◆−選択の時 最終話−龍崎星海(5/22-23:32)No.15576 ┣なんとかセーフっ!−ねじばな(5/23-20:28)No.15585 ┃┗おめでとうございます!いつもより多く回しております!−龍崎星海(5/23-21:08)No.15590 ┗砂糖3倍増しの甘さです♪−ゆえ(5/25-08:59)No.15622 ┗パル○ウィート(笑)−龍崎星海(5/26-02:13)No.15632
15576 | 選択の時 最終話 | 龍崎星海 | 5/22-23:32 |
はい、どうも龍崎です。やっと最終話アップです。 しかし、ぐずぐずしている間に、第4話と第5話のツリーも今にも落ちそうになっている・・・ そこで、新しいツリーをつくりました。 第1話〜第3話は「過去の記事1」の中の「過去の小説18」の中のNo.15018にあります。 第4話と第5話はNo.15374にありますので、この話を読むまえに、まずそちらをお読みください。 そうそう、この話は途中で語り手が入れ替わります。 まずはリナの一人称で始まり、☆ ☆ ☆が出たらガウリイの一人称になります。 そして、再び☆ ☆ ☆が出たら、またリナの一人称となります。 ちょっと読みにくいかもしれませんが、どうぞ最後までお付き合いください。 ******************************** 選択の時 最終話 運命(さだめ) 今、あたしの目の前にあるベッドの上では、ガウリイが眠っていた。 ・・・・青い顔をしている。もう何日も眠り続けて・・・ 本当に目を覚ますのだろうか。少し、不安になる。 と、ガウリイがゆっくりと目を開けた! 「ガウリイっ!」 「・・・・・・・リナ?」 久しぶりに聞く、ガウリイの声。 ・・・・・・良かった。もう大丈夫だ。 「バカッ!何だって勝手に出てくのよ!」 あたしの想いとは裏腹な言葉が口をつく。 ・・・違う。こんな事が言いたいんじゃないのに。 と、あたしの頬を、暖かいものがつたって行く。 「・・・リナ・・・泣いているのか?」 ガウリイにそう言われて、あたしは初めて気がついた。 あたしの頬をつたっていたのは・・・涙だった。 あたしは、いつの間にか、泣いていたのだ。 ガウリイをこんな目に遭わせてしまったのが、悔しくて。 ガウリイに置いていかれたのが悲しくて。 ・・・ガウリイが・・・助かったのが嬉しくて・・・・ いろんな感情が、あたしの中でないまぜになって、涙が止まらなかった。 あたしは滂沱と涙をながしながら、話し続けた。 「あのねえ!あんたがクラゲなのは知ってたけど! 物忘れが激しいのは判ってたけど! まさか、大事な剣を忘れて行くなんて! おまけに、あたしまで忘れて行くなんて! 信じらんないわよっ!あんたの頭ん中、ヨーグルトどころか、 おがくずでも詰まってんじゃないのっ!!」 大声で一気にしゃべったせいで、息が切れたあたしは、肩で息をしていた。 深呼吸をして、息を整えると、もう一度がなり立てる。 「おまけに、あわてて剣を持って追いかけてったら、勝手に街道を外れて、 へんな村に居るし! おかげで、見つけるのがメチャメチャ大変だったじゃない! しかも、勝手にあたしに断りもなしにモンスターと戦って、死にかけるしっ!! あたしが駆けつけるのがもう少し遅かったら、あんた助からなかったのよっ!! 解ってんのっ!!!」 ハアハア言いながら、ガウリイに詰め寄る。 「・・・・・・・すまん」 「すまん、じゃないわよ!まったくっ!あんたなんてねえ! あたしが付いてないと、なんにも出来ないんじゃないの! 本当にもう!これじゃ、安心して目を離す事も出来ないじゃないの! しょーがないから、あんたに付いててあげるわよ!! ありがたいと、思いなさいよね!!」」 一気にまくし立てる。 と、それまでしゅん、としていたガウリイが、意外そうな顔をした。 「・・・・・え?・・・・・」 「なによ!その顔はっ!心優しいあたしが、頼りないあんたの面倒を 見てやろう、と言ってんのよ!何か不満でもあるのっ!!」 「・・・・・・・・・・・・いや、ない」 そう言って、ガウリイは、フワッと笑った。 その笑顔があまりにまぶしくて・・・・・ あたしは、慌てて立ち上がった。。 「そ、そうだ、ガウリイ、お腹空いたでしょ?何か作ってもらってくるわね!」 そう言って、部屋を飛び出す。 自分でも顔が真っ赤になっているのがわかる。 ・・・うう。ガウリイに見られなかったかなあ。 ・・・・・見られたかもしんない・・・・・・・ ・・・・・・・・・まあ、いいや。考えたって仕方ない。 今は、ガウリイを回復させる事だけを考えよう。 あたしは、階下にある食堂へと階段を降りて行った。 ☆ ☆ ☆ リナは今、オレのベッドにうつ伏せになって眠っている。 ついさっきまで、うるさいくらいにオレの世話を焼いていたんだが・・・・ きっと疲れているんだろう。 ・・・・・・ずっとオレの看病をしていてくれたんだな。 ありがとな。リナ。 オレは、リナが起きないように、そっとリナの髪に触れた。 リナ。お前があんなに泣くなんてな。 ミリーナが死んだ時も、ルークが死んだ時も、 ほとんど泣かなかったお前なのに。 ごめんな、リナ。お前を泣かせたのは、オレなんだよな。 ・・・・でも・・・・もう、泣かせないから。 もう、離れない・・・・離さない。 お前が、オレを選んでくれるのなら。 オレはきっと、お前を幸せにするよ・・・リナ。 約束する。今日、お前がオレのために流してくれた涙に誓うよ。 オレはそっとリナの頭をなでた。 「・・・・う、うん・・・・・」 リナが寝返りを打つ。 目を覚ますかな?とも思ったが、またリナは夢の中へと 落ちて行ったようだ。 オレはクスリと笑った。 リナ、お前さん、オレの事をクラゲ扱いするけど、いくらなんでも 剣を忘れるわけないだろう? あれは、お前のために置いてったんだよ。 ・・・・でも、その事は言わない方がいいな。 もし、言ったら・・・また、呪文で吹っ飛ばされそうだから。 それにしても・・・お前を忘れて行くだって? そんなはず、ないだろ? 自分の命を忘れてく事はあっても、リナ、お前の事を忘れる事 なんてないさ。 お前は、オレの全てなんだから。 リナ、愛してる。何よりも、誰よりも。 いつか、いつの日か、お前にそう告げよう。 お前の心の準備が出来たなら。 ・・・その前に言ったりしたら、ドラグスレイブでも食らいそうだからな。 ☆ ☆ ☆ あたし達が宿を出発したのは、ガウリイが目を覚ましてから、 2週間後のことだった。 ガウリイが旅を出来るほどに回復するのに、それだけの日数が 掛かったのだ。 旅に出る前に、まずは身体をならそう、とあたし達はガウリイが 世話になっていた村に出かけて行った。 と言うのも、ガウリイの怪我を治療するのに、あの小さな村ではいい 魔法医がいないため、少し離れた大きな町で治療を行っていたからだ。 村に戻ったガウリイは、大歓迎を受けた。 どうやら、村人全員で心配していてくれたようだ。 ・・・まあ、瀕死の状態のガウリイを連れて村を離れて以来、 全く連絡してなかったから、無理もないけど。 特に、セリナとかいう女の子の喜びようといったらなかった。 ガウリイも、その子にはすっごく優しくて・・・・ ズキン、とあたしの心臓が痛む。 何でよ!何で、仲の良い2人を見てて、あたしの心臓が痛くなんなきゃ いけないわけ? 理不尽さにイラつくあたし。 そんなあたしの見守る中、ガウリイは村の皆に別れを告げた。 セリナちゃんとかいう、女の子にも。 「じゃあなーっ!!」 気軽にそう言って、手を振って村を背にするガウリイ。 それを見送るセリナちゃんは・・・とても辛そうだ。 「いいの?これで・・・・」 あたしは、そう聞いてみる。・・・聞かずにいられなかったから。 でも、ガウリイの答えは、 「うん、いいんだ」 だった。そう言って、ニッコリと笑うガウリイの顔は、 とてもすがすがしくて・・・ 心残りがあるようには見えなかった。 じっとガウリイの顔を見ていると、今度はガウリイの方からこう聞いて来た。 「そう言うリナの方はいいのか?ピエールさんにプロポーズされてたんだろ?」 「ああ、あれ?んなの、あたしの方から振ってやったわよ。あんな軟弱者、 あたしの相手をするには、100年早いわよね」 ピラピラと手を振りながら答えるあたし。 「それに、宮廷暮らしなんてあたしの性に合わないしねー ・・・って、ちょっとガウリイ、何笑ってんのよ!」 妙にうれしそーに笑うガウリイを、あたしはにらみ付けてやった。 にらまれたガウリイは、なおも笑いながら、軽く肩をすくめて見せた。 「・・・すまん、すまん。それより、これからどこへ行くんだ? お前、あてでも有るのか?」 ・・・・・何寝ぼけてんだ、この男。 「あのねえ、ゼフィーリアへ行きたい、って言ったの、あんたの方でしょうが!! もう忘れたっての!この、クラゲ頭っ!!」 怒鳴り付けてやると・・・ガウリイときたら、ひどくビックリした顔してる。 なによ!なんだって、そんなにビックリすんのよっ!! 大きな目ん玉ひんむいてっ!!大きな口開けてっ!! そんな顔されたら、思わずほっぺた引っ張ってやりたくなるじゃないっ!! あたしが手を伸ばそうとしたその時、ガウリイが口を開いた。 「ゼフィーリア・・・行くのか?行って・・・くれるのか?」 ・・・何、バカな事言ってんだ?この男! 「当たり前でしょ!それともなによ! 今さら、行きたくない、なんて言うんじゃないでしょうね!!」 ・・・すると。ガウリイはすっごく嬉しそうに笑った。 その笑顔を見て・・・あたしは顔が真っ赤になるのを感じた。 慌てて、そっぽを向く。 「と・・・とにかく、ゼフィーリアへ向けて出発よ!! グズグズしてたら、日が暮れちゃうわ!」 「おうっ!!」 こうしてあたし達はゼフィーリアへ向けて出発した。 あたしの故郷へ。数年ぶりに会う、家族の元へと・・・・ END 「はい、長らく続きました『選択の時』第1部、これにて終了です! 今までお付き合いいただき、有り難うございました!」 「なあ、リナ」 「なによ、ガウリイ」 「せんたくもん、どこだ?」 「・・・ハ?・・・何言ってんのよ」 「だってホラ、『せんたくの時』だろ?」 ・・・・ブチッ! 「このクソクラゲ〜〜ッ!それは洗濯だ〜〜っっ!!」 ボグウァッ!! あたしのアッパーをモロに喰らい、声もなく倒れるガウリイ! 「・・・ったく!ホントにクラゲなんだから!では皆さま、また お会いする日まで、さよ〜なら〜〜〜!!」 ******************************** はい、どうもお疲れ様でした。 ・・・長いですね。申し訳ない。話の切れ目がないため、一度にアップするしか なかったんです。 それにしても・・・ガウリイ。言ってて恥ずかしくないのか!? 打ち込むこっちが恥ずかしいぞ!! あんなセリフ、吐いてっ!・・・って書いたの私か。 あはははは。書いてる時は、何とも思わなかったんですけどね。 後で読み直してみたら・・・とんでもなかったと言う・・・ えー、上でも言ってる通り、これは第1部です。 当然、第2部もあります。セイルーン編。 別名、「リナ自覚編」(笑) 最初はゲロ甘のラブコメだったんですけど、なぜかだんだんシリアスになって行く・・ どうなるかわかりませんが、この第2部のコンセプトが、 目指せ「読んでる方が恥ずかしいくらいのゲロ甘!」 という(笑)ものなんですよね。 実際にそうなるかどうかは・・・私にも解りませんが。 実は、もう一つコンセプトがありますが、そちらの方は第2部のラストまで、秘密、 という事で。 とにもかくにも、いままでお付き合いいただき、ありがとうございました。 私のつたない話をいままで読んでくださり、お礼の申し上げようもありません。 第2部の方は・・・できるだけ早めに上げたいですが、何時になるやら。 ・・・そうだ、この第1部の別名、今思いついた。 「ガウリイ決心編」でどうでしょう。・・変ですかね? ではでは、これにて失礼します。また、お会いしましょう。 |
15585 | なんとかセーフっ! | ねじばな | 5/23-20:28 |
記事番号15576へのコメント こんにちはっ!またまたいっちばんのりぃ! ガウリイ何とか治りましたねぇ。こいつぅ!リナを泣かせたな!ねーちゃんにはたかれてもしらねーぞっ!? ところで、リナってばどうやってピエールさん振ったんだろ?やっぱり某国のお姫様に祝ってもらおうとか思って使いを出したら、 「えええええっ!リナさんと結婚っ!?ガウリイさん以外のひとがっ!?悪いですがやめた方が身のためですよ。まだお若いんですから、人生投げるには早すぎますっ!」 とかってヴィジョンが送られて来て、ちょうどその時にリナが断って来た、とか? 番外編か何かで書いてほしーな♪ あ、面白いかもしんない。このネタ。「リナの求婚者」のネタ。 おし、今度気が向いたら書いてみよう。 ではではっ! |
15590 | おめでとうございます!いつもより多く回しております! | 龍崎星海 | 5/23-21:08 |
記事番号15585へのコメント > こんにちはっ!またまたいっちばんのりぃ! そうですね。お祝いに、私からの投げキッスをっ!え?いらない? そりゃそーだ(笑)。 > ガウリイ何とか治りましたねぇ。こいつぅ!リナを泣かせたな!ねーちゃんにはたかれてもしらねーぞっ!? 「ふふふ・・・リナを泣かせるなんて、いい度胸してるじゃないの・・・ 覚悟はいいんでしょうね・・・」 ゴゴゴゴゴゴゴ 「ひ・・・ひえ〜〜っ!」 抱き合ったまま、震える2人。 ・・・とか?(笑) > ところで、リナってばどうやってピエールさん振ったんだろ?やっぱり某国のお姫様に祝ってもらおうとか思って使いを出したら、 > 「えええええっ!リナさんと結婚っ!?ガウリイさん以外のひとがっ!?悪いですがやめた方が身のためですよ。まだお若いんですから、人生投げるには早すぎますっ!」 >とかってヴィジョンが送られて来て、ちょうどその時にリナが断って来た、とか? うーみゅ、それは考えてなかったな。 最初の予定では、「目の前でちょーっとドラグスレイブ使って見せたら、すっかりびびっちゃって・・・あ〜んな軟弱者、こっちから振ってやったわよ!」 となるはずだったんですよね。 >番外編か何かで書いてほしーな♪ >あ、面白いかもしんない。このネタ。「リナの求婚者」のネタ。 >おし、今度気が向いたら書いてみよう。 はは、いいですね。求婚を受ける条件が、「ねーちゃんに承諾される事」なんてのもいいんじゃないですか? >ではではっ! はい、どうもレスしていただき、ありがとうございました。 それではこれにて失礼します。 |
15622 | 砂糖3倍増しの甘さです♪ | ゆえ E-mail URL | 5/25-08:59 |
記事番号15576へのコメント こんにちは、ゆえです〜〜♪ まずは1部完結。おつかれさまでした〜。 次回に続くっ。から、心配しておりましたガウリイの安否とその後っ。 怪我はしちゃいましたが、リナと再会できて、まさに怪我の功名♪(待て) セリナちゃんに、ちょこっとヤキモチなんか焼いたりしているリナがぷりちーですぅ♪ 激甘なガウリナは、やはり良いですっ!! 第2部もさらに甘いとかっ!! ああああ、甘味地獄に落ちても読ませて戴きますぅぅぅぅ〜。 お祝いの座布団を届けつつ(笑) 楽しみにしております♪ |
15632 | パル○ウィート(笑) | 龍崎星海 | 5/26-02:13 |
記事番号15622へのコメント >こんにちは、ゆえです〜〜♪ はい、こんばんわ。龍崎こと、龍の字です。 >まずは1部完結。おつかれさまでした〜。 ありがとうございます。 な〜ぜかだんだん、長くなる〜(爆笑) >次回に続くっ。から、心配しておりましたガウリイの安否とその後っ。 >怪我はしちゃいましたが、リナと再会できて、まさに怪我の功名♪(待て) まさに、「雨降って地固まる」です。 >セリナちゃんに、ちょこっとヤキモチなんか焼いたりしているリナがぷりちーですぅ♪ ええ、でもリナ、自覚なし(笑)。 >激甘なガウリナは、やはり良いですっ!! >第2部もさらに甘いとかっ!! >ああああ、甘味地獄に落ちても読ませて戴きますぅぅぅぅ〜。 ふふふ、第2部、「リナ自覚編」どこまで甘くなるか・・・ 目指せ、パル○ウィート!(笑) でも、ちょっと切ないシーンもある・・予定です。 >お祝いの座布団を届けつつ(笑) >楽しみにしております♪ 座布団。(笑)これで10枚にまた一歩近づきました。(笑) ではでは、またお会いしましょう。 と言いつつ、これからゆえ様のHPにおじゃまする私です(笑) |