◆−ともみおじょーの冒険 2−キム(6/3-16:51)No.15790


トップに戻る
15790ともみおじょーの冒険 2キム E-mail URL6/3-16:51


気がついてたらツリーが下の方に沈んでた……。投稿するの遅いぞわたしっ!もっと速く投稿しないかぁぁぁ!!?
**********************************************************************
「……ねぇ、キム。」
「……?どうかした、お嬢様。」
「来週のパーティ───」
「い・け・ま・せ・んっ!」
「えぇぇぇぇぇ!!?そこを何とかっ!」
「お嬢様にはルビナ国の繁栄のため、これからみっちり私が叩き込みますから♪」
「……ゼロス電卓───」
「ルビナ国の王女がパーティに出ないなんてもってのほか!各国の頭の固いおやぢ連中に失礼至極極まりないっ!───お嬢様、失礼のないようにお願いねっ!?」
「やっっったぁぁぁぁぁ!!!」



              ともみおじょーの冒険
          第2話 〜 王子さま、出現っ!? 〜




わいわい、がやがや。
人混みで溢れるルビナ城のパーティルーム。居るのはヒゲの似合わないかっこわるい中年おやぢばっかり。何で今日に限ってかっこいい王子さまは居ないわけっ!?
ぶつぶつ。
独り言をはくきれいなドレスに身を包んだともみお嬢様に人影が近寄る。
「よかったね、お嬢様。パーティにでれて。」
「剛ッ!───ふふん、キムにはゼロスグッズでも与えておけばだいたいしのげるからね。」
「そりゃぁね、ルビナ王国一番の漫画おたくだからね?」
「そうそう。」
お嬢様に近寄ってきたのは近衛隊長の剛。と、言うよりのお嬢様のお友達?と言った方が良いかもしれない、タダ飯ぐらいの○6ファン。
「そーいや、桃小人が探してたよ、お嬢様のこと。」
「桃小人が?ま、いっか。桃小人だし。」
「その辺の人に踏まれてそうだよねぇ〜身長60センチだし。おまけに1,5頭身♪」

わあぁぁぁぁ!!

お嬢様が近衛隊長の剛と話していると、一際大きな歓声が聞こえてきました。
「何々ッ!?何かおもしろいことでもあったの?」
野次馬根性丸出しの剛が人垣にむかって走り出す。
「ち、ちょっと待ってよっ!剛ぅぅぅ!!」
それを見て慌てて追いかけるお嬢様。

「すみません、そこどいてください……。」
やっとの事で剛に追いついたお嬢様。
「ちょっと剛ッ!?いきなり走り出さないで───」
「ごめんごめん、ついつい気になったものだから……お嬢様?」
お嬢様の視線の先を見てみる剛。
そこにあったのは、このパーティを開いた目的、エストリア公国との和平を結ぶため。その為にやってきたエストリア公国第一王位継承者、クレセント・ティル・エストリアの正当なる息子、アデル・ティル・エストリア。
短い黒髪に透き通るような白い肌、整った顔立ち。そこそこの身長。加えて優しいと噂高い王子さま。
うっとり、とした瞳でその姿を見つめるお嬢様。もしかして───
「見た目は合格だね。」
「そう?私はもうちょっと背が高い方が好みだけど。」
「キムの身長がバカみたいにデカイからそう思う───」
「殴られたいのかしら?桃小人?」
『もう殴ってるじゃん。』
教育係のキムによって殴りつけられた桃小人が無惨にも踏みつけられていく。
「う、う、う……保険〜」
「い、いつのまに!?」
驚きの声をあげる剛。横には教育係のキム、執事の葵、そしてさっきキムに殴られた桃小人が横たわっていた。
『ついさっき。』
声をそろえて言う2人。未だ復活出来ずにいる桃小人の存在は忘れられているだろう。
「そんなことより───」
「あれがともみお嬢様のはぁとを射止めた相手なの?」
問われてちらっと、お嬢様の横顔を見る剛。相変わらず視線が定まっていないご様子。
「みたい───」
「恋する乙女なのねッ!?私、お嬢様の恋に協力するわっ!!」
「へっ?私の恋に協力?」
葵の言葉にやっと正気に戻ったか、間の抜けた顔で葵のほうに向き直るお嬢様。
「そう、私たちがお嬢様とアデル王子との恋を成就させてあげるっ!」
「私は却下───って私たち!?」
「そ。私たち♪」
「あたしも協力するよ〜♪おもしろそうだから。」
「桃小人も協力するですぅぅ。」
「私はそんなめんどくさいことお断りぃぃぃ!」
「さっきから何言ってるの?みんな。」
「何って、アデル王子とらぶらぶぅな関係築こう計画を───」
「ち、ちょっとまってよ!私別にアデル王子を───」
「ごまかさなくっても良いよ、お嬢様♪心ではみんな分かってるから!」
「わ、私が好きなのは───」
「アデル王子でしょ?」
「アデル王子の───」
「アデル王子なんでしょ♪」
「アデル王子の───」
「ごまかさなくってもいいのに♪」
「付き人なのぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
ともみお嬢様の叫び声がパーティ会場いっぱいに響き渡る───
お嬢様もどこが良くてあんな付き人なんか好きになったんだろうか───
アデル王子のほうが断然かっこいいと思うけどねぇ?


**********************************************************************
お嬢様……ついに王子さま発見かと思いきや、付き人君ですか。おまけにあんまりかっこよくないし。背もそんなに高くないのにねぇ?どこが良いんだろう……。
ま、何はともあれ次の話はやいとこ投稿しよう!……呼んでくれてる人がいるかどうかは別として。(笑)