温度に気を付けながらテンバリングしてなめらかになったチョコを今度は弱冷気の呪文で冷やし、後は形を整えて丸めていけば出来上がり。 我ながらいい出来映えにほれぼれする。 仕上げにスブレットをまぶし、おまけでもらった木箱に体裁良く並べれば・・・・・・手作りの洋酒のトリュフの完成だ。 簡単にラッピングまで施せば、どこからどう見ても完璧なバレンタインのプレゼントだ。 バレンタインにチョコを送る意味はもちろんあたしは知っている。 大切に思う人に、自分の気持ちと願いを甘いチョコに託して伝える女の子にとって特別な日。 今までは他人事だとせいぜい故郷のとーちゃんぐらいにしかあげたことがなかったのに、あたしはこうして手作りのチョコを彼の為に作った。 作ったからには、渡さなきゃ意味がない。 しかし・・・・・・・・・・・・・・・・・どうしよう。 「おーい、リナ。なにやってるんだそんな所で?」 「うひゃぁぁぁぁぁ?!」 台所を片づけて、部屋のドアの前でぽーっと考えていたあたしに戻ってたガウリイが声をかけた。 いきなりだったので妙な声を上げながら、あたしは自分の部屋にその包みを放り込んであわててドアを閉めた。 「・・・・・・・・・・・・どーかしたのか?」 あたしの行動を変だと思ったらしくガウリイがのぞき込んでくる。 「――――――なんでもないっ!ほらっ!ご飯食べにいくんでしょっ!!さっさと来ないと置いて行くからねっっ!!!」 あたしはそんなガウリイに顔を見られないように振り向き、下の食堂へと降りていった。 だって・・・・・・・・・絶対、顔まっかだもん。 何時も通りの食事をどうにか平常心で済ませ、あたし達はそれぞれの部屋へと戻った。 ベッドの上には、さっき乱暴に放り投げたチョコの入った包み。 そっとあたしは包みを取ると、中身の様子を確認して、ほっと胸をなで下ろした。 よかった、ぐちゃぐちゃになってなかった。 そんな思いに、また顔が赤くなる。 これはガウリイに上げるのよ?だったら別に形とかどうでもいいじゃないの。 なのにどうして、こんなに気にするんだろう。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・ああっ!もういいっ。明日渡しちゃえばいいんだから。もう寝よっと・・・・・・・」 考えれば考える程、頭はまとまりがつかなくて、胸はどきどきしてくるしくなる。 ただチョコを渡すだけなのに。それだけなのに。 あたしはその夜はなかなか寝付けなかった。 決戦当日。 街は朝から甘甘ムードで胸やけしそうだった。 ガウリイは今日も知り合いの所に行くといって昼には戻るからと、朝から出かけている。 「おや、彼氏に置いて行かれたのかい」 昨日から何かとお節介してくれるおばちゃんが、食堂でお茶をしていたあたしに声をかけた。 「かっ、彼氏なんかじゃないわよっ!あれは自称あたしの保護者っ!ただの旅の連れよ!」 飲んでいたお茶を吹き出しそうになるのをこらえて、おばちゃんの言葉をおもいっきり否定した。 「なんだそうなのかい。あたしゃてっきりそうだと思っていたよ。お前さんもなんだかんだといってチョコも作っていたしねぇ」 「あ、あれは・・・・・・・・・・別にそうじゃなくて・・・・・・・そう、義理チョコよ義理チョコっ!やだなぁおばちゃん早合点で〜。あははははははははははははは」 あたしの乾いた笑いにおばちゃんは含み笑いをすると、そうかいと言って仕事に戻った。 なんだかその場にも居づらくてあたしは街に出ることにした。 さほど大きな街ではないが、かといって賑やかではないと言うわけでもなく、この街の市場や商店は結構栄えていた。 やることもなく、ぶらぶらと街を歩いているといつの間にか街の端の方まで来ていた。 この辺にはめぼしい店もないし、そろそろ昼時だなと宿へ一旦戻ろうとしたあたしの視界にそれは飛び込んできた。 大きな屋敷の前。門の所にガウリイが立っていたのだ。 その向かい側には・・・・・・・・・昨日例の店で出会った彼女。 そして、その彼女の手からガウリイへ何かが手渡されていた瞬間だった。 「間に合ってよかったです。・・・・・・・あの・・・・・・これ・・・・・・・・」 「ああ、悪いな。ありがたく受け取るよ」 次の瞬間。 あたしはその場から目を背け、走り出していた。 宿へ付くなり、あたしは部屋に飛び込み鍵を掛けた。 力がずるずると抜けていく。 テーブルの上には、行き場のなくなったチョコの包み。 今頃になって・・・・・・・・・・・・あたしはようやく自分の気持ちがわかった。 あたしはガウリイが好きなんだ。 そして、その気持ちに気付いたのと同時に・・・・・・・・・終わってしまった。 ガウリイは少し照れたように笑いながら、彼女から手渡された物を受け取った。 ありがとう、と礼を言いって。 この街に知り合いが居ることは聞かされていたけど、まさかそんな彼女がいたとはね・・・・・・・・・・・とんだお笑いぐさだわ。 昨日から張りつめたような緊張感と、期待感は消え去り、変わりに虚無感と喪失感が押し寄せてきた。 どきどきしていた胸の息苦しさは、せつなさとやるせなさへと変わっていく。 誰かが恋は優しくて激しい、海のようだと言っていた。 波に乗ったり、波に飲まれたり。 すごく蒼くて・・・・・・・・やけに目にしみる。 せつないね・・・・・・・夢だけがほろ苦く破れたの。 終わらない思い出は、行き場もなく彷徨うだけ。 忘却の彼方までいけたら・・・・・・・・・・あたしは、またあたしらしくやっていけるのだろうか。 スイートチョコを手にした彼女は彼と甘い時を過ごし、そしてほろ苦いビターチョコのあたしは・・・・・・・・・・・・・・ もらい手のないプレゼントほど、いつまでも持っていたくなくて。 あたしは作ったトリュフチョコを一人で食べた。―――――ひとつ残らず全部。 ・・・・・・・・・・こんな・・・・・・苦くてしょっぱいチョコは生まれて始めてだ。 あとからあとから・・・・・・・・涙が溢れて止まらなかった。 「―――――リナ!」 ドアを叩きながら、今一番聞きたくない声が聞こえた。 「リナ。いるんだろう?おばさんがお前の様子かおかしかったって心配していたぞ?昨日も態度が変だったし、ホントは何かあったんじゃないのか?」 いつもの保護者のガウリイ。 何かあったって・・・・・・・・・・・・・ありまくりじゃないの。誰が原因なのか知らないくせに・・・・・・・・・・。 こんなあたしを見られたくなくて、ドアの向こうで呼びかける彼に一切答えなかった。 「いいかげんにしないと・・・・・・・・・ドアをぶちやぶるぞ」 一向に返事をしないあたしに業を煮やしたらしく、ガウリイの声先ほどとはうって変わって低くなり、その直後、きんっと何かが切れる音がした。 ぎぃ。と、鍵を掛けていたはずの扉が開く。どうやら、ドアの隙間から剣で鍵を切ったようだ。 あたしはドアに背を向けたまま動かない。 こつこつと足音が近づいてきて、そして真後ろで足音は止まり、背中越しの彼の気配を感じていた。 「―――――リナ」 やさしく、なだめるようなガウリイ。 「なにすねてるんだ?今日は、後でお前さんを連れていきたい所が―――――」 そういってあたしの肩に触れようとしたガウリイの手を、あたしは振り向きせずに払いのけた。 「リナ!?」 「―――――――――触んないで」 口を開くと、せっかく押し込めた物がまたあふれ出しそうになる。 「―――――――――ひとりに――――して。――――ほっといて」 自分でも声が震えているのがわかる。 もう・・・・・・・・・・・・・・一緒にはいられない。 「なに子供みたいな事いってるんだ?・・・・・・・・・・・っとにしょーがない奴だなぁ」 これには切れた。 「――――――そうよっ!あたしは子供よっ!あんたの非保護者よっ!!だけどそれは今日でお終いっ!保護者のお役目から解放して上げるわ!! これからはあたし一人で旅をするからっ!・・・・・・・・・・あんたは・・・・・・・ガウリイは何処でも好きな所にいけばいいじゃないのっ!!!!!!」 押さえきれなかった。感情が一気にスパークした。 子供みたいだと笑われても今までは平気だった。笑い返せた。 甘すぎたチョコのように、でも、もっともっともっともっと・・・・・・・・・ずっと甘いのが良くて溺れていたのだ。あたしは。 その結果が・・・・・・・・・・これだ。 最低最悪のバレンタインデー。 これが最初で最後。 二度とするもんか。 振り向く鳴り怒鳴り散らしたあたしに、ガウリイは驚いて目を丸くしていた。 「・・・・・・・・・・・・って・・・・・・・・出てってよっ!!!!!」 思いっきりガウリイを睨み付けて、手をばんっと出してドアの方を指さす。 大人げないのは自分でもよく解っている。ガウリイはなにも悪くない。 だけど・・・・・・・・感情をぶつけずにはいられなくて・・・・やっぱりあたしは子供なのかもしれない。 せめて泣くまいと必死でこらえるが、潤んで前がどんどんと見えなくなっていく。 そんなあたしにあきれたのか、ガウリイはふうっとため息の様なものを吐くと、こつこつとドアに向かって歩き出した。 ああ・・・・・・・・・これでお終いだ。ふたりの旅は。まさか、こんな日になるなんてね・・・・・・・・・・ ぱたん。 ドアが閉まる音がやけに耳に響いた。まるで、あたしとガウリイの関係も閉じられたかの様に。 ぽたぽたぽたぽた。 こらえていた涙が雫となって床に落ちる。 「――――バカ。なんで泣いてるんだよ」 声と同時にあたしはガウリイの腕の中にすっぽりと包み込まれていた。 「せっかくの日だってのに・・・・・・・・・・・理由も言わないで、一方的にさよなら言われたら・・・・・・・・・こっちが泣きたくなるぞ」 何を言っているんだと、言い返したかったけど声に成らなかった。 「何があったかは知らんが、俺はお前さんとの旅を止めるつもりはさらさら無いからな。・・・・・・・まあ、保護者の方はわからんが」 ばっと、ガウリイの顔を見上げた。 その顔を見下ろしたガウリイ瞳は真剣だった。 「どうしてもお前さんを連れていきたい所があるんだ。そこに今から行こう―――――嫌だとは言わせないからな」 真顔のガウリイに何も言えずにいたあたしの返事を待つことなく、ガウリイは肩にひょいっとあたしを抱えて部屋をでて、宿を後にした。 「・・・・・・・・ちょっと・・・・・・・恥ずかしいでしょっ!・・・・・・降ろして、放してよ!!」 回りの視線と、ガウリイに抱えられている気恥ずかしさであたしは逃れようともがくが、ガウリイの手は強く一向に放さない。 「今ここで降ろしたら、お前さん呪文で飛んでいっちまいそーだからな。だからヤダ」 そんなあたしに構うことなく、ガウリイはどんどんと街の端にある、あの彼女の家の前までやって来た。 「すみませーん」 ガウリイは門の前で家の方へと呼びかける。 冗談ではない。こんな所になんか・・・・・・・・・・・一秒たりともいたくない。 「―――――放して。じゃないと呪文で吹っ飛ばすわよ―――――」 「黙ってついてこいって言っただろ」 ぴしりっとガウリイに強い口調で言われてあたしは唱え掛けていた呪文を飲み込んだ。 「はーい」 家から返事がした。この声は彼女の声。 「はーい・・・・・・って、ガウリイじゃないの」 思った通り、あの時あたしからチョコを買い取っていった彼女だ。甘い甘いスイートチョコを。 「あら・・・・・・・・もしかしてあなたあの時の・・・・・・・・そう。そうなの」 あたしに気が付いたらしく、彼女はひとりで納得しているとにっこりと微笑んだ。 「悪い。ちょっと予定より早いが、頼まれてくれるか?」 「時間的にはもう私が行かなくても大丈夫よ。場所はさっき渡した地図の通りだから。―――――がんばってね」 そういって彼女はかるくウィンクした。 「一言よけーだ。ま、ありがとな」 ガウリイは彼女にそう軽口を言うと、その場に彼女を残し、またすたすたと歩き出した。 もう、あたしにはなにがなんだかわからなくなってきた。 「・・・・・・・・・・・・・ガウリイ。今の女の人は・・・・・・・」 「ああ。遠縁の親戚でな。この前結婚したばっかりなんだとさ」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はい? 「ちょっ、ちょっと待ってよ!じゃあ、あの時あんた何を受け取ったのよ?!」 あたしのセリフにガウリイがぴたりと足を止めた。 「――――――ふーん・・・・・・・・・・・・・お前さん見てたんだ。あの時」 「たっ、たまたまよっっ!!」 「なるほど、だからか。まったく早合点だなぁ、リナは」 「うっ・・・・・・・・・・・うるさいわねっっ!!今日みたいな日にあんなもん受け取っていたら、誰だってそう思うでしょーがっ!!」 「―――――ほぉ。それで勘違いして一人でいじけていた、と」 妙に嬉しそうな表情をしてガウリイは再び歩き始めた。もちろんあたしを抱えたまんまで。 道はどんどんと森の中へと続いていった。 「彼女はこの辺りの植物に詳しくてな。これで、ひとつ頼み事をしたんだ」 空は夕闇がせまり、辺りは次第に明るさを落としていく。 「昨日やっと場所が分かったからと、その場所の地図をもらったんだ。リナが見たのはおそらくそれだろ」 なんだ・・・・・・・あれってチョコじゃなくて、地図だったんだ・・・・・・・・バカかあたしは・・・・・・・・・・ 「この街の近くに来たとき思い出して、それをどうしても今日、お前さんにも見せたかったんだ」 確かめもせずに、一人で思いこんで、一人で悲劇のヒロインなんかやって・・・・・・・・・・・・ 「ただ、そいつにはちょいと仕掛けが必要なんでな。それも一緒に頼んでいたんだが―――まあ、もうすぐ月も出てくるし、なによりリナがいるから問題はないだろう」 ・・・・・・・・・・・あたしは何を見ていたのだろう・・・・・・・・・・ 「ほれ、着いたぞ」 ようやく目的地に着いたらしく、ガウリイはやっとあたしを地面へ降ろして解放した。 さほど入っていない森の中。 目の前には、別段珍しくもない木々が立ち並んでいるだけで、これといって変わったモノは見た在らない。 「こんなトコまであたしを連れてきて・・・・・・・・・なんなのよ。見せたいものって」 「うーん。まだ月だけだと無理みたいだな」 ガウリイは宵が訪れたばかりの空を見上げる。 「リナ。弱めで『明かり』のまほーを出してみろよ」 「何で?」 「いいから。弱めだぞ。月明かりくらいの感じで」 やたらと注文が多いのに気にはなったが、あたしは大人し言われたとおり淡い光程度の『ライティグ』を唱えて、空へと解き放った。 「――――――――凄い。・・・・・・・・・・・・・・・・綺麗」 あたしはその明かりに照らし出された光景に見とれて、絶句した。 立ち並ぶ木立の数本に、まるで雪か蛍のほのかであたたかで柔らかな光を湛えているかのような、華が枝に咲き誇っていた。 こんな・・・・・・・綺麗な花は始めて見た・・・・・・・・・ 「こいつは『スノーグロウス』っていってこの土地にしかない樹でな。それにこの花は雪の降るこの時期にしか咲かない珍しい花でな。 月明かりとかの光を反射して、花全体が光っているように見えるんだ。最近はめっきり少なくなって、捜すのに苦労したんだぞ」 まるでその雪の様な花が、あたしを包み込んでいくような感覚を覚えた。 「どうしても・・・・・・・・・・これをリナに見せたかったんだ。――――今日の花束の変わりに」 「―――――え?」 「なのにお前さんと来たら、かってに勘違いして泣いてるからな・・・・・・・ほんと、焦ったぞ」 「あ・・・・・・・・その・・・・・・・・・・ごめん」 素直に謝った。今回は・・・・・どう考えてもあたしが悪いし・・・・・それに・・・・・ 「今日は何の日か知ってるか?」 俯いたあたしにガウリイがぽんっと頭に手を乗せた。 「―――――バレンタインデーでしょ」 「お、よく知ってたな」 からかうように言うガウリイ。 「あんたじゃあるまいし」 そう。今日はバレンタインデー。女の子が思いを告白する特別な日。甘く切ないチョコに思いを乗せて。 でもあたしのチョコは・・・・・・・・・・・・・・ 「だから、これは俺からのバレンタインのプレゼント」 ――――――――――――――ここから後の事はよく覚えてない。 どうやって部屋まで戻ってきたかもわかんない。 ただ、妙に地に足がついてないってゆーか・・・・・・・気持ちがふわふわとしているようだ。 ぽーっとした頭をさますように、部屋の片隅には空っぽのチョコの包みが転がっていた。 そうだ、あたしからはなんにもしていないじゃないか。 ガウリイはあの時、こう説明した。 「俺のいた所はチョコじゃなくって男が好きな子に花束を送るんだ。と、いってもこの寒い時期に花なんかなかなか無いし、かといってこの樹の枝を切って渡すのもしのびなくてな・・・・・・・だから寒い思いをさせるのは悪いと思ったんだが、リナにここまで来てもらったんだ」 照れた顔をして、それでも真っ直ぐにあたしをみて話してくれた。 でも、あたしの今日は女の子が主役の日なんだから。 うん、と頷いてあたしは残ったチョコを手に食堂のおばちゃんの所へ降りていった。 こんこん。 コト。 「・・・・・・・・ん?リナか?」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ かさかさ。 「―――――ありがたく飲ませて頂きます。―――さんきゅ、リナ」 結局あたしはチョコは渡せなかった。だって食べちゃったから。 変わりにといっちぁなんだけど・・・・・・・・・・残して置いたチョコであたしはホットチョコを作ってガウリイのドアの前に置いたのだ。 手紙といっしょに。 ―――――――来年はちゃんとあげるから、待ってなさい―――――――― ********************************************** 今日もきょうとて虫歯が痛むっ!!!!!! バレンタインデーということで(すでに過ぎているけど・・・・・・・・・・・) 某連載をほっぱらかして、こんな甘甘正統ガウリナを書いてみました。 私には珍しくオリキャラ無しの、二人の世界ですね(まあ親戚のおねーさんとかは別として・・・・・・・) トリュフの作り方は一応検索して調べてますが、お菓子作りなどというものとは無縁の世界の私ですので、かなりはしょってます。 あまり信じないでね(だれも参考にしないって) ちなみにガウリイのは外国の形式です。海外は男の子が女の子に花束を渡すそうです。 チョコは日本だけらしいという話しを聞きまして。うーん。チョコメーカーの陰謀なのでしょうか・・・・・ ちなみにホワイトデー、別名マシュマロデーは本当にお菓子メーカーの画策で(石村萬石動)という所が始めたものです。これは本当。 今回も実は歌詞ネタで、私の話しにはすっかりおなじみの遊佐未森さんの「ココア」という曲が基礎になってます。 本当はこれ、失恋っぽい歌詞なんですけどね。第一チョコじゃなくて、ココアだし(笑) でも、「恋は深くてゆるい海のよう すごく蒼くて やけに目にしみる」というフレーズがどうしてもガウリイを彷彿とさせてしまい、 おもわず使ってしまいました。 さて、実はこの話し。ガウリイサイドがあったりします。無論別の曲が元になってまして・・・・・・・(懲りない) 本当はそちらがメインだったのですが、やはり主役ということでリナサイドを先に書き上げました。 すでに時期はずれにはなってますが、ちかいうちにガウリイサイドも投稿したいと思います。 ・・・・・・・・・・・・・・・じゃあ「遙か〜」はどうなるんだ・・・・・・・・・・というみなさま。 ち、ちゃんと書いておりますゆえ、暫しおまちくださりませっっっ!!!! |
13684 | バレンタインデー終わってしまいましたね。 | toto | 2/15-03:50 |
記事番号13678へのコメント totoと申します。初レスつけさせて頂きます。 ガウリナのバレンタイン、盛りだくさんで大満足です。 とにかく臨場感溢れる運びが素敵でした。等身大のリナが凄く可愛かったです。(っていうか実体験ありですか?本当にリアル。)細かもお店でのやりとりも… >>「お客様はお目が高いですわ。これは最高級のスイートチョコで、手作りされるには最適なものですよ。ちょうどそれが最後の一つですし、いかがですか?」 > >店員がさらににこやかな笑みとともに追い打ちをかける。 しかも、ゆえさんの描くガウリィ素晴らしくいい男ですねえ。あれだけリナにたきつけられて、我が侭こかれたのちの対処が… > >「――――バカ。なんで泣いてるんだよ」 > >「何があったかは知らんが、俺はお前さんとの旅を止めるつもりはさらさら無いからな。・・・・・・・まあ、保護者の方はわからんが」 > 大人の男ですね。クラゲさんでも、「男として恰好良さ」さえ押さえていれば、リナのような頭の良いお嬢さんにはぴったりなんですねえと改めて説得されてしまいました。 >トリュフの作り方は一応検索して調べてますが、お菓子作りなどというものとは無縁の世界の私ですので、かなりはしょってます。 やはり、裏付けが… ガウリイのは外国の形式です。海外は男の子が女の子に花束を渡すそうです。 豆知識が… 正当はラブラブ、連載と一味違って新鮮でした。 では失礼します。 |
13695 | あとの祭り・・・・・・・・・ | ゆえ E-mail | 2/15-22:28 |
記事番号13684へのコメント >totoと申します。初レスつけさせて頂きます。 あああありがとうございますっ!totoさまにレス頂けるなんてぇぇ(感涙) > とにかく臨場感溢れる運びが素敵でした。等身大のリナが凄く可愛かったです。(っていうか実体験ありですか?本当にリアル。)細かもお店でのやりとりも… い、いえ、私のばれんたいんは相手に渡して走り去るとき目の前でぶっこけるという、かくも惨たんたる思い出が・・・・・・・・・・・・・・・ 話がそれまして。 この話のリナはちょっと乙女チックになりました。可愛いリナが好きで見てみたいなぁと思い、おもいっき煩悩に走ってます(笑) > しかも、ゆえさんの描くガウリィ素晴らしくいい男ですねえ。あれだけリナにたきつけられて、我が侭こかれたのちの対処が… > 大人の男ですね。クラゲさんでも、「男として恰好良さ」さえ押さえていれば、リナのような頭の良いお嬢さんにはぴったりなんですねえと改めて説得されてしまいました。 でろでろのガウリイファンなもので、私の中のガウリイは大人のかっこいい男です。 こーゆー場面では主導権というか、ガウリイの方がリナを引っ張っていってるんじゃないかと。 普段はクラゲでも、実はちゃーんと押さえてる所は押さえていますし。 >>トリュフの作り方は一応検索して調べてますが、お菓子作りなどというものとは無縁の世界の私ですので、かなりはしょってます。 >やはり、裏付けが… 裏付けと言うほどでもないのですが、リナは料理上手。こーんなこと知ってても当たり前でしょうから、リナの知識レベルまで私を持っていかないと・・・・・・・・と言うわけでして >ガウリイのは外国の形式です。海外は男の子が女の子に花束を渡すそうです。 >豆知識が… これは以前聞いたことがありまして。日本だけだそうです。チョコを女の子がわすのは。菓子メーカーの陰謀くさいですが、これはこれで私は好きです♪ >正当はラブラブ、連載と一味違って新鮮でした。 ありがとうございます。 まともなラブラブは久々だったので、書いてあげた後に読み返して・・・・自分が照れてました(おいおい) 連載の方はなかなかこうは行かないので(笑) レス、ありがとうございました♪ |
13685 | 甘く、そしてほろ苦い・・・。 | あごん E-mail | 2/15-04:06 |
記事番号13678へのコメント こんばんは! う〜みゅ。感慨深いものがありますねぇ。 ほんの三十分前にゆえ様が御投稿されたと思うと。 運命を感じますね(お前だけや)。 いやぁ、バレンタインだってのに、けっこーそーゆーネタ少ないなぁって思ってた矢先に! ゆえ様の!! すうぃーとあんどびたーーー!!がっ! 明らかにチョコじゃあないですか(笑)!! リナが乙女しててかわゆいです! 私には書けませんね、こんな可愛いリナは。 ガウもかっこええし! ちょっとリナをからかう辺りが! 「オトナの男の色気だぜむっふん」ってなイメージです(おい)! ああ!ガウサイド見たいです!! ああっ!でも「遥か〜」も早く読みたいしっ! にゅう〜。 きゅーきょくの選択ですねぇ。 あ。そーか。 解決しました! ゆえ様が死に物狂いで頑張って、どっちも同時にアップなさればいーんですよ(笑)! ではではサラリと外道な台詞を吐きつつ、あごんでした! 眠いのでまともな感想になってないかも、です(笑)。 後日、書き直しするかもですが、その時はよろしくです!! |
13696 | 甘くて・・・そして危険・・・・・・・ | ゆえ E-mail | 2/15-22:41 |
記事番号13685へのコメント こんばんわっ。ゆえです。 会社でちょっと覗いたら、早くもレスがっ! >う〜みゅ。感慨深いものがありますねぇ。 >ほんの三十分前にゆえ様が御投稿されたと思うと。 >運命を感じますね(お前だけや)。 宿命です(笑)でも、投稿したの結構遅い時間でしたので、それから30分後・・・・・うおっ! >いやぁ、バレンタインだってのに、けっこーそーゆーネタ少ないなぁって思ってた矢先に! >ゆえ様の!! >すうぃーとあんどびたーーー!!がっ! >明らかにチョコじゃあないですか(笑)!! ほほほほほほほ。なんとも安直なタイトルで。 バレンタイン、現実にはなーんにも無かったのでせめて彼等にはっ、と思いつきで書き上げまして。 久々に調子よく書けました。・・・・・・・連載もこういくといいんですけどねぇ・・・・・(滝汗) >リナが乙女しててかわゆいです! >私には書けませんね、こんな可愛いリナは。 >ガウもかっこええし! >ちょっとリナをからかう辺りが! >「オトナの男の色気だぜむっふん」ってなイメージです(おい)! リナちゃん乙女ちっく♪ガウリイ大人です。♪ といいますか、私の中の理想像のガウリイがこんな感じなもので。煩悩大全開でございます。 >ああ!ガウサイド見たいです!! >ああっ!でも「遥か〜」も早く読みたいしっ! >にゅう〜。 >きゅーきょくの選択ですねぇ。 > >あ。そーか。 > >解決しました! >ゆえ様が死に物狂いで頑張って、どっちも同時にアップなさればいーんですよ(笑)! げがふぅっっっ!!!(吐血) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゾンビになっても書きますので・・・・・・ただ、同時アップはちょいと・・・・・・・・・・・ >ではではサラリと外道な台詞を吐きつつ、あごんでした! 私に1日時間を頂けたらできるんですが・・・・・・・会社、くれ有給。 >眠いのでまともな感想になってないかも、です(笑)。 >後日、書き直しするかもですが、その時はよろしくです!! わーい。ほんとですか♪それじゃぁ、待ってますぅ |
13710 | Gift (ガウサイト) | ゆえ E-mail | 2/17-10:09 |
記事番号13678へのコメント まぁだ私は取り残されます・・・・(笑) 今度はガウリイサイドで☆ *************************************** Gift 人はリナを強いと無責任に言う。 確かにリナは強い。魔力も、意志も。 けど、彼女のはにかんだような優しさを俺は知っている。 ドアの外にそっと置かれていたカップと、一枚の手紙からは甘い香りがした。 この日の為にと考えた予定は思いがけないアクシデントもありながらも、どうにか渡すことが出来た。 特別な一日だといって、チョコを用意する女の子達にまじったリナを店で見かけた時は、思わず顔が緩んだ。 しかし、この日は俺にとっても特別な意味を持つのだ。 偶然近くを通りがかったこの街に一年に一度、この時期にだけ花を付ける『スノウグロゥス』の樹がことを知ったのは、遠い昔にばぁちゃんに連れられてきた時だ。 森の奥深くその樹は密やかに花を咲かる。 雪明かりのごとく淡く、しかし存在感のある様な月の光をその身に纏う不思議な樹の、幻夢の華。 ――――― 何時の日か、この花を一緒に見たいと思う人が出来たなら、その日その時はきっとお前にもその人にとっても特別なものになるだろうねぇ。 そんな風に俺に話ながら、意味ありげに笑うのだった。 部屋の窓を思いっきり開け放つ。 稟とした冬の冷たい空気が一気になだれ込み、少し茹だった様な俺の頭を落ち着かせる。 俺は夜空を見上げながら今日の出来事を思い返す。 あの樹を見つけたくて協力を頼んだ彼女と俺のやり取りを、別な事と勘違いして大粒の涙を流したリナ。 最初はそんなリナに戸惑って焦ったが、次第にその理由がわかるにつれて俺は言い様もない幸福感で充たされていった。 泣いて、怒って、拒絶して。あの時のリナの中には確かに他の誰でもない。俺だけがいたのだ。――――リナの感情全てを埋め尽くすほどに。 泣かせてしまったのは悪いともちろん思っている。 でも、あの時リナの感情全てを俺という存在が独占していたかと思うと、やっぱり喜んでしまう俺が居るわけで。 「保護者としては失格だよなぁ・・・・・・・・・」 空に向かってため息が白くなる。 雪積もる森の中、その樹はまるで時を心得たかのように幻夢の華を咲き誇らせて俺達を迎えてくれた。 「――――――――凄い。・・・・・・・・・・・・・・・・綺麗」 幻にも似たその光景を眺め呟くリナの横顔は、その華に負けないほど輝いていた。 「今日は何の日か知ってるか?」 見とれて動かないリナの頭に手を置いてわかり切った事を聞く。 「―――――バレンタインでしょ」 「お。よく知ってたな」 からかうように言った俺をちょっと頬を赤く染めてリナが睨む。 「あんたじゃあるまいし」 世間一般にはこの日は女の子からって事になってるらしく、リナも同じ考えらしい。 それはそれでもいいんだが、この日だけってのがどうにも気に食わないし、なにより俺の知っているのとは違っていたから。 だから俺は自分の知っている意味の方をあえて選んだ。 照れくさくて言い出せなかったこの思いを、両手に抱えきれないこの樹の華を花束に変えて君に贈ろう。 「だから、これは俺からのバレンタインのプレゼント」 今日という特別な日に。 何時の日も、君の手にたくさんの素敵が起こるようにと願いを込めて贈るバレンタインの花束を。 飲み干したホットチョコはさほど甘くなく、俺は結構好きな味だった。 どんな顔をしてリナがこれを作って置いていったのか想像してみた。 きっとブツブツと文句を言いながら、そして照れながら作っていただろうリナを思い浮かべると自然と顔がほころぶ。 甘いだけじゃないもんな、お前さんとの関係は。今までも、そしてこれからも。 俺はこの日もらった2つのチョコの味は、絶対に忘れないだろう。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・おはよ」 「おはよーさん」 次の日朝早く、テーブルを挟んで顔を合わせた俺達は少し照れくさくていつもと変わらない言葉を交わした。 宿のおばさんに耳元で何か言われたリナは、トマトみたにい真っ赤に染まったりするぐらいで。 後はいつもと変わらない旅立ちの朝の風景。 でもその間には昨日とは違う、二人の新たな関係がある。 「あんたさ・・・・・・・・あたしと一緒にいるってことは、ある意味とんでもなく厄介な事に巻き込まれるって意味もあるのよ?」 道すがらリナがぽつりと呟いた。 「別に今までだってそーだったじゃないか。だから今更どうってことないけどな。俺は」 「あのねっ!・・・・・いや、確かにそーだけど・・・・・・・・・」 「いいこともあれば、悪いこともあるさ。だけど、そうして俺達は強くなってきたと思うんだ。―――――違うか?」 「・・・・・・・・・ま。そうかもね」 そういって笑ったリナは、真っ直ぐに背筋を伸ばして深呼吸をする。 俺も同じ様に背筋を伸ばし、痛いくらいに息を吸い込んでみる。 と、冷たいものが上から振ってきた。 「ん?雪か?晴れてるのに」 「へぇ。風花だ」 「かざばな?」 「こんな晴れた日に、降る雪の事をそーゆーのよ」 静かに降り積もる風花が、哀しみを全部埋め尽くしていけばいい。 これからも色んな事があるだろう。 戦い、傷ついて泣くことも。 でも、きっとそれ以上に楽しいことも、嬉しいこともあるはずだ。 「俺はこれからも、この先もずっとリナと旅をしたい。側にいたいから。リナが好きだから」 だからずっと二人で旅をしていこう。 「・・・・・・・・・・きっと・・・・・まだまだいろんなコトが起きて、きつい戦いとか辛いこととか一杯あると思うけど・・・・・・・それでもあたしは―――」 誰かと自分にとって大事なコトを始めたり大切なモノを確認したりする日が、たった一日だけなんてもったいないじゃないか。 バレンタインという日は、本当はいつでも自分の気持ちと行動次第で決めるんだと俺は言いたい。 「あたしは一緒に旅をしていたい。――――――ガウリイが好きだから」 旅する理由が無かった俺達に、理由が出来た特別な日。 だから一日遅れでも、俺達には今日がその日なんだ。 その日に渡すことに同じ意味を持つ、チョコと花束の贈り物。 俺としてはあっても無くても構わないのだが、 「・・・・・・・・その・・・・・チョコの事なんだけども・・・・・・・・」 それでもリナはやっぱり気になるらしい。 「なんだ、まだチョコくれるのか?俺はもう二つももらったってーのに」 「二つ?」 「おう。ちゃーんと二つ受け取ったぞ」 そんな筈は無いとリナが眉を寄せる。 リナが最初に渡すつもりだったという手作りのトリュフは、本人が食べてしまったのでもちろんもらっていない。 「一つは分かるけど・・・・・・・」 せめてその変わりにともらったのが昨日のドアの前に置かれていた一杯のホットチョコ。 「でも後一つは、あたし知らないわよ?」 「そうか?俺はどんなもんよりも最高の味だったけどなぁ」 俺はそういってにやりっと笑うと腰をかがめて、リナの唇に自分のを軽く重ねた。 「んー♪昨日と同じでチョコの味がするな♪」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ばっ・・・・バカすけぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」 真っ赤になったリナから俺は思いっきりスリッパでどつかれた。 ――――――――― いいことも 悪いことも どうして僕らを強くさせるんだ ――――――――― ――――――――― 新しい年が 来たら 最初に「ありがと」きみに伝えたい ―――――――― 「ま、これからもよろしくな」 多少所々痛いけども、それでも俺は満足だった。 道の真ん中で、まだ赤く染まった頬をして、リナははにかんだ笑みをして真っ直ぐに手を伸ばした。 ――――――――― 真っ白な雪が 僕ら 辿り着く場所を祝福してるよ ――――――――― ――――――――― ふたりの今日が きっと 生きてきた中で一番綺麗さ ―――――――― 「こちらこそよろしくね」 新しいリナと俺の旅が始まった今日が二人の特別な日に、空からは真っ白な贈り物が降り積もった。 ――――――――― Because I love you, because you love me, snowy day ――――――――― ********************************************** でろでろでろでろ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はっ。あまりの内容に、思わず液状生命体になりかけたゆえです。 げろ甘ですな。(笑) 前に投稿した『Sweet&Bitter』のガウリイサイドの話なんですが・・・・・・・・・・・・胸やけが・・・・・・・ しかもとっくにバレンタインは終わってるっちゅーのに。 もう、私は何が書きたいのでしょうか・・・・・・・・・・・・頭がカカオミルクと砂糖で飽和状態の様です・・・・・ 今回話に出てきました『スノウグロゥス』とかゆー樹の華は、もちろんフィクションのかってにこさえたものです。 ふつうに花束をガウリイに持たせようかとも思ったのですが、2月のこのくそ寒い時期に華なんぞあるのかっ? と思い至りまして、苦し紛れの産物なのでございます。 近くにルビアの温室でもあったらよかったんでしょーけどねぇ。 そして一応といいますか、これまたある歌を元につくっておりまして。 渡辺美里の「Gift」というタイトルまんまの曲です。 本当はこれ、年末に書くつもりだった曲なんです。歌詞の中に「年賀状」ってもろにでてきますから。(単純な奴) でもなんだかんだで、書けずじまいだったのですが、今回多少強引な引用で使わせて頂きました。 ラストはまんまの歌詞を入れてしまいましたが、どうしてもこのフレーズはガウリナを彷彿させていたものですから。 どうぞ登山ロープより強い絆の二人になってくださいませ(笑) 最後に・・・・・・・・・おまけで、某連載の方々のも書いてみましたので・・・・・・・ |
13715 | 甘党です。 | toto | 2/17-14:26 |
記事番号13710へのコメント ごく甘に浸って、第二レス、つけさせていただきます。 ガウリィさんって良いですね。私もガウリィさん無条件で好きなんですが、クラゲ解析が全く出来ないんです。リナラブの彼の思考回路は一体どうなっているのかしら??みたいな状態で。従ってガウリナ大好きなのに、自分じゃ全く書けないという状態(不幸) >>でも、あの時リナの感情全てを俺という存在が独占していたかと思うと、やっぱり喜んでしまう俺が居るわけで。 >「保護者としては失格だよなぁ・・・・・・・・・」 >空に向かってため息が白くなる。 そんな私の疑問&煩悩を満足させてくれて有り難うございます。 >真っ赤になったリナから俺は思いっきりスリッパでどつかれた。 キスした後のスリッパもお気に入りです。 >そして一応といいますか、これまたある歌を元につくっておりまして。 >渡辺美里の「Gift」というタイトルまんまの曲です。 まあ、渡辺美里、私はセンチメンタル・カンガルーがCDが初買いでした。 蛇足:男の子がお花をあげるV.Dについて友人と話し合い、日本人で良かったねと2/14の学校における男児の薄い人口をあざ笑っていた自分を反省しました。 |
13731 | うどん党です。(←おい) | ゆえ E-mail | 2/17-22:16 |
記事番号13715へのコメント こんにちは、ゆえです。 >ごく甘に浸って、第二レス、つけさせていただきます。 なんとっ!!うう。ありがとうございますっっ。 > ガウリィさんって良いですね。私もガウリィさん無条件で好きなんですが、クラゲ解析が全く出来ないんです。リナラブの彼の思考回路は一体どうなっているのかしら??みたいな状態で。従ってガウリナ大好きなのに、自分じゃ全く書けないという状態(不幸) そんなぁ。totoさんのガウリナ読んでみたいです。 ここは一つチャレンジってことで、一度かいてみられませんか?totさまの文章力でしたらいい話になると思うのですが(さりげにリクエスト) ちなみに私はゼルアメがどうにも書き切れません。いえ、嫌いとかじゃなくて、どうも私が書くゼルが甘いってゆーか、ガウリイ状態になりやすいと・・・・・ >>>でも、あの時リナの感情全てを俺という存在が独占していたかと思うと、やっぱり喜んでしまう俺が居るわけで。 >そんな私の疑問&煩悩を満足させてくれて有り難うございます。 自分でも結構気に入っている所なので、そういって頂けると嬉しいです♪ >>真っ赤になったリナから俺は思いっきりスリッパでどつかれた。 >キスした後のスリッパもお気に入りです。 どうしてもここで落としとかないとっ!というわけのわからない危機感と、リナが大人しくしているなんてあり得ないっ!ということで、スリッパ炸裂させて頂きました。 >まあ、渡辺美里、私はセンチメンタル・カンガルーがCDが初買いでした。 魔法をかけたべぇぃびかんがるぅお♪(だから歌うなって) 好きです〜私も♪ちなみに私の初CDはTMと何故か「エリア88」のサントラでした・・・・ >蛇足:男の子がお花をあげるV.Dについて友人と話し合い、日本人で良かったねと2/14の学校における男児の薄い人口をあざ笑っていた自分を反省しました。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・妙に納得してしまう自分が・・・・・・・・・・・・・・そうですねぇ・・・・・私の回りにも、そんな奴いませんわ。ははははははははははは(在る意味悲しいかも) |
13711 | もうひとつの:Sweet&Bitter (おまけ) | ゆえ E-mail | 2/17-10:12 |
記事番号13678へのコメント え・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・と(滝汗)おまけってことで・・・・・・・ ************************************** もうひとつのSweet&Bitter 「1.2.3.4.5.6・・・・・・・・・・・・・・・・・おおっ。これは新記録までいきそーね」 「・・・・・・・・・31.32.33。こっちは33個だわ。うーん、想像よりは伸びたけど、一歩及ばずって所かしら」 「ねぇ。まだダメなのぉ〜」 「あともーちょっと待って。アメリアが来たら全部揃うから。そしたら心起きなく食べちゃっていいから」 部屋の真ん中にあるテーブルに陣取っている3人。 リナとフィリスはしきりに何かを数えていた。 その隣でセフィルがテーブルに顔だけ乗せて眺めている。 「――――――で。ありゃ何なんだ」 「何でも賭けの結果を調べているんだとさ」 あきれたと言うか、もはや諦めたといった感じでガウリイとティリスは外から窓越しで彼女達をうかがっていた。 「でも、これって俺達だけが対象じゃぁないんだろ?」 「アメリアが来るっていってただろ?ならゼルも入ってるんだろ」 はぁっと二人は疲れた様にため息を吐いた。 一方リナ達はといえば、確認作業に余念がない。 間違えないようそれぞれに分けた箱の中身をフィリスが一つ一つ数え、そしてリナは集められた数を集計用の紙にまとめて確認する。 セフィルはというと、この今一よく分からない行事にのっかった賭けの結果なんかよりも、目の前に積まれたその物の方に断然興味がある様だ。 「やっぱりガウリイがダントツだわ」 「ここ数年の延びからして、もうちょっとティリスが数を増やすと思ったのだけども・・・・・・予測通りにはいかないわね」 どうやら集計が終わったらしく、リナとフィリスは結果を眺めてあれこれと解説を始める。 「やっぱり父さんは道場の教え子達のお母様方からの支持率が効いてる」 「ティリスの魔道士協会がらみも侮りがたいわよ〜。ほれ、去年より増えてるし」 「あ、ホントだ。でも魔道士協会には女の子は少ないじゃない。やっぱ巫女をバックに控えるゼルガディスさんは強いと思うけど」 「王宮も控えてるからねぇ。でも、ガウリイもティリスも知っているなら条件は五分と五分だと思うけど」 「そうね。王宮での支持率も去年も以外と割れたものね」 どうやらこれは今回だけではなく、この時期の恒例イベントになっているようだ。 「ねぇぇぇぇぇぇぇ。まだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 完全にお預け状態のセフィルがすねたようにリナに訊ねる。 「おっそいわねぇアメリア。しゃーない、あっちのなら食べててもいいわよ」 「わーい♪」 リナに許可をもらったセフィルはスキップしながらウキウキと台所の方へ行く。 「あいつ確か、作りながらも味見とかいって食べてたよなぁ・・・・・・」 「別腹ってやつか?」 「そーゆー次元じゃないと思うけど俺は・・・・・・・・・」 「リナの食欲に近いものがあるからなぁ。セフィルのは」 そんな二人の視線を後目に、セフィルは入れたてのお茶(ロイヤルミルクティーだったりする)も用意して、満面の笑顔だ。 と、セフィルが一口頬張ったその時にアメリアが勢い良く飛び込んできた。 「リナさーん!すっごい結果になりましたよぉ♪」 ふふん♪と胸いばりっの格好でアメリアはセリシアとようやく集計した結果をリナ達に渡した。 「うそっ?!マジでっ?!」 「・・・・・・・・・・・・とんだ大穴だわ」 アメリアの持ってきた結果に、リナとフィリスは驚いた。 「間違いないですっ!私とセリシアで4回も数え直して確認したんですから!・・・・・・まあ、私としてもちょっぴし複雑ではありますけど・・・・・」 3人のやり取りに、取りあえず今の欲求が充たされたセフィルはひょいっとリナが手にした紙をのぞき込んだ。 「へー。今年もガウリイが一番かと思ったら違うんだ」 「しまったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!こんなことなら枠幅を拡大するんじゃなかったわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」 「今更そういっても言い出したのは母さんでしょ。まあ、おーかたガチガチの本命だからってことでタカをくくっていたんだろうけど。――――とんだ伏兵もいたものね」 「だぁぁぁぁっ!フィリスっ!あんたさらっと解説してるけど、自分だって外したでしょーがっ!」 「これが枠連で、うまいこと引っかかってたりするのよね」 「ああっ!フィリスさん、そんな裏技を何時の間にっ!私もやっとけばよかったですぅ〜〜」 「二人とも固執するからそうなるのよ。まあ、本命のティリスが来なかったのは痛いけど、これで良しとしましょ」 「くっ――――我が子ながらやるわね・・・・・・・・・・あーあ、今年はフィリスの一人勝ちで終わりかぁ」 異様な盛り上がりをみせるリナ達に、セフィルは一人2つ目を食べながらうーんと呻っている。 「・・・・・・・・・・・・なあ、どうやら大穴が出たらしいぞ」 「大穴って、なにが?」 「しるかよっ俺がっ!だぁぁっ!もう、いいっ!セフィルにでも聞いてくるっ!!!」 のほほーんと余裕かましたガウリイに、ティリスは一種ライバル心にも似たものを燃やしつつ、部屋の中のセフィルを呼び出した。 「なに?」 「いや・・・・・・・・その・・・・・・・あのな・・・・・・」 ティリスはセフィルを呼び出したまでは良かったが、いざ彼女を前に話を聞き出そうとするがどうにも切り出しづらい。 「どしたの?」 くりっとした真紅の瞳をキョトンとさせて、セフィルは妙に言いよどんでいるティリスを見上げる。 「あ−・・・・いや・・・・・・実は今年のなぁ・・・・・・・・」 「結果とやらを聞きたいのさ」 そんな息子を見かねたのかガウリイが変わりに質問を切り出した。 「ああ、あのコト。なんでも今年の1位が、予想外の人物とかでリナさんたちも大騒ぎだもん」 まるっきり他人事のように話すセフィル。 「けど、なんでみんながあんなに盛り上がるのどーにもかわかんないのねぇ・・・・・・第一なんでこんな行事ってゆーかイベントがあるコト自体不思議でしょうがないし。 まあ、私は好きなチョコが山ほど食べられるから嬉しいんだけども。でも女の子があげる方なのも納得いかないし、どうせなら貰う方がわたしは好きだけどなぁ・・・・・・・・・」 「気持ちはわからんでもないが年に一度のイベントだからな。貰うこっちとしては嬉しいもんだし、せっかくだから付き合ってやってくれよ」 そういってガウリイはちらりと横のティリスを見た。 「ふぅん・・・・・・・そんなものかなぁ」 気のないようなセフィルの返事に、ティリスはちょっぴし肩を落とす。まあ、彼にとっては今年もなのだが。 「――――――で。結果は?」 消えかかっていた気力を振り絞って、ティリスはどうにかもう一つの気がかりな問題を訊ねた。 「しっかし、『恒例 炸裂!チキチキバレンタインチョコ争奪戦レース!!』の結果がこうなるなんて・・・・・・・・・やはり奥が深いわ」 今年の戦利品を取り損なったリナはこの結果に妙に納得を感じていた。 「ほーんとですよねぇ。でもゼルガディスさん結果みたとたんに頭痛と眩暈がするからって奥に引っ込んじゃったんですよ」 「じゃあ、ゼルも結果は知ってるのね・・・・・・・・確かに・・・・・・頭痛の一つもしたくなるでしょうねぇ・・・・・・・・・・」 「さぞかしショックだったでしょうねぇ。ゼルガディスさん。」 「今はセリシアが付き添ってますけど、あの子が結果を見てあんまり笑うから、よけいに落ち込んじゃった見たいで」 「そりゃ落ち込むでしょう。暫く立ち直れないかも」 「フィリスさん、それはあんまりですよ〜」 「でも事実なんでしょ?私もこの結果にはさすがに驚いたし。でも勝てんだから感謝しないといけないわね」 「ううっ。今年の景品の『王室御用達が作るスペシャルディナーオーダー権』はフィリスの枠連で持って行かれるのか・・・・・・」 毎年毎年、やってくるバレンタインデー。 その時には、ここぞとばかりに街中の女の子達が彼等3人にチョコを山の様に届けてくるのだ。どこかのアイドル顔負けの人気ぶり。 ゼルガディスは、王宮住まいと言うこともあり、そのクールな風貌と相まって女官や巫女達に絶大なる人気を誇っている。 ティリスはその父親譲りの姿に、少年というかその大人とはひと味違う雰囲気に、街の若い女の子と共によく行き来する魔道士協会の関係者に人気が高かったりする。 そしてガウリイは、やはりというか、ダントツの人気を誇り、ここ数年一度もトップの座を明け渡しては居なかった。 もともと美形な上に、年を重ねますます磨きのかかった穏やかな感じとは裏腹に、その本来のクラゲぶりが可愛いとお子様からおばさま、おばぁちゃままで幅広い人気を集めていた。 そんなモテモテの彼等の妻達は、無論そんなコトが面白いわけでは無かったのだが、だからといって無下に追い返す訳にもいかず、どうせならこっちも楽しんでしまえと、彼等のチョコの総数で勝敗を決める賭けを始めたのだ。 最初はガウリイ達3人だけだったが、話は次第にご近所の知るところとなり、今ではもう一つのイベントとしてすっかり定着の感さえする。 といっても、出場の馬が増えただけで、賭けているのはもっぱらリナとアメリア、そして娘達も面白そうとセリシアとフィリスも参加して4人でやっている。 一方同じ女の子組のセフィルなのだが、ハーフエルフの彼女。じつはバレンタインの騒ぎの意味を知らなかったりするのだ。 なんで好きな男の子にチョコをあげなきゃいけないんだといって、未だに理解できないでいる。 「だって、あんな風に同じ日に一斉にみんなが一人にあげるぐらいなら、言いたいこと言ってチョコは自分でたべた方が絶対にいいにきまってるもん」 激甘党のセフィルならではのセリフだ。 とはいえ、ここ数年のティリスの様子に見かねたフィリスが、助け船をだしてセフィルにチョコケーキを作って彼に渡すように頼んでいる。 それでもバレンタインに渡すのには抵抗があるらしく、大抵は翌日ぐらいにガウリイと一緒に貰うのだが。 かくして今年もどうにか、バレンタインの恒例行事も幕を降ろそうとしていた。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺って一体・・・・・・・・・・・」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これはちょっとくるものがあるよな・・・・・・・・・」 セフィルから今年のチョコ総数No.1の名前を聞かされたティリスとガウリイは真っ白になっていた。 「みんなひどいですぅ。あーみえても人気は国民レベルなんですからとーぜんの結果ですっ!正義は最後には勝んです!!!!!!」 得意げに話すアメリアに、さすがのリナもフィリスも顔を引きつらせて笑うしか無かった。 「別にいいんじゃないの。今年の1位が、フィルさんでも。王様なんだし」 一人分かっているようで、実は全然分かっていないセフィルは本日5つ目のチョコケーキをパクつきながら呟き、そして目の前にうずたかく積み上げられたチョコレートの山に、明日からのチョコメニューを思い馳せ心躍らせるのであった。 *********************************************************** バカ話です。 もう石でもなんでも投げてやってください。 一応正式結果を。 1位 フィルさん 2位 ガウリイ 3位ゼルとティリスの同数。 しかし、この後義理でもなんでもセフィルからチョコケーキを渡されるのでティリスが1票差で3位に浮上いたします。 ゼルファンの方々ごめんなさい。 しかし、ティリスの本当の意味のバレンタインデーのチョコが来るのはかなーり遠そうです(笑) ということで、過ぎてるのに終わってるのにバレンタイン話でした。 ほら、次の日から半額処分セールとかになるじゃないですか。それと似たようなものだと思ってやってくださりませ。 そして私はやっと連載に取りかかります・・・・・・・・・(滝汗) |
13713 | でるでらでろどろんじょ(ヨウカイ中) | みてい | 2/17-11:34 |
記事番号13711へのコメント こんにちは、みていでございますっ! けはっv甘いわぁぁぁあっ。 実は甘い食べ物があまし得意ではない(コーヒー付なら可)みてい、あっまい話は大好きです。 もういっかい叫んじゃいましょう。 片手は腰に、右腕は斜め四十五度に掲げてびしっと指差し(王族直属指導教官) 「甘いぞおおおおおおおっ」 そうか、ガウリイはばーちゃんに好まれるのか。(投石) そっか、ゼルは巫女さんを俗世に引き戻しかねんのか。(落石) なるほど、ティリスはおねーさま方のマスコット驀進中なのか。(滑落) …………王様だもんね、フィルさん…ゼル慰めてやれよアメリア…(落涙) 将来、セフィルがチョコをプレゼントする人がいたら、その人はよーっぽど好かれてるんでしょうね。何より大事な(?)「甘いもの」贈るんだから。もう贈ったのでしょうか。 以上、支離滅裂ですがみていでした! |
13733 | ぬらぬらぬらぬらぬらぬらぬら・・・・・(スライム化) | ゆえ E-mail | 2/17-22:32 |
記事番号13713へのコメント >こんにちは、みていでございますっ! こんにちはでございますっ!ゆえともうしますっ!みていさんにレス頂けて嬉しくってさらに妖怪、じゃない溶解中でございますっ。 >けはっv甘いわぁぁぁあっ。 >実は甘い食べ物があまし得意ではない(コーヒー付なら可)みてい、あっまい話は大好きです。 私は甘いもの好きです♪コーヒー1杯に砂糖が2杯にミルクがどっぷし♪まさにコーヒーミルク状態でさらにケーキを食べてる奴です。 あまーい話は読むに限ります(笑) >もういっかい叫んじゃいましょう。 >片手は腰に、右腕は斜め四十五度に掲げてびしっと指差し(王族直属指導教官) >「甘いぞおおおおおおおっ」 夕日に向かって叫びましょう!!! ゲロ甘だぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! >そうか、ガウリイはばーちゃんに好まれるのか。(投石) 老若男女(笑)なんでもござれですから♪ >そっか、ゼルは巫女さんを俗世に引き戻しかねんのか。(落石) お堅い職業の方々には、彼のちょっとダークで影が在るところがまた・・・・って感じで。現に一人おちてますし(笑) >なるほど、ティリスはおねーさま方のマスコット驀進中なのか。(滑落) めざせジャ○ーズ(笑)取りあえず彼はまだお手つきじゃないってのも要因でしょうな(笑) >…………王様だもんね、フィルさん…ゼル慰めてやれよアメリア…(落涙) 強いぞフィルさん!!男らしい〜♪(・・・・・・・はっ意識がっ)アメリアには何でゼルが落ち込むのか理解できてないのかも。だってとーさんラブ♪ですし。 >将来、セフィルがチョコをプレゼントする人がいたら、その人はよーっぽど好かれてるんでしょうね。何より大事な(?)「甘いもの」贈るんだから。もう贈ったのでしょうか。 言われてなるほどとなっとくしました(笑) そーですね。あの子の好きなものベスト3に必ず入る「甘いモノ」を贈るのですから。 がんばれよー。ティリス(笑) >以上、支離滅裂ですがみていでした! いえっ!こんな支離滅裂な文に感想を頂けて嬉しいですっ!ありがとうございました。 『Familiar』読ませていただいております。みていさまのガウリナ大好きですっ!レスを付けさせていただいてないのですが、毎回楽しみにしてます。 星になったナーガの行方も気になりますし(そっちかっ?!) 本当にありがとうございました。 |
13778 | Memory of 4 years ago | 砂緒 E-mail | 2/19-01:36 |
記事番号13678へのコメント こんな中途半端なところにレスしてしまいました。 ゆえさまが気づかなかったらどうするつもりだ?な、砂緒です!! さて、なんかタイトルがやけにかっこいいですね。わたしにしては。 これで英語間違ってたりしたら一生の恥ですが・・・・・・(汗) でも、この話読んだ時ほんと驚きました!ちょっと、わたしの思い出と似てたから。 そう・・・・・・それは4年前。好きな男子にあげるため、チョコレートなんぞ作ってしまったあの記憶。 作ったのトリュフだし。しかも結局渡せなくて、自分で食べたとこまで一緒(笑) というわけで、どきどきしながら読んでました〜♪ 最後が幸せな結末で、ほっとしました(笑) はぁ、わたしも幸せになりたい・・・・・・・(思わず本音) それでは!ゆえさまの背後霊、砂緒でした!!(・・・・・・悪霊?) |
13781 | むかしむかし在るところに。 | ゆえ E-mail | 2/19-02:47 |
記事番号13778へのコメント こんにちは〜ゆえです。 >こんな中途半端なところにレスしてしまいました。 >ゆえさまが気づかなかったらどうするつもりだ?な、砂緒です!! ふふふふ。気が付かない訳ないじゃないですかっ!ついさっきレーダーに反応が・・・・・・ >>でも、この話読んだ時ほんと驚きました!ちょっと、わたしの思い出と似てたから。 >そう・・・・・・それは4年前。好きな男子にあげるため、チョコレートなんぞ作ってしまったあの記憶。 >作ったのトリュフだし。しかも結局渡せなくて、自分で食べたとこまで一緒(笑) で。その後の結果は?・・・・・・・・・・・って聞かないほうが・・・・・ ちなみにぶちこけた私の場合は、もちろん。即終了でした。 >というわけで、どきどきしながら読んでました〜♪ >最後が幸せな結末で、ほっとしました(笑) >はぁ、わたしも幸せになりたい・・・・・・・(思わず本音) 実はこの話のモデルは砂緒さまだったのですねっ! >それでは!ゆえさまの背後霊、砂緒でした!!(・・・・・・悪霊?) ということは、私は砂緒さまに憑依されてこの話を書いたのでは・・・・・・・・・。おぅ、みすてりぃ♪(どこがじゃ) し、失礼しましたっ! |