◆−過去の羽根 前編−ゆえ(5/4-15:04)No.15262 ┗過去の羽根 後編−ゆえ(5/4-15:08)No.15263 ┣に゛ょ―――――――――――――――――(TT)−早坂未森(5/4-22:08)No.15266 ┃┗ぬ゛ょ−−−−−−−−−−−−ん(対抗すな)−ゆえ(5/5-13:56)No.15279 ┣アルままぁ―――――っっ!−ひずみ(5/4-23:34)No.15272 ┃┗はぁい♪−ゆえ(5/5-20:21)No.15286 ┣重いですね(笑)−あごん(5/4-23:54)No.15274 ┃┗ぜる×4ほど・・・・・−ゆえ(5/5-20:50)No.15287 ┣う゛〜あ゛〜。−みてい(5/5-00:55)No.15275 ┃┗だ〜あ゛あ゛あ゛あ〜〜−ゆえ(5/5-21:01)No.15288 ┗うう〜(T△T)−あんでぃ(5/5-15:25)No.15280 ┗Re:うう〜(T△T)−ゆえ(5/5-21:13)No.15289
15262 | 過去の羽根 前編 | ゆえ E-mail URL | 5/4-15:04 |
やっとこの投稿が、【遙絆】本編でもSSでもなくて、なんと『天空〜』の別集だという(苦笑) まあ、それなりの理由もあっての話ですので、暗くて重いですが、おつき合い下さい。 しかし、オリキャラしかいないぞ、この話・・・・・・・・・(遠い目) ―――――――――――――――――――――――――――――― 居場所が無かった 見つからなかった 未来には期待出来るのか分からずに ******************* 『天空歌集』〜別集 【過去の羽根】 前編 ******************* 鬱蒼と続く森。 何時の頃からか、その森は人々を拒むようになった――――正確には、森がではなく、そこに住む者達が―――だが。 『呪魔の森』と呼ばれたその森奥深くには、人知れず村があった―――アノール―――エルフ達の住まう村。 そして、その村の集落から離れた場所、森の中に一本だけある大きな桜の樹の側に、その一軒の家はあった。 「今日も外に出ないの?」 彼女は穏やかな口調で幼い少女を促した。 「出ない」 しかし、その姿とは相反した大人びた物言いでキッパリと言い切ると、少女は視線をまた本へと戻した。 「ねぇ、せっちゃん。外の風は気持ちいいよ。本が好きなのは分かるけど、ずっと家に閉じこもってるのって、よくないわよ」 一向に自分の話に取り合おうとしない少女――― 一人娘のセフィルに、母親のアルウェンは困った様な顔をした。 「―――『外』に。ならいいよ」 そういって真紅の瞳を真っ直ぐ向けてくるセフィルに、アルウェンは苦笑した。言えば困らせる事など重々承知の上のセリフ――『外』に出たい。 しかし言ってみたところで、そんな事が出来るはずもなく、セフィルは嘆息すると、 「・・・・・・・・・冗談だよ。お散歩。――――行こっか、母さま」 ばたんと、読んでいた本を閉じて椅子からぴょこんと飛び降りると、セフィルは母親ににっこりと笑い掛けた。 そんな娘にアルウェンはくすりと小さく微笑むと連れだって家の外―――広がる『呪魔の森』にお散歩に出かけるのがこの二人の楽しみだった。 この家に母子二人で暮らすようになって、どのくらいの時間が流れたのだろうか。 時が過ぎていった事を実感させるものといったら、毎年春に咲き誇る桜の花と、ゆっくりと成長をする少女ぐらいのように、森は全ての時をその深緑の中に封じ込め、まるで変化を拒んでいるかの様だった。 「母さま。明日は、村に行くんでしょ?」 数歩先を歩いていたセフィルは、ゆっくりと後ろを歩くアルウェンに振り向いた。 「ええ・・・明日の朝には家を出なきゃいけないの。帰りは・・・・・また2.3日後になるでしょうね」 アルウェンは大きくため息を付くと、セフィルにそう告げる。 「本当は一緒に行けたら良いのだけど・・・・・」 「しかたないよ。それに、わたしもあんまり村の人達には合いたくいし。一人で留守番するのはいつもの事だもん。なれっこだよ」 いくらこの森全体に結界が張られていて、何人も迷ってしまう<マジックメイズ>の森でも。まだ幼い娘を一人残して家を離れるのは心配だし、 何よりアルウェンの本心ではなかったが、どうしても避けようのない現実に、彼女は只々従っていくしかなかった。 「お土産・・・また本をアエラに頼んでいるから、それを持って帰ってくるからね」 「うん。楽しみにしてる」 金色の髪を揺らしながら、セフィルは唯一の楽しみである新しい本のお土産を素直に喜んだ。 エルフ達は人間を嫌っていた。 相手の人間にとっては遠い過去であっても、あの虐待の史実は長き時を生きるエルフ達には遠くない忌まわしき事実だったからだ。 故にエルフ達は人間との交わり全てを裁ち切り、さらに人間との恋愛、結婚など厳しく禁じ、戒めた。 しかし時折その禁を破り子を成す者もいた―――セフィルの母親、エルフのアルウェンと人である父親のフィガロのように。 彼女はある時、森で偶然に一人の人間の男と出逢い・・・・・・・そして恋に落ちた。 理由などなく、ただ互いに惹かれ合い必要とし、結ばれ、そしてその結果として人間とエルフの混血児――ハーフエルフのセフィルが生まれた。 ハーフエルフの子供には、一様に同じで在るはずのエルフからも、そして人間からも祝福されるどころか、逆に排他的な扱いを受けた。 とくにエルフ達はその存在そのものを恐れた――――ハーフエルフは危険――――そう言って。 何故そこまでして、エルフ達がハーフエルフを恐れるのか。危険視する本当の理由を知る者は実際のとろこ殆どいないのが事実だとしても。 アノールの村でも例外はなく、アルウェンの恋は愚かな行為だと罵られ、そしてまだお腹の中の子供と一緒に掟に従い森を追われる運命だった。 ―――が、しかし、彼女は森を追われなかった。 アルウェンしか担えない村にとってある重要な役割――――古より伝わるという『呪歌』を唄い、森の動物や植物、それら全てに関する数多の 精霊に呼びかけ、その恩恵を乞うという、『精霊の巫女』としての彼女の役割が一重にあったからだ。 『巫女』の唄は森を肥やし豊かにすると言われ、他とあまり交流をもたないアノールの村にとって、全てを森に依存する上で彼女の力と存在は欠くことの出来ないのだ。 それ故に、アルウェンは特例として村から離れた森の中に父親共々親子で住むことを許された。 程なくしてセフィルが生まれ、暫し家族だけの穏やかな日々が流れていった。 しかし運命は残酷に時を告げ、父フィガロの体を蝕んでいた病は日毎に進み、時を同じくして偶然入り込んできた輩にまだ嬰児だったセフィルを奪われてしまうという大事件が起こった。 アルウェンは狼狽し村に助けを求めたが、誰も彼女の願いを聞き入れなかった。――むしろ好都合だとあらか様に言うものさえもあったくらいだ。 「いいから、お前は森で待ってろ、な。セフィルは必ず連れ戻すから――――この僅かに残った命に替えて」 死に至る病を押して、フィガロはアルウェンにそう告げると、最後になるであろう誓いの口づけを交わし、彼は森を後にし娘を追った。 そして――――父親は去り、様々な経緯を隔てて娘は無事に彼女の元へと帰ってきたのだ。 「せっちゃん。鳥さんに来てもらおうか?」 「呼んでくれるの?」 その提案に期待に充ちた瞳で見上げたセフィルに、アルウェンは微笑み頷くと、ゆっくりと歌い始めた。 森の静寂の中に、アルウェンの奏でる旋律が流れていく。セフィルはその全てを感じ取るかの様に、じっと聞き入っていた。 ・・・・・・ぱさ・・ぱささ・・・・・ 暫くして唄うアルウェンの周りには、1羽、また1羽と、どこから来るのか次々に鳥達が集まって来る。彼女はなれた手つきで1羽の青い鳥を手に 止まらせると、その鳥をセフィルの手へと移した。青い鳥を手に止まらせたまま、セフィルはちょんちょんと鳥の頭をさわり、くすくすと笑う。 「母さまの唄って、凄いよね。鳥でも蝶でも呼んじゃうんだから」 「ふふふ。ありがと。でもね、私の唄は本物じゃないのよ。―――本当はね、『呪歌』は唄うのではなく『紡ぐ』ものなの。紡いだ唄は、精霊全ての 理(ことわり)を司ることが出来るって言われてるのよ」 「ふぅん・・・そうなんだ」 「私は『唄う』ことしか出来ないから・・・・・・こうして鳥の好きな唄を歌って呼んだり、木々の成長を促したりする事しか出来ないのよ」 「ねぇ、母さま。どうやったら唄を紡げるの?」 青い鳥を手に止まらせて座ったまま、見上げてセフィルが訊ねた。 「それは私にも分からない。・・・・・ただ、本当に『紡ぐ』ことが出来る人がいるのなら。きっとそれは誰からも教わらなくても知っているのだと思うの」 アルウェンも別に誰からこの『呪歌』を習った訳ではない―――ただ自分の一族にのみ伝わる能力だと教えられるだけで、後は各々が耳で聞き、 体で感じ、それぞれの解釈の元に習得していく。だから、時折こうして娘を森に連れ出しては、彼女の前で『呪歌』を唄って聞かせるのだ。 「自分で知ってるコト・・・・・・・・」 セフィルはぽつりと呟くと、その場に立ち上がり手の上の青い鳥を空に放つと、大きく深呼吸をし、そして―――静かに口ずさみ始めた。 「・・・・・・・セフィル・・・・・・・・・・・・・その唄・・・・・・・・?!」 森の木立の間を強い風が走ると共に、娘の口から流れてくるその旋律を耳にして、アルウェンは驚き、言葉を失った。 ―――――思えば、これがセフィルが初めて『呪歌』を紡いだ時だった―――― 後は大変だった。 本来エルフでも出来なかった事を、忌み子であるハーフエルフの娘がいとも簡単に紡いでしまった事実に、村人、とくに村の長、バルドールと 他の長老達は皆その力と存在を恐れ、セフィルに対して呪文その他の魔道の習得、並びに一切の村の出入りと森から出ることを厳しく禁じた。 そうして、セフィルはいつも森の家で一人っきりの日々を過ごしていくことになった。 「それじゃぁ・・・なるべく早く戻るから」 「いいよ無理しなくて。大丈夫。こっちは適当にやってるから」 不安げな母親を気遣ってか、セフィルはにこっと笑って安心させるようにして、その背中を押して見送った。 ぱたん。 ――――と、後ろ手でドアを締めて小さく息を吐くと、しんと静まり帰った家の自分の部屋に戻りセフィルはぽすんっと、ベッドに倒れ込んだ。 「・・・・・・・『いい子』やるのも、しんどいな・・・・・・」 そう呟き、起きあがると、ことことと椅子を片手にある戸棚の前に来て、なれた様子で棚の奥にある隠し扉を開け、一冊の魔道書を取り出した。 村人達は、セフィルがこれ以上魔力をつけないようにと、魔道全般の本は取り上げたが、アルウェンが必要だからと残して置いた数冊の白魔術関連の本だけは残ってたので、母親が村に『巫女』の仕事をしに出かけてる間、その本を読むぐらいしか彼女にはする事が無かった。 本の内容は、薬草やその使用法など、ごくありふれた怪我や病気の治療方法や、《リカバリィ》や《リザレクション》などの、白魔法がある程度。 本当にセフィルの知りたい事が書いてある本は、アノールの村まで行かなければ読むことは出来ない。 でも、その村に自分が立ち入る事は禁じられているし、見せてもらえる筈もない。結局は、今在るもので我慢せざる終えなかった。 そんな現実を前にして、その先にある未来になど、期待できる筈もなかったし、するだけ無駄だと、セフィルは常々思っていた。 別に村の人達に対してどうこう言いたいとは思ってない。確かに気分の良いものではないが、あそこまで見事に自分の存在を無視されると、 怒るとかよりもあきれるばかり。―――本当は無視できない癖に。 だから別に一人っきりで、淋しいとか辛いとかは感じていなかった。それがずっと『当たり前』だったから。 しかし、もしも願いがあるとしたら。 ただ一つ――――『外』の世界が知りたい――――それだけ。 禁じられた事の中に―――『呪歌』を紡がない―――と、いうのがあるが、セフィルは『紡ぐ』ことをしなければ良いんだろうと勝手に解釈して、 時折小さく唄っては数少ない話し相手の青い鳥を呼んだ。 「いいね、お前は。好きに空を飛んで『外』に行けるんだから」 家の側に立つ桜の樹の枝に座り、肩に青い鳥を止まらせてセフィルは、生い茂る枝葉の間の青空を見上げる。 思わず本音が口を付いて出る――――『外』に出たい――――この森の『外』の、広い世界へと。 「森の向こうってさ。いろんな国とか、街とかいっぱいあるんでしょ?だったらさ。たくさんある、何処か一つくらいには――――」 そこまで話して、そして止めた。 「・・・・・・・・・・・・・・・んなトコ、あるわけないよね・・・・」 空は何処までも青かった。 「私はあの子に何をしてあげられるのかしら・・・・・」 アルウェンは村の中で唯一、以前と変わらぬつき合いをしてくれる幼なじみのアエラに向かって呟いた。 「小さな子が、友達と遊ぶ事も知らずにいるなんて、絶対に良いはずが無いのに・・・・・・何もしてやれないなんて、母親として最低よね・・・・」 その問いに答える事の出来ないアエラは、ただこうして彼女が胸にためているものを聞いてやる事しか出来なかった。 「私ね・・・・時折思うのよ。全てを捨て去って、あの子と二人森を出ようかって―――でも、出来ないのよ――――この森を捨てることが」 『巫女』として、長年森全てを見守ってきたアルウェンにとって、それはどうしても出来ない行為だった。 古より受け継ぎしその役目―――【守護】の名を持つティリス一族として、そして、あの同じ名をもつ塔を守る者として。 人間からみればなんでそんな事。と、思える事だが、しかしエルフであるアルウェンには、ことさら重要で、抗うことのできない誓約なのだ。 「あなたが森を捨てられないのは、私もよく分かっているから・・・・私は、よくやっていると思っているわよ、アル。 ――――強いし、泣かないし・・・・・いい子よ。セフィルは」 「そう・・・・泣かないのよ、あの子・・・・・・。どんな時も、笑うのよ。それが余計に――――」 「・・・バカね。アルが泣いてどうするのよ」 「―――だって・・・・・・・・・あの子の前じゃ泣けないもの・・・・・・・・・・」 そんなアルウェンにアエラは黙ったまま、すぐ隣に座り背中をさすった。―――そうする事しか出来ない自分を攻めながら。 風が震えた―――――いや、風ではなく、世界が。 強烈に感じた違和感は、アノールの村を騒然とさせるには十分すぎる材料だった。 長はすぐさまアルウェンを村に呼びつけ、事の次第を究明しようとした―――――様はセフィルが疑われたのである。この原因として。 「あの子は何もしておりません。あなた方からの禁も一切破っておりません。これはもっと別の存在だと、私は思っています――――」 稟とした態度で、『巫女』アルウェンは長に告げた。 結局、村から出ることのない彼等に真実が分かろう筈もなく。おそらくは魔族がらみだろうと言うことで話が落ち着き、ともかく娘の行動には十分気をつけるようにと、再び厳命した。 そんな非礼な長達の態度に苛立つ感情をなんとか押さえつつ、アルウェンはすぐに家に戻った。 そして、村の誰も知りうることのない存在に、只一人だけ気が付いたものがいた事を知ったのは、彼女が家に戻った夜遅くだった。 「――――――『彼女』が降りてきた時に似てるの。・・・・・・・・でもこれは『彼女』じゃない。きっと『彼』だよ」 事も無げに、セフィルは感じた違和感を説明した。 誰に教えられることもなく、全てを知り、真実を語り、理を司り、そしてその全てを混沌とさせる者―――古より伝わりし『笛吹き』の存在。 アルウェンは『巫女』して、そして母として。来るべき時に備えた方がいいだろう―――眠る娘を見ながら、そう心に決めた。 「お前か。例の混血娘ってのは」 その使いの者は無遠慮に訪れた。 「・・・・・・・・・何かご用ですか。母なら村に出かけてますよ」 さすがにむっとした表情で、セフィルは村からやって来たという、若い男のエルフにそう答えた。 「んなことは、知ってるさ。オレはお前に用があって、わざわざ来たんだからな」 「・・・・・・わたし?」 そんな事がある筈は無いと怪訝そうに見てくるセフィルに対して、男はややめんどくさそうに、しかし何かを考えているのか妙にニヤニヤとして 話を続けた。 「そうだ、お前に、だ。ともかく、村の外にある塔までやってこい。場所は分かるだろ。――いいな」 言うことだけ言うと、男はさっさと帰っていってしまった。 「なんなんだか一体・・・・・・」 とはいえ、普段は無視しまくりの自分をわざわざ呼びつけに人を寄こしたぐらいだ。もしかすると村で何かあったのかもしれない―――― 「行くっきゃない・・・・・・か」 あまり気乗りはしないが母親のアルウェンの事が気に掛かり、セフィルは久々に村の方へと歩き出した。 『呪魔の森』にはアノールの村以外に、もう一つあるモノがあった。 村からさらに奥とはいえ、なぜこんな物が他からは見えないのか不思議なぐらい、その姿は森の木々とは異なる姿――森の奥深くにそびえ建つ石造りの白い塔――『ミナス・ティリス』があった。 塔の周りには、森に掛けられたものよりも、もっと遙かに強固で、幾重にも張られた結界に閉ざされていたため、誰も近づけない。 いつ、何の為に建てられたモノなのか―――それは、言い伝えでしか伺い知ることは出来ない。 しかしその言い伝えは、エルフにはわりかしポピュラーなのか、村の子供でも知っていて、もちろんセフィルも知っていたりする。 そんな塔の前には、呼びつけられたセフィルを遠巻きに囲むようにして、数人の若いエルフの男達が待っていた。 中の一人、呼び出した張本人の男がセフィルへと近づいてきた。 「この塔、お前の母親が結界を張ってるんだろ?」 正確には張っているのではない。時折、結界を補強というか、魔力を補っているだけだ。しかし、そんな説明などめんどくさいだけだったので、セフィルは無言で頷いた。 「だったら、お前。この結界解けないのか?」 いきなりの、しかも考えもしなかった話にセフィルは目を丸くした。 「・・・・・・・・・・この塔の話。知ってるでしょ・・・・・」 「当たり前だ。お前とは違って、俺達は純血なるエルフだぞ。お前が知らない事も、俺達は知ってるし、出来もする」 さも自分が優秀だと言わんばかりに、幼いセフィルを見下して男は言う。当の本人のセフィルは俯いたまま。 「この塔には、ある物が封印されてる。――――が、それが何かは誰も知らない。お前の母親も知らないみたいだな。・・・・で、だ。 この前、森の外でなにか大きな事があったらしい。それで俺達は、この塔の中が怪しいと睨んだんだ―――――」 尚も、自慢げに語る男はセフィルの様子など構うことなく、さらに話を続ける。 「だが結界が邪魔して中に入れない。長に話しても、出来ないの一点張りだし、お前の母親もダメ。 だったら、半分とはいえ、一応お前もあの『巫女』さんの血縁者だしな。一度ぐらいチャンスをやろうかと思って―――」 そこまで意気揚々と話していた男の口がぴたり、と止まり、強ばった表情へと変わっていった。 「お前・・・・・何がおかしいっ!!」 ずっと萎縮して俯いていると思ったハーフエルフの小娘が、実は笑いを噛み殺していたと気がついた男はまともに怒りを表した。 そんな男の様子に臆することもなくねセフィルは顔をあげ、真紅の瞳を男へひたり、と向けた。 「―――――?!」 そのまま無言でセフィルは男に背を向けると、とことこと塔の方へと近づいて行った。 一方、硬直しきったまま動かない男に他の者達が近づくと、男は怒りと驚きと入り交じったような様子でセフィルを睨み付けていた。 「どうしたんだ――」 「――俺達だと・・・・・・」 「は?」 様子を伺ってきた男の話を遮る様に、男は吐き捨てる様に呻いた。 「何も知らないのは、俺達の方だと―――――っ!」 『ミナス・ティリス』―――《ブライマル・エルヴァン・ロアー》古代エルフ語で言うところの【守護の塔】の壁には、同じ文字が書き記されている。 一度だけ来たことはあったが、その時はちょっと寄っただけだったので、こうしてじっくりと眺めるのは初めてだったりする。 母親のアルウェンと自分が受け継いだ一族のと同じ【ティリス=守護】の名を持つこの塔の監視も『巫女』の役割の一つなのだ。 アルウェンが村に出かけていく用事といったら、『巫女』として唄を歌うか、この塔の結界管理の事だ。 セフィルは、そっと結界へと手を伸ばす。不可視であるはずの結界が、彼女の真紅の瞳には、はっきりと見て取れていた。 何人たりとも寄せ付けぬ―――いや、どちらかと言ったら―――――『呪縛』の結界。 そんな結界に覆われた塔を眺めながら、セフィルはいつかの母親との話を思い出していた。 「どうして鳥は空を飛べると思う?」 呼び集めた鳥達を帰し、ただ1羽だけ残った青い鳥を手して、アルウェンはセフィルに訊ねた。 「・・・・羽根があるから」 「あら、羽根が在っても飛べない鳥ってのもいるのよ?」 あっさりと自分の答えを否定され、しかもそんな見たこともない無いような鳥を引き合いにだされて、セフィルはむっとした。 そんな娘の様子に、アルウェンは柔らかく微笑むと、空を仰いだ。 「羽根があっても、翼を持っていても。それを自分で動かさないと羽ばたいて飛び立つ事は出来ない―――でも、それだけでもダメなのよ」 「何で?」 普段の、ほよよんとした様子でなく、巫女然とした稟とした表情で自分に話しかけてくる。最近、こんな時が増えた様な気がする。 アルウェンは小さく短く歌うと、青い鳥は手から離れ、真っ直ぐに空へと目指して飛び立った。その様子をセフィルも同様に眺めていた。 「鳥はね――その翼に風を捉えるすべを知っているから、空を飛べるの。――――風と優しさも、その怖さも――だから彼等は空を飛べる」 森の上、青空を飛び交う鳥達を見上げていた。 いつもいつも。 そして――――絶望する。 「空を司る精霊には、空気の精霊<エリアル>と風の精霊<シルフ>が存在するの。―――――でも、その二つの精霊は似て非なる存在」 いきなり精霊の話を切り出した母親に、セフィルは驚きながらも、そのまま黙ってその言葉に耳を傾けた。 「<シルフ>は4大精霊の中でも、一番強い力と、影響力を持つの。それはね、その精霊が『風』を司るからなの。風は全てに等しく吹き渡るもの ―――炎を煽り、水面を叩き、大地を渡る――常に動き、働き掛けるから、どの精霊にも強く干渉できる。・・・・・セフィルなら、分かるでしょう?」 問いかけではなく、確認。――――セフィルは強く頷いた。ただ、どうしてそんな話を自分にするのか、その真意は分からなかったが。 『ミナス・ティリス』を前にしてセフィルは思う。 鳥も風も、動くからこそ、その存在がはっきりとするのだ。鳥は風を捉え、自らの翼で羽ばたく。 ならば風は――――? 「じゃぁ、この塔の中身は死んでるのと同じなんだね――――」 過去にも現在にも。そして――――未来などには期待も何も持っていない自分と同じ。 すうっと、大きく深呼吸をする。 そしてゆっくりと、その唄――『呪歌』は本来の姿のままに紡がれた。 誰に教えられる事もなく、誰に聞く事もなくとも、その『唄』は彼女の体を駆けめぐり、その奥底に眠る何かを揺り動かすようにして、 その独得の『唄』と旋律は紡がれ流れ、次第にセフィルの周りへと収束していく。 只ならぬ魔力の気配に、村にいた長バルドールとアルウェンは、慌てて『ミナス・ティリス』へ駆けつけた。 そして彼等が目にした光景は―――未だかつて誰も寄せ付けず何人も拒んできた塔が、彼女を受け入れ、 その手に、――風の精霊石<Vilya(ヴェルヤ)>を託した後だった。 |
15263 | 過去の羽根 後編 | ゆえ E-mail URL | 5/4-15:08 |
記事番号15262へのコメント どうして笑ってるの どうしてそばにいるの どうして離れていくの ねぇ教えて いつから強くなった いつから弱さ感じた いつまで待っていれば 解り合える日が来る 手にしたモノは大きくて。 手放したモノは切なくて。 全部分かった気でいて、結局何にも解っていなかったのは、自分自身だったんだ。 風は、動きつづけ吹かなきゃ風にはならなくて。 羽根は、その風を捉える為に、動くさなくては意味がなくて。 一人きりで生まれて 一人きりで生きていく きっとそんな毎日が当たり前だと思ってた ******************* 『天空歌集』〜別集 【過去の羽根】後編 ******************* 【守護の塔】――ミナス・ティリスがその身に封印していたモノは、古のエルフ達が伝えた、精霊の魔力のまさに結晶体だった。 その影響力の強さは、森一帯にこの時期には不釣り合いな大雨が降り続いたことで証明された。 「・・・・・・これは、我らの手には余る物。だから、代々塔に封印をしてまで保管していたのだろう・・・・・・・・」 アノールの長、バルドールは長老会で告げ、元々塔の監視を担っていた『巫女』アルウェンに一任する事を他の者も不承不承ながらも採択した。 ・・・・・・・・・・・あれから。 長に呼びつけられ、むちゃくちゃ怒られたり罵られたりしたけど、母さまは厳しい顔をしてわたしを見るだけで、何も言って来なかった。 それが返って無言の圧迫感となって、何となく母さまを避けるようになってしまった。あの長みたいに、言ってくれた方がずっと楽なのに。 まさか自分でもこんな大事になるなんて、思っても見なかった。 ただ、目の前にあった塔に何でがんじがらめになって動けないでいたから。・・・・だから、わたしは迷わずその戒めを解いた。 そして手にした白い石は、何故だかとても手に馴染んだ。ずっと前から知っている・・・・・何故だかそんな気がした。 もしかしたら――――――そんな期待も。 「あの石は私が預かります。私が『良い』と言わない限り、絶対に触ったり、持ち出したりしてはダメよ」 石を持ち帰ったアルウェンは、石をねだるセフィルに強い口調で言い聞かせた。 「なんでっ!だってあの石、見付けたのわたしだよっ?!触るくらいいいじゃないの!!」 普段は全く物に執着心など欠片も見せない娘の態度にアルウェンは驚いたが、嘆息し微笑むと優しく、しかしキッパリとそれを突っぱねた。 「いくらあなたの頼みでも、これだけは聞けないの。お願い、解って頂戴、せっちゃん・・・・・これは、貴方の為でも――――」 「知らないし、そんなの要らないっ!大体『外』にも何処にも出られなくて、けど居てもいいって処も、何にも無いわたしに、そんなのって意味無いもん――――!!!」 そう叫んだ、次の瞬間。 セフィルは振り切るように―――家を飛び出した。 その時、ちらりと見えたのは・・・・初めて見る、母親の涙。 そんな母親の様子に一瞬動揺し、躊躇したセフィルだが、しかしどうする事も出来ずに、降り始めた雪の舞い散る森の中へと走り出した。 めちゃくちゃに森の中を走った。 ただ逃げ出したい。それだけだった。 かつんっ。 こつっ。 べしゃっ。 ――――木の根っこに足を引っかけて転ぶまで。 「・・・・ったたたた・・・」 罰悪く起きあがったわたしの目の前には、白いあの石が転がっていた。 「・・・・そっか・・・・あの時思わず持って出ちゃったんだ・・・・・・」 ぱんぱんと服に付いた土を払うと、その石を手にとって、はぁっ、と息を吹きかけで袖でこしこしと泥を落として綺麗にした。 白く、不思議な輝きを放つこの石の意味は解らないけれど、でも持っているだけで、妙に安心できるし、何よりこうして胸に抱いて目を閉じると、 今まで知らなかったような事を直接、わたしに語りかけてくれるよう。 この石はわたしの石だ。 なのに母さまは、あの人達と同じように、わたしから取り上げようとした。――嫌だった。 ・・・・結局。誰もわたしの事なんか認めてくれないし、居場所なんて何処にもないんだと、つくづく思い知らされた。 たった一つだけ――――――其処だけにはあると信じていた、母さまの腕の中にも。 「・・・・・・・・・・・さむっ・・・・」 ぶるっと、寒気がしたのに気が付けば、空から雪が降っていた。どうりで、寒いわけだ。 「・・・・・・・これもお前の力なの?」 手にした白い石は何も語りかけてはくれなかった。 「・・セフィル・・・・・・・・・・」 初めて自我というものを、まともに出してぶつけてくれた事を素直に喜びたいが、しかしこういった状況ではそうも行かずに。 アルウェンは、暗い森へと駆け出していった娘を止めることが出来なかった。 彼女が言ったことは、紛れもない事実だったから。―――――――そして、それを望んでいないことも。 「やっぱり私はダメよ、フィ・・・・・与えられた中での時の使い方。あなたの様には出来そうにないかも・・・・・・・・・」 自嘲気味に呟くと、アルウェンはそっと涙を拭い視線を移し、そこに在るはずの<ヴェルヤ>が無いことに気が付いた。 さらに森の外に雪が降り始めていた事も。 ―――――――そして。 「・・・・・・本当に。―――――時は待ってはくれないのね・・・・」 『先見』が出来てしまう自分を力を、改めて忌まわしくも思いつつ。 アルウェンは何かを祈る様に静かに瞳を閉じた。 見当もつけずに走って来たので、何処だろうと思って回りを見渡した。 「ここって・・・・・・・・」 よく見れば、ついこの間に母さまに連れてこられた、大きいうろのある古い樹の前だった。 うろの位置はわたしの身長よりもずっと高い所に枝葉に隠れる様にして開いていて、何故かその場所を覚えておくように言われた。 理由を聞いたら「その時が来たら、ここに来なさい」――としか教えてくれなかった場所。 まあ、聞いたことにちゃんと答えてくれない事なんてしょっちゅうだから気にしてなかったけど。 「・・・・・でも、ちょうどいいかも」 わたしは手にした白い石を、その樹のうろの中に隠した。 その直後だった。 「――――え?」 何だかよく解らないけど、森の中に今まで感じた事のない、違和感というか・・・・・とにかくヤナ感じがしたのだ。 気配・・・とか言うのは、はっきりいってよく解らない。だって母さまと自分以外の存在に滅多に合うことなんて無かったから。 魔力とか魔とか。そういったものは何故かよく解るのだけども。 とにかくその時感じたものは、自分が知っているものでは無いことたげけは確か。 不安がよぎる。 嫌な予感がする。 そして、その感じがした先に私は急いで駆け出した。――――――――――――家のある方へと。 あの時、自分にもたらさせた大きな変化との出会いから、予感はあった。 何も後悔がなかったといったら嘘になる。―――でも。間違っていたとは決して思わない。 その全てを受け入れた時に、覚悟は出来ていたから。 教えてくれたのはあなた。その気持ちをくれたのもあなた。 だから。 次の時代へと続く勇気と、その羽根の羽ばたきを―――未来を。 ―――――雪の舞い散る夜 ―――――ひとつの幕が降ろされた ただ、見ている事しか出来ない自分がいた。 ただ、そこにいることしか出来ない自分が。 何も動けず、何も出来ない自分。 呆然と、樹の陰に隠れ、息を殺し気配を殺して見下ろしていた。 嫌な予感がして、家の近くまで戻ってきたら、その向こう側に見たこともない人影が見えた。 数人の男達。その背後からは、云いようもないむせ返るような気配―――初めて感じた殺気を漂わせていた。 思わずわたしは、側の樹の上へと身を隠した。 そして、木陰から見下ろした光景に―――――――――――――――――絶句した。 人間の男達。 手にするは剣。 そしてその刃は、ひとりの女性――――母さまの胸を貫いていた。 「回りもよく探せ!」 「けどよ。その鍵になる石ってヤツ、見た当たらないぞ」 「村の連中が持つ訳がないとすれば・・・・…娘の方が持っている可能性があるな」 「その辺にエルフのガキもいるはずだ、探せっ!」 男達の怒号が森の静寂を掻き乱す。 雪は嫌い。 きっと思い出すから。 今日この時、あの光景を。 空から大地へと舞い降りる幾多の雪と。 大地から空へと舞い昇るひとつの命を。 あの場を逃げるようにして、セフィルは森を再び駆け、あの大きなうろのある樹の所まで戻ってきた。 そして、うろの中から隠しておいた白い石――――<呪宝珠>を取り出す時、もう一つ別の包みを見つけた。 何かと開けてみると包みの中には、深緑色の帽子と数枚の服、マントとブーツに荷物を入れるためのパックと、いくばかりかのお金。一通の短い手紙を添えて。 その包みには『外』へと、彼女が旅立つには十分な支度がされていた。 セフィルは暫し呆然とその包みと手紙を眺めていたが、意を決した様に手早く支度を整え、肩から斜めに賭けたバックの中にそっと手紙と<呪宝珠>を入れると、 振り向かず真っ直ぐに歩き出した――――生まれて初めて出る森の『外』の世界へと。 『もし、風が吹いて、その時が来たのなら―――その羽根で風を捉えて羽ばたかせ。迷わず『外』の世界へ飛び立ちなさい』 少女は一人、森を後にした。 アノールの呪魔の森は、あの時から少しだけ変化した、でも変わらぬ風景を抱いていた――――まるで、彼女の帰りを待っていたかの様に。 そして―――あの時とは違い、今度は連れの者達と一緒に森を後にした彼女は、ふと目を覚ました。 「どうした、セフィル?」 突然目を覚ましたセフィルに気付き、ガウリイが声を掛けた。 「・・・・・・・あ。んと、目が覚めちゃったら・・・・」 ぽりぽりと頬をかきながら起きあがるとセフィルは、ガウリイ以外の者達がまだ寝ているのを見た。 リナとアメリアは先ほど叩きつぶした盗賊のアジトからの戦利品を前に、やんやと大盛り上がりした後、就寝し、未だ夢の中。 そんな二人を呆れて眺めていたゼルガディスは、暫く前にガウリイと見張りを交代したので、まだ眠っている。 「みんなが起きるまでもう少しあるし・・・・こっちに来るか?」 ガウリイはたき火の前に陣取っていた自分の隣をぽんぽん叩いて、セフィルを呼んだ。今更寝直すものなんだしと、セフィルは周りを起こさない様にして移動した。 「・・・・・眠れなかったか?」 カップに湧かして置いたコーヒーを入れると、中に自分ではかなり多目だと思う砂糖をいれてやる。さすがにもミルクまでは持ち歩いていないので、それは勘弁してもらう。 「ありがと・・・・・ううん。そんなこと無いよ」 そういって、ガウリイからセフィルはカップを受け取ると、ひとくち、こくんと飲んで答えた。 「そっか」 ガウリイはそう言って穏やかに微笑むと、ぽんっぽんとセフィルの頭を軽く撫でた。 そのまま、暫し無言の時が流れる。 セフィルは甘くて、それでも少し苦い感じのするコーヒーを飲みながら、たき火の向こう側で寝ている3人を見て、そして隣のガウリイを見上げた。 当の本人のガウリイは、気づかないのかどうなのか、自分の分のコーヒーを作る手元を見ている。 旅の途中に出逢った彼等。 そんな中にいる自分が、少し・・・・・不思議だった。 「ずっとな。一人で生きて、死んで行くもんだと思ってたんだ。」 いきなりのガウリイの話に、セフィルは驚いて真紅の瞳を丸くした。 「誰も信じられなくて、何もかもはねつけて。結構いい加減な生き方してた頃があってな。まあ・・・裏切りとか、そんなのが日常茶飯事の所だったし」 昔の事だけどな、と付け加えて肩をすくめるガウリイに、セフィルは、信じられないといった表情を浮かべた。 そんな少女に、ガウリイはくすっと笑うと、入れたての自分の分のコーヒーを飲みながら、セフィルのカップにもコーヒーを注いでやる。 「以外だって顔してるぞ、お前さん」 「だって、ガウリイが人を信じられないなんて・・・・・思えないもん」 「今はそうじゃ無いからな」 そういってガウリイは周りの仲間達を見た。まだ夜明けまでには間があるので、起きてくる気配は一向にない。 それを確認すると、ガウリイはセフィルに視線を戻し、話を続けた。 「まあ、こんなオレでも昔は、色々とあってな。周りの評価とか、期待とか、思惑とか。そんなもんに振り回されて、嫌気がさしてたんだ。気が付くと家宝の剣もって飛び出しちまってた」 その時の事を思い出したのか、ガウリイは苦笑した。 ずっと森の外に出たかった。自由が欲しかったから。 本を読んでも、歌を唄っても。ここにいて・・・生きていてもいいっていう自由。 『外』にさえ出れば、そしたらあると思っていた。―――――だから、知りたかった。出たかった。 でも。動かなかった自分。 「それからは、ふらふらとあちこち旅したんだ。一人で。で、まあ・・・・いろんな仕事もして」 リナから昔、ガウリイが傭兵をしていたという話は、ちらりとセフィルも聞いている。 ただ、リナ本人も詳しいことは知らないと言っていたが。 「でも、リナと出逢って。ゼルやアメリア達と旅をして。そうじゃない自分に気が付いたんだ。一人だけじゃない自分に、な」 ガウリイの穏やかな表情を見て、セフィルも次第に穏やかでそして安心した気持ちに包まれた。 あの時、鳥はどうして飛べるのかと、聞かれた時、羽根だけじゃダメと言われた。 自分で羽ばたいて、そして風をその羽根で捉えないと、空には行けない。それは鳥が、風の動きを知ってるから。 そんな風は、常に変化して、動き続けるから風なんだ。 「結局・・・・自分から動き出さないと、なにも始まらないし、変わらない。だってね・・・・・」 青い鳥が飛び去るのを見送るようにして、母さまは話してくれた。 ―――――――――生きることは、動き続けることだと。 「眠っちまったか・・・」 やはりまだ眠かったのか、少しだけ飲み残したカップを持ったままガウリイに寄りかかるようにして、セフィルは何時の間にか眠っていた。 穏やかな、安心しきった寝顔をして。 そっとカップを手から取ると、ガウリイは横に置いていた毛布をセフィルに掛けてやる。 何故、そんな昔の話をこの少女に切り出したのか。 実は言った本人のガウリイも不思議だった。 ただ、この少女・・・・セフィルには何となく、話して置いた方がいいと思ったのだ。 いくらハーフエルフだからとはいえ、その背負ったもの重さは、さすがにあんまりだと思いもしたが。 結局は、その本当の重さを解るのは、本人だけだから。自分の過去の話など言った所で、どうにもならないと解っていても。 「せめて、お前さんが安心できる所ぐらいには・・・・・・なれるかな。オレでも」 もう陽が昇るね そろそろ行かなきゃ いつまでも同じ場所には いられない 「わたしにもさ。羽根があったら、あの青い鳥みたいに、自由に飛べるのかな?」 「別に羽根がなくても、私達は呪文を使えば出来るけど・・・・・羽根の方がいいの?」 「うん。あったらいいかなーって」 「私には無いけれど・・・・。あなたには、きっと在るわ。森も、空も、過去も、時さえも。何もかも飛び越えていける、あなただけの羽根が」 過去の羽根は重すぎて、動かせなかったけど。 今吹く風は、きっとその羽根を空へと運んでくれるから。 だから、自分で羽ばたいて見ようと思えた時。 一人だけだった、自分はどこにもいなかった。 ************************************** こんにちは、ゆえです。 えー、何故に本編吹っ飛ばして、しかも【遙絆】SSではなくて、前作『天空歌集』の別集を書いてるかと、いいますと。 先日、私の某黒板HPに3人の方から、お話を頂戴しまして。その3作品とも、もうすてきだったのですよっっ!! それで、その2つの話に触発された形で、私も前々から書きたかったセフィルの過去の話を書いてみました。 『天空〜』で、それなりには語ったつもりでしたが、改めて読み替えして、セフィルの森での孤独と『外』へのこだわりと、 それに母親のアルウェンさんとの関わりや、彼女自身の思いなどを、きちんと書ききれなかったなぁと。 とくにセフィルの持つ闇といいますか、孤独感は【遙絆】に置いても、何かとポイントになる点だったので、 今回こうして、書いてみたのですが・・・・・。重いし、暗いっすね。やっぱ(苦笑) 前半は殆ど説明文・・・・・せめて後半はどうにか浮上できるようにと、ガウリイにご登場願いましたが・・・・・・・・・ははははははははは(汗) 『天空〜』の別集扱いにしたのは、時間背景的に、はやりこっちの方だろうと思いまして。18話から19話の間になります。 話の大本になったのは、浜崎あゆみの「A Song for××」という曲です。 かぁなり気に入ってる曲でして、どうしてもセフィルを思い浮かべてしまうという、もはや末期症状なのですが(苦笑) ともかく、きっかけとなったお話を下さいました、雅さん、早坂みもりちゃん、あんでぃさん。ありがとうざいましたっ! (お三方の、各作品は私のHPに在りますので、是非読まれて下さいっ!・・・・・って、あんた、そりゃ宣伝・・・) さあて、次は本編と、某会の地下活動ですな(笑)。あといいかげん、書き上げろよの異次元も(^^; 連休中にがんばろう、私っ!(←でも、11時には必ずどこかに出勤してる) |
15266 | に゛ょ―――――――――――――――――(TT) | 早坂未森 E-mail URL | 5/4-22:08 |
記事番号15263へのコメント せっちゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんっっっっっっ!!!!!!!!! ああああああああああああああ、なんでここはタグが使えないんでしょうかっ!! ああ口惜しいぃぃいぃっ!! 泣きました。 泣きました未森。 ああああああああ(TT) 過去のせっちゃんのお話…暗いですね…あう(TT) でも、せっちゃんの赤ん坊時代よりはもしかしてお母様ぽややんじゃないかも・・・? いや、それはそぉいうシリアスだからか? ……………………………あう(TT) 言葉が見つかりません。見つけられません。 なのにちゃんと見つけられているゆえさんはすごいです。 尊敬します…。 自己紹介の尊敬する人にゆえさんを付け加えようかしら。(マテ) うぬぬぬぬぬ... 本当に、悲しいです… 雪は綺麗なものですけども…時には残酷なものですよね。色んな意味で。 そして厄介なものだ。うん。 うぅぅぅううぅ…悲しくて他に言うことがないです(TT) 願わくば、せっちゃんが今幸せでありますように(TT) …余計? |
15279 | ぬ゛ょ−−−−−−−−−−−−ん(対抗すな) | ゆえ E-mail URL | 5/5-13:56 |
記事番号15266へのコメント >せっちゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああんっっっっっっ!!!!!!!!! >ああああああああああああああ、なんでここはタグが使えないんでしょうかっ!! >ああ口惜しいぃぃいぃっ!! >泣きました。 >泣きました未森。 >ああああああああ(TT) みもちゃーん(^^;魂の雄叫び、ありがとうっ!! 泣いちゃいましたか。 >過去のせっちゃんのお話…暗いですね…あう(TT) >でも、せっちゃんの赤ん坊時代よりはもしかしてお母様ぽややんじゃないかも・・・? >いや、それはそぉいうシリアスだからか? 激重の話になってしまいました(汗) アルママもぽややんとしてないし〜。けどっ、普段はほーんと、のほほんのぽややんさんなんですよぉぉぉぉ(←書いてないあんたが悪いって) うう、アルママぽややん日記でも書くかなぁ・・・・(笑) >……………………………あう(TT) >言葉が見つかりません。見つけられません。 >なのにちゃんと見つけられているゆえさんはすごいです。 んにゃ、そんなことないですよ〜(汗) 何度書き直したか。 最初の方なんて、これにさらに輪をかけての暗さだったのですから〜。 どうにかこうにかっ、て、感じでした。 ほんと最近、話まとめあげるのに苦労してます(泣) >本当に、悲しいです… >雪は綺麗なものですけども…時には残酷なものですよね。色んな意味で。 >そして厄介なものだ。うん。 今の季節には、逆行してますが(苦笑) 雪って取られようによっては、暖かかったり、冷たかったり。 私は雪をそんな風に思ってるので。 このイメージだけは、「天空〜」の話を書いていても、とても強くイメージとしてありまして。 ああ、不幸話好き・・・・・ >うぅぅぅううぅ…悲しくて他に言うことがないです(TT) >願わくば、せっちゃんが今幸せでありますように(TT) >…余計? 彼女は今は、きっと幸せだと思います。 まあ、確かにいろいろとは在りますが・・・・・基本的にはみーんな幸せ♪が、好きですから。 なんか、本当に暗い話で・・・・ 今度はほのぼのした話にしよっと(笑) |
15272 | アルままぁ―――――っっ! | ひずみ E-mail | 5/4-23:34 |
記事番号15263へのコメント アルさぁぁぁぁぁぁぁんんんんっっ!! 驚きました驚かされましたあぁぁぁっっ!! 迷わず成仏してくださいぃぃぃぃぃぃぃっっ!!(違) いやしかし、何故かのウィルパパりんとご対面の時「雨より雪が嫌い」と 言ってたか理解。そりゃ〜嫌いですわね…… 雪と聞けばぴんこぴんこ跳ねるせひうさぎを想像してたので意外だったのです、はい。 しかしアノール…やなとこだ。 セフィル嬢の苦労がもう…涙がほろりです。 それでも今のセフィルは大変そうだけど幸せそうで良かったです。 |
15286 | はぁい♪ | ゆえ E-mail URL | 5/5-20:21 |
記事番号15272へのコメント こんにちは、ゆえです♪ >アルさぁぁぁぁぁぁぁんんんんっっ!! >驚きました驚かされましたあぁぁぁっっ!! >迷わず成仏してくださいぃぃぃぃぃぃぃっっ!!(違) 迷わず成仏後、ティルと結託してシカシャーズをいぢめてると言う(待て) いや、そーじゃなくてっ!フィガロと仲良くお茶のんでると思います♪ 「あらぁ〜、せっちゃんなんか大変ねぇ」「そんな呑気でいいのか、お前・・・」とか(笑) >いやしかし、何故かのウィルパパりんとご対面の時「雨より雪が嫌い」と >言ってたか理解。そりゃ〜嫌いですわね…… >雪と聞けばぴんこぴんこ跳ねるせひうさぎを想像してたので意外だったのです、はい。 ちらっと「天空〜」本編でも言ってたりもするのですが(^^; 今は昔ほどは雪は嫌いじゃないみたすです。セフィル。ティリスとフィリスと雪遊びとかしてたらしいので(何時聞いた) 雪ウサギセフィル・・・・・・可愛いかもvv >しかしアノール…やなとこだ。 >セフィル嬢の苦労がもう…涙がほろりです。 書いてる私も嫌でした(苦笑) 感じ的にはTRYの火竜王の神殿の感じだったのですが・・・・それ以上ですな・・・・ >それでも今のセフィルは大変そうだけど幸せそうで良かったです。 今は大変ですが、その前は楽しくリナ達と暮らしてます♪ 今回の話は、一応セフィルの設定を自分でもはっきりさせるために書いたのですが、やはり激烈に暗い話になってしまいました〜〜。 せめて【遙絆】SSでは、明るい話にして上げようと思ってます〜〜。 |
15274 | 重いですね(笑) | あごん E-mail | 5/4-23:54 |
記事番号15263へのコメント こんばんわvv ゆえさん、あんなギリギリでレスしないでください(笑)。 お返事書けないじゃないですか(笑)。 の、あごんです(笑)。 読んで一言。 おおおおおおおおおおおおおおお、ですね。 鳥は翼があるからこそ飛べるんじゃないって箇所が好きです。 なによりもここが頭に残っています。 セフィルの過去が暗く重いものだと知っていたせいかもしれませんが、一番印象に残ったのはここでしたね。 コレ、実は私の座右の銘なんですよね。 よくある「私も鳥のように翼をもって云々」は嫌いなんです(苦笑)。 鳥ってのは飛ぼうとする勇気がなければ飛べないもんなんですから。 鳥の雛は初めて飛ぼうとする時は、ひどい勇気を必要とします。 成鳥してもはばたき、実際に飛ぶまでは時間がかかるんですよね、案外。 そういうトコロに着目したのはさすがのゆえさんですvv もぉ大好きですvv 結婚してください(笑)。 とゆーか養女にしてください(爆)。 最後のガウリイも良かったですvv ああああああああああああああさすがは月光卍会と(笑)。 ガウリイ君、目の中にいれても痛くないご様子(笑)。 やっぱりセフィルもフィリスも結婚できないわ(笑)。 ではでは!あごんでした! アルのところは皆さんが書いてくれるでしょうからあえて書きません(笑)。 さて、と。地下の秘密会議室にでもいきましょうかね(笑)。 |
15287 | ぜる×4ほど・・・・・ | ゆえ E-mail URL | 5/5-20:50 |
記事番号15274へのコメント おつかれさまですっ会長♪日々のお勤めご苦労様です(笑) >ゆえさん、あんなギリギリでレスしないでください(笑)。 >お返事書けないじゃないですか(笑)。 あああああああああああああああああ、反省文2枚でいですかっ?! 最近レスをつけるのが遅すぎと反省しきりだったのに、アレですから・・・ お返事頂けなかったのは、天罰ですかねぇ・・・・・・しくしく。すみませんっ、掛けこみレスは止めましょう(苦笑) >読んで一言。 >おおおおおおおおおおおおおおお、ですね。 >鳥は翼があるからこそ飛べるんじゃないって箇所が好きです。 >なによりもここが頭に残っています。 >セフィルの過去が暗く重いものだと知っていたせいかもしれませんが、一番印象に残ったのはここでしたね。 >コレ、実は私の座右の銘なんですよね。 やっぱり重くなりました(泣) 鳥の話は前々からどこかに入れたかった話で、そういって頂けると嬉しいです♪ 座右の名ですか〜。さすがですっ。 私の座右の銘なんか「人生行き当たりばったり☆」ですもん。しかもそのまんまだし(苦笑) >よくある「私も鳥のように翼をもって云々」は嫌いなんです(苦笑)。 >鳥ってのは飛ぼうとする勇気がなければ飛べないもんなんですから。 >鳥の雛は初めて飛ぼうとする時は、ひどい勇気を必要とします。 >成鳥してもはばたき、実際に飛ぶまでは時間がかかるんですよね、案外。 鳥の巣立ちは、ものすごい勇気がいるらしいですよね。鳥じゃなくてもですが。 風も、動かなきゃただの空気ですし。 結局は自分で動き出さないと、なんにもはじまら無いんですよね。それが本当は一番難しくて大変なことではあるのですが(苦笑) >そういうトコロに着目したのはさすがのゆえさんですvv >もぉ大好きですvv >結婚してください(笑)。 >とゆーか養女にしてください(爆)。 養女かぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?嫁じゃないっすかっ?! そうですか。シカイシャーズだけに収まりきれず、とうとう・・・・・ぽっ(←をいっ!) さすが、運命の赤い電話線が繋がってる相手ですぅvv(←だから、あのねって) >最後のガウリイも良かったですvv >ああああああああああああああさすがは月光卍会と(笑)。 >ガウリイ君、目の中にいれても痛くないご様子(笑)。 >やっぱりセフィルもフィリスも結婚できないわ(笑)。 にゅふふ♪月光卍会の使命ですから(笑) ガウリイ、リナといい、セフィルにフィリス。可愛がりすぎでんがな。 嫁に出すとはきは、やはり「オレの屍をこえてけよっ」ですかね(笑) >ではでは!あごんでした! >アルのところは皆さんが書いてくれるでしょうからあえて書きません(笑)。 みなさん、あまりの重さに泣いちゃいました・・・・・・あう。 アルママ、某所とは性格が180度違ってますな(笑)でも、本来の性格はほよよんのほほんだと、私は固く信じておりますっ。 でもほよよんのほほんの割には、最近彼女の突っ込みがきついな・・・・・と体感してたりするんですが・・・・(泣) >さて、と。地下の秘密会議室にでもいきましょうかね(笑)。 最近、あごんさの各レスをカウントダウンしてます(笑) そろそろかなって♪(笑) そして今晩も私は出勤しておりますので(^^; お待ちしてますぅ♪ |
15275 | う゛〜あ゛〜。 | みてい | 5/5-00:55 |
記事番号15263へのコメント こんばんは、みていでございます。 う〜あ゛〜。 何と言いましょうか、重いっすねー。 セフィルの心の奥にあった『森』という闇。 アルウェンさんの苦悩とか、周りの反応とか。 鳥の翼の話とか。 どーしましょう、このキモチ…。 話全然変わるのですが、今みていがちょうど書いていたのに『飛べない鳥』が出てくる予定でした。 しっかし。 この話読んだ後では出せない〜〜〜〜っ。 ううううっ。 ……………………………ι …………………………………ιι ・・………………………………………………………………ιιι おし、ちょっといじろう(ちょっとかいっ!) ではでは、みていでございました。 |
15288 | だ〜あ゛あ゛あ゛あ〜〜 | ゆえ E-mail URL | 5/5-21:01 |
記事番号15275へのコメント >こんばんは、みていでございます。 こんばんわです。ゆえです♪ >う〜あ゛〜。 >何と言いましょうか、重いっすねー。 げろりんこと、重いです(汗) ある程度反応は覚悟してたのですが・・・・・皆さんあまりの重さに・・・・にゅぅぅぅ〜 >セフィルの心の奥にあった『森』という闇。 >アルウェンさんの苦悩とか、周りの反応とか。 >鳥の翼の話とか。 >どーしましょう、このキモチ…。 どうしましょうっ?! あああああああああああ、こねた放出しましょうかっ?!(←既にしてたりして) それとも、めろめろのラブラブ話とかっ?! ううううう、みていさんの気分を重くしていまいました〜〜〜。 暗い話を書こうと思って書くと、此処まで暗くて重くなるもんだと改めて身をもって知りました・・・・ >話全然変わるのですが、今みていがちょうど書いていたのに『飛べない鳥』が出てくる予定でした。 >しっかし。 >この話読んだ後では出せない〜〜〜〜っ。 >ううううっ。 >……………………………ι >…………………………………ιι >・・………………………………………………………………ιιι >おし、ちょっといじろう(ちょっとかいっ!) な゛ぁ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−っ?! さらにどうしましょっ?!みていさんの話掛けなくしちゃってっ!! 私の話なんか、忘れ去っていいですっ! みていさんの「飛べない鳥」の話、読みたいですぅぅぅぅぅぅぅ。 よもや、こんな余波がでようとは・・・・・(滝汗) やっぱり、話は明るい方がいいなと、しみじみ痛感しました、ゆえでした(泣) |
15280 | うう〜(T△T) | あんでぃ E-mail | 5/5-15:25 |
記事番号15263へのコメント こんにちは♪あんでぃです 昨夜はお世話になりましたv楽しかったです♪そしていきなり消えて申し訳ありませんm(_ _)m せっちゃん・・・(泣)そしてアルママ・・・・・・悲しいです(T T) エルフ達のせっちゃんに対する扱いはめちゃめちゃ腹立ちます(怒)偏見とか、差別とかそういったものを考えさせられます。やっぱり・・・・・ いつかこんな日が来るって分かっていたから、その日の準備がしてあった・・・・ それもすごく悲しいです。 分かっていたならどうして避けられなかったか、そればっかり考えてしまいます(後ろ向き) 『天空〜』の彼女の飛び出す前に彼女はこんな事を感じていたんだなぁ、と思いつつ、『遥か〜』の続きを楽しみに待ちます!! それでは、あんでぃでした☆ |
15289 | Re:うう〜(T△T) | ゆえ E-mail URL | 5/5-21:13 |
記事番号15280へのコメント >こんにちは♪あんでぃです こんにちばんわです♪ゆえです。 >昨夜はお世話になりましたv楽しかったです♪そしていきなり消えて申し訳ありませんm(_ _)m いえいえ、その後大丈夫でしたか? さすがに最近、この生活はやばすぎるとは思ってるのですが・・・・懲りないみたいです(笑) >せっちゃん・・・(泣)そしてアルママ・・・・・・悲しいです(T T) >エルフ達のせっちゃんに対する扱いはめちゃめちゃ腹立ちます(怒)偏見とか、差別とかそういったものを考えさせられます。やっぱり・・・・・ もう、そういって頂けるだけで嬉しいです。 前から辛かった分、今は何をしても楽しい筈ですから、お嬢。 アルママも、きっと天国でフィガロさんと仲良くお茶してると思いますのです♪ たまにどっかの姐さんとつるんで、某司会者組をいぢめてますが(苦笑) >いつかこんな日が来るって分かっていたから、その日の準備がしてあった・・・・ >それもすごく悲しいです。 >分かっていたならどうして避けられなかったか、そればっかり考えてしまいます(後ろ向き) 裏設定でアルウェンは少しだけ「先見」ができるのですが、自分の最後というよりも、セフィルの大きな転機と旅立ちがあると思って、そっと用意してたんだと。 分かっていても避けられない事もあるし、多分アルウェンはそのまま受け入れる方がいいと思ったのでしょうね。 >『天空〜』の彼女の飛び出す前に彼女はこんな事を感じていたんだなぁ、と思いつつ、『遥か〜』の続きを楽しみに待ちます!! リナ達と出会う前、一人旅をしていた時の話も在ったりしますが、こっちはもう少し明るいです。 でないと、リナ達と出会った時にセフィルの性格が、やたらと暗くなりそうなので(苦笑) ともかく今回は、セフィルの持つ孤独感を知っていてもらいたかったので・・・・ああ、重いっ。 でもこれで【遙絆】の続きが掛けます。ここまで暗くならないようにがんばりますぅ♪ |