◆−セレナーデ story0 〜序曲〜−春祭あられ (2001/11/28 17:12:41) No.18543 ┣セレナーデ story1 〜第一楽章〜−春祭あられ (2001/11/29 01:24:22) No.18555 ┃┗Re:ゼロリナだぁ(はあと)うふふふ♪←こら(笑)−かお (2001/11/29 11:46:56) No.18556 ┃ ┗Re:どーもですぅ〜−春祭あられ (2001/11/29 19:09:08) No.18564 ┣セレナーデ story2 〜第二楽章〜−春祭あられ (2001/11/29 17:01:11) No.18558 ┃┗Re:にゃーーんっvゼロリナァッ〜〜vvv−宝珠 (2001/11/29 17:41:17) No.18559 ┃ ┗Re:はじめましてv−春祭あられ (2001/11/29 19:17:58) No.18565 ┣セレナーデ story3 〜第三楽章〜−春祭あられ (2001/11/29 22:21:49) No.18567 ┃┗Re:待ってましたvvv−宝珠 (2001/11/30 18:08:06) No.18577 ┃ ┗Re:待てってくれてありがとv−春祭あられ (2001/11/30 21:49:07) No.18579 ┣セレナーデ story4 〜第四楽章〜−春祭あられ (2001/11/30 23:10:44) No.18580 ┗セレナーデ story5 〜第五楽章〜−春祭あられ (2001/12/2 14:30:11) No.18610 ┣とりあえず、はじめましてですね。−たかこ (2001/12/2 16:00:37) No.18614 ┗あられさんへ、ご迷惑おかけしました(汗)−かお (2001/12/7 21:48:22) NEW No.18714 ┗Re:大丈夫です。−春祭あられ (2001/12/9 12:46:13) NEW No.18732
18543 | セレナーデ story0 〜序曲〜 | 春祭あられ E-mail | 2001/11/28 17:12:41 |
えっと、えっと、まだきたばっかりだけど、長編やらしてください! シリアスは長編と相場がきまってるんです!(きまってないって) と、言うわけで、とりあえず物語りに入る前の序曲を・・・ ずいぶんと長くなりそうなんで、気力が持つ人、最後までどうぞ。 ◇◆◇◆◇◆◇ どんなことをしていても、時々思い出すのはその背中。 貴方はいつもあたしに背を向けて去っていくの。 ひどく冷酷で、残酷で、でも愛しい。 いけないと分かってるのに 許されないと分かっているのに どうしてもひきつけられてしまうその心。 ねぇ、どうしたらいいの?ゼロス・・・・・・ 最近、覚えのない痛みを感じるようになった。 胸を締め付けるような鈍い痛み。 それが関係しているかどうかは知らないけれど 何時の間にか目で貴女を追っている。 元気に笑っている姿を見ただけで、嬉しい気がする。 一日目を離しただけで、もやもやした、はっきりしない気分になった。 その原因たる貴女に聞けば 何か分かるでしょうか?リナさん・・・・・・ 今回はとーってもみじかくて、単なる二人の独白。 次、2,3日後に続きのstory1 〜第一楽章〜 を出す予定です。 ではでは。 |
18555 | セレナーデ story1 〜第一楽章〜 | 春祭あられ E-mail | 2001/11/29 01:24:22 |
記事番号18543へのコメント ええっと、こんにちは。春祭です。 続きは2,3日後!なんて断言してましたが、なんとかすぐにキリのいいところまでいったので、出しちゃおうと思います。 ◇◆◇◆◇◆◇ 今日も今日とて山に、森に、景気よく爆発音が。 煙の向こうにはさまざまなお宝を持った少女の姿。 その顔はとても嬉しそうだった。 「弱い者いじめって、人間的道徳に反するんじゃないんですか?」 木の陰に隠れるようにいた青年は、彼女とのすれ違いざまに囁いた。 彼女は青年の顔を見ると、半眼で呟く。 「何しに来たの?あんた」 「いやー、リナさんの周りはご馳走でいっぱいですからv」 「・・・・・・相も変わらずあんたは」 リナと呼ばれた少女は、あからさまにため息をつく。 そして、青年を無視する形で再び歩き出す。どうやら、毎度とまではいかないけれど、何度もあることのようだ。 「あぁ、待って下さい。リナさん」 こちらも、慣れた事のように後についていく。 それをリナは邪険そうに見やる。 「聞きたいことがあるんですけど・・・・・・」 「あんたがあたしに質問とは、また珍しい」 「はい。実は最近、僕変なんですよ」 「変なのはいつものことでしょ?」 「・・・・・・違うんです。なんか胸のあたりの体調がですね」 「ちょっと待った。魔族の体調なんかあたしに聞いてどーすんのよ。獣王に聞きなさいよ、そんなこと!」 「もちろん聞きましたよ。でも『そんなもん、あの小娘に聞け』って言われちゃいまして」 「それでなんであたしが出てくんのよ」 「だって、どう考えたって、原因はリナさんなんですよ。絶対に」 「はぁ?!なんであたし?!」 「リナさん見てるときだけなんですよ。胸のあたりがこう、締め付けるように痛くなるのって」 ピタリとリナの歩調が止まる。続けて青年も慌てて歩みを止めた。 「あんたそれって・・・・・・」 「やっぱり分かるんですか?!リナさん!!」 「・・・・・・本気でいってんの?」 リナはわずかに顔を赤らめて呆れたように青年を見る。 が、当の本人はにっこりと笑った顔のままはてなマークを頭の周りに飛ばす。 「もちろんですよ?相談に乗ってもらってるのにどうして嘘をつかなくちゃいけないんですか?もともと魔族って嘘つきませんし」 「・・・・・・その他の症状とかってあんの?」 「他のですか?えっとですね、何時の間にかリナさんのことずーっとみちゃったり、気がついたらリナさんに触れようとしてたり・・・・・・」 「やっぱりそれって」 呟くように言ってから、リナはじーっと青年の顔を見た。 何故だかはよく分からなかったが、彼のほうも見つめ返す。 「馬鹿」 それだけ言うと、リナは突然ダッシュしてどこかへ走り去ってしまった。 まあ、彼にしてみては、いつでも好きなときに、彼女を探し出し、見つけることができるのだから、追うと言う気にはなれなかったが・・・・・・ その胸に喪失感があるのを否定することはできなかった。 「・・・・・・なんで顔が赤かったんでしょうか、リナさんは」 彼にこの気持ちを理解するには、まだ人間をしらなすぎた。 ◇◆◇◆◇◆◇ ・・・・・・・・・・・・・・・。 誰も私を殺さないで。 こんなへんてこな文申し訳ありませんでした。 ゼロスには自覚症状ありません。 あったらあったで、何で魔族なのにそんなこと知ってんだ?って感じだし、 いろいろ考えてこんなのにしてみました。 ないように関して、苦情はある程度受け付けます。 でも、設定を変える気はさらさらありませんので、ご承知ください。 ではまた続きが出来上がったら・・・ 春祭あられ |
18556 | Re:ゼロリナだぁ(はあと)うふふふ♪←こら(笑) | かお E-mail | 2001/11/29 11:46:56 |
記事番号18555へのコメント 春祭あられさんは No.18555「セレナーデ story1 〜第一楽章〜」で書きました。 > こんにちわ♪あられさん♪ >ええっと、こんにちは。春祭です。 こんにちわです♪ >続きは2,3日後!なんて断言してましたが、なんとかすぐにキリのいいところまでいったので、出しちゃおうと思います。 > おお!?打ち込みが早いぃぃ!!(見習いましょう・自分・笑) > > ◇◆◇◆◇◆◇ > > >今日も今日とて山に、森に、景気よく爆発音が。 リナ〜♪快調のようですね(はあと) >煙の向こうにはさまざまなお宝を持った少女の姿。 >その顔はとても嬉しそうだった。 盗賊いじめは乙女のたしなみですもんね(はあと)←byリナ談 >「弱い者いじめって、人間的道徳に反するんじゃないんですか?」 > 木の陰に隠れるようにいた青年は、彼女とのすれ違いざまに囁いた。 悪人には、人権はありませんから(笑) >彼女は青年の顔を見ると、半眼で呟く。 >「何しに来たの?あんた」 >「いやー、リナさんの周りはご馳走でいっぱいですからv」 >「・・・・・・相も変わらずあんたは」 > リナと呼ばれた少女は、あからさまにため息をつく。 >そして、青年を無視する形で再び歩き出す。どうやら、毎度とまではいかないけれど、何度もあることのようだ。 うふふふ♪ゼロスだぁ♪うふふふふ♪ >「あぁ、待って下さい。リナさん」 > こちらも、慣れた事のように後についていく。 >それをリナは邪険そうに見やる。 >「聞きたいことがあるんですけど・・・・・・」 >「あんたがあたしに質問とは、また珍しい」 ですねぇ(笑)魔族なのに(笑) >「はい。実は最近、僕変なんですよ」 >「変なのはいつものことでしょ?」 >「・・・・・・違うんです。なんか胸のあたりの体調がですね」 >「ちょっと待った。魔族の体調なんかあたしに聞いてどーすんのよ。獣王に聞きなさいよ、そんなこと!」 >「もちろん聞きましたよ。でも『そんなもん、あの小娘に聞け』って言われちゃいまして」 ゼラス様ぁ(笑) >「それでなんであたしが出てくんのよ」 >「だって、どう考えたって、原因はリナさんなんですよ。絶対に」 >「はぁ?!なんであたし?!」 >「リナさん見てるときだけなんですよ。胸のあたりがこう、締め付けるように痛くなるのって」 > ピタリとリナの歩調が止まる。続けて青年も慌てて歩みを止めた。 おお!?リナに恋してるぜロスだぁ♪ >「あんたそれって・・・・・・」 >「やっぱり分かるんですか?!リナさん!!」 >「・・・・・・本気でいってんの?」 > リナはわずかに顔を赤らめて呆れたように青年を見る。 まあ、ゼロスは魔族だし(笑)感情の理解が難しいのかも(笑) >が、当の本人はにっこりと笑った顔のままはてなマークを頭の周りに飛ばす。 >「もちろんですよ?相談に乗ってもらってるのにどうして嘘をつかなくちゃいけないんですか?もともと魔族って嘘つきませんし」 嘘はつかねど、真実性格にはいわない(笑) >「・・・・・・その他の症状とかってあんの?」 >「他のですか?えっとですね、何時の間にかリナさんのことずーっとみちゃったり、気がついたらリナさんに触れようとしてたり・・・・・・」 なんってだいたん(はあと)←こら(笑) >「やっぱりそれって」 > 呟くように言ってから、リナはじーっと青年の顔を見た。 >何故だかはよく分からなかったが、彼のほうも見つめ返す。 >「馬鹿」 >それだけ言うと、リナは突然ダッシュしてどこかへ走り去ってしまった。 リナは恥ずかしいんですね(はあと) >まあ、彼にしてみては、いつでも好きなときに、彼女を探し出し、見つけることができるのだから、追うと言う気にはなれなかったが・・・・・・ >その胸に喪失感があるのを否定することはできなかった。 うふふふふ♪ >「・・・・・・なんで顔が赤かったんでしょうか、リナさんは」 > 彼にこの気持ちを理解するには、まだ人間をしらなすぎた。 まあ、魔族だしぃ(笑)しかも、ゼロスって、なんとなーく、鈍感のよーだし(笑) 完璧に変わり者の魔族だから(笑) > > > ◇◆◇◆◇◆◇ > > >・・・・・・・・・・・・・・・。 >誰も私を殺さないで。 殺しませんよ♪うふふふ♪それよりエールを送ります♪←おい(笑) >こんなへんてこな文申し訳ありませんでした。 楽しいですってばぁ(はあと) >ゼロスには自覚症状ありません。 あ、やっぱり(はあと) >あったらあったで、何で魔族なのにそんなこと知ってんだ?って感じだし、 >いろいろ考えてこんなのにしてみました。 なるほどぉ・・。 >ないように関して、苦情はある程度受け付けます。 そーいや、ガウリイも出てくるのでしょうか? あと、アメリアとかゼルとか?←本当に聞くなよ(汗) >でも、設定を変える気はさらさらありませんので、ご承知ください。 >ではまた続きが出来上がったら・・・ >春祭あられ はーい♪まってますのですぅ♪ ではでは、短く、感想になってませんが、感想まで、 byかお |
18564 | Re:どーもですぅ〜 | 春祭あられ E-mail | 2001/11/29 19:09:08 |
記事番号18556へのコメント >> >こんにちわ♪あられさん♪ かおさん、こんにちは!またまた感想頂きありがとうございます! 二人の〜のやつにも下さいましたよね。感謝してます♪ >>ええっと、こんにちは。春祭です。 >こんにちわです♪ >>続きは2,3日後!なんて断言してましたが、なんとかすぐにキリのいいところまでいったので、出しちゃおうと思います。 >> >おお!?打ち込みが早いぃぃ!!(見習いましょう・自分・笑) いや、本当は、序曲を出した時点で第一楽章はできてたんですけど、打ち込んでなくて・・・なんとか早くできるように、死ぬ気で頑張ってました。 私タイピング極端に遅いんですよ、実は。普段PCなんて使わないもんだから。(笑) これが良い練習になってくれれば・・・・・・なんて思ったりしてます。 >> >> ◇◆◇◆◇◆◇ >> >> >>今日も今日とて山に、森に、景気よく爆発音が。 >リナ〜♪快調のようですね(はあと) >>煙の向こうにはさまざまなお宝を持った少女の姿。 >>その顔はとても嬉しそうだった。 >盗賊いじめは乙女のたしなみですもんね(はあと)←byリナ談 た、たしなみですか・・・・・・?では、私もそこらへんのおっさんでもいじめに行きましょうかねぇ。 >>「弱い者いじめって、人間的道徳に反するんじゃないんですか?」 >> 木の陰に隠れるようにいた青年は、彼女とのすれ違いざまに囁いた。 >悪人には、人権はありませんから(笑) 確かにその通りです!でも、悪人にもいろいろと事情が・・・・・・ 例えば、このリナに吹っ飛ばされたはげっつらの人。 この人は村八分にあって、妻と子供を養うために、泣く泣く野盗なんかを・・・・・・ んなわけあるか!(一人ボケ突っ込みって、むなしい・・・くすん) >>彼女は青年の顔を見ると、半眼で呟く。 >>「何しに来たの?あんた」 >>「いやー、リナさんの周りはご馳走でいっぱいですからv」 >>「・・・・・・相も変わらずあんたは」 >> リナと呼ばれた少女は、あからさまにため息をつく。 >>そして、青年を無視する形で再び歩き出す。どうやら、毎度とまではいかないけれど、何度もあることのようだ。 >うふふふ♪ゼロスだぁ♪うふふふふ♪ >>「あぁ、待って下さい。リナさん」 >> こちらも、慣れた事のように後についていく。 >>それをリナは邪険そうに見やる。 >>「聞きたいことがあるんですけど・・・・・・」 >>「あんたがあたしに質問とは、また珍しい」 >ですねぇ(笑)魔族なのに(笑) >>「はい。実は最近、僕変なんですよ」 >>「変なのはいつものことでしょ?」 >>「・・・・・・違うんです。なんか胸のあたりの体調がですね」 >>「ちょっと待った。魔族の体調なんかあたしに聞いてどーすんのよ。獣王に聞きなさいよ、そんなこと!」 >>「もちろん聞きましたよ。でも『そんなもん、あの小娘に聞け』って言われちゃいまして」 >ゼラス様ぁ(笑) ゼラスさまだから(笑) >>「それでなんであたしが出てくんのよ」 >>「だって、どう考えたって、原因はリナさんなんですよ。絶対に」 >>「はぁ?!なんであたし?!」 >>「リナさん見てるときだけなんですよ。胸のあたりがこう、締め付けるように痛くなるのって」 >> ピタリとリナの歩調が止まる。続けて青年も慌てて歩みを止めた。 >おお!?リナに恋してるぜロスだぁ♪ >>「あんたそれって・・・・・・」 >>「やっぱり分かるんですか?!リナさん!!」 >>「・・・・・・本気でいってんの?」 >> リナはわずかに顔を赤らめて呆れたように青年を見る。 >まあ、ゼロスは魔族だし(笑)感情の理解が難しいのかも(笑) >>が、当の本人はにっこりと笑った顔のままはてなマークを頭の周りに飛ばす。 >>「もちろんですよ?相談に乗ってもらってるのにどうして嘘をつかなくちゃいけないんですか?もともと魔族って嘘つきませんし」 >嘘はつかねど、真実性格にはいわない(笑) もちろん、これに関してはいってない事はない・・・・・・と思いますよ? ゼロやん、本当に分からないらしいし。 >>「・・・・・・その他の症状とかってあんの?」 >>「他のですか?えっとですね、何時の間にかリナさんのことずーっとみちゃったり、気がついたらリナさんに触れようとしてたり・・・・・・」 >なんってだいたん(はあと)←こら(笑) >>「やっぱりそれって」 >> 呟くように言ってから、リナはじーっと青年の顔を見た。 >>何故だかはよく分からなかったが、彼のほうも見つめ返す。 >>「馬鹿」 >>それだけ言うと、リナは突然ダッシュしてどこかへ走り去ってしまった。 >リナは恥ずかしいんですね(はあと) かおまっかっかだし。(笑) >>まあ、彼にしてみては、いつでも好きなときに、彼女を探し出し、見つけることができるのだから、追うと言う気にはなれなかったが・・・・・・ >>その胸に喪失感があるのを否定することはできなかった。 >うふふふふ♪ >>「・・・・・・なんで顔が赤かったんでしょうか、リナさんは」 >> 彼にこの気持ちを理解するには、まだ人間をしらなすぎた。 >まあ、魔族だしぃ(笑)しかも、ゼロスって、なんとなーく、鈍感のよーだし(笑) >完璧に変わり者の魔族だから(笑) ほーんと、あの人だけ異質ですよね。だから小説にしやすいんですけどね。 >> >> >> ◇◆◇◆◇◆◇ >> >> >>・・・・・・・・・・・・・・・。 >>誰も私を殺さないで。 >殺しませんよ♪うふふふ♪それよりエールを送ります♪←おい(笑) >>こんなへんてこな文申し訳ありませんでした。 >楽しいですってばぁ(はあと) >>ゼロスには自覚症状ありません。 >あ、やっぱり(はあと) >>あったらあったで、何で魔族なのにそんなこと知ってんだ?って感じだし、 >>いろいろ考えてこんなのにしてみました。 >なるほどぉ・・。 >>ないように関して、苦情はある程度受け付けます。 >そーいや、ガウリイも出てくるのでしょうか? >あと、アメリアとかゼルとか?←本当に聞くなよ(汗) ゼルちゃんとアメリアは出てくるかどうか、まだ決めてません。 基本的に、これは冥王編の後のお話しなんで、どうでしょうねー・・・ ガウっちはもちろん出てきますよ。 >>でも、設定を変える気はさらさらありませんので、ご承知ください。 >>ではまた続きが出来上がったら・・・ >>春祭あられ >はーい♪まってますのですぅ♪ >ではでは、短く、感想になってませんが、感想まで、 >byかお 第三楽章、ほんといつになるんだか・・・ いつも授業中かいてるから仕上がり遅いんだよなー。 これまで、一日一本以上のペースで書いてるんで、もしかしたら明日の夜あたりに出るかもしれません。保証はできません。(きっぱり) さすがにこのペースを続けるのはきついんで(笑) では、またよろしければ続きをお読みください。 お待ちしております♪ 春祭あられ |
18558 | セレナーデ story2 〜第二楽章〜 | 春祭あられ | 2001/11/29 17:01:11 |
記事番号18543へのコメント 第二楽章です。実はこのお話、メインタイトルがセレナーデなんですけど、しっかりとサブタイトルがあります。 その名もcrimson threadです。直訳すると深紅の糸。 つまりは、運命の赤い糸と言いたいわけなんですけど、のち、どういうふうにこれが絡んでくるのか分かります。 これを頭に入れて、読んでくれるとうれしいです。 では、物語をどうぞ。 ◇◆◇◆◇◆◇ リナが宿にたどり着くと、玄関にガウリィが立っていた。 少し呆れた表情。毎度の事ながらに、夜な夜な1人抜け出して野盗イジメをしているのを保護者として怒っているらしい。 本当に毎度のこと。 だからリナもいつものように宿に入ろうと、ガウリィの横を通り抜けようとした。 だが、その時、ガウリィの顔が驚いた表情になる。 「なによ。あたしはこれで生活費かせいでんの。文句ある?」 「リナ、ちょっと顔上げてみろ」 「なんでわざわざ。あたしもう疲れたから寝るわね。うーん、肩こった」 「おいっ、待てよ」 無理矢理通ろうとしていたせいか、しっかりと肩をつかまれて引き戻される。 「なんで泣いてんだ?」 失敗した、とリナは思った。 今は夜だから大丈夫かと思っていたが、夜は夜でも、 満月の夜だった・・・・・・ 朝、リナはいつもより遅く起きた。 普段なら朝食を食べ終え、すでに町を出ているその時間まで。 夢見は良いと言うべきか、悪いと言うべきか。 一人森の中に立っていた。木々の間から漏れてくる月光。 神秘的といえるその光景に柄にもなく見とれていたら、自分の後ろにゼロスが現れた。 この魔族が怖いと思ったことはない。 それはしっかりと自分の気持ちを自覚していたから。 いつからかなんてもう分からない。でもゼロスが好き。がむしゃらに好き。 だからそれを言われた時、どうしようもなく涙が出た。 「リナさんを見てる時だけなんですよ。胸のあたりがしめつけるように痛くなるのって・・・・・・」 どうしようもなく、自分が保てなくなるほど。 「ゼロス、あたしも同じだよ」 夜、言えなかった言葉。 なんとか言えて、夢は覚めた。 ゼロスが出てくるのは良い夢か悪い夢か、まったくをもって判断に戸惑う。 ふと窓を見ると、そこから見える太陽はすでに高く、寝坊したことをすぐに悟った。 「ガウリィのやつ、何で起こしてくれなかったのよ」 こうなってはもう一日この町に留まるしかない。 今から出発しては、野宿になること確実だ。それだけは避けたい。 なんったって、今は冬。寒空の下を一日もいたら、確実にお肌が荒れてしまう。 宿泊費はバカにならないが、こればっかりはしょうがない。 そう自分に言い聞かせながら、リナは着替えを終え、共通食堂に通じる階段を下りた。 「リナさん」 食堂にガウリィの姿はなく、代わりだとでも言うようにゼロスがいた。 昨日あんなに、心臓が破裂するかと思うほどの胸の高まりは今はない。 一通り寝ると、こういうのはすっきりしてしまうものなのだろうか? だが、この場合、普通に接せるのはありがたいことだ。 「ゼロス・・・・・・来てたの」 まるで昨日の事がなかったように、ゼロスの真向かいの席に座る。 適当にウエイトレスのお姉ちゃんを捕まえると、とりあえずメニューを全て持ってくるように頼んだ。 さすがに、朝は食欲はなく、メニューに書いてあるものを二皿ずつ食べる余裕はなかった。 「リナさん、昨日言ってたこと、ぜひとも教えてもらいたいんです。本当に僕、困ってまして」 「・・・・・・知りたい?」 「ええ、もちろん。知りたくて相談したわけですし」 何をバカなことを・・・とでも言っているような口調。本当に自覚がないようだ。 「あたしもさ、同じなんだよね。あんたを見てると、胸がしめつけられるの」 「え・・・・・・?」 ゼロスのめったに開かない目が開く。 「だから、これがどういう原因でおきてんのか、分かるんだよね」 「教えて下さい。それってどういうことが原因で・・・・・・」 その時、ウエイトレスのお姉ちゃんがきて、まずスパゲッティとラザニアとサラダを置いていった。ずいぶんと速いところを見ると、単に暖めただけらしい。 「つまりさ、ゼロスは、あたしが好きなわけよ」 スパゲッティは見事にトマトソース。 まるで今のこの二人の心境を表しているようだった。 「あんたも目が高いわねぇー。この美少女天才魔道士リナ=インバースを好きになるなんて。やっぱ人間並みの感覚してたんだー。うんうん」 フォークに麺を絡ませると、そのまま口にほおばる。 トマトの味が、微妙にすっぱかった。 「僕が、リナさんを好き?そんなわけないでしょう。僕、魔族ですよ?」 その言葉に、リナの形の良い眉毛がぴくんと反応する。 すると、バッとフォークの先をゼロスに突きつけていた。 「魔族が人間に恋しちゃいけないなんて、誰が決めたの?」 「誰がって・・・・・・普通ありえませんよ、そんなこと」 「現に、今ここにあるじゃない」 「それはリナさんの勘違いです!絶対にそんなはずありません!」 「ゼロス・・・・・・私もゼロスのこと好きよ」 リナの真剣そうな声に、ゼロスの動きがぴたりと止まった。 「リナさん、冗談はよしてくだ・・・」 「冗談に見える?聞こえる?」 黙ってその瞳を見つめる。情熱の炎のように深紅な瞳。 綺麗に澄んでいて、意志の強さがうかがえた。 真剣そのもの。 ゼロスは触れたいと思った。 素直に、もう無意識としてではなく。 リナという存在を、掴んで、捕まえて、もっと自分の傍に・・・・・・ はっとして気づく。 「これが・・・・・・恋?好きという気持ち?」 ゼロスはこの日、初めて人間に近しい感覚を手に入れた。 ◇◆◇◆◇◆◇ ふむ。やっとゼロやん自分の気持ちに気づきました。 これ書きながら、私は恥ずかしさでいっぱいで、泣き笑いで顔を赤くして叫んでます。 うおーっ!甘甘って恥ずかしい! 普段こんなの書かないから余計に・・・・・・ぐふっ(吐血) 次回はいつ頃になるんでしょうかねぇ。 春祭あられ |
18559 | Re:にゃーーんっvゼロリナァッ〜〜vvv | 宝珠 | 2001/11/29 17:41:17 |
記事番号18558へのコメント 初めまして、春祭あられさんv神無月宝珠と申します。(宝珠でいいです♪) セレナーデ、読ませていただきました!! 最高ですッッvvゼロリナ(はぁと)しかも、甘甘でv 私、甘い方の話、大好きなんですよ〜v(^▽^)ダーク系はちょっと 駄目なんですけどね。(泣けてくるもので・・・(ぐすん)) リナとゼロス、同じ気持ちだったのですねvそして、これからゼロスが これからどう動くんでしょ。(*―▽―*)うふふ、楽しみですvv 次回作も、楽しみに待っておりますvv(*●▽●*) |
18565 | Re:はじめましてv | 春祭あられ E-mail | 2001/11/29 19:17:58 |
記事番号18559へのコメント 宝珠さんは No.18559「Re:にゃーーんっvゼロリナァッ〜〜vvv」で書きました。 > >初めまして、春祭あられさんv神無月宝珠と申します。(宝珠でいいです♪) はい!はじめまして! >セレナーデ、読ませていただきました!! 読んで頂けましたか!ありがとうございました。うれしいです! >最高ですッッvvゼロリナ(はぁと)しかも、甘甘でv >私、甘い方の話、大好きなんですよ〜v(^▽^)ダーク系はちょっと >駄目なんですけどね。(泣けてくるもので・・・(ぐすん)) 私もダークはさすがに・・・・・・(汗) 書くのは、だいたいシリアスかギャグです。 >リナとゼロス、同じ気持ちだったのですねvそして、これからゼロスが >これからどう動くんでしょ。(*―▽―*)うふふ、楽しみですvv >次回作も、楽しみに待っておりますvv(*●▽●*) 感想下さいましてありがとうございます♪ 私、ついこの間来たばっかりで、こんなに感想もらえるなんて、もう本当に嬉しくて涙が出そうです。 よく作家があとがきで「自分のエネルギー源は皆様のファンレターです!」なんて言ってますけど、あれをほんと実感した感じです。(えぐえぐ) よろしければ次回作もお読みください。 いつになるかははっきりとは分かりませんけどねー(笑) でも、今までのペースで行けば、たぶん明日の夜あたりに出ると思います。 でもさすがに一日一本のペースはきついし。 どうか、気長にお待ちください。 それではまたのお越しをお待ちしております♪ 春祭あられ |
18567 | セレナーデ story3 〜第三楽章〜 | 春祭あられ E-mail | 2001/11/29 22:21:49 |
記事番号18543へのコメント はーい、第三楽章上がりましたぁ! 毎回毎回、微妙に微妙に発展してますなあ、これ。 今回も、同じく微妙に微妙に発展してます。 でも一番進んだのは、ゼロやん。 どう進んだかは、この先を読んでみてください♪ ◇◆◇◆◇◆◇ 「お、リナ起きたかー」 ゼロスが帰っていった後、数分してからガウリィはリナの前に現れた。 まるで図ったかのように。ただ、そんなわけではないことぐらいリナには分かっている。 この男に限って、謀をするはずがない。 「おはよー。今までどこ行ってたの?」 「ん、ちょいとそこまで散歩だ。鶏肉いただきっ!」 リナの目の前の唐揚げが、最後の一個の唐揚げが、一瞬のうちにガウリィの口の中に、胃袋に吸い込まれてしまった。 「ああ〜っ!?ちょっとなにすんのよ!あたしの唐揚げ返しなさいよ!」 「悪いな、もう腹ん中だ」 「なにおう!許さん!許すまじきか!あたしの大事な大事な唐揚げちゃーん!!」 ―――闇よりもなお昏きもの 夜よりもなお深きもの 混沌の海よ たゆたいし存在 金色なりし闇の王――― 「うわ!?うわ!?悪かった!悪かったから!頼むやめてくれ!もう使わないことにしたんだろ、それは!!」 ガウリィはとっさにリナに抱きついて口を塞ぐ。驚いたことに、彼には重破斬の完全版を他のものと見分けることができた。きっとそれは野生の勘。 「夕飯、俺のものなんかやるから!な?」 「じゃあ、たーっぷりいただくわ。それで許したげる」 ふうっ・・・と、明らかに安堵するガウリィ。 「そういえば、おまえ、昨日なんで泣いてたんだ?」 「や、やあねぇ。泣いてなんかいないわよ」 「ま、話したくないならいいんだけどよ・・・・・・あんま気を張り詰め過ぎんなよ?」 ぽんぽんと頭をたたいてくるガウリィに、リナは目を見開いた。 一瞬、ばれたのかと思った。 サイラーグの一件以来、リナはゼロスの言った事について、あるいはリナがゼロスに言った事について、ずいぶんと気に病んでいた。 ―――できれば二度とお会いしないことを祈りますよ。リナさん。 ―――じゃあね。ゼロス。・・・・・・もう会わないことを祈って。 あんなこと言わなければ良かった。 二度と会えない事ほどいやなことはなかった。 それなら、ゼロスが自分を殺しに来てくれたほうがいいと思っていた。 そのため、いつも何か振り払うように、それでも気を張り詰めて、安らぐことなく旅を続けて・・・ 「ん・・・・・・ありがとね、ガウリィ」 もう、大丈夫だから。 その廊下をしばらく進むと、大広間に出た。 椅子がひとつ。そこに座っているのは金髪の女性。 「ただいま帰りました」 ゼロスが言うと、その女性は頬ずえをつきながらくすくすと笑った。 「あの小娘のところに行ってたのか?」 「ええ。獣王様が行けって言ったんでしょう」 獣王ゼラス。それが彼女の名前。 「それで?何か分かったか?」 相変わらず、その眼は好奇心に満ち、くすくす笑う声が響く。 「・・・・・・僕は、リナさんのことが好き・・・・・・らしいです」 「なんだ?その“らしい”って言うのは」 「まだ、よく分からないんです。本当に、そうなのかどうか」 「あー?じゃあおまえ、リナ=インバースを私に殺されても大丈夫か?」 「それは、絶対に駄目です!僕は、あの人には生きててほしい!」 「バーカ。じゃあもう決まってるじゃないか。ゼロス。おまえはあの小娘を愛してるんだ」 「愛・・・・・・」 ゼラスは怪訝そうにゼロスの顔を見ると、その額に指を突きつけてぐりぐりと押した。 「だが気づいたところで残念だが、その娘のことはきっぱりと忘れるんだな。魔族が本当に人間と結ばれるなんて思ってるのか?否、まず無理だ」 ゼロスの目が最大限に見開く。 「それを分からせる為におまえに自分で確かめるようにしたんだ。リナ=インバースと共にいてどうだった?苦しくはなかったか?」 苦しい? そのような感情はあっただろうか? リナと触れたい・・・・・・そのような感情はあったけれど。 でも確かに、ちくりと胸をさすものがあったようななかったような・・・・・・ その原因は? 「その理由がわからないって顔だな。そんなもの自分で考えろ」 「ゼラス様・・・・・・」 「私は、あの娘とのことは反対じゃない。だが・・・・・・」 ゼラスが苦々しく顔をしかめるのを見て、ゼロスは自分がどうなっているのかが本当にわからなくなってしまった。 いったい、この身に何が起きている? リナを好きだという気持ち その他に何が・・・・・・? ◇◆◇◆◇◆◇ ――――――その他にはいったい何があるんでしょうね? 読んで下さってくれてる方達は、なんだと思いますか? これについては、私がずいぶんと前から気になっていたことです。 そう、ゼロリナの小説の数々を読みながら思ってたことなんですけど・・・ ま、予想してみてください。 それで当たったら豪華賞品がっ・・・・・・でない。(笑) では、第四楽章で、また。 春祭あられ |
18577 | Re:待ってましたvvv | 宝珠 | 2001/11/30 18:08:06 |
記事番号18567へのコメント こんばんわv宝珠です〜v 読ませていただきました。すっごく楽しくて、これからの展開が 待ち遠しいですぅぅぅっ〜〜vvv(じたばた) ゼロス、もうリナに会えないのかにゃ〜〜。やはり、魔族と人間と 離れていますからね・・・獣王様の言う事も一理有りますよね。 たとえ、二人が結ばれたとしても、人間であるリナはいつかゼロスを おいていってしまう、そしてゼロスは悲しみに暮れてしまうだろうし・・・・。 それでわ、次回作も楽しみに待っていますvvvv(ハートマークとびまくり(笑)) |
18579 | Re:待てってくれてありがとv | 春祭あられ E-mail | 2001/11/30 21:49:07 |
記事番号18577へのコメント 宝珠さんは No.18577「Re:待ってましたvvv」で書きました。 > >こんばんわv宝珠です〜v こんばんは。またまた読んで頂きありがとうございました。 >読ませていただきました。すっごく楽しくて、これからの展開が >待ち遠しいですぅぅぅっ〜〜vvv(じたばた) >ゼロス、もうリナに会えないのかにゃ〜〜。やはり、魔族と人間と >離れていますからね・・・獣王様の言う事も一理有りますよね。 え、えと、ゼロスはすぐにまたリナに会いに行きますよ? 物語り進みませんしー。 >たとえ、二人が結ばれたとしても、人間であるリナはいつかゼロスを >おいていってしまう、そしてゼロスは悲しみに暮れてしまうだろうし・・・・。 >それでわ、次回作も楽しみに待っていますvvvv(ハートマークとびまくり(笑)) どうもありがとうございます! お知らせなんですけど、第四楽章を出してからしばらくは更新されないかもしれません。 理由は聞かないで下さい(泣) PCの前に立てないんです。立ちたいけど・・・・・・えぐえぐ(号泣) でも、理由の合間を見つけては打ち込むつもりでいますので、何とかなるかもしれないけど・・・・・・どうなるかは分かりません。 頑張ってみます。 では、いつもコメントありがとうございました。 またきていただけることを祈っています♪ 春祭あられ |
18580 | セレナーデ story4 〜第四楽章〜 | 春祭あられ | 2001/11/30 23:10:44 |
記事番号18543へのコメント 第四章でございます。 今回はまるで進んでおりません。 ◇◆◇◆◇◆◇ 「このままではおまえは、死んでしまうよ」 ゼラスの小声の呟きは、誰の耳にも入らぬまま、その場の空間に分解された。 ◇◆◇◆◇◆◇ 食堂での出来事を思い出しながら、ゼロスはリナ達のいる宿屋に向かう。 昼食とも言える朝食を食べながら言った一言。はにかむように笑って言った一言。 「あたしは、運命だと思ってるのよ」 運命なのだろうか。――――――自問する。 ゼラスの様子からして、リナのことに関しては、何らかのデメリットがあるらしい。 デメリット?リナと共にいることにメリットもデメリットもあるのか? あるわけがない。この気持ちは利益で動くものではないことぐらい、分かる。 しかし、上司の命令は絶対。 忘れろ。・・・・・・できるだろうか?いや、しなければならない。 その区切りをつけるためにも、今、リナに会わなければならない。 ならない、気がする。 ちょうど夕食を食べ終え、水を一杯。 まず最初に動いたのはガウリィだった。 椅子のそばに立てかけあった長剣をとると、いつでも動けるように構える。 リナはリナで、念のための眼くらまし用に“明かり”を唱えておく。 一般の人々はまだ気づいていない。 この宿の周りに、魔族の気配がすることを。 「やーな気配・・・」 ものすごい殺気に、リナは顔をしかめた。 さて、自分を殺しに来たのか、それとも単に人間の不の感情を食べに来た低級魔族か。 まもなく、入り口のドアが蹴破られる。 「リナ=インバース!!ここにいるだろう!!出てきやがれ!!!」 昨日リナが潰した野盗らしき群れ。生き残りが復讐に来たらしい。 「あーらあたしって有名人」 ほぼ棒読みでリナが呟くと、ガウリィは 「こういうのが耐えないからいつももうやめろって言ってるんだろ?」 と言って顔をしかめた。 宿内の人間はただ事ではない様子に、しーん・・・となっている。 中には驚いて手を上げているものもいる。 「リナ=インバース!いるのはもう分かってるんだ!!素直に出てきやがれ!!じゃねーとここにいる人間みな殺しちまうぞ?!」 面倒なことは大っ嫌い。やーなこった。 心の中でアカンベをつきつつ、感じた気配は魔族のものだったのだが・・・・・・と、あたりを見回す。いまだにそれらしき影は見えない。 (ガウリィ、ガウリィ) 小声で呼びかけて相方のすそを引っ張った。 (ん?) (魔族どっかにいる?) (まだ宿の外だ) (あ、そう) ならどうしてしまおうか。 まず、周りの人間を巻き込むわけには行かない。 なら自分たちが外に出なければならないが、この場合外に出る方法はひとつしかなかった。 すなわち、つかまること。 わざとつかまるからといっても、すぐに自由に戦えるわけでもないだろう。つかまっている間に殺されかねない。 「仕方がねえ。親分!やっちゃってもいいですぜ!!」 野盗の一人が外に向かって声を張り上げた。すると、肌の青白い、人間には何とか見えるが明らかに魔族の男が現れる。 つまり、リナたちが感じた気配はこれだったのだ。 魔族の殺気は気を抜けば崩れ落ちてしまいそうなほどものすごい。 完全に気が狂っている。 「人間・・・・・・食ウ・・・殺ス・・・・・・クククッ」 言うと同時に目がきらりと光る。 「リナ!」 「はいよ!“明か・・・・・・」 「ずいぶんと怖いこというんですねぇ。感心できませんよ?ルーガンズヅェゥさん」 飄々とした言葉が、リナの“力ある言葉”を遮った。 その声の主はもちろん知っている者。あの男。あの魔族。 獣神官ゼロス。 「貴様ハ・・・・・・!」 「お久しぶりです。いつの間にこんなことしてるんですか?あなたの仕事はまだあったはずですけれども」 おかしいですねぇ。と呟いて見せるその姿はやさしいしぐさだったが、知る者ぞしる、ゼロスの警告ゾーン。 逆らわないほうが身のため。 「今回ハ・・・・・・引イテヤル」 それをその魔族も知っているのかおとなしく闇の中に消えていった。 「ゼロスじゃねぇか!」 驚いたように声をあげるガウリィ。 間がちょっとずれているのは彼特有。だが、まさか来るとは思っていなかったらしい。 「お久しぶりです。ガウリィさん・・・・・・リナさん」 「久しぶり、ゼロス・・・・・・」 リナも、まさかこのタイミングに来るとは思っていなかった。 ◇◆◇◆◇◆◇ うーみゅ、充電切れ。どう進めようか迷ってしまう。 先は決まってるのに中身が決まらん。どうーしよー、そーれっ、どーしよー♪ ・・・・・・歌ってどうする。 では、次は第五楽章。 これを読んで下さっている方々、また読んでくれることを祈ってます。 こんな駄文よまねーよっ!けっ! なんて言われてもしょうがないような文ですけれども・・・・・・どうかよろしくお願いします。 では。 春祭あられ |
18610 | セレナーデ story5 〜第五楽章〜 | 春祭あられ | 2001/12/2 14:30:11 |
記事番号18543へのコメント 第五楽章が、やっと出来上がりました。 ふうっ。一苦労。 たく、シリアスを書くのがだんだんつらくなってきたわ。 やっぱり私はギャグ一本の人間なのかしら・・・ ◇◆◇◆◇◆◇ 「僕は・・・・・・」 ゼロスはその言葉をゆっくりと、ゆっくりと吐き出す。 「貴女を殺さなくてはならない。忘れるために・・・・・・」 ◇◆◇◆◇◆◇ 冬ということもあって、遠くにきらめく星空の下。 「どーして、やっぱり野宿になるのかしら」 森の中に身を移した三人は、暖を取るため森の中の小枝で薪をする。 これで獣も近寄ってこない。 ――――――結局、あの宿屋からは追い出されてしまった。 まあ、当然の結果といえる。 自分たちのせいで魔族に襲われ、さらにその仲間の魔族と知り合いでもあった。 主人にはいくら金を差し出しても、首を横に振られてしまった。 ただの野盗ならまだしも、魔族。無理もない。 「で、あんたは何しに来たわけ?」 リナは聞いた。 理由もなく現れるのは、いつもリナ一人のときであったから、何かと不信感を抱いていたりする。 「・・・・・・・リナさんを殺しに来ました」 今まで、のほほんとしていたガウリィの顔が一変して険しくなる。 「どういうことだ、それは」 「僕は・・・・・・」 ゼロスは、その言葉の一つ一つを、まるで自分に言い聞かせるようにゆっくりと、ゆっくりと吐き出す。 「貴女を殺さなくてはならない。忘れるために・・・・・・」 リナの表情は、それを聞いても変わりはしなかったが、瞳が揺れている。 それに気づいてしまったゼロスは、胸が痛む。 ゼラスの言う痛みではなく、また別の、しめつけるような痛み。 「ガウリィ。悪いけど小川のほう行っててくれる?」 「リナ、でも・・・・・・」 「大丈夫。ゼロスは私を殺さない。・・・・・・今はね」 わざとらしく笑って、リナはガウリィの背中を押した。 人間の表情というのは、ときにわざとらしくしたほうが相手に安心感を与えるときがある。 ガウリィもその例外でなく、その笑みに安心感を抱いたのか、「分かった」と呟いて森の中を流れる小川のほうへ去っていった。 小川なら、それなりに距離もあり、せせらぎの音も相成って会話は絶対に聞こえまい。 二人だけの会話をするには、絶好の雰囲気となった。 「どうしたの、そんなこと言い出して」 ため息交じりにリナ。声が微妙に震えているのを、ゼロスは聞き逃さなかった。 「ゼラス様に、もう貴女のことは忘れろ・・・と」 しかし、今のゼロスに、リナの震えをどうなくせばいいのか分からなかった。 自分も、震えている気さえする。 「それで、あたしを殺すの?忘れるために?」 「・・・・・・ええ」 「それで、あんたはあたしのことを本当に忘れられるとでも思ってるの?」 これは、絶対の自信からくる言葉ではない。 誰かを忘れたくて、その相手を忘れようとすればするほど頭から離れないのは、正常な心理。 そのために殺しまでするとすれば、絶対にその相手を忘れることはできないだろう。 ただ、これは人間の心理がゆえ、魔族のゼロスに通じるものがあるかはどうか分からないが・・・・・・ 「少なくとも、あたしは忘れられないわね。あんたを殺しても」 「・・・・・・」 「あたしは、ゼロスのことが本当に好きだから、殺されてもいいよ。でも、やっぱりそれよりずっと見ていたいから逃げさせてはもらうけど」 「言ってる事がめちゃくちゃです」 「そうでもないわよ。どうせ殺されるなら好きな人がいいし、でもあたしはその人と同じ時間を少しでも生きていたいから逃げて、抵抗して、少しでも時間を稼ぐの」 「・・・・・・僕と貴女は種族が違う。時間感覚も違う。ともには生きていけないし、運命なんかで結ばれてもいない」 リナは、少し首をかしげると、やさしく微笑んだ。 いつも自慢だといっている長く美しい髪の毛を二本引き抜くと、ゼロスの手を取って小指に結びつける。 もう一本を自分の小指に結びつけると、それを掲げてゼロスに見せる。 「いい、ゼロス。あたしの髪の毛は、完全に赤いとはいえないけど、他の人に比べればまっかっかよ。これは運命の赤い糸なの。あんたの言うとおり、あたしの糸と、あんたの糸はこんな風に結ばれてないかもしれない。でもね、こんなこともできるのよ」 楽しそうにリナは微笑みながら、自分の小指の糸の端と、ゼロスの小指についている糸の端を結びつける。片結びで、しっかりと。 「つながっていないのなら、結んじゃおう。解けないように、片結びでしっかりと。そうすればほら、ゼロスとあたしはもうつながってるの」 ゼロスは自分の小指を見下ろす。 しかっりとつながっている。リナの小指と、リナの赤い髪の毛で。 「あたしは、誰の命令にも従わないわ。自分の運命ぐらい、こうやって好きなところに結び付けて自分で切り開いていくの。あたしは、ゼロスを選んだ・・・・・・」 だいすきよ。 耳元に囁かれた言葉。それは心地よい響きとなってゼロスの身体の中を駆け巡る。 ぽたっと手に水が降ってきたことによって、初めて自分が泣いていることに気づく。 それを見たリナは、やさしくゼロスを抱きしめた。 「自分で決めて。決められた運命を進んでいくのか、自分で切り開いていくのか・・・・・・大丈夫。あたしがそばにいてあげる」 ゼロスもリナを引き寄せるとその小さな体を抱いた。 その鼓動を聞きながら、静かに目を閉じた。 ◇◆◇◆◇◆◇ 出てきた。やっと出てきた運命の赤い糸。 実はこれがやりたいがために書いた小説だったりする。これ。 運命の赤い糸、片結びってできるかなぁ・・・・・・と思ったのが源点。 これからどうなるのかは、いまだに春祭にも分かってない。 最後は決まってるんだけどねー。気分で書いてるからなー結構(笑) では、今度は第六楽章で・・・読んでくださっている皆様に会えるのを祈って。 春祭あられ |
18614 | とりあえず、はじめましてですね。 | たかこ | 2001/12/2 16:00:37 |
記事番号18610へのコメント はじめまして、こんにちは! 春祭あられさん♪ ゼロリナ〜vv ここにきた当初はゼロリナにはまりまくっていたのですv (今はガウリナもいいかな〜vvですけど) 散々読ませていただいて、今ごろレスです。 >第五楽章が、やっと出来上がりました。 >ふうっ。一苦労。 >たく、シリアスを書くのがだんだんつらくなってきたわ。 >やっぱり私はギャグ一本の人間なのかしら・・・ シリアスもいいですけど、ギャグ好きです、わたしは!! ギャグで行きましょう!!(んな勝手に) >いつも自慢だといっている長く美しい髪の毛を二本引き抜くと、ゼロスの手を取って小指に結びつける。 >もう一本を自分の小指に結びつけると、それを掲げてゼロスに見せる。 >「いい、ゼロス。あたしの髪の毛は、完全に赤いとはいえないけど、他の人に比べればまっかっかよ。これは運命の赤い糸なの。あんたの言うとおり、あたしの糸と、あんたの糸はこんな風に結ばれてないかもしれない。でもね、こんなこともできるのよ」 > 楽しそうにリナは微笑みながら、自分の小指の糸の端と、ゼロスの小指についている糸の端を結びつける。片結びで、しっかりと。 >「つながっていないのなら、結んじゃおう。解けないように、片結びでしっかりと。そうすればほら、ゼロスとあたしはもうつながってるの」 > ゼロスは自分の小指を見下ろす。 >しかっりとつながっている。リナの小指と、リナの赤い髪の毛で。 赤い糸〜〜〜〜〜〜!! 運命の赤い糸♪ってね。 なんかいいいですvv なんていうか、なんていうか〜〜〜〜〜!! この雰囲気好き〜〜〜!! っというわけで、感想になってい感想でした(汗) ではでは。 たかこ。 |
18714 | あられさんへ、ご迷惑おかけしました(汗) | かお E-mail | 2001/12/7 21:48:22 |
記事番号18610へのコメント こんにちわ。春祭あられさん、 今回は、感想ではなく、お詫びのレスなのです(汗) 大変ご迷惑おかけしましたのです(汗) というのも、私、この二十九日にパソがウィルス感染していたらしく、 急遽、プラウザに確認とって、ウィルスが送ったメール詳細を取り寄せた ところ、ウィルスが送っていた五十三件の中に・・・・ あられさんのメルアドがありました(汗) もし、開いてないようでしたら、すぐさま削除してください(汗) また、開いたのであれば、開いただけで、感染する 「バットトランス」とかいうウィルスなので、駆除してくださいなのです(汗) うう・・・。大変、ご迷惑、おかけしましたのです(涙) (感想はもうすこし待ってください・汗・なかなかいい感想が思いつかない・涙) それでは。大変、ご迷惑おかけしましたのです(滝涙) byかお (ただ今、五十三件の内訳を必死にさがしています・汗) では。 |
18732 | Re:大丈夫です。 | 春祭あられ | 2001/12/9 12:46:13 |
記事番号18714へのコメント かおさん、お久しぶりです。 はい、確かにはいってました。それで何か分からずあけてしまいました(汗) でも、不思議ですねぇ。感染してませんよ。ぜんぜん。(笑) その後、友達からそれはウイルスだと聞かされまして。 慌てて消した次第です。 ですから安心してください! 開けたけど以上なしです! ・・・・・・どうしてなんだろう?? 春祭あられ |