◆−ゼロリナです。(2)−CAT (2001/9/18 01:17:51) No.17184
 ┣ゼロリナです。(3)−CAT (2001/9/24 22:28:22) No.17243
 ┗ゼロリナです。(4)−CAT (2001/9/24 23:06:38) No.17244
  ┣Re:こんにちわ★−宝珠 (2001/9/25 21:01:46) No.17255
  ┃┗Re:こんにちわ★−CAT (2001/9/29 03:31:30) NEW No.17290
  ┗ゼロリナですね♪−れーな (2001/9/25 22:54:59) No.17258
   ┗Re:ゼロリナですね♪−CAT (2001/9/29 03:18:16) NEW No.17289


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17184ゼロリナです。(2)CAT E-mail URL2001/9/18 01:17:51


ええっと。。。もう一度初めましてって言った方がいいかもしれない、CATです。m(_ _;)m
合宿三昧で死亡してました。なんで休みが終わるぎりぎりまで合宿なんだー!
はぁ。
さて、前回の続きです。ちなみに前回は
http://www.slayersnet.nu/~fltearth/novel/bbs/log/pslg16412.html
にあります。
遅くなりましたが、投稿させていただきます。m(_ _)m








++++++++++++++++++++++++++






好きで好きで仕方が無かった。
ただ、ただ、求めた、何処までも黒い存在。
好きだった。
狂おしいほど――――
――――切ない想い。
求めても、求めても手にすることができなかった。
否、手に入れてはいけなかった。
存在が……違いすぎるから。




いつの間に近づいたのか、カーテンに包まって窓に佇む彼女を、男は後ろから抱き込み栗色の髪に顔を埋めた。
「自分で言うのもなんですが…まさか初恋でこんなに苦しい恋をするとは思いませんでしたよ」
そう言って彼は爽やかに笑った。あまりにさらっと言われたので、抱き込まれている側は思わずあっけにとられてしまっていたが。
「さっきからさぁ、ほんとに苦しんでるとは……思えないんだけど」
じと目で、窓に映る青年を睨み付ける少女。それに気づいた彼は、そうですかぁと、いつもの微笑みを硝子越しに返した。
その微笑が、本気で本気には見えなくなって、彼女は目を伏せる。
やがてその視界を塞ぐ様に白い長い指が現れ、少女の瞼や頬や鼻筋や唇を撫でていき、最後に、顎にかけられた指に誘われるように前を向くと、目の前に映る青年の顔は、もはや笑ってはいなかった。
「…………」
静かな夜の音だけが響いていき、少女が硝子越しの視線に絶えられなくなった頃、青年は、少女の頬に自分のそれを摺り寄せた。
「一番不思議なのは……貴女の負の感情だけはとても甘いけれど苦いことでしょうか」
突然の行為に跳ねる心臓を押さえ付けるのが精一杯だった彼女は、これまた突然の言葉に、浮かんだ疑問を咄嗟に口にすることができなかった。
「……そして、明けても暮れても貴女の事を考えるようになったのは……いつからでしょうねぇ」
今度も、彼女は言葉を形にすることができずに、下を向く。
彼は、そんな少女の名を呼び、それでも反応の無い彼女の顔を覗き込んで微笑った。
「真っ赤ですよ。リナさん」
「うるさい」
拒絶の反応を示したのに、彼は嬉しそうに笑いながら彼女をきつく抱きしめる。
そうしてひとしきり笑った後のこと。

「……好きです」
「……っ……」

音が―――ひとつ響いた。

「大好きです」
不意の告白に、少女は身体を熱くさせることしかできなくて。
耳元で音を立てる口付けに、身体を震わせる事しかできなくて。
何度も繰り返された『信じるな』の警笛は、何時の間にか消えてしまっていて。
「好きです――――リナさん……っ」
吐息と共に漏れる青年の静かで狂惜し気な言葉に、思考が真っ白な羽根で埋め尽くされ―――
少女は、求められるままにキスをした。






琥珀を光に透かした様な色をした液体が、水音を立てながら、カップを満たしていく。
と、唐突に降って沸いた中音の声。
「手伝いましょうか?」
「いっ!?…いいっ!いいっ!!」
細い腕に細い足、その内に秘めた強大なパワーなど誰にも想像できない華奢な体つき。その細い身体を更に縮め、獣脂の灯に暖かく包まれた赤毛の髪を大きく振りまわした。
「いっいいからっ!いいからあっちいってて!」
目を泳がせ、自分の顔を見ようとしない彼女に彼は気がついたようで、わずかに肩を揺らしながら給湯室を出ていく。
それをしっかりと確認して、彼女は脱力と共に床へと座り込んだ。
「……だって……どうすりゃいいのよ。」
唇を尖らせて、一人剥れながら呟く。
「だいたいっ…き、きっとはどうなったのよっ。きっとはっ」
一瞬、人を食ったような笑みをした獣神官が脳裏を掠めては消えた。
「………うそつきっ」
そして、掌を頬に当て、自分でもわかるほどに熱を持ったそれを、少しでも冷まそうと努力した。
が、冷めるどころかどんどん熱くなっていくばかりで、やきもきしているところへ。
「何、していらっしゃるんですか?」
再び落ちてきた、呆れたような男の声。
思わず奇妙な声をあげて声を落としてきた相手に対峙すると、暫しの沈黙の後、彼は微笑った。
「お茶。冷めちゃいますよ?」
「あ!」
ふと一つの現実に戻されて、彼女は慌てた。
片方にしかまだ注いでいないのだ。冷めるどころか、蒸らしすぎで苦くなってしまう。
急いでポットからカップへと香茶を移すと、案の定、鮮やかな茶色というよりは、豆茶の様な色になっていた。
「あ゛ー」
後悔の響く声の後ろから、掠めるように響く笑い声。
淹れ直すと言って、カップを持ち上げた彼女の手を包むように止めた青年は、常より優しい笑みを彼女に向けた。
「僕が飲みますよ」
少女は、そんな青年の微笑みを見て、カップの中の液体を見て、もう一度青年を見て答えた。
「苦いよ?」
「かまいません」
「んーじゃ、砂糖入れる?あっま〜くして飲めば、苦いも何も無くなりそうだし」
「それじゃ苦いどころか、香茶も何も無くなるじゃないですかぁ」
狭い給湯室に笑い声が響いた。



「ね。あの…さ」
「はい?」
どことなく居心地悪そうにベッドを軋ませながら、少女は香茶を口に含んだ。対する青年は、備え付けの椅子に深く坐り、同じく備え付けのテーブルに肘をつきながら、カップをくるりとまわした。
「さっきの話。あたしの負の感情は甘いけど苦いってやつ」
男は、一瞬だけ彼女を凝視すると、先程の事を思い出すように答えた。
「あぁ、はい」
「ほんとーに味覚みたいに味があるのね」
「あー……まぁ。特に貴女のは」
からかうように男は、上目遣いで少女を視る。
「甘くてってどれくらい?」
「……砂糖と蜜を口いっぱい頬張るくらいですかね」
「うえぇ?魔族って甘党ばっかなのねー」
「あははー。甘いって言ってるのは僕くらいかもしれませんけどね」
「は?」
少女は意外な答えに動きを止めて目の前の男を凝視する。
「みなさんそれぞれ味覚が違うっていうか。表現し切れないおいしさというか。ま。おいしいに代わりは無いんですけどね。僕はなんとなく、おいしいものを表現するとき、甘いと言ってしまうんですよ」
いまいち掴みきれなくて、少女は眉を寄せたが、魔族の感覚を理解することなど無理と結論付けたのか、追及する事をやめた。
「ふーん?で、あたしは苦いんだ」
「……えぇ。貴女は……甘くて苦い……」
「それってまずくない?」
「いいえ。極上の味ですよ」
青年の満面の笑み。思わずひく彼女。
そして、暫し逡巡した後、男が口をつけている方のカップへと手を伸ばす。
「砂糖。いれていい?」
「……えぇ」
白い陶器の壷蓋を開け、白砂の塊を一つ、手で摘んで香茶の中へと落とし込んだ。
銀のスプーンでくるくると回るこげ茶色の液体。
さらさらと何もなかったかのように溶け消えたそれを少女は見詰め、暫し迷った後、もう一つだけ白の塊を静かに落とした。
回転する液体に反して、カップの底でほとんど動かない溶けずに残った粒が、硝子粒の様だと少女は思う。まるで身体に入れたら害がありそうな異質なものに見える。
小さく、彼にも解らぬほどの溜息をつくと、銀匙を置き、カップの中の液体を恐る恐る口に流し込んだ。
「……うえぇ」
男の笑い声。中音のそれは耳に心地好い。
「なんか気持ち悪いんだけど…」
青年は、そうですか?と答えると、流れる様に彼女の隣へ立ち、カップを取り上げ残りを飲んだ。
「これはこれでおいしいと思いますけど」
「あんた味覚狂ってんじゃないの?」
じと目で突っ込んでくる彼女に彼は笑い声を返した。
「あたしがこれと同義?…複雑ー。負の感情も何もって感じなわけね」
剥れる彼女に彼は、そんなことないですよと、返し、カップを、ことりと置く。
「……口にしたら、思わず顔を顰めてしまうほど……貴方の負の感情は、僕を蝕むのですよ」
「それってやっぱり不味いんぢゃ…」
「それだけ。貴方は僕を侵していた……今も」
青年は彼女の手首を強く引っ張り、彼女をシーツへと埋めた。
「!……んなっ!ゼっ」
「何もしませんよ」
男は微笑んでいた顔に哀しみを織り交ぜて嘲笑った。
「今、貴方を抱くほど、僕は酷い男ではないつもりですよ」
ふと少女は男から目を外し、状況も忘れて思考を巡らした。

明日のない恋。
今日しかない恋。
想いを刻み合うことは。
残すことは。
―――――酷だろうか?
刻まれた傷を糧に、想いを馳せ生きる事もできようものを。
「泣かれるのは嫌です。僕も……泣きたくはない」
ぼんやりとした思考の中に割り込んできた言葉に、半ば現実へと頭を向けた。
どうあっても泣かずにいられる自信は、少女にはなかった。
逆に、彼が泣いているところを想像することも、少女にはできなかった。
彼の言葉は……考えは、自分勝手だと思う。全て、彼の勝手な思い込みだ。
自分は―――そんなこと望んでいないかもしれないのに。
それとも、望んでいるかもしれない―――?

自分の答えは出せずに、瞳を閉じる少女。まだ顔にはあどけなさが残っている。
「だけど。だから。今は……泣かせてください」
そういって青年は彼女の首筋に顔を埋め、抱きしめた。
泣く、といった彼を目を見開いて一瞬凝視し、それからためらいがちに男を腕で包んで、しなやかな黒髪を撫でていった。
青年がそれ以上動くことも嗚咽が聞こえることもなかった。




月が……星が―――空が明るい。


「知ってますか?こういう夜を、星月夜って言うんですよ」
天井を見詰めるのに厭きた彼女が、窓の外へと視線をずらし、視界に入る星を賛美すると、彼は静かにそう囁いた。
「ほしづきよ……」
発声時の身体の動きにくすぐったそうにしながら青年は微笑った。
少女もそのかすかな動きに身を捻らせながら微笑い返した。
ひとしきり笑いあい、青年は緩ませていた顔を僅かに引き締めた。
「今……幸せですか?」
「…………」
その言葉に彼女も顔から、笑顔が抜けた。
今ここで、果たして幸せだと言ってしまってよいのだろうか。
言ってしまえば、それはすぐに終わってしまうような気がする。儚すぎて。
彼女は、出かかる言葉を飲み込もうと喉に力をこめようとした。
彼はゆっくりと身を起こし、彼女の髪の生え際を撫で、優しさと、読み取ることのできない複雑な感情を眼差しに宿してさらに囁いた。
「僕は……幸せですよ。最高に」
その言葉に少女は涙が出そうになった。
だからそれを見せないよう、彼の首に腕を絡ませ抱き寄せた。
「――――…あたしも」

壊れてしまいそうな言葉さえも言葉にできる
何時何処でも、自分を堂々と魅せる
――――― 自分にはない強さを持つ男

ずっとこのままでいたいと本気で思った。




++++++++++++++++++++++++++




















……ホムペできました。まだ何もありませんが、宜しければいらして下さい。(*^-^*)ノ

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17243ゼロリナです。(3)CAT E-mail URL2001/9/24 22:28:22
記事番号17184へのコメント

うみゅぅ。寂しい。(^-^;
まぁ、いいや。続きです。
忙しくなってきて、しかも書きたい事が増えた為、書き足していたのですが、余計に文が変になりました。あげく、ちゃんと直してないのですが…。(泣)
少しでも御楽しみ頂ければ、嬉しいです。m(_ _)m







++++++++++++++++++++++++++







ずっとこのままがいい。
ずっとこのままでいたい。
ずっとこうしていられる。
…そう思っていた。そう思ってきた。
そう、私は未だ幼かったから。
綱渡りをしながら、このまま越えて行けると思っていた。
目を背けていれば、いつか通り過ぎていくだろうと……
―――――願っていた。



晧い星。
照らし出された面は何処までも儚く。
いっそこの世のものとは思えぬほどに。
「……ゼロス」
外へ出ようと言い出したのは彼だった。
先に行きますよと、マントを装着する彼女を待たずに窓から姿を消し、屋根に座っていたのも同じ魔族の男だった。
「リナさん…」
呼ぶといつもふうわりと微笑んだ。
とても綺麗に。さらりと。
嬉しそうに。
そうして彼女の呼びかけに答えてきた。いままでに何度も。
そのことをやけに気にする自分を押し留め、何気ない素振りで、男の隣へと腰を下ろした。
「何を観ていたの?」
「星ですよ」
言われて見上げる。
黒の中にうっすらと刺しこんだ朝の光。
星月夜と謳われた空も、その光に吸い込まれ、星々は今にも消え入ろうとしている。
「儚いでしょう?」
まるで、誰でもそう考えるだろうといわんばかりに、彼は言葉を浴びせてくる。
「そうね……」
呟くように答えを漏らすと、髪を耳にかけた。
「この時間の星、僕、結構好きなんですよ」
「……そう」
彼女は、風にさらわれる栗色の髪を押さえながら相槌を打つ。
「……生きなくては、ってそう思うんです」
「………………そう」
生きる、の言葉に色々な疑問が頭の中をぐるぐる回っていたが、彼はそれに気づいているのかいないのか…兎に角、彼女にかまわず話を続けた。
「人は、どうして生きたいのですか?」
「……それは…人それぞれだと思うけど…」
「でも、漠然と、本能的に生きようとしている…そうでしょう?」
少女は、瞳を閉じることで、曖昧な返事を返した。
「人が魔族に追い詰められた時の絶望も、自殺しようとする時のためらいも、本能に逆らうから、怖いのでしょう?」
「……………」
否定はしなかった……が、彼がそれを気にする様子はなかった。
「……魔族とて同じです…。漠然と、本能的に滅びようとしている」
「上司の命令だからじゃないの?」
彼は苦笑して、
「それもあります。でも、それはそれだけでは意味は持ちません。現に、稀に言うことを聞かない者だっていますしね」
彼は、風で絡まることのない黒髪をゆっくりと指で掻き揚げた。
「人だって、漠然と生きようとするその傍らで、自分の生きている価値や夢を持とうとする。……それは、魔族とて同じです」
珍しく、自分の種族を語りかけた青年に、少女は驚きの色を含んだ目を向ける。
「魔族は、力が全てを左右します。どれだけ力が強いか、どれだけ力を持っているか。そしてそれは、どれだけ想いが強いかというのに似ているかもしれません」
「なるほど?アストラルに居るくらいだもの、存在全てが想いの塊ってわけね。で、その想いの強さでこっちの世界にも顔出してるってわけね」
「まぁ、そんなとこです」
「……あんたらって自縛霊か何かなわけ?」
言って、少女はやや身を引いた。
「……リナさん…」
大きなため息と共に、やめてください、の声。さすがに彼は自縛霊と同等にはされたくないらしかった。
そして、彼の溜息に合わせたかの様に、静かな風が二人に吹き付けられる。
その風の後。
「僕がどうして世界ごと滅びたいか解かりますか?」
「……え?」
突然の問いに動揺していると、彼は暫し何かを考え込み、質問を変えてきた。
「……この世界も、貴女も、僕も全て…何でできていると思いますか?」
「?……”あれ”じゃないの?いわゆる混沌。あたしはそう認識してたけど?」
彼はくすりと微笑うと、そういう聡明なところも良いですね、と呟く。
「”混沌”とは、どんな状態だと思いますか?」
「んーと、色々混在していて何が有るのか無いのかわからない状態?」
「そう、無も有もある」
「この地より東、結界の外の国に、こんな話が伝わっています」
すると彼はまるで謳う様に話しはじめた。

ずっとずっと昔。太古の時代。
渾沌という名の神が居た。
けれど、渾沌には顔がない。
目も耳も口も鼻もない。
ある時、渾沌は南と北の海神を手厚く持て成した。
南海の神は言う。御礼をしたいと。
北海の神は言う。御礼をしたいと。

”御礼に、貴方の顔に七つの穴を開けましょう。”

目と耳と口と鼻の七つの穴。
一日に一つずつ、開けましょう。

目と耳と口と鼻。
七日目には最後の穴。
七つ目の穴が出来たその時に。
渾沌は死んでしまった。
渾沌は死んでしまった。

「………………」
「なかなか良いところをついていると思いませんか?」
彼特有のなかなかやる、けれど所詮は人間、的な表情。
「つまり、この世界はあれにとって余分なものでしかないと?でも…でも、あれは…この世界はまだ滅んでないじゃない」
「……まだ揃っていないだけかもしれませんよ。最後のパーツが」
「じゃぁ、揃ったら、滅ぶって言うの?それに、与えているのは誰よ?」
黒い髪を持つそれはにっこりと微笑った。
「逸話、ですよ。ただの。人間が創った…ね」
けれど、顔はそれだけじゃない、でもそれ以上話す気はないって表情をしてるように見えて、腹を立てる少女。
「なによっ…あんたから話し始めたんでしょ!?」
途端に吹き出す青年。
「ほんと、好奇心旺盛ですねぇ」
「いーことでしょっ!?あたし勉強家なのよっ。だから教えてっ」
馬鹿にされたような物言いが癇に障る。少女は自分がむきになっているのをわかっていて、それでもとめられぬ好奇心に駆られて問い詰める。
「渾沌は混沌。何処の海の神だろうと皆、生まれは同じ」
常よりも低く、静かに男の声が響いた。
「……そか。結局、この世界そのものが、あれにとって御荷物って事」
少女自信驚くほど、やけに冷めた口調で結論を口にする。
「…………渾沌が死んだらどうなるの?」
「それは僕にもわかりません。でも、果たして一部である世界が共に滅ばないとも思えませんが」
「!?」
少女の顔に戦慄が走る。一つの可能性が閃いて。
「じゃっじゃぁっ、あんたたちは……ひょっとして生きるためにっ!?」
「……僕達とて、世界を無に還す時は滅びますよ」
「はぐらかさないで。あれの一部だから、あれ自信の一部として生き残る為にっ。世界の滅びではあるけど、あれは生き残るっ。あれの為に一個人を捨てて、それこそ只の一部として生き!?」
形の良い指が少女の唇を押さえた。
「それ以上の言葉は僕の許容範囲を越えます」
紫電の瞳が前方の木々を見据え、暗く光った。
「―――っ!だから、あんたから振った話だってぇの!」
あからさまに怒りを振りまいて、しかしそれ以上の話を続ける事はせずに、少女は屋根の一部を蹴った。
小鳥さえ鳴く事のない、夜明けが初まる独特の静けさが続く。
しかし、青年はその静けさに言葉を落とした。
「でも僕は、そうすれば幸せになれると思っているから」
ふわり、と風が髪を浚った。
「失いたくない、と思える程のものがあるから…」
そっと目が合う。
「混沌に還りたいのですよ」
細める瞳に、只ならぬ雰囲気を感じ取り、少女は顔を伏せた。
「そして……世界が滅ぶ、僕が滅ぶその瞬間に、僕であることの意味がわかる気がするから…」
少女は初めてわかった気がした。

―――― 彼も生きていること。

生き方や夢は違えど、彼も、いまここに、確かに息づいているのだと。
人とて、死ぬ瞬間に自らの価値を求めて生きている。しかし、それは人だけではなく―――。
「………そう、そうね」
彼女はなるべく優しく言葉を風にした。そして、こっそりと彼を伺う。
彼方の晧い星をただひたすら見詰めつづける彼の瞳は、今までに見たどんなときよりも輝いて見えた。
「ゼロス…」
「はい?」
「人が、死ぬ時怖いのは…本能もあると思う……けど、失うのが怖いからだと思うわ」
「失う……?」
「そう。自分の大切な思い出を」
その言葉に、彼は動きを失った様だった。
「ああ、なるほど。それでわかりましたよ…」
「?」
「だから僕も生きたいと思うのですね」
その瞳は酷く優しげだった。

「失いたくないです。僕は貴女を。貴女の記憶を……忘れたくはありません」

小鳥の声が一つ響いた。


「んなっ……な…何……言ってんのよっ」
自分を特別視する物言いに、自然彼女は顔を伏せ、熱くなった顔が少しでも早く冷めることを願った。
同時に彼が居る方から聞える、押し殺したような笑い声。
嫌でも少女は腹立たしさからくる興奮で、顔をますます染め上げることになる。
「そういう純粋な反応、いいですねぇ」
その言葉が彼の口から漏れた時、もうこいつは相手にしない、と少女は心に決め、俯いたまま、横を向く。


よく目を凝らさなければ見えない明星。
それを見上げながら、彼は呟く。
「本当ですのに。貴方を失いたくない、というのは」
言い終えて、青年は少女の肩に頭を預けた。
一瞬身を引いた少女だったが、身体を硬くしただけで、払い除け様とはしなかった。
「何もかもが無くて、何もかもが在るあの場所でなら、ずっと、貴女と共にいられると」
その声はどこか切なげで。
「そう……それは混沌の泡沫それぞれが見れる夢」
それ聞いた途端、身を硬くしていた彼女が急に動いた。
「混沌なら誰もが幸せになれるって?……いわゆる手前勝手な人間の天国想像図的なパターンね」
「……ええ」
「あんたって根暗よねー」
「…………リナさん……」
大きく脱力する青年。
「だって、要は誰かの妄想ってことでしょ?魔族ってみんなそんななの?根暗な生物なのねー」
などと呟いて追い討ちをかけている。
「最初っから手にできる幸せより苦労して手に入れる幸せの方が幸せ度が大きいからいいと思うけどっ?それにさ。幸せばっかだと、幸せって感じないと思うけどねー。麻薬と同じで。『不幸』がないと、幸せのレベルが上がりっぱなしででかい幸せでないと感動できなくなっちゃうよ?そんなのもったいないよ。あたしは……」
声が急に出なくなりそうだった。喉が潰れるように痛くて。
「あたしは、もっとささやかな……小さな幸せでいいの。小さくていいから……小さな幸せでいいか……ら…っ」

―――今。欲しい。幸せ。
朝がこなければいい―――

「……ただの人間でさえ、それを手にしている人もいるのにね」
静かに笑ってみた。ただ笑うには、胸が痛すぎたが。
生きて、出会って、恋をして。
家庭を持ち、子供を持ち……そして命とともに広がる幸せ。
「高望みなのかな。私としては、生きてれば、普通に手に入る幸せだと思ってたんだけどね」
―――せめて、一緒に居たいだけ。
静かに、二人で時を過ごしたいだけ。

男は耐えられなくなって、少女をきつく抱きしめた。
「…………最初から手にできるというわけでもないですよ?僕はずっと今まで……」
掠れる声を回復させるように、一つ間をとって、
「貴女が欲しくて。混沌を手に入れようと、これまで苦労してきたんですよ?」
そして少女の柔らかな髪に頬を擦りつけながら呟き続ける。
「貴女を手に入れる為に。貴女と幸せになるためだけに。生きてきた。これまでの時間を懸けて」
そうして向ける視線は、闇色を暁へと、やがては白へと還える空に。
「今までの不幸全てを、幸せに換算してくれても……いいですのに……ね」
言葉は誰にというわけでもなく吐かれた。

――――でも貴方は私を浚わない。


空全てが薄い水色で包まれた頃、少女は男に誘われるまま森の小道を歩いていた。
そして、小さな湖が現れた時、彼女は彼を呼びとめた。
「……ゼロス」
男はゆっくりと振り返る。その黒髪が揺れが止まる前に、彼女は口を開いた。
「全ての不幸を、幸せに換算して、今の状態なのかもしれないよ?」
少女は悪戯っぽく瞳を光らせながら、彼を伺う目つきをした。
男はそんな少女の言葉にも傷ついた様相はなく、寧ろふうわりと微笑んだ。
それが余計に少女の何かを傷つけた。
「ゼロス」
再びの問いかけに、男は首を傾げ、少女はそれを見ながら一歩近づく。
「ゼロス…」
震える手を押さえこんで、涙が零れない事を願って瞼をきつく閉じて
「……永遠に想ったりしないから……」
微笑って上を向いた。彼に見えるように。
「……好きよ。ゼロス……」
一度、微笑が持たなくなって下を向いて。それからもう一度彼を見て。
そして。
そして初めて、少女からキスをした。



「……酷い事をなさるんですね」
口にしている言葉と表情は裏腹で。
「お返しよお返しっ」
照れと愛しさと新しい宝物を見つけた嬉しさで、哀しさを塗りつぶして。微笑って。
「お返し……?」
「そ……あたしを幸せにした……お返し」
それでも溢れ狂うこの気持ちを、今でさえ只ひたすらに隠して。
「酷いですねぇ。あれはお互い様じゃないですか」
「んじゃこれもお互い様でしょ」
切なさという痛みに換えた。
「…………そうかもしれませんね」





++++++++++++++++++++++++++





勝手な私の価値観を押しつけております。m(_ _)m
しかし、わかりにくかったかも…。(死)

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17244ゼロリナです。(4)CAT E-mail URL2001/9/24 23:06:38
記事番号17184へのコメント




++++++++++++++++++++++++++



何もない、何も居ない景色。ただ、荒れ果てた大地と青い空が広がるだけの。
「ゼロス…?」
頭に浮かぶ、思考を打ち消して打ち消して……。
ただひたすらに。何も考えない様にと勤めた。
「ゼロス…?」
笑みさえ浮かべてみせた。
「……ゼロス?」
蘇った記憶はどこまでも夢のようで、現実さえ夢かと思えるほどで。
「何処…いったのよ」
頬に何かが流れる。
「何処へいったのよっ」
それが何か、知らないふりをした。
「何処へ……っ」
彼が何処へ行ったのか、頭の何処かでわかっている気がした。
ただ、言葉には、もうできなかった。
思い出が溢れすぎて。




     「それでは始めましょうか」
      そして少女は目を瞑る。
      哀しみに泣く暇もなく
      喜びに鳴く暇もなく
      追憶に浸る暇も
         ―――最早、なく

     だから、殊更ゆっくりと呪を紡ぎ始めた。



―――私はまだ幼くて、ずっと側に居られると思っていた。



     願いなどというものは届かないと知っていた。
     儚ければ儚いほど、それが裏切られる事も。
     全ては自分で手に入れていくものだから。
     もしも願いが叶っても、
     それは届いたのではなく、自らが手に入れたからなのだと。
     言い聞かせて―――


未来ナンテイラナイ
今ガ果テシナク続ケバイイ
怖イダケノ未来ナラ
愛シイ過去ニダケ生キタイ
――――…彼がいつか望んだこと。
「あの時はまだ、自分が何を望んでいるのか、わかっていなかった…」
だから。
貴方の望みもわかってあげられなかった。
「本当に望んでいたのは……」

―――――― 貴方との幸せが永遠に続くこと




     呪をカタチにして目を開くと、青年も力を放出して待っていた。
     ふと思った。
     悲劇のヒロインぶっても所詮は三文芝居。
     意外と、終わりはあっけない物なのではないかと。
     だから。
     笑ってやった。



私は人間。いつか消える存在。だから。
「永遠に想ったりしないから」
だから今だけ…想わせて。
『永遠に想ってくださっても…僕は構わないのに』
嬉しそうに、そして寂しそうに囁いた魔族。
―――今はもういない。



     力を開放する瞬間を覚えている。
     焼け付くような痛みと共に腹部に力が入らなくなったのも。
     けれど、視界に入った相手の傷に見合っただけの手応えは覚えていない。


越えた屍は、小さな傷を作ったけれど。
屍の無い貴方は、私に大きな傷を残した。

一度だけの恋。
一度だけの後悔。
もう二度と―――

「私はただ。幸せになりたかっただけなのに」

――― 貴方と。

言葉はさらさらと風に融けていく。
涙を拭い、そして彼方を見る。
空は澄み切った薄い蒼で、何処か遠くへと吸い込まれそうになる。
「もう一度…貴方に逢えた時は…」
風が舞った。
それに栗色の髪はさらわれ、揺れる。
「…あたしは…」
……きっと……
静かに目を瞑る。言葉を自分の内に響かせる為に。
言葉を風に乗せる為に。
「……っ……」
何時か、きっと空へと届くように。
優しく優しく。そして哀しく言葉を紡いだ。

Fin.





++++++++++++++++++++++++++




はふ。。。(x_x)
ここまで読んでくださりありがとうございました。m(_ _)m
【ありがとうございました。m(._.)m】
誰!?( ̄□ ̄;)!!
【(^-^)】
…なんか、四部は変な感じですね。
【だめじゃん】
(^-^;;;;
【改めて、書いていらっしゃる皆さんを尊敬いたしますっ。】
(゜_゜)(。_。)(゜_゜)(。_。) ウンウン。
【それから、最後のリナちゃんの言葉は…?】
皆様のそれぞれのお言葉に代えて頂きたく…。
【他人任せですな】
!!( ̄▽ ̄;)!!。。。や。最初はあったんだけどね。多分、人それぞれ想うところが違うだろうなーって思ったら、書けなくなってしまったのだよ。(^_^;)
【そんなことを言っていたら、全部かけないと思いますけど?】
……う。(^_^;)
でも今回のは、かなりとある曲に影響されているから、知っている人はわかります。でも知ってる人いるかなー。(泣)
知っている人いたら、是非メール下さい。
【あと、今回、諺…というか荘子がありましたねぇ】
はい。「渾沌の死」ですね。小さい頃、この「渾沌の死」の話が何故か大好きだったんですね。
【だから、登場させたと?】
はい♪
【ずいぶんと安直ですね。】
ああっ!!( ̄□ ̄;)!!そういうこというか!?でもでも。なかなかにスレイの世界にぴったりだったでしょ?
【どうかねぇ。まぁ、貴方の創作ということで。さて、ここまで本当に有難うございました。】
またどこかでお会いしました時は遊んでやってくださいませ。m(_ _)m

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17255Re:こんにちわ★宝珠 2001/9/25 21:01:46
記事番号17244へのコメント

こんにちわ、CATさん♪(^^)
Re遅れてすみませんっ(汗)やぁ〜、ついに続きが出ましたねv
読ませていただきました〜!
ゼロスが、魔族らしくていいなぁv私のとこのゼロス君は半分、魔族
捨てかけてますっ!(笑)・・・惚れた弱みというやつでして。(笑)
リナちゃんの、切なげな気持ちとかこうずしずしっ!ときましたv
やはり、魔族を愛するということはこういう覚悟も必要なのですよね。
どんなに、愛していても必ず別れがやってきてしまうから・・・・。
その上司がまともな場合は。(笑)うちのゼラス様は、いろんな
パターンがあるのです〜。(涙)1、まともな魔族タイプ2、お茶目系魔族
3、めんどくさがりや魔族4、冷静沈着タイプ・・・その他諸々。(笑)
それでわ、この辺で★☆

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17290Re:こんにちわ★CAT E-mail URL2001/9/29 03:31:30
記事番号17255へのコメント

初めまして。レスが遅くなってすみません。
拙い文を読んでいただき有難うございました。m(_ _)m

>ゼロスが、魔族らしくていいなぁv私のとこのゼロス君は半分、魔族
>捨てかけてますっ!(笑)・・・惚れた弱みというやつでして。(笑)
宝珠さんのゼロス君は可愛いですよね。それでいて、さりげなくリナを見守ってくれる…。憧れてしまいますっ。

>やはり、魔族を愛するということはこういう覚悟も必要なのですよね。
>どんなに、愛していても必ず別れがやってきてしまうから・・・・。
そうですね。情勢と状況と環境と運が良くないと何時殺られるかわからないのではないかと。あ、あと上司と。(笑)
>うちのゼラス様は、いろんな
>パターンがあるのです〜。(涙)1、まともな魔族タイプ2、お茶目系魔族
>3、めんどくさがりや魔族4、冷静沈着タイプ・・・その他諸々。(笑)
色々な上司様がいていいなぁ。。。vv
ゼラス様には個人的に色々な期待を寄せているので、色々な想像(妄想)を膨らませてくださって……ふふふふふふ。(怖)
嬉しいですね。楽しいですね〜♪
♪└|∵|┐♪└|∵|┘♪┌|∵|┘♪
……っと、違う世界に突入しそうですのでこの辺で。(^-^;
本当に本当に有難うございました。m(_ _)m

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17258ゼロリナですね♪れーな E-mail 2001/9/25 22:54:59
記事番号17244へのコメント

えっとー、はじめましてでしょーかー?れーなと申しますが。すみません、失礼な奴でι
記憶がどんどん薄くなっていく今日この頃、名前はお見かけした事が何度かあるんですが、果たしてお話しした事があったかどうか・・・。お馬鹿です。言い訳してもカバーできなさそうなんでやめときます(爆)

ゼロリナ、読ませていただきましたーvvしばらくどの話にもレスつけずに読み逃げしとこう、とか愚かにも思っていたんですけど(をい)、思わず衝動的にレスをば。だって凄く素敵なんですものー。
ゼロス君とリナちゃんのこういう会話好きなんですvツボですv騙し合い?いやちょっと違うような・・・ιとりあえず知的なやりとりが。

そして最後はやはし・・・ゼロス君死んじゃってます〜。原作の設定でゼロリナハッピーエンドって難しいですよね。ってあたしだけですか?(汗)
種族の壁は高く高く硬いのです〜。
だけどバッドエンドも好きなあたし。これぞゼロリナ、って感じがするような・・・しませんかねぇ・・・(^^;
永遠のように永い時を過ごす魔族と、彼等にとっては一瞬の間しか生きられない人間。リナちゃんは強いから、生きることを止めたりしないんですよね。

って当初書きたかったことからどんどんズレていってしまってるのですが(爆)
とにかく、CAT様のお話は胸にすとん、って落ちてきた感じでした。読み終わってとっても切なくなりました。リナちゃんの、願いが叶わないっていう寂しさと悲しさが伝わってきて。あたしもこんな風に書けたら嬉しいんですけどね・・・。
やっぱりゼロリナ好きだなー、なんて実感してみたりもしました。

ではでは、感想とも言えないような言葉の羅列ですが(汗)
この辺りで失礼します。また書いてくださいね〜vv

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17289Re:ゼロリナですね♪CAT E-mail URL2001/9/29 03:18:16
記事番号17258へのコメント

レスが遅くなってすみません。
拙い文を読んでいただき有難うございました。m(_ _)m
多分、初めましてです。(^-^;
私もれーな様の御名前は以前より書き殴り様を始め、色々な所で目にしていました。
綺麗な、優しい小説を書かれておいでで……。
一番記憶にあるのは…たしか、転生した二人が、桜舞う中、知らず惹かれあうお話。
清清として、冴え冴えとしていて。
どれも自然に頭に入ってくるお話で。私も目指して頑張ります。(^-^;。

>ゼロス君とリナちゃんのこういう会話好きなんですvツボですv騙し合い?いやちょっと違うような・・・ιとりあえず知的なやりとりが。
騙し合いをする二人、私も好きです。
自分も好き、相手も好き、それがわかっているくせに知らぬ不利をする。それがまぁ、一線を越えない為の自衛手段であり、相手を守る為でもあると。……でもうちの二人の場合、知らぬ不利どころか…ばればれですけどね。(^-^;

>そして最後はやはし・・・ゼロス君死んじゃってます〜。原作の設定でゼロリナハッピーエンドって難しいですよね。ってあたしだけですか?(汗)
>種族の壁は高く高く硬いのです〜。
ゼロス君が消滅する所は何故か想像できるのですが、リナちゃんは何故かできないんです。(^-^;
なんか、こう、ゼロス君って儚い感じが…。(え?)
種族の壁においても、リナは割とそんなのあまり気にしない〜って感じですが、ゼロス君はどうしても遠慮してしまう気がします。その違い自体種族の壁かもしれませんが…。しかも後少し!(何がだ)ってところで、理性が勝って距離を置く…これの繰り返し…。そして、リナちゃんは優柔不断なゼロス君にいらいらして、喧嘩して、更に離れて……リナは追っかけて欲しいのに、謝って欲しいのに、謝ってくれたらきっと許せるのに、ゼロス君は追っかけない…。彼はリナが拒否したら、自ら強いるようなことはしないと思います。というかリナがいるから、彼女が想ってくれるから、想うことができる…みたいなとこがあって。リナは意固地に、ゼロスは傷心。(笑)逢おうと思わなければ、逢えぬという事を今更ながらに再確認するゼロス様。日々心痛が身体の傷となって現れ、やがて切ない息を吐きながら早く消滅したいと考えるようになる。世界を残して。ある日、青い空を見上げながら、耐えられぬ痛みを引きずり、自ら命を絶とうと考える。が、突然、彼女が捕らえられ処刑されるという報告が飛び込んできて……って!!( ̄□ ̄;)は!!何を書いているのだ私は。
……。思いっきり脱線しました事を御許しください。m(_ _;)m

……えー。長くなりました。(^-^;
小説としては、皆様の真似を必死でついていきたいと足掻いている状態ですので、お見苦しい点等あったかと思いますのに感想を頂けて大感激です。
本当に本当に有難うございました。m(_ _)m