◆−Messengerねくすとら−みてい(4/26-18:09)No.15118 ┣ク○ネコヤ○トの宅急便♪−あんでぃ(4/26-20:42)No.15124 ┃┗セールスドラ○バ〜♪−みてい(4/27-00:42)No.15128 ┣PresentBox1 「花散る里より愛をこめて」−みてい(4/28-11:02)No.15141 ┃┣みていさんへ愛をこめてv(返品不可)−あんでぃ(4/29-11:55)No.15166 ┃┃┗あんでぃさんへ○をこめて…\(@ヲ@)/−みてい(4/29-15:25)No.15167 ┃┗鼻水垂れるあごんより(汚ねぇ)風邪を止めて(泣)−あごん(4/29-23:41)No.15177 ┃ ┗あごんさんにティッシュを付け届け−みてい(4/30-00:07)No.15180 ┣PresentBox2 「一里塚より愛をこめて」−みてい(4/30-01:28)No.15182 ┃┣雰囲気がたまりません(><)−桐生あきや(4/30-06:05)No.15184 ┃┃┗にゃは〜っ(///▽///)−みてい(4/30-10:42)No.15189 ┃┗白い人は正義の人♪−あんでぃ(4/30-11:40)No.15192 ┃ ┗秘密基地はいずこ?−みてい(4/30-18:24)No.15196 ┣PresentBox3 「六紡星より愛をこめて」−みてい(5/2-11:57)No.15232 ┃┗ウォッカってアルコール度数が・・・・(汗)−あんでぃ(5/4-12:00)No.15257 ┃ ┗火つくかもしれないです↑−みてい(5/4-13:33)No.15260 ┗PresentBox4 「銀砂より愛をこめて」−みてい(5/5-12:01)No.15276 ┣地下会議室より愛を込めて−ゆえ(5/5-21:40)No.15290 ┃┗本日も出勤中ですか?−みてい(5/6-02:07)No.15292 ┃ ┗ただ今皆勤賞!!−ゆえ(5/7-21:15)No.15313 ┃ ┗表彰状っ!−みてい(5/7-23:41)NEWNo.15318 ┗カレー地獄よりより愛をこめて♪−あんでぃ(5/6-10:32)No.15293 ┗御飯炊き忘れたよ…(本当)−みてい(5/6-11:04)No.15294
15118 | Messengerねくすとら | みてい | 4/26-18:09 |
どもです。みていでございます。最近半日近く外にいることが多かったためについぞないほどに日に焼けてしまいました。数年後が怖い…。 んなこたとりあえずほっぽいときまして、また懲りずに投稿させていただこうと思います。 件名から想像付くかと思いますが、今回の話はMessenger(LegendMaster)の後の話になります。 で、誰が主人公張るかと言いますと、 「へ?マジ??おれ???」 そうそう、あんたなのよ。 「いいのかっ!?おれようやっとになって名前の付いたキャラだぜ? LMのときには2回しか登場してないんだぞ?」 しつこいなぁ、だったらやめるか? せっかく小さくあちことで伏線張ったのに無駄になるのか、あ〜あ。 「い、いや、誰もやらねぇなんて言ってないぢゃんか。やりますやります、謹んでやらせていただきますっ!」 最初からそうやって素直に答えてればいいものを、無駄な時間取らせないでくれやな〜。 「でよ、何処が舞台なんだ?」 あちこち。 「へっ!?」 スタートとゴールは同じなんだけどさ、道中何処に寄る事になるかってのはまだ決まってないもんさ。 「するってぇと、おれはあちこち歩き回ると」 うん。 「どれくらいの長さになるわけ?」 オムニバス形式に出来ればしていくから、4、5話くらいかなぁ…短いかも、長いかも。 「かいつまんで、あらすじみたいなの無ぇの?」 今明かせるところだと、さっきから言ってるようにあんた視点で動いてって、まぁもしかしたら書きにくくなって三人称になるかもしれんけど。 みていの書くものなので、ガウリナ、ゼルアメ、…彼らも付けようか、ランシャル。 …ををう、なんか自分で書くとハズいなぁ、ランディシャルレ。 「おれってどんな活躍すんの?」 使いッパ。 「ひでぇ」 んじゃ宅急便屋。今んことオーダー二つ出てるからよろしく。 なんならわらしべ長者みたく毎回毎回何か持つ??(かなりやる気) 「お、重いモン無しな」 持って歩けないほどじゃないから。 損はさせませんてお客さん。 「すげ〜胡散臭せぇ」 ほらほら、愚痴ってないでとっとと旅支度してちょうだい。 ってなワケで、この吟遊詩人が突然ですが主役を張ります。 何故彼になったかと言いますと、彼じゃないとまずい理由がありまして。…それは追々ということでv さてさてどうなることやら。 よろしければお付き合いください。 ではではみていでございました。多謝。 |
15124 | ク○ネコヤ○トの宅急便♪ | あんでぃ E-mail | 4/26-20:42 |
記事番号15118へのコメント >どもです。みていでございます。最近半日近く外にいることが多かったためについぞないほどに日に焼けてしまいました。数年後が怖い…。 こんばんは♪昨夜(約十一時三十分)に貞○のチェーンメールが来て(爆)しかも5人にまわせと書かれていてもお金がもったい(切実)ないので流していないあんでぃです。←何のあいさつだ しかし、暗い部屋(寝てたので、部屋が暗かったのです)で流れる“○子 my love”(曲つきのメールでした/汗)・・・・・・怖くてどうしようかと思いました(^ ^; さてさて、今回の主人公は彼らしいですね♪ なにげに私、彼の事かなり好きですv どんな話になるのかしらvわくわく♪ しかもあちこちに伏線を張ったとか・・・・・ 卵かぁっ!!卵ですね!!(卵が頭から離れないらしい) というか、今の私には卵しか思いつきません(壊れている) もしかしたら姐さまたちも登場したりするのでしょうか?気になって夜も眠れません。貞○のテーマのせいではなく(?!) 彼の旅ですが、出発はエルメキアでしょうか?それは何となくそうかな?と思ったりできますが、ゴール地点はどこなのでしょうか? 地獄とか、天の果てとか、混沌の海とか・・・・・そういうのはなしですよ、みていさん(笑) そして、今一番の疑問は!! ランシャルが一体どういった話になるのか、ということですね(笑) あの二人がラブラブって一体どんな感じなのでしょうか? 想像ができないのは私だけでしょうか? 彼にしかできない今回のお仕事? やられ役(笑)はゼルでもオッケー(ゼルファンの方からから殺気・・・・/汗)ですからやっぱりあの情報収集能力ですかね・・・?彼はクーちゃんと語り合えそう(笑) 一体どんなものなのでしょうか? 楽しみに待っていますので♪ それでは、あんでぃでしたv |
15128 | セールスドラ○バ〜♪ | みてい | 4/27-00:42 |
記事番号15124へのコメント >こんばんは♪昨夜(約十一時三十分)に貞○のチェーンメールが来て(爆)しかも5人にまわせと書かれていてもお金がもったい(切実)ないので流していないあんでぃです。←何のあいさつだ 今月来月はやたらと物入りなみていでございます。 >しかし、暗い部屋(寝てたので、部屋が暗かったのです)で流れる“○子 my love”(曲つきのメールでした/汗)・・・・・・怖くてどうしようかと思いました(^ ^; そいつぁ怖いかも…。しかしみていのところに届いたチェーンメールは悉くみていのところで抹消されます。 TOKI○のメールが来たときだけは腹立ちましたけども。 >さてさて、今回の主人公は彼らしいですね♪ >なにげに私、彼の事かなり好きですv ありがとうございますぅ。 >どんな話になるのかしらvわくわく♪ どシリアスにはなり切らないと思います。たぶん。 >しかもあちこちに伏線を張ったとか・・・・・ 伏線と言いましょうか、せっかくだから今までみていが書いた奴とか皆様へのレス返しとか書き込みも使っちまえいという(爆) >卵かぁっ!!卵ですね!!(卵が頭から離れないらしい) >というか、今の私には卵しか思いつきません(壊れている) タマゴ、登場するかなぁ。出るかも出ないかも。 >もしかしたら姐さまたちも登場したりするのでしょうか?気になって夜も眠れません。貞○のテーマのせいではなく(?!) 姐様方は…登場可能性はかなり低いです。 登場されたとしても、話にはまったく絡んでこないと思われます。 ………厄払い、もとい験担ぎご利益賜るために何処かに登場させたほうがよいかも…。 毎回何処かしこに出てたりして(笑) >彼の旅ですが、出発はエルメキアでしょうか?それは何となくそうかな?と思ったりできますが、ゴール地点はどこなのでしょうか? スタートはそのとおり某屋敷からです。 で、ゴールは、第1話でわかりますっ♪ >地獄とか、天の果てとか、混沌の海とか・・・・・そういうのはなしですよ、みていさん(笑) ナイっす。 >そして、今一番の疑問は!! >ランシャルが一体どういった話になるのか、ということですね(笑) >あの二人がラブラブって一体どんな感じなのでしょうか? >想像ができないのは私だけでしょうか? ラブラブって感じじゃないですね、彼らは。 どっかに書いたような気もしますが、ガウリイ&リナ・ゼルガディス&アメリアとはまた違った雰囲気だと想像ください。 二人は「ラブラブ」な会話をする予定はいまのところ、ありません(獏) >彼にしかできない今回のお仕事? >やられ役(笑)はゼルでもオッケー(ゼルファンの方からから殺気・・・・/汗)ですからやっぱりあの情報収集能力ですかね・・・?彼はクーちゃんと語り合えそう(笑) なんか、やたらとちっちゃいネタで盛り上がるんですよ。この街は目玉焼きは半熟派が多いとか、野良猫の家系図とか(笑) >一体どんなものなのでしょうか? 情報収集能力もさるものながら、…このあたりはネタばらしになってしまうので(第1話でわかりますが)内緒内緒ということでv >楽しみに待っていますので♪ >それでは、あんでぃでしたv ありがとうございました! ではでは、みていでございました。多謝v |
15141 | PresentBox1 「花散る里より愛をこめて」 | みてい | 4/28-11:02 |
記事番号15118へのコメント みていでございます。外に出るのが嫌になるほどいい天気っす。 ちょっと間がありましたが、新連載でございます。 どのくらいの長さになるか未だにわかりませんが、大筋は出来たので頓挫は無いと思われます。 以前に書きましたとおり、今回の主人公はみていのとこのオリキャラでございます。 特に第1話はオリキャラオンリーと言っても過言ではない状態に。をを(汗) そんな話でよろしければ、またこれからしばらく、お付き合いください。 ********************************************************************* 【花散る里より愛をこめて】 「じゃあ皆息災でな」 長い金髪なびかせ再び村を去った男と、その隣で黒いマントはためかせ一度も振り返らずに歩んでいく女。 少し進んでは千切れよとばかりに手を振り、また少し歩いては振り返る娘と、最後に一度だけ視線をこっちによこした青年。 「戻りますか?」 「ああ」 おれたちもまた、彼らに背を向ける。 これは離別ではない。 もう一度、否、何度でも出会うための区切り。 ずべしょう…っ 「あら」 「おや」 が、顔面から…。いってぇ〜っ。 「兄さん、地面と仲良くするのは勝手ですけど、場所を考えてちょうだい。踏んじゃうわ」 心配してくれんのかい、妹よ。 「考えごとでもしてたのか」 って何故空を仰ぐんだランディ。 ―――へ、へぇんだっ。 せっかくひとが格好よくプロローグを決めてやろうと思って頭ひねってたってのに、…けっ。 「唐突に地面にのの字を書くのは止めてくれ。まったく、おかしな奴だな」 そう言うランディは逆光だが明らかに苦笑いをしている。 「まさか、立つのに手が必要とは言わんな?」 冗談ぽいぽいだぜ、お子様じゃないんだからよ。 おれがもっそり立ち上がると、ランディは少し歩いたところで待っていた。 …我が妹はとっとと本宅に戻っちまったみたいだがよ。 美味い紅茶と菓子が迎えてくれることを祈ろうv 「しっかし、今思うとあっという間だったって気がするぜ」 「確かにな」 急ぐでもなく、おれとランディは本宅への道を戻る。 こいつの弟がふらっと帰ってきて、あれやこれや起こって、収まって、また発ってって。 おれがこの村に戻ってくるのは年に1、2回あればいいほうだが、今居合わせることが出来たのは自分の運に感謝するばかりだった。 ―――おれが言うのもなんだけど、イイ奴なんだぜ、こいつ。 まぁ詳しい説明は省くけどよ、かれこれ十年強か、こいつはこの家を切り盛りしてきた。 「疲れてねぇか?」 「いいや?」 あの日、おれはちょうど遣いで村から離れていた。 戻ってみれば、本宅にはランディしかいなかった。 いるはずのガウリイは、あの日ともに継承するはずだったこいつの弟は姿を消していた。 『光の剣』とともに。 もう一人の弟は、いなくなっていた。 ―――ランディは、『守り人』を選んだ。 「嘘こけ」 「しつこい男は嫌われるという格言を知らぬのか」 「聞いたことねぇぞンなもん」 「おや、気のせいだったかな」 今回の騒動の後、あの日の後もだな、事後処理ってやつがいろいろあって。 疲れてねぇはずがないってのに、この兄弟は上にバカが付きそうなほど自然体で、つかみ所が無くって、イイ奴らだ。 「結婚式、いつだろなぁ」 「これはまた話が飛んだな。結婚をするあてでもあるのか?」 「おれは気ままな吟遊詩人稼業♪」 「……言いにくかっただろう」 「…………………シュールなツッコミをありがとうっ」 「で?」 「……………………………言いにくかったさ」 何年か前、おれが旅の途中に拾った噂を伝えると、ランディはどう表現したらいいかわからねーが、とにかく複雑な表情をした。 おれは判断をすべてこいつに任せて『らしい』噂をそのまま伝えた。 ややあって、こいつは一言呟いたね。 ―――『生きていたか』。 そんときのランディの顔ってたら、どれだけ振りかってくらい心の底から喜んでてよ。 そのときにこいつが自称『道楽』で作った詩を伝えながら、おれもとっとと帰ってこいよなぁと思ったもんだ。 「あっちが先か、そっちが先か」 んで、ようやっと帰ってきたガウリイは一人じゃねーしぃ。 ゼルリア…おりょ?…そうそうゼルガディスもちゃっかりまとまってたしよ☆ 「それとも、こっちかぁ?」 おれは彼方を指していた両の人差し指をぴっと動かした。 「私か?」 指されたランディはさしてうろたえず。 …ちっ、面白くねぇ。 もう一押し、してみっか。 「オニーサンは寛容なのだよ」 「ふむ…」 おっ、今回はちょっと脈アリか? 実は数年前に冗談半分でやってみたことがあるんだが、そのときは丁重に指を服のポケットに押し込まれてしまった。 『人を指差しちゃいけませんと子どもの頃教わらなかったか?』と言われつつ。 「…イズ」 「何だ?何なら仲立ちしてやるぞ?」 立ち止まったランディはつと視線を落とし、 「人を指差すなと前に教えなかったか」 またもポケットに押し込まれてしまったのだった。 ちゃんちゃん。 ―――はっ、勝手に終わってしまった! 「兄さん、道の真ん中で百面相していると通りかかった子どもが泣きます」 …すでに家の正面まで来ていたのに気づかなかったおれは、シャルレの冷ややかな視線に迎えられたのだった。 その世、三人で酒を飲んだ。 ランディは、人肌に暖めた酒をかなり長い時間かけて少しずつ飲む。途中で冷めちまうから暖めなおすこともあるくらいだ。 おれはそう下戸なほうじゃねえが、我が妹は「ちったぁ酔えよもったいない」と思うほどにザルだったりする。 どんちゃん騒ぎも大好きだけどよ、こういう穏やかなのも粋ってヤツじゃねえか? やっぱ酒はウマの合う奴と飲むべきだね。 …そいや、あいつは今頃何処にいるんやら。今度会ったら掴まえて飲んでやろ。うんそうしよう。 ********************* ―――おれが村に戻ってきて明日には再び満月を迎えようとする晩。 ホウホウと梟が遠くで鳴いている。 おれは旅支度を済ませ、さっき広げた地図を戻そうとして――掃除をする気が失せた。 どーせまた汚れるんだっし〜。 どこに何があるかわかってるからいいじゃねえかよぉ。 手にした地図をテーブルに再びほうり、窓越しに空を見上げる。 「…明日は晴れ、と」 せっかくまた旅に発つのなら、晴れたほうが気分がいい。 存在を主張する月とちらちらとまたたく星空におれは満足する。 と。 トントン トントン 「う〜ぃ、開いてるぞぉ」 「悪いな、夜更けに」 夜の来訪者はランディだった。 こんな時間に訪ねてきそうなのはこいつか、シャルレくらいしかいないが、妹じゃなかったことに何故かほっとする。 「何か忘れもんか?花見の場所ならさっきのとこで間違い無いと思うんだがよ」 「いや、頼みがあってな」 ランディはそう言うとおれに一通の書状を見せた。 封筒でなく、その代用として用いられた紙に記されたのはサイン。 「アメリア様からだ。どうやら帰路の道中したためて持ってこさせたものらしい」 「アメリア様からぁっ!?お、おれ何にも悪いことしてないよなあっ」 「何故うろたえる。何か後ろ暗いところでもあるのか」 ぶるるるっと首を振って否定する。 「ななな、何て書いてあるんだ?」 「花の光る沈丁花、要するにこの家の裏に群生している沈丁花を数本、分けてほしいとのことだ」 なるほどねっ♪ 「何か知っているような顔つきだな?」 「おうよ」 ゼルとアメリアちゃんはあの場所でまとまったんだもんなぁ。 くくぅっ、アメリアちゃん殊勝だなあっ! おっと誤解の無いように言っとくと、この家からあいつらのいたあたりまではけっこう離れてるんだぜ。 といっても声は聞こえずとも姿は見えたけどよっ。 おれはそこを選べとか言ってないし、あの場所を選んだあいつが悪いvうはははははっ。 「……………出歯亀」 「おまえだって同じよなことしてるだろーがっ!」 「帰りに通りかかっただけだが」 ああ言えばこう言う奴だなおめえは。 こいつが回答をとぼけた場合、おれにもはや勝ち目は無い。とっとと諦めることにする。 「イズ、持って行ってやってくれないか」 「は?」 今、何と仰られました?? 「聖王都まで、苗を二本ばかり、届けてやってはくれぬか」 「…でぇえっ?おれがあっ!?」 旅には身軽が一番、必要最小限の物だけ持ち歩いて、その他に必要になったら現地調達、資金が足らなくなったらその場で稼げがモットーのおれに木持ってけだとぉっ。 「ついでだ、ついで」 「何のついでだ」 あっけらかんと言い放つランディにおれがぼやくと。 ランディはテーブルに小さな袋を置いた。 「帰りで構わん。ケトルの街に寄ってくれ」 「ケトル?」 すぐさまおれの頭の中で地図が広げられる。 カルマート王国最大の川の上流に位置する広さから行けば中程度の街。 観光客の多い街ではあるが、めちゃくちゃ観光地然とはしてない、しばし逗留するには向いている街だ。 特産品は生だと美味いヤカン魚と、…………。 こいつぁもしや…。 「代金を預けるからこの店に行って受け取ってきてほしい。頼めるか?」 おれはすぐさま袋を取り上げ、小さく振る。 軽くない。 ぺっと中空に放り投げ、横からさらうように握ると、じゃらっと独特な音が響いた。 「言ったっしょ。おれは寛容なのだよv」 ********************** 火の元、よし。 鍵、よし。 片付け、なし。 タマゴ、なし。 玉ねぎ………あるし。 「じゃ、行ってくっぜい」 荷物を肩に背負い。 「気をつけてな」 根が痛まないように保護した沈丁花の苗を手にぶら下げ。 「必要に堪えないものは買ってこないでちょうだいね」 屋敷の前で見送ってくれた二人を後ろに、おれは意気揚々と出発した。 出がけに発見した玉ねぎは屋敷に渡していくことにした。 前に野菜箱の中に入れっぱなしにしたら、液体と化し恐怖の悪臭を放っていたからだ。 あのときは…最悪だった。 天気は予想どおりの快晴。気分いいねっ。 ちょっと風のあるとこなんかすごしやすいしよ。 「さてさてさて」 街道が三手に分かれるところでおれはいつものように呟いた。 これまでなら茂みに隠してある棒を倒して進路を決めるのだけども。 「まずは、アメリアちゃんにお届け物っしょ」 そ〜れしゅっぱぁつ! /続/ ********************************************************************* 今回の小ネタ。偏食エルフが吹き出しそうな、脱力的ネーミングセンス。 はい、オリキャラばっかしでした。 次は誰か出ます。 第1話はけっこうあちこちのネタを引きずってまして。 たとえば、花見とか、タマゴとか、いずれ寄ることになる街とか。 副題の「花散る里」も以前に登場してます。 それにしても、イズはこんなに愉快な人だったのかと書きながら思いました。 短いですがまずはこれにて。 みていでございました。多謝v |
15166 | みていさんへ愛をこめてv(返品不可) | あんでぃ E-mail | 4/29-11:55 |
記事番号15141へのコメント こんにちは♪あんでぃです! こっちも外に出るのが嫌なくらいに日当たり良好です(^ ^; 今ごろが一番紫外線が強いとの事で、日焼け止めは必須アイテムですよ、みていさん!! さてさて主人公(?)のイズさん、早くも重たいものを持たされております(笑) きちんと旅に出る前に家の中(主に食べ物・笑)の確認をしているあたり彼が旅なれしている事が窺えます(ってただ単に私が旅なれしていないだけの話) ランディさんがイズさんに頼んだものが気になります(> <) 一流の宝飾職人さんとかに何かを依頼したとかですかね・・・・? そうだとしたら・・・・・・うふふふふふふふふ(怪) それにしてもランディさん、タイプする時にRを抜かしていれて変換しないと、私と同じ名前なんですね♪(喜&今頃気付くなよ、自分) あんでぃはこの事に運命を感じております(笑) さて短いですが、みていさんに愛を込めてv(愛愛愛愛愛愛愛ぁぃぁぃ・・・・・/やめい) それでは、30日にお会いしましょう!!なにげに私もお邪魔してしまいますので(笑)あんでぃでした♪ |
15167 | あんでぃさんへ○をこめて…\(@ヲ@)/ | みてい | 4/29-15:25 |
記事番号15166へのコメント >こんにちは♪あんでぃです! こんにちは、みていでございますっ♪ >こっちも外に出るのが嫌なくらいに日当たり良好です(^ ^; >今ごろが一番紫外線が強いとの事で、日焼け止めは必須アイテムですよ、みていさん!! 今日は雨が降っているので出かけませんv >さてさて主人公(?)のイズさん、早くも重たいものを持たされております(笑) 現在沈丁花の若木をえっさほいさと運んでおります。 次も何かもたされます☆ >きちんと旅に出る前に家の中(主に食べ物・笑)の確認をしているあたり彼が旅なれしている事が窺えます(ってただ単に私が旅なれしていないだけの話) タマゴはですね、Messengerをちょっと引っ張ってますね。 忘れて腐らせたからこそパチンコで飛ばしたんですが、ついでに妹の白い視線も飛んできたという…(笑) >ランディさんがイズさんに頼んだものが気になります(> <) >一流の宝飾職人さんとかに何かを依頼したとかですかね・・・・? >そうだとしたら・・・・・・うふふふふふふふふ(怪) さぁ、何でしょうv >それにしてもランディさん、タイプする時にRを抜かしていれて変換しないと、私と同じ名前なんですね♪(喜&今頃気付くなよ、自分) >あんでぃはこの事に運命を感じております(笑) あっ、本当だ!Rあんでぃで「ランディ」ですねぇ。 みていも今気づきました。 >さて短いですが、みていさんに愛を込めてv(愛愛愛愛愛愛愛ぁぃぁぃ・・・・・/やめい) 埋もれる〜〜〜〜〜〜っ(感涙) >それでは、30日にお会いしましょう!!なにげに私もお邪魔してしまいますので(笑)あんでぃでした。 闇会議(爆)の話ですね。みていもちょこっとお邪魔するかもです。 ではでは、またおつきあいください。 みていでございました。多謝v |
15177 | 鼻水垂れるあごんより(汚ねぇ)風邪を止めて(泣) | あごん E-mail | 4/29-23:41 |
記事番号15141へのコメント こんばんわ〜〜あごんですvv お久しぶりです・・・でもないかな(笑)? いよいよ!新シリーズですね!! しかも主役はイズ兄ちゃんvv 「ふっ。まぁおれのこのハイセンスな詩を見れば、おれが主役になれるのも当たり前だけどよ♪」 「自称詩人のくせに正しく言葉も操れないなんて。兄さんって不幸ですね」 「まぁまぁ。自分の文才の無さに気付かずに一生を終えるのもまた幸福だと思うがね」 「・・・・・・・いってきます・・・」 なんて素敵な会話が裏でやりとりされてそーな感じですねぇv ああああ。シャルレさん万歳っっ!! ↑結局シャルレさんかい(笑)。 次回からは核キャラ・・・違った(笑)各キャラも出るそーでv 楽しみにしてますvv できればシャルレさんも毎回出てくれると嬉しいんですが(笑)。 ところで、Rあんでぃ(様)って・・・・(絶句)。 あんでぃ(様)禁止ですかーッ!?(爆笑) ではではあごんでしたv |
15180 | あごんさんにティッシュを付け届け | みてい | 4/30-00:07 |
記事番号15177へのコメント >こんばんわ〜〜あごんですvv >お久しぶりです・・・でもないかな(笑)? こんばんはです。実習中にヘッドバッド喰らったのが今頃効いてきたのか顎がうまく開かなくなり食事の度にストレスためてるみていでございます(だいぶ治ってきました) >いよいよ!新シリーズですね!! >しかも主役はイズ兄ちゃんvv >「ふっ。まぁおれのこのハイセンスな詩を見れば、おれが主役になれるのも当たり前だけどよ♪」 >「自称詩人のくせに正しく言葉も操れないなんて。兄さんって不幸ですね」 >「まぁまぁ。自分の文才の無さに気付かずに一生を終えるのもまた幸福だと思うがね」 >「・・・・・・・いってきます・・・」 >なんて素敵な会話が裏でやりとりされてそーな感じですねぇv >ああああ。シャルレさん万歳っっ!! >↑結局シャルレさんかい(笑)。 まぁ彼は吟遊詩人を糧としてますけども、どっちかってっと詩作るよりもあちこちで仕入れた四方山話で儲けてることのが多いですね。文才はさておき(笑)彼の流す詩の十中八九がランディの作ったものです。 それ以外に彼がうろうろしているのには理由があるんですけども、それは今は保留ということでv >次回からは核キャラ・・・違った(笑)各キャラも出るそーでv >楽しみにしてますvv >できればシャルレさんも毎回出てくれると嬉しいんですが(笑)。 話題にのぼるくらいならあるかも…(自信無し) >ところで、Rあんでぃ(様)って・・・・(絶句)。 >あんでぃ(様)禁止ですかーッ!?(爆笑) ぶはははははははははははっ!(爆笑) い、いやすみませんあんでぃさん。 ああ、文字表記って怖い。 >ではではあごんでしたv みていでございました。多謝v |
15182 | PresentBox2 「一里塚より愛をこめて」 | みてい | 4/30-01:28 |
記事番号15118へのコメント みていでございます。三連休も明日が最後、つうかもう今日か。皆様はいかがおすこしでしたか? 第2話です。 場面が毎回変わることもあって、やたらと登場人物が多いです。 微妙に小ネタが多し。 ではでは、おつきあいください。 ********************************************************************** 【一里塚より愛をこめて】 突然だが、ここで問題。 今おれは右足をエルメキアに戻る道、左足を復興中サイラーグへ向かう道に踏み入れ、正面にセイルーン王都へ臨む通りを見ているのだけども。 ―――アメリアちゃん、どっちにいると思うよ? 道々井戸端会議しているおばちゃんやら同業者やら関所であくびしてた役人に聞いたところによるとだ。 どうも『聖木』はサイラーグに植樹されることが決まったらしい。 そこで近く現地調査隊が派遣されるとか何とかかんとか。 それにアメリアちゃんが加わってるかも、という話もちらほら。 ―――どうしてそこまで聞き出せたかってのは追究しちゃダメだぜv 残り二本はどうするんだろうなぁ。 「どうするかぁ?」 おれは少し戻って肩に引っ掛けていた若木をそっと下ろし、一里塚に座り込む。 …二本と言えばこのジンチョウゲ、長く持って歩くにはけっこう重い。 どのくらい重いかっつぅと、ゼフィルスイカ両手で抱えてるくらいだ。 しかも。 いくら気ままな一人旅とは言っても旅は道連れ世は情け、今の相棒ジンチョウゲってなもんでここまでやって来るのに半月かかってしまっちゃったりする。 相手が植物だからよ、とっとと運んでやらないと枯れちまうなーんて可能性も無きにしも非ずで。 ンなことになってみろ。アメリアちゃんのお願いっつうか殊勝な想いに応えられないばかりかランディの面子にも係わってくるワケで。 手紙の内容に『自分で受け取りたいんですっ!』と書いてあったからには直接渡せるようこっちも努めるってのが礼儀っしょ。 …ま、そぉゆうことでおれは行き先を迷っているのだよ。 「ほ・か・に・だ・れ・か・来・な・い・も・ん・か・な」 まだ昼下がりと言って差し支えのない時間、開けたこの街道は人通りが多いほうに分類される。 よっておれ以外の誰かが通りすがる可能性は大いにある。 が、いっくらおれでも相手は選びたい。 ―――今より半時くらい前、ドワーフがくしゃみしたら飛んでいきそうなへろひょろのぼっちゃんと成金が服着て歩いてるみたいなおばさんにセイルーンの話を訊いたらば。 空飛ぶ鳥が落ちそうな大音響で息子の自慢と必要な情報と高笑いがスペシャルブレンドされた話を聞かされ。 聖王都で息子を仕官させるつもりだと言ったんで無理だろと本音を正直に答えたらば。 『んんんんんんまあああああああっ!!!ウチのジェフェリーちゃんの悪口を考えた頭はこれですかああああああっ!!!』 頭に響くキンキン声轟かせトゲ付きメイスで側頭部をハられたおれは、『紫シャドウのオバハンには近寄るな』というありがたい教訓を得た。 「歌っちゃうぞ」 人間、選択肢に困ると変な行動を思いつくもんだ。 そいやあ村の子どもが変わったの歌ってたよなぁ。 さぁスゴめ♪…ぢゃないな。凄んでどうするんだ、オソロシイ。 子どもの替え歌ってのは得体が知れないからよ。 結局、おれは歌うのを諦め、というかその行動自体がむなしくなり、日が暮れる前にセイルーン王都へ向かうことにしたのだった。 ********************* いつ来てもここは活気があっていいね。 …一回だけ半旗が揚がっていた(偽装)ことがあったか。 「聖王都名物、スィーフィー堂のアイスクリームはいかがですかぁっ」 やっぱ話のタネは名物からでしょ☆ ほれ、あそこの店じゃあ全種類制覇したんじゃないかってくらい色とりどりのアイス抱えた銀髪の女性がほくほく顔で歩いてくし。 おれは一軒の店に近寄る。 「おねーさん、バニラ一つね。いくら?」 「銅貨15枚です」 観光地なだけあって、高いぞ。 虎の子の一枚出すか。 「…あっ、大きいのしかないや。悪ぃね」 「はぁい、いいですよ。金貨入りまあすっ!」 おねーさんの声に重なるように何やら店内から声が返ってくる。 「お待たせいたしましたバニラですっ。先にお会計いたします」 脇のスタンドにアイスを立て、おねーさんは銀貨と銅貨を出した。 「まず銀貨のほう9枚、一緒に数えてください、一枚、二枚…」 おれは子どもかあっ! 「それから銅貨が…」 貨幣の色が違えども、同じことの繰り返し。 ああ、アイスが溶けていく。 『おうっ、今何時(なんどき)でぃっ?』という小噺を思い出したが、ンなこと実行したらさらにアイスは変形するっつーの。 王城へ続くメインストリートの真ん中でおれは頭を掻いた。 横を街灯に魔法の光を燈して回る魔道士が過ぎていった。 さて、またもや問題。 どうやってアメリアちゃんに会おうか。 聞いたところによれば、まだ現地調査隊は出動してないらしく、アメリアちゃんはまだ城にいるとのこと。 王城は日が沈むと同時にお抱え技師やら御用達の商人やらの出入りが制限されるんで、おれはたぶんきっとおそらく入れない。 さすがに、城へのスジは皆無。 直接行ったとして、話も通してもらえず門前払いがオチの気がひしひしと。 アメリアちゃん、きみはどうやって彼氏からの手紙を受け取っていたのかなぁ? ゼルガディス、愛しの姫君への手紙を検閲がたくさんある表ルートは通さないよなぁ? 考えられるのは個人的つきあいのルートだけども。 巫女頭さんだし、そっちだと…余計にうるさそうだから無いな。 「ダイエットする気、…無いよなぁ」 ずしっと重みを感じたジンチョウゲに埒無いことを呟く。 木、枝、…聖木! たしか街で魔法医の手伝いをしている『個人的つきあい』ルートがあったじゃんか。 聖木つながりでどうにかしてもらえんかな〜? おしおし、行ってみよ行ってみよ。 ******************** 「イズさん、お久しぶりですっ!!」 村で見た軽装ではなく、王女らしいひらひらの桃色を基調としたドレスをまとったアメリアちゃ…もとい姫様は、全開の笑顔でおれを迎えてくれた。 魔法医のグレイさんに会いに行ったらシルフィール嬢がちょうどいて、すぐ王宮への手続きをしてくれた。 おれって日頃の行いがいいからな☆ アメリア姫様は人払いをすると、いそいそとおれに近寄ってきた。 「え〜っと、姫様ご注文の品、確かにお届けしました」 「ありがとうございますぅっ!」 一応埃を払って二本の若木を差し出すと、姫様はそれを軽々と受け取った。 …見かけ以上に力持ちなんですな、はい。 「何ですか、アメリア様?」 「ジンチョウゲですっ!」 立ち話も何ですからと何処の家庭にもありそうな庶民的サイズの円卓に移動したところで、おれをここまで連れてきてくれたシルフィール嬢が問う。 「まぁ、でしたらわざわざ取り寄せなさらなくとも…」 「えへへぇ…vvv」 「…あら、ひょっとして野暮ってのでしたかv」 ゼルぅ、おまえってよっぽど想われてんなぁ。 「沈丁花は香りに特徴がありますから、季節にはさらに楽しめますわね」 どうもシルフィール嬢は大方わかっていて気分を盛り上げているらしい。 「たんにゃぱですっ!」 「「はい?」」 思わず聞き返してしまったが、そう言えば某ゲリラ放送で意味を言っていたな。 …男冥利ってヤツだな、こりゃ。 おれは植える際の注意を一つ二つ伝えた後、気になっていたことを訊いてみることにした。 「姫様、シルフィールさん、ここに来るまでに聖木の一本をサイラーグにって噂を聞いたんだけど、ホントのところ、どうなんかな?」 言い方は悪いが、こっちには打算がある。 つまり聖木を提供した一族からの問いかけ。 いくら託したとはいえ、その先どう扱われるか気になるってのが人情。 愛娘を嫁に出した気分…違うか。 とにかく、ランディにも伝えるから嘘ではない。うん。 「本当です。南の拠点としてサイラーグに、東の拠点としてエルメキアのイズさんの村にあるものを。ここまでは決定しています」 「するってぇと、残りは北と西に…?」 「はい」 地図を思い浮かべる。 エルメキアの南西がサイラーグだから、セイルーンを挟んで北はゼフィーリアかカルマート、西はカルマートかラルティーグってとこかな。 詳しく訊いてみようかとも思ったが、どうも口調からその先は決定してないようなので追求は避けることにする。 「サイラーグにとって、聖木『神聖樹(フラグーン)』は良くも悪くも象徴でした。今はまだ小さな街ほどの規模の復興状態ですが、きっと励みになることでしょう。 …ありがとうございます」 深々と頭を下げられ、おれはめっちゃくちゃ焦る。 このシルフィール嬢は、今はこうして聖王都に身を寄せてはいるがいずれは祖国で神官長になる身で。 どうやら何度も壊滅に立ち会うことになっているようで。 昔は……いや、やめとこ。今更焼けぼっくいに火がぽっぽなんて無いだろうけど、馬に蹴られるよりもエライめに遭いそうな気ぃするし。 「い、いやその、えーっと何つったらいいのかわかんないっけども…」 完璧しどろもどろになるおれをシルフィール嬢は小さく笑ってごまかす。 ―――ええぃ、この話題はとりあえずシメとして。 気になること第二弾! 「ゼルガディスはどうしたんだ?まだ見てないけども」 すると。 途端にすぅっと冷える空気。 へっ!?何?おれ地雷踏んだっ!?? 「ゼルガディスさんは…」 俯き、小さく呟くアメリア姫様。 シルフィール嬢はすっと顔を逸らす。 「ゼルガディスさんは、今、遠いところにいます…」 「嘘、だろ…?」 「いいえ、本当です」 はっきりと言い切る姫様。 あいつの顔が浮かんで、消える。 顔を逸らしたままのシルフィール嬢の肩が小さく震えていた。 シャレになんねーじゃんかよ。 「でもでもですね、週一くらいでお手紙くれるんですよっ♪」 死んだ人間から、手紙…? おいおいンなことが……………。 「えっと、最初アトラスシティで、次がクリムゾンシティで、その次がカルマートの村からで、今はディルスにいるんですよ、遠いと思いませんかっ?」 …………………。 「あー遠い遠い(投げやり)」 よーやく真実に気がついたおれにアメリアちゃんとシルフィール嬢が吹きだす。 肩が震えてたのは笑いを堪えてたんかいっ! ―――まったく、したたかなおじょーさま方で。 いきなりだから疑う余地も無かったじゃないか。くぅっ不覚。 あー遠い遠い遠い(さじ投げ) この場所からディルスじゃあかなりある。 それにしても移動速度速いなぁ。空でも飛んでるのか? 「アメリア様、体裁もありますから一応『手紙』ではなく『報告書』と称さねば…」 微妙に笑いの残っているシルフィール嬢が語彙を訂正する。 「そうでしたっ!」 「報告書?何か仕事でも依頼したのかい」 もはや口調などとっくに地に戻っている。 「ゼルガディスさんには、聖王都特別諜報員に就任してもらいましたっ」 「要するにスパイさん…?」 「違いますっ!ゼルガディスさんは悪の手先じゃありませんっ!白い服だって着てるじゃないですかっ!!」 「あああああああああ、すまぁんっ!」 もはや反射的に謝り倒すおれ。 アメリアちゃんにとって『スパイ=悪の手先』『白い服=正義の味方』っつぅ公式が燦然と成り立つようだ。 さっきは思い出さなかったが、魔法医のグレイさんが最近若くして第一・第三王位継承者付の役職に就いたのがいるとやたら含みのある言い方をしていたけども、ひょっとしてこれか。 …どう突付いてもノロケ話になってしまいそな気がするが、乗りかかった船最後まで聞いたろうやないけと覚悟を決める。 「だから、『報告書』?」 「はいっ」 アメリアちゃん置いて出かけるんだからそれなりの理由ってのがあるんだろ………情報が多すぎるっても困るなぁ。余分なことまで気がついちまう。 そんなモンかね。おれにゃわからんけども。 「それでですね、ゼルガディスさんにお届け物をしてもらえませんか?」 「……はい?」 「ですから。今ディルスにいるゼルガディスさんにお届け物をしてくださいっ」 「………ね、アメリアちゃん。おれのこと何だと思ってる?」 「え〜っダメですかぁっ」 きらきらおめめで寄るなぁっ! 実は苦労してるだろ、ゼルガディス。 …白旗。 「重い物はお断りだぜ、先に言っておくけども」 「大丈夫ですよっ」 そう言うとアメリアちゃんは奥に引っ込んだ。 「何が出てくると思います?」 「皆目サッパリ見当もつかねえぜ」 「わたくしには、わかる気がします」 「…わからん」 「お待たせしましたっ!」 戻ってきたアメリアちゃんはおれにその手にちょうど収まるくらいの大きさの青いアミュレットを差し出した。 中に五つ角の星の入っているそれは見覚えがある。 村に滞在中、彼女が腕と胸と腰に計四つ付けていたものだ。 「一応受け取るけどよ、会えるかどうかわからんぜ?」 「愛と正義の炎を燃やせばきっと会えますっ!」 いや、愛と正義言われても燃やし方おれわからんし。 「報告書によれば、ゼルガディスさんはしばらくディルスに留まっているそうです。そちらへ向かえば可能性が高いかと…」 そっちの答えのほうがあやふやだけども現実的かな。 とりあえず信じて行ってみるとすっか。 「あ、そだ。この石ってさ、どこに付いていたヤツ?」 この疑問は、自然と滑り落ちた。 理由をつけるなら、『何となく』。 「ここに」 花が綻ぶような笑顔を浮かべ、そっと手をあてた先は、自分の胸。 今はそこにイヤリングと対の乳白色のブローチが光る。 「了解、どーにか探し出してきっちし渡すぜ」 「お願いします」 ******************* 「じゃ、出発出発」 荷物はすっかり軽くなったが、ある意味すっげぇ重たい届け物を麻袋に入れ、おれはセイルーンを後にする。 ―――どうやって行こうか。 内陸を突っ切って行くか、海沿いを北上するか。 今日のおすすめブランチで決めよう♪ /続/ ********************************************************************* わらしべ長者まっしぐらのイズ(笑) みていの前作を読まれてない方のためにちょっとだけ補足をしますとですね。 イズの出身地には聖木がありまして、世界が殺伐としてるのに苦悩したアメリアがそれを取りに行ったのが始まりで。 紆余曲折ありまして、アメリアの手には3本の聖木の枝が託されました。 合流していたゼルはその足で聖王都に寄り、役職を襲名しています。 詳しくはMessengerもしくはLegendMasterへ♪(CM) お待たせしました!待ってなくても紹介するぞ今回の小ネタ! 1、ジョセフィーヌさん 2、『ハンバーガーショップ』 3、ティル姐様 4、正義の賛歌 さて、いくつわかりましたかっ!? ではでは、みていでございました。 またのご贔屓、お待ちしております。多謝。 |
15184 | 雰囲気がたまりません(><) | 桐生あきや | 4/30-06:05 |
記事番号15182へのコメント どうも、第一話の「花散る里」を見て、源氏物語を思い出したズレまくり人間の桐生です。 このイズさんの一人称、独特の雰囲気があってすごい好きです。言葉の言い回しとかも、ええと……どういっていいのかわからないのですが、すっごくらしいです。ある意味すごく重い荷物だとか、紫シャドウだとか(笑)エトセトラ。とにかく全部ですっ。 今度はゼルですねっ。ゼルに会えたら次はどこに行くんでしょうね。わらしべ長者な趣向も最高です。 ではでは。続き楽しみにしております。 短いですが、桐生でした♪ |
15189 | にゃは〜っ(///▽///) | みてい | 4/30-10:42 |
記事番号15184へのコメント > どうも、第一話の「花散る里」を見て、源氏物語を思い出したズレまくり人間の桐生です。 おはようでございます。早いですね〜(レス時間) 源氏物語かぁ。紫の上…(某紫シャドウを思い出した)うひええええっ(怖) > このイズさんの一人称、独特の雰囲気があってすごい好きです。言葉の言い回しとかも、ええと……どういっていいのかわからないのですが、すっごくらしいです。ある意味すごく重い荷物だとか、紫シャドウだとか(笑)エトセトラ。とにかく全部ですっ。 彼はですね、書き易いの部類にしっかり入ります。 シリアスになりきらんところがポイントでしょうか(笑) > 今度はゼルですねっ。ゼルに会えたら次はどこに行くんでしょうね。わらしべ長者な趣向も最高です。 アメリアにパシリ頼まれたイズ、今はゼルを探して三千里(爆) 彼が村へ戻るのはいつの日かっ。 > ではでは。続き楽しみにしております。 > 短いですが、桐生でした♪ ありがとうございましたっ! ではでは、またおつきあいください。多謝v |
15192 | 白い人は正義の人♪ | あんでぃ E-mail | 4/30-11:40 |
記事番号15182へのコメント こんにちは♪昨夜トイレに行きたい、でも行ったら物音で母が起きる(泣)という悪循環に陥って3時間トイレをガマンしたあんでぃです(訳わからん。というか馬鹿) >みていでございます。三連休も明日が最後、つうかもう今日か。皆様はいかがおすこしでしたか? 私は、この連休中一体何を・・・・?雨降っていて出かけられません(泣)残念。 昨日ゆえさんたちに言われたとあるマンガを見に行きたかったのですが(汗)この雨では私の愛車を出動させる事ができません(泣) 今回の話、ジョセフィーヌさんとジェフリー君が出たときには驚きました(笑) もしリナちゃんがあの二人を見たらマッハで逃げると思いますが(^ ^) あとセイルーン名物のソフトクリーム・・・・ですかね?あれ。製造方法が知りたい(笑) マッ○って小銭とかいちいち数えながらくれるんですよね・・・・だから混むんじゃないか?なんて思ったり(汗) 正義の賛歌をみていさんに使用許可を頂いたわけですが、次では正義の賛歌っぽい実在の歌(私が小学校からの付き合いの曲です)を出す予定です(笑) いつか、自分で考えた曲を出しますのでそれまで正義の賛歌の先生として仰がせてください!! たんにゃば☆ ゼルはそれを聞くたびに影で乙女の祈りを(笑) ゲリラ放送はシルフィール達にも聞こえているんでしょうか(笑)? みていさんの小ネタにはもう脱帽するしかないです(笑) 探すのに思わず夢中になって・・・・・(笑) アメりんの届け物を届けたイズさんは次はゼルに何を頼まれるのでしょう(笑) そして彼のあてのない旅は始まる・・・・・(笑) 次回待ってます!!それでは、あんでぃでした!! |
15196 | 秘密基地はいずこ? | みてい | 4/30-18:24 |
記事番号15192へのコメント >こんにちは♪昨夜トイレに行きたい、でも行ったら物音で母が起きる(泣)という悪循環に陥って3時間トイレをガマンしたあんでぃです(訳わからん。というか馬鹿) それは寝てらっしゃるお母様への配慮ですか、それとも起こしたくない別のワケでもあるのでしょうか。みていは膀胱炎になりたくないのでとっとと行きます。 というわけで(どーゆうわけかのつっこみ禁止)みていでございます。 >私は、この連休中一体何を・・・・?雨降っていて出かけられません(泣)残念。 >昨日ゆえさんたちに言われたとあるマンガを見に行きたかったのですが(汗)この雨では私の愛車を出動させる事ができません(泣) 読みたい本、観たいビデオ、聴きたいCDは数あれど、先立つものがありません(涙) >今回の話、ジョセフィーヌさんとジェフリー君が出たときには驚きました(笑) >もしリナちゃんがあの二人を見たらマッハで逃げると思いますが(^ ^) みていも逃げます。 >あとセイルーン名物のソフトクリーム・・・・ですかね?あれ。製造方法が知りたい(笑) 何か特別な調味料とか使ってんでしょうかね…? >マッ○って小銭とかいちいち数えながらくれるんですよね・・・・だから混むんじゃないか?なんて思ったり(汗) 半額になったら特にフィレオの味が落ちた気がして巨大ショックを受けた覚えがあります。 >正義の賛歌をみていさんに使用許可を頂いたわけですが、次では正義の賛歌っぽい実在の歌(私が小学校からの付き合いの曲です)を出す予定です(笑) >いつか、自分で考えた曲を出しますのでそれまで正義の賛歌の先生として仰がせてください!! おおっ!楽しみにしておりますっ!! >たんにゃば☆ >ゼルはそれを聞くたびに影で乙女の祈りを(笑) >ゲリラ放送はシルフィール達にも聞こえているんでしょうか(笑)? それにつきましては、OFFSTAGE→Messengerにて♪(CM) >みていさんの小ネタにはもう脱帽するしかないです(笑) >探すのに思わず夢中になって・・・・・(笑) あははははっ!考えるの楽しいのです。 今回の話は特に入れやすいので内心喜んでおります。 >アメりんの届け物を届けたイズさんは次はゼルに何を頼まれるのでしょう(笑) 実はまだ決まってない………あっ、今決まりました。 答えは第3話にてv >そして彼のあてのない旅は始まる・・・・・(笑) ランディのおつかいはどうなった状態になりそうです。 >次回待ってます!!それでは、あんでぃでした!! ありがとうございましたっ! ではではこれにて。みていでございました。多謝v |
15232 | PresentBox3 「六紡星より愛をこめて」 | みてい | 5/2-11:57 |
記事番号15118へのコメント みていでございます。 1、2、3話と続けてきて、どーしてここまで長さが違ってしまうのだろうか…。 どうにかGW中にメドをつけようと画策中。 今回は、ゼルと合流。 ではでは、おつきあいください。 ********************************************************************* 【六紡星より愛をこめて】 ざっぱ〜んっ 「海だ海だ〜ぞ〜、朝ぁ日があ昇〜ぉるう♪」 「アレは夕日だっぺよ」 「やー、気分っすよ、気分」 というワケでだ。 おれは海路からディルスに向かって北上中。 おお、大きな太陽が沈んでいくぞ。 世界は平らで海の果てにはでっけぇ獣が口開けて待ってるて話だけどよ、こうやって見る限りにゃ果てなんて想像もつきやしないね。 だいたい果ての海の水はどこに行くんだよ。 …ま、いっか。 「兄ちゃんや、晩飯できたっぺ」 「おっ!待ってた待ってたv」 甲板にも所狭しと居並ぶ貨物の間をぬって中央の大鍋の側に移動する。 今夜は大漁御礼種類様々ごった煮!いいねぇ。 やたらと船の周りをふよふよしていたくらげもメニューの一つだ。 「来た来た兄ちゃん、今日の肴は何だいよ。いろっぺ〜ハナシなんぞ無えかい」 「はいっ!リクエストいただきましたっ!!んじゃっすね、こんなんどうっすか」 いくら小春日和だっつったって夜の海の上はそれなりに寒い。 鍋のほこほこの温かさがちょうどいい。 くつくつと煮えるメシに舌鼓を打ちながらおれはあちこちで見聞きした話を並べる。 それを聞く海の旦那衆は大笑いしたり身を乗り出したり、たまには、涙ぐんだり。 いいやね、こーゆー時間ってよ。 「しっかし兄ちゃんも物好きだよな。貨物船で移動なんてフツー思ってもやらんだろがよ」 「いやいや、同じ移動するってんなら安いにこしたこたないっすよ」 「そりゃそうだあ」 手間料を払おうとすると、いらねえよと突っ返される。 十分楽しませてもらった、礼を言うぜと髭面の船長は豪快に笑い。 また乗ろうぜと揃いのバンダナまでもらってしまった。 ―――粋だねっ。 *********************** 「さてと、姫君の騎士(ナイト)はどこかいな…っと」 朝一の水揚げを売りさばく生鮮売り場の片づけをする雑踏あふれる港で、おれは荷物を背負い直す。 気のいい旦那衆とゆらりゆられてディルス王国まで来たものの、人を探すにはかなり広い。 ディルスって言やあ、ガイリアが有名だけど、ここ数年の間に騒動が頻発してるとか…って、どっかの誰かが所属してたじゃねーか。 それから高い山脈があって、そこは『竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)』って言い習わされてるな。ドラゴンってからにゃでかいんだろうが、本当に木の皮食ってんだろか。その向こうにゃエルフが棲んでるって本宅のばっさまが昔言ってたか? とにかく、広いってことをわかってくれよ。 港町だからいろんな国の人間が入ってくるし、情報源が多いって言やあ多いんだが、逆に周囲に対しあまし注意を払ってなくて逆に情報が入らない可能性も無きにしも非ず。 セイルーンで聞いた話では、ゼルガディスはディルス国内を点々としているらしい。 留まれっ、動くなっ、探せんだろーがっ! ただ、次は沿岸諸国連合へ移動すると連絡があったから、海沿いを移動する公算が高い。 おれは荷物を一旦下ろすとメモ帳を取り出し、挿んであった紙を広げる。 『ゼルガディスさん捕獲計画!』 アメリアちゃんがアミュレットをおれに渡したその場で書き連ねたものだ。 『ゼルガディスさんは道の左側をよく歩きます。』 ………………。 どうしろと言うんだよ。 『ゼルガディスさんは、水が嫌いです。』 猫か? 『塩水は身体が変色しそうなのでもっと嫌いと言ってました。』 おいおい、んじゃ潮の風ばっちりのこの町にはいないってか? 『ゼルガディスさんは、ちょっと暗い宿屋さんによく泊まります。』 こりゃきっと、金を出せば泊めてくれる宿屋ってやつのことだな。 『お酒はウィスキーか白ワインしか飲まないんですよ。静かに嗜むのが好きみたいです。』 酒場に出没する可能性大。いい手掛かりじゃねーかv 酒場ってのは情報の発信地であり集合地帯だからな、一石二鳥だぜ〜。 箇条書きはまだまだ続く。おれはすべて読んだ後、狙いを一つ向こうの町の通称『とおりゃんせ通り』に狙いを定めた。 紙を再び挿んでメモ帳を麻袋に放り込み、布の包みを取り出して中身を確認する。 うんうん、傷はついてないな。 行きは酔い酔い、帰りは怖い。財布の中身と要相談、足らなきゃ拳で要相談。 そーんなちと荒っぽい光景があっちこっちで見られる、通称『とおりゃんせ通り』。 どこかの店から高笑いが聞こえてくる。 ちらと覗けば黒い髪の女がウォッカをジョッキでぱっかぱっか空けていた。 その隣には飲み干したカクテルグラスをツリーみてぇに積み上げている銀髪のおん…もとい、女性がいる。 あまりの勢いに他の客がひき始めている。 …ここにゃいないな。 おれはゼル捕獲計画の最後に書かれていた文章を思い出す。 『正義の仲良し4人組☆』を歌うとどこからともなくすぐに現れるとか。 しかし、うかつにもおれはそれがどんな曲だか訊くのを忘れてしまっていた。 おれはしばし考える。 ―――しゃーねぇ、近所のじゃりっこが歌ってたやつでもやってみっか。 この通りで歌ったところで酔っ払いの一人に思われるだけで何の問題も無いが、うろ覚えの「さぁスゴめ♪」などと歌った日にゃ喜んで凄んでくれる人たちに囲まれる。 歌詞無しのメロディラインだけで歌ったその3秒後。 「何故おまえがその歌を知っている…?」 マジに現れたよ、おい。 すっげ〜ぞっ。 おれは純粋に感心してしまった。 *************************** 「で?」 「べ?」 返事をしたおれにゼルガディスはおもいっきり眉をひそめる。 …悪ぃ悪ぃ。腹減ってたもんでよ、口に詰め込んだまま答えたらあんな声になっちったい。 笑って許せって☆ 「で、何故あの歌を知っていた…?」 ひと心地ついたところでもう一度同じ問いを繰り返された。 だーいぶ、焦れてるらしい。 「まーまー待て待て。順追って話しちゃるから」 答えれば、ゼルガディスは一つ溜め息を残し部屋を出て行く。 とすとすと階段を下りる音。 …いやだって、まだ羊の腸詰残ってるし。 こんな場所のメシにしちゃランキングかなり高しだし。 あ、ちぃと話が前後したな。 通りで遭遇したおれとゼルガディスが今いるのは、姫君の騎士(ナイト)が仮の住まいと逗留してる酒場兼宿屋。 もっちろん、真の住まいはあそこっしょv んで、…その部屋でメシ食ってるってのが現在進行形。 こん。カチャ。 「ノックと同時に入ってきちゃいけませんっ!」 びしっと指を差せば。 「人を指差すなと習わなかったか…」 とうんざりしたような声が返ってくる。 その手には、サイダーとかち割り前の氷が入った器。 氷に被せるようにグラスが。冷やしてんのか。 シェイカーも入ってんじゃん。 それをでんと机の上に置き、ゼルガディスは荷物からボトルワインを持ち出す。 「白ワインにサイダーと氷?変わった飲み方すんだなぁ」 少なくとも、おれはそんな飲み方は初めてだ。 ……『竜水(白)』?ワインに似つかわしくない名前だぜ。 「そう思うならストレートで飲んでみろ」 おう飲んだるぜぃっ!と飲んだらば。 飲んだらば。 ………………………………………。 「もう一献、やるか?」 い、いや、いいっす。謹んでご辞退申し上げたくなっちゃうな候。 おれの反応を見たゼルガディスは喉の奥でくつくつと笑い。 今度は手馴れた手つきでアイスボールをグラスに放り込み、同じ分量のワインとサイダーをシェイカーに入れて攪拌する。 グラスに注がれた液体はうす〜い乳白色。 見た目も作り方も、もはやフツーのワインから大きく逸脱している。 世界は広いねっ。 「器用貧乏なタイプ?………………すまぁんっ!!」 ぢとと横目で睨まれ、おれは慌てて謝り倒す。 たんっとグラスが置かれる。 で、出されたそれをおっかなびっくりビクつきながら一口飲んでみたらば。 「ひょえ〜…変わるもんだなぁ」 弾ける炭酸がさっきのもったりとした舌触りをつるやか…言葉ヘンだがそーとしか言いようがない、にし、濃厚大激突だった味もさっぱり。 「コレ、どこのやつ?」 「非売品だ」 「産地くれぇ教えてくれたってバチはあたらんっしょ」 「中級魔族くらいならあっさり消滅させられそうなギャグの飛び交う地域だ」 それはもはやギャグとは言えんだろうっ!? 何か思い出したのかどっと虚脱するゼルガディス。 ………あっ、テーブルの上の料理片付けられちまったい。 要するに、「とっとと話さんかいっ」てヤツっすか。 「まずは、聖王都特別諜報員に就任おめっとうさんです」 「知ってたのか」 同じようにグラスを傾けながら僅かに意外そうに呟くゼルガディス。 この騎士(ナイト)が姫の横に立つために必要(本人はうっちゃってやりたいかもしれんが)なのは、『血筋』『功績』『実績』。 ―――利用できるもんは全部利用してやれよな、ゼルガディス。 「で、おれは遠地で頑張っているゼルガディス殿に姫君からの贈り物を届けにはるばるここまでやってきたワケよ」 「アメリアから…?」 もっと喜べよな。それとも信じらんないか? おれは麻袋から布の包みを取り出すとテーブルの中央に置いた。 こきんっとグラスの中の氷が踊る。 「どぞ」 掌を見せて促せば。 「…………」 無言で布をめくるヤツが一人。 「…確かに受け取った。悪かったなセイルーンからここまで」 青いアミュレットをその手に収め、ぶっきらぼうに礼を述べられれば。 何でえ、照れてただけかいっ! 「まぁ、頼まれついでってやつよ」 「何か頼まれたのか?」 「アメリアちゃ…すんません言いません。アメリア姫様にお届け物のつ・い・でv」 はいはい、アメリアちゃんはゼルガディスのイイ娘だもんよ。 呼び方一つにも神経尖らせるのね〜。 「…って何変な顔してんだよ。あっ!ひょっとして別の男からだと思ったんだろ〜」 「………………………そうなのか?」 うひぇ、眼がマジになってきたし。 とっとと話進めないと明日にはあの大量くらげとともに海流を漂うことになりそうだ。 「男は男だけどよ、相手はランディだぜ。ランディにゃおれのよく出来た妹がついてるんだっしv」 だからその今にも剣抜けそうな体勢はやめて、楽しく酒飲もーぜ〜っ。 おれの切実な願いを天が聞き届けたのか単に気がすんだのかゼルガディスはゆったりと座り直した。 ―――ジンチョウゲのことは黙ってたほうが後々楽しみってモンっしょ。 ということで、おれはとっとと話題を変えることにする。 「ゼルガディス、『正義の仲良し4人組☆』って知ってるか?」 「嫌味かおのれは」 へっ?また地雷かコレはっ!? 地雷多いぞおまえ〜〜〜〜っ! つぅかおれ踏みすぎっ!! 「あ、あの。どゆうことなんでござりましょうか?」 原因もわからず海に流されるのは避けたい一心でお伺いをたててみれば。 「さっきおまえが歌ってたヤツだろうが」 「うっそだろ。だってアレって村のじゃりっこが『さぁスゴめ♪』て歌ってたんだぜ?」 ぶははははははははははははははっ! 途端、遠慮も無しに思ぃいっきし吹きだしたゼルガディス。 失礼なやっちゃなぁ。 「じゃ、じゃあおまえは知らずに歌ったって言うのか?」 「そおだ」 なおも笑うゼルガディスにおれは無意味に居丈高になってみたりする。 お子様の思考回路ってのはとてもじゃないが突飛すぎてついていけないからな。 世の中のおかーさまはスゴイと思うね。 「しかし、何を思ってあんなところで歌ったんだ?」 だいぶもとに戻ってきたゼルガディスが核心的な質問を投げてくる。 「そりゃね。コレ」 おれはメモ帳から一枚の紙――『ゼルガディスさん捕獲計画!』 を渡す。 「よぉく見てんなあ、ゼルガディスのこと。他にもけっこう言ってたぜ」 「アメリアに、会ったのか?」 ん? どうも今まではおれはただの仲介として動いていたと思われていたらしい。 「会ったぜ。ついでにシルフィールさんにも会ったぞ」 「どう、してた?」 当然の質問だな、こりゃ。 おれはわざとすらした回答を返す。 「う〜んとなぁ。桃色のドレスにブローチと対のイヤリングしてたな。ほれ、ちょうどこんな色したやつ」 おれは半分の量になったグラスの中身を揺らす。 「ほう」 にやっと笑ったその表情からおれはイヤーな予感に苛まれる。 …予防線張っとくか。 「あ、おれ女の子のノロケは聞くけど答えないし、グチは聞かないことにしてんの。ヤローは当然問題外っしょ」 「…つまらん」 話したかったんかいっ! 「アメリア姫様、おれが行ったときに近々サイラーグへ行くと言っていたな。時間的にもう発ったと思うぜ」 「そうか」 きぅ、と小さくなった氷が奇妙な音をたてた。 「ランディやシャルレは?」 「良きも悪くも、相変わらずってやつだ」 「…あの男は、どうなっている?」 「気になるか」 「………………気にならんと言えば、嘘になる」 「おれの情報網にも引っかからんような余生を満喫してんじゃねーの」 「…フン」 空になったグラスに新たに淹れるでもなく。 時間を惜しむわけでもなく。 沈黙の間合いすら、楽しんで。 一度酌み交わしたいと思っていた相手だったが、やっぱ大当たりだっし。 粋な飲み方できる奴はいいねっ。 「この石は、胸についていたものだな?」 「さっすが。ご名答ってやつ?」 ぴうっと口笛を一吹きして。 「おれね、今回は『赤い糸』たぐってんの」 「何かの秘法か?」 無粋だなぁ。それともマジボケ? 「見事当てたゼルガディスに、おれからいいこと教えちゃおう。心して聞くよーに」 わからないとばかりに訝しげにおれを見るゼルガディス。 おれはご丁寧にも声色を変えて、一字一句間違えないように言葉を紡ぐ。 「『ここには、もうゼルガディスさんから貰ったものがあります。ですから、ゼルガディスさんに持っててもらって、持って帰ってきてもらいたいんです』」 声帯模写にはかーなーり、自信がある。 どのくらいかっていうと、今ゼルガディスが見せているこの表情! ―――おれが本当に預かってもいいのかと最後に訊き直したとき。 アメリアちゃんはこう言って、両手でブローチを包んだ。 …さすがに動きとか表情はやらんかったが。 ………不気味だろ、おれがやると。 「絡ませるなよ。『赤い糸』とやらを」 そう言ってゼルガディスは懐にアミュレットをしまって。 おれを見返して、不敵に笑った。 あ、気づいてる?今回は一本じゃないのだよv 「そう言えば、頼まれついでにここまで来たと言っていたな」 イ・ヤ〜な予感。 つぅかパターン化してたりして。 「俺からも頼まれてくれ」 やっぱし。 **************************** 「次はセイルーンか?」 「さてな」 ゼルガディスと別れ、おれは陸路を南下することに決めた。 目的地は、『竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)』。 「気をつけろ」とゼルガディスは言っていた。 おいおいやばいヤマかよ。 しっかしなんでこんなもん頼んだんだ?? /続/ ********************************************************************* ちょっと解説を。 本文中、イズが天動説っぽいことを言ってます。世界は平らで太陽が回っているというアレです。 ちょっと前までは『結界』によって世界が遮られてたんで、ひょっかすっと果てが存在していたのかも、と。 原作の世界がどういうふうになってるのかわからないので、(透明な球の中に平らな大地が入ってるのかも)このへんについては深く追求しないでください。 今回の小ネタ:見かけたら逃げよう最凶タッグ。 それにしてもイズ、特技があったんだねぇ。 ではでは、みていでございました。 またのご贔屓、お待ちしております。多謝v |
15257 | ウォッカってアルコール度数が・・・・(汗) | あんでぃ E-mail | 5/4-12:00 |
記事番号15232へのコメント どうも♪レスが遅くなってしまいました(汗)すみません 買い物行こうとしたらお金がないことに気付いてひたすら困っているあんでぃです(笑) 自分の馬鹿さ加減にもお笑うしかないっス(^ ^; 漁師さんとイズさんが話している場面を見ていて、所さんの笑ってこ○えての田舎のおじちゃんおばちゃんズのように思えてのほほんで心温まりました(^ ^) ゼルがメロディーラインだけでマッハでやってきたときにはもお笑うしかありませんでした(笑)メロディー付けずに歌詞だけを読んでもやってきてくれるのでしょうか? 天動説についてはリナちゃんが1巻で意義を唱えたいみたいな事言ってましたよね?この世界は魔法が発達してしまったので、天文学の方については遅れてしまったのかもしれませんね。 ナー○御一行がいた時にはなにげにびっくりしました(汗) 最初気付かずに素通りしてましたし(汗、汗) ウォッカをジョッキでぱかぱかってよく考えてみれば自殺行為ですよね(笑)何故大丈夫なんだろう(汗)と思います。 化学の実験のときに出てきたアルコールをなめただけでかなり勘弁な私にしてみれば(汗) 次の目的地はドラゴンズピークですか(笑) こっちにも見かけたら逃げなければなるまい最凶コンビが(笑) ドラゴンズピークで耳栓は必須アイテムですね(汗) >それにしてもイズ、特技があったんだねぇ。 直接聞いてみたい(笑) そして私のマネもしてもらいたい(おい) そしてそして!私もこの特技習得したい(笑) そんなこんなで、次回のお話楽しみにしています!! 今回は遅くなってしまいましたが、必ずレスりに乱入するので!!(迷惑だから) それでは、どうやって買い物行こう(汗)のあんでぃでした。 |
15260 | 火つくかもしれないです↑ | みてい | 5/4-13:33 |
記事番号15257へのコメント >どうも♪レスが遅くなってしまいました(汗)すみません いえいえ、レスがつくだけでもありがたいことです。 >買い物行こうとしたらお金がないことに気付いてひたすら困っているあんでぃです(笑) >自分の馬鹿さ加減にもお笑うしかないっス(^ ^; みてい、ほんっとうに久し振りに欲しいCDがありまして(音楽に執着がないので)、しかし先立つものが無くて(買わねばならんもの自体ですでに底をついている)嫌んなってるみていでございます。 >漁師さんとイズさんが話している場面を見ていて、所さんの笑ってこ○えての田舎のおじちゃんおばちゃんズのように思えてのほほんで心温まりました(^ ^) 旅の醍醐味ですっ! >ゼルがメロディーラインだけでマッハでやってきたときにはもお笑うしかありませんでした(笑)メロディー付けずに歌詞だけを読んでもやってきてくれるのでしょうか? 来ると思います。それも音速(マッハ)超えて光速で(爆笑) >天動説についてはリナちゃんが1巻で意義を唱えたいみたいな事言ってましたよね?この世界は魔法が発達してしまったので、天文学の方については遅れてしまったのかもしれませんね。 そうですね。科学的なのはあまり進んでいないようです。 生活に困らないからかな…? >ナー○御一行がいた時にはなにげにびっくりしました(汗) >最初気付かずに素通りしてましたし(汗、汗) ○ーガ様とティ○姐様でした。 逃げましょう。ええこの世に存在する最高速度で。 >ウォッカをジョッキでぱかぱかってよく考えてみれば自殺行為ですよね(笑)何故大丈夫なんだろう(汗)と思います。 みていの従兄弟に、酔った勢いで愚かにもウォッカをストレートで飲み、喉を焼いた男がおります。 >化学の実験のときに出てきたアルコールをなめただけでかなり勘弁な私にしてみれば(汗) みていは少量でもきっちし翌日に残ります。 >次の目的地はドラゴンズピークですか(笑) >こっちにも見かけたら逃げなければなるまい最凶コンビが(笑) >ドラゴンズピークで耳栓は必須アイテムですね(汗) 耳栓、効くかな…。精神に直接響いてきたりして…(汗) >>それにしてもイズ、特技があったんだねぇ。 > >直接聞いてみたい(笑) >そして私のマネもしてもらいたい(おい) >そしてそして!私もこの特技習得したい(笑) 「あ。あ〜。お〜おーう〜」 「何してるんです、兄さん(呆)」 「真似しすぎて自分の声忘れた(汗)」 ○教訓。過度な芸は身を滅ぼす。何事も『ほどほど』。 >そんなこんなで、次回のお話楽しみにしています!! >今回は遅くなってしまいましたが、必ずレスりに乱入するので!!(迷惑だから) いえいえ、是非来てくださいっ! >それでは、どうやって買い物行こう(汗)のあんでぃでした。 欲しいものリストを作ったら1年以上前倒ししているものがあるみていでございました。 ではでは…。多謝。 |
15276 | PresentBox4 「銀砂より愛をこめて」 | みてい | 5/5-12:01 |
記事番号15118へのコメント みていでございます。 第4話です。ちょっとこれまでとは雰囲気が違うような気もします。 細かいことは置いときまして、今回の小ネタ『まぁステキなお帽子v』 では、おつきあいください。 ********************************************************************* 【銀砂より愛をこめて】 かさばるっつーに。 あ?何がってコレだって。 ゼルガディスがおれに「よろしく」したモノ。 重くないのがまぁ救いって言やあ救いなんだろうけども、どーして先方はこんなもん望んだんだろうなぁ。 ひよひよ ひよひよ 「またでかくなったか、おまえ」 ひよ。 聞くようになってまだ日は浅いがとうに聞き慣れた声に振り返れば、翼を広げてぴるぴるぴるっと喜ぶ。 ―――『竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)』に着くまでこいつの話でもしよっか。 ディルスのノミの市でいい土産物はないかときょろろと物色していたとき。 露天商のおいちゃんがずら〜っとタマゴ並べててよ。 「よってらっしゃい見てらっしゃい。遠き者は耳に聞け、近くば寄って目にも見よ。 おっ、そこの社長、今日もゴリッパだねっ。おーネーチャン、いつ見ても美人だね。嬢ちゃん坊ちゃん寄っといで。欲しけりゃ母ちゃん呼んどいで。 さてお立ち会い。ここに鎮座ましますタマゴ、そんじょそこらのタマゴたぁ話が違う。何が違うって、ちょっとおじょーさん(この場合は50歳以上)聞いてくれよ」 立て板に水の口上ってなぁこーいうのを言うんだ。 聞いてて気分がいいね。 …騙されそうになるが、こういう店での『大きくならない』はウソである。 ちなみにウサギってなぁある程度でかくなるまで性別は獣医師でも外見じゃわかんねーって話だから、2羽以上飼おうってんなら要注意だぜv 買う気はさらさら無く、口上が面白いから近くに座って眺めていたんだが。 こつ。こつつつつつつつつつつつつっ 何の音かと思ったね。 発信元はどこかいなと巡らせているうち。 ―――目が合っちまったんだな。 まだ殻から出きってない、頭だけをこっちに向けて気のせいか嬉しそうにしてるイキモノと。 ダッシュで逃げようかとも思ったが、後ろ髪を引きまくる視線が背中を突付くし。 「はっはぁ。兄さん好かれちまったらしいな。どだ、連れてけ」 「さっき見事な口上の中で『お家に帰ってからのお楽しみ』って言ってたよな。その楽しみおれ無くなっちまったんだから、とーぜんロハ(無料)っしょ?」 攻防半時あまり。 終いにはなぜか意気投合して決着。 かくしておれの手元にはこの種族不明なイキモノが残った。 …ガキのくせにもうトサカっつうかちょろっと羽根生えてるしよ。 アヒル、…何かの本で読んだダチョウとやらにも似てるか? ひーよひーよ。 「ひーよひーよ。ひーよ…って、おまえピヨって鳴けんのか?仮にも鳥の格好してんだしよ」 ひーよ ひーよ ひよひよ び〜〜〜〜〜〜〜よっ 「ではははははっ!おまえにゃそんな声は出んか。そっかそっか」 びぃよ… 「スネんなよ。仲良くやってこーぜ、相棒v」 んひ。 相棒には名前が必要っしょ♪ …『び〜っ』って鳴くから、おし決定っ! 「おまえの名、ビィな」 び。 ―――で、そのときにはカラスくらいの大きさ(すでに普通サイズではない)だったのが、半月経った今中型犬くらいになって。 相変わらず間抜けな鳴き声のビィはおれの後ろをついてくるってワケよ。 ひよひよひよ。 「おぉ、飛んでるなぁ」 山の頂上付近を竜が飛んでいるのがかろうじて見える。 ここまで登ってきたんだし、飛んでて当然と言えば当然。 目的地は近いっ…てゆーか、もうここ『竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)』なのかも知れんなぁ。 びっ 影が下りる。 撒き上がる砂埃が静まると、目の前には巨大な竜が存在していた。 で〜っけ〜え。 「何用か、人間よ」 「おおしゃべった!」 …一応断っておくぞ。 おれは竜が人の言葉を操るというのを知らなかったワケじゃない。見たことなかっただけで。 「竜が話すのは珍しいか?」 「いやぁ、初めて見たもんで」 「……『暇潰しに覚えた』なんてこと訊くではないぞ」 ンなあほなこと訊く奴いる…………………………………かもしんない。 あの生ぬっくい頭の持ち主なら。 「…取って喰いはしないから安心せよ。『飛べない鳥』よ」 どーいうワケかやたらとわかりやすいリアクションを示すビィはおれの足元に擦り寄りぢとと竜を見上げている。 ―――飛べないのか、そっか…。 ま、休めるところがあってこそ飛べることにも意味があるんだしなっ。 いーじゃんいーじゃん。のたのた歩いていこうぜ? 「え〜っと、さ。おれゼルガディスに頼まれて『ゆかいなミルさん』ってのに届け物しに来たんだけど」 「なんとっ!尊きその通り名を知っておるとは…人間、何者だ」 いや、人間でただの相棒連れた吟遊詩人なんすけど。 「で、会いたいんだけどな。どこに行けばいいんだ?」 言いながら「その山を三つ越えた…」とかあっさり言われそうで怖かったりもする。 「我が背に乗れ。案内する」 おおっ。ラッキー☆ ****************** うっ。ちょっと空酔い…つーか竜酔いかも。 サービスとか言って切りもみ飛行やらクローバーリーフ(四葉を描くように飛ぶ)やってくれちゃって。 うびぃ。 そーかおまえも竜酔いか。 「ここだ」 ここだって、岩だし。 …なんか、岩から人間の手生えてるし。招くし。 「ミルガズィア様がお待ちかねだ。行かれよ」 「行かれよって、あんたさんは行かないのか?」 「我はあくまで案内役。ここから先は許可無くは入れぬ場所」 なんか、『ゆかいなミルさん』というのはすっごくエライ竜らしい。 ここに留まっていても一向に話は進まないのでとりあえず歩を進める。 目の前までくると、生えている手がすげー生々しいし。 「はぁい♪」 手を振ってみると、つきあいのいいことに振り返してくれた。 「おりょ」 すっと手が消える。 と思ったらっ! 「待ちかねたぞ。人間の男よ」 「うだああああああああああああああああっ!?」 手が消えたと思ったら中年の男の顔が生えた。 これで驚くなってのが無理。 ゼルガディスのやろー、「気をつけろ」ってなぁこういうことかよ〜。 「面白くなかったか?」 「ジョークかいっ!」 「入るがいい、人間の男よ」 人の話を聞いてくれ…。 ―――この『竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)』の長をしておる、ミルガズィアだ。 そんな挨拶から始まった。 こっち(人間)に合わせてくれるのか、人型をとっている。 「えっと、イズ=キャロメットだ」 名乗ると、竜族の長は「ほう?」と興味を惹かれたように呟いた。 …あの騒動の後、一度は行ってやろうと思っていたのが、この『竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)』。 訊いてやりたいことは数あれど、まずは用件を済ませることにする。 「ゼルガディスに頼まれて届け物に来たんすけど」 おれは道中やたらとかさばった荷物を取り出し、その袋をひっくり返した。 どさどさと落ちる、廉価品の、高級品の、毛皮製の、スリッパ。 「おお、いろいろあるものだな」 興味深そうに一つ一つ手に取っては興味深げにしげしげと眺める竜族の長。 「…あのさ、訊いてもいいっすか?ミルガットさん」 「ミルガズィアだ」 「あああああああああああああ、すんませんすんません」 そんな鼻付きそうなくらいまで寄って凄まなくてもいいっしょ〜。怖いってー。 「ミル、ガズイアさん。ずっとここに来る間中気になってたんすけど、スリッパなんぞ何に使うんすか?」 「ミルガズィアだ。変なイントネーションと付けるでない。このスリッパは以前この品を見事に操る人間の女がいたのでな。我々も少し研究してみようかと思ってな」 スリッパを操る女…? …………あ? 「もしかして、リナ=インバースと知り会いっすか?」 「おじさま!届いたんですのねっ!!」 おれの問いは乱入してきた女に阻まれる。 「…どちら様?」 どーやらこのエルフの女にはおれは歓迎されざる客らしい。 おめえだって変な鎧着てるじゃねーか。 「我々に研究材料をもたらしてくれた者だ」 おれが言う前に、竜族の長が答える。と、エルフの女の表情がぱっと変化した。 「あら、これは失礼しましたわ。おーっほっほっほっほっほ」 なぜに笑う…。 って、何か最近こんなような高笑い聞いた気が? あっちのが堂に入ってたけども。 「メフィ、この人間の男と話がある。席を外してくれ」 「わかりましたわ。おじさま、一つお借りしていきますわねっ」 さすがエルフとはいえ女というべきか、一番の上等品を持って去っていくメフィ。 嵐のような女だ。 「さて、話の腰が折れたが。リナ=インバースはよく知っている。息災にしていたか?」 「半年前に会ったすね。気前よくガウリイしばき倒してた」 少し、探りを入れることにする。 「ほう、あの人間の男もやはり共に歩んでいたか」 ガウリイともつきあいがあるのか。 「ゼルガディスとも?」 「以前、リナ=インバースとともにこの峰へやってきた。それからの縁だ。また先日来たとき、この品を頼んだ」 スリッパは頭に乗せるもんじゃないっす。 ゼルガディスがここに来たのなら、多少なりと話は流れているとは思っていたが、どーやら『あのこと』については極力触れなかったらしい。 ……どこから切り出すべか。 「ゼルガディスとはどんな話を?」 「『神聖樹(フラグーン)』についてだ」 「有無の確認?」 「うむ」 ……………。 をい。そこで『会心の一撃っv』ってカンジに悦に入ったように笑わんでくれ…。 寒いぞ…。 「この峰より北、カタート山脈のほとんどの木が『神聖樹(フラグーン)』だ」 「それってえらくたくさんじゃねーか」 北の山脈には、『魔王シャブラニグドゥ』が眠っていると伝えられている。 それと対に、例えば『赤の竜神(スィーフィード)』の話がある。 詳しくは今は省くけどよ。 「聞きたいのは人間の造ろうとしておる結界への影響であろう。が、懸念は無用だ」 「影響は出ないと?」 念押しに尋ねればはっきり頷かれる。 「そのこと、ゼルガディスには?」 「無論、伝えた。四大要素を象る結界を張ろうとするならば、カタートの『神聖樹(フラグーン)』は気になるであろうからな」 その物言いにおれはちと引っかかる。 「その動きに気づいていたということか?」 「『森』が共鳴した故、そなたの村にある『神聖樹(フラグーン)』に何かあったのだろうとは予測していた」 「伝えようとは?」 「無論、大地を共するものとして悪影響を及ぼすものであれば我らも出向き留めることも視野にあった。が、無くば我らから伝えることは無かった」 どーにも要領を得ない。 ちぃと視点を変えてみるか。 「その話は横に置いといてさ」 おれが横にずらす仕草をすると、『ゆかいなミルさん』はおれの前にソレを戻してくる。 「『森』ってなぁ、カタートの『神聖樹(フラグーン)』のことか?」 話戻しちまってるし。 あ〜あ、おれってつきあいいいから☆ 「そうだ。我らは大きな『魔』を感じ取ることができるが、『神聖樹(フラグーン)』もまたしかり。半年前、小さくだが『森』がさざめいた」 やぁっぱ余っ計にわかんなくなっちまったし。 え〜っとだぞ。 村の聖木と『森』はある意味繋がってて、こっちで何かあるとあっちにも伝わる、と。ここまではわかるぞ。 んで、半年前ってったら…。 …なるほどね。 「ちっ」 無意識にした舌打ちを聞きとがめたビィがおれを訝しげに見上げてくる。 何つーかおまぁって、気の抜ける顔してんな。 一つピースが繋がれば、後は容易いてもんだ。 「するってーとだ。四年とちょい前にアトラスの近くで起こった『一件』あたりからどうも世界がわっさわっさしてるもんだから下手なことして波風立てたくない、と」 「そのとおりだ」 おっしゃっ!ビンゴっ!!ってあんまし喜びたい気分でもねーなぁ。 ―――あちこちで話は伝え聞く。 …どの噂を辿っていってもサイラーグは関係してきちまうんだが。 伝説でなく。現実のものとして。 現実の者を辿っていったとしても。 目立つからな、あいつらは。ガイリアでにっちもさっちも動きようがなくなったとき、…見かけたしな。 モチロン、ランディには伝えたぜ。 何でもかんでも知っていること全部広げちまうってのは利口じゃねーぜ。 う〜ん。おれが言っても説得力無えか? ま、世の中には『知らなくていいこと』や『知っててほしくないこと』があるってことよ。 …閑話休題。 「話だいぶ変わるけどよ。さっきおれの名に反応したろ。アレってどうしてだ?」 敬語が途中から消えるのはおれの悪いクセだが、いいや、もぉ。 どうしてこんな質問をしたかというと。 最初はゼルガディスから聞いてたからかとも思ったんだが、どーも話は行ってないらしい。 だとすっと、考えられるのは別筋。 ひとぉつだけ心当たりがあるのだけども…。 「少し前、といっても我らと人間では流れが違うからな。…うむ、六十年ほど前だ。人間の女が一人、この峰に迷い込んだ。その者の名が、キャロメットと言った」 おお、大当たりじゃん…。 「奇妙な縁(えにし)だな。まったく目的は違うがこうして同じ血筋の者がやってくるというのは」 「に、さん訊きたいことがあるんだけどよ。…例えば、『聖刀』について」 ―――おっと、ここからしばらく先は内緒内緒ってやつっしょ。 *********************** 「さて人間よ。この先目的地はあるのか?」 「……ゼフィーリア方面へ行ってみようと思ってるんだけど」 かーなーり、タマシイ抜けながらおれは答える。 何があったかと言うと。…何があったんだけな。 あーそーそ〜。 あれからけっこういろんな話をして。 おれが吟遊詩人を生業にしてるて言ったらば、「是非とも我がギャグをその世界に通ずる感覚で評価して欲しい」とぬかし…言いよってからに。 いつの間にやら音階つきの鐘まで用意されてよ。 かーん。 「おおおおおっ!我が会心の出来の布団のギャグだったのにっ」 かーん。 「どおおおおおおおっ!?これまで暖めていた傑作であったのにっ!」 ―――人数…竜数…どっちでもいいや。審査希望者はぞくぞく増える。 鐘が打てるうちはまだいい。 中には、あもすもなく意識の吹っ飛ぶようなオソロシイのもあって。 ゼルガディスのあほ〜〜〜〜〜〜〜っ! もっと具体的に注意せえよっ!…ってえワインの話してたときにンなよなこと言ってたじゃねーかっっ!おれの大あほ〜〜〜〜〜っ!!! ―――はたと気がつくと。 今の叫びを思いッきし口走っていたらしく。 うをハズかしっとか思ったんだが。 大爆笑するし。 メモまでとるのいるし。 マジメな顔してボケとツッコミの精神を追求してるのもいるし。 わかんねぇ、この集団。 「ん?」 足元にいるはずのビィを探すと、少し離れたところで――踊っていた。 たららんたららん、おお三回転半ジャンプ♪ ってえのんきなこと思ってるバアイじゃねえって! 「おいおい、しっかりしろって!」 どーもチガウセカイに旅立ってしまったビィをゆっさゆさ振り回すと正気に戻ったのかこっちを見る。 目が微妙に回っているのはギャグのせいだ。うんそうしよう。 なぜにか、『三つ子の魂百まで』というありがたーいコトワザが頭に浮かぶ。 「……………キツツキの木突付き」 ―――はい、大爆笑。洞窟の中なもんで反響してうるせーのなんの。 ビィはおれの足元でばたばたもがいている。 なのにその目がすっごく期待げなのはなんでだ? 「イルカはいるか?くじらの時計はいま9時ら。もーやっとられへんわ〜。しっつれいしましたーっつんちゃらっらちゃらちゃら♪」 この洞窟、崩れないだろーな。 ―――おれは一つの確信とともにおーっきなため息をつく。 …だぁかぁらぁ、そののたうち回ったその体勢のままで次のを待つなって。 おれはおまえをそんな子に育てた覚えはないぞっ! 恐るべし、『竜たちの峰(ドラゴンズ・ピーク)』。 「リナ=インバースとガウリイ=ガブリエフには会うか?」 「用があるなら探しましょ」 目立つ二人だが、今はどうしてんのかちょっとわからん。 辿る必要も無くなったことだし。 ま、あの人にでも訊けばわかるかも。…バイト一週間くらいで。 「では頼もう。用というのは他でもない。これを渡して欲しい。『魔を滅する者たち(デモン・スレイヤーズ)』に」 「本当に渡してもいいんだな?」 「そうだ」 「殴られても知らねぇぞ」 「…たしかに、預かった」 ************************* あぁあぁ、どえらいモン引き受けちまったなぁ。 ある意味もどの意味もすっげえ重いでやんの。 ―――行くかあ。 次の目的地はゼフィーリア。 道中にケトルがあるから寄っていくか。 /続/ ********************************************************************* あと3話くらいで完結の予定です。GW中には絶対あがらない…(汗) この話はだいぶ解説が必要になりますね。もっと判りやすく書けみてい。 ○ビィ 突然登場したオリキャラ。今後もイズの後をえっちらおっちらついていきます。種族的に飛ばない鳥です。 容姿としては、…某大作ゲームに多く登場する『チョコ○』に似たようものと思っていただければ。首輪代わりにイズの持っていたバンダナが巻いてあります。 実はこの子だけは名前の由来があったりします。イズが中で言っているのとはまた違う理由で。よろしければ考えてみてくださいv ○時間設定 驚かれた方も多いかと思いますが、第1話から半年という時間が流れています。 第3話でよくゼル掴まったなと思われたかもしれませんが、2〜3の間は一週間と空いてないのです。で、どしてここまで時間がかかってるかと言いますと、相棒の参入と、路銀が尽きたため稼いでました。 ○ランディ イズが本文中、『知らないこと』『知っていて欲しくないこと』ってよなこと言ってますが、これにかかる内容がLegendMasterの第3話と第4話にあります。伏線と言えば伏線的な内容なんですけども。 えと、こんなもんでしょうか。 ではでは、みていでございました。多謝。 |
15290 | 地下会議室より愛を込めて | ゆえ E-mail URL | 5/5-21:40 |
記事番号15276へのコメント こんにちは、ゆえです! ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ 楽しみしていた、イズ君漫遊記。なのにレスをつけてない私を、どうか見捨てないで下さいませぇっ!! すっかり「歌う宅急便」と化したイズ君(←待て) 今度はミルさんの所にお届けもの。しかも、何かと思ったら『スリッパ』かいっ?! ・・・・・・・・・・・・・よほど気に入ったのでしょうなぁ・・・・(笑) メフィまで居たのには驚きましたが、相変わらずのコンビのようですな、この二人(笑) 私の激重不幸話へのレスで「飛べない鳥」の話が・・・・というのは、新登場「ビィ」の事だったのですね。よかった、ちゃんとあって・・・・ ラストの説明で「ビィ」はチョ○ボと在りましたが、私は実は「チョ○○ール」のキョ○ちゃんの姿を思い浮かべておりましたが・・・・こっちは鳴き声がくえっくえっでした(苦笑) フラグーンの話等、前作との伏線もあって、そのたびに読み返したりてます♪ そうか、やはりミルさんと知り合いだったのか・・・・・・うむうむ。 そして、またお届け物預かっちゃって、今度はゼフィーリア♪♪ リナだ、ガウリイだ♪うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ♪ その後の二人が気になって仕方がなかったので、すっごい楽しみですっ♪ イズくんとビィのコンビも♪ ああっ、次回が待ちどうしいですっ! |
15292 | 本日も出勤中ですか? | みてい | 5/6-02:07 |
記事番号15290へのコメント >こんにちは、ゆえです! 身体が休日モードのときに出かけたんでやたらとバテてしまったみていでございますっ。 >ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ >楽しみしていた、イズ君漫遊記。なのにレスをつけてない私を、どうか見捨てないで下さいませぇっ!! いーえこうやってレスが返ってきただけでもありがたいことです。 今回は特に地下会議(笑)の録音と編集がお忙しかったのかと。 >すっかり「歌う宅急便」と化したイズ君(←待て) 竜族にまで笑顔を撒いた(何か変な響きだな)彼(爆) >今度はミルさんの所にお届けもの。しかも、何かと思ったら『スリッパ』かいっ?! >・・・・・・・・・・・・・よほど気に入ったのでしょうなぁ・・・・(笑) 「…今は傘で回す練習しているらしーぞ」 「新年会にでも使うつもりなのか」 「便利な使い方なんですか?それ」 >メフィまで居たのには驚きましたが、相変わらずのコンビのようですな、この二人(笑) いやぁ、このネタ使うなら出さないとと思いまして(笑)一つの話に師匠と弟子が揃いましたが、出会う話を書くことは、たぶん、無いんじゃないかと。 というか流石のイズも逃げるだろうと(笑) >私の激重不幸話へのレスで「飛べない鳥」の話が・・・・というのは、新登場「ビィ」の事だったのですね。よかった、ちゃんとあって・・・・ >ラストの説明で「ビィ」はチョ○ボと在りましたが、私は実は「チョ○○ール」のキョ○ちゃんの姿を思い浮かべておりましたが・・・・こっちは鳴き声がくえっくえっでした(苦笑) 懐かしいものを思い浮かべていただいて…(ほろり) イズとは切っても切れない縁のタマゴのエピソードをすでに書いてしまった後だったので裏設定を変更することで強行しましたv 本当はですね、○ョロちゃんのようなペンギン型にして「ビィが飛ぶのは空じゃなくて海ン中かぁ」というのもあったのですが、もともと『移動距離の向上』『荷物持ち』『たまには乗ろう』で登場させるキャラだったので却下に。 …ペンギンがリュック背負って歩くのもなかなかにぷりちぃかと思ったんですが、そうするとさらに旅程が遅れるんで。 さらに余談として、馬…って柄でもないのでロバってのもありました。もはやボツネタですが。 >フラグーンの話等、前作との伏線もあって、そのたびに読み返したりてます♪ >そうか、やはりミルさんと知り合いだったのか・・・・・・うむうむ。 一番謎深い方かも。 >そして、またお届け物預かっちゃって、今度はゼフィーリア♪♪ 重いもの運んでます。サイズ的にまだビィに持ってもらえないのでイズが頑張っています(爆笑) >リナだ、ガウリイだ♪うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ♪ >その後の二人が気になって仕方がなかったので、すっごい楽しみですっ♪ あう、この二人が次の話に出てくるかは微妙です。 ただエピソードとしてはたっくさん出てきます。 >イズくんとビィのコンビも♪ 現在「笑いのツボ」更生中です。 >ああっ、次回が待ちどうしいですっ! あるがとうございましたっ! みていとしては、「な゛ーーーーーーーーっ」がえらくお気にでございまして。(ゆえさんの『過去の羽根(前後編)』でのみていへのレス参照) 使ってもいいですか、使ってもいいですか、使ってもいいですかっ!? …使っちゃいます。 イズに言わせたろ(ということは、彼がそれなりなメに遭うってことでv) ではでは、みていでございました。多謝♪ |
15313 | ただ今皆勤賞!! | ゆえ E-mail URL | 5/7-21:15 |
記事番号15292へのコメント さらにれすりんぐの、ゆえです♪ >身体が休日モードのときに出かけたんでやたらとバテてしまったみていでございますっ。 同じくです(苦笑) 思わず2日連ちゃんで、あさりちゃん捕獲(潮干狩り)にいったら疲れました。 今日の出勤は、いつもの3倍増しでつらかったですぅ・・・・・ >今回は特に地下会議(笑)の録音と編集がお忙しかったのかと。 げふっう☆・・・・・・ははははははははは。(^^; あれから多少手を加えまして。 >>今度はミルさんの所にお届けもの。しかも、何かと思ったら『スリッパ』かいっ?! >「…今は傘で回す練習しているらしーぞ」 >「新年会にでも使うつもりなのか」 >「便利な使い方なんですか?それ」 傘っ?! もやは宴会芸のよーな(笑)いつもより、よけいに回しておりまする・・・・・・(笑) >いやぁ、このネタ使うなら出さないとと思いまして(笑)一つの話に師匠と弟子が揃いましたが、出会う話を書くことは、たぶん、無いんじゃないかと。 >というか流石のイズも逃げるだろうと(笑) もやはセット品のミルさんとメフィ(笑) つーか、コンビですかね。 弟子と師匠の話、なんか読んで見たいんですけど♪某回覧板MLででも・・・・ >>ラストの説明で「ビィ」はチョ○ボと在りましたが、私は実は「チョ○○ール」のキョ○ちゃんの姿を思い浮かべておりましたが・・・・こっちは鳴き声がくえっくえっでした(苦笑) >懐かしいものを思い浮かべていただいて…(ほろり) な、懐かしいですか(笑) 私はリアルタイムといいますか、この前までTVで放送していたキョ○ちゃんの秘かなファンだったりします。 ちなみに、未だに「金」を出したことないです。「銀」なら1度だけ。でも一枚じゃ仕方がない(泣) >本当はですね、○ョロちゃんのようなペンギン型にして「ビィが飛ぶのは空じゃなくて海ン中かぁ」というのもあったのですが、もともと『移動距離の向上』『荷物持ち』『たまには乗ろう』で登場させるキャラだったので却下に。 なんとなく、ワン○ースに出てくる、カモ(名前わすれた)を思い出したりして(笑) >>そして、またお届け物預かっちゃって、今度はゼフィーリア♪♪ >重いもの運んでます。サイズ的にまだビィに持ってもらえないのでイズが頑張っています(爆笑) 思いのですかか・・・・。ぬか漬けとかじゃないですよねぇ・・・(待てこら) >>リナだ、ガウリイだ♪うふふふふふふふふふふふふふふふふふふふふ♪ >>その後の二人が気になって仕方がなかったので、すっごい楽しみですっ♪ >あう、この二人が次の話に出てくるかは微妙です。 >ただエピソードとしてはたっくさん出てきます。 微妙ですか(笑) でもエピソードはてんこ盛りのようですし。そこは、みていさんですからねっ♪楽しみです♪ >みていとしては、「な゛ーーーーーーーーっ」がえらくお気にでございまして。(ゆえさんの『過去の羽根(前後編)』でのみていへのレス参照) >使ってもいいですか、使ってもいいですか、使ってもいいですかっ!? >…使っちゃいます。 >イズに言わせたろ(ということは、彼がそれなりなメに遭うってことでv) な゛−−−−−−−−−−−−−−−−っんと♪ 気に入っていただけたら、もう何でも♪ イズ君、一緒に夕日に向かって叫ぼうっっ!!(笑) ところで。某練習ページにありました、その2って、もしかして・・・・です?(笑) >ではでは、みていでございました。多謝♪ > |
15318 | 表彰状っ! | みてい | 5/7-23:41 |
記事番号15313へのコメント >さらにれすりんぐの、ゆえです♪ さらにさらにおっつけのみていです♪ >同じくです(苦笑) >思わず2日連ちゃんで、あさりちゃん捕獲(潮干狩り)にいったら疲れました。 >今日の出勤は、いつもの3倍増しでつらかったですぅ・・・・・ 朝のラジオで言ってました。 「GWで十分充電されて今日から仕事という方も、すっかり放電しきって次の休みが待ち遠しい方といらっしゃると思います」 言い得て妙です(ぐっ) >げふっう☆・・・・・・ははははははははは。(^^; >あれから多少手を加えまして。 また暫定版でもあがれば見せてくださいね(暗に送れと言ってる外道がここに) >傘っ?! >もやは宴会芸のよーな(笑)いつもより、よけいに回しておりまする・・・・・・(笑) 宴会のオヤジのノリかも(汗) >もやはセット品のミルさんとメフィ(笑) >つーか、コンビですかね。 >弟子と師匠の話、なんか読んで見たいんですけど♪某回覧板MLででも・・・・ 余裕ができれば、可かも…。 しかし、きっと音声のみの収録になりますよ。 >な、懐かしいですか(笑) >私はリアルタイムといいますか、この前までTVで放送していたキョ○ちゃんの秘かなファンだったりします。 私もほぼリアルタイムです。 >ちなみに、未だに「金」を出したことないです。「銀」なら1度だけ。でも一枚じゃ仕方がない(泣) 銀を2枚当てたことはあります。 …でも、今『エン○ル缶』新しくなっちゃって「女の子用」「男の子用」「オトナ(未確認)」があるそうで…。 >>重いもの運んでます。サイズ的にまだビィに持ってもらえないのでイズが頑張っています(爆笑) >思いのですかか・・・・。ぬか漬けとかじゃないですよねぇ・・・(待てこら) とにかく、重いものです。 >微妙ですか(笑) >でもエピソードはてんこ盛りのようですし。そこは、みていさんですからねっ♪楽しみです♪ 「みていですからねっ♪」にいろんな言葉が見え隠れするのは気のせいですか…? >な゛−−−−−−−−−−−−−−−−っんと♪ >気に入っていただけたら、もう何でも♪ >イズ君、一緒に夕日に向かって叫ぼうっっ!!(笑) あっ、叫んでもらおうかな。 >ところで。某練習ページにありました、その2って、もしかして・・・・です?(笑) URLとかメルアドを登録してないんでわかんないですよね。 そーです。みていでっすv > >>ではでは、みていでございました。多謝♪ ではではでは、さらにみていでございました。多謝多謝♪ |
15293 | カレー地獄よりより愛をこめて♪ | あんでぃ E-mail | 5/6-10:32 |
記事番号15276へのコメント こんにちは♪夕飯のカレーが朝ごはんのあんでぃです(汗) ・・・・・・・・しょうがないんですけどね(^ ^; レスで、ミルさんがスリッパ乗っけてるよ!?と、語ろうと思っていたら、すでに小ネタ宣言されとります(笑)ちっ(笑)、などと思ったりして(←おい) 竜達もガウリイに言われた事はかーなーり、根に持っているわけですね(笑)まあ、竜族相手にあそこまで言える人もなかなかいないでしょうからね(笑) でも、基本的にドラゴンズピークにいる竜族たちはいい人(?)ですが、行きたいと思う事ができないのがたまに傷(笑) オリハルコン取れるから、うはうはなんですけどね(汗) ミルさんはリナちゃんたちに何をお届けしたいのでしょうか? オリハルコン?エルフと竜族の共同開発した武器? それとも、ミルさんお笑い全集全47巻(笑)?!←だって殴られるみたいな事を・・・・・・(汗) まだ私にはわかりませんが、楽しみに待っています!! それでは、あんでぃでした!!! |
15294 | 御飯炊き忘れたよ…(本当) | みてい | 5/6-11:04 |
記事番号15293へのコメント >こんにちは♪夕飯のカレーが朝ごはんのあんでぃです(汗) >・・・・・・・・しょうがないんですけどね(^ ^; シチューとかでも同じ地獄に陥りますねのみていでございます。 みていは麻御飯の心配が無くていいなぁと返って喜んでしまうのですが。 >レスで、ミルさんがスリッパ乗っけてるよ!?と、語ろうと思っていたら、すでに小ネタ宣言されとります(笑)ちっ(笑)、などと思ったりして(←おい) ははははははっ。笑えるかなーっと。 次の話は小ネタ大炸裂なので、是非探してみてくださいv >竜達もガウリイに言われた事はかーなーり、根に持っているわけですね(笑)まあ、竜族相手にあそこまで言える人もなかなかいないでしょうからね(笑) 根に持っていると思われます♪ >でも、基本的にドラゴンズピークにいる竜族たちはいい人(?)ですが、行きたいと思う事ができないのがたまに傷(笑) 『竜たちの峰』限定ですな。某神殿はメイス使いの彼女以外はちょっと…。 >オリハルコン取れるから、うはうはなんですけどね(汗) あっ、行き忘れたっ! >ミルさんはリナちゃんたちに何をお届けしたいのでしょうか? >オリハルコン?エルフと竜族の共同開発した武器? >それとも、ミルさんお笑い全集全47巻(笑)?!←だって殴られるみたいな事を・・・・・・(汗) >まだ私にはわかりませんが、楽しみに待っています!! す、鋭すぎますあんでぃさん…(涙) 大当たりすぎちゃって、…まいっちゃったなぁ、もぉ。 あんでぃさんをあっと言わせるような小ネタ(小ネタかいっ!)考えちゃるっ!! >それでは、あんでぃでした!!! ではでは、みていでございました。多謝っ。 |