◆−everybody−穂摘織葉(5/11-04:10)No.15349 ┗こんにちはー!−れーな(5/12-15:12)No.15359
15349 | everybody | 穂摘織葉 E-mail URL | 5/11-04:10 |
出会いは突然だった。 こんな気持ちになるなんて・・・。 一緒にいすぎたのかもしれない。 別れがくることはわかっているのに。 歯止めがきかなくなる。 空は今日も青い。 あたしとゼロスは大きな木の根本で 太陽の光によって色が薄くなった葉を眺めながら寝転がっていた。 「ねぇ、何で魔族に生まれてきちゃったのー?」 「リナさんは何で人間に生まれてきたんですか?」 「・・・・知らないわよー。」 ちょっとふくれながらあたしは言った。 この世に生を受けたことは嬉しいと思う。 辛いことや悲しいこと、苦しいこともあるけど、 その先に待っているのは絶望だけじゃないはず。 きっと幸せが待っている。 そう信じていたのに・・・。 「僕だって知りませんよー。 ゼラス様につくられて、この世に生を受けたんですから。」 「・・・そうよね。 誰だって生まれてくるのに場所や親なんて選べないものね。」 あたしはその場から立ち上がった。 なんだかゼロスのそばにいるのが恐くなったのだ。 この澄みきった大地で・・・ううん、どこだっていい、 ゼロスと一緒にいる時間が、あたしにとって最高の幸せだと感じる。 でも、ゼロスは闇の中で滅びを求めている。 あたしは・・・生きたい・・・ゼロスと二人で・・・。 やっぱり、どんなに一緒にいても 魔族と人間じゃ、考え方そのものが違うのかな・・・。 どんなにあたしが願っても、夢でしかないのだろうか・・・。 「僕たちは同じですよ。」 ハっとしてあたしはゼロスの方に振り向いた。 「僕たちは同じです。 たとえ違う場所で生まれても、違う種族であっても。」 「ゼロス・・・。」 嬉しかった。 ずっと考え悩んでいたことに、 ゼロスが終止符を打ってくれたことが。 「リナさんとずっと一緒にいてつくづく思いました。」 「人の気持ちなんていつどこで変わるかわからないものね?」 「もし、僕たちの全てのことをわかっているのなら・・・。」 「ロード・オブ・ナイトメア・・・か。 なーんかずるいわよねぇ!全ての母だかなんだか知らないけど、 あたし達のことぜーんぶわかってるなんてさー!」 あたしは澄みきった空に大声で叫んだ。 見たこともない”母”に向かって。 「そういう意味では、僕たちは同じなんです。 あの方につくられたのですから。」 いつの間にかゼロスはあたしの隣に立っていた。 優しく微笑みながら。 |
15359 | こんにちはー! | れーな E-mail | 5/12-15:12 |
記事番号15349へのコメント ああえっと。こんにちはー!れーなですー。ちょっぴしお久しぶりですー。 織葉様のお名前を見つけて驚いて慌ててクリックしました―。 この小説、HPにUPされてたのですよね♪何度読んでもほのぼのとした気分になります・・・v 「僕たちは同じですよ」ってゼロス君の言葉がかっこ良くて好きですー。 ではでは。また何か投稿してくださいね―♪ 短くてごめんなさいー(汗)れーなでした☆ |