-聖者の行進  予告-一姫 都(3/13-15:19)No.1722
 ┣Re:聖者の行進  予告-松原ぼたん(3/13-20:03)No.1728
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 ┗聖者の行進 中編-一姫 都(3/18-23:07)No.1793


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1722聖者の行進  予告一姫 都 3/13-15:19

そこは、
深く深く、周りの物すべてが闇に沈んでいる世界。
あたりは、死を想像させるほどに陰湿で
息の音ひとつ聞こえない程、静寂に満たされていた。

美しい一人の魔族の計画から
すへてが…始まった。

彼女が狙いを定めたのは、一人の幼き少女。
栗色の毛をもち、こぼれんばかりの紅の瞳を顔に備えた
小さな魔導師。

リナ・インバース…

そして、その計画が破られてから、幾日すぎたある日。
彼女は、これからの退屈をしのげるであろう、
おもちゃを発見する。

…それが、すべての始まり……。


       

と、いうことです。
…え、さっぱりわけがわからない?
あはははは。
いやーー。実の所自分でもよくわかってません(笑)
うーん…いま読み返してみると、全然っっ予告になってないかも(はあと)
う゛―ん…しかもいまいち内容くっっらいしなあ…
のせない方がいいのかなあ…
でものせちゃえ。(死)
ああ゛っっごめんなさいっっ
とりあえず、のせてみることにしますね。
とりあえずって…あんた……(笑)

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1728Re:聖者の行進  予告松原ぼたん E-mail 3/13-20:03
記事番号1722へのコメント

>そこは、
>深く深く、周りの物すべてが闇に沈んでいる世界。
>あたりは、死を想像させるほどに陰湿で
>息の音ひとつ聞こえない程、静寂に満たされていた。
>
>美しい一人の魔族の計画から
>すへてが…始まった。
>
>彼女が狙いを定めたのは、一人の幼き少女。
>栗色の毛をもち、こぼれんばかりの紅の瞳を顔に備えた
>小さな魔導師。
>
>リナ・インバース…
>
>そして、その計画が破られてから、幾日すぎたある日。
>彼女は、これからの退屈をしのげるであろう、
>おもちゃを発見する。
>
>…それが、すべての始まり……。
 予告・・・・すごくかっこいいです。
 楽しみにしてます。がんばってください。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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1733聖者の行進 前編一姫 都 3/14-15:05
記事番号1722へのコメント
 前編   笑顔

あの人の為にここにあるもの
私はあの人の為に、ここに在るモノ


暗く、深い闇の中に二人は居た。
我が主は、仕事を終え戻ってきたばかりだった。
このごろ、主はよく笑うようになった。
もともと主は良く笑うヒトであったが、今までの笑みとは、何かが違う。
暖かい……のだ、
その笑いは。
その事を、私はうれしく思う。とても、とても。
今までの主の笑みには、どこか偽りがあった。
目を細め、口元を上げ…それだけの顔だった。
「ゼロス様、今日は何のお話して下さるのですか? 」
「ああ…そうですね。」
ゼロス様は毎日、私にお話をしてくれる。
もっとも、私が頼み込んで、やってもらっていることなのだが。
私は、この時間が大好きだった。
ゼロス様と私の二人だけの時間。至福の時。
それを思うだけで心が弾み、笑みがこぼれる。
「昨日は、なんの話をしたんですっけ?」
「えっと…、ゼラス様のお話ですっっ」
「ああ、そうでしたね」
ゼラス様……
ゼロス様を作られた方で、とってもおきれいな方。
わたしも、2・3度あったことがあるけれど、とっても優しいお方だったっけ。
そしてたぶん、ゼロス様と一番親しい方…。
でも…しょうがないよね。
ゼロス様を作った方、いわばお母さんなんだもの。
私なんて、低級魔族は本来なら、会うことも出来ない方だし。
セロス様は、少し悩んでから口を開いた。
「そうですねぇ…では、人間の話でもしましょうか」
「人間…ですか」
「はい。」
珍しいな…
私はそう、思った。
ゼロス様が人間なんかのお話なさるなんて…。
「ゼロス様が覚えてらっしゃるなんて…
よっぽどすごい人間なんですね。その人」
なぜならゼロス様が、人間の名前を覚えていたことなんて、ほとんどないからだ。
それに、私達魔族にとって人間とは、負の感情を食べるための道具だと教わった。
だから、人間の名なんて物は、いちいち覚える必要がないのだ。
「すごい…といえばすごいですね。
僕が、人間で唯一尊敬している方ですよ」
「…尊敬、ゼロス様…が?」
「ええ」
…はっきりいって驚いた。
ゼロス様が尊敬なさってるのって、高位魔族の方々だけかと思っていたのに。
ともあれ、ゼロス様が尊敬する程の人間っていうのは、よっぽど凄い方なのだろ
う。
「どんな…人なんですか?」
「どんな…そうですねぇ……」
顎に指をあて、考えるゼロス様。
「ああ、そうだ。
とにかく、人並みはずれた魔力と頭脳を持ち、その華奢な身体からは想像もつかな
いような
莫大な量の食事をとり、趣味は盗賊いじめ、ドラゴンをもまたいで通るということ
から
どらまただのの、レッテルを貼られ、魔族はもちろん人間にも恐れられるとい
う…」
「…すとぉっぷ。ゼロス様」
「なんですか?」
「…今の話を聴いている限りでは、尊敬出来る方とはとても思え無いんですけ
ど…」
「あ、たしかにそうですね」
言って、笑うゼロス様。
…えっとぉ…わ…わらわれても、困るものがあるんですけど。
「でもまあ、本当に凄い人なんですよ」
「はあ…」
 ゼロス様の言葉に、納得のいかないっといった顔をする私。
「…あんな人間、他には絶対いません」
そういったゼロス様の瞳は、どこか遠くを見ているようだった。
そして、また口を動かし始める。
「とにかく、めちゃくちゃでした。
僕が魔族と解っていても、決して恐れす、平気で対抗してくる。
普通信じられます?
魔族に人間が対抗してくるんですよ?」
「…凄いですねぇ…その人」
普通の人間だったら、魔族がそばにいるだけで 殺される という恐怖にかられ、
何もできなくなる。
「そうですね…それに…」
言って、口を紡ぐゼロス様。
「それに……?」
  少しの沈黙。
「それに…」
先に沈黙を破ったのは、ゼロス様だった。
「殺したくない…と思ったのは、
生まれてから、あの人だけでしたね」
その言葉に、私は胸を突かれる。
…コロシタクナイト、オモッタ
ゼロス様が?
…ウマレテカラ、アノヒトダケデシテネ
誰を?
…アノヒトダケ…
人間を!?
くすくすくすくすくす…
ふいに、ゼロス様が笑い声を漏らす。
「…おかしいですね。」
そういったゼロス様のお顔が、酷くつらそうで、私は首を大きく横に振る。
「そんなこと…ないですっっ」
「いえ、いいんですよ。
自分でも解ってますから。
…でも、それでも、会えるものならば会いたいですね。
もう一度…リナさんに」
…リナさん?
その名前は、昔どこかで聴いたことがあった。
…ああ、そうだ。
昔、ゼロス様の部下になる前に、ゼラス様の元にいたとき…
そんな名前で呼ばれたことがあったような…?
「さてと…」
言って、椅子から立ち上がるゼロス様。
「今日はこの辺で終わりにしましょう。
それから、さっきの話は忘れて下さい。」
「…はい」
頷き、私はゼロス様の部屋をあとにする。

部屋に戻った私の頭の中では、同じ言葉が繰り返されていた。
さっきの話は忘れて下さい。
ゼロス様はそう言ったけれど、やっぱり気になる。
どうしても頭から離れない。
さっきの話しを聞いたとき、胸の中で何かが引っかかった。
リナ…
ゼロス様が唯一、尊敬している人間。
ゼロス様が唯一、…殺したくないと思った人間。
どんな人なんだろうか…。
キーーーーン
っ……
耳のそばで、何かがこすれ会うような音がし、頭が割れそうになる。
ああ、まただ。
するとしばらくして、ひとつの映像が頭の中に無理矢理割り込んでくる。
暗い、暗いどこかの場所に私がいる…
いつもきまって、その映像が映し出される。
…これは、何?
…私の記憶?
そう思った瞬間に、頭の中の映像はかき消される。
耳鳴りもおさまり、頭痛も直る。
…何なのだろう、今のは……。
ここ数日、頻繁に起こる現象なのだが、理由はさっぱり解らない。
だけど…あの中にいる少女は確かに私だわ。
…あの方なら、原因を教えて下さるかしら…。
それに、今気にかかっていることも、すべてを…。
そして、私は静かに部屋を出る。
外に出て、ゼラス様の部屋へと進みゆく。
ゼロス様が言っていた
リナという、人間を一目見るために……。
なぜだか、そうしなければいけない気がしたから…。
すべてのことを、教えてもらうためにも…。
               
                   To be Continued…

次回予告
 はたして、ゼロスをゼロス様と呼ぶ、この少女の正体は!?
 その少女が、ゼラスの元で視た真実とは!?
すべては、次で明らかに…

 なる、かな…?
 あ゛ああああっっっっ
 うそうそうそ(汗)。
明らかにしますです。はい(笑)。
…無理かもしんないけど。
 でも…ハッピーエンドには、ならないかもしんなひ……。
う゛―ん…。困った困った…(汗)




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1737Re:聖者の行進 前編松原ぼたん E-mail 3/14-20:08
記事番号1733へのコメント
 面白かったです。

>私なんて、低級魔族は本来なら、会うことも出来ない方だし。
 ただの低級魔族じゃありませんね。ゼロスが話なんかしませんよね。
>「…今の話を聴いている限りでは、尊敬出来る方とはとても思え無いんですけ
>ど…」
 確かに・・・・。
>その言葉に、私は胸を突かれる。
 そりゃ、切ないですよね。
>そんな名前で呼ばれたことがあったような…?
 およ?
>「今日はこの辺で終わりにしましょう。
>それから、さっきの話は忘れて下さい。」
 意味深ですよねー。
>次回予告
> はたして、ゼロスをゼロス様と呼ぶ、この少女の正体は!?
> その少女が、ゼラスの元で視た真実とは!?
>すべては、次で明らかに…
 楽しみにしてますね

 
 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。

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1793聖者の行進 中編一姫 都 3/18-23:07
記事番号1722へのコメント
中編  涙

今、ふと思ったけれど…私って、ゼロス様の笑顔しか見たことがないわ…。
私の前のゼロス様は、いつも笑っていらっしゃる…。
たぶん、つらいときでも…。
そういえば…魔族の方々も涙って、流すことあるのかしら。
どなたの泣いているところも見たことがないって事は、泣かない仕組みになってい
るのかしら。
悲しいときも、涙を流さないのかしら…?
あたしだったら、耐えられなくって泣いちゃうなあ…。
そう、このあいだだって、ゼロス様に一日会えなかっただけで一晩中泣きはらして
しまったもの。
……え?
…あたし、泣いてたわよね。この前。
…涙がぽろぽろ、溢れ出して…
…え?
あたしは、泣けるの?
じゃあ、あたしって………


「あら、どうしたの?」
いきなり部屋に入ってきたあたしを、嫌な顔ひとつせず迎えてくれるゼラス様。
白ワインのボトルを片手に持ちつつ、グラスを取り出している最中のようだった。
「夜分遅くに失礼します…あの…」
「なんかあったの?」
「え?」
「だって、あなたがここに来るなんて初めてでしょう?
それも、こんな遅くに。
まあ、とにかく座りなさい」
進められて、ソファーに腰掛ける私。
ゼラス様は、その向かいに座りワインを口にする。
「で、なに?」
「あの、たいしたことじゃないんですけど…
なんだか、ゼロス様には聞きずらくて…」
…うん、やっぱりあの様子を見ちゃうと、それ以上のことは
聞いちゃいけないような気がして…。
「ゼラス様は、リナ…って人知ってますか?」
「…え、まあ」
ゼラス様は、少しきまりが悪そうに、あいまいに言葉を返す。
「ゼロスに前、監視させていた人間よ。」
「監視…ですか」
「ええ」
 だから、ゼロス様はリナ…という人のこと、よくしっていらしてるのね。
「…私、その方を一目でいいから、拝見したいんです」
「…それは、
どうしてもそうしなければいけないのかしら?」
「えっ…あのう…」
「なぜ、そこまでしてその人間の姿を見たいと思うの?」
…なせ゛?
…なぜだろう。
問われて初めて気が付いた。
自分でも、今しているこの行動が、どういう結果に結びつくのか
それをして何になるのか、なんてことは考えてもいなかった。
ただ…
「…そうすれば、何もかもがはっきりするような気がして…」
 …そうなんだわ。
そう思ったから、ここに来たんだわ、私は。
ここにきて、リナという人間をみればなにもかも解ると思ったの。
ゼロス様が
 私に向けて、優しい笑みを投げかけるようになった訳や、
私が涙を流す理由。
 あの、割り込むようにして入ってくる映像の事。
 …それから、あの、時々頭に流れ込むようにして浮かんでくる不解像な記憶。
 その記憶の中で、あたしは…なにかガラスの器の様な物に、身をゆだねていた。
 …そこから先は、どうしても思い出す事が出来ない。
とにかく、そのすべてを解き明かす鍵が、リナという人間にあると思われたのだ。
「すごいわね。
女の感…ってやつかしらね。」
口に含んだワインを、ゆっくりと飲み干し、グラスを机に置くゼラス様。
「確かに、リナ・インバースはあなたにとって、重要な鍵となるわ。」
リナ・インバース…
彼女のフルネームを聞いたのは、これが初めてであったはずなのだが、
どうもそんな気がしないのはなぜたろう…。
「では、見せて下さるのですか?」
「…それは、あなた次第ね」
美しい上司は、そう言い放ち席を立つ。
…私、次第……?
言葉の意味を理解出来ずにいる私に、再び口を開くゼラス様。
「あなたは、これから見るであろう人間の姿に、数多くの事を知ることになるわ。
…そのほとんどが、あなたにとっていい事実ではない。
それでも、見る覚悟があって?」
「はい」
「…そう」
ゼラス様は、一度深く、重く肩で息を付き、
それから、こちらを振り返る。
「いいわ、見せてあげる。
よく見なさい。これが、あなたが見たがっている
リナ・インバースよ。」
 ぱちんっっ
 ゼラス様が軽く指を鳴らした瞬間に、あたりの光はすべて消え失せ、
部屋の壁という壁に、茶色の髪を持つ小柄な魔導師が映し出される。
 
体中が、電撃が走ったかのようにしびれ、心臓が一度停止し、頭の中で何かが破裂
したかのような
錯覚を覚え、すべての血液が溢れ出てきそうだった。
あたしはそのまま、糸の切れた人形のように地面に崩れ落ちた。
あまりの驚きに、頭の先から足のつま先までの、すべての細胞が小刻みに震え、次
第に歯の根がかみ合わなくなる。
私は、それらを押さえようと、賢明に起きあがろうとする。
少しながら足に力が加わったので、立ち上がろうと試みるが、身体は一向に起きあ
がる気配がない。
しかたなく、その場に腰をつき、
…ふたたび、壁に映し出されている少女を見直す。
ゆっくりと、大きく息を数回つき、呼吸を整える。
身体中が汗ばむのを感じる。
滲み出た汗を手で拭い、瞳を閉じ、心を落ち着かせる。
そして、再び壁に映し出されている少女、つまりは、…リナ・インバースを見る。
「……これ」
身体の奥底から絞り出すように、言葉を吐き出す私。
「…これ…、私…だ」
…そう。
そこに映し出された、リナ・インバースという人間の姿は、私と同じ作りなのであ
る。
私と同じ顔。同じ体つき。
寸分の狂いもなく、同じ物なのである。
そうか…、そうなんだ。
すべての事実が、何もかもがそこに収束されていた。
ゼロス様が、私に向かって微笑んで下さる訳。
そして、私に涙が流せる理由。
それは、私が『魔族』――ではないからだ。
くすくすくすくすくすくす…
ふいに身体の奥底から、笑いがこみ上げる。

…やはり私は、この事実を知らぬままの方がよかったのかもしれない。
しかし、そう思うには、時はあまりにも遅すぎたのだ。
すべてを知った今、もう後には戻れない。

「どうやら、この事実を直視し、理解することが出来たようね。」
「…解らないことも、まだたくさんありますけど」
「…なら、わたしが話してあげるわ。
あなたに関わる、すべての事実を…」
そう言い、美しき獣王がその禍々しい事実を話し始めたとき、
私は、やっと我に返った。
目を向けると、手の甲に水滴が垂れており、
それが涙だと、判明したときには、くるおしさで胸がいっぱいになった。
涙。
それは、証。
私が、魔族では無いという証…。
忌まわしい真実。

 それでも、まだなお、涙は私の頬を濡らし、続けた。

                    To be Continued…
 


次回予告
なんと、少女は魔族ではなく
そして、リナと同じ姿を備え持つ物であった。
事実をゼラスから、すべて聞かされ
この少女は、この禍々しい運命をどう切り開くのか…。
次回、最終話「祈り」、にてすべてが収束される…。

…暗い。
暗すぎるうぅぅぅっっっ。
この雰囲気苦手なのにいぃぃっっ
ああ…この子(このお話の主人公)には、幸せになってもらいたいですねぇ…。
でも、もう充分過ぎるくらい不幸かもしんない(笑)
頭ん中でなんか弾けるみたいな、錯覚おこしてるし、血ぃ、溢れちゃうっていって
るし(苦笑)
うーーん…なんか、この小説ってめちゃめちゃスプラッタだぁ…(泣)
こあいようっっ(殴)
いやあ…う゛―ん。
次回で、すべてが終わりになるわけなのですが、
今考えてる所ダケでも、めちゃめちゃ切ないですっっ
う゛う゛っっもっと明るく、楽しく書いてあげたかった…
(自分が悪いんだけどさ 笑)
ううっっ。
ようしっっこうなったら、
明るく、楽しくキャラを動かせる「洗濯日和2」に逃げ込もう。(笑)
 ワープっっ