◆−リレー小説もどきのツリーです(笑)−かお (2001/10/8 00:27:28) No.17434
 ┣第、一回目〜♪始めはかおです(笑)−かお (2001/10/8 00:29:48) No.17435
 ┃┣第弐話目でございます。−桜井  ゆかり (2001/10/8 23:00:30) No.17444
 ┃┃┗Re:第弐話目でございます。−磐玲昂 (2001/10/10 01:33:22) No.17468
 ┃┃ ┗第四話目でございます。−KIー (2001/10/10 20:21:46) No.17475
 ┃┃  ┗第五話目やらせていただきます♪−ねじばな (2001/10/10 23:18:02) No.17482
 ┃┃   ┗…六話目です(控えめに)………………−猫斗犬 (2001/10/12 23:20:50) No.17510
 ┃┗またまた担当させていただきます。第七話目です。−かお (2001/10/14 09:59:55) No.17537
 ┗遅くなりました。8話目です。−桜井  ゆかり (2001/10/16 15:48:22) No.17594


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17434リレー小説もどきのツリーです(笑)かお E-mail 2001/10/8 00:27:28


こんにちわ♪さてさて、このツリーは、リレー小説もどきのツリーです(笑)
みなさーん!!どうか、どんどん参加してくださいねー(笑)
初心者も大歓迎!!
さー、皆で、長〜く、続けましょう(笑)←一年でも、二年でも(笑)
ではではでは〜♪

一応、説明:基本設定は、「スレイヤーズ」の世界から、○百年後。
ヴァルが卵から孵る時期です(笑)←トライ参考ね(はあと)
ここでは、アメリア達、仲良し四人組みはすでに転生してます(笑)
それを、探しだしましょう(笑)←まず、始めはね(笑)
で、暴走してるやつらを食い止めろ(爆!)←何かが違う・・・。

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17435第、一回目〜♪始めはかおです(笑)かお E-mail 2001/10/8 00:29:48
記事番号17434へのコメント

こんにちわ♪とりあえずの「リレー小説もどき(笑)」の第一話♪
「題」が、まだ、決まっていないので(爆!)サブタイトルで始めるのです♪

豆知識:かおの設定にある、『インバース財閥』これは、某ゲームのウォ○財閥を想像してください(笑)
あれより、すこし、かなり大規模の設定です(笑)
ウ○ン財閥よりも、有り余る財力!(笑)
それをどう、使うかは、あなた(参加者)しだい!!(笑)

では♪第、一話いくのです♪

###########################################

「題が未定です・・・・(涙)・・・」    〜物語の始まり〜


「んっ?!今、姉ちゃん、何か感じなかった?」
リナがある日の朝、朝食の時間にルナに言う。
「別に?」ルナはなにごともなかったかのよーにリナの質問に答える。
今は、結界が解けてから、○百年後―。
リナを除いて、それぞれが、転生を果たしている。・・今は。
リナとルナは姿を変えつつ、(自らの時間を操って)時を過ごしている。
ちなみに、今のリナの姿は十四歳ぐらいであるのだが。ルナは十八歳ぐらいね。
んでもって、「インバース財団」の一族でもある「インバース家」の人々は、そんな二人を受け入れている(笑)
さすがである。(笑)ふつーの神経ではできんぞ?!(笑)
やっぱ、リナとガウリイの子孫に当るだけはある(笑)
しかし・・・やっぱ、この「ゼフィールシティ」の人々も尋常ではない。
そんな、リナとルナをあっさり、受け入れているし(爆!)
ちなみに、一応、ルナとリナは「財閥」の会長になってるのであるのだが(笑)
ガウリイは・・。『転生して、またリナに出会って、再び一緒になった方が俺がリナをどれだけ
想っているかの証明になるし(はあと)』
といって、転生ルートを選んだのだが―・・・。
ガウリイにしては、しごく、めずらしく、頭をつかってたよなー・・。あのときは・・・。
ルナに関しては、・・・ルナ・・・スィーフィードだし・・・。
ただ今、かつての『竜神』の力、1/2以上まで回復中(はあと)
Sは、以前、かつての氷の封印から抜け出てるし・・・・・。
『欠片』の一つを吸収して、封印から抜け出たのよねー・・・。Sのやつ・・・。
んで、何考えてるのか、世界中を旅してるし・・あやつは・・・・。
どーも、他の『欠片』・・自力で探してるみたいなのよねー・・・。なぜだか?
・・・ま、多分、あたしのお仕置きに恐れをなしてでしょーけど・・・なさけないったら・・・。(怒)
あと、リナはリナで、
『ガウリイとまた、再び一緒に旅するのは、あこがれる・・もとい、いいけど、子供は絶対作らない!!』
といってるけど・・・・。
・・・・・・つまんない・・・・・・・・。くすん・・・・・・。
「あ・・・あーのーねー!!!どこの親が、自分の子供を!!しかも、絶対(強調!)異世界の
神々や魔王達にされるってわかってんのに!!!作る・・もとい、産みたいって思うとゆーのよー!!」
リナがあたしのつぶやきが聞こえたのか、いきなり、叫んで言ってくる。
ルナは、・・またか・・。と言う表情であるが。
額に冷や汗一筋流れているのをあたしは見逃してはいない。
『いーじゃない(はあと)だって、かーなり、手間がかからないし♪(はあと)』
「そーゆーもんだいかー!!!!!」リナの絶叫。
そ〜言う、問題である。実は、リナとガウリイの子供達、全員、はっきりいって、
全員、魔王や神クラスより本質的な力が同じ。もしくは、それ以上(笑)なもんで、全員、
すべて、それぞれ他の世界に配置してたりするのだ(笑)
『孫』クラスで、S達と同じくいの実力だったかな?確か、そーだったよなー・・。
リナとガウリイ、かつての冥王の一件のとき、生身のままで、あたしのとこに来ちゃったもんで、
混沌の力とのつながり・・つまり、あたしとのつながりが濃くなっちゃったのである・・・。
一応、封印はしてたんだけど(ものすごく簡単に)。
リナ・・賢者の石、飲み込んじゃって、封印・・解けちゃったのよねー・・・。ルークの一件で・・。
ガウリイは、本能で、あたしの力・・混沌の力を使ってたし・・・。
ま、そんなわけで、今のリナの『魔力容量(キャパシティ)』は、あたし・・混沌と『直結』してるのだが(笑)
そんなわけで、あたしとリナとの会話はごく簡単に行えたりするのだ(笑)
それに、リナ・・あたしのお気に入りなのよねー♪あたしの正体、知っても、動じないし♪
「・・・絶対!!絶対ーに!!いやだかんねー!!」リナの絶叫。
リナは頑固である。
・・・ま、いーや、ガウリイとまた一緒に旅始めたら、あたしの手間も省けるだろーし♪
ガウリイの性格からいって(はあと)
・・・それか、リナとゼロスをくっつけてみても、面白いかも(はあと)
・・少々、記憶をいじって・・(笑)
「・・・・あ・・あーのーねー!!!」リナが叫ぶ。
あ、こめかみがひきつってる。リナ(笑)
冗談だってば♪(半分本気♪)
「まったく・・・。(ぶつぶつ・・)・・・ガウリイか・・・。そーいや、ガウリイ・・今の転生・・・もう、
十八歳になるんだっけ?」
リナが今のガウリイの年を思い出して言う。
あ、そーいや、もう、そんなになるのねー。そろそろガウリイ、一人で、旅に出るころね♪
旅といえば、そーいえば♪
『あ、そーそー♪旅といえば♪またまた、「反逆者」が出てるからよろしくー♪』
「・・・・はい??!!」リナが間の抜けた声を出す。
実は、よーく、リナ達にやってもらってるのよねー♪・・そのほーが、あたしも楽しめるし♪
『今度のは、部下D達の四乗の強さのやつだから♪』
「・・・・ちょいまって・・・・(汗)」
なんだか、リナ、汗をかいてるのだが?
『んでもって、そのうち、そいつら、そっちに行きそうだから♪』
「まてー!!!!」
がたがたがたたっ!!!リナが椅子から、おもいっきり、立ち上がって叫ぶ!!
「ま・・まってよー!!何で!!そんなやつ、ほっとくのよー!!!」
なぜか、半狂乱に近い声で叫んでいるリナ。
『そりゃ、もちろん♪面白いから♪』
とーぜんである。面白いじゃない♪ほっといたほうが♪
「何だって!!DやS達の四倍じゃなくて、四乗のつよさ!??そんな反逆者をー!!!」
リナの言葉に瞬時に青ざめるルナ。
だって、あたしが、出てったら、あっさりしすぎるし・・・。やっぱ、楽しまないと♪
『反逆者』―。いるのよねー♪このあたしに反逆するむぼーなやつらが(笑)
どーしても、変わり者って・・出てくるのよねー・・・。
(自分がそーしてるくせに・・・。)
リナが心の中でつぶやいているのは、ほっといてっと・・。
『で、そろそろ、そっちにも、影響がでるだろーから♪』
「うどわわわあああぁぁぁぁぁ????!!!!」
リナが頭を抱えこむ。
「・・・そーいや、リナ・・ヴァル・・そろそろ卵から孵るころじゃなかった?」
リナがルナの言葉に我に返り、ルナの言いたいことを理解する。
そーいや、ヴァルって・・けっこー、影響受けやすいのよねー♪
・・だって、少しでも、このあたしに対して、「反乱」起こしてたわけだし・・・。
それぐらいのペナルティは与えないとねー♪
『ってことで♪頑張ってね〜♪楽しませてね♪また♪』
さーて♪これで、また、当分楽しめそうだわ♪
・・面白くなりそうだったら、あたしも降りよっと♪
おや、ルナの顔色がわるいのはなぜ?(楽しんでいる♪)
「・・・・リナ・・私は、部下・・集めて、緊急会議するわ・・・(滝汗)」
ルナは、またまた、巻き込まれるのが分かり、どうやら、一応、緊急会議をするつもりらしい。
そーいや、前々回の時は、水竜王、直属の配下の存在が反逆者に吸収されてたっけ・・(笑)
「・・・S脅して、協力させてやるー・・。ふふふふ・・。(怒)」
リナは、声が座っているのだが(笑)
そーいや、S・・前前々回のとき、・・・思いっきり、反逆者にやられてたっけ・・・。
なっさけないわよねー・・・。魔王のくせして・・・。
DやKやWまでもが、参戦してたけど。あの時は。
それでも、リナ(達)の力を借りないと、撃退できなかったんだから・・・・。
なさけないったら・・・・。
ま、当然、あたしがみっちり、後で、お仕置きしといたけど。全員に。
えっと、リナは、どうしたかなー♪ふふふ♪(完全に高みの見物♪)
「こーなったら、先制攻撃してやるー!!」半ばなんだかやけになってるリナである。
おっ。さすがは、リナ(笑)このあたしに性格が似てるだけのことは、あるわね!!
「その前に、みんなを『覚醒』させてっと・・!!・・くっそー!!!」
そーいや、まだまだ、全員・・・覚醒・・してないのよねー・・・。
リナだけでも、いいとおもうのだけど・・・。
やっぱ、全員、揃ってた方があたしも楽しめるしねー♪
あれ?リナ、早速、準備を始めてるー♪
わくわく♪これで、また、退屈しなくてすむのね♪
(・・・そー、思うのだったら・・・エルが解決すればいーのに・・・。そのほーが、絶対に早いのに・・。)
ぶつぶつ心の中でつぶやいているリナ。
やがて、リナは、その日のうちに出発することに決めたよーだ。
もちろん(はあと)とりあえず、皆を始めに『覚醒』させるつもりらしいのだが(笑)

「リナ、あんた、モデル体型なんだから、気をつけなさいね。って・・・・あんたに勝てるのって、
あの御方ぐらいだけどねー。」
ルナがリナに注意を促している。
今のリナのスタイルは・・はっきりいって、バッツグンのスタイルだからなのだが(笑)
リナが旅に出ると聞いて、一族すべての人々が送りにでてきているのだが(笑)
しかし・・リナ達の子孫とはいえ・・・よくもまあ・・。
かつての「インバース商会」はリナとガウリイとルナ(とあたし♪)によって、かなりの大規模に発展している。
ま、はっきりいって、この大銀河の中で、一番の大金持ちであろう(笑)
中には、リナの性格を受け継いで、「悪人に人権はない!!」といってる一族の人間も少なくない。
ゆえに、一族の人間は、悪人たちからは、完全に恐れられていたりする(笑)
リナなんか、ちまたの通り名が、「魔を滅する者(デモンスレイヤー)」は、ともかく、
「栗色の魔王」とか呼ばれてるけど(笑)
・・あと、そーいえば、なんだか、今、この世界って・・いろんな生命が共同生活してるのよねー・・・。
ミルガズィアなんかは、『ミルの講座』なんて、ふざけた講座を定期的にエルフの集会なんかで、
開いてるし・・・・。(←まだ、生きてるミルガズィア)
あの、感性・・・・どうにかしないと・・・。うーん・・・。
ま、そこはそれ。
「じゃ、いってくるわね!!」
リナは言って、乗り物に乗り込む。
リナが乗ってる乗り物は、「インバース財閥」特有の乗り物である。
風精霊と、地精霊との力を利用して、一切、廃棄物も、騒音もでなく、また、音もせず、
しかも、「翔封界(レイウイング)」と同じ、もしくは、それ以上の速さを誇る。
ま、これ、精神力が強くないと、動かせないけど・・・。
動力源は乗り手の精神力なのだ。ついでに操縦方法も、念力に近いものであるのだが(笑)
ふしゅゅんんん!!!!
リナが出発する。
とりあえず・・・始めは、Sのところに向かったよーである。
S・・・ちょうど、会議で、獣王のところに来てるみたいだし・・・。
やがて、リナは、いきなり、空間移動(精神世界面を通して)して、あっという間に、獣王宮に到着する。
リナがいきなり、現れて、大騒ぎしてるS達である。
ついでに、Sが封印解けたときにまたまた創りだした、新・魔竜王までいるのだが(笑)
・・冥王は・・・あたしが、いまだにこきつかってるのよねー・・・。
だって、このあたしに!!攻撃しかけたのよ!!あいつは!!
この前の一件で!!(あたしにとっては、ついこの前である。)
すんなり、消滅させるのは、なんだか、簡単すぎるしねー・・・。
やっぱ、いびり倒す!ってのがベストよねー♪どう考えても♪
さて・・関係ない話は、おいといてっと・・。
リナ・・さてさて・・どんな風に暴れるのかしら♪

すでに、獣王宮の中は、なぜか、無の力で満ち溢れているけど(笑)
どーやら、リナ・・鬱憤ばらしに、とりあえず、S達をどついているよーである。(笑)
ま・・面白いから、とーぶん、視てよっと♪
中を覗いてみる。と、
「ううううー(泣)」涙をだくだくながしているゼロスの姿が・・・。
どーやら、Sのやつ、リナのおともをゼロスに押し付けたよーである(笑)
・・自分も参加しろよ・・S・・・。あとで、どついておこっと・・・。
ゼラス達にいたっては、なんでか、気絶してたりするんだけど(笑)
「じゃ、あんた達も協力すること!!いーい!!」
リナが念を押している。
リナの手には、変形バージョンの「ラグナブレード」の大鎌が握られているのだが(笑)
「うううー・・。エル様が二人いるー・・しくしくしく・・。」
Sがこの○百年、何回も同じことを言ってだくだく泣いているのだが。
・・進歩のないやつ・・・。
「うっさいっ!!S!!」ざすざすざすすっ!!!
リナがSに大鎌を突き刺す。
「あうあうあうー・・。しくしくしくく・・。」まだ泣いてるS。
とりあえず、リナは、と〜分、Sをいじめにはいったのは言うまでもない(笑)




                     −中途半端でしょうか?続きます♪次の人へバトンタッチ〜♪ー
                       

############################################
あとがき:
はい!!第一回はかおでした!!
とりあえず、どんなキャラが暴れようが、暴走しようが、それの罪をなすりつける
『反逆者』の設定を作っときました(爆!)
これで、どんなに、暴れても、暴走しても、ぜーんぶ、そいつらのせいに出来ますので、
思う存分、暴れてください!!
んでもって、どんな世界になろーが、「他にも世界があるよー」とにおわしているので、
オッケーなはずです!!(・・・多分・・・)
あと、「リナが先制攻撃!」とかいってますので、(笑)
どこの世界にいこーが可!!
っと、ゆー訳で、次の人にバトンタッチなのですー♪ではでは♪


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17444第弐話目でございます。桜井 ゆかり E-mail URL2001/10/8 23:00:30
記事番号17435へのコメント


こんばんわです。
ここに第弐話目を投稿させて頂きます。
今回の主役はアメリアッ!(やっぱりな)
とりあえず、時間的にはリナがSをいじめている辺りと同じ筈。
一応重要(?)の神託が書かれております。
やっぱり神託はセイルーンの巫女が下さなくちゃ面白くない(待て)

では、ご覧くださいませ。

題名はねじばなさんので決まりました。
という訳で、『混沌の煌き』第弐話。




外との交流が開始されて○百年。
急成長を遂げたのがこの国だった。
聖王都セイルーン。
そして、魔を滅する者(デモン・スレイヤー)の称号を得たリナ=インバースの仲間、アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンという人間が転生していた。
「へへ。捕まりませんよ」
お城の渡り廊下から外へと飛び出す。ここは、2階なのだが、転生した彼女の素早さをもってすれば簡単に着地───。

ずべしゃ!

──出来なかった。
一体どうして頭から着地してしまうのかが謎だが、こればっかりは前世から持ってきたモノらしい。
まぁ、正義の口上が殆ど出なくなったのが幸いだが。
『ひっ、姫様ッ!』
家臣達が慌てて階段を降り(飛び降りたりはしないから)、落ちた場所へと向かうけど、そこには人の影すらなく、穴が空いた場所が存在するのみだった。
いや、一枚の紙切れがあった。人の形をした真っ白な紙。
「身代わりの術です!」
えっへんと胸を張って言う本物は既に城壁の上。だけど、服は土埃を被っている。どう考えても身代わりの術など使っていない。
そう。単に落ちた場所に偶々持っていた身代わりの術用の紙切れを置いただけだった。
彼女は、アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンの生まれ変わりは、どうやら暴走癖に磨きが掛かってしまったようだ。
いや、単にあの姉の情報が少し妹に加わってしまったのかもしれない。
「はぁ。このネコ、檻にでもしまっておきなさい」
「酷いです〜。姉様〜。私、ネコじゃありませんよ〜」
何時の間にか彼女の後ろに回って、首を掴んで逃がさないようにしているのは実姉のグレイシア=ウル=セイルーンだった。
「何処かネコじゃない?逃げ回るし、勝手に行動するし。少しは真面目に王族としての仕事と立場を身につけなさい」
どうやら姉の方は性格が改善されたようだ…。見ている限りでは、いきなり高笑いをしたりはしないだろう。
「ううぅ〜〜。嫌です。私は第3王位継承者ですけど、姉様が死ぬ筈ありません!こんなにも魔術が使え、剣も使える。おまけに私よりも体が丈夫。
死ぬ時は王位は姉様の子供に委託されてますから。私が王位を継ぐことはありません。
従って、私は王位の義務や仕事をしなくていいわけです。
という訳で城下へ遊びに行ってきますねー」
「そうはいかないわよ!?って、あれ?」
すぐさま妹を掴んでいる手に力を入れるものの、スカッと空気を掴むだけ。
肝心の妹は、城壁の上から跳んで──グシャバキドッ!──城を囲んでいる森の中へと突っ込んでいった。
彼女の名前はアメリア=ウィル=ラクータ=セイルーン。一応、第3王位継承者だったりする。ちょっぴり、王族の立場を無視してるけど。



「やっぱり城下は和やかでいいですねー」
もう何百年も同じ所に店を構えるスイフィー堂。そのアイスクリームを片手に、何処で貰ってきたのか、空いてる方の手に風船を持っていた。
子供っぽさが滲み出している。が、だぶだぶの巫女服(前世着用服)を着ている為に12ぐらいで通りそうだった。
「お、アメリアちゃん。なにか買っていくかい?」
「今日は遠慮しておきます」
「あ、アメリアちゃん。いいところに!
これをグレイシア様に渡しておいてくれないかい?」
「あ、あのー。出来れば、姉様に直接渡してもらえません…?」
アメリアはちょくちょく城下に出かける為にお友達はたくさんいる。市場の方を通ると絶対に一個はお土産を貰う始末。
どれくらい外に出てるかは数え切れないが、とにかく外に出るのが好きだった。
そして、道の真ん中で止まる。
よく分からないが、なにかの気配を感じ取ったからだ。
「あらら、ですわ。よくお分かりになりましたわね。アメリア」
「誰です?貴方」
にっこりとアメリアの前に立ったのは、アメリアと同じぐらいの年齢の少女。
長めの漆黒の髪を左に全部寄せ結んだ髪と、何処までも藍い瞳が印象的。まるで、アメリアの服を真似したかのように似ている巫女服。
だけど、明らかに人間ではない気配を放っている。
「どうやらまだ『覚醒』していないようですわね」
わけの分からない言葉にアメリアが首を傾げる。すると、目の前の少女は叫んだ。
「あの方へ攻撃する尖兵と為らぬうち、その芽摘ませて頂きますわ!」
小さな黒い固まりが手の中に集り──すぐに危機感を感じ取った。
「皆さんっ!逃げて下さいっ!」
「もう遅いですわ!ヒト共と一緒に混沌で眠りなさいっ!
アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンッ!」
その名前を聞いた瞬間、アメリアの頭の中でなにかが弾けた。
「セイルーンの国民を巻き込もうとはいい度胸です!
この私直々に裁きを食らわせてあげます!
虚霊障界(グームエオン)!」
周り全てを守るように張った結界。かなりの大掛かりのようで額にびっしりと汗をつける。

バシィィィィッ!

術と術がぶつかる音が響き、なんとかアメリアの結界によって、少女の術は明後日の方向へと飛ばされた。
あの辺りにはゼフィーリアがあるが、あの国の住人は無敵状態だからこのくらいの術を食らっても大丈夫だろう。
「一つ、お聞きします。何故、獣王と海王の直結の部下がこの私に攻撃を仕掛けるのです?答えてもらえませんか?“フィンさん”」
先ほどの遊び気分で城下を周っていたアメリアとは何処か雰囲気が異なる。
その雰囲気の違いについて、少女、フィンは気付いた。
「まさか、覚醒を果たしました…の?」
自分の力か言葉。どちらかでアメリアは覚醒を果たしてしまった。これ以外に雰囲気が変わる理由はありえなかった。
「覚醒というのがどのようなことを指すのかが、よく分かりませんが、貴方の名前ならハッキリと分かります。
獣海代理(エージェント)フィンダルスさん。
もう一度お聞きします。獣王と海王の部下が何故私に攻撃を仕掛けるのです?」
「獣海代理(エージェント)……?
なにをおっしゃいますの?私はあの方の部下フィンダルスですわ。それに、芽を摘むのがお仕事ですの」
もう一度手の中に黒の光球が集り始める。
言動のおかしさ、魔力弾の違い。この2つからアメリアはフィンの置かれている状況を推測する。
「皆さん!“歌って”下さいっ!
フィンさん、この私が正気に戻して差し上げます!」
ファイティングポーズを取りながら城下に、この戦いの見物者達に言うのだが、誰も口を開かない。
「あ、あれ?
み、皆さん、正義の賛歌ですよ?分かりますよね?」
「お言葉ですが、アメリア様。そんな歌など歌った事などありませんが?」
「な、なに言っているんですか…?私が毎日歌っていたじゃありませんか。
人生って素晴らしい!生きてるって素晴らしいっ!」
どうやら覚醒を果たしたアメリアは少々記憶の混乱が生じているようで、あの時の、前世の記憶のまま覚醒を果たしたらしい。
そして、現代の記憶が全部吹き飛ばされたようだった。
『う゛…っ!』
何故か魔族フィンと見物人達が声を揃えてうめいた。
まぁ、気持ちはわからなくもないが…。
「これだけであの人を元に戻すことが出来るんです!皆さん、手伝って下さいっ!」
叫ぶものの誰一人として同調せず。
そんな城下の人々の様子に不信を持ったが、やがて一人でもやる決心をしたらしく、もう一度ファイティングポーズを取り始めた。
「フィンさん。正義の鉄槌で元に戻して差し上げます!
人生って素晴らしいっ!生きてるってスバラシイッ!」
「ううぅ……せ、精神攻撃…っ!?」
「そして、正義の鉄拳ッ!」
霊王結魔弾(ヴィスファランク)がきっちり掛かった拳で殴り飛ばす。その力は小さな体の何処にあるのか分からないほどに強かった。
「正義は必ず勝つのです!」
ガッツポーズを決めてから、フィンへと近寄った。
「あ、あれ?ですの。ここは、一体どこですの?」
まるで目が覚めたかのようにフィンは軽く頭を振った。
「フィンさんですよね?
目が覚めましたか?」
「あ、アメリアッ!?ですの?
貴方確か何百年も昔に死にましたわよ?どうしてここにいるんですの?」
「は?じゃあ、ここにいる私は死者だと言いたいんですか?こんなに生き生き生きてるんですよ?ありえない話ですよ」
にっこりと笑って言うとありえなさそうだが、生まれ変わっても世の中に同じ人間としては2人といない。
それは、もうとっくに彼女がいない事を示すものだ。
「じゃあ、私は城に帰りますね」
周りから突き刺さる不審者を見るような目を気にしないで、走って自分の家であって自分の家ではない場所に戻っていった。
「自覚症状がないというのが一番危ないような気もしますわ。
これで大丈夫ですの?
はっ!それよりも魔王様とダルフ様、ゼラス様、ゼロスお兄様にご報告に行かなければいけませんわ!」
フィンは少々小さな杖に真っ赤な宝珠がついた杖を振り──アストラル・サイドへと姿を消した。


数日後、奇妙な神託が下りアメリアが旅に出ることになったのだが、それ以上に数日間のアメリアの行動の方が奇妙だったらしい。一種の病気じゃないだろうか?とまで言われた異常は、前世の記憶がそうさせていたのだ。
あんなにへんてこだった姉がここまで性格改善されていて驚いたこと。玉座に座っている人物が、あのドアーフもどきではなかったこと。
まるで、知らない世界に迷い込んでしまったかのような驚き様のせいでそんな噂がたってしまったらしい。
「じゃあ、行ってきますね」
見送りの人達に向って手を振り街を出ようとした瞬間、一人の人物が黒い風のように現れる。
「アメリア嬢。こんにちわ。
今回はゼラス様の命令でやってきましたの。なんでもゼロスお兄様に厄介ごとを押し付けたそうですの。
そして、今回私が反逆者と称されるモノの影響を受けてしまったようでして……。
どうやらお2方のお力が混ざったせいもあるのでしょうとおっしゃいましたの。それで、それを倒すのに協力しなさいと言われましたの」
「まさか、旅の供になるつもりですかぁ?」
心底嫌そうな声を上げるアメリアに対して、ほんの少し怒りをあらわした。
「お・い・や・な・の・で・す・の?」
「あ、いや、その…」
「お・い・や・な・の・で・す・の?」
どんどんと顔を近付けて言ってくる迫力には勝てなかったらしく、アメリアが妥協する。
「わかりました。付いてきてください」
「では、行きましょうですわ。アメリア」
2人のあてのない旅が始まった。
だが、神託の言葉が正しければ、きっと何処かでなにかにぶつかるだろう。きっと。

『4人の勇者の復活。新たな伝説を作るであろう』

────────────────────────────────────────

と、やっぱり変なところで切っちゃいましたけど、3話を担当して下さる方に任せます。(アメリアの話は書きませんかね?)
とりあえず、頑張って下さい。次の話を書く人!(って、まだ決まってませんかね?)
え?書くのが早い??
短いですからね。徹夜しましたからね。他にも書くやつありますからね。


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17468Re:第弐話目でございます。磐玲昂 2001/10/10 01:33:22
記事番号17444へのコメント


今晩は〜 磐玲昂です 初めましての方もいらっしゃると思うので始めまして
三話目を担当することになりました。
すみません勝手ながら、一二話目を参考にし自分もかきますのでどうかお許しください
桜井さん 未だ恨みなどは込めませんのでご安心を
呪いのメールはもうちょっと待ってください
あと時間的には二話と同じと言っていいです
ではどうぞ

『混沌の煌き』第参話


外との交流が開始されて○百年。
それらとの貿易により。外大陸との魔法技術・人材・情報の交流が盛んにされた
そして各国家が、それの独占を画策しセイルーンがそれに至る。
今となってはその独占も解かれ、自由に貿易がなされている。
それにより、多数の移民が移り住み最初の大陸間貿易都市ケープロードを中心に、その移住者の街が発展していった
○百年たっても、一般人の生活は変わらず、少しのことで一喜一憂し、昼は大いに生を謳歌し、夜は危険との狭間で眠る
肝心の人間の闇がそう○百年あたりで変わるはずもなく、大きな街になるほど、夜には賊が出るもので
今この瞬間にも、一人の少女が、人相の悪い男どもに追われていた。


「全くしつこい奴らねっ」
そう言いながら、大きな紙袋を持ち冒険者風のだがどこか異国風の服を着た一人の少女が人気のない通りをかけてゆく。
大人の足ならば、すぐに追い付かれでもしようが、その鬼ごっこを楽しむかのように、男達・・・賊は執拗に少女を追いかける
さらに走ると無計画な街の拡張の結果だろうが、通りの奥には頑丈そうで高い城壁があった。
「くっ あんたたちっ 私に手を出してどうなっても知らないわよっ」
振り向いて少女がそう言っても、相手の人数と力の差がありすぎるように見える。
「嬢ちゃんが、俺達をどうしようってんだい? まぁ伝説の「盗賊殺しリナ=インバース」なら話は別だが、
 だが・・・・。そいつは○百年も前の人間だ・・・・・・。」
全く悪人の住みやすい世の中になったってもんよ! とか言って笑ってはいるが、その人物未だこの世に生きているのである。
「まぁ 金を出してくれるって言うなら、ここから逃がしてやるけどな・・・・・。」
少女は、さらに遠ざかろうとして後ろに下がったが、背中に医師のひんやりとした感触が伝わってきて退路がないことを知らされた
賊達はそれぞれお世辞に上品でない笑いを浮かべ、こちらに近寄ってくる・・・。

「ちょっと待ちな!」
そう言ったのは賊であろうはずもなく
通りの奥から一人の金髪の剣士が現れた
「こんな様子だから・・・・・どちらが悪者かってのははっきりしているな・・・・・・。」
そう言うと剣を鞘ごと構えリーダーらしき賊を見た
「お兄ちゃんも頭が少しばかし足りないようだねぇ。 この人数とどうやってっ・・・・・・・・・・。」
そう言う間も与えず、剣の柄を男の鳩尾にたたき込んだ。
リーダーが倒れるとあとの奴らは、もう逃げ腰になっていた。
「このようになりたくなかったら、さっさと立ち去れっ今度は真剣で行くぞ!」
そう言うと剣士は剣を鞘から抜いた。
そうすると賊達は倒れたリーダーを抱えて逃げ去っていってしまった。
「大丈夫だったか?こんなにふるえて怖かったか?よしよし もう大丈夫だからな」
そう言うと、少女の頭をわしゃわしゃとなでた
「な・な・な・・・・・・・・・・。」
少女が賊の逃げていった方を指し口をぽかんと開けたままいった。
そうすると少女は拳を固め、剣士の顎をグーで殴った。
それは見事に決まり、剣士をのけぞらせるに至る。
「何でみんな逃がしちゃったのよーーっ!」

漢ガウリイ=ガブリエフ 剣の腕と間の悪さは転生しても変わらなかったようである。

あれから、何度も殴られ愚痴られ彼女の宿代も払わされたガウリイは、今はとぼとぼと
街道をゆく少女の後に付いてきていた。
「だからすまないって言ったろー?」
そう言っても少女はぷいっとそっぽを向いた。
「じゃあ何でbうじうじうじうじついてくるの!?」
振り返り少女がそう言うと
「だって小さい子どもが一人で旅をするのは危ないし・・・・・・・・・・。」
昨日の威勢はどこえやら? すっかり縮こまって言うガウリイ。転生して特定の人に対して気弱なところが増えたのか
「だーかーらー! 私はもう十六歳だって言ったでしょう?」
「だからってロイア危険なものは危険だし・・・・・・。」
「全く伝説の剣士が聴いてあきれるわ。ほんとにあなた、ガウリイさんの生まれ変わり?」
そう言われてガウリイはきょとんとしている。昨日の少女・・・ロイア=ラマニルはため息をついて
「あなたのご先祖にあなたと同じ名前の人いたでしょう?」
「あーいたいた。俺のひいひいひいひいひい・・・・・・・・・・・・・」
「それは知ってるから。全くだから転生して覚醒してない人は困るのよねぇ」
何故かやれやれと首を振るロイア
「でも何でロイアは、そんなこと知ってるんだ?」
「いえっ なんでもないのよ、友達に調べてもらっただけで・・・・・・・。」
不思議そうに訪ねたガウリイを、動揺しながら受け流すロイア
でもそのあとに小さく
「私は人間じゃありませんなんて気づかれたら問題だわ・・・・・・・・。」
とこぼした。
「それよりロイアはどこに行くんだ? 行く場所が場所ならお前を止めるぞ俺は・・・・・・・」
そう言って聴くガウリイ
「あのことも気になるし、まずはぜフィーリアにいってみようと思うの
 あそこにみんなが集まるって占いででたんだから」
「むぅ 俺はものすごくイヤな予感がする。何か引っかかるんだよなぁ
 イヤむしろ悪寒が走るというか・・・・・・・・」
「私は行くわよ? あの人にも頼まれているしね。」
未だブツブツ言ってはいるが、ガウリイは、渋々つい行く

あの占いにはまたこうもでていた
「皆が集えしとき。再び無は動き出す」


  
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

やっぱしへンなところで切っちゃいましたねぇ
最初の方はこんな感じで良いのではないかと自分は思うのですが
どうでしょう?

もう一つの方も、桜井さんに脅されてますし急ぎます
ではまたの機会に
 




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17475第四話目でございます。KIー 2001/10/10 20:21:46
記事番号17468へのコメント

 こんばんは、KIーで御座います。
 では、続きを書くのでどうぞで御座います!
 時間的には、弐話・参話と同じで御座います!!
☆v★v☆v★v☆v★v☆v★v☆v★v☆v★☆v★v☆v★v☆v★


『混沌の煌き』 第四話

 戦乱の日々から時は流れて○百年。
 ここにも、転生を選んだ者が居た。

「………………」
 小高い丘で、月を見上げながら一人、手酌をしている人物。
 銀髪(プラチナ・ブロンド)が風に揺られる。
 ゼルガディス=グレートーラス。
 言わなくてもお解りだと思いますが……
 ゼルガディス=グレイワーズの生まれ変わりで御座います。
「ぜーるがーでぃすー!!」
「トーカ…?」
 一人の青年がゼルガディスに駆け寄った。
「ったく…何度言ったら解るんだよ…
 『トーカ』じゃなくて『トウカ』!
 それにきちんと俺の国の言葉で呼べよ。
 『橙霞』だ。『橙霞』!」
「トーカのほうが呼びやすいだろう?」
「あのなァ…」
 橙霞は飽きれてゼルガディスの横に座りこんだ。
 彼は璃 橙霞。
 山吹色よりも橙色が強く、でも橙色よりは黄色が強い。
 そんな色の短い髪に、それと正反対の色の碧眼。
「酒場に来てないな、とか思って探しに来たら…
 こんな所で手酌かよ?
 どう考えてもキレーな姉ちゃんの酌の方が良いじゃないのか?」
「お前と一緒にすんな」
「ヒデェ………俺だって理想はあんのに」
 ふてくされた子供のように、そっぽをむく橙霞。
 2、3分してから、橙霞は真剣な表情でゼルガディスに問う。
「……………お前本当に覚えてないのか?」
「何度言われても知らない。前世なんて言う物なんか、俺は信じていないからな」
 橙霞の質問にあっさりそう返し、グラスを傾けて月を見る。
「あっそ。
 俺はきっちり覚えてるんだけどなァ………
 ここの世界に飛ばされて、お前らと出会った事。
 聞き覚えがあるだろ?
 『リナ=インバース』とか『ガウリイ=ガブリエフ』とか」
「…その二人の名は何百年と昔に活躍した、
 『魔を滅せしもの(デモン・スレイヤー)』だろ」
「じゃ、『アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン』は?」
 ぴく、と。
 僅かにだがゼルガディスの手が震えた。
「『グレイワーズ』っていうファミリーネームには?」
「……………解らない」
「ま、いいさ。
 俺みたいにいつか、ぽんっと思い出す。
 言わば、『覚醒』かな。
 旅をしてりゃ思い出すさ」
「………………それまでついてくるつもりか?」
「もち」
 即答した橙霞に、ゼルガディスは滅茶苦茶嫌そうな視線を送る。
「ンないヤな顔なさんなって。
 ま、取合えず…ゼルガディスが記憶取り戻す事を祈って……」
 自分で持ってきた酒をゼルガディスと自分のコップに注ぐ。
「乾杯。」
 ちん、と小気味の良い音がなった。


『四人の勇者 助ける者現れたり
 者達、勇者の力になるであろう』

☆v★v☆v★v☆v★v☆v★v☆v★v☆v★☆v★v☆v★v☆v★


あう〜短くてゴメンナサイです〜〜〜
皆様、オリジナルキャラクターを出しているようなので、
別のジャンルからわたくしのオリジナルキャラクターを、
引っ張り出してきてしまいました〜
まさか、わたくしの勉強不足でしょうか…?
では次の方にパスするで御座います。

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17482第五話目やらせていただきます♪ねじばな E-mail 2001/10/10 23:18:02
記事番号17475へのコメント

はい。いきなりいっちゃおうと思います。

内容は・・・・どうなるかは分かりませんが、なるべくつなげやすいようにしてみます。

*************************************

『混沌の煌き』5

「皆転生してるわよ♪フィブリゾ♪」
・・・・なぜ僕は転生できないんだ・・・・・・冥王なのに!?
「もちろん、あんたがあの人に攻撃なんてしたからでしょ。・・・それに、立派に転生らしきものはしてるじゃない。」
くすくすくす・・・・
笑い声が、響く。今の僕にはそれがとても不愉快だ。
確かに、それらしきものはしている。精神世界からの移動はできる。遠視もできる。
・・・・・・・・・・・・ただ・・・・・・・
「青虫だけど・・・ぷくく・・・っ!」

ふと、僕がこんなことになる原因となった女のところを見てみる。
「・・・・・皆動き出したみたいねぇ・・・・」
リナ=インバース。
なぜか未だに生きている。
目の前で、まだ笑っている女性・・・シルファによれば、
『知りたかったら自力でその状態をどうにかなさい』だそうだ。
「・・・あたしも、動かないと・・・ね。」
どうやら・・・ディルス王国付近にいるようだ。
ミルガズィアとかいう竜もあのあたりにいたか。
お母様のいうに、その竜は、魔族への最終兵器になるとかならないとか。
そんな馬鹿なことがあってたまるか、と、思っただけで・・・
見透かされ、じゃあみせてあげるといわれ・・・その後の記憶が飛んでいる。
とてつもないショックを受けたらしい。
だから未だに謎なのだが・・・もう一度やろうとも思わない。
「・・・あれ・・・?そういや・・・ゼロスはどうしたっけ・・・?なんか忘れてたけど・・・」
・・・・ゼロス!あいつぅぅぅぅぅっ!
覗き見してて、お母様にお会いしたのに無傷で生還しやがってっ!?
僕の立場がないじゃないか!?
「・・・呼び出してみるか・・・♪」
・・・・おや?
何やら呪文を唱えはじめる。
意訳すると・・・・
『 早く出てこい!つかいっぱしりの哀れな魔王配下のそのまたパシリの生ごみ(またはゴキブリ)魔族っ!L呼んじゃうぞっ!』
・・・・・・・・・・・・・・・・・
「さすがはリナっていうかなんて言うか・・・ゼロスは・・・・あれじゃあ出ずにはいられないわよねぇ・・・・」
シルファがそうつぶやく。
「その呼び方はやめて下さいぃぃぃぃぃっ!っていうかなんですかそれ!?」
「お。でてきた。・・・・・・なにって・・・ただの召喚呪文よ?」
「内容です!そんな内容でどうして聞こえるんですか!?僕に!?」
それはもちろん、シルファが面白半分に、つなげるように仕向けたからなのだが。
知るわけはない。
「・・・・・・ぶぶーっ!正解は、あたしが、おもしろそうだから許可したのよ♪」
・・・おおおおおおおおおかあさまっ!?
「んっふっふ・・・・楽しみねぇ・・・・部下Sいぢめのついでによってこようかしら?りなのところ♪」
・・・・・ここ(混沌宮)に来てわかったことがある。
魔王って、実はたいしたことないということ。
すべては気まぐれで運命が決まっていること。
「あ、あんた、リナにそれ伝えて来なさい。」
えええええええええええっ!どうやってやるんですか?!
シルファにやらせればいいじゃないですか!
「・・・・・あんた・・・知らないの?シルファは、あたし直属の神官兼将軍なのよ?そんな小さなことで動かせるわけないでしょ。」
うそだあああああああああああああああっ!

「あれ?何だろ?この青虫。」
「おや・・・かすかに魔族の気配がしますねぇ・・・」
「変わった趣味ねー・・・この魔族。」
「ですねぇ・・・」
きょうせいそうかんされた。

「えい♪」
ぷち。

「・・・次は何に転生させようかなー。あいつ。」
「・・・尺取虫はもうやったし・・・ゴキブリはイメージ合わないから・・」
「何がいいかしらねー・・・」
「あ、そうだ!蛾にしましょう!幼虫のころは、絹の糸を作るために働かされて、蛾になったらはたかれるっていう・・・」
「いいわね・・・そうしましょ♪」
人生こんなもんである。

ある魔族が、こんな予言をしたという。
『四人の滅ぼせし者復活せしとき 大小取り混ぜ
甚大な被害が出るであろう 神であれ魔であれ・・・
気まぐれによって 』
*************************************
一話でゼロス出てたらごめんなさい。
でも、出てなかったと思うの・・・

・・・・哀れなフィブリゾは、このあとどうなるのでしょうか。
次の人にバトンタッチします。
会話が少なかったですけど・・

ではっ!(逃)

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17510…六話目です(控えめに)………………猫斗犬 E-mail 2001/10/12 23:20:50
記事番号17482へのコメント


 こんばんわです。
 ここに第6話目を投稿れす。

 今回の登場者は…フィリア…オリキャラ…

>あ、舞ちゃんや、たっくん(まて!)や、アインちゃん、登場させても、
>いーですよ♪(←面白くなりそーだし・・笑)

 というかお様のコメントに急遽変更して…たっくんと舞も登場…
 そして…最後の方にちょっとだけ…レミーしゃん(ふくしゅうの刃)…
 本当はナーガを出したかったんですが…もうでちゃったし…
 彼女の性格は改善されていましたので…そのナーガの性格を…レミーさん
に追加し…<すーぱー>レミーさんに登場してもらいました…ではでは…


 ちなみに…
 今までの作品たちって…時代設定が微妙に違う気がするんですが?
 などと申すものたち無視して(こら)
 わたしのは魔法が存在する現代・日本の設定です!!

******************************************************************

  まだ…息がある…
 ──達也…あなたは彼を助けたいですか?──
  当たり前だ。こいつはオレとあいつとの戦いに巻き込まれたんだ。
 ──そうですね。義でいえば。助けるべきでしょうね──
  ……………………
 ──けど…あたしたちは先ほどの戦いで、ほとんどの力を使い果たしまし
た。回復系の魔法など使うことさえできませんよ──
  それは解ってる。だが、たった1つだけ方法がある。
 ──1つ?──
  そいつはな…



 かつ、かつ、こっ──
 黒板にチョークの音が静かに踊る。
 かきかきさらさら──
 数名からノートの上を滑るペンの音。
「…くぅ〜すぴ〜…」
 寝てるやつ、約1匹──
 …………………………
「──この世の中には、わたし達が住んでいるこの世界とは別に、いくつも
   の世界が存在しております。
   そのすべての世界は、遠い遠い昔、何者かの手によって、”混沌の海”
   に突き立てられ、無数の”杖”の上に存在したと昔の方々は考えました。
   それぞれの世界は丸く、平らで──地面に突っ立った棒の上にのっか
   かるパイか何かのように…
   そんな世界の一つが、あたしたちが今住んでいる、ここ──」
 …う〜む…平和だねぇ〜
 ──ここは、流東学園・高等部・魔道史室──
 高等部で既に大学のような学科選択システムを取り入れた、学校のこの教
室は、かなり広々とゆったりとしたスペースがある。
 そこに通常より多く存在する生徒達…
 教卓には小さな丸い鼻眼鏡をかけた、めっちゃくちゃ美形な女性が生徒達
に講義を行っている。
 フィリア先生──本名………え〜と……忘れた…
 赤の竜神・スィーフィードの部下である火竜王の元・巫女だったとうわさ
がある…日本ではあまり見かけることの無い黄金竜の1人(1匹?)
 もちろん、日本が彼女のふるさとと言うわけではない…
 彼女が何故、故郷を離れ、ここ日本に移り住んだのかは謎である──
 美人であるがため、男子生徒に人気あり──
 女子生徒の相談役もよくやっているらしく女子生徒にも人気がある──
「──そのそれぞれの世界をめぐって、遙かな昔から戦い続けている2つの
   存在。
   1つは”神々”もう1つは”生ごみ魔族”。」
『………………………』
 ペンの音が一時止まった──
 追伸──魔族を毛嫌いしてる…
「こほん…
 ──”神々”は世界を守ろうとするもの。”魔族”は世界を滅ぼし、それ
   を支えている、”杖”を手に入れようとするものたち。
   ある世界では”神々”が勝利をおさめ、平和な世界が築かれ、ある世
   界では”魔族”が勝利をおさめ、その世界は滅び去った。そしてまた
   ある世界では、戦いは今もなお続いています」
 …そおいや…オレの世界は3つの世界が一つになったんだっけ…
 …ん?『オレの世界?』…あれ?何のことだっけ?
 まあ、いいか…
「──あたしたちの住んでいるこの地では、”赤目の魔王”シャブラニグドゥ
   と”赤の竜神”スィーフィード様とが派遣をめぐって争ってたの。戦
   いは幾百、幾千年にも及び、そしてついに、竜神は魔王の体を七つに
   断ち切り、それをこの世界のいたるところに封じ込めました──
 ところで…田中達也君!」
「へぃ…」
「ぼんやりと何を考えてるんです…」
「はあ…平和だなあ〜と…堪能してましたが…」
「…そうですか…では…田中舞さん…」
「……ふぇ?」
「お願いだから…授業中に寝ないでください…」
「…はあ……………くぴー…」
『…って…また…寝るし…』


 ──流東学園──
 小等部(小学)、中等部(中学)、高等部(高校)、大学部…全ての学年
をそろえるマンモス学園である。
 その高等部校舎1階の教員室──
「──田中達也くん──」
「へぃ…」
 オレが田中達也。高等部3年の18歳。
 家では『正心流』と呼ばれる拳法道場をやっている。
 自分でいうのもなんだが…学校の成績はいいほう…まあ…授業をよくエス
ケープしたりするんで、教師からはブラックリストの一人に数えられてたり
するけど…
「──田中舞さん──」
「ふぁい…」
 あくびをかみ殺しながら返事をする舞。
 その姿にフィリア先生のこめかみに血管が浮かぶ…
 オレと双子である妹の田中舞。
 実は15の時に、香純舞という芸名で颯爽と登場したアイドル歌手をやっ
てたりする。
 今ではあっちこっち引っ張りだこで忙しい毎日を送っている…そのため、
授業中に居眠りを犯してしまうのは仕方の無いことだと思うのだが…
「……な…何か…言うことは?」
 フィリア先生にはあまり関係なさそうである。
「平和です…ずずずずずずず…」
「眠いです…」
「…そうじゃなく…達也君…その湯飲みは何処から出したんです!舞さん…
こんな時まであくびをしない!!」
「…ぽかぽか陽気でいい天気ですねぇ〜」
「…やはり…寝不足は美容の大敵ですぅ…」
 どばあんっ
「そういうことを聞いてるんじゃありません!!」
 掌で…訂正…尻尾で自分の席を叩く彼女…器用な尻尾だなあ…
 その反動で彼女の机、小さい竹でできた揺り篭にあった宝珠が跳ねた。
「でも…何か言うことはって…言われても…」
「…だよなぁ…」
「なんなんですか…あなたたちはそんなにあたしをからかうのが楽しいんで
すか?…私だって、あなたたちのことはいろいろと理解してます…だけど…」
 …あ…怒っちったし…
 その時。
 ぎきぃぃんっ!
 外からそんな音が響きわたったのは…
『………………………………』
 思わず全員が一瞬だけ、沈黙してしまった。
「…な…なななな…な…なに?今の!」
「…なんか…すごい音だったな…今の…」
 教員たちがざわめきだす。
「…あたしも一生懸命なんです…それなのにそれなのに…」
 …フィリア先生…全然気付いてないし…
『うわあぁっ』
 そして校庭側から生徒たちだろう悲鳴が轟き、
 ぐこおぉーんっ!
 鈍い土響きがそれらを打ち破る。
「どっかでパレードでもやってるのかな?」
「…んなわきゃないだろ…」
 まったく…一体何が…オレはフィリア先生のことなどまったく無視し…ゆっ
くりと窓へと向かい………
 きゃたきゃたきゃたきゃたきゃたきゃたきゃたきゃたきゃたきゃた…
 キャタピラの音。
『………………………え…』
 ごご、ごご、ごご、ごご、ごご、ごご、ごご、ごご、ごご、ごご……
 キャタピラでアスファルトが壊される音。
 めき、がきゃ、ごきょ、ぐしい…
 何かが踏みつぶされていく音。
『…………………………』
 そのまま、ある物体がオレ達の目の前を通り過ぎていく。
 …えーと……
「………………………戦車!?…」
 そう誰かが呟いた。
「……ねぇ…たっくん…今のって……」
「自信は無いけど…戦車だったな…でも…なんであんなのが…」
「…センシャって…車を洗う…」
「…そいつは…洗車だ……って…お前…寝ぼけてるのか?」
「ふにゅ?寝ぼけてるってーのは、その辺にトーテムポールを立てかけて、
周りをぐるぐる回りながら盆踊りをかますことを言うのよ…」
「…言わねって…」
「そうかな?」
 そんな会話の合間も戦車はオレたちのいる教員室を素通りし、
 ちゅどおぉぉーん!!
 忘れた時に、轟音をたて砲台から火が吹く。
 そのうち──
 きゅるきゅるきゅるきゅる…
 教員室の前を進…
 きゅるきゅるきゅるきゅる…
 …突然止まり、キャタピラの音をたて車体の向きを変える。
 ──オレたちの方へと。


 その砲台が向けた方向は…
「な、なんでーーー!」
 舞が叫んだ。
 戦車の砲台は俺たちを狙っていた──
 やばい!
 自然に手が伸びる。
 ずがあぁぁーんっ!
 強烈な振動がきた。
 ………………………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………………………
……って…あれ?
 無事だ…
 周りは、壁は完全に崩れていたが、オレ達は無事だった。
「どうなってんの」
「さあ…あ…もしかしてフィリア先生が?」
「私じゃありませんよ」
 あ…フィリア先生…やっと気がついた…
「…達也くん…あなたはいっ…あ!またきます!」
 ずごおっ!
 うわあぁ…
 再び振動がくる。
 しかし1回目より弱い。
「さっきより…結界が強くなってる…」
「え?結界?」
 ふおんっ
 そんな音と、突然の衝撃。
「どわあああああぁぁ」
 それによりオレが見る風景が一気に駆け抜ける…いや…
 ごすっ
 とてつもない衝撃で、吹き飛ばされコンクリートの壁にオレは背中を打ち
付ける。
 …なんだ…今のはいったい…何が起こった…
「くはあ…」
 背中の痛みをこらえ立ち上がろうとした。
「ほお…今ので気を失わないとは…人間にしては丈夫じゃないですか…」
 その直後に聞き覚えの無い声がかけられる。
 そいつはフィリア先生と舞のすぐ横…オレがたった今まで立っていたとこ
ろ…
「だれですか?あなたは?」
「我が名はバドリィムクライジズメイズム」
 …バ…バド…なげぇ名前…
「…え…えっと…ば…ばど…ば、ど、りぃ…なに?」
 言葉を詰まらせ舞は先生に問う。
「バドリィムクライジズメイズムです…」
 彼女が教えると
「ひえー先生。よくそんなめんどくさい名前、覚えられましたね…」
 舞が感心し、
「めんどくさいのは余計だ」
 ぼそりとバドリィムクライジズメイズムが突っ込む…確かにめんどくさい
ので勝手にバドと命名させてもらお。
「…と、とにかく…ば…ばどりうむうぅ…めんどくさしい…さん!」
「だからバドリィムクライジズメイズムだってば」
「…ばどりうむ…えっと…」
「クライジズメイズム…」
「…くらい…じずめい…ずむ?」
「そうそう」
 先生のその返事に、舞が一つうなずくと、びしっとバドへと指さし、
「と、とにかく、その…ばどり…うむ?……あり……えーっとおぉ…………」
 ……しーん……また言葉を詰まらせる。
 しばし沈黙…ぽりぽり…オレはポテトチップスを食べる…
「達也くん…それ…何処から持ってきたんです?」
 妹の指し示した指は力なく下がりはじめ、
「…えっと………」
 何かを考える。
「…………!!」
 ふと何かに気づくと再びびしっとバドを指さし、
「………以下略さん!」
「ええーい!そこまで時間をかけといて略すなあー!!」
 …まあ…こいつらいしボケではあるわな…


 数十分経過──
 こりゃあ…ワザとだな…絶対…
「面倒だから…勝手に作ろう…メイズムさん!」
「だから違う!つーの!!」
 今だに彼と舞の押し問答は続いていた。
 その間にオレはダメージ回復してたりして…
 フィリア先生が、
「達也くん?お茶タイムにしません?」
「あ、いいですね…」
 自分の教卓の引き出しから、ティータイムセットが収納されているバスケッ
トを取り出す。
 ばさっ…
 テーブルクロスが敷かれた。
「平和だねぇ〜」
 きゅるきゅるきゅるきゅる…
 その横を戦車が走り去る──
「僕もよろしいですか?」
「…ええ…どうぞ…どうぞ…」
 そう先生は答え、
『……………………』
 ……………………って…
「誰?あんた?」
「あ゛あ゛!!??生ごみ魔族!!」
 もしもしーい?…生ゴミ…
「……………って…ま!魔族うぅ!!」
「はい!そうですよ!謎の神官で、ゼロスと言いまーす…あ…ちなみに彼も
…」
 そういってゼロスと名乗った彼はバドを指差し…
「魔族です(はあと)…別な世界のですが…」
「これが?魔族?…この変なのが?」
「ええ…有名なゴキブリ魔族ですわ」
「フィリアさん!!その呼び方はやめてください!!!…それに達也さん。
その変なのってどういう意味です」
「何よりも素直で、裏表のない表現(はあと)」
「…しくしく…」
 …あ…いじけた…結構おもろいやつだなあ…
「でも…さあ…先生…魔族ってもう少し…威厳あるじゃん…オレが出合った
やつなんて…そんな感じのやつばっかだったぞ…」
「ばっかリって…達也くん…あなた…生ゴミに合ったことがあるんですか?」
「フィリアさん…その呼び方…って聞いてませんね…全然…」
「しょっちゅうだよ、しょっちゅう。魔族を尋ねて三千里…じゃなかった…
まあ、今まで何匹出会ったかは忘れちまったが…今年に入ってから6匹目な
んだぜ、6匹。むわあーたっく、行くとこ来るとこやってくるとこバーゲン
セールじゃあるまいひ、ぽこぽこぽこぽこ現れて。そんなに人間いじめした
いのなら盗賊相手にやってりゃいいんだ。盗賊相手に!そうすりゃ世のため
人のためオレのためにもなる!」
「…なるほど…小さな人生、大きな迷惑ってーやつだね(はあと)」
その辺の方向へガッツポーズを取るオレに、わけのわからんことを言いな
がら一人でうんうんと納得する舞。
『…………………』
 何故か無言になるその他3名──
「…ふう…やっぱり…運命なんですかね〜彼の場合…」
 そうゼロスが呟くのをオレは聞き逃さなかった。
「…元、STSのトラブルコンサルタントだけのことはあります…」
 …STS…ああ…あれね……………ん?
 …あれ…ってなんだ?
「…なあ…その運命とか…STSとかってなんなんだよ…」
「それより…いいんですか…あれほっといて…」
『へ?………………』
 ゼロスが指差すほうへ…
「全たーい、右向け−右!!」
 舞が叫ぶ。
 …おひ…こら…
『………………………………』
『………………………………』
『………………………………』
『………………………………』
『………………………………』
 ああーーー!
 戦車がこっちを狙ってるうぅーーーーーー!!!
「それではがんばってくださいね(はあと)」
 そういって彼は消えていく。
「…ねぇ…今の人…何しにきたんだろ…」
「さあ…」


 どごおおぉぉぉぉーーー!!!!
 戦車の主砲から今日何度目かの攻撃が行われる。
『どわわわわわわ…』
 その攻撃で立ち上がる火柱。
 …警察は何しとるんじゃ…警察は!
 ちゅどおおぉぉぉーんっ!!!!
「おわあああああぁぁぁぁ〜!!!」
 おや?
 今、どっかで見たことがあるにーちゃんが吹き飛んでいったような…
「ああ〜めんどくさいしい(はあと)さん!!」
「ちがあああああああーーーーーーーーうぅぅ…………」
 なんだ…あいつか…なら問題なし。
 そういや…ゼロス同様…あいつも何しにきたんだろ…う〜む…謎だ…
「はあああぁぁーーーー!!」
 フィリア先生が仕掛けた。
 竜の光のブレスが線を描き戦車に突き進む。
 ごおおおおおおぉぉぉーー!!
 直撃。
 爆発する戦車。
 巻き上がる土砂。煙。
 だがそれだけ。
 逃げ送れた者たちの目がある一箇所に注目する。
 うおおぉぉぉーんっっっ!!!
『げっ…』
 がこんっぎゃりぎゃりぎゃりぎゃり…
 再び、動き出した。
 …全然…効いてないしぃ…
「石霊呪っ!!!」
 うご、ごきょ、もこもこ…
 その『力ある言葉』に導かれるように、戦車の真下が突如盛り上がる。
 戦車に壊されたビルの残骸やアスファルト1つ1つが浮かび、そこに集ま
り、何かの形に作られていく!
 この魔法、無数の岩を竜の形とし、近くにいる霊を憑依させ石人形とする
術に似ており、オリジナル魔法のようだが…
<<おぐうがあああぁぁぁぁーーーーー!!!>>
 形成された石人形が戦車を持ち上げながら雄たけびをあげた。
 こ…これは!
『おおうっ!!!!』
 周りの人々から驚きの声。
 太陽の光に反射し光り輝く巨大な勇姿。
 それは──
「巨大ロボットだあ!」
 舞が瞳を輝かせながらそう叫んだ──
 と同時に一歩足を踏み出し見事なポーズを見せつける、ゴーレム印の巨大
ロボット(もどき)
「その名も石竜王よ…おーほっほっほっほっほっほ…」
「一体誰が…」
「あ!あそこ!!」
 舞が指差すその先は──
 上を見上げれば、人1人。眩しく輝く太陽を背に、校舎の屋上で何ごとか、
高笑いをしている。
 その顔は影がかかって見えないが…でも…あの高笑いは…多分…
『レミー先生!!』
「おーほっほっほっほっほっほ…そうわたしはレミー。世紀の天才美人魔道
士、白蛇のレミーよ!おーほっほっほっほっほっほっほ…」
 世紀の天才美人魔道士って…まだ…新世紀が始まったばっかりなのに…
 自称・白蛇のレミー。
 我が学園の魔道技術科の教師。
「おーほっほっほっほっほっほ…さあ…石竜王。とどめよその戦車を叩き落
しなさい!」
『ごっ!』
 彼女の命令に素直に行動を………………………………………………………
………………って…おいっ!
『どわあああああああああああぁぁぁぁぁ!!!!!!』
 どごごしゃあああああああぁぁぁぁ!!!
 叩きつけられる。
「このあたしの手にかかればこんなもんよ…ほっほっほっほ…」
『つーか…人に向けて戦車を放り投げるなああぁぁぁぁぁ!!!!!!』
「…ほっほ……って………………………………えーと……不可抗力♪…」
 どこがだっ!!!!
「それはともかく…」
 すらっ
 何処から出したのだろうか…彼女は一振りの剣を…
「…銃刀法違反…」
 誰かがボソリと呟いた。
「…この子はエヌビヌちゃん…あたしの新しい相棒…このすらっとした刃が
素敵なの…」
「いや…んなの誰も聞いてないって…」
「…魔道で切れ味をアップしてるんだけど…ちょうどいいから…試し切りし
ちゃいましょ(はあと)…すぱあっときってあげる。すぱあぁっと…くふ…
うふ…」
『…あ…また…いっちゃってるし…』
 どごおぉーん、があごおぉーん…
 石竜王が…
『…踊ってるし…』
 一歩、動き……って…あれ?
「…くふ…うふ…うふふふふふふふふ…」
 石竜王は自分の右足を高々と持ち上げ……あっ…なんか…いや〜な予感が
…とりあえず非難しとこ…
 自分の高笑いに陶酔しているのかまったく気付いていないレミー先生。
 その先生に巨大な影がかかる。
「さあ…エヌビヌちゃんの…って……へっ…」
 ずんっ!!…ぷちっ…
 思わず…つーか…物の見事に石竜王にふんずけられたレミー先生はは見た
目とは裏腹にラブリーな擬音効果をあげて沈黙してくれた。
 刃物マニア・レミー先生…彼女のそのマニア度は…
 魔道発動中に刃物を見るとそのコントロールを忘れ陶酔するほどのレベル
であった…
「死んだかな?」
「レミー先生。化けないでね♪」
 ──合掌──
                             <つづく>

******************************************************************

 やっぱり…駄作だなあ…他の方と比べて…
 …しかも…何を書きたかったのか私は…おまけに…結構長かったり…
 さて…それでは…次の人にバトンタッチ。

 …ちなみに…戦車は…まだ…無事と言う設定で続きはかけますよ…
 ひっくり返っただけで、壊れたなんて一文字も書いてないしね(はあと)
 次回ではリナちゃん登場って形がいいのかな…あ…それともゼル?(日本
人の知り合いがいるんで…今、彼は日本にいると思っている私)

 ではでは…

 あ…そうそう…本編で記憶を思い出そうとしていた達也ですが…実は彼が
思い出そうとした記憶は、前世の記憶ではありません…
 記憶が無いのは、別の理由があるのです。
 ヒント:3×3○○○の二部の終わり、と最初の文♪

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17537またまた担当させていただきます。第七話目です。かお E-mail 2001/10/14 09:59:55
記事番号17435へのコメント

こんにちわ。第七話をたんとうするのです。かおなのです。
えと・・一応、それぞれの時間設定などをつなげやすいよーに、書いてみたつもりなのですが・・。
んーみゅ・・・。あと、猫斗犬様、私が勝手に(ん?)造った、設定が違っているかもしれません。
だって、3×○アイズの第二部の最終・・どんなないよーだったのかが、思い出せないんですよねー・・。
と、ゆーわけで、ウル○マンの設定でいってみたのです(笑)
あと、ゆかりさんが、レスでねじばな会長の設定でいいですよ。といってましたので、
会長(爆!)の「四王&道」からの設定でいきましたのです。←参考にしてください(笑)
ではでは。
ちなみに、やっぱ、私が書くのは、エル様視点から(笑!)

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混沌の煌き 〜第七話〜

「早く、出て来い!使いっぱしりの哀れな魔王配下のそのまたパシリの生ごみ(またはごきぶり)
魔族っ!エル呼んじゃうぞっ!!」
リナの声がいきなり精神世界(アストラルサイド)を通して、ゼロスに届く。
ゼロスのやつ、リナのお供を命じられていたのだが、『反逆者』の一人がやってきた為に、
ちょっと、あっちの方へいっていたのである。
ゼロスは、あわてて、リナの元へ戻ってゆく。
・・さすが、リナ(笑)ま、あたしも面白そうだから、あの台詞、ゼロスにつなげたんだけど(笑)
ゼロスがなにやら、リナに抗議をしているよーだが・・・。ま、ゼロスだし・・・。
「それは、そーと、リナさん?さっきの青虫魔族・・なんか、覚えがあるんですけど?僕?」
ゼロスが先ほど、リナが殺した、青虫のことについて、リナに聞いている。
「あ。あれ?あれ、フィブリゾよ。」あっさりした、リナの返答。
ぶぶううぅぅ!!ゼロスがいつのまにか、近くのコンビニで(お店)買ったらしい、アイスを噴出す。
「あっ!ゼロス、あんた、ずるい!!」リナがゼロスに詰め寄る。
そーいう問題か(笑)
「ごほごごほっ!!リナさん!?まじですか?それ!?冥王様!?あれが?」
ゼロスがなにやら、リナに聞き返しているが。
「何よ?ゼロス、あんた、シルファから、聞いてなかったの?あたしはエルやシルファから聞いてたわよ?
フィブのやつを青虫に今してるって・・。」
そーいや、リナとも話し合って、フィブを青虫にしたのよねー。・・・フィブは知らないけど(笑)
「シルファからも、聞いてませんでしたが・・・。今晩でも、行ってみましょうかね〜・・・。」
ゼロスがなにやら、笑いながら言う。
『こ・・こなくていー!!ゼロスはー!!!』
あたしとフィブの次の転生について話していたシルファが絶叫を上げる。
・・ま。ゼロスが戻ってきたら(帰ってきたら)・・シルファ・・仕事になんないからなー・・。
ゼロスって・・ま、この辺りのことは、置いておこう。
「・・・シルファ姉ちゃんも気の毒に・・・。」リナがつぶやく。
そーいえば、ゼロスのやつ、自分の正体がS達にばれたら、面白くないからっていって・・・
獣王やS達から自分の正体に関する記憶を消してるのよねー・・・。
ゼロスらしーけど。なんでも、今は、獣神官として、暇つぶしで遊んでみたいとかいって・・・。
「そーいえば、リナさん?どこに行くんですか?こっちは、皆がいる場所とは、正反対ですよ?」
リナがディルス王国の方向に向かっていっているので、ゼロスがリナに聞く。
「そりゃ、もちろん♪『反逆者』に対しての、有効な武器を手に入れにいくのよ♪」
リナが言うが、
「え゛・・・いやですー!!!僕は、滅びたくありませんー!!!」
ゼロスが泣きながら、リナに抗議する。
「何いってんのよ。あんたは、滅びないでしょーが。ほら、とっとと、ミルガズィアさんのとこに、いくわよ。」
「いやだだああぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
リナはゼロスをひこずって、ミルガズィアのいる竜達の峰(ドラゴンズピーク)に向かっていった。

一方、こちらは、反逆者の下っ端がまだ、生きていた。
ちょうど、リナがゼロスをひこずっていったのと同時刻ごろ。
「何か、どうにか、なんないのか!?」達也が叫んでいる。
と、フィリアの教壇の横に大事に置いてあるバスケットががたがたとゆれる。
―ぱりいいぃぃぃぃんん!!!
涼しげな、音を立てて、卵が孵る。
本来ならば、赤ちゃんの姿・・のはずなのだが。
あ、やっぱ、影響・・うけてやんの(笑)
卵から孵ったヴァルは、いきなり、五〜六歳ぐらいの年齢にいっきになった!!
外見は、そのまま。青い髪に引き締まった(?)顔だち。
「母さんをいじめるなー!!」いって、そのまま、外に飛び出していく。
「ヴァル!!?」フィリアが止めるが、ヴァル聞きやしない(笑)
この辺りの性格は、前世(?)から、そのままのよーだ。
・・ま、あたしがそのままにしたんだけど・・。面白いし・・♪
『大変です!!このままだと、ヴァルさんが!!』
いきなり、達也達の耳になんとなーく、聞き覚えのある声が響いてくる。
声と同時に。金の髪の女性が出現する。
・・ま、この子のボディはあたしに似て、作ってるし・・。
『誰!?』フィリアや、その他の生徒たちが叫ぶ。
「はーい♪私は、アイン♪それは、そーと!達也!!舞!!あんた達、そろそろその身体から、
出てきてよね!!はいっ!!あんた達の二人の身体!!」
アインは、水晶を達也達の前に出現させる。
その水晶の中には、達也と舞とまったく同じ姿をしている人物が・・・。
『えっ!?俺たち(私達)がふたり?』
達也と舞が驚くが、
「あ、あと、これ、伝言。」アインが、いきなり、あたしがアインに言付けた伝言を再生させる。
『達也!!舞!!あんた達、いー加減に、「STS(トラブルコンサルタント)」の仕事に戻んなさい!!
・・・給料、かっとして、・・・遊んじゃうわよ(はあと)』
あたしの声が教室中に響き渡る。
実は、いままで、この教室に結界張ってたのは、アインと達也だったりするのだ(笑)
アイン達、『反逆者』を追い詰めたのはいーけど、かなり、ダメージを受けたのよねー・・・。
んで、その戦闘に巻き込まれて、この世界にいた、『達也と舞』が巻き込まれて、
・・死んじゃったのよねー・・。一度。
実は、あたしが、達也達の周りのメンバーをリナ達の世界においてみたら、面白そう♪と
いう理由で、勝手に、達也達の魂をちぎって、ここに転生させてたのよねー・・。
いっちゃえば、達也達の分身みたいもんね。オリジナルは達也だけど。
ゼロスが言った、『元STSのスタッフ』というのも、分身だから、と言う意味合いで言ってたよーだし・・。
『それは、いやだああぁぁぁぁぁ!!!!』
達也と舞の悲鳴がほぼ同時に響く。どうやら、二人とも、完全になぜ、自分達が、
別人(?)の身体に精神だけ入り込んでいるのかを思い出したよーである。
なんで、そんなことをしてたかとゆーと・・・。巻き込まれて、死んじゃった、二人を助けるため。
自分達の身体は、水晶に閉じ込めて精神だけで、この世界の『達也と舞』の身体に入っていたのである。
ま、もう、あの時のダメージは、回復してるから、いーだろー。
舞と達也は、いきなり、自分達の身体に戻る。
ぱきぃ!!音がして、水晶が割れる。
『え゛!?達也(君)と舞(ちゃん)が二人いる?』
みんなが、同時に叫ぶが。
「あ、そーか。そういうことか。」なぜか、納得しているこの世界の「達也と舞」
ま、今まで、記憶を同調・・してたから。その辺りのことは、くわしいだろう。
『あうあう・・・会長(エル様)・・給料カットは痛いですー(涙)それに、・・・(汗)』
達也と舞が泣き叫ぶ。
「いちまでも、うだうだいってないで!!お仕事なさい!!達也!!」
あたしはいきなり、教室に声を響かせる。
「あ・・あの?この『声』の主は?」フィリアがおずおずと聞いているが。
「今は、それどころじゃない。とりあえず、ヴァルを!フィリア先生は保護しといてください!!」
達也の叫びに、とまどいながらも、フィリアは、ヴァルの元に行く。
「ほら、ヴァル。こっちへいらっしゃい?ね?」
フィリアが呼びかけるが、ヴァルは暴走して、まだ、バドリィムクライシズメイズムに向かって、
攻撃をぶっ放している。
「いいこだから(はあと)ね♪」ごいいぃぃぃぃぃん!!!
軽やかな、音が響き渡る。
あ、フィリア、あまり、ヴァルが聞き訳がないので、・・モーニングスターで、ヴァルをたたいてる(笑)
「きゅう・・。」気絶するヴァル。
『・・・手加減しないと・・死ぬぞ・・(汗)』
その場の存在全てが同時に言葉を発する。
「ま、いっか。さて・・どうしてたものか?」達也が考え込む。
このバド・・魔王達より、十倍の力をもってるのよねー・・・。
「んじや、例の呪文、行ってみるんで♪結界の方よろしく(はあと)アイン♪」
達也が軽くいうのだが。
「どうやって、防げとゆーんですかー!!?」アインは半泣き状態に陥る。
達也は、達也達の世界の精霊王全ての力をまとめた、呪文を使う気のよーである。
『あたしが、許す(はあと)達也♪思いっきりやんなさい(はあと)』
あたしの言葉がまたまた彼らのいる場所にと響き渡る。
「じゃ、会長も、ああいってることだし・・♪」
達也は言って、呪文の詠唱を始める。達也の腕の呪符が淡く光る。

やがて、達也の呪文が完成した。

ま、あれ、魔王クラスなら、あっさり、消滅できる威力持ってるし・・・。しかも、達也、手加減してないし(笑)
どーやら、ストレスがたまってたよーである。
この辺り一体には、あたしがシルファに命じて、『無』の結界を施しているので、どうってことはない。
やがて、悲鳴もあげずに、バドは消滅し、滅び行く。
さて・・戻ってきた、こいつには、どんな罰を・・♪
しばらく、沈黙が続くー・・。
「あ・・あの?説明してはもらえませんか?」フィリアが達也達にと説明を求める。
「ま、いってみれば、俺たちは、あの『反逆者』と呼ばれる者をおって、やってきてるだけなんだが・・。」
達也が言う。
「そーそー♪でも、前回の戦いで、かなりのダメージくらっちゃったのよねー♪たっくん♪」
アインがいい、
「その呼び方はやめろー!!」達也の叫びが響きたる。
「?あと、あの『声』の主は?一体?」フィリアが言うが、
「・・・フィリア先生・・・知らないほうがいいとおもいますよ?」この世界の達也と舞が同時に言う。
「・・・どーしても、知りたい?」アインがフィリアに聞く。
こくん。とうなづくフィリア他、その他数名の生徒達。
なんでか、いつのまにか、復活してるレミーもいるけれど。やっぱ、あれしきでは、レミーは無事だったか(笑)
やがて、二人の達也と舞とアインは顔を見合わせて、・・・。同時に言った。
『STSの会長も勤めている。偉大なかの御方。すなわち。「金色の魔王(ロードオブナイトメア)」
ご本人です。』と。
ぴしいいぃぃぃぃぃぃぃぃんんんんんん!!!!
はっきりいって、フィリアはその場に凍りついた。
『あ・・やっぱり・・(汗)』
達也達は、同時に言う。
「・・このまま、とんずらしたほーが、よさそーだ。あ、そうそう、伝えといてくれないか?
多分、ヴァル、まだ、『反逆者』の影響受けてるよーだから、・・姿が戻らないってことわ。
暴走する可能性が大きいって・・フィリア先生に。」
達也がこの世界の達也に頼んでいる。
「分かった。」返事をするもう一人の達也。
「んじゃ、いこっか!!アイン!!舞!!」
そして、達也と舞は、アインの空間転移装置を使って、アインの身体・・つまり、宇宙船の中へと戻ってゆく。
あとには、まだ、凍り付いているフィリアの姿が・・。(笑)
「とりあえず、先生が正気にもどるまで、気長にまつか。」
なぜか、さきほど、フィリアの出した、ティータイムセットでくつろぎつつも、生徒一同、
そのまま、現実逃避にはしったのである。

さて・・。これで、『達也』達はあれでよし・・と。アメリアの方はどうなんだろ?
あたしがアメリアの方を見てみると・・・アメリアとフィンは、・・・・道に迷っていた。
そーいや、アメリアにあの「姉」の情報も少しまぜて、転生させたんだったよなー・・。
面白そうなんで。
ゼフィーリアに向かっているはずなのに、なぜか、かつての沿岸諸国連合にあたる、
ソニア・シティへとやってきていた。・・・まったくの、正反対である。
ここの諸国連合は、今は、セイルーンと合併して、セイルーン国となっている。
なんとなーく、合併したというのが、正しいのだが。
「ねえ・・アメリア?道に迷ってない?」フィンがアメリアに聞く。
「あ・・あははは♪どうも、そうみたいです(笑)」
アメリアは笑ってごまかしている。
・・・・いーのか?ま、いっか。このままだと、多分、海から上陸してきた、ゼルと燈霞にまっさきに
出会うだろーし。
ゼルと燈霞は今、ソニア・シティに向かう船の中にいるのである。
あれから、どうも、海をこえよー!ということになり、アメリア達の方に向かってきているのだ。
・・実は、あたしが混沌から、ちょっと、細工をしたのだけれど(笑)
ここに来るよーに仕向けたのである。
そーいや、ガウリイとロイアはどうなんだろーか?
あっちは、まだ、よーやく、砂漠を移動中。

おや?フィリアが氷から解けたみたい。
「・・・・ヴァルを助けるためにも!!(あの御方の気まぐれを防ぐためにも!)私達も、旅に出ます!!」
ヴァルをつれて、フィリアたちもどうやら、旅にでることを決めたよーである。
とりあえず・・・。フィリアは、ルナがいる(赤の竜神だから)ゼフィーリアに向かうよーだ。

さーてと・・・♪面白くなってきたわよねー♪


                                                   −続くー

#############################################
あとがき:
どうでしょーか?びくびく・・・。一応、話の流れを捕まえてみたのですが・・・。
ではでは、次の人にバトンタッチなのです。
あ、ヴァルは、影響をうけまくってますので、いきなり、成長とかもありです(笑)
ではでは。
・・・・やっぱ。私としては、ゼルの覚醒は、アメリアとであってから(笑!)というのが、
あったのが理由だったりします(爆!)
ゼル達がアメリア達のいる港町に向かっているとゆーのは。ではでは。
・・・次の人に、タッチなのです・・・。以上、かおでした・・・。
・・・・・・・・・・・・・。文章・・とゆーか、小説ではないよーな??しくしく・・・・。上達しないよー・・。しくしく・・。



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17594遅くなりました。8話目です。桜井 ゆかり E-mail URL2001/10/16 15:48:22
記事番号17434へのコメント


遅くなりましたが、続きです。
しかも、短いです。
ということなので、投石される前にここで逃げますねー。
次の方、頑張ってくださいー。


第8話目。


さて、アメリアがいなくなってしまった王宮では───大変な事態が起こりつつあった。

「お父様、お母様、アメリアは一体どうしたのでしょう?
いきなり人が変わったかのように元気になりましたが…」
一家だんらんの食事風景。
一応恐ろしい想像をしそうな人がいるので注意。アメリアとグレイシアの父親はあんなゴツイ人物ではなくなっております。
もちろん、エル様の気まぐれ──ではなく、むさいから嫌というだけで魂の存在は混沌に還された。
そして、母親の方は前世の人と同じ。エル様の心配りによって、今回はそう簡単には死なないようにと、あらゆる魔法に相通したお方になってしまっている。
「さぁ。でも、少し控えめだったから結構丁度いいんじゃないのかしら?」
「…………」
ぱんっと手を打ちながら答える母親。その顔は何処か嬉々している。
「でも、いきなり正義の味方、使者なんて名乗り出すなんて、絶対に変です」
「昔のこの国に生まれた者達は皆、正義の使者だったって話よ」
「…………」
「うわ……。私、そんな人達の末裔ですか……?本当に……」
かなり嫌な顔を向け、言う。前世のグレイシアでは考えられない行動だろう。
「ええ。そうね。
あ、ご先祖様が愛用していた服ならまだ保管されてるんじゃ。古い保管室の方にあったと思うわ」
「…………」
「ふーん。愛用の服…。ちょっとだけ見てきていい?お母様」
「ええ。見てきなさい。グレイシア」
「…………」
にっこりとした笑みを浮かべて答える母親を見て、グレイシアはすぐさま地下にある保管室へと走っていった。
まぁ、どんな愛用の服だは───皆様お分かりでしょう。
それと、父親。不気味だからなにか喋ってくれ……。どうやら、かなり無口な人と変えられてしまったようである。



そして、次の日、大変なことが起きたのは言うまでもないだろう。
「おーっほっほっほっほっ!
何故だか、高笑いがしたくてたまらないわ!」
伝統の怪しい悪の魔道士コスチュームを纏いしグレイシア───いや、白蛇(サーペント)のナーガ。
「お父様、お母様、私は少しの間、旅に出ますわ!
さぁ、打倒リナ=インバース!
あぁぁぁぁっ!!なんだか頭が混乱してるわ」
自分でも言っていることが分かっていないらしい。
どうやら無意識に反応してしまっているらしくて、覚醒などはしていないらしい。
「グレイシア、行ってらっしゃい。あ、そうそう。おやつは300円までね。
バナナはお菓子じゃないから持っていったら駄目よ」
ピクニックに行くわけじゃないんだから…。
「…………」
なにか喋ろうってば……。
この家系の情報をへんてこにしたのはやっぱりエル様。いろいろなのを混ぜたらこうなってしまったようである。
絶対いつか滅ぶのではないか?この国…。
家臣たちは常々そう思っている。当たり前だが。
「お土産話でも期待してて。
おーっほっほっほっほっ!」
あー、頭痛くなってきた…。

こうしてナーガは旅に出ることとなったのだが、やっぱり極度の方向音痴のせいか迷っていた。
ゼフィーリアに行け行けと頭の中で叫ぶ声が聞こえるのだが、向っている方向は何故かエルメキア帝国。
この方の精神力ならば簡単にエルメキアまでつく筈、なのだが、途中で盗賊を逆に襲い金貨を奪い、宝石を奪い、窃盗団と変わらぬ事を繰り返していっている。
だが、何故か1日後には飲み代で消えてしまっている。
そして、野宿などを繰り返し、やってきましたアトラス・シティ。
え?エルメキアに向ってたんじゃないかって?
どうやらナーガは途中でぐるりと180度方向転換をしてしまったらしく、砂漠のあるエルメキアとは全く反対方向に来ていたのだ。
「あら?ここはアトラスじゃない。
まぁ、街に着いただけでもいいことだわ。
さーって、少しここで休もうかしらね」
と、行って宿屋兼酒場をさがし、そこで宿を取った。
勿論、ガバガバとジョッキでウォッカを水のように飲み、食事をガブガブ食べる。グレイシアとしてはこんな行動はしたくない筈なのに、体が勝手に動くという。
もしかしたら、あの服に残留思念でもやどっていたのではないだろーか…?
そんな風にも思えてしまう。
「さー、じゃんじゃん持ってきなさい!おーっほっほっほっほっ!」
どうやらこの方がゼフィーリアへと着く日は遠そうである。