◆−というわけで、オリジナル投稿……です(汗)−むくぅ (2001/12/7 17:15:37) No.18707 ┣魔術師−むくぅ (2001/12/7 17:17:30) No.18708 ┃┗呪文はないんですか?−白河綜 (2001/12/8 19:24:21) No.18723 ┃ ┗どうやらないみたいです(汗)−むくぅ (2001/12/9 20:44:08) No.18738 ┗魔術師 1 『頭上注意』−むくぅ (2001/12/13 19:15:50) NEW No.18829 ┗美人警官♪−白河綜 (2001/12/14 13:28:08) NEW No.18836 ┗マリアさん♪−むくぅ (2001/12/15 14:52:23) NEW No.18883
18707 | というわけで、オリジナル投稿……です(汗) | むくぅ E-mail URL | 2001/12/7 17:15:37 |
というわけでオリジナル投稿させていただきます! むくぅなのですっ! 燃え尽きる予定(待て)なのですが、読んでいただけたら嬉しいのです。 なにやら一話一話完結形式をとるつもりなのです。一番最初のは違いますが、それはプロローグなのでということで(汗) それでは、よろしければ読んでくださいのです…… |
18708 | 魔術師 | むくぅ E-mail URL | 2001/12/7 17:17:30 |
記事番号18707へのコメント そんなわけでプロローグ。どうぞなのですっ! =================================== 人々が、宇宙(そら)へ舞い上がる術を失い、天空(そら)に浮かぶ大陸でしか生きられなくなってから、既に数世紀の時が過ぎていた―― 爆発音が、辺りに轟いた。 複数の悲鳴。焼け焦げた臭い。ほとんど廃墟になっていた建物は、完全に破壊される。 「……ぐぁ……ば、馬鹿な……貴様ら――」 「たぶん当たりだぜ」 低い、男の声が答える。 くすんだ金髪に、藍色に近い青い瞳――顔立ちはハンサムといってもいいが、相手を馬鹿にした、見下したような目つきと表情、さらにあごにはやした髭が、それを台無しにしている。見たところ、年齢は三十代前後、といったところだろう。 ――男はさらに呻き、至る所に火傷を負った体が限界に来たのか、がくりと膝をついた。 「何故……何故この大陸に『魔術師』が……ッ!」 「レナン市のラゴット市長に手を出したのが拙かった」 説明するように、ゆっくりと、彼は言う。嘲りがたっぷりとこもっていた。 「――あの馬鹿市長が死んだ――俺は別に構やぁしねぇ。上の方だってそうだろうさ。特に、市民は泣いて喜ぶね。 でも体面ってもんがあるらしいな。お偉いさん方には。 だから、あんたらに死んでもらう。簡単だろ? すまないが、ラゴットのヤローの命は、うわべの上ではあんたらより重いからな」 「く゛っ……おぉおおおおおっ!」 「それじゃ、残念だけどさよならだ」 銃声。 屈辱と、絶望と、苦痛と。それらに引きゆがんだ男の額に照準(ポイント)して引き金をひき、そのショックで仰向けに倒れた男を見下ろすと、彼はふっ、と笑う。 「二十世紀のポンコツ。こんなもんで命を落とすなんて、考えもしなかったろ? 悪ィが、それも人生って奴だ。 まぁ――弾は入ってないけどな」 そう。今のは空砲だった。 銃と、引き金が引かれたという事実と、空砲の馬鹿でかい音により、撃たれた、と錯覚させたのだ。情けない話だが、実戦経験も乏しい人間はほとんどがそうだろう。人一人殺したことがあるとて、それは同じだった。 戦い慣れしている人間に、一対一で敵う素人はまずいない。 「――楽しそうだな」 感情を込めずに言ってきた相棒の言葉に、彼は笑みを深める。 「あら、楽しそうに見えるかい? 俺が」 「見える」 「心外だねぇ」 「嘘をつけ」 相棒は言って、倒れた男たちを見下ろした。どれも三十前後、相棒にしてみれば十年弱は年上だが、世間からしてみればまだまだ未来のある方だろう――今の平均寿命は六十前後なので、半分はいっていることになるが。 「……派手だな」 それが感想だった。 黒い髪、冷めた表情の浮かばない黒い瞳、この顔に、笑顔だとか、怒りだとか、人間じみた感情が浮かんだことを、長年相棒をやっている彼ですら見たことがない――浮かべられない、というのが本当の所なのだが。 「――派手ねぇ――」 確かにそうだろう。ほとんどゴースト・タウンと化している町とはいえ、元は民家だった場所を吹っ飛ばすなど、派手といわれてもしようがない。 「ま、とにかくこれでお仕事は終わりだ。やっと家に帰れるぜ」 「報告書の作成」 「ぐはぁっ」 相棒の一言に、彼は思わず額を押さえて、呻いた。 「……忘れていた、などと言うのではあるまいな。エド」 「ふっ。忘れたい事実ってのは誰にでもあるもんだ。そういうのに限って忘れちまったりして後で怒られるんだが」 「人間が住んでいなかったとはいえ、建造物損壊だぞ」 「はっはっは。細かい過去を気にしていてはいい男になれんぜ。カンちゃん♪」 空笑いの後、よくわからない屁理屈を言う彼――エドガーに、相棒は少しだが、眉を寄せた。 「カンちゃん言うな。私の名はカンヴァーだ」 「おやおやごめんよ。カンちゃん」 ―― 音ならぬ音が響き、『何か』がエドガーの右の耳をかすめ、後ろの壁に直径十センチの穴が開く。 「――嫌だったんならそう言えよ。カンヴァー」 「お前が戯けたことを言うのが悪い」 真顔になって言うエドガーに、相棒――カンヴァーは表情を全く変えずに言う。 今のが、『魔術』――現在十億と言われている人口の、ごくごく少数の者が操る能力だった。 彼らを総じて『魔術師』といい、二十世紀で言う『超能力者』のような存在として扱われていた。 『超能力者』と違うのは、彼らの能力がスプーン曲げやらなにやらの、現実には全然役に立ちそうにない能力ではなく――『武器』としての能力を持っているということ。 そして、彼らはそれらの力を大切な『何か』と引き換えにして得ていることだった。 「さて、そろそろ行こうか。エド?」 「……ちっ。これってやっぱり弁償金請求されんのかなぁ……」 今は誰も立ち入らないゴースト・タウン。 気絶した犯罪者たちをそこへほったらかしにして、彼らはその場を後にした。 人類が西暦を使わなくなってから、どのくらいの時が過ぎたのか。 ともあれ、人類は『温暖化による海面上昇』という形で、かつて踏みしめていた大地を失っていた。 =================================== 短い……それでは、書き逃げいたします。 キャラを交えてのあとがきもどきまえがきもどきが、次回から出る予定(待て) それでは逃走ッ! むくぅなのでしたぁぁぁぁッ!(汗) |
18723 | 呪文はないんですか? | 白河綜 E-mail | 2001/12/8 19:24:21 |
記事番号18708へのコメント のはのは(?) こんにちは、むくぅさん♪ さっそく囓りつかせていただきました〜〜vv あ、こんな処に歯形が残ってしまったっ!!(←待て。激しく待て。) タイトルを見てアラびっくり。だって、『魔術師』ですよっ!? 最初、某ドラ○ガに載っている、某性格の悪い黒魔術師の出てくる小説のようなノリなのかな〜と思ったのですが…………全然違いましたね(笑) …………エドガーさん、素敵vv 空砲を撃って相手をビビらす(?)のなんて、いかにも性格悪いですって感じですねvv(だから待て) なにやらカンヴァー君が呆れているようですが…………。 この二人、デコボココンビとでも言うのでしょうか。なんか上手く噛み合っててイイカンジ♪ですね。 うみゅ…………。 西暦が使われていない……って、いったいいつ頃なんだ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!(絶叫) きぃにぃなぁるぅ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!! …………はっ!? し、失礼しました。取り乱しました(汗) うう、やっぱり今回も感想になってない…………(涙) では。 白河も受験終わったらオリジナルかきたいな〜、と思いつつ。(その前にナーシャとエル様の話を書かなきゃやん!) 白河綜でした♪ 続き楽しみにしてますvv |
18738 | どうやらないみたいです(汗) | むくぅ E-mail URL | 2001/12/9 20:44:08 |
記事番号18723へのコメント 白河綜さんは No.18723「呪文はないんですか?」で書きました。 > のはのは(?) ぺのぺの(??) > こんにちは、むくぅさん♪ こんにちは白河さん♪ > さっそく囓りつかせていただきました〜〜vv あ、こんな処に歯形が残ってしまったっ!!(←待て。激しく待て。) ああっ?! こんなところに歯形がッ?!(さらに待て) どうもー。何やらエラー発生し、せっかく書き上げた魔術師一話が消えたむくぅなのです(涙) > タイトルを見てアラびっくり。だって、『魔術師』ですよっ!? > 最初、某ドラ○ガに載っている、某性格の悪い黒魔術師の出てくる小説のようなノリなのかな〜と思ったのですが…………全然違いましたね(笑) 違いましたね……何やらエスパーっぽいのです。 というより、主要人物に魔術師が一人しかいないッ!(汗) > …………エドガーさん、素敵vv > 空砲を撃って相手をビビらす(?)のなんて、いかにも性格悪いですって感じですねvv(だから待て) なにやらカンヴァー君が呆れているようですが…………。 > この二人、デコボココンビとでも言うのでしょうか。なんか上手く噛み合っててイイカンジ♪ですね。 でこぼこって言うより馬鹿アホって感じで(待てぃ) 二人に関しては意味なし設定が多々あったりするので、楽しみに待っていて下さい(楽しみにできない) > うみゅ…………。 > 西暦が使われていない……って、いったいいつ頃なんだ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!(絶叫) > きぃにぃなぁるぅ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!! > …………はっ!? > し、失礼しました。取り乱しました(汗) 実は私も解りません! (爆音) ………………………はッ?! 私は一体ッ!?(汗) えーと、なんいうか、えーと、多分二十一世紀よりは後なのです(当たり前) > うう、やっぱり今回も感想になってない…………(涙) いえいえいえっ! ばっちり感想になってますのでご心配なくッ! > では。 > 白河も受験終わったらオリジナルかきたいな〜、と思いつつ。(その前にナーシャとエル様の話を書かなきゃやん!) 白河さんのオリジナルうぅぅぅぅぅぅうっ!(暴走) 頑張って下さいッ! 絶対読ませていただきますっ! > 白河綜でした♪ > 続き楽しみにしてますvv それでは、むくぅなのでした♪ 続き、何とか書きます(汗) 逃走ッ! |
18829 | 魔術師 1 『頭上注意』 | むくぅ E-mail URL | 2001/12/13 19:15:50 |
記事番号18707へのコメント どうもッ! 気づいたら何でこんなに時間がッ!? の、むくぅなのですッ! 「遅いって。それになんだ。このサブタイトルは」 ああ、エドガーさん。言い忘れていたような気がしないでもないのですが、オリジナルは一応一話完結形式で行こうってことみたいなのです。 「みたいって……お前な……」 まぁ、そんなわけでやっと一話投稿なのです…… 忘れていなかったら、どうかお読みくださいのですっ! =================================== 彼らは、自分たちのことを魔術師と自称した。 これが公称となるまで時間はかからなかった。 だが彼らは、その『力』と引き換えに、大切な『何か』を失っていった。 人ごみ、と言うのは実にどこにでもできる。 ――例えば、有名人を見るためにできるものや、ただ単に人がたくさんいるからできるもの。 そして、ここにある人ごみは――今ここでできている事件を見物する為にできた人ごみだった。 「――退がって下さいッ! 危ないですから、退がって――」 テープを乗り越えて入ってこようとする、物見高い人間や子供を押さえながら、若い警官が必死に叫ぶ。 ――いっそ、拳銃を撃ってしまおうか。空に向けて一発でも撃てば、このざわついた人々も多少は静かになるだろう。 (いえ、いけないわ――) 思いついた考えに、ぞっとして首をふる。 自分は、違う。そんな野蛮な人間ではないはずだ。常識皆無なあの変人男とは―― 「――って、あの男! ねえッ! あの二人はまだ来ないわけっ?!」 「はぁ? 警部、あの二人って、エドガー少佐とカンヴァーさ――」 「あぁもうッ! 間違えないでッ!」 耐えられない、といった感じで彼女は首を振った。ひとくくりに縛った赤い髪が、さわりと揺れる。 「あいつは『元』少佐よッ! 間違えないでッ! 昔はどうだったか知らないけど、今はただのおっさんで……」 「とにかく、まだこないと思いますよッ! というか、あの方々はつい先ほど仕事をひとつ片付けただけだと聞きますし……」 「マリア、来たぞ」 銃声が、三度起こった。彼女の手にはいつの間にか一丁の拳銃。 次の瞬間、胸に正確に三発、銃弾が叩き込まれる。 ――今までざわついていた人々も、その人々を押さえて、声を張り上げていた警官も、全てがしーん、とした静寂に包まれる。 だが、撃たれた金髪青目の男は、何事もなかったかのようにむくりっ、と起き上がった。彼女――マリアは歯軋りをすると、 「くっ……エド、あんたやっぱり人間じゃなかったのねッ! 解ったわ、この警官必須アイテムの手榴弾で粉々に……」 「アホか。防弾チョッキだ。 ――つーか手榴弾は必須アイテムじゃないだろ。普通」 「くっ……用意がいいわね……」 どうやら、前者だけ聞いて後者は全く無視したらしい。彼女はしばし逡巡するそぶりを見せると、やがてにっこり笑って銃を構えなおした。 「じゃあ眉間ね」 「待て待て待て待て。笑顔で構えるな。ていうか出会い頭に人様に発砲すんじゃないッ!」 エド――エドガーは、先ほど犯罪者に向けていた余裕の笑みはどこへやら、必死の形相で叫ぶ。 「何でよッ!? こんな美人に殺されるなんて本望でしょう!?」 「自分で美人とかいうんじゃねぇッ!」 だが、実際マリアは美人だった。ひとくくりにした赤い髪に黒い瞳、白い顔は驚くほど端正で、愛想笑いを浮かべていれば、間違いなく男が群がるだろう。警察の青い制服に、しなやかな肢体を包んでいる。 彼女はうろたえまくったエドガーを見てふっ、と笑い、取り出した際と同じように拳銃を手品のようにどこかへしまった。そして腰に手をあて胸を張り、 「ふんッ! 遅れた罰って奴よッ! ――あれ? カンヴァーさんは?」 「奴なら別の仕事を片付けに行ったぞ」 言葉に、彼女は少々残念そうな表情をした。 「……あら、いないの……ま、いいか……」 よし、おっさんっ! あれを見るのよッ!」 彼女の指差した先には、横たわったビルがあった。 ――確か、数年前に大規模な反乱だかなんだかで倒れたビルだ。確かつい先日、もう安全だろうということで、一般人の見学が許可されていたはずだが―― 「あんたの仕事はね、あん中で、人質取って立てこもっちゃってる大馬鹿を、人質傷つけずにボコること。どう? 簡単でしょう?」 「かんた……できるかぁッ!」 「できないの!?」 驚いたように言ってくる。無茶を言う女だ。いや、もしかして無理を承知で言っているのだろうか。 エドガーはとりあえず、あきれた表情をして首を振った。 「できない。無理。俺の専門は爆破。人質救出なんてめんどくせぇこっちゃないの」 「そこを何とかするのがあんたの仕事でしょッ! 年の功で何とかできないのッ?! あたしより二十も年上の癖に!」 「誰が四十二だッ?! 俺はまだまだ二十五歳……」 「嘘つくなこのおっさんッ! あんたとあたしがほぼタメなんて信じらんないッ! サバ読まないでよッ!」 「サバ読んでなんかいねぇッ!」 「あのー……」 二人の言い合いは、警官の一人にさえぎられて、ストップした。 思わぬ第三者の介入に、マリアはきょとんっと目をしばたかせて、 「――なに?」 「お願いですからやめてください、お二人とも。 野次馬が、痴話喧嘩と勘違いしています」 二人は、一も二もなく口論をやめた。 「……行くつもりなんざさらさらないが、一応聞いとくぞ。 人質と犯人の数と場所、それに要求は?」 エドガーの言葉に、マリアはしばし考えて、 「人質は五人、犯人は三人、ってとこじゃないかしら――場所はわかんないわ。 要求は確か――えーと……」 「私たちに以前捕まえられた、自分たちのリーダーの釈放です。奴ら、いわゆる小規模な犯罪組織みたいならしいんですが、そのリーダーが色々指示を出していたんでしょうね。 要するに奴ら、リーダーがいなきゃ何もできないみたいなんです」 「そうそうそれよッ!」 自信たっぷりに言うマリアに、彼は呆れ顔をした。 「ちゃんと覚えておけよ……警部だろ、一応……で、武器は?」 「レーザーガン。ま、今のご時世に、あたしやあんたみたいに弾込めなきゃ使えない鉄砲持ってる奴もいないでしょうけど」 「確かにな……けど、結構値が張るんじゃねえか? それ」 今度はマリアが呆れ顔をする番だった。 「いつの話よ。今ならこっちの銃より安く変えるわ。そうね、あたしがよく行く裏市場では――」 「待て。何で警察のお前が裏市場など行く」 半眼で言うエドガーに、彼女は得意げに、 「使えるものは有効利用するのが賢い人間でしょう?」 「あほかッ! 取りしまれっ! 警部だろッ!?」 「いいじゃないさ別に! それにあんただって裏市場御用達のくせにっ!」 「俺は一般人だからいいんだよッ! てめーこそただの古いもん好きだろうがッ! 古いもん好きなら古いもん好きらしく、竹槍持って突っ込んでろッ!」 「はぁッ?! なにざけたこと言ってんのよこの年寄りッ! 意味ない減らず口たたいてる暇があったら、あの中の犯人でもぱぱぁっと捕まえてきてみたらどうなのッ!?」 「誰が年寄りだッ! 上等じゃねえかッ! てめーの顔見ないで済むんなら、どこへだって行ってやるよッ!」 売り言葉に買い言葉。 だが、この言葉が致命的だった。マリアは先ほどの憤怒の表情はどこへやら、にんまりと微笑むと、 「じゃあ行ってらっしゃい。人質救出頑張ってね、エドガー=タングステン『元』少佐♪」 「……っちぃ。解ったよ。マリア警部……」 エドガーはしばし沈黙していたが、やがて観念するように言い捨てると、がしがしと自分の首筋をかいた――これは彼の癖である。今はここにいない相棒に言わせれば、不潔らしいのだが。 「じゃ、犯人はなるべく殺さないようにしてね」 「なるべく――だな?」 「一人残せれば、上出来ってところかしらね」 「なるほど。まぁ、頑張ってみますよ。マリア=マーブル警部♪」 「名字は言うなッ!」 再度響く銃声と、野次馬たちのざわめきをバックに、エドガーは人ごみのほうへ消えていった。 横たわったビル――犯人たちに見つからなさそうなルートを選び、割れた窓から潜り込んで、はぁっ、と、一息ついた。煙草の臭いがする――彼は顔をしかめた。らしくないとはよく言われるが、自分は煙草が合わない体質らしく、臭いだけで気持ちが悪くなる時すらあるほどだった。 それはさておき――彼は歩き出す。瓦礫だらけで、死体はさすがにないが、その時張ってあったポスターなどが、横になっていた。天井はかなり高い――元々は通路の突き当たりだった場所が、天井である。壁には横になったドアがあって、そこから覗くと、床がかなり下の方にあり、デスクなどが下の方にあった。 「……映画とかなら」 こそこそ隠れて歩く、というのは性に合わないのだろう、わざと大きな声で、エドガーは独り言を言った。 「こう――敵とかに見付かって、それをあっさり倒して、見事ボスのところにご案内ってなもんなんだが……ま、そう上手く行くはずが……」 「貴様ッ! どこから入ってきやがったッ!」 上手く行くはずが――あった。 二十歳前後だろうか、黒い髪の青年である。普通にそこらを闊歩している若者たちと少しだが、決定的に違うのは――彼がレーザーガンを持っていることだった。青年はこちらが視線を向けたその瞬間、はじけるようにレーザーガンを構え、引き金を―― 銃声が、響く。 ――突然だが、レーザーガンの特徴にして利点となっているのが、静かだと言うことだった。音と言えば引き金を引くかちり、という音ぐらいで、他にはほとんど音が出ない。消音装置のそれにも勝るだろう――要するに。 今撃たれたのはエドガーではなく、青年の銃を握っていた手だった。 レーザーガンががしゃり、と落ち、それより少し前に発射されたレーザーは、彼にかすりもせずに壁にぶち当たった。じゅっ――という焼け焦げた音がして、壁に少しだけ穴があく。 エドガーは、撃たれた手を押さえてうずくまっている青年に近づいて、レーザーガンを拾い上げた。エネルギーボックスを抜くと、銃はそこいらに放り投げる。 「――聞きたいことがあるんだが、答えてくれるか?」 「何でも言いますッ! 言いますから命だけは――」 「あー解った解った。解ったからちゃっちゃと答える」 しなくてもいい命乞いをしてくる青年にうんざりしながらも、彼は面倒くさげに言った。 「まず一つ目。お仲間と人質はどこにいる?」 「じゅ、十二階の会議室だッ!」 ――十二階。恐らく、このビルが立っていた頃のフロアを言っているのだろう。確かここは――五、六階のはずだ。 「めんどくせぇなぁ……ま、しゃあないか…… じゃ、二つ目だ。一応確認するが――あんたらの数は?」 「俺を入れて五人」 「五人ッ!?」 エドガーは思わず叫んだ。そのまま青年から目をそらし、首筋をかく――もちろん、この間銃の照準はずらさない。 (五人だと――くっそ、マリアの奴……) もちろん、姿を見せぬ犯人の数を特定するのは難しい――というより、三人いると解っただけでも上出来と言うべきだろう。だが、こういう時、毒づくべき相手は警察――あの女警部しか思い浮かばなかった。 「さて――それじゃ」 エドガーはくるりっと青年の方を向き、にんまりと微笑んだ。 ――後日談だが、後に病院送りになった青年が語ることには、その笑みは悪魔の笑みに見えたという。 当て身。青年はずるずると崩れ落ちると、そのまま気を失った。 「よしゃ。行きますか」 ロープで縛ってそこら辺に転がしておくと、彼はすたすたと歩き出した。 ――この青年がマリアの放った三発の銃声を聞いて来たことを、エドガーは知らない。 「遅いな――」 仲間の一人が呟いた。犯人五人―― 一人はエドガーにのされたので、ここにいるのは四人である。リーダー格と思われるいかにもガラの悪いスキンヘッドの男は、ちっ、と舌打ちして、 「……サツの野郎が入ってきたようだな……」 「お、お前らもこれで終わりだなッ!」 人質五人のうちの一人――中年の男が、震える声ながらも、後ろ手に縛られたまま立ち上がり、勝ち誇ったように叫んだ。そちらの方をスキンヘッドが睨むと、中年男が突然、苦しみ始める――ちょうど、首を絞められた時のように。 「――がッ……」 男が白目をむいたところでスキンヘッドが目をそらすと、がくりっ、と男は膝をついた。 「――見せしめに、一人二人殺るか」 さりげないその言葉に、大きく息をつく男以外の人質が、小さく悲鳴を上げた。若い夫婦に、その子供と思われる赤ん坊、そして老人――赤ん坊は無邪気に笑っていたが。 「そうすればサツの野郎共も、ちったぁおとなしくなるだろうが。え?」 ――正確には、警官隊を指揮しているのは野郎ではなく女性なのだが、マリアは降伏勧告もしなかったので、スキンヘッドは知るよしもない――犯人たちは、品定めするように人質五人を見回して―― 突然、爆音が響いた。 「な、何だッ!?」 犯人の一人が立ち上がり――その瞬間銃声が響く。右肩を撃ち抜かれ、思わず銃を取り落とし、のた打ち回る――正確な射撃だ。 「ひ、人質だ! 人質を盾に――」 銃声――二人目。今度は腿だ――続けて銃声が響き、三人目は胸の辺りを撃たれた―― 一瞬で絶命する。 そして、スキンヘッドは――壁を睨みつけた。 派手な音を立てて壁が崩れ、射撃手が姿を現した。金髪に青い目の男――エドガーだ。瞳には驚愕。だが気を取り直して銃の照準を―― 「――ッ!」 かしゃんっ――銃が床に落ち、床――壁が目の前に近づく。 「魔術、師……」 全身がしびれて動かない。舌もろくに回らない――何とか頭だけを動かして、スキンヘッドを見る。 ――油断した。対魔術師の訓練など、腐るほど受けたというのに、こんなチンピラもどきの小物魔術師にしてやられるとは…… 「寿命が延びたな」 人質に向けて、スキンヘッドは呟いた。 「こいつが代わりに死んでくれるとよ――外の連中にてめぇの首でも見せりゃ、ことが早く運ぶ」 「……泣いて喜ぶやつもいそうだがな」 エドガーのため息交じりの言葉に、スキンヘッドはかすかに口をゆがめて―― ごんっ。 頭に落ちてきた瓦礫によって、ばったりと倒れた。 「無事か?」 感情のあまりこもっていない声に、エドガーは一瞬目を見開き、上を仰いだ。 黒い髪の青年が、割れた窓に立っていた。 「カンヴァー……どうしてここに――あ、俺は無事だ」 「お前なんかどうでもいい。そこの禿頭の男だ」 「とくと……? あぁ、このハゲか。いちおー生きてるみたいだけど?」 「そうか――なら、これで私の仕事は完了だ」 「ああ、なるほど――」 エドガーはようやく合点がいった。 何の因果か知らないが、この男、カンヴァーが仕事で追っていた魔術師らしい――どうやら小物ではなく、ちゃんとした戦闘訓練をつんだ魔術師のようである。人は見かけによらない。 「――それはともかく、どうしてそこに転がっている?」 「すまん、カンヴァー……ちょっと、肩貸してくれ――」 エドガーが情けない声で言った。 カンヴァーは、少し眉を寄せた――表情をあまり動かすことのない――動かすことのできない相棒が、あきれているように見えた。 「エドッ!? 怪我したわけッ!?」 「いや、動けないだけだ。魔術を使われたらしい」 先ほど舌戦を繰り広げていた時とは反対に、顔を青くしたマリアの問いに、カンヴァーが冷静に答えた。彼女はほう、と安堵の息をつくと、勝ち誇ったように胸を張った。 「ふん。やっぱりあんたには荷が重かったようね」 「――その俺に生かせたのは、どこのどいつだ……ッ」 力なくエドガーは言う。足の痺れが全身に来たような感じだ。はっきり言ってかなりキツい。 「負け惜しみは見苦しいわよ、おっさんッ!」 「誰が、おっさんだ……ッ」 「ええいうるさいわね! ペンでおっさんって書いてあげるわっ!」 (声の大きさで言えば、警部の方が五月蝿いような気がするのだが……) カンヴァーは思ったが、口には出さなかった。彼女を敵に回すと怖いということは、少し気分を悪くさせたかと思った次の日から一週間ほど、不幸の手紙が十通一度に送り続けられてきたことでも立証済みだ。 (どうでもいいが、私の耳のそばで口げんかするのはやめてほしいものだ―-) 彼は思ったが、やはり口には出さなかった。 空は青く晴れ、周りにはマリアの勝ち誇ったような叫びと、エドガーの力ない怒声が響き渡っている。 カンヴァーは気がつかれないように、ふぅっと小さくため息をついた。 ちなみに。 エドガーに手を打たれ、当て身をされて転がされていた青年は、その後二日ほど放置され、見つかったときは警察に泣きついたという。 もう悪いことはしないから、ああいう男をのさばらせておかないでくれ―― 彼の願いが真剣に議論され、間もなく却下されたのは、さらに後日のこととなる。 =================================== 「というわけで、今回あまり出番がなかったカンヴァーと(名字はない)」 「マリア(名字で呼ばないでね♪←本人談)であとがきもどきをお送りいたしますv」 「ああ、そこら辺に蝙蝠の死体が転がっているが、気にしないように」 「まぁ、それはともかく、今回はそこの蝙蝠が作中で説明しきれなかった部分を説明していきたいと思います。ようはあの蝙蝠の失敗の後始末ってことですねv ……ふふふ、あとで不幸の手紙プレゼントね」 「警部の不幸の手紙は不幸って言うより災害だと常々思うが、まぁツッコまないでおこう。 まず魔術の設定だな――プロローグで言ったとおり、魔術とは二十世紀で言う超能力のことだ。それらを扱うもののことを魔術師といい、魔術師は力と引き換えに大切なものをなにか失う。失うものは本人選ぶことができない――ちなみに私は表情を失った」 「あ、あとこのお話に出てきたはげ頭は、きっと髪の毛を失ったんでしょう」 「……(違うと思うが口には出さない)まぁ、とりあえずこれで説明は終わりだ。質問があったらもれなくむくぅを抹消……もとい、むくぅに要請されて私たちとエドガーのうち二人が説明することになるらしい」 「らしい……ま、それはともかく……」 (突如復活)これで魔術師一話説明会(別名むくぅ説明不足補足会)を終わらせていただきます(あとがきもどきじゃなかったのか?) 「あっ! あたしのセリフが……ッ! くっ……(どこからともなく拳銃を取り出す)」 それでは締めを何とか奪還したので、これにて逃げさせていただきます! 前書きもどきと長さが違いすぎるとかいうツッコミはあんまりしないでくださいッ! ではむくぅなのでし……(銃声) |
18836 | 美人警官♪ | 白河綜 | 2001/12/14 13:28:08 |
記事番号18829へのコメント むくぅさんは No.18829「魔術師 1 『頭上注意』」で書きました。 学校からこんにちはなのです。 ふふふっ。続きがvv > 人ごみ、と言うのは実にどこにでもできる。 > ――例えば、有名人を見るためにできるものや、ただ単に人がたくさんいるからできるもの。 以前修学旅行で沖縄行ったとき、Kinki kidsがいて・・・すんごい人ごみでした。つぶされるかと思った・・・・(汗) > ――いっそ、拳銃を撃ってしまおうか。空に向けて一発でも撃てば、このざわついた人々も多少は静かになるだろう。 たしかにそうだろうけど・・・・(怖) >「マリア、来たぞ」 > 銃声が、三度起こった。彼女の手にはいつの間にか一丁の拳銃。 > 次の瞬間、胸に正確に三発、銃弾が叩き込まれる。 えっ!? 即殺ですかっ!!? >「くっ……エド、あんたやっぱり人間じゃなかったのねッ! 解ったわ、この警官必須アイテムの手榴弾で粉々に……」 >「アホか。防弾チョッキだ。 > ――つーか手榴弾は必須アイテムじゃないだろ。普通」 >「くっ……用意がいいわね……」 > どうやら、前者だけ聞いて後者は全く無視したらしい。 ううん・・・・。話の聞いて無さなんかイイカンジです。マリアさんvv >「じゃあ眉間ね」 さらに素敵vv >「待て待て待て待て。笑顔で構えるな。ていうか出会い頭に人様に発砲すんじゃないッ!」 > エド――エドガーは、先ほど犯罪者に向けていた余裕の笑みはどこへやら、必死の形相で叫ぶ。 >「何でよッ!? こんな美人に殺されるなんて本望でしょう!?」 >「自分で美人とかいうんじゃねぇッ!」 > だが、実際マリアは美人だった。ひとくくりにした赤い髪に黒い瞳、白い顔は驚くほど端正で、愛想笑いを浮かべていれば、間違いなく男が群がるだろう。警察の青い制服に、しなやかな肢体を包んでいる。 確かに、どうせ殺されるなら美人さんがいいですねぇ・・・・(遠い目) >「あんたの仕事はね、あん中で、人質取って立てこもっちゃってる大馬鹿を、人質傷つけずにボコること。どう? 簡単でしょう?」 >「かんた……できるかぁッ!」 >「できないの!?」 > 驚いたように言ってくる。無茶を言う女だ。いや、もしかして無理を承知で言っているのだろうか。 > エドガーはとりあえず、あきれた表情をして首を振った。 >「できない。無理。俺の専門は爆破。人質救出なんてめんどくせぇこっちゃないの」 専門があるんですか。(感心) う・・・・? それでは、カンヴァ―さんも専門があるってことですよね? ・・・・なんなのでしょう? >「あのー……」 > 二人の言い合いは、警官の一人にさえぎられて、ストップした。 > 思わぬ第三者の介入に、マリアはきょとんっと目をしばたかせて、 >「――なに?」 >「お願いですからやめてください、お二人とも。 > 野次馬が、痴話喧嘩と勘違いしています」 > > 二人は、一も二もなく口論をやめた。 警官さん、お疲れ様です。しかし、エドさんとマリアさんは、出会うといつもこうなんですかね? だとしたら、仲裁役の彼はたいへんなのです・・・・。 >「そうそうそれよッ!」 > 自信たっぷりに言うマリアに、彼は呆れ顔をした。 >「ちゃんと覚えておけよ……警部だろ、一応……で、武器は?」 うう、ここらへんのセリフのやり取りなんかは、やはりオー○ェンを思い出す・・・・(汗) >「確かにな……けど、結構値が張るんじゃねえか? それ」 > 今度はマリアが呆れ顔をする番だった。 >「いつの話よ。今ならこっちの銃より安く変えるわ。そうね、あたしがよく行く裏市場では――」 >「待て。何で警察のお前が裏市場など行く」 > 半眼で言うエドガーに、彼女は得意げに、 >「使えるものは有効利用するのが賢い人間でしょう?」 正論。 >「あほかッ! 取りしまれっ! 警部だろッ!?」 これもまた正論。 >「いいじゃないさ別に! それにあんただって裏市場御用達のくせにっ!」 >「俺は一般人だからいいんだよッ! てめーこそただの古いもん好きだろうがッ! > 古いもん好きなら古いもん好きらしく、竹槍持って突っ込んでろッ!」 >「はぁッ?! なにざけたこと言ってんのよこの年寄りッ! 意味ない減らず口たたいてる暇があったら、あの中の犯人でもぱぱぁっと捕まえてきてみたらどうなのッ!?」 >「誰が年寄りだッ! 上等じゃねえかッ! てめーの顔見ないで済むんなら、どこへだって行ってやるよッ!」 > 売り言葉に買い言葉。 > だが、この言葉が致命的だった。マリアは先ほどの憤怒の表情はどこへやら、にんまりと微笑むと、 >「じゃあ行ってらっしゃい。人質救出頑張ってね、エドガー=タングステン『元』少佐♪」 あーあ、エド君、白旗。マリアさん、口がお上手なのですね・・・・。 >「こう――敵とかに見付かって、それをあっさり倒して、見事ボスのところにご案内ってなもんなんだが……ま、そう上手く行くはずが……」 >「貴様ッ! どこから入ってきやがったッ!」 > 上手く行くはずが――あった。 お約束、ですかね(笑) > エドガーは、撃たれた手を押さえてうずくまっている青年に近づいて、レーザーガンを拾い上げた。エネルギーボックスを抜くと、銃はそこいらに放り投げる。 >「――聞きたいことがあるんだが、答えてくれるか?」 >「何でも言いますッ! 言いますから命だけは――」 ふふふっv 王道♪(はい?) > 人質五人のうちの一人――中年の男が、震える声ながらも、後ろ手に縛られたまま立ち上がり、勝ち誇ったように叫んだ。そちらの方をスキンヘッドが睨むと、中年男が突然、苦しみ始める――ちょうど、首を絞められた時のように。 >「――がッ……」 > 男が白目をむいたところでスキンヘッドが目をそらすと、がくりっ、と男は膝をついた。 おや!? このスキンヘッドさんも魔術師ですか!!? >「カンヴァー……どうしてここに――あ、俺は無事だ」 >「お前なんかどうでもいい。そこの禿頭の男だ」 >「とくと……? あぁ、このハゲか。いちおー生きてるみたいだけど?」 >「そうか――なら、これで私の仕事は完了だ」 >「ああ、なるほど――」 > エドガーはようやく合点がいった。 > 何の因果か知らないが、この男、カンヴァーが仕事で追っていた魔術師らしい――どうやら小物ではなく、ちゃんとした戦闘訓練をつんだ魔術師のようである。人は見かけによらない。 う〜〜ん・・・・思いっきり小物かと思ってました・・・(失礼) >「ふん。やっぱりあんたには荷が重かったようね」 >「――その俺に生かせたのは、どこのどいつだ……ッ」 あははははははははははは。 >「誰が、おっさんだ……ッ」 >「ええいうるさいわね! ペンでおっさんって書いてあげるわっ!」 素敵vv(待て) > ちなみに。 > エドガーに手を打たれ、当て身をされて転がされていた青年は、その後二日ほど放置され、見つかったときは警察に泣きついたという。 > もう悪いことはしないから、ああいう男をのさばらせておかないでくれ―― > 彼の願いが真剣に議論され、間もなく却下されたのは、さらに後日のこととなる。 あはは。合唱。 がんばれ、青年。 それでは。午後の授業にいくです。 白河綜でした |
18883 | マリアさん♪ | むくぅ E-mail URL | 2001/12/15 14:52:23 |
記事番号18836へのコメント 白河綜さんは No.18836「美人警官♪」で書きました。 > 学校からこんにちはなのです。 > ふふふっ。続きがvv 家からこんにちはなのです。ふふふっ。白河さんのレスが♪(やめぃ) >> 人ごみ、と言うのは実にどこにでもできる。 >> ――例えば、有名人を見るためにできるものや、ただ単に人がたくさんいるからできるもの。 > 以前修学旅行で沖縄行ったとき、Kinki kidsがいて・・・すんごい人ごみでした。つぶされるかと思った・・・・(汗) 有名人にあったことがありません。 沖縄にも言ったことがありません。でも都会の人ごみは怖いのです(汗) >> ――いっそ、拳銃を撃ってしまおうか。空に向けて一発でも撃てば、このざわついた人々も多少は静かになるだろう。 > たしかにそうだろうけど・・・・(怖) 頑張れ、耐えるんだマリアさんッ!(やめろって) >>「マリア、来たぞ」 >> 銃声が、三度起こった。彼女の手にはいつの間にか一丁の拳銃。 >> 次の瞬間、胸に正確に三発、銃弾が叩き込まれる。 > えっ!? 即殺ですかっ!!? 即殺なのです。って死んでないッ!(汗) >>「くっ……エド、あんたやっぱり人間じゃなかったのねッ! 解ったわ、この警官必須アイテムの手榴弾で粉々に……」 >>「アホか。防弾チョッキだ。 >> ――つーか手榴弾は必須アイテムじゃないだろ。普通」 >>「くっ……用意がいいわね……」 >> どうやら、前者だけ聞いて後者は全く無視したらしい。 > ううん・・・・。話の聞いて無さなんかイイカンジです。マリアさんvv このまま我が道を突っ走るんですね♪(違) >>「じゃあ眉間ね」 > さらに素敵vv 眉間に向けての発砲は、拳銃の基本なのですッ!(嘘) >>「何でよッ!? こんな美人に殺されるなんて本望でしょう!?」 > 確かに、どうせ殺されるなら美人さんがいいですねぇ・・・・(遠い目) 確かに……どうせならおっさんより美人さんの方がいいのですよね…… >>「できない。無理。俺の専門は爆破。人質救出なんてめんどくせぇこっちゃないの」 > 専門があるんですか。(感心) う・・・・? それでは、カンヴァ―さんも専門があるってことですよね? ・・・・なんなのでしょう? 「はいッ! とゆーわけで、白河さんの質問にお答えして、むくぅの眉間を撃ち抜いて……あやや、とにかく、マリア警部登場ッ!」 「エドガーだ。むくぅがめちゃくちゃ言い忘れてパニクッた事実を紹介するぞ。俺は魔術師じゃない。プロローグのははったりっつーかカンヴァーがそうだったから別にはったりじゃないよなーと」 「というわけですッ! あ、こいつは単なる爆弾魔ですので、気にしないで下さい!」 「爆弾魔……ちなみにカンヴァーにも得意なことはある。暗殺とか潜入とか。以上」 「――あ、それじゃあ、質問があったらどんどんしてくださいねー♪」 >>「お願いですからやめてください、お二人とも。 >> 野次馬が、痴話喧嘩と勘違いしています」 >> 二人は、一も二もなく口論をやめた。 > 警官さん、お疲れ様です。しかし、エドさんとマリアさんは、出会うといつもこうなんですかね? だとしたら、仲裁役の彼はたいへんなのです・・・・。 (復活)よく一緒に仕事をするらしいのですが、どうやらいつもこうらしいのです。仲裁役の彼の名前は後日(多分) >>「そうそうそれよッ!」 >> 自信たっぷりに言うマリアに、彼は呆れ顔をした。 >>「ちゃんと覚えておけよ……警部だろ、一応……で、武器は?」 > うう、ここらへんのセリフのやり取りなんかは、やはりオー○ェンを思い出す・・・・(汗) うッ……ま、まぁそこのところはご愛嬌ということでっ!(汗々) >>「使えるものは有効利用するのが賢い人間でしょう?」 > 正論。 >>「あほかッ! 取りしまれっ! 警部だろッ!?」 > これもまた正論。 正論vs正論。とりあえず↓ >> 売り言葉に買い言葉。 >> だが、この言葉が致命的だった。マリアは先ほどの憤怒の表情はどこへやら、にんまりと微笑むと、 >>「じゃあ行ってらっしゃい。人質救出頑張ってね、エドガー=タングステン『元』少佐♪」 > あーあ、エド君、白旗。マリアさん、口がお上手なのですね・・・・。 マリアさん勝利なのです。とりあえず(待て)警部なので、口はうますぎなのです。 >>「こう――敵とかに見付かって、それをあっさり倒して、見事ボスのところにご案内ってなもんなんだが……ま、そう上手く行くはずが……」 >>「貴様ッ! どこから入ってきやがったッ!」 >> 上手く行くはずが――あった。 > お約束、ですかね(笑) お約束、なのですね(笑) >>「――聞きたいことがあるんだが、答えてくれるか?」 >>「何でも言いますッ! 言いますから命だけは――」 > ふふふっv 王道♪(はい?) ここら辺はもう王道を貫きまくってもらいましょう(違) >>「――がッ……」 >> 男が白目をむいたところでスキンヘッドが目をそらすと、がくりっ、と男は膝をついた。 > おや!? このスキンヘッドさんも魔術師ですか!!? >>「カンヴァー……どうしてここに――あ、俺は無事だ」 >>「お前なんかどうでもいい。そこの禿頭の男だ」 >>「とくと……? あぁ、このハゲか。いちおー生きてるみたいだけど?」 >>「そうか――なら、これで私の仕事は完了だ」 >>「ああ、なるほど――」 >> エドガーはようやく合点がいった。 >> 何の因果か知らないが、この男、カンヴァーが仕事で追っていた魔術師らしい――どうやら小物ではなく、ちゃんとした戦闘訓練をつんだ魔術師のようである。人は見かけによらない。 > う〜〜ん・・・・思いっきり小物かと思ってました・・・(失礼) 私も小物かと思ってました(待て) でも魔術師でごろつきというと町がひとつ潰れそうなんでいかんのです(汗) >>「ふん。やっぱりあんたには荷が重かったようね」 >>「――その俺に生かせたのは、どこのどいつだ……ッ」 > あははははははははははは。 あははははははははははは(汗) >>「誰が、おっさんだ……ッ」 >>「ええいうるさいわね! ペンでおっさんって書いてあげるわっ!」 > 素敵vv(待て) 他に書くこともたくさんありそうななのです。爆弾魔とか(待て) >> 彼の願いが真剣に議論され、間もなく却下されたのは、さらに後日のこととなる。 > あはは。合唱。 > がんばれ、青年。 でも一も二もなく刑務所行き。 ……早く出てきて更正しましょうねッ!(待て) > それでは。午後の授業にいくです。 > 白河綜でした それでは、むくぅなのでしたッ! 何やらおっさんと美辞警部が銃片手に追ってくるので逃走ッ! |