◆−私の可愛いあいつ10(完結)−月の人(5/11-12:55)No.15350
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15350私の可愛いあいつ10(完結)月の人 E-mail URL5/11-12:55


やっと、完結です。かなりお待たせしました。あいもかわらず、らぶらぶですが、
読んでみてくださいね。これは、ゼロリナです。(笑)
ただ、かなり長くなってますけど・・・(汗)それでは、どうぞ。


私の可愛いあいつ10

外泊でますます絆が深まった私とゼロス。
何があったかは聞かないでよ。恥ずかしいから・・・

時はもう3月。卒業が待っている。私は高1から高2へ、ゼロスは・・・
小6から卒業する。そう、ゼロスは養護学校を去っていく。
体調もいいらしいので、病棟を退院することが決まっていた。ゼロスがいなくなる・・・それは、私にとってかなり辛くて悲しいことだった・・・


「ゼロス、ここを去っても時々は遊びに来てよね。」
放課後の小学部の誰も居ない教室で私はゼロスの席に座り、ゼロスに話しかける。
ゼロスは机に手をついて床に膝をつけていた。
「もちろんですよ、リナさん。」
にっこりと満面の笑顔で答えるゼロス。その笑顔に私も笑顔を返すけど・・・
ちゃんと笑えてるかな?強張ってないかな?ゼロスと離れることが、こんなに
も辛くて寂しくなるなんて・・・心の中で不安が駆け巡る。
なんだか怖いよ。このままゼロスが離れていきそうで・・・
そんなことないのに・・・ないと思ってるのに・・・信じてるのに・・・
あの時誓った言葉は嘘じゃないのに・・・なぜか不安になる。

「リナさん?」
ゼロスに呼ばれてハッとして考えていたことを止める。
「どうかしたんですか?」
ゼロスが立ち上がり、心配そうに私の顔を覗きこむ。ダメッ、ゼロスを不安にさせちゃ。
「何でもないよ。」
私は何でもないように元気に振舞った。けど、ゼロスは悲しそうな顔をして
「何でもないなんてリナさんの顔を見てたら、そうは思えないです・・・」
そっとゼロスは私の頬に触れ
「何を考えているんですか?そんな不安そうな顔をされたら僕まで不安になり
ます。」
その声は、とても切なく、心が締め付けられる。

わかっちゃうんだね。ゼロスには。私はふーっと溜息をついて
「ごめんね。ゼロスを不安にさせるつもりはなかったの。けど、もうすぐゼロ
スはここを卒業していなくなっちゃうでしょ。なんか寂しいなぁ〜って・・・」
・・・あれっ・・・れっ・・・私の瞳からぽろぽろ涙が零れていく。
「ごっ・・・ごめん・・・ゼロス・・・私・・・」
落ちてくる涙を手で拭おうとするけど、零れ落ちる涙はなかなか止まらなくて、
とうとう下を向いて泣き出してしまった。
泣いちゃいけないってわかってるのに・・・ゼロスを余計に不安にさせるって
わかってるのに・・・止まらない・・・

私は泣き続けていた。ゼロスは何も言わない。それが、私を不安にさせる。
ゆっくりと、顔を上げてみる。私の瞳に映ったのは、ゼロスの悲痛な顔だった。
「リナさん、不安なのは僕も同じです。」
ふわりとゼロスは私を抱きしめてくる。私はゼロスの背中に腕を回した。
「僕はここを去っていきます。リナさんと離れることになります。きっと、僕は
リナさんに会えなくなることに耐えられないかもしれません。それでも、僕達には誓いの言葉があります。離れてしまっても、心が離れない限り僕達は大丈夫です。リナさん、大丈夫ですよ。」
最後の言葉は優しく諭すように私に伝えてくる。ゆっくりと不安が溶け出し、
暖かいもので満たされ、潤されていく。
「うん、ゼロスの言う通りだよね。私、ずっとゼロスのこと好きでいられる自信があるもの。大丈夫。ごめんね、心配かけちゃって・・・」
私はゼロスの背中に回した腕を強くして
「私は大丈夫だよ。ゼロス・・・私の可愛い恋人。大好き・・・」
ゼロスの優しい言葉に、想いが溢れ言葉が滑り出る。いつもなら、恥ずかしくて
なかなか言えない言葉が・・・

「リナさん!」
ゼロスが驚いた声をあげる。私をバッと離し、間近で見つめてくる。その瞳は開いていて、いつもと違った印象を私に与える。逸らせない・・・
ガタッと音がしてゼロスは私の隣に椅子を持って座り、
「僕もリナさんだけを愛してます。本当にリナさんだけを・・・」
真剣なゼロスの表情に目を奪われ、心臓はドキドキと高鳴ってくる。
私の髪を耳にかけ、耳元で囁く甘い言葉。
「キスしてもいいですか?」
私はボンッと爆発しながらも、コクンと頷く。ここが教室だってわかってても、今はゼロスとキスしたい・・・
「んっ・・・」
ゆっくりと重なる唇と唇。想いを確認しあうように分け合うように。
好きという想いが互いに溢れ出して・・・そのキスは長く熱く・・・
互いに抱きしめあって・・・
「ゼロス・・・」
「リナさん・・・」
名前を呼ぶ度に離し、また重ねて・・・
放課後の誰もいない教室で、夕日に溶け込みながら、二人の甘い時間は続いた。


そして、今日は卒業式。卒業式は体育館ですることが決まっている。
私達は朝からバタバタしていた。
「もうっ、何でこんなに忙しいのよ。アメリア、そっちは大丈夫?」
私は一人一人卒業生に花の飾りをつけている。
「はい、大丈夫です。それにしても忙しいですよね。」
「ほんとよね、イスは昨日並べたからいいんだけど。それにしても在校生が準備するのは当然とはしても。人数が少ないから大変なのよね。」
「そうですよね。これが終わったら放送の確認ですよ。」
「ああっ、そうだった。私、声が尻上がりになってるって先生に注意されてたんだ。アメリアは何も言われてないのよね。いいなぁ〜。」
「それはもちろん、発声練習はかかしませんから。ちゃんと父さんにしつけられましたし。」
胸を張って言うアメリアに私は苦笑した。アメリアのお父さんってかなり
厳しいとは聞いてたけど・・・発声練習までするとは・・・さすがだわね。

今日は私とアメリア、卒業式の進行役をする。
例えば、『卒業生の入場』とか『卒業証書の授与』とか決められてる言葉を言うだけなんだけど・・・けっこうこれが緊張したりする。
練習はいっぱいしたけど、いざ本番になると動機が高鳴る。
決められた言葉をアメリアと交互に言いながら、私達は放送席にある小さな窓から
卒業生を見ていた。
私はゼロスを、アメリアはゼルがディスくんを。胸に同じ花飾りをつけ、キリッと
した表情で真正面を向いている。と、ゼロスが私に気づいたみたい。
にっこりと満面の笑みで私を見てくる。なんだかにやけてるようにも思えるし。
そしたら、ゼロスの担任の先生が口元に拳を持ってきた。ようするに咳払いをしたみたい。それを聞いたゼロスは笑顔を止め、またキリッとした表情をした。
私はおかしくてクスクス笑ってしまう。なんか、可愛い(はぁと)。
アメリアはゼルガディスくんをしばらく見つめていた。なんだか、幸せに包まれている感じ。二人してニコニコしてたら
「何を笑っているんだ。ちゃんと進行をしろ。ほらっ、次の言葉を言う番だ。」
ガーヴ先生に叱られてしまった。私とアメリアは首をすくめて、進行に集中する。

卒業式は無事に終わり、後は卒業生を送るだけになった。
「皆さん、アーチを作って卒業生を送りましょう。」
私がその言葉を言うと、在校生、先生、父母の方達がアーチを作る。
私とアメリアもアーチを作る為、放送席を後にした。
両手を上に上げて手を組み、アーチを作る。その中を卒業生が通っていく。
ちょっと涙がにじみながらも、おめでとうと声をかけて。周りからも、おめでとうって言葉に混じって、泣いている声やヒックヒックとした嗚咽が聞こえる。
小学部が通っていく。ゼロスまで後ちょっとと思うと胸が締め付けられて。
そして、ゼロスが通っていく。ブワッと涙が溢れ出てしまって、視界が見えなくなる。でも、おめでとうの言葉はかけた。そうしたら、クイッと制服を引っ張って
「ありがとうございます、リナさん。」
小さな声で私にだけ聞こえるような声でそう言ってきた。嬉しくて、また、視界が
ぼやけてしまう。ほんとに、あれで小学生なんだから・・・不思議よね。
ほんとにおめでとう、ゼロス。心の中で小さく呟いた。


アーチから卒業生を全て送り出すと、ほっと一息・・・というわけにはいかなかった。イスや机を片付けなければいけない。これも、在校生がする。
ガチャガチャッとイスを両手に抱えながら、指定の場所になおしていく。
何回かそれを繰り返し、少し息が上がってしまった私に
「リナ、疲れただろ。俺が持つよ。」
ひょいと私が抱えてたイスを持ち上げ、運んでいくガウリイ。
「ありがと、さすがはガウリイ。頼りになるぅ。」
ちょっと誉めてみたりする。すると、ガウリイは
「そりゃ、女の子にはきついからな。俺は女性には優しいんだぜ。」
なぁ〜んてガウリイもふざけてみたりする。二人して顔を見合わせて笑いあう。

あの告白を受けてから、気まずくなると思ってたガウリイとの関係は、いつもと
まったく変わらなかった。ただ、保護者はやめてくれた。
今では、親友としてふざけたりしながらいい関係を保ってる。
ちょっと、ここだけの話だけど、最近ガウリイに彼女が出来たの。
しかも、年上。私達から見ても、とてもお似合いの二人。ガウリイは照れながら
「俺が失恋して落ち込んでた時に、癒してくれたんだ。最初は俺に構わないでくれ
と思ってたんだけどさ。彼女の言葉を聞いてて、少しずつだけどいろいろと話していったんだ。そしたら、心が軽くなって、気がついたら彼女に惚れてたんだ。
まぁ、公表は出来ない恋だけどさ。でも、いいんだ。俺は待つから・・・」
なんて私とアメリアに語ってくれた。私達は心からおめでとうと言った。
ちなみにガウリイの相手は、寮母さん。寮での先生と言ってもいいかも。
綺麗で落ち着いててとても優しい寮母さんなの。名前はね。シルフィール先生って言って、私達が憧れてる先生なのよ。なんだか、とっても嬉しい。
本当によかったね。ガウリイ。


イスや机を片付け終わった後、教室に帰り、HR(ホームルーム)をする。
それはすぐ終わり、私とアメリアは使い捨てカメラを片手に、大急ぎで小学部に
走っていった。この日の写真を撮るために・・・

小学部に着くと、他の在校生なんかも集まっていた。私はゼロスの所へ、アメリア
はゼルガディスくんの所へ行く。今では、何も気にかけるものがなかった。
「ゼロス、写真撮らない?」
椅子に座ってるゼロスに、使い捨てカメラを横に振りながら、声をかける。
「いいですよ。僕もカメラ持ってきてるんですよ。リナさんとのらぶらぶ写真を撮ろうと思って。」
「なっ・・・らぶらぶって・・・」
私が声を詰まらせ、真っ赤になって言うと
「だって、リナさんと離れてしまうんですよ。らぶらぶな写真を撮るぐらい、いい
じゃないですかぁ〜。」
拗ねたように言うゼロスに、結局また、負けてしまう。駄目なのよ、私。
ゼロスのその顔には弱いんだから。
「えと・・・人前ではしないって約束できる?」
私は小さな声でゼロスに確認する。その顔は耳まで真っ赤だったりする。
ゼロスは私を見つめ、顔を近づけてきて・・・
チュッ♪
「にゃぁぁぁ〜っ・・・・」
私は何かわからない声をあげながら、口に手を当て叫んだ。
ゼロスが私にキスをしたのだ。しかも、皆が見てる所で・・・
一瞬、その場が凍りついた。そして・・・ざわざわしだす。

「見た?今の。」
「うん、うん。凄いよね、あんなに堂々と出来るなんて・・・」
「俺でも出来ないと思うぞ。ある意味、ゼロスは最強だな。」
口々に在校生、ゼロスの同級生が言ってくる言葉に、カカカァーッと顔に火がついた私は・・・
「ゼロスのばかぁぁ〜っ!」
そう叫びながら、慌てて教室を出ていった。


(ゼロスサイド)
「ちょっとやりすぎましたね・・・」
そう呟くと同時に、頭に衝撃が走る。
「お前は・・・いくらなんでもあれはやりすぎだ。リナ先輩が可哀相だろ。」
ゼルガディスさんが僕の頭に拳骨を食らわせ、そう言ってきた。
「すいません、ゼルガディスさん。どうも、リナさんの顔を見てると止まらなくて・・・」
「それが理由になると思うのか。結構傷ついたと思うぞ、あれは。」
「そうですか・・・どうすればいいのでしょうか?」
「俺に聞くな・・・ただ、今追いかけないと取り帰しつかなくなるかもな。」
その言葉を聞いた僕は、慌てて
「そ、そんな。そんなの嫌です。僕、リナさんを追いかけます。」
一目散に駆け出し、僕は教室を後にした。

それを見送ったゼルガディスは
「どうせ、ゼロスのことだ。しばらくしたら、すぐここに戻ってきそうだな。」
(喘息がひどくなったので、また戻ってきちゃいました。リナさん、またよろしく
お願いしますね。)
そんな言葉がゼルガディスの頭の中で浮かんでくる。ゼルガディスは苦笑して
「まったく、リナ先輩のこととなると、周りが見えなくなるよな、ゼロスの奴は。
リナ先輩、これからも大変だな。」
溜息とともに呟いた言葉は、周りに聞こえ、うんうんと一様に皆は頷いていた。

さて、ゼロスはリナを探す為、思いきり走っていた。
「どこに行ったのでしょうか?まだ、校内にいるといいんですけど・・・」
その顔は真っ青になってたりする。彼女に嫌われたんじゃないかと、そう思うと僕は気持ちが焦ってくる。
「すいません、リナさん。もうしませんから、僕を嫌わないで・・・」
悲痛な声が零れ出てくる。僕は必死に彼女を探す。けど、見つからない・・・
「見つかりません・・・もう、寮に戻ってしまったのでしょうか?」
僕は泣きそうになる。寮に彼女を訪ねることは出来る。けど、もし会ってくれなかったら・・・
この想いはどこにぶつければいいのだろう。これで、終わりだなんて絶対嫌です。
リナさん・・・あなたはどこにいるのですか?

中学部の廊下を走っていた時だった。
カタッ・・・
ある部屋から、物音が聞こえた。ここは、寮の人達が鍛錬をする場所で、今日は
卒業式だから、鍛錬はないはずだ。ひょっとしたら・・・
僕はその部屋の戸をそっと開いた。緑色のマットの上に、膝を抱えて座っている
リナさんを見つける。僕はホッとして彼女に近づこうとするけど
「来ないでよ!ゼロスなんか大嫌い!」
膝を抱えたまま、そう叫ぶ彼女に僕の足は止まってしまう。とりあえず、
戸を閉めて、彼女を見る。
「なんで・・・なんで、人前であんなことしたのよ!」
僕の顔を睨み付け、涙声で言ってくる言葉に僕はズキンときながらも
「僕はリナさんが全てなんです。愛してるリナさんの顔がとても可愛すぎて、見せびらかしたくて、ああいう行動をしました。でも、リナさんが嫌なのならもう、絶対しません。だから、だから・・・嫌わないで・・・僕を嫌わないでください。」
僕はその場から動けず、最後の言葉には思わず涙まで零れてしまう。
彼女は何も言わなかった。重い沈黙が僕を蝕んでいく。もう・・・駄目なんだろうか・・・

「反省してる?」
突然、彼女の言葉が聞こえてくる。
「してます。」
僕はすぐ答えた。すると、彼女が手招きをして僕を呼んだ。僕は小走りで彼女の元に行く。
「ここに座って・・・」
そう言われて、僕は彼女の隣に座ると、彼女が抱きしめてくれる。
「ゼロスのこと、嫌うなんて私に出来ると思う?嫌いにはならないよ。だけどね、
人前であんなことするのはやめてくれると嬉しい。だって、凄く恥ずかしいから。
だから、約束して。人前ではしないと約束して・・・」
僕は彼女の言葉をじっくりと噛み締めて聞いていた。嫌われてない・・・それが、
どんなに嬉しかった事か・・・僕は約束する。
「人前ではもう絶対しないと誓います。約束できます。」
「ありがと。約束、絶対守ってね。破ったら、本当に嫌いになるからね。」
彼女の脅しに僕は首を縦に激しく振りながら
「わかってます。絶対、守りますから。だから、リナさん・・・」
僕は、顔を上げ彼女を見つめて
「写真、一緒に撮ってもらえますか?一枚だけでもいいんです、リナさんとの写真が欲しいです・・・」
僕は精一杯訴える。

ちょっとの沈黙があった後、
「いいよ・・・けど、撮ってくれる人がいないけどどうするの?」
彼女は少し恥ずかしそうに言ってくれた。
「大丈夫ですよ。こうやって・・・」
僕はポケットの中から、カメラを取り出し、そのカメラを高く上に持ち上げ
「こうやってすれば、撮れますよ。」
「そっか・・・そういう方法もあるのね。」
彼女が感心したように声を出す。僕はカメラのフレームを覗きこんで
「リナさん、フレームに入ってないので、もうちょっと近づいてもいいですか?」
彼女に了承を得る。さすがに、何も言わないで彼女に近づくことは、許されないと思った。
「うん・・・いいけど・・・」
僕は彼女に近づく。彼女も近づいてくれる。頬と頬が密着しそうな近距離。
僕の心臓はドキドキする。顔を笑顔にし、ポーズをとって僕はカメラのボタンを押した。

パチッ・・・
僕とリナさんの最初の写真。二人だけの写真が撮れて、僕はとても嬉しかった。
「ありがとうございます、リナさん。出来あがったら届けに来ますね。」
「うん、待ってる。綺麗に撮れてるといいね。」
にっこりと彼女が言ってくれる。
「そうですね。きっと、大丈夫ですよ。」
僕は自信たっぷりに言う。彼女は笑い出し
「どこからそんな自信がくるんだか・・・でも、ゼロスの言葉って説得力あるしね。」
ウィンクしながら、茶目っ気たっぷりな彼女の言葉がくすぐったい。
今ごろ気づいてしまう。彼女と距離がかなり近い。写真を撮った時の距離のままだった。彼女の甘い息にくらくら眩暈がしそうになる。理性がもちそうにない。
僕はなんとか耐えようと頑張ってみる。けど、それもいつまでもつのか時間の問題
だった。


(リナサイドに戻ります)
ゼロスと写真を撮った。しかも、かなり近い距離で。
心臓が破裂しそうなほどだった。頬が触れそうな距離の中だったから。
ゼロスと会話をしながら、ハッと気づく。距離が写真を撮った時の距離と一緒だったから。でも、離れたくなかった。一緒にいたかった。

ゼロスの手が私に触れそうで触れてくれない・・・
なんだか、物足りない。いつものゼロスなら、すぐに触れてくるのに・・・
だから、私は行動をおこした。
ゼロスを抱きしめて、そして、頬に軽くキスをする。
「リナさん・・・」
ゼロスが私を見上げて、少し顔を赤くしている。可愛い・・・
だから、もう一度・・・
そして、ゆっくり離して
「人前は嫌だけど、二人の時はいいの。だから、ゼロスも触れてね・・・」
言った後、私の顔はゆでタコになっていく。よく考えたら、けっこう恥ずかしい
言葉だったよね。私はゼロスを見つめると、ゼロスはにっこりと笑って
「リナさんの了承をもらえたんですから、そうしますよ。」
ゼロスは私の背中に腕を回して
「愛してます、リナさん。」
その言葉が、いつも聞いてる言葉が、いつも以上に嬉しい。
「愛してる、ゼロス。」
本当に愛してる、私の可愛い恋人。ずっと、ずっと愛してる。

強く強く抱きしめあい、何も言葉に出さず、それでも幸せを互いに感じあう。
リナとゼロス、この二人に障害なんてないのかもしれない。
もし、ふりかかったとしても、二人のことだから、乗り越えていけるだろう。
それだけ、強くて深くて真っ直ぐな想い。
リナはゼロスのことを可愛い恋人として、ゼロスはリナのことを愛しい彼女として
ずっとずっと、一緒にいることだろう。
歳なんて関係ない。それさえも感じさせないほど、二人の絆は深いものだから。

                              END

やっと、やっと完結しました。ここまで読んで下さった皆様、本当にありがとう
ございます。心から感謝します。
ゼロリナが少ないと思って投稿に踏み切った作品。ちょっと実話も入ってるので
気合も入りまくりで。ただ、かなり遅くなりすぎましたが・・・
自分ではとても満足しています。リナちゃんが乙女すぎだし、ゼロス様、かなり壊れてるし、らしくないとは思ってますが、それでも書けて幸せでした。

そして、この駄文にコメントを書いてくれた、星月夜 葛葉様、ramia様、
れーな様には本当に感謝の言葉でいっぱいです。ありがとうございました。

また投稿する時があるのかは未定ですけど、もし、見かけられたら読んでくださると嬉しいです。もちろん、私が書くのでゼロリナです。(笑)

最後に一坪様、本当にありがとうございました。
かなり突っ走ったものを投稿してしまい、すいません。
また、投稿する時はよろしくお願いします。

では、読んでくれた、感想をくれた方に感謝を込めて。
月の人でした。

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15358甘い・・・ですねっvvれーな E-mail 5/12-15:04
記事番号15350へのコメント

こんにちぃわ♪れーなでっす。

最終話読ませて頂きましたー。さすがやりますねー月の人様っ(何をだ)
なんつーかもー、激激激ってくらい甘かったですー♪途中思わず砂吐いちゃいました♪(笑)

ゼロス君外見ちっこくて可愛いはずなのに中身実はカナリ大人ですしv(笑)それもまた良し、ですけどねー♪
恥ずかしがってるリナちゃんはかわゆくて・・・ふふふv(怪っ)

月の人様凄いですね―。尊敬しちゃいますよぅホント。あたしはちょこっとでも甘いとなんとなくハズくて爆発するんですねー(謎?)なんてゆーか書く手が進まない進まない(笑)時々滅茶苦茶に甘いのも書きたくなるんですけどねぇ・・・。ストーリー考える時は平気なんですよ―。けどいざ書こうとするとダメなんですね―。結局ダメぢゃん自分。
あ、話ずれてますね。

「私の可愛いあいつ」は最後の方は特に甘くて、読んでて幸せになりました♪だからこちらこそ、ありがとうございましたって感じです。
また何か投稿してください〜♪
是非是非、読ませていただきますのでv
それに最近ゼロリナ小説が少ないんですよね・・・くすん。自分のせいでもありますけど(爆)

うわぁ感想になってないよ。どうもすみませんー。
んではまた☆れーなでしたっ!

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15430おはようございます一坪 E-mail 5/16-07:27
記事番号15350へのコメント

連載お疲れさまでした。


>最後に一坪様、本当にありがとうございました。
>かなり突っ走ったものを投稿してしまい、すいません。
>また、投稿する時はよろしくお願いします。
こちらこそ、本当にありがとうございました!
もしよかったら、また投稿お願いします!