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15856 | 微笑みの傷跡 3 | ブラッド E-mail | 6/9-02:17 |
皆様こんばんわvブラッドです。 短いですが、やっと3話完成いたしました。 別作品とか投稿しつつ、こっちはほとんど手をつけてませんでした(をい) では、笑って許して下さい。第3話 ************************************** それは花が咲き乱れる小高い丘の上でした +++++++微笑みの傷跡 第3話++++++++ 小高い、真っ白な花が咲き乱れる丘の上。街の全貌が見渡せるその場所から見る太陽は、とても美しかった。 「君は何故其処にいるんだい?」 今度は立ち上がり、ジュエルはアメリアを見下ろす。 「いけませんか?」 すると彼はフッと鼻を鳴らして一言。 「勝手にすれば?」 視線を空へと移して、ジュエルは軽く目を細めていた。 「あの〜手紙見ないんですか?」 ぽけーっと空を見上げるジュエルに、アメリアは唐突に告げた。 「手紙?」 焦点が定まってない瞳でアメリアの方を向くと、まるでバンッと目の前で風船が 大きな音を立てて割れたかのようにジュエルは目をぱちっと開いた。 「どうしたんですか?」 アメリアが軽くジュエルに振れようとした瞬間、パッとジュエルはその手を払いのけて言った。 「あぁ、ありがとう。すっかり忘れていたよ。」 大袈裟に忘れていたという身振りをし、彼は封を切る。 中に入っている何十枚モノ分厚い便箋を取り出し彼は書かれている文字に見入っていた。 なにが書いてあるんだろう?そんな好奇心を抑えつつ、アメリアはジュエルの元から3歩下がった。このままずっとそばにいたら、絶対に手紙の中味を覗いてしまう。 自分でもそう思ったのだ。 誰にでも見られたくないこと、知られたくないことはあるはず。それに彼は言っていた。 『大事な手紙』だと。 アメリアは、ずっと突っ立ったまま手紙を見ている彼をじっと見つめていた。 別に他にすることもなかったし、じっと人を観察するのは特にに珍しいことでは無かった。 それに、彼の笑っていなかったあの瞳がアメリアの中で、妙に気になってしまっていたのだ。 (気になる………) 必死でその好奇心を抑えてはいるモノの、彼女の好奇心はそうそう簡単に抑えきれるようなやわなモノではない。 さんざん悩みまくった結果。 「誰からですか?」 ささっと素早く手紙をのぞき込んだ。 ジュエルはすぐにその手紙をたたむと、すぐに封筒にしまい込んだ。 「お姫様。好奇心旺盛なのはよろしいですが、人の手紙をのぞき込むなんて、いっ たいどんな教育を受けていらっしゃるのかな?」 特質な色の瞳が、太陽の光に照らされてゆらゆらと揺らめいている。 まるで、芝居の台詞のように言う彼は、その言葉を言いながらスノー・ジュエルを一つ摘んだ。 「えっと…すみませんでした………あ、スノー・ジュエル摘んでいかれるんですか?」 話を逸らそうとしたアメリアに、彼はスノー・ジュエルを自分の目線まで持っていき、無表情のままスノー・ジュエルを凝視した。 実はね、と付け加えるように言い、 「さっき、僕はこの花を『綺麗だ』と言ったけれどね、本当はこの花が大嫌いなんだよ」 ぐしゃっと握りつぶした。 白い花びらが風に吹かれて飛んでいくのを、アメリアは只見つめていた。 どうして、綺麗だという花を嫌いだといえるのだろう。 『普通』綺麗と思えるのなら、好きと思えるんじゃないか。 今の彼女には、全く理解できなかった。 「そろそろ僕は帰ろうかな。」 「はい、さようならです。ジュエルさん。」 歩みだそうとした足をパタと止め、ジュエルは咎めるようにアメリアに言った。 「………僕をさん付けで呼ぶのは止めてくれないか?イヤなことを思い出すんでね。」 その言葉には、有無を言わさぬ響きがあった。 そのまま、すたすたと歩いていった姿を見送りながらアメリアは考え込んだ。 のぞき込んだジュエルあての手紙。 でも、アメリアにはわからなかった。 彼には何処も外傷とか病気という気配すらない。 それなのに、彼に当てられた手紙の中でアメリアが見た部分には 『ジュエル=セラング』 「診断書」 自信を持っていえるのはこの二つだけだ。 診断書…… 別に只の風邪なのかもしれない。だとしても、あれは異常に分厚かった。 他に何か別の手紙でも入っているのだろうか。 (うぅぅぅぅ〜〜〜!!気になります〜〜〜〜〜!!でもやっぱりきけませんよねぇ………でもでも〜……) 心の中でうなってはため息をつき、うなってはため息をつき、またうなってはため息。 同じ事を幾度となく繰り返し、いい加減その行動の無意味さを感じとったのか、 アメリアは一度深く息をすって、肩の力を抜きながら息を吐いた。 「ちっ」 その頃のジュエルは、一人自室の机の前で手紙を読んでいた。 手を組みながら、肘を机の上につきぐっと目を瞑る。 しばらく何かを考え込んだあと、鏡の前に立ち上がり、その鏡に映る自分に手を添え、低く呟く。 「僕は…………悪くない」 まるで呪文のように、低く願うように呟くとそのままきつく唇を咬んだ。 ぎりっという音がし、唇からは真っ赤な血液がたらりと流れ落ちる。 軽く血を指で拭い、再び机の上に置かれている手紙に目を通す。 ガタンと乱暴に椅子に座って手で顔を覆い隠すようにして両肘を机へと付けると、ジュエルは唇を舐めた。 鉄臭い味がじんわりと口の中で広がっていって、奇妙な感じがした。 自分の頭の中を支配する手紙の内容に、ジュエルは必死で抵抗しようとした。 手紙の中の自分について書かれていたことを、ジュエルは認めたくなかった。 抵抗して、その支配から逃れて忘れ去ろうとした。 でも、出来なかった。 こたえは簡単だ。 それを認めようとするもう一人の自分がいたから。 中に入っていた手紙は知り合いの精神科の医者からの診察書。 それに書かれていた自分に対する分析は、信じたくなかった。 自分では、本当のところわかっているから尚更認めたくないんだろう。 自分でわかっているのに、それを指摘されると腹が立つ。 何度も頭の中に手紙に書かれていた文章がうかんでくる。 「そんなことは、わかってるさ!!」 返事を返しても、それを聞くモノは誰もいない。 やつあたりをするように、ジュエルはくしゃっと手紙を丸め込みゴミ箱へと投げ入れた。 自分を見つめることは、辛いこと。 手紙の内容を『自分』にとってはどうでもいいことだとジュエルはそう理解することにした。 だから捨てた。 だからもう見ない。 だからもう自分には必要はない。 だからどうでもいいことだ。 「僕は、悪くない。」 自分に言い聞かせるようにして呟くと、ジュエルはそのまま部屋を出た。 「そういえば、あのお姫様は今頃どうしているんだろうね」 で、どうしているかというと 「おいしいですぅぅぅぅ♪」 部屋の中で、無邪気にお菓子をほおばっていたりしていたのである。 しかし、ジュエルのことは強く頭の中に残っていた。 「また、あの丘に行ってみようかなぁ……」 あの丘から摘んできた白いスノー・ジュエルをつまみ上げて、言った。 「友達になれたらいいですよね」 そして、そのまま彼女らの長いような短いような一日は終わった。 「それが出会いの日ってわけ。」 「えぇ。そうです。」 アメリアは、リナの言った言葉に頷いた。 「で、それからそいつとは……え〜っとなんだっけ名前」 「ジュエルですよ。忘れないで下さい。」 首を傾げるガウリィに、アメリアは答える。 「で、そのジュエルとか言う奴と友達になれたのか?」 「そう……ですね。」 曖昧に答えるアメリアに、ゼルガディスは眉を顰めた。 「んじゃ、続き話しますね。」 そのまま、すぐにいつのも笑顔で言うアメリアをゼルガディスは相変わらずの無表情で見つめる。 「ジュエルは『笑えなかった』………あ、『笑おうとする事を拒否した』と言った方が正しいのかもしれませんね。」 ************************************** あぁっ!!なんちゅう4話へのふりかたしたんや、私(泣) どうしよ……次……どうしよ……ジュエル……(一応作者です) ほとんどゼルがでてこなかったりしてますが、一応ゼルアメにしようと 書いてますんで……はい……ラストはゼルアメ予定です。 でも、ラストにくのはいつになるやら(苦笑) とりあえず頑張るつもりではいますんで♪ 感想とかくれたら、マジで真剣に喜びますんで!! ではでは、最近ダイエッター魂復活のブラッドでした。 |
15872 | 減量戦隊ダイエッター!! | あごん E-mail | 6/9-22:43 |
記事番号15856へのコメント こんばんわvvあごんですv 燃えるダイエッターです(笑) 飯抜いて酒飲んでは意味ないだろうなぁと思いつつ(爆)。 微笑みの傷跡3!! お待ちしておりましたvv ジュエル君ってそーいや過去の人なんだった、と最後まで忘れてました(笑)。 う〜〜ん。ジュエル君に対する興味がアメリアのごとく涌き出して参りました♪ 続きが気になりますぅぅ!! 何故、真っ白なスノージュエルが赤く染まったのか。 ジュエルの診断書の中身とはっ!? あああああああvvv もう、生殺しですね(笑)。 ではではv短いですがこの辺でv あごんでしたv |
15897 | ダイエッター出動!! | ブラッド E-mail | 6/10-23:14 |
記事番号15872へのコメント >こんばんわvvあごんですv こんばんわですvvブラッドです☆ >燃えるダイエッターです(笑) おぉっ!!お仲間発見♪ >飯抜いて酒飲んでは意味ないだろうなぁと思いつつ(爆)。 私は飯抜きにはほとんど耐えられません…… 頑張って運動しようかなぁ……とか思いつつ結局は……(苦笑) >微笑みの傷跡3!! >お待ちしておりましたvv お待たせいたしましたvvやぁっと投稿しました♪ >ジュエル君ってそーいや過去の人なんだった、と最後まで忘れてました(笑)。 そうなんですよ。私も半分忘れてたんで、あれは自分の為にも書きました(笑) 一応、過去の話ですからねぇ…… >う〜〜ん。ジュエル君に対する興味がアメリアのごとく涌き出して参りました♪ 興味を持っていただきありがとうございますvv >続きが気になりますぅぅ!! >何故、真っ白なスノージュエルが赤く染まったのか。 >ジュエルの診断書の中身とはっ!? 続き……続き……スノー・ジュエル……診断書…… 謎はいっぱいですね(笑) どうしましょう?(をい) >あああああああvvv >もう、生殺しですね(笑)。 めちゃくちゃ生殺しです。 ってか自分でも何故こんな終わらせ方をしたのだか… >ではではv短いですがこの辺でv >あごんでしたv はいvレスありがとうございました♪ ブラッドでした♪ |