◆−幻のティントの花1−宝珠(8/9-08:57)No.16497
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16497幻のティントの花1宝珠 8/9-08:57


「ふっ・・・ふふふふふ・・・」
暗い暗い闇の奥底。
群浪の島に怪しい声が響き渡る。
「ついに出来たわよ、ダル・・・」
「ええ、ついに出来ましたわね・・・うっふっふ・・・」

「これさえ、あれば・・・。
このティントの花をあの者に飲ませてしまえば全てがわかるわね。」




「だぁっー!もうっ、あのスットコ神官!!何、考えてんのよーっ!」
宿屋の一階に、盛大にあたしの声が轟いた。
「ま、まぁまぁリナさん。どうかしたんですか?ゼロスさんと・・・」
「そうだぞ、リナ。お前さん、ぜろ・・・えっと、えーと・・・」
「ゼロスだ、ガウリィ。それぐらい、忘れるなよ・・・。」
「あ、そーそー!ゼロスだっけ!で?今なに話そうとしてたっけ・・・。」
すぱこぉーーーーーーーーーんっ!!!!

「このきくらげ、くらげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!!!(怒)」
だー!もう、いらつくわねっ。
元はといえば、みぃーーんなあの変態色ボケ魔族が悪いっ!

「おやおや。変態色ボケ魔族だなんて・・・リナさん、ひどいっ(うるうる)」

突然、現れた漆黒の闇を纏った神官はそういって瞳をうるうると滲ませて上目遣いで見てきた・・・ってあり?
上目遣い??
あたし、ゼロスより小さいはずだぞ??
「何ッ・・・・・でええぇぇぇぇぇぇぇぇっ!!??」
ずさっっ!!
あたしは、思わずその場から大声を張り上げて宿屋の部屋の隅まで非難した。
「あ、あんた・・・ほんとにゼロス・・・?」
そこにいたのは・・・小さな5歳から6歳ぐらいの男の子。
ミニチュア版の法衣を纏いまたまたミニチュア版の赤い宝玉のついた杖をそのちっちゃな手で握る彼。
肩まできっちり揃えられた明るい闇の色の髪。
そして、人のよさそうなニコ目。
こっ、こりはっ・・・・!!
あたしが声を出せないでいると可愛い可愛い(はぁと)ミニミニゼロスは困ったような顔で
「今日はリナさんにこの姿のことで、お願いがあって来たんです・・・。」
しゅんとした声。
いつもとはちがう、悲しい雰囲気。

いやん、ぷりちぃーvv(←をいこらっ)

仕方なく、あたしはゼロスを連れて宿屋の部屋へと行き、ゼロスをちょこんとベッドの上に座らせてあげた。
「で?どうしてそうなっちゃったのよ。」
「・・・・。」
「ゼロス?」
「獣王さまに実験台にされました・・・。(滝涙)」

ずべしゃぁっーーーーーー!!!!

「あ、あんた・・・懲りないのね・・・。」(汗)
「そ、そうですよ。ゼロスさん!!やられっぱなしにされるなんてそんなの悪ですっ!!」
「全く。お前は何を考えているんだ?」
「そうは言われましてもねぇ・・・僕ら、魔族は創造主の命令には絶対ですし。」
あぁ・・・そか・・・。
だから、ゼロス・・・。
「じゃぁ、どうやって戻るのよ。あんたも、いつだってその姿は嫌でしょ?あ!本来の姿に戻っちゃえば?」
あたしの言葉に、しゅんとした表情で首を横にふるゼロス。
そうか。
獣王のその実験の効力で、本来の姿には戻れないようにされているか。
「それに、この姿・・・。厄介なことに魔力まで封印されちゃってるんです。これじゃぁ・・・あまりにも困ります。」
「え、魔力までっ!?」
ひぇっ〜・・・獣王って、きめ細かいっ〜(←関心してる場合じゃないだろっ)
「元に戻る方法は?」
・・・・。
ゼロスは私を困ったような顔で上目遣いに見上げる。
どきっ・・・
やだ、ほんとに可愛い。////
「一週間、リナさんのお傍に片時も離れずいること。」
ぴしっ・・・!
え?え?
あたしだぁっーーーーー!?
「なんでよっ」
「わかりませんよ。ただ、獣王様がそういったんです。ねぇ、リナさん。だから・・・・」
「・・・ないなー・・。」
「え?」
「仕方ないなって、言ったの!あたしも、あんたがずっとその姿ってのはやだし・・・。癪だけど協力してあげるわよ。」
頬を赤らめて言ったあたしに、ゼロスは嬉しそうな顔をして
「ありがとうございますっっ」

いつものゼロスに戻ったわね。
ん?
ちょっと待て。
こいつ、さっき『片時も離れず』って言ったわよね・・・。
それって・・・

あたしの大事な盗賊いぢめもっ!?
寝るときもっ!?

それに気がついたときは、もう時既に遅し・・・。

あっーーーー!!あたしは一体これからどーーすりゃいいのよっーーー!!(涙)



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こんにちはっ♪宝珠です。
ゼロスくん、小さくなっちゃいました☆
それも、これも海王ダルフィン&獣王ゼラスの策略なのですが、
この後一体どうなるんでしょうか・・・。
リナちゃん、一週間ゼロス君といつのひもいっしょって事だねー・・・。(汗)
頑張れ、リナちゃん!めげるなリナちゃんっ!(笑)
次回は、これの続きですね。頑張らなくては!(^^)










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16498ミニチュア!?れい URL8/9-09:39
記事番号16497へのコメント


 おはようございます。

 ミニチュア版ゼロスくん…めっちゃ可愛かったですーVvv(ハート飛びまくり)
 猫化とか幼児化とかってのも結構多いんですよ、確か。
 さあ一体これからリナちゃんとゼロスくんはどうなるのやら。

 魔族が飲んでも小さくなるんですねー…まあそれはダルフ様の魔力の所為かも知れませんけど。

 人間とかが飲んでもやっぱり小さくなるんでしょーか…??

 では短いですがこれにて。
 かしこ。
 

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16499Re:感想、ありがとうございます♪宝珠 8/9-09:56
記事番号16498へのコメント

初めまして、れいさん。宝珠と申します★
ミニチュア版、ゼロス君。
話を書いている最中(!!)に思いついたのです。(^^)
よく、猫とかの話がありますけど、今回ほんとは猫耳や、なんやら
つけよーかなとか思ってたんですけどとりあえず、今はミニチュア版にしようかと(笑)
魔力も失って、体も小さくなってしまったあの薬はほとんどダル様が調合
したのです。(笑)
次回は、リナちゃんとゼロス君の一週間生活ですね。(笑)
絶対、ゼロス君何か企みますね。これは(笑)

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16512幻のティントの花2宝珠 8/10-09:49
記事番号16497へのコメント

「リッナさぁんっ♪どこに行くんですかぁっ?」
うう・・・つらい・・・。
一週間はつらい・・・。
何が悲しゅうてこんなすちゃらか魔族と・・・。
これじゃぁ、しまいにはあたし過労と精神障害で倒れてしまうわっ。
「ぜ、ゼロス・・・いい加減、離してくんない?」
とあたしの体を掴んで離さない大ばか者ににっこりと微笑みながら言ってみた。
「や・ですよぅ〜vだってだって、僕はリナさんといつのひも片時も離れずお傍にいないと駄目なんですからぁ。」
はふ。
これだ。
全く、このすっとこ神官は自分が本来の姿に戻る為といいつつ、理由をこじつけてあたしに毎日好き放題しやがってっ!!
仕方ないわね・・・。
『おしおきタ〜〜〜イム♪♪』
心の中で悪魔がちらりとそう言った気がした。
あたしは、すっと立ち上がるとゼロスの小さな手を優しく握ってその場を離れた。
「リナさん?どこに行くんです?」

―・・・くすり。
「うふふ・・・二人っきり(強調(笑))になれるところよvV」
「・・・・え」
宿屋からはずれの小屋にあたし達はたどり着いた。
そして、ちょこんとゼロスを椅子に座らせて、あたしはあるものを用意した。
「ねぇねぇ、リナさんっ♪♪もしかしてもしかしなくともやっーーと僕の長年の愛が通じたんですねっ」
「・・・ふ、ふふ・・・そんなわけないでしょーーーーーがっ!!!!ゼロスッ!これをとくと聞くがいい!!」
黒く四角い物体・これこそ秘蔵のマジックアイテム!!
ここのボタンをポチッと押すとですねェ♪♪
その四角い物体から流れ出たものは・・・
『じ〜〜〜〜〜〜〜んせ〜〜〜〜って素晴らしいッ♪』
流れ出たもの・・・それはアメリア&神族の方々の『生の賛歌』コーラス・・・。
これで精神ダメージは大きいはずよっ
「うぅ・・・リナさんひどいですっ〜〜〜〜〜〜〜〜!!(涙)」
「うっさい!ここ5日間!あたし、あんたに好いようにされてきてストレス溜まってんだからね!!」
「そうそう。全く、わらわが創ったとはいえ、こうもこっち方面に頭が良いなんて・・・」
「そうよそうよっ!!・・・・ってえ?」
この声は・・・・まさかっ!?
慌てて、後ろを振り返る。
そこにいたのは・・・
「「獣王ッ(様)!!」」
お見事、あたしとゼロスの声がハモった。
「それに、海王様まで・・・」
「おやおや。随分と可愛らしい姿になっちゃって・・・」
「でも、わらわはリナちゃんがあれくらい小さくなったら・・・きゃっ〜〜vV」
勝手に妄想して暴走しないでよ!!(怒)
「はい、リナちゃん。」
「へ?」
ゼラスに渡されたもの・・・それは、一つの虹色の光を放つ花。
「これが、ティントの花よ。」
「ティントッ・・・!?」
ティントの花。
古代より、咲き続けているといわれる伝説の花。
だけれど、それは海底の奥底に咲いている花。
しかも、海王ダルフィンの支配化の海なのだ。
つまり、人間では取りにいけない。
それで、昔から結構魔導士の間でも幻とされていた花なんだけど・・・。
「それを売って、一儲けするか。それとも、その花でゼロスを助けるか」
えっ!?
「わらわはたしかに、こいつに一週間そなたの傍にいれば元の姿に戻れると言った。しかしだな・・・」
「私が、調合の時『滅びの葉』を入れちゃいまして・・・このままだと、一週間では戻らず、いや永遠に戻らずいつかは消滅。」
ゼロスが消滅ッ・・・・?
「彼を助けられるのは、もう一度ティントの花を彼に飲ませること」
「ただし、口移しだけどねー。」


ちょっと待てぃっ!!!!
口移しって・・・冗談じゃないわよっ
「ちょっと・・・!」
「それじゃあね。タイムリミットはあと5分よ」
それだけいって、海王と獣王は消えてしまった。
五分だなんてそんな・・・
「ゼロス・・・っ!」
「リナさん・・」
やだ・・・。
姿が消えかけてる・・・。
「どうしますか?」
にっこりとした笑みで微笑むゼロス。

「決まってるでしょ。」
ふっと二人の影が重なる。

だって・・・ね。
迷惑で厄介者ですっとこ神官で生ごみでバカであほでしょうがない奴だけどね。
人を利用して利用しまくる奴だけれど・・・
だけど、助けたいぐらい、失いたくないぐらい大切な奴なんだ。


★☆お・ま・け★☆
「ねぇ、ダルちゃんV」
「何よ、ゼラス・・・気色悪い声出さないで下さる?」
「もうちょっと、さぁ・・・いい葉はなかったの?」
「へ?」
「だーかーらー、もうちょっと『滅びの葉』よりすごいやつっ!」

・・・・。
「ゼラス・・・・。
あんたの場合、『滅びの葉』より、『部下想いの葉』を五十枚ほど入れたほうがいいみたい・・・・」
頭を抱えて、すたすたと去っていく海王。
はてさて、このあとゼラスサマはどうなったのでしょうか(笑)


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こんにちは、宝珠です。
うわわっ〜〜〜、もう駄目だぁっーーー!(涙)
すみません、こんな駄文で・・・。(涙)
次回は、ちょっとシリアス物をかきます・・・。(滝涙)