◆−政権の行方は?−CANARU(2/15-23:30)No.13697 ┗もうずっとこのままで(笑)−P.I(2/17-00:37)No.13709 ┗傀儡政権〜♪−CANARU(2/17-10:39)No.13712
13697 | 政権の行方は? | CANARU | 2/15-23:30 |
西暦2101年・・・場所は日本・・・・・・。 ジリジリジリジリジリジリジリ・・・・・・・・・・。 ガッシャ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ン!!! ふ・・・・・・・・・・・。 ど〜やら・・・勢い余って目覚し時計を破壊してしまったよ〜である・・。 まあ・・・無理も無い・・・・。 布団の中で蹲りながら・・父親は日本人、母親は米国人・・ついでにいえば自分の 国籍は日本、姉の国籍は米国という妙な環境に育ち・・。 飛び級で僅か13歳にして東大卒業・・・。 そして・・二十歳(今年で一寸・・過ぎるけど・・)の現在、最大派閥の与党の 党首の秘書兼参謀のこのアタシが・・・・。 いや・・・やめよう・・・。 こ〜〜〜して考えてみると・・『肩書き』は変わってるにしても・・『意味』は ちっとも変わってない・・・。 しかし・・今まで以上に苦労を強いられる事を考えると・・・。 はああああああああああああああああ(涙) な〜〜んでこの輝かしい経歴を歩んだこのアタシが苦労しなくちゃいけないのおお!! リナの悶々とした苦悩はまだまだ続くが・・・・。 「・・・・ふふふ・・・ついに・・・・ついに・・・登庁しなくっちゃ・・・いけない 時が・・・きたみたいね・・・」 言いながら根性で頭からすっぽり被った毛布を払いのけ・・・。 気の進まない手でテレビのリモコンを手繰り寄せ・・・・・。 この国会議員のリナ=インバースはつける。 「え〜では・・・。先程当選いたしました、米国大統領選の結果を報告します」 リモコンをつけチャンネルを設定し・・・・。 音声をあげた途端聞こえる海外の政界ニュース。 そういえば・・・最近政界番組なんて頭痛くて見る気分ではなかった。 何しろ最近とことん日本の政界が大荒れなのである。 テロ、破壊工作、食い逃げ、万引き、落書き、エトセトラ・・・・。 ちょいと関係ない単語も入り込んでる気がするが・・・。 ともあれこれらの要因が蔓延り。 そしてついに・・・先日内閣不信任案が成立し・・・・。 無論、拒否があったので議員は総辞職。 でもって・・運良くリナ・・そして今回の最大派閥与党の『党首』となったアイツは み〜〜ご〜〜〜と・・・再選を遂げたのだが・・・それなのに・・それなのに・・。 ・・・・・やめとこ・・・・。 余計朝から気分が塞ぐ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 ともあれ、そんなこんなでリナは最近、海外政局の動きなんてちっとも見ている 暇が無かったのだ。 久々の国会への出勤、それまで今日は時間がある・・。 そ〜ゆ〜訳で久々にオレンジジュースと食パンを頬張ったままテレビを見る。 「え〜〜〜此方ホワイトハウス前だよおお〜〜〜!!ラッリ〜〜〜ン♪あ、其処のカメラさん、米国大統領なんかよ・り・も〜〜♪この美しい僕をうつしてお・く・れ〜♪」 ・・・・・・今でこそ野党に転落したが・・・・・・・。 前の政権が樹立されていたときの与党党首・・・氷(ヒョウ)がテレビに出てる?・・・・。 そっか・・・コイツ・・・見事に占拠に落選して・・・。 政治キャスターに身をやつしたのね・・・。まあ、占拠カーで自分の美貌を称える演説を始めれば・・・そりゃ〜そ〜だろ〜〜けどさ・・・。 そんな思いでリナがオレンジ・ジュースを口元まで持っていき・・・。 飲み込もうとしたその時である!! 「ハロオ〜〜〜!!何よ!!この馬鹿キャスター!!あ!日本の皆様、こんにちは〜!! アタシが今度米国大統領に就任した、ルナ!!ルナ=インバースよ〜〜ん!!」 ぶきゅううううううううううううううううううううううううう〜〜〜〜!! その一言に・・・まともにオレンジジュースを盛大に噴出すリナ!! 「あ、カメラさん、こっち!!一寸、其処でオレンジジュース吐き出したの誰!! きったないわねえ〜〜〜〜!!」 「ね・・・ねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねねね・・・ね〜〜〜〜ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜〜〜んんん!!!!!!???」 ブラウン管にでかでかと映し出されたのは・・・。 苗字こそ同じといえでも国籍が違う・・実の姉のルナである!!!! そして・・その端のほうにぴくぴくと地面に突っ伏し・・よ〜やっと動いている氷の 姿が確認できる・・・・・。 「日本のみなさま〜〜今度の新内閣にも遊びにいくわ〜〜♪と・く・に〜〜ぃ!! 新総理大臣の秘書さんにして・・大蔵省のガメツイ大臣のお嬢さん〜〜!! た・の・し・み・に・ま・っ・て・い・て・ね〜〜〜ん〜♪」 言ってルナ・・・いや・・・。 米国大統領は・・・『秘書兼大蔵大臣のガメツイお嬢さん』に画面越しにウィンクするのだった・・・・・・・・・・・。 「国民主権はすなわち正義!!司法を司るのも正義かもしれませんけど・・・。 けど!!力こそ正義なり!!正義は我にあり!!とう〜〜〜〜〜〜!!!!」 言うが早いか・・・・。 旗をおったてるポール(※どっかの馬鹿はこの産物の名称を知らないらしいので・・) から飛び降り・・・・・・・・。 バチャ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 見事、アスファルトに頭から激突する・・漆黒のリクルート・スーツに身を包んだ女性議員。 「・・・あの・・・大丈夫ですか・・・???」 急なことに驚きながらも・・・いや・・・驚いているからこそだろう。 妙に現実的な質問を慌てふためく事無くこの議員・・アメリアにかける記者の一人・・。 が、やおらアメリアはガバリ!!と立ち上がり!! 「・・・ご安心を!!これしきの事で!!新☆防衛庁長官のアメリアが!! くたばるわけありません!!倒せ!!仮想敵国!!正義は我にアリでっす!!」 大勢の取材陣とカメラに囲まれ・・ガッツポーズをとる彼女・・・。 ど〜でもいいけど・・・頭から血を流してるわよ・・・? 「まったく・・・。アイツがあんな役職につくとは・・。軍国主義に走らんかと かなり心配なモンだ・・・・・・」 同じくリナの同僚・・・。 新運輸航空省(省庁合体)のゼルがため息を漏らす。 今回の人選で唯一ノーマルと世間一般に認知されている人物・・である・・・。 「それよか・・アタシは世界が禿山にならないかど〜か・・・。それが一番心配よ・・」言いながらリナは大蔵省の仕事。そして・・・・・絶対にせねばならない仕事の両方を手際よく片付けながら答える。 「お〜〜〜ほほほほほほほほほほほほほほほほほ!!!この環境庁長官ナーガが!!環境破壊は許さなくてよおお〜〜〜!!お〜〜〜ほほほほほほほほほほほほほほ!」 これまたブラウン管に映し出されるのは本人も言っている通り、環境庁長官のナーガである。 乱開発をしている悪徳業者を懲らしめに(職権乱用としか思えない)行く・・とか言ってリゾート開発されかかっている広大な森林に出かけていった彼女なのだが・・。 業者は完全に殲滅・・・それまでは良かった・・・・・・・・・。 広大な森林の半分以上は何故か・・・巨大なクレーターが出来た・・と苦情が来たのだった・・・・・。 ああ・・・頭いたひ・・・・・・(涙) 「おや〜〜・・。リナさん・・。頭痛ですか〜〜?そりゃ〜大変ですね・・。新厚生大臣をお呼びしてきますねえ〜」 頭を抱え込んだリナに何を勘違いしたのだろう? 不意に現れたゼロス・・・・彼はどうやら文部大臣の職を得たらしいのだが・・が声を かけてくる。 「シルフィールさ〜〜〜ん〜〜出番ですよお〜〜♪」 ゼロスの声に答え・・現れたのは・・何故か白衣を纏ったシルフィール。 「・・・大丈夫ですか?リナさん・・どうも・・お顔色が優れないようですが・・。でも・・私が来た限りはもう大丈夫ですわ!!」 意味もなくアメリア張りのガッツポーズをしてみせる彼女・・・。 「そ・・・そう・・・?アリガト・・って・・何してるの〜〜何!! ぎええええ〜〜〜!!手が・・腕が壊死しちゃうじゃないいい!!いだだだだだだだ!!血がぁぁぁ・・血がああああ〜〜〜〜〜〜!!」 やおらあげたリナの絶叫にマトモに焦るシルフィール!! 「え・・ええええ!!!??血が・・血が出てるんですか!!?止血しなくちゃって・・ ああああ〜〜〜!!リナさん!!顔色があ・・顔色があ〜〜〜!!」 「・・・・・血圧測るのにあれだけ締め付けた挙句・・・。包帯グルグルに外傷も無いのに止血を施せば当たり前だ・・・・・・・」 慌てまくるシルフィールにぼそり・・と呟くゼル・・・。 「ああああ〜〜ご免なさいいいい!!リナさ〜〜ん!!」 泣きながらやっとの事でリナの腕を締め付ける血圧計と包帯を解く彼女・・。 「・・・シ・・・シルフィール・・アンタ・・本当に・・厚生省・・って・・ゆ〜〜か・・・医療免許証・・持ってるの・・・???」 壊死しかかった腕を摩りながらリナは怯えた眼差しをシルフィールに向け・・・。 「はい!!ちゃ〜〜んとポケットに・・って・・あれ・・あれ!!??あれれれれ!!?」 「・・・ど〜したのよ・・・???」 「・・・・どうしましょおおおおお〜〜〜〜〜!!リナさ〜〜〜〜〜ん!!ゼルガディスさ〜〜〜〜〜〜ん!!わたくし・・医療免許書・・どっかにおとしちゃったみたいですううううううううう〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・もう・・・いや〜〜〜(涙) 泣きたいのはこっちよおおおおおおおおおおおお!!!!!! もっとも・・コレが『序の口』なんだから・・・世の中とは非常に恐ろしいモンである。 「いや〜〜。非常に面白かったですよお〜♪」 結局、シルフィールの医療免許はトイレに落っこちていた事が判明し・・・。 やっとの事で解放されたリナとゼル、そして記者会見(?)を終わらせたアメリアが 執務室に戻ったその時だった。 「・・・オマエ・・見て楽しんでいたのか・・?」 半ばあきれた声でゼルがゼロスに言う。 「まあ・・半分は。けど、ボクだって伊達にココに居たんじゃありませんよ。本年度の小学校二年生の教科書の問題を選定していたんですよ。ははは〜♪」 言いながら何やら問題をひたすらタイプしているゼロス。 「へえ・・・どれどれ・・・・・・」 一寸ばかし興味を持ったリナが覗き込んだ・・・その内容とは????? 『ボルジアの毒薬として名高いカンタレッラ。イタリア語での語源とその原料名を書け』(社会) 『水素を冷やすと磁石が浮く法則は?』 (理科) 『18903789+90765467×9076543÷009876546の総重量をキログラムの単位であらわせ』 (算数【?】) 『二葉亭四迷。そのペンネームの由来は?』 (国語) (アクストロフィー・・(社会)語源・・『強請る』など。ちなみに原料は砒素、もしくは亜ヒ酸に撲殺した豚の臓物。 (理科)超伝導、(数学)すみません・・・どっかの馬鹿が数学大嫌いなので・・。 永遠にココで答えは出ないそうです。あはは〜〜♪(国語)自分に浴びせ掛けられた罵声、『くたばってしめぇ〜〜〜!!』を文字って・・(事実だそうです)・・・。) 「・・・・ゼロス・・アンタ・・・・・・・・・・・・・・」 「いやぁ〜〜!!今時のクッソ生意気なお餓鬼さまには!!偉そうな事言うんですから!それ相当な問題を問いてもらわないと割りが合わないじゃないですか〜〜!ははは〜♪」・・・・・オマエ・・・子供嫌いだろ・・・??? ってゆ〜か・・・・。 確か上司の息子・・フィブリゾとかゆ〜・・クッソ小生意気な餓鬼に苛められているとか言う噂のあるゼロス・・。 こりゃ〜〜絶対に腹いせだな・・うん!! ここまでくれば・・アタシがこの初登庁を嫌がった理由は・・・。 世間の皆様にも・・イヤって言うほどつたわった事と思う・・・。 けど・・・しつこうよ〜〜だが何もう一度!! これは・・・まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ まだまだまだまだまだまだ まっだ!!!!!!!!!!! 『序の口!!』なのだと言う事を・・・・・・・・・・・・・・。 カツカツカツイカツカツカツカツ・・・・・・。 廊下をリズミカルに革靴の音が鳴る。 この音に・・・大半の女性議員・・とくに厚生大臣は絶叫する・・・。 まあ・・・・そ〜ゆ〜意味では・・リナとて認めざるおえないのだが・・・。 しかし・・・この場合だけはこ〜言うしかない!! 「ひいいいいいいいいい!!着たわね!!煉獄から地獄にわたしを突き落とす悪魔の使者!黄泉の国のヘル!!ラグナレクをもたらす悪夢の王!!!」 後ずさってリナはお払いのお神酒、数珠に十字架、さらには藁人形に勾玉、聖水、タロット、更には古代文字のルーンを取り出す!!」 「・・・何も・・そんなに怯えなくても・・・・」 「・・・それにリナさん・・この状況が『煉獄』って・・ど〜ゆ〜意味です?」 ゼルとアメリアの冷たい突っ込み・・・・・。 が、そんな事に構っている場合ではない!!!!! とっさの事に逃走を企んだリナの腕をアッサリと何かが掴み・・・。 「いや〜〜♪すっかり遅れてしまんすまん〜〜♪おお!!リナ〜〜!!今日も俺に 会いたくて早く来てくれたんだな〜〜〜♪」 「だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!! 寄るな、触るな〜〜〜〜〜〜!!!セクハラで訴えてやるうううう!!この変態・・・」 ここまで言って・・さしものリナも口を紡ぐ・。 言えない・・・死んでも言えない!!絶対言えない、言いたくない〜〜〜〜!! コイツが・・・こ〜〜〜んな呆けクラゲの・・・。 金髪碧眼容姿は満点、しっかしノーミソすっからかんのこの男・・・・・・。 ガウリイ=ガブリエフが・・・・・・・・・・・・。 日本の『内閣総理大臣』だなんてえええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!! 「気にすることありません。ガウリイ総理!!秘書兼財務省長官のリナさんは・・。 今まで一介の野党党首にしか過ぎなかった貴方が総理になったから照れてるだけです!」 ビシ!!っと逃げ出そうとするリナを指差し、ガウリイにいってのけるアメリア!!! 「なんだ〜〜♪そ〜だったのかあ〜〜♪これからもよろしくな〜〜♪」 「だあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!あだぢを外務大臣にしてえええええ!!外国に逃亡するうううううううううううう!!!!!!」 「駄目です!!リナさん!!外務大臣はわたしのと〜さんの役職です!!」 すっかりガウリイにとっ捕まったリナを指さしながらアメリア。 かくして・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 「お〜い、リナ・・・。これ・・・ど〜ゆ〜意味だ?」 「・・・PKO・・国連の平和活動の一環よ・・・・」 「ぢゃ・・コレは・・・???」 「EURO・・・ヨーロッパのEUの統合貨幣の単位よ・・・・・・・・」 「・・・ぢゃ・・・これ・・・・・・・・サイン・・・して・・。印鑑はもう押しといたから」 「どさまぎで婚姻届出してるんじゃねええええええええええええ!!!!! このストーカークラゲ内閣総理大臣がああああああああ!!!!!」 「ああああ〜〜〜〜!!破るな〜〜〜・・まあ・・いっか・・予備あるし・・って!!」「盗んだ印鑑は返していただきますわよ!!総理〜〜〜〜〜!!」 血走った目で顔を覗き込んでくるリナに涙を流しながらコクコクと頷くガウリイ。 ったく・・野党党首時代とな〜んにも変わってない!! これじゃまるで・・アタシが総理を仕切ってる傀儡政権の女帝みたいじゃないの〜(涙)そんなこんなで・・・・。 本日、ついに悪夢にまで見た『日米首脳会談』の日・・・である。 もう・・政権は末期的なんじゃないだろ〜〜か・・・?????? ガブリエフ内閣の最大派閥、と言う事で今日はゼル総裁も近くに控えている。 しかし・・・・・・・・。 「あ、アタシ〜〜、人見知り激しいから〜・・出来れば総理と秘書さんとだけで会談 したいわねえ〜〜(はぁと)!!」 との米国大統領、ルナ=インバースの一言で・・・・・。 リナとルナ・・対マン形式の会談が現実となってしまった・・のである。 (ちなみにガウリイ総理大臣は・・言うまでもなく除外・・・・・・・) 「と・・言うわけで・米国としてこ〜して欲しいんですよね・・総理ぃ・、分かるでしょ?ね、秘書さ〜〜ん(はぁと)」 ひいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!! 半ば怯えるリナに訳が分かっているのかいないのか・・。 暢気に秘書の肩に腕を回してふ〜〜〜んっとだけ話を聞いてる総理・・・。 くっそ〜〜〜〜〜〜〜!! 何時か職権乱用とセクハラで訴えてやるううううう〜〜〜〜〜〜〜!! しかし、そんな気持ちも米国大統領・・・もとい・・・。 姉のルナさまの前では表情にも表すことが出来ないリナ!! 「は・・はは〜〜〜〜ぁ・・・・・・」 額に汗を浮かばせ、曖昧に変事をする。 「リナ〜・・輸入拡大ってなんだ〜〜〜??」 不意にルナの言葉を思い出したかのようにガウリイが尋ねてくる。 「・・・つまり・・アメリカの品物を・・もっと日本は沢山買えって・・事・・」 「・・・・・浪費はよくないぞ〜〜〜!!ましてや舶来品は・・高くてかえね〜ぞ!!俺・・・・・・」 ぶりっ子ポーズで涙流しながら馬鹿なこと言ってくるな〜〜〜!! ついでに言えば・・肩に置いた手ぇ離せぇぇぇ〜〜〜〜!! そんなリナの苦悩を知ってか知らずか・・ルナ大統領は・・・。 「その点ならご心配なく、総理。米国商品の関税を引き下げていただければ問題はありませんわ〜〜♪」 う!!!!政治的に痛い問題を持ち出されたワ!! 「なあ・・リナ・・・かんぜ〜〜って・・ナンだ・・・????」 ・・・・・・・・やっぱり・・・そ〜〜きたかい・・・・・。 ある程度予測していた事態にリナは何処からともなく『良い子の貿易講座』 とかいう意味不明の(著、どこぞの三流お暇な短大生)を取り出し・・・。 「・・・・ココに・・・アメリカ製品のキャンディーと・・日本製の飴が・・一個ずつあります・・・・・・・」 トンっと本を置きながらリナは大きなペロペロキャンディーと・・小さな駄菓子屋で打ってるよ〜な飴玉の絵がかかれているページをガウリイ総理大臣に見せる。 「・・・アメリア製の・・・・って!!悪かった!!そ〜ゆ〜問題じゃないな!!」 リナから発散される殺気に気がついたのだろう・・ズズズ・・とさがって命乞いをするガウリイ総理・・・・。 「どちらも・・・売るべき価格は150円です・・・・・・・・・・」 「・・ええ・・・そ〜なのか・・?なら・・俺・・こっちのでっかい方がいいな・・。 食いでがあるだろ?同じ値段で・・・・・!!」 ・・・・・・・・・ボカ!!!!!!!!!!!!!!!!! 「うえ〜〜〜ん・・リナがぶったよおお〜〜お義理姉さ〜〜ん!!」 「・・・リナちゃん・・・旦那さんいぢめちゃ・・駄目でしょ・・?」 ガウリイの頭をよしよしっと諭して撫ぜながらルナがリナを睨む・・・・。 エヘ・・・ごめんね!!とルナには視線で謝り・・隙を突いて隣のガウリイには・・。 「・・・・アンタ・・こっそり偽装婚姻届・・・・・・」 「わ〜〜〜〜!!提出してない!!提出してないいい!!役所に行こうと思ったら!! 六時でもう既に閉まってたから!!『提出』はしてないいい!! カバンの奥に眠ってますうううううう〜〜〜〜〜〜!!」 これまた命乞いをするようにガウリイ・・・。 ふ・・あとであのブランド物のカバンは没収!!ついでに言えばお質屋に入れてやる!! ともあれ・・・。 今はルナの手前もある。 「此方のアメリアの製品を市場に並べるとき、日本の製品を守る為に『関税』という税金をかけて・・そうね・・。大方で言えば200円で売ります。で、日本製品はそのまま150円で売るって訳。それが関税、分かった?」 う〜〜〜〜〜ん・・・・っと暫くガウリイは考え・・・・・・。 「なあ・・・リナ・・・・・・・・・・・・・」 「何よ・・・・・・・・・・・・・・・・?」 珍しく真面目な目をしてガウリイがリナの顔を覗き込み・・・・・・。 「『節約』も良いが・・・。『安物買いの銭失い』って言葉・・・知ってるか?」 ・・・・さっきの『買えないよお〜〜』・・発言とは一寸矛盾してるのだが・・・。 「でも、大丈夫!!俺、総理になって高給持って帰るから!!安心してくれよ!!な。な!!」 真摯にリナの顔を覗き、手を握りながらそ〜んな事を言ってくるガウリイ・・・。 「ね〜〜ちゃん・・・どうしよう・・・・・・・・・(涙)」 さしものリナもコレには困り果て・・立場を忘れて姉に助けを求めるに至る。 「そ〜〜ねぇ・・。要求飲んだら・・たすけたげる〜〜♪」 お・・・おにいいいいいいい〜〜〜〜!!あくままあああああああ〜〜〜!! しかし、この男を告訴(しつこいよ〜だが!!セクハラよおお!!セクハラ!!) する為にはまずもってこの場を切り抜ける事が第一!!である!! 「従います!!従います〜〜〜〜〜〜!!だからお願い!!要求飲むからたすけてえええええええ〜〜〜〜〜〜!!!!」 半ば懇願しながらルナに向かって言うリナの手をやおらガウリイは思いっきり自分の方へ引きつけ・・・。 「リナ!!!!」 「な・・・何よおお!!!!」 げげげげげげ・・ますます顔を正面から見てきてるううう〜〜〜〜〜!! もしかして事態悪化!!!???そんな言葉がリナの頭を掠めたとき・・・。 「良いか・・リナ・・・外圧に負けるのは・・絶対に良くないぞ!!うん!!」 ズベエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ・・・・・・・・。 「こ〜〜ゆ〜〜時に限ってマトモな発言をするなああああああ〜〜〜〜〜〜!!」 総理官邸から盗んだVIP専用スリッパでガウリイの頭を思いっきり殴りつけるリナ! 「わああ〜〜〜!!人の話は最後まで聞け!!まだまだ・・一言続きがある!!」 頭を庇うようにリナに涙を見せながら言うガウリイ! 「へえ・・・聞いてあげようじゃない・・面白い・・・・」 こめかみと口元を引き攣らせながらリナ。 「・・・外圧に・・屈するのは良くないぞ・・うん・・って・・週刊誌も言ってた・・」 ずべらっしゃあああああああああああああああああああああああああんんんん!! 「雑誌の受け売りすなああああああああああああああああああああああ!!!」 「うわああああ〜〜〜ん!!りなああああ〜〜〜〜!!矛盾してるううう!! ああああ〜〜〜〜婚姻届破らないでええええええええ〜〜〜〜!!」 「うるさいいいい!!こりゃれっきとした犯罪よおおおおおおおおおお!!!」 VIP専用の高給スリッパが盛大にガウリイの頭で炸裂するのだった・・・・。 かくして・・・。 さしものルナ大統領もこれには呆れ・・・・・。 笑納会談・・・ぢゃなかった・・首脳会談は訳もわからずに終わったのだった。 「ガウリイ総理・・バルカン半島の情勢悪化については・・・・!!」 「チェチェンの紛争・・いかが思われます?」 「防衛庁長官の意見では・・って・・総理!!聞いてますか!!ご意見を!!」 報道陣の質問を前にしてガウリイ総理はボリボリと頬を掻き・・・。 「・・・・喧嘩は良くないぞ!!うん!!」 そりゃ〜〜まあ・・・確かに・・・そ〜だけどさ・・・・・・・・・・・・。 「〜〜銀行の破綻について・・・・」 「〜〜の脱税についてど〜お考えですか!!?」 次いで・・更なる質問が繰り出され・・・・・・・・・。 「・・・・お金は使わなね〜〜となあ・・・・・・」 ・・・・・・・浪費は良くないぞ・・の言葉はど〜〜した・・・? ハラハラと原稿を握りながらリナは報道陣に愛想笑いを一応送る。 「〜〜〜議員の政界スキャンダルについて・・・・・・・・・」 「〜〜議員のモラルについては・・いかがお考えで・・・!!?」 「ん〜〜?結婚すれば問題ね〜だろ〜〜?リナ〜・・近いうちに届だそ〜な!! 俺・・スキャンダルぢゃね〜のにトップ一面のるのヤだしさ〜〜!!」 ・・・・・・・・・・・余計な事言うなああああああああああああああああああああああああああ!! かくして・・マスコミの恐ろしい威力に・・リナ&ガウリイの翌日の運命・・新聞は・・(合掌)・・・・・・・・・・・・。 「ざっけんぢゃね〜〜〜よおおおお〜〜〜!!てめぇ!!一発殴らせろ!!って!!ミリ−ナァァァァ〜〜〜〜〜〜!!!!!」 「・・・・馬鹿・・・失礼したわね・・・・・・・・」 乱闘を起こしたルーク議員を引っ張って国会を出て行くミリ−ナ議員・・・。 「おほほほほほほ〜〜!!おぢ様!!私の勝ちですわ!!」 その乱闘の相手・・メフィ議員の高笑い・・・・・・・・・・。 「うむ。所でメフィ。馬肉は美味なんだそうだ・・・・・・・・」 「・・・くく・・・お・・おじ様のギャグ・・・さいこ〜〜ですわあああ〜〜〜!! う・・・馬は・・美味いって・・訳ですわね・・・・」 ・・・・・・さ・・・・寒い・・・・・・・・・。 寒すぎるミルガズィア議員の洒落に爆笑するメフィ議員・・・・・。 そして・・・・・・・・・・・。 「う〜〜ん・・・リナぁぁ・・むにゃ、むにみゃ・・むみゃ・・・・・」 議事用の金槌で頭を叩いてみるが・・・起きない・・・・・・・・・・・・・・。 総理は居眠り現行犯・・そして・・他のメンバーもこの通り・・・。 果たしてこの政権は何時までもつのでしょ〜〜〜か・・・・。 お願い・・誰か助けて・・・・・・・・・・・・・・・。 頭を抱えたい思いのリナの秘書兼財務省の生活は・・まだまだ続くのだった・・・。 ついでに居眠りに人の膝枕使うこの総理!! 絶対に職権乱用とセクハラで訴えてやるうううううう〜〜〜〜〜!!! 虚しいリナの決意が国会議事堂に響き渡るのだった。 その頃・・米国・・・。 「さってと〜〜♪今度はど〜やって秘書さんと総理をからかってあげよ〜か・し・ら♪」ホワイトハウスと国会から同時中継でお送りしました。 (おしまい) |
13709 | もうずっとこのままで(笑) | P.I E-mail | 2/17-00:37 |
記事番号13697へのコメント CANARUさん、こんばんは! 例のお話、早速出来上がったんですね〜♪ いつまで続くこの政権って・・・・も〜ずっと続いて欲しいですわ(笑) こんな楽しい国会中継ならビデオに録画して永久保存しておきたい! アテにはならないけど、お茶の間の笑いを集めて支持率結構高いんじゃないかな、 ガブリエフ政権は♪ ルナ米国大統領の外圧とガウ総理のセクハラの波状攻撃にボロゾーキンのごとく 翻弄されるリナ秘書(笑) がんばれリナちん!日本の未来は君の双肩にかかっている!!たとえ傀儡政権の 女帝と呼ばれよーとも(爆笑) しかしガウりん・・・ここまで熱烈にあたっくしてるところを見ると、 プライベートな時間でもそーとーリナちんにつきまとってるんでしょーね(^^;) 総理大臣専用回線、短縮ダイヤルの一番目はリナちんの携帯の番号とか(笑) 大笑いさせていただきました♪ また次の楽しいお話、楽しみにしていますよ! それでは〜! |
13712 | 傀儡政権〜♪ | CANARU | 2/17-10:39 |
記事番号13709へのコメント >CANARUさん、こんばんは! >例のお話、早速出来上がったんですね〜♪ はい〜〜♪ しかも個人的にFANの久米さん(爆笑)の番組見ながら書いた 話なので・・・。 多少なりともリアリティがあったら嬉しいですわ〜〜♪ >いつまで続くこの政権って・・・・も〜ずっと続いて欲しいですわ(笑) ふふふ・・・。 リナちゃんが無断欠席しても総理・・・。 国会議論を無視して自宅におしかけそうですね〜〜(汗) >こんな楽しい国会中継ならビデオに録画して永久保存しておきたい! まったくですうう!! ルーク議員がカメラ倒す事も日常っぽいですけどね(苦笑) >アテにはならないけど、お茶の間の笑いを集めて支持率結構高いんじゃないかな、 >ガブリエフ政権は♪ ふふふ・・・。 今までに支持率最高の政権かもですね〜〜♪ >ルナ米国大統領の外圧とガウ総理のセクハラの波状攻撃にボロゾーキンのごとく >翻弄されるリナ秘書(笑) ふふふ・・・。 総理・・そのうち告訴されるかしら〜〜♪ >がんばれリナちん!日本の未来は君の双肩にかかっている!!たとえ傀儡政権の >女帝と呼ばれよーとも(爆笑) あううう!! やっぱり傀儡政権の女帝〜〜!! 歴史の教科書でも後の世までそ〜語り継がれるんですねえ・・・(合掌!) >しかしガウりん・・・ここまで熱烈にあたっくしてるところを見ると、 >プライベートな時間でもそーとーリナちんにつきまとってるんでしょーね(^^;) >総理大臣専用回線、短縮ダイヤルの一番目はリナちんの携帯の番号とか(笑) ですねえ・・・・(汗) ヘタすればそのうちリナちゃん在住のアパートまでロールスロイスで お迎えにきたりして・・・(汗) 週刊誌も無論すっぱ抜き!!? >大笑いさせていただきました♪ >また次の楽しいお話、楽しみにしていますよ! >それでは〜! はい〜〜!! またそのうち何か書きますね〜〜!!でっは! |