◆−選択の時 第2部 第1話 始まりはいつもギャグ−龍崎星海(6/1-22:57)No.15741
 ┗選択の時 第2部 第2話 −龍崎星海(6/6-22:29)No.15841
  ┗Re:選択の時 第2部 第2話 −ねじばな(6/6-23:00)No.15842
   ┗お早いお越しで・・・−龍崎星海(6/6-23:33)No.15844


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15741選択の時 第2部 第1話 始まりはいつもギャグ龍崎星海 6/1-22:57


はい、どうも、仕事でヨレヨレの龍崎です。
お待たせいたしました、「選択の時 第2部」始まりです。

この第2部は、全てリナの一人称になる・・予定です。
先の事は分かりませんが(笑)、とりあえず今回はリナの一人称です。
では、どうぞ。

***************************

選択の時 第2部 第1話 始まりはいつもギャグ

あたしの名前は、リナ=インバース。
こう見えても、ちょっとは名の知れた魔道士だ。
あたしの旅の連れは、ガウリイ=ガブリエフ。
見た目は金髪美形の超1流の剣士なのだが、その実、中身はただのクラゲだ。
その日、あたし達は街を一望出来る丘の上に来ていた。

「へー、ここがゼフィーリアかぁ。おっきな街だなぁ」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「ここがリナの生まれた街だろ?・・・リナ?どうしたんだ?黙り込んじまって。
故郷に帰って来たってのに、嬉しくないのか?」
「この・・・クラゲ〜〜〜ッッ!!」
スッパァ〜ン!!
景気のいい音が、辺りに響く。

「いって〜〜!!何するんだよ、リナ!ってより、何だよ、そのスリッパ!
一体どっから出したんだ!」
「こんな事もあろうかと、昨日泊まった宿屋から、パクッて来たのよ!
ンな事より、あんた、夕べの話を聞いてなかったの!『明日はセイルーン・シティね』って言ったでしょうが!」
「おお!そういえばそうだっけ?」
こ・・・こいつ・・・本気で聞いてなかったな・・・
「・・・ったく・・・以前、この街に来てるでしょうが。この町並みに見覚えはないの?」
「はっはっは!リナ、オレがそんな事を覚えていると思っているのか?」
「さわやかに笑いながら言うんじゃな〜いっ!!!」
スッパァ〜〜ンン!!
今のやり取りの間に、こっそりと呪文で強化しておいたスリッパは、胸のすっとするような、豪快な音を立てた。
「いって〜〜っ!!」
さすがのガウリイも、これはこたえたと見えて、頭を抱えて座り込んでしまった。
「ホラ、そんな所に座り込んでないで、チャッチャと歩く!
のんびりしてると、日が暮れちゃうわよ!」
目に涙をためて、恨めしげにあたしを見るガウリイをせきたてて、あたし達はセイルーン・シティへと入っていった。


久しぶりのセイルーン・シティは、相変わらずの活気だった。
「へえ〜・・・にぎやかだなぁ」
キョロキョロと、物珍しげに左右を見ながら歩くガウリイ。
こいつっ・・・まさかとは思ったが、ホンッキでここの事を忘れているらしい。
「ちょっと、ガウリイ。念のため聞くけど、アメリアの事は覚えているわよね?」
とあたしが聞くと、ガウリイはしばらく腕組みして悩んでいたが・・・
って、ちょっと待ったあ!なんで悩む!!
「まさか、あんた!忘れたんじゃないでしょうねっ!!」
ものすごい剣幕で、あたしが詰め寄ると、
「い、いや、覚えてる、覚えてる!」
あわてて答えるが、どうもアヤシイ。
「じゃ、答えてみなさいよ。アメリアって、誰?」
「そ、それは・・・」
「それは?」
「お前の知り合い!」
「このドクラゲ〜〜ッ!!」
スッパパァァ〜〜ンンッ!!
こっそりアストラル・ヴァインをかけておいたスリッパが、ガウリイの頭に炸裂する!
「だあ〜〜っ!!リナッ!!頼むから、魔法をかけたスリッパでどつくのは止めてくれっ!!」
「うっさい!忘れる、あんたが悪い!!いい、耳の穴、かっぽじってよ〜く聞きなさいよ!
アメリア、本名アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン、
ここ聖王国セイルーンのお姫様にして、天下無敵の正義おたく!
また、この国の巫女頭も勤めているわ!分かった?
・・・って、いきなり寝るなーっ!!」
スッパァァ〜ンッ!!
立ったまま寝ているガウリイの頭に、もう1度スリッパが炸裂する!
だが・・・さっきより、与えるダメージが少ない!?
チッ・・・やはり、アストラル・ヴァインは1回ごとにかけた方がいいか?

「ったく・・そうポンポン、人の頭を叩くなよ。これ以上バカになったら、どうすんだ?」
「大丈夫よ。あんたの場合は、それ以上バカになりようがないから」
「リナ・・・・お前さん、オレの事どう思ってんだ・・・」
「脊髄反射だけで生きてる、脳味噌クラゲ」
「・・・・いくらなんでも、そりゃないんじゃないか?・・・・」
「そんな事より、セイルーン王宮へと急ぐわよ!」

『久しぶりにセイルーンにやって来たあたし達!なっつかしいわね〜。
アメリアは元気にやってるかしら。次回、「友との再会」また読んでくんないと、暴れちゃうぞ〜!』

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はい、お疲れさまでした。そ、それにしても・・・スレイヤーズラジオの影響が・・・
というか、このネタ、スレイヤーズラジオでやった方がよかったんじゃないか?
と思う、今日この頃。

それはともかくとして・・・
♪はっなしが だんだん な〜がく〜なる〜 な〜がく〜なる〜
・・・なんて歌ってる場合じゃないですね。
最初の予定では、1話か2話で終わるはずだったのに・・・
これじゃあ、とってもじゃないけど、2話では終わらないわ。
おまけに、頭がすっかりギャグバージョンになっちゃってるし・・・
これでちゃんと予定通りのラブラブになるのかしら・・・・・
ま、まあ、とりあえず、気長にお待ちくださいね。
それでは、お読みいただき、ありがとうございました。

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15841選択の時 第2部 第2話 龍崎星海 6/6-22:29
記事番号15741へのコメント

いやあ、よく降りますねぇ。龍崎です。
さて、第2部第2話、やっと上がりました。
今回もリナの一人称です。では、早速どうぞ!

***************************

選択の時 第2部 第2話 友との再会

あたしたちは、セイルーン王宮の1室に通されていた。
王宮の門の前まで来た時には、“どうやって取り次いでもらおう・・・”と
少し悩んでしまったが、その心配は無用だった。
門番に名を名乗った途端に、態度がコロリと変わり、この部屋へとスムーズに
通されたのだ。

それにしても、この部屋・・・
どうやら来客用の部屋の1つらしく、なかなかに豪華な作りである。
これってやっぱし、以前この国のお家騒動を解決したのが効いてんだろうなぁ。
あれを『解決した』って言えるなら、だが。
それにしても、アメリアは元気にしてただろうか。
・・・まあ、あの娘が『元気でない』なんて、想像も出来ないが。

なんて考えていると、いきなりドアが開いて、誰かが駆け込んできた。
「リナッ!」
「アメリア!?」
アメリアは、いきなりあたしに抱きついてきた。
「リナ、お元気そうでなによりです!」
「あんたこそ!元気そうじゃない!」

久しぶりに見るアメリア。・・・綺麗になった。
大人びて・・・でも。大きな瞳は・・・無邪気な笑顔はちっとも変わっていない。
スラリと伸びた形のいい手足。
背も伸びて・・・って、ちょっと!あたしより、高いんじゃない!?
おまけに・・うっ・・・胸も一段と大きくなってやがるっ!!
くっそう・・・許すまじっ!後でシバいてやるっ!

それにしても、元から可愛かったが、愛くるしさはそのままに、大人びたその姿は、
男どもの保護欲をかき立てて止まないだろう。
ひょっとして、アメリアに微笑みかけられて落ちない男っていないんじゃないか?
と、その時。

「ガウリイさん!!」
ギク・・・まづイ・・・・
嬉しそうに駆け寄ってくるアメリアに、ガウリイは
「よう、アメリア、元気そうじゃないか!」
といつもと全然変わらない様子で挨拶を返したのだった。

ホッとするあたし。・・・何ホッとしてんだろ。それどころじゃないのに。
「ねえ、アメリア、ちょっとあんたに頼みがあるんだけど」
「頼み?・・・リナが、人に物を頼むなんて!!これは天変地異の前触れではっ!!」
意味もなしに拳を握りしめながら力説するアメリア。

・・・オイ。それ、どーゆー意味じゃ。
「・・・あたしだって、頼み事をする事くらい、あるわよ!それより、リザレクションを
覚えたいんだけど、だれかいい先生いない?
ってか、どっかそういうの覚えるのに適したトコ知んない?
ここは白魔術都市なんだから、そーゆートコには困んないでしょ?」
「リザレクション、ですか。なら、いい人が居ます!去年まで、ここの神官学校の教師を
されてた人なんですが、今はもう引退されて、悠々自適の生活を送っているはずです。
私も昔教えてもらったんですが、教育に情熱を傾けられた、立派な先生でした!
すぐに紹介状を書きますので、ここで待っててください!」
言うだけ言うと、アメリアは、小走りで部屋を飛び出して行った。

・・・・まったく、あの子は・・・変わってないわよねぇ。
あたしは軽くため息を付きながら、それを見送った。
「なあリナ、お前、リザレクションを覚えるために、ここに来たんか?」
「・・・・・ええ、そうよ。ま、アメリアに会いたかった、ってのもあるけどね」
「なんだって、今頃・・・今までだって、なくってもなんとかなったろ?
だったら、今さらわざわざ覚えなくたっていいじゃないか」

そう。確かに以前のあたしなら、そう考えたろう。
だからこそ、リザレクションを覚えなかったんだから。でも・・・
「うん・・・でもね、あたしがリザレクション使えてたら・・・助けられた人もいたな、と思うとね・・・」
そう。あたしがリザレクションを覚えてさえいたら。
きっと・・・ミリーナは死なずに済んだだろう。
そうしたら、ルークだって・・・覚醒せずに済んだ。

あの2人を死なせたのは、あたしだ・・・なんて、思い上がるつもりはない。
でも。助けられたはずの人を・・・助けられなかったのは、あたしの、
『このリナ=インバース様に、リザレクションなんて必要ないわ!!』
などと言う、今となっては愚かとしか言いようのない思い上がりのせいだ。

あの頃。故郷で平和に暮らしていた頃(あの頃は、それが平和だ、
なんてこれっぽっちも思っていなかったけど)には気が付かなかった。
でも。今なら判る。
回復魔法は、覚えておいて損はないのだ。
と言うより、出来うる限り、覚えておかなくてはならないのだ。
冒険の旅に出るのなら。戦いに・・・身を投じるのなら。

深刻な顔をして、黙り込んでしまったあたしの頭を、ガウリイがポン、と叩いた。
「・・・そうか。まあ、お前さんの気の済むようにすればいいさ。
なあに、リナの事だ、その何とかって魔法もすぐに覚えられるさ。そうだろ?」
ニパッといつものごとく笑いながら、お気軽にほざいてくれる。

「・・・・ったく。人ごとだと思って、簡単に言ってくれるわねぇ。
大体、何とか、じゃないわよ。リザレクションよ、リザレクション!
もう忘れたの!?相変わらず、クラゲなんだから!」
頭の上に置かれた手を払いのけながら、言ってやると、ガウリイは頭を掻き掻き笑っている。
ガウリイの、いつもながらの明るい笑顔をみていると、なんだか救われたような気になる。
『お前は、お前のままでいいんだぞ』って、そう言ってくれてるみたいで・・・

でも・・・だからこそ、言えない・・・
なぜ、リザレクションを覚えようと思ったのか、その本当の訳を。
言ってしまえば、ガウリイのこの笑顔が、きっと曇ってしまうから。
今まで通りの付き合いが、出来なくなってしまうから。
だから、言えない。・・・・口が裂けても・・・・・

『リザレクション、白魔法の最高峰!この天才魔道士、リナ=インバース様が、
ちょちょいのちょい、と覚えてみせるわ!次回、「修業はつらいよ!?」
読んでくんないと、ま〜た暴れちゃうぞ〜!』

*********************************

はい、お疲れ様でした。
あれから2年ほど経ったアメリアの描写は、いかがでしたか?
本当にこうなったかどうかは・・・あたしも知りません(笑)。
でも、とびっきりの美少女になっているだろう事は想像に難くありませんね。

さて、そのアメリアにガウリイが話しかけられた場面で、リナはギクッとしてますよね。
そして、その後、ホッとしてます。
これは、もちろん、「ガウリイがちゃんとアメリアの事を覚えているのか&挨拶できるのか」
という心配のせいですが、実はもう1つ訳があります。
それは、なぜでしょう。

それと、リナがリザレクションを覚えたいと思った、本当の理由ですが・・
それはこれから、追々語っていきたいと思います。
それにしても、段々と伏線が増えていく・・・
ちゃんと収拾、つくのかな・・

ああ、それにしてもそれにしても・・・
♪はっなし〜が ぜ〜んぜ〜ん す〜すま〜ない〜 す〜すま〜ない〜
なんて、歌ってる場合じゃないんですが・・・
今回の第2部はじっくりと語っています。そのせいか、話が進まない・・・
かと言って、ちゃっちゃと流しちゃったら、あっと言う間に終わっちゃうし・・・
さて、どうしたもんでしょうね。
では、お読みいただき、ありがとうございました。

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15842Re:選択の時 第2部 第2話 ねじばな E-mail 6/6-23:00
記事番号15841へのコメント

はあい♪こんにちは。

んっふっふっふっふ。
なんかいい展開になってるじゃあありませんか。

見事なもんです。次回を期待させてしまうその伏線のはりかた!
私は伏線も何もあったもんじゃありませんからねぇ・・・うらやましい。

長くても待ちます。待つから、続きを書いて下さいな。がんばれ!

なんか支離滅裂っぽい文章ですが・・・ねじばなでした!

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15844お早いお越しで・・・龍崎星海 6/6-23:33
記事番号15842へのコメント

> はあい♪こんにちは。

はい、こんにちわ、っていうか、こんばんわ、ですね。

> んっふっふっふっふ。
> なんかいい展開になってるじゃあありませんか。
>
> 見事なもんです。次回を期待させてしまうその伏線のはりかた!
> 私は伏線も何もあったもんじゃありませんからねぇ・・・うらやましい。

ふ、ありがとうございます。
でも、実は伏線を張ろうと思っていたわけではなかったりして・・
ただ単に、先の方で書く予定の事に関連したセリフを入れてみただけだったりします。
・・・あ、それを伏線、って言うんですね。あはははは・・・
でも、第1部で張った、「リナがどうやってガウリイを助けたか」という伏線(覚えてますか〜)は、「どうせ第2部でそのシーン書くから、めんどいから省略しちゃえ」(笑)という理由だったりして・・・
ふ、我ながらなンつう極悪な伏線の張り方だろう(笑)

> 長くても待ちます。待つから、続きを書いて下さいな。がんばれ!

ありがとうございます。そう言っていただけると、うれしいです。
でも・・・本当に、長くなって行く・・
次の話なんか、修行だけで1話かかりそ〜な雰囲気なんですよね〜。
こりゃ、いつ終わるやら。って、あれ?修行?修業?どっちだろ。
だいたい、魔法?魔術?どっち?という問題も・・・
まあ、いっかどっちでも。ってことで、この2つの言葉、いりまじるかもしれません。

それはそうと、いつもスレイヤーズラジオお聞きいただき、ありがとうございます。
あの番組は基本的にレスはないので、ここにてお礼させていただきますね。
そうそう、次回のスレラジオ10回の放送では、記念番組といたしまして、
ねじばなさんをお呼びする予定です。
あと、ゼロスとフィリアもよびますので、そのつもりでいてくださいね。
あ、覚悟と言った方がいいかな?・・・・ふっふっふ・・・・・

冗談はこっちへ置いておいて、本当にいつもありがとうございます。
これからもごひいきにお願いしますね。
ところで、問題です。
冗談、と言ったのは、どの部分でしょう?
ふふふふふ・・・・・龍崎でした。