◆−闇の残り香 15−白河綜 (2001/11/24 23:23:01) No.18466
 ┣ハーリア評議長のご生母様へvv(素直に「むくぅさんへ」と書かんかい)−白河綜 (2001/11/24 23:39:53) No.18467
 ┃┗サド魔族さんのおかー様へ♪(待て。自分)−むくぅ (2001/11/25 16:48:24) No.18495
 ┃ ┗何て素敵♪ サド魔族と腹黒評議長の競演!!(待て待て待て)−白河綜 (2001/11/26 13:26:55) No.18512
 ┣Re:闇の残り香 15・ナーシャぁ(笑)−かお (2001/11/25 01:00:36) No.18469
 ┃┗なんて嬉しい贈り物♪(待て)−白河綜 (2001/11/25 01:14:36) No.18471
 ┣Re:ナーシャ、最高っ〜!!(^▽^)−宝珠 (2001/11/25 09:50:54) No.18478
 ┃┗ありがとうございますっ!!(><)−白河綜 (2001/11/25 11:00:07) No.18480
 ┗闇の残り香 16−白河綜 (2001/12/2 15:02:39) NEW No.18611


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18466闇の残り香 15白河綜 E-mail 2001/11/24 23:23:01




 うぬぬぬぬ。

 こんにちは。いきなりうなり声から入ってしまいました(汗)

 さて、今回ははっきり言って、主要キャラがでてきません!!(滝汗) オリキャラ達にエル様、そして覇王様オンリーです!!

 ごめんなさい!!


##########################################################



「…………っふぅ……っ。…………ここが精神世界面(アストラル・サイド)か?」
 リナ達に見送られた後――――といっても、ほんの一瞬前だが――――、ナーシャ・エル・そして無理矢理連れてこられたウィン=コバルトは、上下左右はもとより、奥行きに至るまで狂っているとしか思えない、妙な空間に来ていた。
『視覚に頼ると、ろくなことになんないわよ』
「ソウソウ、迷っちゃうヨ♪」
『あんたはよく来てるんでしょ? ウィン』
「ンフフ♪」
 来るのを嫌がっていた割には、やたら楽しそうにウィンは笑う。
 妙なポースをとりつつ、ぐっ、と両の拳を握りしめ、
「今日は覇王(ダイナスト)ちゃんに会えるんだよネ〜〜〜〜vv
 んっふっふっ♪ ひっさしぶりにイッッッッッッッッパイ遊んでやるンダ〜〜〜〜vv
 エル様v 止めないで下さいネ♪」
『止めないわよ。…………あたしもヤルからv』
 にやり、と満面の…………やたらプレッシャーを感じさせる笑みを浮かべ、エルは巨大な鎌を握りしめた。
「イヤンっv エル様ったらvvv
 ンフフv」
『んっふっふっ♪』
「ンフフフフフフフフフvvv」
『んっふっふっふっふっふっ♪』
「あー…………。頼む。二人とも、その不気味な笑い方をやめてくれ」
 顔を合わせて笑みをこぼす二人に、ナーシャは重い重いため息をもらした。



『やほ。覇王(ダイナスト)』
「……………………エル様……………………」
 じっとりと汗をかきつつ、覇王(ダイナスト)は軽ぅく声を掛けたエルに向かってひざまずいた。慌ててはいない所を見ると、獣王(グレーター・ビースト)と海王(ディープシー)に見つかった時点で、ある程度覚悟を決めていたようである。だが、ちろり、と冷ややかな視線を向けられると、どうにもこうにも身が竦むらしい。
『あんた…………よくも今回みたいな余計なこと、…………してくれたわね?』
 猛禽類のような鋭い目で、思い切り睨みつけるエル。
 覇王(ダイナスト)は、ただただじっとその視線に耐える。
 ――――しばらくしてから、エルはつまらなそうに視線を逸らした。
『…………今回は、あんたの孫も連れてきたわよ』
「……………………」
『会ったこと、なかったんでしょ? 今回の事件について、それと、今までとこれからについて、良い機会だから話し合ってみなさいよ。
 ――――始めに言っとくけど、ナーシャになにかしようもんなら、滅ぼすから』
 キッパリと言い切るエル。
 正面から思い切り庇われたナーシャは、苦笑いを浮かべつつ、
「大丈夫だ、エル。そんなに心配してくれなくとも」
『何言ってんのよ。確かに、あんたはリナ以上に魔力容量(キャパシティ)はあるし、ゼロス並みに強いけど、ソレは物質界での事でしょう? 精神世界面(アストラル・サイド)での力の使い方、わかってんの?』
 眉間にしわを寄せて、半眼で言ってくるエルに、ナーシャは朗らかに微笑んで、
「違う違う。そういう意味ではなくてだな…………」
 ぴっ、と長い指で始めて会う実の祖父を差し、
「こいつにそんなことができるわけない、ということだ」
 さらり、と相手の癇にさわる事を言う。
 案の定、覇王(ダイナスト)はこめかみをヒクヒクさせ、こみ上げる怒りを抑えていた。もっとも、ナーシャの言ったことは事実なので、反論はできないが。
 彼はおもむろに立ち上がり、生きてきた年月よりもかなり若く見える孫の顔を正面からとらえた。
「…………そなたがリアンの娘か…………なるほど。目元が似ている」
「リアン…………母上の名だ。確かに、貴殿が私の祖父上のようだな」
 と、お互いににこりともしない。瞳に宿る光は、やたら冷ややか。紡がれる言葉は、鋭い棘を纏っているかのよう。
 …………何とも冷たい、肉親との顔合わせだった。


 エルはテーブルと椅子、それにティーセットを出し、事の成り行きを見守った。
「エル様v 御一緒してもいいですか?」
『どうぞ。はい』
 と、テーブルの反対側にも椅子を出した。同時に、ティーカップももう一つ。すでに、紅茶がなみなみと注がれている。
「ンフフv あるがとうございまスvvv」
『いいわよ。でも、お茶に夢中になって、ナーシャから目を離さないようにね』
「…………エル様が見ている前で、アタシが彼女を守らなきゃいけないような事態、起きますかねぇ?」
『起きなければ、いいんだけどね』
 ウィンがポリポリとクッキーを口に運ぶ正面で、視線はナーシャ達に向けたまま、エルはポツリッ、と呟いた。


「…………さて。そなたは一体何をしにきたのだ?」
 両腕も組んで、覇王(ダイナスト)。先ほどから、エルがじっと見ているので、下手なことは言えない。
 第一、何でこの娘は、こんなにも全ての存在(もの)の母の庇護を受けているのか。
 そんな覇王(ダイナスト)の胸中など知らず、
「わかっているであろう。取りあえず、ヴォルフィードの魂の『残り香』を、貴殿が与えた肉体から分離させて欲しい」
「無理だな」
 意外なほどあっさりと、覇王(ダイナスト)は答えた。
 意外な答えを。
「………………………………………………………………無理?」
 たっぷり間を空けてから、ナーシャは眉を寄せた。
 覇王(ダイナスト)の、この祖父の言っている意味がわからない。
「…………どういうことだ?」
 相手の表情から考えていることを読みとろうと、じ……っ、と、その赤銅の瞳を向ける。
 覇王(ダイナスト)は、何のことはない、と言うかのように、肩を竦めて見せた。はぁ、とため息をこぼし、口元に自虐的な笑いを浮かべる。
「どうと言うことはない。ただ、やはりわたしごときに、ヴォルフィードの…………欠片とはいえ、魂を扱うことなど不可能だった…………ということだ」
「つまり?」
 さして驚いた顔もせず、先をうながす。
 彼は苦笑いをして見せ、
「あの『残り香』は、すでにわたしの与えた肉体を、己のものとしている。分離しようにも、すでにわたしの手を放れたものになっている。
 故に、不可能と言っているのだ」
「……………………」
 ナーシャは、絶句した。


『あ、やっぱし』
 もう何杯目になるのだろうか。エルはカラになったカップにおかわりを注ぎながら、多少情けなさそうにしている覇王(ダイナスト)を見た。
 カップに目をやっていないにもかかわらず、そのお茶がこぼれる事はない。きっちり、八分目まで注がれている。
 それに、生クリームを落としながら、
『まぁ、そんなことになってるんじゃないかとは思ってたけどねー。相手は神、覇王(ダイナスト)は所詮、あのSの腹心だし。でも情けないわねー、フィーは本体の影にすぎないってのに…………』
「…………?
 エル様? そうとわかっていらっしゃったのなら、なんで精神世界面(こっち)にナーシャを連れてきたんでスカ?」
 こっちに来ても、事態は好転しないってことですヨネ?と、ウィンは続ける。
 エルは生クリームが溶けていくのをじっ、と見続けながら、コクン、とうなずき、
『リナ達の手前、ああ言ったけど、本当はナーシャと覇王(ダイナスト)を会わせるのが目的だったのよ。
 ナーシャは頑固だからね。自分から会いになんて、絶対行かないでしょ? だから理由をくっつけて、ワザワザ連れてきたのよ。
 あの子の、たった一度の人生…………。…………悔いは、残して欲しくないの』
「…………そっ……か。…………ナーシャは…………」
 慈愛に満ちた……哀しい微笑みを浮かべるエルに、ウィン=コバルトは気まずそうに目を伏せた。



 数分後。
 完全に、言葉と表情を失っていたナーシャが、はっ、と我に返った。
 フリーズしていた孫の顔を、面白そうに見つめていた覇王(ダイナスト)は、みるみる憤りに染まっていくソレに気が付いただろう。
 ――――いや、気付かねば、おかしい。本当に、面白いくらいみるみる変わったのだから。

 と。

 不意に、ナーシャが口元に笑みをつくった。…………口元に、だけ。
 そして、次の瞬間に彼女が発した言葉は、離れたところで耳にしていたエルとウィンを驚かすのに、十分すぎるセリフだった。
 普段、相手を傷付けぬよう、とても気を遣っている彼女のセリフ。
 すなわち。

「………………………………この、無能が………………………………」

  ぴきいいぃぃぃいいいぃいぃぃぃぃぃいぃぃんっっっっっっっ!

 瞬間、覇王(ダイナスト)が凍りついた。  



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18467ハーリア評議長のご生母様へvv(素直に「むくぅさんへ」と書かんかい)白河綜 E-mail 2001/11/24 23:39:53
記事番号18466へのコメント



 こんにちは! レスありがとうございました♪

 前回のツリーが落ちてしまいましたので、こちらにレス返しを置かせていただきますvv

 はいっ!! 今回はウィンが出張ってます!!(その表現はやめい)
 実は彼女、覇王様とお知り合いだという…………(笑)

 今まではタダのキャピキャピ(死語)、変な女の子でしたが、今回からすこおぉぉぉおぉおおぉぉぉぉぉぉしずつ、本性が出てきてますvv

 サド決定のグロウ君ですが、なかなか出てきませんね(笑)

 なので、ここで思う存分話していただきましょう!!

グロウ:なんだい? ワザワザこんな所に呼んで。今ゼロスから逃げてて、忙しいんだけど…………。
 白河:ああ、お疲れさまです。
    ところで、「サド決定」になってしまいましたが、そこんとこ、どう考えてますか?
グロウ:あなたが、そうしたんでしょ?
 白河:……………………まぁ、置いといて。
グロウ:置いとかないでよ。でも…………そうだなぁ。一言で「サド」って言い切られちゃうのは、心外だなぁ。こう…………なんて言うんだろう…………。あのセイルーンの可愛らしい子とかさ。
 白河:アメリアさんですか?
グロウ:そうそう。後はシェーラとか…………からかうとムキになって言い返してくる子って…………なんか、良くない? こう…………その高い矜持とか……そういうものが一気に崩れる…………その瞬間とか……悔しそうな目をとかさぁ(目つきが怪しい)
 白河:…………………………………………(滝汗)


 はははははは(汗)

 以上、覇王神官のグロウ君にお越しいただきました(汗)
 ではグロウ君、頑張ってゼロス君から逃げてください。

 それでは、この辺で。

 白河綜でしたvvv


 

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18495サド魔族さんのおかー様へ♪(待て。自分)むくぅ 2001/11/25 16:48:24
記事番号18467へのコメント

白河綜さんは No.18467「ハーリア評議長のご生母様へvv(素直に「むくぅさんへ」と書かんかい)」で書きました。

> こんにちは! レスありがとうございました♪

 こんにちは! 大いに失礼なタイトルとともにむくぅなのですっ!(ならやめんか)

> 前回のツリーが落ちてしまいましたので、こちらにレス返しを置かせていただきますvv

 うをををっ! どうもありがとうございますなのです! レスのレスのレスとともに今回のお話の感想を!

> はいっ!! 今回はウィンが出張ってます!!(その表現はやめい)
> 実は彼女、覇王様とお知り合いだという…………(笑)

 出張ってましたッ!(待て) ナーシャさんもL様も、みんなかっこいいのですっ!
 しかも覇王さんが覇王さんが……(笑)
 自分的には『この無能が……』発言が大ヒットなのですっ!

> 今まではタダのキャピキャピ(死語)、変な女の子でしたが、今回からすこおぉぉぉおぉおおぉぉぉぉぉぉしずつ、本性が出てきてますvv

 本性……実はL様と性格が似てる……とか……(待て)

> サド決定のグロウ君ですが、なかなか出てきませんね(笑)
> なので、ここで思う存分話していただきましょう!!

 をををををっ!?

>グロウ:なんだい? ワザワザこんな所に呼んで。今ゼロスから逃げてて、忙しいんだけど…………。
> 白河:ああ、お疲れさまです。
>    ところで、「サド決定」になってしまいましたが、そこんとこ、どう考えてますか?
>グロウ:あなたが、そうしたんでしょ?
> 白河:……………………まぁ、置いといて。
>グロウ:置いとかないでよ。でも…………そうだなぁ。一言で「サド」って言い切られちゃうのは、心外だなぁ。こう…………なんて言うんだろう…………。あのセイルーンの可愛らしい子とかさ。
> 白河:アメリアさんですか?
>グロウ:そうそう。後はシェーラとか…………からかうとムキになって言い返してくる子って…………なんか、良くない? こう…………その高い矜持とか……そういうものが一気に崩れる…………その瞬間とか……悔しそうな目をとかさぁ(目つきが怪しい)
> 白河:…………………………………………(滝汗)

 …………(汗)
 
> はははははは(汗々)

 あははははははは(汗)

> 以上、覇王神官のグロウ君にお越しいただきました(汗)
> ではグロウ君、頑張ってゼロス君から逃げてください。

 がんばってください……グロウさん、その道に足を踏み入れちゃあやばいのですよとか思っていたら、とっくに足を踏み入れていたのですね……(遠い目←待て)

 なれば! こちらも召喚しちゃいましょうっ!
「うぁぁぁッ!?(どさどさどさッ)」
 というわけで、大量の書類とともにいらっしゃい評議長!
「蝙蝠……何で呼ぶのさッ! 仕事してたのにッ!」
 あー。姫から押し付けられた例のやつなのですね(『僧侶〜10』参照←宣伝すな)
「……それはともかく、どうしてよんだわけ? しかも強制的に。僕、忙しいんだけど」
 白河さんが、上のようなすばらしい対談をくれたので、答えてみようかとッ!
「――こっちからのは迷惑なだけだと思うな……」
 (ぐさっ!)ううッ!? 図星を!
「図星だったの……?
 そういえば、上の魔族(失礼)の性格、で思い出したんだけど、僕設定どおりの性格じゃないような気がするんだけど?」
 腹黒――くないですねぇ。あんまし。そういえば……
 …………まぁ、いいじゃないですかッ!
「……(ジト目)」

> それでは、この辺で。

 それでは、この辺でッ!(汗だく)

> 白河綜でしたvvv

 むくぅなのでしたッ!!(汗) それでは逃走ぉぉぉぉおッ!
「あ! コラ待てぼんくら蝙蝠!」
 うゃぁぁぁぁぁぁ……!(聞こえなくなる)

 (……ごめんなさい。感想になってません……(涙)

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18512何て素敵♪ サド魔族と腹黒評議長の競演!!(待て待て待て)白河綜 2001/11/26 13:26:55
記事番号18495へのコメント

むくぅさんは No.18495「サド魔族さんのおかー様へ♪(待て。自分)」で書きました。


 こんにちはv 素敵なタイトルに、思わず(学校だというのに)笑い出してしまいました!!(うぷぷぷぷぷぷ・・・・。あ、またきた)

 さて。では「今回の」レス返しをさせていただきます!


>> はいっ!! 今回はウィンが出張ってます!!(その表現はやめい)
>> 実は彼女、覇王様とお知り合いだという…………(笑)
>
> 出張ってましたッ!(待て) ナーシャさんもL様も、みんなかっこいいのですっ!
> しかも覇王さんが覇王さんが……(笑)

 ふふふっ、原作のイメージ、まるっきり無視ですっ!(待て)


> 自分的には『この無能が……』発言が大ヒットなのですっ!

 よかったです(ほっ)
 次も、きっとこんな感じで話は続きます。ごめん、覇王様・・・・・・(遠ひ目)


>> 今まではタダのキャピキャピ(死語)、変な女の子でしたが、今回からすこおぉぉぉおぉおおぉぉぉぉぉぉしずつ、本性が出てきてますvv
>
> 本性……実はL様と性格が似てる……とか……(待て)

 う〜〜〜ん・・・・似てる・・・ということはないです、多分(待て)
 彼女の本性・・・もとい正体は、もうっちょっとしたらあきらかにする予定です。


>> サド決定のグロウ君ですが、なかなか出てきませんね(笑)
>> なので、ここで思う存分話していただきましょう!!
>
> をををををっ!?

 きょほほほほほほほほほほほほほほほほほほほ。


>>グロウ:なんだい? ワザワザこんな所に呼んで。今ゼロスから逃げてて、忙しいんだけど…………。
>> 白河:ああ、お疲れさまです。
>>    ところで、「サド決定」になってしまいましたが、そこんとこ、どう考えてますか?
>>グロウ:あなたが、そうしたんでしょ?
>> 白河:……………………まぁ、置いといて。
>>グロウ:置いとかないでよ。でも…………そうだなぁ。一言で「サド」って言い切られちゃうのは、心外だなぁ。こう…………なんて言うんだろう…………。あのセイルーンの可愛らしい子とかさ。
>> 白河:アメリアさんですか?
>>グロウ:そうそう。後はシェーラとか…………からかうとムキになって言い返してくる子って…………なんか、良くない? こう…………その高い矜持とか……そういうものが一気に崩れる…………その瞬間とか……悔しそうな目をとかさぁ(目つきが怪しい)
>> 白河:…………………………………………(滝汗)
>
> …………(汗)
> 
>> はははははは(汗々)
>
> あははははははは(汗)

 あはははははあは(滝汗)


>> 以上、覇王神官のグロウ君にお越しいただきました(汗)
>> ではグロウ君、頑張ってゼロス君から逃げてください。
>
> がんばってください……グロウさん、その道に足を踏み入れちゃあやばいのですよとか思っていたら、とっくに足を踏み入れていたのですね……(遠い目←待て)
>
> なれば! こちらも召喚しちゃいましょうっ!

 おおおおおおおおおっ!!?


>「うぁぁぁッ!?(どさどさどさッ)」
> というわけで、大量の書類とともにいらっしゃい評議長!
>「蝙蝠……何で呼ぶのさッ! 仕事してたのにッ!」
> あー。姫から押し付けられた例のやつなのですね(『僧侶〜10』参照←宣伝すな)
>「……それはともかく、どうしてよんだわけ? しかも強制的に。僕、忙しいんだけど」
> 白河さんが、上のようなすばらしい対談をくれたので、答えてみようかとッ!
>「――こっちからのは迷惑なだけだと思うな……」
> (ぐさっ!)ううッ!? 図星を!
>「図星だったの……?
> そういえば、上の魔族(失礼)の性格、で思い出したんだけど、僕設定どおりの性格じゃないような気がするんだけど?」
> 腹黒――くないですねぇ。あんまし。そういえば……
> …………まぁ、いいじゃないですかッ!
>「……(ジト目)」

 きゃあぁぁぁぁぁああああぁぁぁぁぁぁぁああぁぁぁ!!(半狂乱)
 ハーリアさんだあぁぁぁぁぁぁぁあぁあぁぁぁ!!(落ち着け)
 ・・・・・・・・・・・・・・・(ぶるぶる)←喜びの震え。

 ふう・・・。(落ち着いたらしい)
 ハーリアさん・・・アノ書類ですじか・・・・(汗)
 がんばってください、かたずけ。


> それでは、この辺でッ!(汗だく)

 この辺で!!


> むくぅなのでしたッ!!(汗) それでは逃走ぉぉぉぉおッ!
>「あ! コラ待てぼんくら蝙蝠!」
> うゃぁぁぁぁぁぁ……!(聞こえなくなる)
>
> (……ごめんなさい。感想になってません……(涙)

 そんなことないです。最後の最後までイイカンジ♪

 では。白河綜でした♪

 あ、むくぅさんのツリーへのレスは、もう少しまってください(汗)

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18469Re:闇の残り香 15・ナーシャぁ(笑)かお E-mail 2001/11/25 01:00:36
記事番号18466へのコメント

こんにちわ♪白河さん♪
> 彼はおもむろに立ち上がり、生きてきた年月よりもかなり若く見える孫の顔を正面からとらえた。
>「…………そなたがリアンの娘か…………なるほど。目元が似ている」
・・・もしかして、愛情があったのでは?(笑)娘に対して(笑)
あの、覇王が(笑)そーだったら面白い(はあと)
>「リアン…………母上の名だ。確かに、貴殿が私の祖父上のようだな」
> と、お互いににこりともしない。瞳に宿る光は、やたら冷ややか。紡がれる言葉は、鋭い棘を纏っているかのよう
まあ、とりあえずは、感動のご対面♪ではないですねぇ(笑)
>『リナ達の手前、ああ言ったけど、本当はナーシャと覇王(ダイナスト)を会わせるのが目的だったのよ。
> ナーシャは頑固だからね。自分から会いになんて、絶対行かないでしょ? だから理由をくっつけて、ワザワザ連れてきたのよ。
> あの子の、たった一度の人生…………。…………悔いは、残して欲しくないの』
ってことは・・・ナーシャは輪廻転生の輪には入れないの?
だって、エル様がやろーとずば、簡単なのでは?
(そこまではしない?え?ナーシャが望んだ?)
>「…………そっ……か。…………ナーシャは…………」
> 慈愛に満ちた……哀しい微笑みを浮かべるエルに、ウィン=コバルトは気まずそうに目を伏せた。
エル様・・優しいですぅ・・。さすがは万物の母♪
> 普段、相手を傷付けぬよう、とても気を遣っている彼女のセリフ。
> すなわち。
>「………………………………この、無能が………………………………」
この台詞・・ふふふふ(笑)案外ナーシャの中にSの欠片がいて、
そいつが言ったのだったりして(笑)
>  ぴきいいぃぃぃいいいぃいぃぃぃぃぃいぃぃんっっっっっっっ!
> 瞬間、覇王(ダイナスト)が凍りついた。 
覇王、思いっきりの精神攻撃ぃ(笑)
んふふふふ♪続きがきになりますのです♪んふふふ♪
ではでは、感想になってませんが、受け取ってやってくださいな(笑)
byかお 
>

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18471なんて嬉しい贈り物♪(待て)白河綜 E-mail 2001/11/25 01:14:36
記事番号18469へのコメント

かおさんは No.18469「Re:闇の残り香 15・ナーシャぁ(笑)」で書きました。
>
>こんにちわ♪白河さん♪

 こんにちはv 相変わらずおはやいですねvv


>> 彼はおもむろに立ち上がり、生きてきた年月よりもかなり若く見える孫の顔を正面からとらえた。
>>「…………そなたがリアンの娘か…………なるほど。目元が似ている」
>・・・もしかして、愛情があったのでは?(笑)娘に対して(笑)
>あの、覇王が(笑)そーだったら面白い(はあと)

 ふふふふ……どうなんでしょう?(待て)
 でも、確かにあの(強調)覇王がそうだったらおもしろいですね(笑)


>>「リアン…………母上の名だ。確かに、貴殿が私の祖父上のようだな」
>> と、お互いににこりともしない。瞳に宿る光は、やたら冷ややか。紡がれる言葉は、鋭い棘を纏っているかのよう
>まあ、とりあえずは、感動のご対面♪ではないですねぇ(笑)

 感動……?のご対面です(待て待て)


>>『リナ達の手前、ああ言ったけど、本当はナーシャと覇王(ダイナスト)を会わせるのが目的だったのよ。
>> ナーシャは頑固だからね。自分から会いになんて、絶対行かないでしょ? だから理由をくっつけて、ワザワザ連れてきたのよ。
>> あの子の、たった一度の人生…………。…………悔いは、残して欲しくないの』
>ってことは・・・ナーシャは輪廻転生の輪には入れないの?
>だって、エル様がやろーとずば、簡単なのでは?
>(そこまではしない?え?ナーシャが望んだ?)

 ここら辺のエピソードは、「闇の〜」の次の作品で書こうと思ってます。
 ああ、でもいつになるやら(汗)
 とりあえず、受験が終わってからですかね。


>>「…………そっ……か。…………ナーシャは…………」
>> 慈愛に満ちた……哀しい微笑みを浮かべるエルに、ウィン=コバルトは気まずそうに目を伏せた。
>エル様・・優しいですぅ・・。さすがは万物の母♪

 そうなのです!(鼻息荒っ)
 エル様はおっそろしいと同時に優しいのです(あくまで、白河のエル様ですが)


>> 普段、相手を傷付けぬよう、とても気を遣っている彼女のセリフ。
>> すなわち。
>>「………………………………この、無能が………………………………」
>この台詞・・ふふふふ(笑)案外ナーシャの中にSの欠片がいて、
>そいつが言ったのだったりして(笑)

 S! Sですか!!(大笑) でも、確かにSが言いそうなセリフですよね。


>>  ぴきいいぃぃぃいいいぃいぃぃぃぃぃいぃぃんっっっっっっっ!
>> 瞬間、覇王(ダイナスト)が凍りついた。 
>覇王、思いっきりの精神攻撃ぃ(笑)

 ふふふ♪ そうなのです♪ コレで、彼の魔族として、腹心としての矜持はメチャメチャですvv


>んふふふふ♪続きがきになりますのです♪んふふふ♪
>ではでは、感想になってませんが、受け取ってやってくださいな(笑)
>byかお 

 うううううううっ! ありがとうございます!!
 次もがんばって打ち込むです!!

 そういえば、著者別の方、今日行ったら見れましたvvv(まだ読み終えて無いのですが………(汗)レスはもう少し、待って下さい。すみません)

 では、白河綜でした♪



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18478Re:ナーシャ、最高っ〜!!(^▽^)宝珠 2001/11/25 09:50:54
記事番号18466へのコメント

こんにちわ★宝珠です。
わーいっvナーシャ、最高v(*●▽●*)
最後の、ぽそりと呟いた『・・・この、無能が・・・』っていうのが
笑えましたわv
いいぞーナーシャーもっといってやれっ〜〜♪(←鬼)
次回作、楽しみに待っております!!
それでわ、この辺で★

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18480ありがとうございますっ!!(><)白河綜 E-mail 2001/11/25 11:00:07
記事番号18478へのコメント

宝珠さんは No.18478「Re:ナーシャ、最高っ〜!!(^▽^)」で書きました。
>
>こんにちわ★宝珠です。

 こんにちわ♪ 白河です。この度は遠いところお越しいただきありがとうございますvv(待て)


>わーいっvナーシャ、最高v(*●▽●*)
>最後の、ぽそりと呟いた『・・・この、無能が・・・』っていうのが
>笑えましたわv

 ホントですか!!? よかった〜〜(ホっ) オリキャラって、色々好き勝手にできていいんですけど、ちょっと心配だったので、そう言っていただけるとほんっっっっっっっっとうに嬉しいですv


>いいぞーナーシャーもっといってやれっ〜〜♪(←鬼)

 うぉっしゃあ! もっとやる〜〜♪(だから、待て)


>次回作、楽しみに待っております!!
>それでわ、この辺で★

 ありがとですvv 続きは一週間後となります。

 ではでは。

 白河綜でした♪




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18611闇の残り香 16白河綜 E-mail 2001/12/2 15:02:39
記事番号18466へのコメント



 がふぅぅぅうっ!

 …………はっ!? し、失礼しました!
 こんにちは、白河綜です。
 なんか…………複数同時アップするとか言っていた気がするんですが…………もうしわけありません!! 今回は一個だけです!!
 しかも、スレキャラあんまりでてきません!! かろうじて、エル様とゼロス、覇王様がでてるだけです!!

 …………ううう、ごめん、リナちゃん…………(涙)


##########################################################



 数時間前。
 ヴォルフィードが、フィリア達の家に襲撃してきた直後。ゼロスは、エルと共に精神世界面(アストラル・サイド)に入った。いや、正確には、エルに引きずり込まれたのだが。全てのモノの母に力ずくで引きずり込まれたにも関わらず、しぶとく生きているというところは、さすが獣神官、と言ったところだろうか。…………かなりのダメージを受けてはいるが。
 ゼロスは錫杖を放り出し、身体を丸め、口を一文字に結んで、全身を襲う激しい痛みに耐えている。
『ちょっと…………なにやってんの? ゼロス』
 ゼロスのマントの裾をひっつかんだまま、エル。呆れた表情で、座り込んだ彼の背中を見おろしている。
 言われたゼロスは、紫暗の瞳にうっすらと涙をにじませ、
「手加減してくださいよっ! 僕は魔王様じゃないんですから、こんなことされたら痛いぢゃないですかっ!!」
『失礼ね! ちゃんと手加減してやったわよっ!!』
「エル様の基準で言わないで下さいっ!!
 あああああああああああああああ…………、痛ひいぃぃぃぃいいぃぃぃぃぃ…………」
 情けない声を出して涙をこぼすゼロスに、エルは仕方なし、とでもいうかのように、ぽりっ、と頬をかいた。
 彫刻のように美しいその腕を伸ばし、一段低いところにあるゼロスの肩に触れる。
 ゼロスの肩が、小さく震えた。
「え、エル様…………?」
 後ろを振り返り、エルを見る。
 彼女の身体は、金色(こんじき)に輝いていた。
「…………?」
 ゼロスは、なにがなんなのかわからず、取りあえずその体勢を保った。
 数瞬後――――…………
『立ちなさい』
 ゼロスの肩から手を離して、エルは言った。もう、金色(こんじき)を纏ってはいない。
 ゼロスは、素直に彼女の言葉に従い、立ち上がった。
『どう? まだ痛い?』
「あっ…………、…………いえ…………」
 言われてみて気が付いた。
 全身を引き裂かれるような、あの凄まじい痛みが消えている。ゼロスが常の状態なら、立ち上がったときにすでに気付いたのだろうが、エルと二人きりで話している緊張の為だろうか、少し気付くのが遅れた。
(さすが、万能の魔王…………)
 放ってあった錫杖を拾う。それから、その動作の延長上で、彼はエルの眼前にひざまずいた。
 彼女が、なんの用も無しに、自分を呼ぶはずはない。まして、痛みを中和するなど。
「エル様、僕は何をすればいいのでしょうか?」
『あんたは頭の回転が速くて助かるわ。
 いい、ゼロス。あたしはこれから、ゼラスとダルフィンの所に行ってくるわ。そこで、ゼラスにあんたのレンタルを頼むつもりよ。彼女もあたしの部下だけど、一応は言っておかないとね。でも、ゼラスがどう答えるかは、ハナっからわかってるでしょ?』
「…………『あんなのでよければ』…………とかでしょうか…………」
 ゼロスは少し寂しそうに言った。
 エルはうなずく。
『だから、ゼラスのトコに行く前に、あんたに頼んでおくわ。
 これから、あたしがナーシャを覇王(ダイナスト)んトコ連れて行くから、あんたは覇王神官(プリースト)グロウを捕まえるか、動けなくなるくらい痛めつけときなさい。あ、殺しちゃだめよ。後々面倒くさくなるし』
「面倒……とは?」
 てっきり、『息の根を止めてこい!!』と言われるかと思っていたゼロスは、いつものニコ目のまま、不思議そうにエルを見上げた。
 エルはげんなりと、
『以前(まえ)、別の世界であたしが関与した奴が、すっっっっごいムカついたんで直接滅ぼしちゃったら、やっと『一己(いっこ)の世界』としてまとまってきたその世界が拒絶反応起こしちゃって…………。そのせいで、輪廻の流れがおかしくなっちゃったのよ。……………………それを直すのに、一体どれだけかかったか…………。
 …………まぁ、グロウにはリナやナーシャを通しての関わりだけど、やっぱり、そうなったらマズイしね』
 と、化粧していなくとも紅い唇をゆるめた。その表情は、いつもより少し幼い。
 この方は――――…………
 ゼロスの中で、今まであった『金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)』像は音を立てて崩れ、新しい物に変わっていった。――――考えていたのよりも、恐ろしく、偉大で、感情豊かで――――…………そして、美しく、優しく…………可愛らしい方だ、と…………。



 さて、時間を現在(いま)に戻そう。


「………………………………この、無能が………………………………っ」


 ナーシャが口にしたこの言葉は、覇王(ダイナスト)を相手に絶大な効果を及ぼした。
 音を立ててフリーズした覇王(ダイナスト)は、偶然にも己の主・赤眼の魔王(ルビー・アイ)シャブラニグドゥ(の七分の一)と同じように氷付けになったまま、心の中で葛藤していた。

 無能。
 ――――無能…………。

「っっだあぁぁぁぁあぁぁぁぁぁ!! 誰が無能だと!!?」
 意外とあっさりフリーズ状態を脱し、正面で腕を組み、引きつった笑いを浮かべている孫娘――――ナーシャを睨んだ。額に、玉のような汗が浮かんでいる。自分よりも格下、しかも、自分の孫だとはいっても、所詮は人間だと高を括っていた相手からの言葉だっただけに、ダメージは大きかったらしい。
 ナーシャは、ふふんっ、と鼻で嗤った。
「やかましい。最初から無理だとわかっていたことを、何故(なにゆえ)その時点で止めなかったのか。タダの無謀ではないかっ!」
「はんっ。勇気、もしくは大いなる挑戦だった、と言ってもらいたい」
「過去形か」
 負けじと言い返す覇王(ダイナスト)の虚勢に、間を空けず突っ込むナーシャ。
 覇王(ダイナスト)が、言葉に詰まる。
 ナーシャがそのスキを見逃すはずない。
 追い打ちをかけるように、さらに言葉を紡ぐ。
「それは過去形になるだろうのぅ…………。結果的に、それは貴殿の予想通りになっってしまった!! もしかしたら制御できるかもしれない、などという甘い考えは、己の『未知なる力』を過信しすぎた戯れた考え方だ!!
 だいたいにして、貴殿に『未知なる力』などが有ったら、リナ殿達と戦った時に発揮できたであろうに!!」
「な…………っ」
 絶句し、そして抗議しようとした覇王(ダイナスト)の声を遮って、なおもナーシャが続ける。それは、ほとんど絶叫に近い。
「そんなことも考えつかないほど無能だから、リナ殿達に殺されたのだっ!
 祖父上がそんな風に無能だから…………っ、母上は…………っ!! 母上は早くに逝ってしまったのだっ!!」
 血を吐くように、言葉を紡ぐ。

 痛い…………イタイ。

 心の、一番深いところに封印しておいた、コトバ。
 だが、その封印も掃き溜めをみつけ、崩れ去ってしまった。
「…………貴殿が…………っ、そんなふうに…………」
 弱々しい声音でそう呟くと、ナーシャは顔を伏せた。
 一転して、今にも泣き出すのではないかと思うほどに、先ほどとはひと味違う負の感情をまき散らすナーシャに、祖父である覇王(ダイナスト)は狼狽えた。あわてて、言葉を口に乗せる。
「待て待て。何故リアンの早死が我のせいなのだ。アレが早くに亡くなったのは、人間の器に我の魔力が耐えきれず…………」
『嘘はいけないわよ、覇王(ダイナスト)』
 と。
 唐突に、顔を上げたナーシャの視界に、見知った顔が入ってきた。
 もちろん、エルである。
 彼女は長く白い指を立て、チッチッ、と左右に小さく動かした。
 パチン、とウインクをして見せ、
『あんた達ぐらいの力の魔族なら、自分の魔力を『子』となる物体にどれ程受け継がせるか、調節できるでしょ。
 ――――そんで、あんたはそれに失敗した』
「……………………」
 ズバリ、言い当てられてしまう。
 エルは容赦なく、トドメの言葉を口にする。
『――――…………無能ね。』

  みしっ。

 大樹が軋むような音を立て、覇王(ダイナスト)が無言で倒れた。
 そこに、容赦ない二撃目が飛んでくる。エルからではなく――――紅茶のカップを持ったままのウィン=コバルトから。
「役立たずネvv」
 ウィン=コバルトは、履いていた底の厚いブーツで、倒れた覇王(ダイナスト)の脇腹を、思いっきり踏みつける。さらに、つま先を浮かせ、カカトをぐりぐりと腹にねじ込む。
 これは、痛い。

  ぐりぐり。
  ……ぐり…………ぐりりりりりりっ……

「〜〜〜〜〜〜〜〜!!!! やめないかっ!!」
「ンふvv イ・ヤ♪」
 にっこりと微笑んだまま、しかしあっさりと覇王(ダイナスト)の要求は却下。そのまま“ぐりぐり”を続ける。
 踏む方は楽しそうなのだが、踏まれる方はたまったものではない。
 すでに、ナーシャとエルからの『無能』攻撃。ウィン=コバルトの『役立たず』…………。
 この時点で、彼の繊細な心(ハート)はボロボロだった。
 加えて、この“ぐりぐり”攻撃。ブーツ自体に何か魔法がかかっているらしく、そのダメージは大きいらしい。覇王(ダイナスト)の額を伝う、じっとりとした脂汗が、その威力を物語っている。
「アタシ、昔っからキミの事はキライだったんだよネー。今回もサー、ナニナニっ!? なぁんでワザワザアタシの仕事、増やすような真似してくれちゃったワケー!!?」
「…………!…………!!…………!!!…………」
 ウィン=コバルトの語気と同じ調子で、“ぐりぐり”攻撃もいっそう非道くなる。覇王(ダイナスト)はハッキリ言って、最早消滅寸前だ。
 ふと、不自然に響く声が、
『ウィン、それくらいにしときなさいよ。あんたにそれ以上虐められたら、覇王(ダイナスト)が滅んじゃうわ。……………………それもおもしろいけど♪』
「…………え、エル様…………」
「ううううううん…………。エル様がそう言うなら仕方ないですケド…………」
 渋々、彼の脇腹から足を上げる。実に、残念そうに。
 かたや踏まれていた覇王(ダイナスト)は、両肘を突き立てて、何とか上体を起こすも、“ぐりぐり”のダメージは大きいらしく、ぜぇはぁ、と繰り返し肩で荒い息を付いている。ダルフィンあたりが見ていたなら、まず間違いなく、指差をして笑っているだろう。
 彼は悪い顔色のまま、何とか顔を上げて、
「……………………ったく、何でエル様といい貴様といい…………っ、我が孫に構うのだ……………………」
「ンフフvv 簡単ヨvv
 ネっv エル様vvv」
『…………ウィン…………。笑って言うことじゃないと思うんだけど…………。
 とにかく、ナーシャは…………』
 と、エルはここで言葉を切った。声ではなく、思念で覇王(ダイナスト)に真実を伝えたのだ。
 ナーシャ本人の前で、言葉にするつもりはなかった。
「…………エル?」
 疑問の言葉。
 ナーシャは、真実を知らない。
 何故、自分がこんなにもエルに…………『この世界を創りし者(ロード・オブ・ナイトメア)』に過保護にされているのか。
 彼女は、知らないのだ。
 一瞬、エルの瞳に憂いの光が宿った。
 しかし、ナーシャがソレを認めるよりも早く、ソレはあっさり消える。
 エルは満面の笑みで、ナーシャの手を握った。
「…………何だ?」
 普段の彼女らしからぬ行動に、訝しげに眉を顰めるナーシャ。
『ふっふっふっ♪ もう話すことは無い? 無ければ、早くリナ達のところに戻んないと♪』
「あ、…………ああ…………。…………色々、すまないな…………」
 ここに至ってようやく、エルが自分と祖父が話す機会を与えてくれたのだと理解して、ナーシャは照れくさそうに頬をかく。そんなナーシャを見て、ウィン=コバルトは目を瞠った。
「めっずらシィー♪ ナーシャが照れてるトコなんて初めて見たーvv」
『あら、そう言えばそーね。
 ウィン、あんたももういいの?』
「オッケーでーすっ♪ 覇王(ダイナスト)君は、また後日、いぢめに来まース♪」
「…………………………………………くんな。もう……………………」
「ンフ、イ・ヤ♪」
 覇王(ダイナスト)、形無しである。
 ちっ、と忌々しく舌打ちし、
「…………やはり、そもそも人間なんぞに子をもうけたこと自体が間違いだったんだ…………。リアンは、そなたほど口は悪く無かったはずだが?」
 前半は自分自身に。後半はナーシャに。
 “ぐりぐり”攻撃のダメージが漸く治まってきたらしく、多少よろけながらも、しっかりと両の足で立ち、小柄な孫を見つめながら。
 …………こうして改めて見ると、娘とは似ているようで似ていない。リアンは儚げなイメージが常につきまとっていたが、ナーシャにはそれがなのだ。はたしてそれは意志の強そうな赤銅の瞳がそう見せているのか、それとも…………
「……………………『人間』は…………魔族とは違うからな」
 ふいっ、とナーシャは視線を覇王(ダイナスト)から逸らした。
「人間は、流れる時間の中を泳ぐ魚。悠々とたゆたいながら、次の時代へ命を紡ぐ存在(もの)。そうして行くうちに、己よりも聡い者、逞しい者が生まれ…………また、流れていく。つまり、進化だ。
 私は父から、母から、この命を授かった。その過程、もしくは生まれて今までの人生の中で、口だけは母に勝ったのかもしれぬな。それは、ほんの些細な事だが、私が進化したということだ」
 にぃ、と、意地悪げに口元を釣り上げる。
 そして、覇王(ダイナスト)を正面から睨み上げ、ぴっ、と指差して、
「言葉を、改めてもらおう」
「? なにがだ?」
「『人間なんぞに子をもうけたこと自体が間違いだった』をだ。
 その言葉は、生まれた命を冒涜している。
 まぁ、魔族に言っても仕方ないであろうが…………生まれた命を冒涜することは、誰にも許されない。また…………生まれようとする命を、冒涜することも」
 きっぱりと。
 凛と響く、『女』の声で。
 そして、直ぐ様、今度は『孫』の声で。

 この言葉に、覇王(ダイナスト)は声を失った。
 エルは、そっと微笑んだ。
 ウィンは、ほぅ、とため息をついた。
 ――――金色の魔王(ロード・オブ・ナイトメア)が、過保護なまでに庇護している女性。神と魔の力を持つ人間。
 万能の魔王が庇護する理由を、本人から聞かされはしたけれども。
 きっと理由を知らなくても、自分は納得したに違いない。
 こんな言葉を言えるなら。
 素直に、本心のままに言えるなら。


「だから…………上手くは言えぬが、貴殿にも感謝はしておる。
 …………色々面倒なこともあるが、私は『生まれ』たかったのだと思う。こうして『生まれて』これた事を、嬉しく、思う。
 だから、今の私を確かに形作る貴殿に、感謝を。
 ――――…………ありがとう」